JPH0764754B2 - 経皮吸収促進剤及びこれを含有する皮膚外用剤 - Google Patents

経皮吸収促進剤及びこれを含有する皮膚外用剤

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JPH0764754B2
JPH0764754B2 JP59206514A JP20651484A JPH0764754B2 JP H0764754 B2 JPH0764754 B2 JP H0764754B2 JP 59206514 A JP59206514 A JP 59206514A JP 20651484 A JP20651484 A JP 20651484A JP H0764754 B2 JPH0764754 B2 JP H0764754B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は経皮吸収促進剤及びこれを含有する皮膚外用剤
に関し、更に詳しくは、特定のグリセロール若しくはポ
リグリセロールの脂肪酸エステルを有効成分とする経皮
吸収促進剤及び該経皮吸収促進剤と薬効成分とを含有す
る皮膚外用剤に関する。
〔従来の技術〕 薬物の投与方法としては従来から経口投与、直腸投与、
皮内投与等が通常行われており、中でも経口投与が広く
用いられている。しかしながら、経口投与の場合には胃
腸障害、食欲不振、嘔吐、腹痛等の副作用を惹起するこ
とがあるとともに、その効果を発揮するためには大量の
投与が必要である場合が多いことなどの欠点があつた。
近年、かかる欠点を解消する目的で、この副作用を低下
し、薬理効果をより安全に発現することが期待できるも
のとして経皮投与による外用剤の開発が行われ、製品も
上市されている。しかしながら、かかる外用剤における
薬効成分の経皮吸収性は未だ不十分な場合も多く、その
目的を十分に達成し得ているとは言い難い。すなわち、
本来皮膚、中でもその最外層を形成する角質層は体内へ
の物質透過に対する防禦壁としての生理的機能を果たし
ているものであり、通常の外用剤に使用される基剤単独
では配合された薬効成分の十分な経皮吸収は得難い場合
が多い。そのため、角質層を通しての薬物の透過性を制
御し、薬物の経皮吸収性を高める工夫が必要である。
かかる目的でいわゆる経皮吸収促進剤を基剤に配合する
ことが一般に行われている。そのような吸収促進剤とし
ては、ジメチルスルホキサイド、ジメチルアセトアミ
ド、ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチル−m−トル
アミドなどのアミド化合物;1−ドデシルアザシクロヘプ
タン−2−オンなどのアザシクロアルカン−2−オン誘
導体;あるいはイソプロピルミリステート、イソプロピ
ルパルミテート、ジエチルセバケート、ジイソプロピル
アジペートなどのアルコールとカルボン酸のエステルあ
るいはクロトニル−N−エチル−o−トルイジンなどが
公知である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながらこれら吸収促進剤はその吸収促進効果が未
だ十分とは言えず、実用的な薬理効果が得られない場合
も多くあり、また吸収促進剤自体が皮膚刺激性を示した
り、強力な溶剤としての性質から合成樹脂を腐食して薬
剤容器や衣類、装身具などから刺激性物質や感作性物質
等を溶出することなどのため一般の適応な使用法が制限
されるなど、未だ実用性に問題点が残つているのが現状
である。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らはこのような実情に鑑み鋭意研究を重ねた結
果、特定のグリセロール若しくはポリグリセロールの脂
肪酸エステルを経皮吸収促進剤として基剤に配合するこ
とにより、薬効成分の経皮吸収性を著しく増大させるこ
とができ、薬効成分の薬理効果を良好かつ安全に発揮さ
せ得ることを見い出し、本発明を完成するに至つた。
すなわち本発明は、グリセロール若しくはポリグリセロ
ールの脂肪酸エステル(以下単に「エステル化合物」と
略称する)を有効成分とする経皮吸収促進剤、並びに薬
効成分と当該経皮吸収促進剤を含有する皮膚外用剤を提
供するものである。
本発明で使用するエステル化合物の好ましいものとして
は、例えば次の式(I)又は(II)、 〔式中、R1、R2、R3及びR4(n個のR4は同一でも異つて
もよい)は、各々水素原子、炭素数7〜21の飽和若しく
は不飽和の直鎖若しくは分岐の脂肪族炭化水素基を示
す。但し、R1、R2、R3及びn個のR4が全て水素原子であ
る場合を除く。nは0〜60の整数を示す〕 で表わされるものが挙げられる。かかるエステル化合物
(I)又は(II)のうち、nが1〜10の整数であり、か
つ、R1〜R4が水素原子でない場合には炭素数が12〜18の
直鎖若しくは分岐の脂肪族炭化水素基のものが特に好ま
しく、例えばジグリセリンモノオレート、トリグリセリ
ンモノスチアレート、テトラグリセリンモノステアレー
ト、テトラグリセリントリステアレート、テトラグリセ
リンペンタステアレート、テトラグリセリンモノオレー
ト、テトラグリセリンペンタオレート、テトラグリセリ
ンモノラウレート、ヘキサグリセリンモノステアレー
ト、ヘキサグリセリンセスキステアレート、ヘキサグリ
セリントリステアレート、ヘキサグリセリンペンタステ
アレート、ヘキサグリセリンモノオレート、ヘキサグリ
セリンペンタオレート、ヘキサグリセリンモノラウレー
ト、デカグリセリンモノオレート、デカグリセリンデカ
オレート、デカグリセリンモノラウレート等が挙げられ
る。これらの化合物は、ラツトを用いた急性毒性試験で
LD50値が5000mg/Kg以上の極めて毒性の低いものであ
る。
本発明の経皮吸収促進剤は、グリセロール若しくはポリ
グリセロールの脂肪酸エステルをそのまま、又はこれを
水又は低級アルコール、プロピレングリコール、トリア
セチン等の適当な溶媒に溶解、分散若しくは懸濁せしめ
ることにより調製される。溶媒として炭素数1〜3の低
級アルコール及び/又は水を使用すると、本発明の経皮
吸収促進剤の経皮吸収作用が促進されるので好適であ
る。また、本発明の経皮吸収促進剤には、更に必要に応
じて従来公知の経皮吸収作用を有する化合物、例えばジ
メチルスルホキサイド、ジメチルアセトアミド、ジメチ
ルホルムアミド、N,N−ジエチル−m−トルアミド、1
−ドデシルアザシクロヘプタン−2−オンなどのアザシ
クロアルカン−2−オン誘導体、イソプロピルミリステ
ート、イソプロピルパルミテート、ジエチルセバケー
ト、ジイソプロピルアジペートなどのアルコールとカル
ボン酸のエステル、クロトニル−N−エチル−o−トル
イジン等を配合することもできる。
また、本発明の皮膚外用剤は、上記経皮吸収剤又はエス
テル化合物をそのまま、皮膚もしくは毛髪、爪などに適
用することにより吸収されて薬理効果が期待される多く
の外用剤製剤、例えば液体スプレー剤、ローシヨン剤、
軟膏剤、クリーム剤、ゲル、ゾル、エアロゾル、パツプ
剤、プラスター、テープ製剤等に配合し、慣用の方法に
より製剤化することによつて製造される。
本発明の皮膚外用剤には、薬効成分0.01〜5重量%(以
下単に%で示す)、エステル化合物1〜40%、低級アル
コール20〜80%及び水20〜80%となるように配合するの
が好ましい。
本発明の経皮吸収促進剤の利用により薬効が増加するも
のの例としては、プレドニゾロン、デキサメタゾルなど
のステロイド系抗炎症剤、インドメタシン、フルフエナ
ム酸、メフエナム酸等の非ステロイド系抗炎症剤、トリ
ペレナミン、インサイペンジル、クロルフエニラミン、
ジフエンヒドラミン、プロメタジン等の抗ヒスタミン
剤、スルフアモノメトキシン、スルフアメチゾールなど
のサルフア剤、ペニシリン、セフアロスポリン、エリス
ロマイシン、テトラサイクリン、クロラムフエニコー
ル、ストレプトマイシンなどの抗生物質、ナフチオメー
ト、クロトリマゾールなどの抗真菌剤、5−フルオロウ
ラシル、シクロホスフアミド、ブスルフアン、アクチノ
マイシンなどの抗悪性腫瘍剤、モルヒネ、コデイン、ナ
ロルフイン、ペンタゾシン、アスピリン、アセトアニリ
ド、アミノピリンなどの鎮痛剤、プロスタグランジン類
製剤、バルビタール、チオペンタールなどの催眠剤およ
び鎮静剤、クロルプロマジン、レセルピン、クロルジア
ゼポキシドなどの向精神病剤、抗癲癇剤、クロルゾキサ
ゾン、レボドパなどの抗パーキンソン病剤、ジキトキシ
ン、ジゴキシンなどの強心剤、塩酸プロカインアミド、
塩酸プロプラノールなどの抗不整脈剤、ジピリダモー
ル、亜硝酸アミルなどの抗狭心症剤、レセルピン、硫酸
グアネチジンなどの抗高血圧剤、パラアミノベンゾエー
トエステルなどの紫外線抑制剤、ハイドロキノン、ビタ
ミンCエステル類、パラハイドロキシシンナメートなど
のメラニン生成抑制剤、8−メトキシソラーレンなどの
乾癬のPUVA治療薬、ビタミンA、ビタミンE、ビタミン
Cなどのビタミン類、インシユリン、エストラジオー
ル、メチルテストステロンなどのホルモン剤、診断薬、
パツチテスト用アレルゲン、防虫剤、殺虫剤、あるいは
保湿剤、角質柔軟剤、染毛剤などが挙げられるが、これ
らのみに限定されるものではない。
また本発明の経皮吸収促進剤は動物、昆虫、植物などに
適用することにより吸収されて薬理効果が期待される多
くの薬物、農薬、成長ホルモンなどにも有効である。
〔発明の効果〕
叙上の如き本発明の経皮吸収促進剤を使用すれば、種々
の薬物の経皮吸収を向上させてその薬効成分の薬効を増
大させることができる。しかも、本発明で用いられるエ
ステル化合物は、適宜その構造を選択することによつ
て、親水性、親油性のバランスを調節することができる
ため、親水性および親油性の何れの基剤にも調製するこ
とが可能である。そして、その結果本発明によれば各種
薬効成分に対し、溶解性が高いエステル化合物を選択す
ることができ、水に難溶解性の薬効成分を親水性基剤の
中に高濃度溶解せしめて使用感の良好な経皮吸収性の高
い外用剤を設計することも可能となつた。
〔実施例〕
つぎに実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。
実施例1 次に示すインドメタシン含有外用剤を調製し、その経皮
吸収を試験した。この結果を第1表に示す。
〔製剤〕
本発明品1 市販のインドメタシン1%含有のゲル状外用剤インテバ
ン軟膏(住友化学工業(株)製)97gにテトラグリセリ
ンモノオレート3gを混和した軟膏剤。
本発明品2 市販のインドメタシン1%含有のゲル状外用剤インテバ
ン軟膏(住友化学工業(株)製)97gにテトラグリセリ
ンモノラウレート3gを混和した軟膏剤。
本発明品3 市販のインドメタシン1%含有のゲル状外用剤インテバ
ン軟膏(住友化学工業(株)製)97gにヘキサグリセリ
ンモノオレート3gを混和した軟膏剤。
本発明品4 市販のインドメタシン1%含有のゲル状外用剤インテバ
ン軟膏(住友化学工業(株)製)97gにヘキサグリセリ
ンモノラウレート3gを混和した軟膏剤。
本発明品5 インドメタシン1g、ジグリセリンモノオレート14g、エ
タノール45gの混合物に精製水を加えて100gとした液状
外用剤。
本発明品6 インドメタシン1g、テトラグリセリンモノオレート14
g、エタノール45gの混合物に精製水を加えて100gとした
液状外用剤。
本発明品7 インドメタシン1g、テトラグリセリンモノラウレート14
g、エタノール45gの混合物に精製水を加えて100gとした
液状外用剤。
本発明品8 インドメタシン1g、ヘキサグリセリンモノオレート14
g、エタノール45gの混合物に精製水を加えて100gとした
液状外用剤。
比較品1 市販のインドメタシン1%含有のゲル状外用剤インテバ
ン軟膏(住友化学工業(株)製)。
比較品2 インドメタシン1g、N,N−ジエチル−メタ−トルアミド1
4g、エタノール45gの混合物に精製水を加えて100gとし
た液状外用剤。
比較品3 インドメタシン1g、ジメチルスルホキサイド14g、エタ
ノール45gの混合物に精製水を加えて100gとした液状外
用剤。
〔試験方法〕
インドメタシン経皮吸収試験: 体重約3Kgの日本白色系雌性家兎7羽を一群とし、各群
の家兎の正常な除毛腹部皮膚(10cm×14cm)に、本発明
の外用剤ならびに比較品をそれぞれインドメタシン20mg
相当量を塗布し、4時間後、10時間後および20時間後に
耳静脈より採血し、インドメタシンの血中濃度を測定し
た。
〔結果〕
上記の結果から明らかなように、本発明品1〜8ではい
ずれも比較品に比べて極めて高いインドメタシンの経皮
吸収性を示した。
実施例2 本発明の外用剤について、カラゲニン浮腫抑制試験法に
よりその薬効を調べた。この結果を第2表に示す。
〔試験方法〕
体重約110gのウイスター系雄性ラツト10匹を1群とし、
あらかじめ各群のラツトの右側後肢体積を枝付ガラス容
器を用いて測定した。右側後肢足蹠皮下に1%カラゲニ
ン水溶液を0.125ml注射し、ただちにインドメタシン外
用剤0.3gを右側後肢足蹠皮膚に塗布した。対照群はカラ
ゲニン注射のみを行つた。その後90分毎に後肢部の体積
を測定し6時間目まで測定した。浮腫率および浮腫抑制
率は下記のごとく計算した。
〔結果〕 上記の結果から明らかなように、本発明の外用剤は比較
品に比べて極めて高いインドメタシンの薬理効果による
カラゲニン浮腫抑制率を示した。
実施例3 次に示すメフエナム酸含有外用剤を調製し、その経皮吸
収を試験した。この結果を第3表に示す。
〔製剤〕
本発明品9 メフエナム酸1gをプロピレングリコール10g、ヘキサグ
リセリンモノラウレート5g、エタノール30gの混合物に
混和し、これを「ハイビスワコー104」(和光純薬工業
製カルボキシメチルポリマー)1gを精製水20gで膨潤さ
せたものに加え均一に混和した後、2%アンモニア水3g
を撹拌下に添加し、これに更に精製水を加えて100gと
し、ゲル状軟膏剤を得た。
比較品4 メフエナム酸1gをプロピレングリコール15g、エタノー
ル30gの混合物に混和し、これを「ハイビスワコー104」
(和光純薬工業製カルボキシメチルポリマー)1gを精製
水20gで膨潤させたものに加え均一に混和した後、2%
アンモニア水3gを撹拌下に添加し、これに更に精製水を
加えて100gとし、ゲル状軟膏剤を得た。
〔試験方法〕
メフエナム酸経皮吸収試験: 体重約3Kgの日本白色系雌性家兎7羽を一群とし、各群
の家兎の正常な除毛腹部皮膚(10cm×14cm)に本発明の
外用剤ならびに比較品をそれぞれメフエナム酸50mg相当
量を塗布し、4時間後、10時間後および20時間後に耳静
脈より採血してメフエナム酸の血中濃度を測定した。
〔結果〕
上記の結果から明らかなように、本発明の外用剤は比較
品に比べ、極めて高いメフエナム酸の経皮吸収性を示し
た。
実施例4 次に示すパツプ剤を調製し、サリチル酸メチルについて
の経皮吸収を試験した。この結果を第4表に示す。
〔製剤〕
本発明品10 ゼラチン10部(重量基準以下同じ)に、水35部を加え、
70℃に温めてゼラチンを溶解する。これに酸化チタン12
部、グリセロール10部、ソルビトール10部、ヘキサグリ
セリンモノラウレート10部を加える。つぎに強撹拌下に
自己架橋型ポリアクリル酸ソーダ(特公昭54−30710の
実施例1に従つて製造したもの)5部、カルボキシメチ
ルセルロースNa5部を加える。さらに薬物(l−メント
ール、d−カンフル、サリチル酸メチルを重量比5:1:4
に配合した混合薬剤)3部を加え、練合してパツプ膏体
組成物を得る。これをリント紙に塗布し、膏体面にポリ
プロピレンフイルムをかけ、適当な大きさに切断してパ
ツプ剤とする。
本発明品11 本発明品10におけるヘキサグリセリンモノラウレートに
代えてヘキサグリセリンモノオレート10部、グリセロー
ル10部、ソルビトール10部を配合し、本発明品10と同様
のパツプ剤を得た。
比較品5 本発明品10におけるグリセロール10部、ソルビトール10
部、ヘキサグリセリンモノラウレート10部をグリセロー
ル15部、ソルビトール15部に代えて本発明品10と同様の
パツプ剤を得た。
〔試験方法〕
サリチル酸メチルの経皮吸収試験: 体重約3Kgの日本白色系雌性家兎7羽を1群とし、各群
の家兎の正常な除毛腹部皮膚(10cm×14cm)にサリチル
酸メチルを1.2%配合した本発明のパツプ剤並びに比較
品をそれぞれ1枚貼付し、3、6、10、20、30時間後に
大腿静脈より採血してサリチル酸メチルの血中濃度を測
定した。
〔結果〕
上記の結果から明らかなように、本発明のパツプ剤はい
ずれも比較品のパツプ剤に比べて極めて高いサリチル酸
メチルの経皮吸収性を示した。
実施例5 次に示すナフチオメート含有外用剤を調製し、その経皮
吸収を試験した。この結果を第5表に示す。
〔製剤〕
本発明品12 ナフチオメート1g、ヘキサグリセリンモノラウレート5
g、トリアセチン14g、メチルエチルケトン30g、エタノ
ール50gの混合物を液状外用剤とした。
比較品6 ナフチオメート1g、トリアセチン19g、メチルエチルケ
トン30g、エタノール50gの混合物を液状外用剤とした。
〔試験方法〕
ナフチオメート経皮吸収試験: 体重約150gのウイスター系雄性ラツト10匹を1群とし、
各群のラツトの正常な除毛背部皮膚(5cm×4cm)にそれ
ぞれナフチオメート2mg相当量の外用剤を塗布し、10時
間後に腹部大動脈より採血し、ナフチオメートの血中濃
度を測定した。
〔結果〕
上記の結果から明らかなように、実施例で調製した外用
剤は比較品に比べて極めて高いナフチオメートの経皮吸
収性を示した。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グリセロール若しくはポリグリセロールの
    脂肪酸エステルを有効成分とする経皮吸収促進剤。
  2. 【請求項2】薬効成分及びグリセロール若しくはポリグ
    リセロールの脂肪酸エステルを含有する皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】更に低級アルコール及び/又は水を含有す
    る特許請求の範囲第2項記載の皮膚外用剤。
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JPS6185328A (ja) 1986-04-30

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