JPH0754746B2 - El板の封止方法 - Google Patents

El板の封止方法

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JPH0754746B2
JPH0754746B2 JP2063545A JP6354590A JPH0754746B2 JP H0754746 B2 JPH0754746 B2 JP H0754746B2 JP 2063545 A JP2063545 A JP 2063545A JP 6354590 A JP6354590 A JP 6354590A JP H0754746 B2 JPH0754746 B2 JP H0754746B2
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JP
Japan
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moisture
plate
melt adhesive
hot
proof
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JP2063545A
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JPH03266392A (ja
Inventor
保範 日下部
Original Assignee
株式会社精工舎
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、時計の発光針等に用いられるEL板の封止方
法に関する。
[従来の技術] EL板は、ベースフィルム上に形成した透明電極に発光
層,絶縁層,背面電極をこの順に積層形成し、その外側
に捕水フィルムを配置したものである。ここに発光層は
例えば、ZnSにCu等の活性物質を付与した発光粒子をバ
インダーである高誘電性プラスチック樹脂中に均質分散
したものである。そして背面電極と透明電極との間に電
圧が印加されると、発光層の中の発光粒子が発光する。
ところで、発光粒子は水分が加わると加水分解を起こし
発光輝度が衰えるため、EL板の全周をポリフッ化塩化エ
チレン等の材質の防湿フィルムで包んでいる。
その方法としては従来、防湿フィルムの間にEL板を挟
み、かつ防湿フィルム間にナイロン系,オレフィン系等
の熱溶融型(ホットメルト)接着剤を介在させておき、
両防湿フィルムを加熱・加圧して封止してある。
[解決しようとする課題] しかし、ナイロン系,オレフィン系等のホットメルト接
着剤は、ポリフッ化塩化エチレン等の防湿フィルムに対
して、透湿度が約100〜10000倍高いため、端部より防湿
フィルム間のホットメルト接着剤層を介して水分が浸入
し、発光粒子がそれにより劣化し、発光輝度が経時的に
衰えるという問題点があった。
従って、ホットメルト接着剤層を介した水分の浸入量を
少なくするため、封止部に通常約2mmの幅を必要とし、
その分EL素子の幅が大きくなり、EL素子の小型化は困難
であり、EL素子を用いた製品のデザインに制約を生じて
いた。
そこで本発明の目的は、水分の浸入量を少なくしてEL素
子の寿命を長くし、また小型化が可能なEL板の封止方法
を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の特徴は、防湿フィルムによりEL板を両側から挟
み、上記EL板の外周部において上記防湿フィルムをホッ
トメルト接着剤を介して互いに重ね合わせる工程と、上
記ホットメルト接着剤を介して重なり合う上記防湿フィ
ルムを加熱しながら加圧して互いに固着させる工程と、
熱ツールによって、上記固着部を再び加圧し、上記ホッ
トメルト接着剤層を側方へ移動させ、その部分で上記防
湿フィルム同士を熱溶融させて溶着する工程とを具備し
たところにある。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
EL板1は、ベースフィルム2上に形成された透明電極3
に、発光層4,絶縁層5,背面電極6が順次積層形成され、
その両外側が捕水フィルム7,7により挟まれたものであ
る(第1図参照)。
そして、ポリフッ化塩化エチレンからなる、2枚の防湿
フィルム9及び10をホットメルト接着剤層8を介して対
向させて、その間にEL板1を挟む。そしてEL板1の外周
部において防湿フィルム9及び10をホットメルト接着剤
層8を介して互いに重ね合わせる。次にラミネータに通
す、または熱プレスする等によりホットメルト接着剤層
8を介して重なり合う防湿フィルム9及び10を例えば約
120〜130℃,0.5kg/cm2の条件で加熱・加圧する。すると
ホットメルト接着剤層8が溶融して防湿フィルム9及び
10が固着される。
次に、熱ツール12及び13を用意する。第2,3図に示すよ
うに熱ツール12,13は、EL板1の全周を端部封止部の所
定位置で囲む枠形状の輪郭を有しており、その断面形状
は、第1,2図に示されているように、枠部材12a,13aの先
端面が、プレス面12b,13bとなっており、その中央部に
半円形状の突出部12c及び13cを有している。熱ツール1
2,13は、所定手段により230℃前後に加熱することがで
きるようになっており、また互いに接離自在である。
第1図に示すように、EL素子11を熱ツール12と13との間
に保持して、この両熱ツールによりプレスする。そのた
め、防湿フィルム9,10は加熱され、この防湿フィルムの
溶融点に達し、特に突出部12c,13cにより防湿フィルム
9及び10が押圧されて、その位置にあるホットメルト接
着剤層8は両側へ移動し、この部分のホットメルト接着
剤層は除去され、そのため防湿フィルム同士が接触し熱
溶融して溶着する。その後、熱ツール12及び13を離し
て、端部固着部が熱ツールにより再加工されたEL素子11
を取り出す。防湿フィルム9,10同士が直接溶着している
ため、ホットメルト接着剤層8より浸入してきた水分は
ほとんど遮断される。従って、このホットメルト接着剤
層8を介した水分の浸入量を極端に減少させることが可
能である。なお、熱ツール12,13は、EL板1より十分離
れた部分の防湿フィルム9,10のみを熱するよう設定され
ているため、熱ツールの熱がEL板1へ伝わることはな
く、このEL板が破損するのが防止される。
なお、熱ツール12,13の形状は種々考えられ、例えば熱
ツールのプレス面は平面状であってもよく、また、いず
れか一方の熱ツールのみによって加熱・加圧してもよ
く、また、ロール側面に断面くさび形の突起を有する一
対の熱ロールの間にEL素子を通すことにより再加工を施
してもよい。また、多数のEL板を防湿フィルムに挟んで
封止した後、切断して多数のEL素子を作ることも可能で
ある。この場合には、切断前に防湿フィルム全体に熱ツ
ールにより再加熱・加圧加工を行った後、各EL素子に切
断分離してもよい。
[効果] 本発明は、EL板を両側より挟んだ防湿フィルムを固着し
た後、固着部を熱ツールにより再び加圧し、この加圧部
分は、ホットメルト接着剤が側方に移動して、防湿フィ
ルム同士が溶着されているため、この接着剤層を介した
水分の浸入量が極端に減少し、EL板の寿命を長くするこ
とが可能である。
また、ホットメルト接着剤層を介した水分の浸入量が極
端に減るため、その分、EL板の端部封止部の幅を狭くす
ることができ、EL素子を用いた製品のデザイン上の制約
を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図は本発
明に係る熱ツールの断面図、第3図はその熱ツールの平
面図である。 1……EL板、8……ホットメルト接着剤層、9,10……防
湿フィルム、11……EL素子、12,13……熱ツール。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】防湿フィルムによりEL板を両側から挟み、
    上記EL板の外周部において上記防湿フィルムをホットメ
    ルト接着剤を介して互いに重ね合わせる工程と、 上記ホットメルト接着剤を介して重なり合う上記防湿フ
    ィルムを加熱しながら加圧して互いに固着させる工程
    と、 熱ツールによって、上記固着部を再び加圧し、上記ホッ
    トメルト接着剤層を側方へ移動させ、その部分で上記防
    湿フィルム同士を熱溶融させて溶着する工程とを具備す
    ることを特徴とするEL板の封止方法。
JP2063545A 1990-03-14 1990-03-14 El板の封止方法 Expired - Lifetime JPH0754746B2 (ja)

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