JPH0571822U - 調光パネル - Google Patents
調光パネルInfo
- Publication number
- JPH0571822U JPH0571822U JP1920192U JP1920192U JPH0571822U JP H0571822 U JPH0571822 U JP H0571822U JP 1920192 U JP1920192 U JP 1920192U JP 1920192 U JP1920192 U JP 1920192U JP H0571822 U JPH0571822 U JP H0571822U
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- JP
- Japan
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- light control
- liquid crystal
- control panel
- transparent
- adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】電圧無印加時における透明化の進行の生じない
調光パネル1の提供を目的とする。 【構成】液晶層11の上下両面に、二枚の透明電極フィ
ルム13a,13bに形成された透明電極12a,12
bをそれぞれ積層一体とし、上側の透明電極12aの一
側縁(図では左側縁)と下側の透明電極12bの他側縁
(図では右側縁)にそれぞれ帯状の集電極14a,14
bを形成し、その周縁を塩化メチレン溶剤に対する耐溶
剤性の良好な粘着テープ21で被覆して調光材20を構
成し、該調光材20を透明ガラス基板16,16間に挟
み込み、ポリビニルブチラール等の接着剤17でガラス
基板16,16を接着して調光パネル1を構成する。
調光パネル1の提供を目的とする。 【構成】液晶層11の上下両面に、二枚の透明電極フィ
ルム13a,13bに形成された透明電極12a,12
bをそれぞれ積層一体とし、上側の透明電極12aの一
側縁(図では左側縁)と下側の透明電極12bの他側縁
(図では右側縁)にそれぞれ帯状の集電極14a,14
bを形成し、その周縁を塩化メチレン溶剤に対する耐溶
剤性の良好な粘着テープ21で被覆して調光材20を構
成し、該調光材20を透明ガラス基板16,16間に挟
み込み、ポリビニルブチラール等の接着剤17でガラス
基板16,16を接着して調光パネル1を構成する。
Description
【0001】
本考案は、光学的性質に差異を生じさせる、採光材、ディスプレイ、間仕切り 等に使用される調光パネルに関する。
【0002】
液晶を含有した液晶層を有する調光パネルとしては、例えば、図2に示すもの がある。即ち、この調光パネル100は、液晶層11の上下両面に、透明電極1 2a,12bを片面に形成した二枚の透明電極フィルム13a,13bを該透明 電極が液晶層側となるように積層一体化し、上側の透明電極12aの一側縁(図 では左側縁)と下側の透明電極12bの他側縁(図では右側縁)にそれぞれ外部 の電源に接続するリード線等を接続するための端子片(不図示)を取り付けるた めの帯状の集電極14a,14bを形成して調光材15を構成し、該調光材15 を透明ガラス基板16,16間に挟み込み、周囲にポリビニルブチラール等の接 着剤17でガラス基板16,16の周縁部を接着して形成したものである。
【0003】 このような調光パネル100では、集電極14a,14bに接続される図示し ていない端子片に電圧を印加して液晶層11を挟む透明電極12a、12b間に 電界をかけると、該液晶層11内の液晶が電界方向に配向して調光パネル100 は透明状態となり、電圧を印加しない状態では、液晶層11内の液晶がランダム な方向となって調光パネル100が白濁状態となるものである。
【0004】
しかしながら、上記調光パネル100では、電圧無印加で白濁状態となってい ても、ガラス基板16,16を接着する接着剤17に含有される可塑剤が液晶層 11に浸入し、白濁している液晶層11の周縁部分から透明化が著しく進行し易 く、商品価値が極めて低いといった問題があった。
【0005】 そこで、液晶層11に直接接着剤17が接触しないように、調光材15の周縁 を予め粘着テープで被覆してからガラス基板16,16で調光材15を挟み込み 、接着剤17で接合する調光パネルも開発されてきたが、このような調光パネル でも、接着剤17に含有する可塑剤が粘着テープを徐々に劣化させて液晶層11 に悪影響を及ぼし、透明化が少しずつ進行するといった問題があった。
【0006】
上記課題を解決するため、本考案の調光パネルは、液晶を含有した液晶層の両 面に透明電極フィルムを積層し、周囲をハロゲン化炭化水素系溶剤に対する耐溶 剤性の良好な粘着テープで被覆した調光材を、透明基板間に挟み込み、接着剤に よって前記透明基板の少なくとも周縁部を積層したことを特徴とする。
【0007】
上記構成の調光パネルでは、調光材の周囲をハロゲン化炭化水素系溶剤、例え ば、塩化メチレン等の溶剤に対する耐溶剤性の良好な粘着テープで被覆したため 、この調光材を透明基板間に挟み込み、接着剤によってこの透明基板の少なくと も周縁部同士を接着すると、この接着剤に含有される可塑剤による粘着テープの 劣化が殆どなくなるため、液晶層に接着剤に含有する可塑剤が浸入して悪影響を 与え、透明電極間に電圧を印加しない白濁状態の液晶層の透明化が防止される調 光パネルとなる。
【0008】
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。
【0009】 図1は本考案の一実施例に係る調光パネルの概略縦断面図である。図に示す調 光パネル1は、図2に示す従来の調光パネル100に対して調光材20の構成が 異なる点を除き実質的に同一であるため、同一部材に同一符号を付して以下に説 明する。
【0010】 即ち、本考案の調光パネル1は、液晶層11の上下両面に、二枚の透明電極フ ィルム13a,13bに形成された透明電極12a,12bをそれぞれ積層一体 とし、上側の透明電極12aの一側縁(図では左側縁)と下側の透明電極12b の他側縁(図では右側縁)にそれぞれ帯状の集電極14a,14bを形成し、そ の周縁を粘着テープ21で被覆して調光材20を構成し、該調光材20を透明ガ ラス基板16,16間に挟み込み、ポリビニルブチラール等の接着剤17で透明 基板としてガラス基板16,16の周縁部を一体に接着したものである。
【0011】 このような調光パネル1は、集電極14a,14bに電圧を印加して液晶層1 1間に電界を加えると、液晶層11内の液晶が電界方向に配向して全体が透明な 調光パネル1となり、電圧を切って電圧無印加状態とすると液晶層11内の液晶 がランダムとなって調光パネル1は全体が白濁状態となるものである。
【0012】 上記液晶層11は、液晶が樹脂中に相分離により自然発生的に形成されて液滴 状態で分散したり、液晶が樹脂中で連続的につながって連続相を形成したり、樹 脂が液晶中小滴状態で分散したり、マイクロカプセル化された液晶が樹脂中に分 散したりしている。
【0013】 上記の透明電極フィルム13a,13bとしては、ポリエチレンテレフタレー ト、ポリエーテルサルフォン、ポリカーボネート等の透明な樹脂フィルムの片面 に、ITOや酸化錫等の金属酸化物,金,パラジウム,アルミ系の金属を蒸着も しくはスパッタリングするか、又は透明導電性塗料を塗布することによって透明 電極12a,12bを形成したものが好適である。
【0014】 上記集電極部14a,14bは、例えば、導電性ペーストを塗布して形成して いるが、銅箔テープ等の電気抵抗の極めて小さい金属箔テープを導電性粘着剤あ るいは接着剤を介して透明電極12a,12bのそれぞれの露出端縁部に貼付け て形成してもよい。
【0015】 そして、本考案の特徴となる粘着テープ21は、ハロゲン化炭化水素系溶剤、 例えば、塩化メチレン溶剤に対する耐溶剤性の良好なものが選択使用される。こ の粘着テープ21は次のようにして選択されたものである。即ち、各メーカの各 種粘着テープを例えば、1cm角に切り取り、上記透明電極フィルム13a,1 3bに貼り付けてから塩化メチレン溶剤へ一晩浸漬し、その結果、透明電極フィ ルム13a,13bから剥離しなかった粘着テープ21を採用したのである。こ のようにして選択された粘着テープ21は、粘着テープ21の粘着剤を溶かし易 い塩化メチレン溶剤に対して剥離を生じないため、耐溶剤性が良好で接着剤17 に含有される可塑剤に対して劣化し難くなると判断される。
【0016】 本出願人は同時に、形成される白濁状態、つまり電圧無印加のままの調光パネ ルを70℃の耐熱試験に供し、液晶層11の透明化の進行状況を観察して、以下 のような顕著な効果を見出した。即ち、図2に示す従来の調光パネル100のよ うに、粘着テープ21で調光材15を被覆することなくガラス基板16,16で 挟持して接着剤17を周囲に供給してガラス基板16,16の周縁部同士を接着 したものでは、1日経過時に周囲から1mm、7日経過時には周囲から約10m mの透明化が観察された。
【0017】 また、本考案の粘着テープ21によって周囲を被覆した調光材20をガラス基 板16,16で挟持してから接着剤17を周囲に供給してガラス基板16,16 の周縁部同士を接着したものでは、約1ヶ月経過しても液晶層11の透明化は観 察されなかった。
【0018】 更に、塩化メチレン溶剤に15時間浸漬して剥離した耐溶剤性の低い粘着テー プで周囲を被覆した調光パネルでは、約7日で周囲から1mm程度の透明化が観 察された。
【0019】 従って、本願考案の塩化メチレン溶剤に対する耐溶剤性の良好な粘着テープ2 1によって周囲を被覆した調光材20をガラス基板16,16で挟み込み、少な くともガラス基板16,16の周縁に接着剤17を供給してガラス基板16,1 6周縁部同士を接着させた調光パネル1では、粘着テープ21によって接着剤1 7に含まれる可塑剤の影響が白濁状態となっている液晶層11に及ばず、液晶層 11の透明化が確実に防止できる。そのため、耐久性が従来のものと比べて遥か に向上し、商品価値も格段に高められた調光パネル1が提供できる。
【0020】 尚、本考案の粘着テープ21を用いると、当然接着性が向上するので、調光材 20内への水分の浸入を防止したり、調光パネル1の層間剥離もより確実に防止 できるようになる。また、より透明化を防止するために粘着テープ21の透明電 極フィルム13a,13bの表面周縁に少なくとも幅Tが5〜10mmとなるよ うに貼着することが望ましい。
【0021】 また、調光材20をガラス基板16,16間に挟み込んでその周縁部に接着剤 17を供給した調光パネル1を示したが、調光材20にも接着剤17を介しても 何等問題はなく、ガラス基板16,16の周縁部同士の接着もより確実となる。
【0022】
以上の説明から明らかなように、本考案の調光パネルは、調光材の周囲に被覆 されるハロゲン化炭化水素系溶剤に対する耐溶剤性の良好な粘着テープによって 、透明基板間の少なくとも周縁部を接着する接着剤の可塑剤による粘着テープの 劣化が起こらず、液晶層の透明化が確実に防止でき、耐久性の向上した調光パネ ルを提供きるといった効果を奏する。
【図1】本考案の調光パネルの概略拡大断面図である。
【図2】従来の調光パネルの概略拡大断面図である。
1 調光パネル 11 液晶層 12a,12b 透明電極 13a,13b 透明電極フィルム 14a,14b 集電極部 16,16 ガラス基板(透明基板) 17 接着剤 20 調光材 21 粘着テープ
Claims (1)
- 【請求項1】液晶を含有した液晶層の両面に透明電極フ
ィルムを積層し、周囲をハロゲン化炭化水素系溶剤に対
する耐溶剤性の良好な粘着テープで被覆した調光材を、
透明基板間に挟み込み、接着剤によって前記透明基板の
少なくとも周縁部を積層したことを特徴とする調光パネ
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1920192U JPH0571822U (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 調光パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1920192U JPH0571822U (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 調光パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0571822U true JPH0571822U (ja) | 1993-09-28 |
Family
ID=11992745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1920192U Pending JPH0571822U (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 調光パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0571822U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009534557A (ja) * | 2006-04-20 | 2009-09-24 | ピルキントン グループ リミテッド | 窓パネル |
JP2011524546A (ja) * | 2008-06-17 | 2011-09-01 | ピルキントン グループ リミテッド | シールされた切替可能な窓ガラス |
JP2020126240A (ja) * | 2019-02-05 | 2020-08-20 | 凸版印刷株式会社 | 調光シートとその製造方法及びそれを用いた合わせガラス |
CN112368632A (zh) * | 2018-08-27 | 2021-02-12 | 凸版印刷株式会社 | 调光装置及调光装置的制造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03229218A (ja) * | 1990-02-02 | 1991-10-11 | Asahi Glass Co Ltd | 液晶調光積層体及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP1920192U patent/JPH0571822U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03229218A (ja) * | 1990-02-02 | 1991-10-11 | Asahi Glass Co Ltd | 液晶調光積層体及びその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980407 |