JPS61268631A - 経皮吸収性を高めた皮膚外用剤 - Google Patents

経皮吸収性を高めた皮膚外用剤

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JPS61268631A
JPS61268631A JP10833285A JP10833285A JPS61268631A JP S61268631 A JPS61268631 A JP S61268631A JP 10833285 A JP10833285 A JP 10833285A JP 10833285 A JP10833285 A JP 10833285A JP S61268631 A JPS61268631 A JP S61268631A
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drug
soluble
skin
soluble drug
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JP10833285A
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Motoaki Sato
元昭 佐藤
Yasuyuki Sakai
康行 酒井
Takashi Shishikura
孝 宍倉
Toyoaki Ishikura
豊昭 石倉
Hiroko Sugimori
杉森 寛子
Hisashi Ebisawa
海老澤 久
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、陽イオン性水溶性薬物の経皮吸収性を高めた
皮膚外用剤に関し、更に詳しくは、基剤中に特定の吸収
助剤を含有せしめることにより、陽イオン性水溶性薬物
の経皮吸収性を高めた皮膚外用剤に関する。
従来の技術 従来、皮膚局所での疾患治療を目的とした皮膚外用剤に
ついては数多くの知見がある。また近年全身作用の発現
を目的としたものの開発も盛んになっており、皮膚外用
剤の有用性が高く評価されて来ている。しかし、これら
の殆んどは本来経皮吸収され易い脂溶性かつ中性の薬物
に関するものである。(例えば、Drag Dev、I
nd、Pharm、+9 (4)671 (1983)
参照)。
一方、現在臨床において有用性を高く評価されている薬
物の多くは水溶性薬物である。これらをプロドラッグ化
等の化学修飾を施すことなく、経皮吸収により全身的に
薬効を発現させることは、薬効の持続化、副作用の低減
、投与薬量及び投与回数の低減、治療の簡便化、服薬忌
避の防止などを達成でき、その臨床治療での有益性は極
めて高いものである(例えば、Drug Dev、 I
nd、Phara、 、 9(4) 、725 (19
83)参照)。
しかし、水溶性薬物を経皮吸収させようとすると、皮膚
の角質が強力なバリヤーとなってその吸収を阻止すると
言われており、(例えば、DrugDev、Ind、P
harm、、9  (4) 、627 (1983)参
照)、水溶性薬物の経皮吸収に関しては、本発明者らの
知る限りごく少数の知見しか得られていない。例えば、
メタアクリル酸アルキルエステルを主成分とする粘着性
高分子物質溶液に、水溶性薬物の水及び/又はアルコー
ル溶液を溶解してフィルムを作成する方法(特開昭59
−164715号公報参照)や水溶性抗アレルギー剤の
塩酸イソチベンジルと水溶性塩基性物質あるいは非イオ
ン性界面活性剤を含有する皮膚外用剤(特開昭59−5
1212号公報。
特開昭59−98014号公報参照)、親水性薬物と有
機酸又は有機酸の金属(Mgs Cas Zn又はAI
)塩を含有するテープ(特開昭59−164714号公
報参照)及びポリアクリル酸ナトリウムと水酸化アルミ
ニウムと経皮吸収され得る薬物を含有する皮膚外用剤(
特開昭59−25320号公報参照)等の報告がある。
しかしながら、これらは何れも、製剤中での生薬の安定
性、溶解性、製剤からの生薬の放出性、あるいは製造の
煩雑さの改善を目的としたものであり、問題となる角質
を含めた経皮吸収促進効果あるいは薬効発現改良効果に
関しては、何ら充分な説明がなされていない。
一方、経皮吸収の改善を目的としたものとしては、水性
溶媒中でpH4〜8を示す陰イオン性及び/又は両性界
面活性剤を含む皮膚外用剤(特開昭51−32724号
公報、特開昭52−83914号公報参照)の報告があ
る。しかし実際には、これらの公報には極めて難水溶性
の薬物の経皮吸収促進についてしか説明が無く、水溶性
薬物については何ら触れられていない。 またジメチル
スルホキシド(DMSO)がスコポラミンに対する角質
のバリヤー機能を減少し、経皮吸収性を高めるとの報告
があるが(Drug Dev、Ind、  Pharm
、、  9  (4)  、627 (1983)  
)これはDMSOが角質を部分的に破壊してスコポラミ
ンの角質透過性を高めることによるとされている。
この様な方法は皮膚刺激の点から、長期治療を必要とす
る疾患には通用することができない。
更に、in vitroで長鎖アミンがサリチル酸ナト
リウムのミリスチン酸イソプロピル膜の透過性を促進す
るとの報告がある( J、Pharm、Pharmac
ol、 。
36 (Supp、Dec、 ) 、 P 22 (1
984) ) 、しかしこれは皮膚脂質への薬物移行の
改善を示唆するものの、生体における経皮吸収促進効果
を裏付けるものではない。
この様に、水溶性薬物については、その有用な薬効を発
現するのに充分な量を経皮吸収させる技術が未だ確立さ
れていないのが現状である。
発明が解決しようとする問題点 前述の如く、水溶性薬物は角質を透過しにくいため、経
皮吸収により投与することが実用上従来困難であったと
いう実情に鑑み、水溶性薬物を効果的に経皮吸収せしめ
ることができる皮膚外用剤組成物を開発することが本発
明の目的である。
問題点を解決するための手 及びその作用本発明者らは
、水溶性薬物を効果的に経皮吸収させる方法について種
々研究した結果、基剤中にパントテン酸誘導体、パラア
ミノ安息香酸誘導体、アルキルトリメチルアンモニウム
塩、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸及びショ糖脂
肪酸エステルの群から選ばれた少なくとも一種の吸収助
剤を含有させる事により、陽イオン性水溶性薬物の経皮
吸収を効果的に促進することができることを見出した。
本発明はかかる知見に基いて完成されたものであり、本
発明に従えば、皮膚外用剤に陽イオン性水溶性薬物と、
前記吸収助剤とを配合することによって陽イオン性水溶
性薬物の経皮吸収性を効果的に高めることができる。
本発明で用いられるパントテン酸誘導体としては、パン
トテン酸の脂肪酸エステルである。このような脂肪酸と
しては炭素数1〜5のものが好ましく、特に好ましくは
炭素数2・のトリエステルであり、例えば日光ケミカル
ズ社製N1kkolビフパントN■等を用いることがで
きる。
パラアミノ安息香酸誘導体としては、その脂肪酸エステ
ルである。このような脂肪酸としては、炭素数1〜5の
ものが好ましく、特に好ましくは炭素数2のパラアミノ
安息香酸エチルである。
アルキルトリメチルアンモニウム塩としては、セチルト
リメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニ
ウム等の塩酸塩であり、例えば日■ 光ケミカルズ社製5WANOL CA−2330,5W
ANOLCA−246P等を用いることができる。
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては
、例えば日本薬局方ポリソルベート80■ 花王アストラ社製Tween 80 −、日光ケミカル
ズ社製N1kkol To−10■等を用いることがで
きる。
ショ糖脂肪酸エステルとしては炭素数2〜18の脂肪酸
とショ糖のモノ、ジ、トリエステル体等であり、例えば
シ!IwIアセテートイソブチレート、ショ糖モノラウ
ラート、三菱化成食品社製菱糖シーガーエステル■、東
京化成社製ショ糖脂肪酸エステル等を好適に用いること
ができる。
本発明に係る皮膚外用剤においてその経皮吸収性を高め
る対象となる陽イオン性水溶性薬物は、pkaが6.5
以上であり、かつその1gを25℃にて溶解するのに必
要な水の量が10−未満のものである。このような陽イ
オン性水溶性薬物としては、例えば、塩酸フルラゼパム
等の催眠鎮静剤、塩酸ドラマドール、メシル酸ジメトチ
アジン等の消炎鎮痛剤、塩酸クロミプラミン、塩酸イミ
プラミン、塩酸ジベンゼビン、塩酸メチルセルロ−ス等
の精神神経用剤、塩酸ドパミン等の強心剤、塩酸アセブ
トロール、塩酸インデノロール、塩酸ブタモロール等の
不整脈用剤、塩酸ユカラジン、酒石酸メトプロロール等
の血圧降下剤、塩酸ジ?レチアゼム、マレイン酸シネパ
ジド等の血管拡張剤、塩酸クロルプレナリン、塩酸ピル
ブチロール、塩酸ツロブテロール、硫酸サルブタモール
等の鎮咳去痰剤、硫酸テルブタリン等の抗喘息剤、塩酸
プロカルバジン等の抗悪性腫瘍剤、塩酸タリンダマイシ
ン、塩酸ビブメシリナム、硫酸シソマイシン、硫酸アミ
カシン等の抗生物質、塩酸ケタミン等の全身麻酔剤等が
挙げられる。
本発明に従った皮膚外用剤中に配合される前記吸収助剤
は、薬効成分である陽イオン性水溶性薬物の経皮吸収を
促進する作用を有する物質であり、その陽イオン性水溶
性薬物に対して1 : 0.05〜100(重量比)、
好ましくは1 : 0.1〜80(重量比)で配合され
る。
この配合比が少な過ぎると所望の吸収促進効果が得られ
ない。また、薬効成分が経皮吸収により全身的な作用を
発現するためには、ある程度の薬物量が必要であり、従
って配合比が多過ぎると剤形調製が困難となったり使用
感が悪(なるので好ましくない。
本発明に従った皮膚外用剤に使用される基剤は、一般的
な軟膏、エアゾール、ローション、パップ剤、テープ剤
などの皮膚外用剤の製造に使用されるとそれ自体薬効を
示さない物質であり、例えば、植物油、豚脂、ワセリン
などの油性基剤、親水ワセリン、精製ラノリン、吸水軟
膏、加水ラノリンなどの吸水性基剤、親水軟膏などの親
水性基剤、マクロゴール軟膏などの水溶性基剤、澱粉、
プルラン、ゼラチン、水溶性セルロース誘導体などの天
然水溶性高分子、カルボキシビニルポリマー、ポリアク
リル酸ナトリウム、ポリビニルアルコールなどの合成水
溶性高分子などをあげることができる。
テープ剤、パップ剤などの剤形の外用剤の場合には、前
記した基剤の中で天然水溶性高分子又は合成水溶性高分
子を好適に用いることができる。
本発明において使用することができる天然水溶性高分子
としては、アラビアゴム、トラガカントゴム、グアール
ゴム、カラヤゴム、クインスシードデンブン等の植物系
水溶性高分子、アルギン酸、カラギーナン等の海藻系水
溶性高分子、ゼラチン等の動物系水溶性高分子、デキス
トラン等の微生物系水溶性高分子、−メチルセルロース
(MC)、カルボキシメチルセルロース及びその塩(C
)iC)、ヒドロキシエチルセルロース(HHC)、ヒ
ドロキシプロピルセルルース()IPc)等゛の繊維素
系水溶性高分子、などをあげることができ、好ましくは
繊維素系水溶性高分子であり、特に好ましくはヒドロキ
シプロピルセルロースである。
一方、本発明に係る皮膚外用剤の基剤として好適に使用
することができる合成水溶性高分子としては、例えば、
カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポ
リエチレンオキサイド及びこれら架橋物などの任意の合
成水溶性高分子を使用することができ、特にアクリル酸
又はビニルアルコールを主たる構成モノマーとした化粧
品原料基準に適合したもの、例えば、ポリアクリル酸及
びそのナトリウム塩又はポリビニルアルコール及びこれ
らの架橋物を好適に使用することができる。
本発明に従った皮膚外用剤には、更に必要に応じてアラ
ビアゴム、レシチン、グリセリン、プロピレングリコー
ルなどの乳化剤、懸濁剤、保湿剤その他の慣用の添加剤
を配合する事ができる。
本発明に従った皮膚外用剤は皮膚と成る程度の時間接触
する任意の剤形として適用することができ、例えば軟膏
、エアゾール、ローション・パップ剤、テープ剤などの
形状とすることができる。
本発明に従った皮膚外用剤は従来公知の様々な方法によ
って目的とする剤形とすることができる。
例えば、テープ剤の場合には、前記吸収助剤と陽イオン
性水溶性薬物の溶液に前記基剤、好ましくは水溶性セル
ロース誘導体及びあるいは、合成水溶性高分子を懸濁せ
しめてゾルを形成し、以後公知の製法に準じて所望のテ
ープ剤を製造することができる。またエアゾール剤では
乳化した基剤に吸収助剤と陽イオン性水溶性薬物を加え
、以後公知の製法に準じて調製することができる。更に
軟膏、ローション、パップ剤では吸収助剤と陽イオン性
水溶性薬物を混合し、これを少量の基剤と研和したのち
残りの基剤で練合し、以後公知の製法に準じて調製する
ことができる。
実施例 以下、実施例に従って本発明を更に説明するが本発明の
技術的範囲を以下の実施例に限定するものでないことは
いうまでもない。
塩酸ジルチアゼム1.0g及びニラコール(Nikk−
01)ヒフハントN■0.4gを9QV / V 、m
タノール楕製水90dに室温で溶解し、これにヒドロキ
シプロピルセルロース1.5gとポリアクリル酸1.5
gを攪拌下室温で徐々に添加して溶解せしめてゾルを形
成した。
このゾルをガラス製プレート(寸法: 20cm X 
20■角)上に展延したのち、温度50℃で乾燥してフ
ィルムを作成し、このフィルムを片面に粘着剤を塗布し
た多孔性の不繊布から成る粘着テープに転写してテープ
状の皮膚外用剤を製造した。
例2(実施例) 例1においてニラコール(N1kkol)ヒフハントN
■に代えてパラアミノ安息香酸エチル0.4 gを用い
た以外は、例工と同様にしてテープ状の皮膚外用剤を得
た。
例3(実施例) 例1においてニラコール(Nikkol)ヒフハントN
■に代えてスワノール(S誓ANOL) CA−246
5■0.4gを用いた以外は、例1と同様にしてテープ
状の皮膚外用剤を得た。
例4(実施例) 例1においてニラコール(N1kkol)ヒフハントN
■に代えて、トウイーン(Tween ) 8p0.4
 gを用いた以外は、例1と同様にしてテープ状の皮膚
外用剤を得た。
N■に代えてスワノール A M −30100,4g
を用いた以外は、例1と同様にしてテープ状の皮膚外用
剤を得た。
例6(比較例) 例1においてニラコール(N1kkol)ヒフハントN
■を使用しなかった以外は、例1と同様にしてテープ状
の皮膚外用剤を得た。
例7 (評価例) 例1〜例6で製造−した皮膚外用剤のサンプル(7cm
X7cm角)を動物として日本白色系雄性家兎(体重約
3kg)を用い、前日に腹部を除毛し、試験当日に除毛
部に貼り付けた。
貼付後経時的に耳静脈より採血し、常法によって得た血
漿を高速液体クロマトグラフィーで分析して血漿中の化
合物の濃度を測定した。
結果は第1図〜第5図に示した通りであった。
第1図〜第5図の結果から明らかな様に、本発明による
吸収助剤を含有する場合(例1〜例5)には、含有しな
い場合(例6)と比較して、極めて高い血中濃度を示し
、基剤中に吸収助剤を含有させる事により、陽イオン性
水溶性薬物である塩酸ジルチアゼムが速やかに体内に吸
収され、高い血中濃度を持続的に与えることが確認され
た。
例8(実施例) 塩酸ジルチアゼム5gおよびニッコールビフパントN■
1gを乳鉢に秤り取って混合した。これに少量の水溶性
軟膏基剤を加えてよ(練り合わせたのち、更に水溶性軟
膏基剤を加えて十分に練り合わせて全量を50gとし、
軟膏状の皮膚外用剤を製造した。
例9(実施例) 親水軟膏5gを70℃に加温溶解し、これに70℃に加
温した精製水を徐々に加えて100−とし、冷却しなが
ら十分に混和した。室温まで冷却したのち、塩酸ジルチ
アゼム10gとニッコールビフパン) p!” s g
を加えて振とうし、ローション状の皮膚外用剤を製造し
た。
例10(実施例) 60℃の温水30−に2gのゼラチンを加えて溶解した
溶液にカオリン(無菌)2gを加えて練合した。これに
塩酸ジルチアゼム30g、ニッコールビフパントN■5
g及びハツカ油0.5gを加えて練合した。
次にあらかじめ濃グリセリン20gにポリアクリル酸6
gとヒドロキシプロピルセルロース4.5gとを分散さ
せた混合液を加え練合したのち、不繊布(寸法:9cm
x9cm角)上に展延してパップ状の皮膚外用剤を製造
した。
例11(実施例) 塩酸ジルチアゼム1.2g及びショ糖脂肪酸エステル0
.2gを57V/V%エタノールー精製水に室温で溶W
lし、これにヒドロキシプロピルセルロース1.2gと
ポリビニルアルコール1.2gを攪律下室温で徐々に添
加して懸濁せしめてゾルを形成した。
このゾルをガラス製プレート(寸法: 20cmx 2
゜cm角)上に展延したのち、温度50℃で乾燥してフ
ィルムを作成し、このフィルムを片面に粘着剤を塗布し
た多孔性の不織布から成る粘着テープに転写してテープ
状の皮膚外用剤を製造した。
例12(実施例) 塩酸ジルチアゼム5g及びシーJ糖脂肪酸エステル1g
を乳鉢に秤り取って混合した。これに少量の水溶性軟膏
基剤を加えてよく練り合せたのち、更に水溶性軟膏基剤
を加えて充分に練り合せて全量を50gとし、軟膏状の
皮膚外用剤を製造した。
例13(実施例) 親水軟膏5gを70℃に加温溶解し、これに70’Cに
加温した精製水を徐々に加えて100−とし、冷却しな
がら十分に混和した。室温まで冷却したのち、塩酸ジル
チアゼム10gとショ糖脂肪酸エステル5gを加えて振
盪し、ローション状の皮膚外用剤を製造した。
例14(実施例) 60℃の温水30a+2に2gのゼラチンを加えて溶解
した溶液にカオリン(無菌)2gを加えて練合する。こ
れに塩酸ジルチアゼム30g及びショ糖脂肪酸エステル
5g、ハツカ油0.5gを加えて練合する。次に予め濃
グリセリン20gにポリビニルアルコール6gとヒドロ
キシプロピルセルロース4.5gとを分散させた混合液
を加え練合したのち、不織布(寸法:9X9cm角)上
に展延してパップ状の皮膚外用剤を製造した。
第6図は例11及び比較例(例15)としてのショ糖脂
肪酸エステルを使用しなかった以外は例1と同様にして
得たテープ状の皮膚外用剤組成物の試験結果を示したも
のである(4点の平均)。
試験方法は例11及び比較例で製造した皮膚外用剤のサ
ンプル(7wX 7 C111角)を、動物として日本
白色系雄性家兎(体重3 kg)を用い、前日に腹部を
除毛し、試験当日に除毛部に貼付けた。
貼付後経時的に耳静脈より採血し、常法によって得た血
漿を高速液体クロマトグラフィーで分析して血漿中の化
合物の濃度を測定した。
図面から明らかなように、本発明によるショ糖脂肪酸エ
ステルを含有する場合(例11)には、含有しない場合
(例15)と比較して、極めて高い血中濃度を示し、塩
酸ジルチアゼムをショ糖脂肪酸エステルを含む基剤中に
含有させて投与することにより速やかに体内に吸収され
、高い血中濃度を持続的に与えることが確認された。
例16(実施例) 例1において塩酸ジルチアゼムに代えて、塩酸フルラゼ
パム0.3gを用いた以外は、例1と同様にしてテープ
状の皮膚外用剤を得た。
例17(実施例) 例1において塩酸ジルチアゼムに代えて、メシル酸ジメ
トチアジン0.6gを用いた以外は、例1と同様にして
テープ状の皮膚外用剤を得た。
例18(実施例) 例1において塩酸ジルチアゼムに代えて、塩酸ジベンゼ
ビン1.0gを用いた以外は、例1と同様にしてテープ
状の皮膚外用剤を得た。
例19(実施例) 例1において塩酸ジルチアゼムに代えて、塩酸エカラジ
ン0.6gを用いた以外は、例1と同様にしてテープ状
の皮膚外用剤を得た。
例20(実施例) 例1において塩酸ジルチアゼムに代えて、硫酸サルブタ
モール0.6gを用いた以外は、例1と同様にしてテー
プ状の皮膚外用剤を得た。
例21(実施例) 例1において塩酸ジルチアゼムに代えて、塩酸ケタミン
1.0gを用いた以外は、例1と同様にしてテープ状の
皮膚外用剤を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は、それぞれ例1〜例5及び例11(実
施例)で製造した皮膚外用剤の経皮吸収効果を例6及び
例15(比較例)の皮膚外用剤の経皮吸収効果と対比し
し示したグラフ図である。 (以下余白) 第1図 第2図 第5図 第6図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、陽イオン性水溶性薬物と、パントテン酸誘導体、パ
    ラアミノ安息香酸誘導体、アルキルトリメチルアンモニ
    ウム塩、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル
    及びショ糖脂肪酸エステルの群から選ばれた少なくとも
    一種の吸収助剤とから成る、陽イオン性水溶性薬物の経
    皮吸収性を高めた皮膚外用剤。 2、陽イオン性水溶性薬物のpKaが6.5以上であり
    、かつその1gを25℃にて溶解するのに必要な水の量
    が10ml未満である特許請求の範囲第1項記載の皮膚
    外用剤。 3、吸収助剤の陽イオン性水溶性薬物に対する配合比(
    重量比)が0.05〜100である特許請求の範囲第2
    項記載の皮膚外用剤。
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