JP2520495Y2 - 調光材 - Google Patents

調光材

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JP2520495Y2
JP2520495Y2 JP1990091825U JP9182590U JP2520495Y2 JP 2520495 Y2 JP2520495 Y2 JP 2520495Y2 JP 1990091825 U JP1990091825 U JP 1990091825U JP 9182590 U JP9182590 U JP 9182590U JP 2520495 Y2 JP2520495 Y2 JP 2520495Y2
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正義 山木戸
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は液晶シートを用いた調光材に関する。
〔従来の技術〕
液晶シートを用いた調光材は、液晶シートの透明電極
間に電圧を印加して液晶分子を電界方向に配向させる
と、光散乱状態(白濁状態)から光透過状態(透明状
態)に変化するため、ブライド、採光材、ディスプレ
イ、間仕切り等、種々の調光用途が見込まれる。
かかる調光材の主なものとしては、例えば第4図に示
すような構造の調光材が知られている。この調光材は、
液晶シート100の上下両面に透明なガラス板101,101をポ
リビニルブチラール接着剤で接着したもので、液晶シー
ト100の周縁部が樹脂フィルム102で被覆されている。こ
の樹脂フィルム102は、ポリビニルブチラール接着剤中
の可塑剤が液晶シート100の端面から侵入して悪影響を
及ぼすのを防止すると共に、液晶シート100の端面から
の層間剥離や漏電を防止するために設けられたものであ
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記の調光材のように液晶シート100
の周縁部が樹脂フィルム102で被覆されていると、周縁
部の厚みが樹脂フィルム102の厚み分だけ厚くなって段
差ができるため、ガラス板101,101の接着作業がし辛く
なり、密着性を良くするためにガラス板101,101を上下
から加圧すると、ガラス板101,101が割れることが多々
あった。
〔課題を解決するための手段〕
上記問題を解決するため、本考案の調光材は、液晶シ
ートの上下両面に透明樹脂フィルムを重ねて該フィルム
の周縁同士を封着し、更にその上下両面に透明基材を積
層一体化したことを特徴としている。
〔作用〕
本考案の調光材は、液晶シートの上下両面に重ねた透
明樹脂フィルムの周縁同士を封着することによって液晶
シート全体をラッピングしてあるため、その上下両面は
段差がなく平坦である。従って、この平坦な上下両面に
ガラス板等の透明基材を積層一体化する作業は容易であ
り、密着性を向上させるために透明基材を加圧しても透
明基材が割れる恐れはない。また、このように液晶シー
トの上下両面に重ねた透明樹脂フィルムの周縁同士を封
着して液晶シート全体をラッピングしてあると、接着剤
に含まれる可塑性の液晶シートへの侵入が該フィルムに
よって確実に阻止され、液晶シートの層間剥離や漏電も
確実に防止される。
〔実施例〕
以下、図面に基づいて本考案の実施例を詳述する。
第1図は本考案調光材の一実施例を示す断面図であ
り、第2図は液晶シートの断面図である。
この実施例の調光材は、液晶シート1の上下両面に少
し面積の大きい透明樹脂フィルム2,2を重ねて該フィル
ム2,2の周縁2a,2a同士を封着し、更にその上下両面に透
明基材3,3を積層一体化した構造をしている。
液晶シート1は、液晶を含有した液晶層1aの上下両面
に、透明電極1bを片面に形成した透明電極フィルム1c,1
cを該透明電極が内側となるように積層一体化したもの
で、第2図に示すように、液晶シートの一側縁は、液晶
層1aと下側の透明電極フィルム1cを部分的に切除して上
側の透明電極1bを露出させてあり、液晶シートの他側縁
は、液晶層1aと上側の透明電極フィルム1cを部分的に切
除して下側の透明電極1bを露出させてある。そして、そ
れぞれの透明電極1b,1bの露出部分に集電極1d,1dを帯状
に形成し、これらの集電極1d,1dにリード線接続用の端
子片1e,1eを導電性接着剤等で接着してある。この端子
片1e,1eは透明樹脂フィルム2,2の付着された周縁2a,2a
より外側へ突出している。
液晶層1aは、熱硬化性のエポキシ系樹脂や光硬化性の
アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、エン・チオール系樹
脂などにネマチック液晶とマイクロビーズと硬化剤を適
量混合した混合物を上下の透明電極フィルム1c,1cで挟
みつけ、熱硬化や光硬化や自然硬化等によって硬化させ
たもの、或いは、液晶をカプセル化して上記樹脂やポリ
ビニルアルコール樹脂等に分散させたのち固化したもの
で、このような液晶層1aでは、液晶が相分離により自然
発生的に液滴状態で分散したり、液晶が連続的につなが
って連続相を形成したり、樹脂が小滴状態で分散した
り、液晶がマイクロカプセルとして分散したりしてい
る。
また、透明電極フィルム1cは、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエーテルサルフォン、ポリカーボネート等
の透明な樹脂フィルム(厚さ:50〜200μm)の片面に、
結晶性又は非晶性のITOや酸化錫等の金属酸化物を蒸着
もしくはスパッタリングして透明電極1bを形成したもの
が好適に使用されるが、上記の樹脂フィルムの片面に透
明導電性塗料を塗布して透明電極1bを形成したものでも
よい。透明電極1bは必ずしも樹脂フィルムの片面全体に
形成される必要はなく、一定の図柄や模様状に形成され
ていてもよい。上下の透明電極フィルム1c,1cのいずれ
か又は双方に、このような図柄あるいは模様状の透明電
極を形成した透明電極フィルムを使用すれば、電圧印加
時にその図柄又は模様状に透明となる模様入り調光材を
得ることができる。その他、耐候性の向上や種々の機能
を付与するために、耐候性改良フィルム、紫外線カット
フィルム、熱線カットフィルム等を積層した複合透明電
極フィルムを使用することも勿論可能である。
また、集電極1dは透明電極1b,1bの電圧降下を抑える
もので、透明電極1b,1bの露出端縁に導電性ペーストを
塗布するか、金属箔テープを貼付けることによって形成
してある。
このような構造の液晶シート1をラッピングする透明
樹脂フィルム2,2としては熱可塑性樹脂フィルム、例え
ばナイロン、ポリアクリロニトリル系、ポリ塩化ビニリ
デン系、エチレン−酢酸ビニル共重合体、及びこれらの
組合わせによる多層フィルム等が使用され、その中でも
通気性や透湿性が小さい塩化ビニリデンとポリエチレン
等の多層フィルムやホットメルトフィルム等が特に好適
に使用される。前者は優れたバリヤー機能によって液晶
シート1を確実に保護することができ、後者はそれ自体
が接着剤の役目をするため透明基材3,3の接着を容易に
行うことができるからである。透明樹脂フィルム2,2の
厚みについては特に制限はないが、液晶シート1を充分
保護するためには10〜1000μm程度の厚みを有する透明
樹脂フィルムを使用するのが望ましい。透明樹脂フィル
ム2,2の周縁2a,2a同士の封着は、減圧下における熱圧着
又は熱圧着による方法、接着剤による方法、ホットメル
トフィルムを介在せる方法のいずれでもよく、使用する
透明樹脂フィルムの種類に応じて最適の封着方法を採用
すればよい。また、封着する周縁2a,2aの幅寸法は液晶
シートの大きさによって異なるが、5〜25mm程度とする
ことが好ましく、この程度の幅寸法とすれば、漏れなく
確実に封着することができる。このように透明樹脂フィ
ルム2,2の周縁同士を封着して液晶シート1全体をラッ
ピングすると、透明基材3,3積層用の接着剤に含まれる
可塑剤が液晶シート1へ侵入するのを確実に阻止するこ
とができ、液晶シート1の層間剥離や漏電も確実に防止
できるので、耐久性や安全性が向上する。
また、透明基材3としては、ガラス板の他に透明な各
種の樹脂板や樹脂シート等が使用され、着色透明のもの
も使用される。透明基材3の厚さは特に制限がなく、そ
の材質、強度、用途等を考慮して適当な厚さのものを選
択すればよい。透明基材3,3を透明樹脂フィルム2,2の上
下両面に積層一体化する方法は、熱圧着による方法、接
着剤による方法、ホットメルトフィルムを介在させる方
法、透明樹脂フィルム2,2がホットメルトフィルムの場
合は直接熱融着する方法、のいずれを採用してもよい。
この透明基材3,3の積層作業は、上記のように液晶シー
ト1の上下両面に重ねた透明樹脂フィルム2,2の周縁2a,
2a同士を封着することにより液晶シート1全体をラッピ
ングして上下両面を段差のない平坦面としてあるため、
容易且つ効率よく積層作業を行うことができ、上下から
透明基材3,3を押圧しても、従来のように透明基材3,3が
割れる恐れはない。従って、不良品の発生が大幅に減少
し、透明基材3,3の密着性や接着強度も向上する。
また、上下の透明基材3,3は上下同じ位置関係にある
必要はなく、例えば上側の透明基材3を一方の端子片1e
の方に、下側の透明基材3を他方の端子片1eの方にずら
して積層したり、或いは、第3図に示す実施例のよう
に、上下いずれか一方の透明基材3(図では下側の透明
基材3)を大きくすることによって、透明基材3のはみ
出た部分で端子片1e,1eを折損しないよう保護する構成
としてもよい。
以上のように構成された調光材は、そのまま或いは枠
材等を設けて調光を行う箇所に取付けられ、液晶シート
1の端子片1eにリード線が接続される。そして、上下の
透明電極1b,1b間に電圧を印加すると、液晶層1a中の液
晶分子がランダムな状態から電界方向へ配向して液晶層
1aが透明となり、電圧を無印加にすると液晶分子が再び
ランダムな向きになって液晶層1aが白濁し、調光機能を
発揮する。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案の調光材は、
透明基材の積層作業を容易且つ効率良く行うことがで
き、透明基材を上下から押圧しても割れる恐れがないた
め、不良品の発生が大幅に減少し、透明基材の密着性や
接着強度も向上するといった顕著な効果を奏し、また、
接着剤に含まれる可塑剤の液晶シートへの侵入防止や液
晶シートの剥離防止、漏電防止等もより確実になるいっ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案調光材の一実施例を示す断面図、第2図
は同実施例における液晶シートの断面図、第3図は本考
案調光材の他の実施例を示す断面図、第4図は従来例の
断面図である。 1……液晶シート、2……透明樹脂フィルム、2a……透
明樹脂フィルムの周縁、3……透明基材。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶シートの上下両面に透明樹脂フィルム
    を重ねて該フィルムの周縁同士を封着し、更にその上下
    両面に透明基材を積層一体化して成る調光材。
JP1990091825U 1990-08-31 1990-08-31 調光材 Expired - Lifetime JP2520495Y2 (ja)

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