JP2881509B2 - 調光液晶パネルの製造方法 - Google Patents

調光液晶パネルの製造方法

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JP2881509B2 JP3032385A JP3238591A JP2881509B2 JP 2881509 B2 JP2881509 B2 JP 2881509B2 JP 3032385 A JP3032385 A JP 3032385A JP 3238591 A JP3238591 A JP 3238591A JP 2881509 B2 JP2881509 B2 JP 2881509B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、調光機能を有する液晶
シートの両面に透明プレートを接着した調光液晶パネル
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の調光液晶パネルとして調
光ガラスが知られている。この調光ガラスの製法として
は、ガラス、ポリビニルブチラールシート、液晶シー
ト、ポリビニルブチラールシート、ガラスを積層してオ
ートクレーブにより加熱、加圧下で圧着一体化する方法
が一般に採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法は加熱温度が120〜150℃と高温で、その温度で
の保持時間が1時間程度と長時間であるため、透明プレ
ートとしてプラスチックプレートを使用すると、高温の
ためにプラスチックプレートが変形して反り、歪み、表
面のあれ等の欠陥を生じ、満足のいく調光液晶パネルが
得られないという問題があった。
【0004】また、液晶シートの液晶層は樹脂マトリッ
クス中に液晶を分散した複合膜からなっているが、高温
下に長時間されされるために、液晶の機能は失われない
ものの、マトリックス樹脂が変色したり、熱劣化により
強度低下を来たしたりして長期的な信頼性に劣るものと
なる恐れがあった。
【0005】さらに、加圧圧力が10〜15気圧と高圧
であるため、加圧中に液晶層が押し潰され、液晶層の膜
厚が薄くなったり、分散している液晶滴の形状が変形し
たりして電圧無印加時の曇度が低下し、遮蔽性が悪くな
るという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の調光液晶パネルの製造方法は、二枚の透明
電極フィルムの間に液晶層を設けた液晶シートの両面に
接着用シートを介して透明プレートを積層し、この積層
体をエアバッグに入れてバッグ内部の空気を吸引除去し
ながら接着用シートの軟化点もしくは融点以上に加熱す
ることを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明のように液晶シートの両面に接着用シー
トを介して透明プレートを積層した積層体をエアバッグ
に入れてバッグ内部の空気を吸引除去すると、エアバッ
グ内部が減圧され、約1気圧の圧力が積層体両面の透明
プレート全体に均一にかかる。そして、この均一な加圧
状態で接着用シートの軟化点もしくは融点以上に加熱す
ると、その熱で接着用シートが軟化、溶融し、液晶シー
トと両面の透明プレートが均一に接着されて、目的とす
る調光液晶パネルが得られる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0009】図1は本発明製造方法の一実施例の説明
図、図2は同実施例に用いる液晶シートの斜視図、図3
は同液晶シートのA−A線拡大断面図、図4は同実施例
で得られる調光液晶パネルの平面図、図5は同パネルの
B−B線拡大断面図である。
【0010】この実施例によれば、最初の組立工程で図
1(イ)に示すように液晶シート1の上下両面に接着用
シート2,2を介して透明プレート3,3を積層し、積
層体4を組立てる。そして、この積層体4を次の組込工
程で図1(ロ)に示すようにエアバッグ5に組込んでバ
ッグ内部の空気を真空ポンプ7で吸引除去し、エアバッ
グ5の内部を減圧して積層体4両面の透明プレート3,
3にほぼ1気圧の圧力を均一にかける。このようにする
とエアバッグ5の減圧に伴って透明プレートにかかる圧
力が漸増するため、透明プレートがガラス等であっても
割れる心配は殆どない。次いで、このエアバッグ5を次
の真空加熱工程で図1(ハ)に示すように加熱炉6に入
れ、エアバッグ5の空気吸引を続けながら積層体4を接
着用シート2,2の軟化点もしくは融点以上に加熱して
接着用シート2,2を軟化、溶融させた後冷却し、液晶
シート1の両面に透明プレート3,3が均一に接着され
た目的の調光液晶パネルPをエアバッグ5から取り出
す。
【0011】上記の液晶シート1は、図2及び図3に示
すように上下二枚の透明電極フィルム1a,1aの間に
液晶層1bを形成したもので、上側の透明電極フィルム
1aには左方へ突出する突出部1cを、また下側の透明
電極フィルム1aには右方へ突出する突出部1cをそれ
ぞれ延設してある。この液晶シート1の右側縁は、下側
の透明電極フィルム1aの透明電極面1dを帯状に露出
させ、この露出部分に帯状の集電極1eを形成してあ
る。同様に液晶シート1の左側縁は、上側の透明電極フ
ィルム1aの透明電極面1dを帯状に露出させ、この露
出部分に帯状の集電極1eを形成してある。そして、双
方の突出部1c,1cには、集電極1e,1eと透明電
極面1dに接続する引出電極1f,1fを突出部両面に
跨るように形成し、この引出電極1f,1fに給電線の
端部を接続できるように構成してある。かかる引出電極
1f,1fは、必ずしも突出部1c,1cの両面に跨る
ように形成する必要はなく、例えば右側の引出電極1f
を突出部1cの上面(透明電極面)のみに形成し、左側
の引出電極1fを突出部1cの下面(透明電極面)に形
成してもよいが、本実施例の液晶シート1のように突出
部1cの両面に跨って引出電極1fを形成してあると、
給電線を上下いずれの方からも接続できるので、結線作
業を容易に行えるという利点がある。なお、液晶シート
は突出部1c,1cを除く周囲部をテープなどで封止し
てある。
【0012】液晶シート1の液晶層1bは、熱硬化性の
エポキシ系樹脂や光硬化性のアクリル系樹脂、エポキシ
系樹脂、エン・チオール系樹脂などにネマチック液晶と
マイクロビーズと硬化剤又は光開始剤を適量混合して該
混合物を上下の透明電極フィルム1a,1aの間に挟み
込み、熱硬化や光硬化や自然硬化等の手段で硬化させる
か、或は液晶をカプセル化して上記樹脂やポリビニルア
ルコール樹脂等に分散させたのち固化したものであっ
て、このような液晶層1bの内部では、液晶が相分離に
より自然発生的に液滴状態で分散したり、液晶が連続的
につながって連続相を形成したり、樹脂が小滴状態で分
散したり、液晶がマイクロカプセルとして分散したりし
ている。
【0013】また、液晶シート1の透明電極フィルム1
a,1aは、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテ
ルサルフォン、ポリカーボネート等の厚さ50〜200
μm程度の透明な樹脂フィルムの片面に、結晶性又は非
晶性のITOや酸化錫等の金属酸化物を蒸着もしくはス
パッタリングして透明電極面1dを形成したものが好適
であるが、上記の樹脂フィルムの片面に透明導電性塗料
を塗布して透明電極面1dを形成したものでもよい。透
明電極面1dは必ずしも樹脂フィルムの片面全体に形成
する必要はなく、一定の図柄や模様状に形成してもよ
い。その他、耐候性の向上や種々の機能を付与するため
に、紫外線カットフィルムや熱線カットフィルム等を積
層した複合電極フィルムを使用してもよい。
【0014】また、前記の集電極1eは透明電極面1d
の電圧降下を抑えるもので、透明電極面1dの露出端縁
に導電性ペーストを塗布するか、金属箔テープを貼りつ
けることにより形成してある。そして、前記の引出電極
1fは、この集電極1eに銅箔テープ等の金属テープの
一端を重ね、突出部1cの上下両面に跨るように導電性
接着剤で貼りつけて形成してある。突出部1cの寸法は
透明プレートの大きさにもよるので自由に設定すればよ
いが、あまり大きいと邪魔になり、あまり小さいと引出
電極1fへの結線作業がし辛くなるので、突出長は透明
プレート3の端面より約1cm程度、幅を約2cm程度
とするのが好ましい。尚、突出部1cの形状は方形に限
定されるものではなく、半円形や半楕円形など好みの形
状とすることができることは言うまでもない。
【0015】このように透明電極フィルム1aに突出部
1cを延設してその表面に引出電極1fを形成した液晶
シート1は、引出電極1fが突出部1cによって一体的
に支持、補強されるため、図1(イ)の組立工程や図1
(ロ)のエアバッグへの組込工程において作業中に引出
電極1fが引っ掛かったり、図1(ハ)の真空加熱工程
において外圧が引出電極1fに作用しても、引出電極1
fが容易に破損する心配はない。
【0016】上記液晶シート1の上下両面に接着用シー
ト2,2を介して積層する透明プレート3,3は、例え
ばポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、
アクリル系樹脂などの透明な合成樹脂板や、該樹脂板の
表面に耐候性改良フィルム、紫外線カットフィルム、熱
線カットフィルムなどを貼り合わせた複合樹脂板や、ガ
ラス板等から成るもので、図4に示すように、透明プレ
ート3の周縁部が液晶シート1の周囲(突出した引出電
極1f,1f部分を除く)から少しはみ出す大きさのも
のが使用される。この透明プレート3のはみ出し寸法W
(図1参照)については、少なくとも3mm以上、好ま
しくは5mm以上に設定するのがよく、このようにする
と上下の透明プレート3,3の周縁部同士を強固に接着
できる利点がある。透明プレート3の厚みは任意であ
り、用途や実用強度等を考慮して適当な厚みを有するも
のを使用すればよい。なお、透明プレート3としてポリ
カーボネート等の吸湿性の合成樹脂板を用いる場合は、
図1(ハ)の真空加熱工程で該樹脂板の表面が発泡しな
いように、該樹脂板をあらかじめ乾燥させておくことが
望ましい。乾燥手段としては真空加熱乾燥がベストであ
り、その条件は樹脂板の厚みや軟化点等を考慮して適宜
設定すればよい。また、前記の吸湿性の合成樹脂以外で
も必要に応じ、減圧乾燥するすることもある。
【0017】透明プレート3と液晶シート1の間に挟み
こむ接着用シート2は、透明プレート3の材質等を考慮
して接着性の良好なものを選択すればよく、例えば透明
プレート3が上記の合成樹脂板や複合樹脂板である場合
には、アクリル系、EVA、ポリエステル系、ウレタン
系、エポキシ系等の無溶剤型の樹脂シートが好適に使用
され、また、透明プレート3がガラス板である場合に
は、これらの樹脂シートのほかにブチラール系の樹脂シ
ート等も使用される。この接着用シート2は、図1
(イ)に示すように透明プレート3の周囲より少しはみ
出す大きさのものを用いることが望ましく、このような
接着用シート2を使用すると、そのはみ出した部分が真
空加熱の際に軟化溶融して透明プレート3,3の周縁部
の相互間隙を完全に埋めつくすため、該周縁部の接着強
度や封止性が向上するという利点がある。
【0018】以上のような液晶シート1、接着用シート
2,2、透明プレート3,3を図1(イ)のように積層
して組立てた積層体4は、透明プレート等の位置ずれを
防止するために積層体の周縁部を紙製粘着テープ(図示
せず)等で4箇所ほど仮固定し、図1(ロ)に示すよう
にエアバッグ5に組み込む。
【0019】このエアバッグ5はゴムびき布のような柔
らかい気密性材料を用いて製作したもので、一端が積層
体4を挿入する挿入口として開口し、他端が閉塞してい
る。そして、この閉塞他端に多数の小孔を穿孔した吸気
パイプ5aを気密的に挿通し、真空ポンプ7でエアバッ
グ5内部の空気を該パイプ5aを通じて吸引除去する構
成としてある。吸気パイプ5aは一定のパイプ径を有す
るものよりも、図6に示すように大径部と小径部を交互
に連ねたもの、或はパイプの外側にリング等を取付け外
面に凹凸を設けた異径パイプの方が好ましく、このよう
な異径パイプを用いると、真空加熱の際にエアバッグ5
に適度の皺が生じ、この皺を吸気通路として効率良く空
気を吸引除去できるという利点がある。なお、エアバッ
グはこの実施例のものに限定されるものではなく、例え
ば積層体4の出し入れ作業を容易にするために、図7の
エアバッグ51のように上面に開閉自在な出入口5dを
設けてシールチャック方式で出入口5dを気密的に閉鎖
できる構造としたものや、図8のエアバッグ52のよう
に上下に開く二枚重ね構造とし三方を気密的に締め付け
て吸引するものなど、種々の構造のエアバッグを使用で
きることは言うまでもない。
【0020】また、エアバッグ5の内部には、図1
(ロ)に示すように合成樹脂フィルム5bを内装し、該
フィルム5bの内側に積層体4を挿入するのが望まし
い。この合成樹脂フィルム5bは、真空加熱の際にエア
バッグ5の内面が積層体4の透明プレート3,3と直接
接触しないようにして透明プレート3,3の表面に汚れ
が生じるのを防止すること、真空加熱の際に合成樹脂フ
ィルム5bに生じる皺を吸気通路として利用し空気の吸
引除去効率を高めること、真空加熱の際に軟化溶融した
接着用シート2,2のはみ出し部分によって透明プレー
ト3,3とエアバッグ5が接着するのを防止しエアバッ
グ5を繰り返し使用できるようにすること等を目的とし
たものである。かかる合成樹脂フィルム5bは、真空加
熱時の熱で軟化溶融しない程度の耐熱性と適度の皺を生
じる柔軟性を備えたものであればよく、例えば100μ
m程度の厚さを有するポリエチレンテレフタレートフィ
ルム等が好適に使用される。
【0021】積層体4をエアバッグ5に組込む際には、
図6に示すように積層体4の三方を多孔質通気材5cで
囲むことが望ましい。この多孔質通気材5cは、真空加
熱の際に積層体4の積層界面に含まれる空気を吸引して
吸気パイプ5aへ導く通路の役目をするもので、積層体
4に予め仮接着しておくか、又はエアバッグ5内の前記
合成樹脂フィルム5bに仮接着して取付けるのがよい。
かかる多孔質通気材5cとしては、例えば麻紐、縄、編
紐、ポリプロピレン製紐など、真空加熱時の圧力や熱で
孔の空隙がつぶれないものが使用される。
【0022】上記の要領で積層体4のエアバッグ5への
組込作業が完了すると、図1(ハ)に示すようにエアバ
ッグ5の一端開口部を締具5eで気密的に閉塞し、真空
ポンプ7でエアバッグ5内の空気を吸引除去しながら加
熱炉6内で加熱して積層体4を接着するが、その場合、
エアバッグ5を加熱炉6に入れる前に常温で適当な時間
だけバッグ内部の空気を吸引除去することによって、積
層体4にほぼ1気圧の圧力を均一にかけると共に、積層
体4の透明プレート3,3を乾燥させるのが好ましい。
この加熱前の真空乾燥は、透明プレート3がポリカーボ
ネート樹脂のような吸湿性の合成樹脂板である場合に
は、減圧して60mmHg程度以下にすることが好まし
い。
【0023】そして、真空乾燥が終わるとエアバッグ5
を加熱炉6に入れ、バッグ内部の圧力が160mmHg
以下となるように空気の吸引除去を続行しながら炉内温
度を徐々に上げ、所定の加熱温度まで昇温させて一定時
間維持し、その後冷却して加熱炉6からエアバッグ5を
取り出す。加熱温度は接着用シート2,2の軟化点もし
くは融点より高く、透明プレート3,3が軟化し歪みが
残らない範囲以下の温度であり、接着用シートと透明プ
レートの種類によって温度範囲が異なるが、100℃前
後に設定される場合が多い。また、加熱前の真空乾燥を
省く場合は、加熱炉6内の加熱昇温速度を空気が除去で
きる程度に調整する。
【0024】このようにエアバッグ5内部の減圧により
約1気圧の圧力を積層体4に均一にかけた状態で所定の
加熱温度まで昇温させると、接着用シート2,2が軟化
溶融して液晶シート1と上下の透明プレート3,3が均
一に接着すると共に、接着用シート2,2のはみ出し部
分が透明プレート3,3の周縁部の隙間を埋めることに
なる。そのため、冷却後にエアバッグ5から取り出され
た調光液晶パネルPは、図5に示すように、液晶シート
の透明電極フィルム1a,1aと上下の透明プレート
3,3が接着層2aを介して均一な接着強度で接着され
ており、液晶シートの周囲からはみ出す透明プレート
3,3の周縁部はその隙間に充填された接着剤2bによ
って気密状態で強固に接着されている。また、昇温しな
がら減圧することで積層体4の外観上問題となる気泡を
除去し、透明性のよいパネルができる。従って、この調
光液晶パネルPは耐剥離強度が高く封止性に優れた商品
価値の高いものであり、外部へ突出する引出電極1fに
給電線を接続して種々の調光用途に使用することができ
る。
【0025】以上の実施例では、エアバッグ5に積層体
4を一つだけ組込んで真空加熱しているが、複数の積層
体4の間にツヤ板を挟んでエアバッグ5の内部に組込
み、一回の真空加熱で複数の調光液晶パネルを製造する
ようにしてもよい。また、積層する液晶シート1や透明
プレート3の形状も実施例に限定されるものではなく、
例えば図10に示す調光液晶パネルPのように、液晶シ
ートとして一辺の両端から同一方向に突出する引出電極
1fを設けた液晶シート11を使用し、この引出電極1
fが露出するようにコーナー部を切欠した透明プレート
31を接着用シートで接着してもよい。このようにする
と、調光液晶パネルPを取り扱う際に、引出電極1fに
物が直接当りにくくなるので傷付く機会が少なくなり、
しかも引出電極1fを下側にして調光液晶パネルPを立
てても引出電極1fが折れ曲がらないので、取り扱いが
一層容易になるという利点がある。
【0026】また、本製造法によれば、透明プレートと
してプラスチックの特徴を生かした緩やかな曲面や弯曲
を形成したものを用いて、液晶シートの両面に設けるこ
とによりガラスでは困難な形状のものが容易に得られ
る。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の製造方法によれば、ほぼ1気圧の圧力を積層体の上下
の透明プレートに均一にかけて、部分的な接着不良を生
じることなく液晶シートと透明プレートを接着すること
ができるので、耐剥離強度が大きく封止性に優れた商品
価値の高い調光液晶パネルを製造することが可能とな
り、透明プレートとしてガラス板を用いても割れる心配
が殆どなく、また吸湿性の合成樹脂板を用いても真空加
熱の際に水分が除去されるので発泡する心配が殆どない
といった顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明製造方法の一実施例の説明図で、(イ)
は組立工程を、(ロ)はエアバッグへの組込工程を、
(ハ)は真空加熱工程を示す。
【図2】同実施例に用いる液晶シートの斜視図である。
【図3】同液晶シートのA−A線拡大断面図である。
【図4】同実施例で得られる調光液晶パネルの平面図で
ある。
【図5】同調光液晶パネルのB−B線拡大断面図であ
る。
【図6】積層体を組込んだエアバッグの内部透視平面図
である。
【図7】本発明に用いるエアバッグの他の例を示す斜視
図である。
【図8】本発明に用いるエアバッグの更に他の例を示す
斜視図である。
【図9】本発明によって得られる調光液晶パネルの他の
例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 液晶シート 1a 透明電極フィルム 1b 液晶層 2 接着用シート 3 透明プレート 4 積層体 5,51,52 エアバッグ P 調光液晶パネル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二枚の透明電極フィルムの間に液晶層を設
    けた液晶シートの両面に接着用シートを介して透明プレ
    ートを積層し、この積層体をエアバッグに入れてバッグ
    内部の空気を吸引除去しながら接着用シートの軟化点も
    しくは融点以上に加熱することを特徴とする調光液晶パ
    ネルの製造方法。
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