JP7119305B2 - 調光体 - Google Patents
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Description
図示されるように調光体30における電極構造は、PETフィルム34aで覆われないため、外部に露出する。この電極構造は、調光体30が合わせガラスに用いられて窓枠に填め込まれる際、サッシ等に飲み込まれるため、合わせガラスにおける板ガラス等で覆う必要性はないとされていたが、調光体30を用いた合わせガラスの窓枠への施工時におけるハンドリング改善の観点より、当該電極構造を板ガラス等で覆うことが必要とされる用途もある。
図2では、銀ペースト111,銅テープ112,コネクタ113の厚さの積算値が、液晶層108,透明導電膜110a,PETフィルム109aの厚さの積算値以上となるように各部の厚みが調整される。
印加電圧に応じてヘイズを2段階以上に切替可能な調光層が、当該調光層に電圧を印加する透明電極を有する透明基材に挟持されている調光体において、
前記調光体の端部に設けられ、前記透明電極上に形成された第1の導電層、および前記第1の導電層上に形成された第2の導電層を少なくとも有し、前記透明電極へ電気的接続を行う接続領域を有し、
前記第2の導電層から外部に電気的接続されていることを特徴とする。
上記第2の導電層としては、銅テープの採用が好ましい。
上記第3の導電層としては、銀ペーストの採用が好ましい。
上記電極保護層としては、紫外線硬化性樹脂の採用が好ましい。
透明基材としては樹脂フィルムの採用が好ましい。
本発明では、調光層として、三次元の網目状に形成された樹脂からなるポリマーネットワークの内部に形成された空隙内に液晶分子が配置されたタイプのPNLC(ポリマーネットワーク液晶)、またはポリマー中に分散配置される液晶分子を有するタイプのPDLC(高分子分散液晶)の何れかを採用することを想定しているが調光層としてはこれ以外の構成であってもよい。
PNLCからなる調光層を具備するスクリーンの製造にあたっては、液晶と光重合性化合物(モノマー)との混合物を一対の透明電極基板の間に挟み、一定の条件下で紫外線を照射し、光重合によって光重合性化合物が高分子に変化すると共に、光重合および架橋結合により、微細なドメイン(高分子の空隙)を無数に有するポリマーネットワークが液晶中に形成する。
100V以下の電圧領域において、十分な光透過/散乱度が得られるようなPNLCを構成するには、各ドメインがいずれも適正な大きさで均一となるように、かつ、形状も均一となるようにポリマーネットワークを形成する必要がある。
本発明では、ポリマーネットワーク構造に依存するドメインサイズを3μm以下、好ましくは2μm以下、一層好ましくは約1μmとなる様に制御する。
前記プロセスは、上述した「サイズや方向性の制御されたネットワーク構造」の設計~製造の上で非常に有効である。
透明導電フィルム3は、調光層2(PNLC)を挟持しており、調光層2(PNLC)に電圧を印加して、高ヘイズ(散乱状態),低ヘイズ(透過状態)を変化させる。
透明導電フィルム3は、フィルム基材5上にITOやIZOや有機導電膜などの透明な導電材料からなる透明電極6を成膜してなる透明導電フィルム3a,3bを互いの透明電極6側を対向して調光層2を挟持する。
透明電極6の好適な厚さは略80nm以上150nm以下である。
尚、PNLCでは印加電圧に応じて、0/1以外の中間調のヘイズ状態を表現することも可能である。
ポリマーネットワーク及び液晶分子は、一対の配向膜7a,7bの間に配置されている。配向膜7a,7bは、いわゆる垂直配向膜であり、調光層2に電圧を印加していないときに、液晶分子の長手方向が配向膜7a,7bの法線方向に沿うように、当該液晶分子を配向する。このため、リバースタイプの調光層2(PNLC)は、電圧を印加していないときに低ヘイズ状態となり、透過性が高くなる。
透明導電フィルム3a,3bを構成する透明導電層6には、一般的にITOなどの金属酸化物が用いられるが、ITOに替えて低抵抗の導電性ポリマーを採用することも可能である。導電性ポリマーとしては、PEDOT/PSSに例示されるπ共役系導電性高分子にドープされたポリアニオンを含む材料の採用が好適である。
この点に着目し、本実施形態では、透明電極110上に、接着強度を一層高める上で第3の導電層111として銀ペーストが、第1の導電層120としてカーボンテープが、第2の導電層112として銅テープが、それぞれ用いられる。
従来、端子部での接触抵抗の低下にあたっては、接触する部分に高価な金メッキを使用したり、接触する部分にバネ性を持たせる構造を採用して圧力をかけるなど、接触抵抗の上昇に伴う発熱,消費電力の無駄,導通不良の発生を回避する手法が採用されていた。これに対して本実施形態では、導電ペースト111と銅テープ112の間にカーボンテープ120を介在させることにより、接触抵抗の低下の上で有効なことが確認された。本実施形態の調光体1は、樹脂製の透明基材を具備する構成であるためメッキや溶融ボンディングの様な高温加熱処理の採用が不可能である。つまり、本発明によれば、カーボンテープ120を使用することにより、従前に比べ簡素な工程で安定した電気抵抗を得ることが可能になった。
測定にあたっては、液晶層を挟持する上下の電極端子(銅テープ112)間の抵抗値を、第1,第2,第3の導電層を具備する構成のサンプル1,2(それぞれ処方の異なるカーボンテープあり)と、第1の導電層(カーボンテープ)を具備しない以外はサンプル1,2と等しい条件のサンプル3(カーボンテープなし)について、4285AプレシジョンLCRメータを用いた。
測定範囲の全ての周波数帯域で、カーボンテープを採用した本実施形態(サンプル1,2)の抵抗値が、カーボンテープをしないサンプル3の抵抗値に比して低下していることが確認される。
電極保護層の材料としては、紫外線硬化性エポキシ樹脂あるいは紫外線硬化性アクリル樹脂が短時間で硬化させることが可能であり好適である。
電極保護層に要求される特性として、絶縁性,耐水性(電蝕防止),機械的強度,保護対象との密着性が挙げられ、重視する目的に応じて適宜選択される。
2 調光層
3(a,b) 透明導電フィルム
5(a,b) フィルム基材
6(a,b) 透明電極
7(a,b) 配向膜
11 電源
12 スイッチ
30 調光体
33 液晶層
34(a,b) PETフィルム
35(a,b) 透明導電膜
40 銀ペースト
41 ピンコネクタ
41a 延出部
42 ハンダ
43 リード線
100 合わせガラス
101(a,b) 板ガラス
103,200 調光体
104 空孔
106 液晶分子
107 液晶カプセル
108 液晶層
109(a,b) PETフィルム
110(a,b) 透明導電膜
111 銀ペースト
112 銅テープ
113,201 コネクタ
114 ハンダ
115 リード線
117(a,b,c,d,e,f,g,h) 保護膜(紫外線硬化性樹脂=電極保護層)
120 カーボンテープ
Claims (7)
- 印加電圧に応じてヘイズを2段階以上に切替可能な調光層が、当該調光層に電圧を印加する透明電極を有する透明基材に挟持されている調光体において、
前記調光体の端部に設けられ、前記透明電極上に形成された第1の導電層、および前記第1の導電層上に形成された第2の導電層を少なくとも有し、前記透明電極へ電気的接続を行う接続領域を有し、前記接続領域の前記透明電極と前記第1の導電層間に第3の導電層を有し、
前記第2の導電層から外部に電気的接続され、
前記接続領域を構成する第1から第3の導電層及び第1の導電層が形成される透明電極は、調光体の幅方向に延び、表裏の接続領域で重複しない帯状パターンであることを特徴とする調光体。 - 前記第1の導電層は、導電性フィラーを含む材料、またはカーボンブラックの分散混合されてなるアクリル系粘着剤を含むカーボンテープ材であることを特徴とする請求項1に記載の調光体。
- 前記第2の導電層が銅テープであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の調光体。
- 前記第3の導電層は、銀ペーストであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の調光体。
- 前記第1の導電層の面積をA、前記第2の導電層の面積をB、前記第3の導電層の面積をCとすると、C>A>Bの関係を有する請求項4に記載の調光体。
- 少なくとも前記接続領域の全体を覆うように電極保護層が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の調光体。
- 前記電極保護層による被覆領域は、自身が覆う前記接続領域が設けられている前記透明基材とは異なる透明基材の一部にまで延伸していることを特徴とする請求項6に記載の調光体。
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