JPS63208537A - 経皮吸収促進剤及びこれを含有する皮膚外用製剤 - Google Patents

経皮吸収促進剤及びこれを含有する皮膚外用製剤

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JPS63208537A
JPS63208537A JP62043954A JP4395487A JPS63208537A JP S63208537 A JPS63208537 A JP S63208537A JP 62043954 A JP62043954 A JP 62043954A JP 4395487 A JP4395487 A JP 4395487A JP S63208537 A JPS63208537 A JP S63208537A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は経皮吸収促進剤及びこれを含有する皮膚外用製
剤に関する。更に詳しくは、両性界面活性剤および半極
性界面活性剤の一種又は二種以上と、分子内に窒素原子
を有する非イオン界面活性剤の一種又は二種以上とを有
効成分とする経皮吸収促進剤、及び該経皮吸収促進剤成
分と薬効成分とを含有する皮膚外用製剤に関する。
[従来の技術] 従来から薬効成分の投与方法としては、経口投与や注射
による投与等がひろく行なわれてきた。
しかしながら経口投与の場合には吸収が不十分であった
り、効果の持続をはかるために一時的に必要以上に高い
体内濃度になったり、胃腸障害や食欲不振等の副作用を
ひきおこすなどの欠点があった。又、注射による投与で
は吸収は速ではあるが医師等の専門家が必要であった。
近年このような副作用や欠点を改善するために経皮投与
方法による外用製剤が開発されてきている。しかしその
ような外用製剤においても、未だ充分な経皮吸収性が得
られない場合が多く満足できる状態とは言いがたい。
すなわち皮膚の表面は皮膚角質層と呼ばれ、本来、体外
からの異物の侵入を防御するバリヤーとしての生理的機
能を有するものであるため、ただ単に従来外用製剤に常
用されてきた基剤中に薬効成分を配合しただけでは、充
分な経皮吸収性が得られない。
これを改良するために近年、各種の経皮吸収促進剤が提
案されている。例えば、ジメチルスルホキシド、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、メチルデシル
スルホキシド等が公知であるが、これらのものは経皮吸
収促進効果、安全性、使用感の点で充分なものとは言い
がたい。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明者等は上記問題点に鑑み、薬効成分の経皮吸収促
進効果に優れ、かつ安全性、使用感の点でも満足できる
経皮吸収促進剤を開発すべく鋭意研究した結果、本発明
を完成するに至った。
[問題点を解決するための手段] すなわち本発明は、両性界面活性剤および半極性界面活
性剤の一種又は二種以上と、分子内に窒N原子を有する
非イオン界面活性剤の一種又は二種以上とを有効成分と
する薬効成分の経皮吸収促進剤、及び所望の薬効成分と
上記経皮吸収促進剤成分とを含有することを特徴とする
皮膚外用製剤である。
以下、本発明の構成について詳述する。
上記両性界面活性剤は、N%N−ジメチル−N−ラウリ
ルーN−カルボキシメチルアンモニウムベタイン、N、
N−ジメチル−N−才レイル−N−カルボキシメチルア
ンモニウムベタイン等のカルボキシベタイン、2−ラウ
リル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイ
ミダゾリニウムベタイン、2−ラウリル−N−カルボキ
シメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタ
イン等のイミダシリン誘導体、N−ヤシアルキル−β−
アミノブロビオン酸ソーダ塩、N−ヤシアルキル−β−
イミノジプロピオン酸−ジ−ソーダ塩等のアミノカルボ
ン酸塩、スルホベタイン、アミノベタイン等である。
半極性界面活性剤は、ラウリルジメチルアミンオキサイ
ド、ビス−(2−ヒドロキシエチル)ラウリルアミンオ
キサイド等のアミンオキサイド等である。
本発明においては、上記両性界面活性剤および上記半極
性界面活性剤からなる群から選ばれる一種又は二種以上
が任意に使用される。
一方、窒素原子を分子内に有する非イオン界面活性剤と
しては、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレ
ン脂肪酸アミド、アルカノールアミンのエステル、ポリ
オキシエチレンアルキルアミン等である。これらの中か
ら一種又は二種以上が任意に選択される。
上記両性界面活性剤および半極性界面活性剤と分子内に
窒素原子を有する非イオン界面活性剤との割合は、分子
比で20=1ないしは1:20、好ましくは10:1な
いしは1:10である。
上記の経皮吸収促進剤の利用によって薬効が増大し得る
薬剤としては、以下のものが例示される。
すなわち、プレドニゾロン、デキサメタシン等のステロ
イド系抗炎症剤、インドメタシン、フルフェナム酸、メ
フェナム酸等の非ステロイド系抗炎症剤、クロルフェニ
ラミン、ジフェンヒドラミン、プロメタシン等の抗ヒス
タミン剤、スルファモノメトキシン、スルファメチゾー
ル等のサルファ剤。ペニシリン、セファロスポリン、エ
リスロマイシン、テトラサイクリン、クロラムフェニコ
ール、ストレプトマイシン等の抗生物質、ナフチオメー
ト、クロトリマゾール等の抗真菌剤、5−フルオロウラ
シル、シクロホスファミド、ブスルファン、アクチノマ
イシン等の抗悪性腫瘍剤、モルヒネ、コディン、ナロル
フィン、ペンタゾシン、アスピリン、アセトアニリド、
アミノビリン等の鎖、病剤、プロスタクランジン類製剤
、パルビタール、チオベンタール等の催眠剤及び鎮静剤
、クロルプロマジン、レセルピン、クロルジアゼポキシ
ド等の向精神病剤、クロルゾキサゾン、レボドパ等の抗
パーキンソン病剤、ジキトキシン、ジゴキシン等の強心
剤、塩酸プロカインアミド、塩酸プロプラノール等の抗
不整脈剤、ジピリダモール、亜硝酸アミル等の抗狭心症
剤、ジアゾキサイド、ミノキシジル、レセルピン、硝酸
クアネチジン等の抗高血圧剤、バラアミノベンゾエート
エステル等の紫外線抑制剤、ハイドロキノン、ビタミン
Cエスチル類、パラハイドロキシシンナメート等のメラ
ニン生成抑制剤、8−メトキシソラーレン等の乾せんP
UVAUV側、ビタミンA1ビタミンE。
ビタミンC等のビタミン類、インシュリン、エストラジ
オール、メチルテストステロン等のホルモン剤、診断薬
、バッチテスト用アレルゲン、防虫剤、殺虫剤、あるい
は保湿剤、角質柔軟剤、染毛剤などの薬効成分である。
これらの薬効成分は、本発明の経皮吸収促進剤成分と混
合して用いて皮膚に塗布することにより、速に皮膚に吸
収される。局所作用を目的とする薬効成分であれば、皮
膚内に深く浸透して優れた効果を発揮し、全身作用を目
的とする薬効成分であれば、薬効成分が血中に移行する
ので同様に優れた効果を発揮する。
使用対象は、当然のことながら人間であるが、その他動
物用としても有効である。
薬効成分の配合量は、所望の薬効を奏するに充分な量で
あればよく、それは薬効成分の種類、患者の体重、症状
等によって異なるものであり、−概にはいえないが、概
ね薬効成分1重量に対して、経皮吸収促進剤0.001
〜50重量である。
上記の経皮吸収促進剤成分は、薬効成分と適宜混合して
そのまま用いてもよいが、使用感触や適用のしやすさ等
を勘案して、一般的には適当な皮膚外用製剤中、例えば
クリーム製剤、軟膏製剤、ゲル製剤、ローション製剤、
乳剤、粘着テープ剤等の基剤中に配合して用いられる。
その場合の各々の構成成分の配合量は、同じく薬効成分
の種類等によって異なるが、概ね以下の範囲が好ましい
配合量範囲である。すなわち、両性界面活性剤および半
極性界面活性剤とで分子内に窒素原子を有する非イオン
界面活性剤の合計配合量が外用製剤中o、oot〜10
重量%、より好ましくは0.01〜5重量%。薬効成分
は0.001〜10重量%、より好ましくは0.01〜
5重量%。また、両性界面活性剤および半極性界面活性
剤と分子内に窒素原子を有する非イオン界面活性剤との
割合は前述した割合、すなわち分子比で20=1ないし
は1:20、好ましくは10:1ないしは1:10の割
合が、そのまま適用される。
本発明に係る薬効成分の経皮吸収促進外用製剤中には、
上記の必須構成成分の他に一般的に医薬品、医薬部外品
、化粧料等の配合される成分を配合することができる。
それらの成分としては多価アルコール、油分、ワックス
、酸、アルカリ、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活
性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、粉末、顔
料、染料、防腐防ばい剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
キレート剤、水溶性高分子、モンモリロナイト、アルコ
ール、溶媒、香料等が挙げられる。
[発明の効果] 本発明に係る経皮吸収促進剤及び皮膚外用製剤は、薬効
成分の経皮吸収促進効果に優れ、かつ安全性、使用感触
も良好な経皮吸収促進剤である。
[実施例] つぎに実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。
実施例1  クリーム (1)  デキサメタシン      0.025  
χ(2)  プロピレングリコール   8.0(3)
  グリセリン       5.0(4)  流動パ
ラフィン      1.0(5)  アジピン酸ジイ
ソプロピル 3.0(6)  ラウリン酸ジェタノール
  0.6アマイド (7)N、N−ジメチル−N −0,3ラウリル−N−
カルボキシ メチルアンモニウムベタイン (8)  グリセリンモノ脂肪酸   1.5エステル (9)  防腐剤         適量(10)粘土
鉱物(ベントナイト)6.0(11)精製水     
    残余[製法] (5)に(1)、(4)、(8)、(9)を添加し、7
0°Cに加温し、溶解混合する。これを組成物(A)と
する。
(11)の一部に(6)、(7)を加え溶解し、更に(
2)、(3)を添加混合する。これを組成物(B)とす
る。
温度を70’Cに保ち、組成物(B)を撹拌しながら、
組成物(A)を徐々に添加し、予備乳化した後、ホモミ
キサーで乳化する。
これを、あらかじめ(11)の残部に(10)を添加分
散しておいたものに撹拌しながら加え、冷却しクリーム
を得た。
比較例1  クリーム (1)  デキサメタシン      0.025  
%(2)  プロピレンクリコール   8.0(3)
  グリセリン       5・0(4)  流動パ
ラフィン      1.0(5)  アジピン酸ジイ
ソプロピル 3.0(6)  グリセリンモノ脂肪酸 
  1.5エステル (7)  防腐剤         適量(8)  粘
土鉱物(ベントナイト)6.0(9)  精製水   
      残余[製法] 実施例に準する。
試験例 実施例及び比較例で調整したクリームについて、血管収
縮作用を比較した。
すなわち、健常人男子10名の上背部に、実施例及び比
較例で調整したクリーム、更に前記2種類のクリームで
デキサメタシンを含まないクリームそれぞれをランダム
に割り付け、バッチテスト用絆創膏(鳥居薬品製)を用
いて塗布し、密封貼付した。4時間後絆創膏をはがし、
試料を除去し、更に4時間放置した後判定した。
判定基準は、ステロイドの血管収縮作用に伴う蒼白現象
により「著明な蒼白現象」(スコア2)、「明らかな蒼
白現象」(スコア1)、「微弱な蒼白現象」(スコアo
、s)、r変化なし」(スコア0)として各基剤別に平
均スコアを求めた。
結果を表−1に示す。
(以下余白) 表−1 表より明らかな様に実施例のクリームが血管収縮作用に
優れていることがわかる。
実施例2  ゲル (1)   インドメタシン       1.0  
%(2)   エチルアルコール     50.0(
3)   カルボキシビニルポリマー  1.2(4)
   ポリオキシエチレン(以下、P、O,E、という
)硬化 ヒマシ油          1.5 (5)   ラウリルジメチル      0.6アミ
ンオキサイド (6)   P、O,E(15モル)オレイル0.8ア
ミン (7)   N、N−ジメチル−N −1,0ラウリル
−N−スルフォメチル アンモニウムベタイン (8)  ラウリン酸ジェタノールアミド0.35(9
)  ジイソプロパツールアミン  0.35(10)
精製水           残余[製法] (5)、(6)、(7)、(8)を(10)に溶解した
後、(3)をよく分散する。これを、(2)に(1)、
(4)を添加溶解したものに加え、よく混合する。更に
、この混合物に(10)を添加し、よく攪拌混合してゲ
ルを得た。
比較例2 (1)   インドメタシン       1.0  
%(2)   エチルアルコール     50.0(
3)   カルボキシビニルポリマー  1.2(4)
   P、O,E、硬化ヒマシ油  1.5(5)  
 ジイソプロパツールアミン  0.35(10)精製
水           残余[製法] 実施例に準じる。
比較例2 市販のインドメタシン1%含有の軟こう(ゲル試外用剤
)。
試験例 上記ゲル状基剤について、カラゲニン浮腫抑制率試験に
よりその薬効を調べ比較した。
すなわち、生後6週令のウィスター系雄性ラット5匹を
1群とし、まず、各群のラットの右後屈容積を、ラット
後屈足踏浮腫容積測定装置KM−357(夏目製作新製
)を用いて測定し、その後、試料0゜2gをラットの右
後波に塗布する。2時間後に、同部位に1%カラゲニン
ナトリウム塩0.05m1を皮下に注射し、カラゲニン
ナトリウム塩注射3時間後に右後肢容積を測定し、試料
塗布前の右後屈容積との差を足踏浮腫容積とし、下式に
より浮腫抑制率を算出した。
v −■ t 浮腫抑制率=           X100ただし、
■および■は、それぞれコントロール群(被験試料無塗
布)、被験試料塗布群の平均足浮腫容積を表す。
上記の試験結果を表−2に示す。
(以下余白) 表−2 表より明らかなように、実施例のゲル基剤は、カラゲニ
ン浮腫抑制作用に優れていることがわかる。
実施例3 (1)   ハイドロキノン       1.0  
%(2)   ヤシ脂肪酸ジェタノール   0.8ア
マイドエチルアルコール (3)   ドデシルジメチル      0.5アミ
ンオキサイド (4)  精製水           残余[製法] (2)、(3)を(4)に溶解した後、(1)をよく攪
拌溶解して試料とした。
比較例4 (1)   ハイドロキノン  −1,0%(2)  
 精製水           残余[製法] 実施例に準じる。
比較例5 (1)   ハイドロキノン       1.0  
%(2)   尿素            5.0(
3)   精製水           残余[製法] 実施例に準じる。
試験例 1群3匹のヘアレスマウス背部皮膚に、鳥居バッチテス
ト用ばんそうこう(径1 、8cm)にて、試料100
1を貼布した。ばんそうこうの上にスポンジを置き、さ
らにゴムの薄膜で被覆し、ばんそうこうを密着するよう
にした。塗布後、直ちにプラスチック製の密封容器中に
いれ、空気を送り、呼気排泄される炭酸ガスをモノエタ
ノールアミンの50%メタノール溶液に吸収させた。
塗布後、24および48時間で塗布部のばんそうこうを
除去し、ばんそうこう中の活性を測定した。次いで、塗
布部をセロハンテープで8回ストリッピンクを行ない、
セロハンテープに接着した角質中野活性を測定した。そ
の後、動物は層殺し塗布部の皮膚を剥離し、皮膚中の活
性を測定した。残った前進波0.5N水酸化ナトリウム
水溶液30gを加えて、ブレンダーにてホモジネートし
、この一定量を採取し、活性を測定した。また所要時間
ま↑に排泄された糞及び尿は回収し、活性を測定した。
ここでは、呼気排泄量、糞・尿排泄量および体内貯留量
の和をもって経皮吸収量とした。
上記の試験結果を表−3に示す。
表−3 (48時間後)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、両性界面活性剤および半極性界面活性剤の一種又は
    二種以上と、分子内に窒素原子を有する非イオン界面活
    性剤の一種又は二種以上とを有効成分とする薬効成分の
    経皮吸収促進剤。 2、薬効成分と、両性界面活性剤および半極性界面活性
    剤の一種又は二種以上と、分子内に窒素原子を有する非
    イオン界面活性剤の一種又は二種以上とを含有すること
    を特徴とする皮膚外用製剤。
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