JPH11145504A - 太陽電池モジュールおよびその製造方法 - Google Patents

太陽電池モジュールおよびその製造方法

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JPH11145504A
JPH11145504A JP9303824A JP30382497A JPH11145504A JP H11145504 A JPH11145504 A JP H11145504A JP 9303824 A JP9303824 A JP 9303824A JP 30382497 A JP30382497 A JP 30382497A JP H11145504 A JPH11145504 A JP H11145504A
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sealing resin
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Yoshikazu Kawagoe
義和 河越
良廣 ▲秦▼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量生産に適した自動化を図る上で好適な多
結晶型または単結晶型の太陽電池モジュールの構造を提
案し、コストダウンを図る。 【解決手段】 表面側充填材12と裏面側充填材13と
の間に太陽電池11を封入し、さらに、これら充填材1
2,13の一面に、充填材12,13の外周サイズより
一回り大きい外周サイズを有する保護板14を積層し、
充填材12,13の周縁部と保護板14との間に段差部
18を形成し、全体を加熱・加圧して全体を一体化し、
次いで段差部18に、充填材12,13の周縁を封止す
る封止樹脂16をディスペンサー19よりコーティング
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に大量生産換言
すれば全オートメーションを可能となすための、太陽電
池モジュールおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来においては、太陽電池モジュールの
生産は手作りに頼っている工程がほとんどであった。図
6は多結晶型または単結晶型の太陽電池モジュールの製
造過程の一段階における太陽電池モジュール50の構造
を示す断面図である。図6において、51は太陽電池セ
ルをマトリクス状に組み立てて電気的に接続してなる太
陽電池、52,53は太陽電池51の表面側(図面上で
は下側)および裏面側に積層接合した透明な樹脂例えば
EVA樹脂(エチレン・ビニール・アセテート樹脂)を
平板状にした充填材、54は表面側充填材52に積層接
合したガラス板など透明部材からなる保護板、55は裏
面側充填材53に積層接合した耐候性フィルムなどから
なる裏面材である。表面側充填材52と裏面側充填材5
3とは太陽電池51の側縁も被覆しており、その被覆の
ために表面側充填材52と裏面側充填材53とは一体と
なっている。つまり、太陽電池51は充填材52,53
を介在させた状態で保護板54と裏面材55とによって
挟持された状態となっており、この状態で加熱・加圧す
ることにより一体化され、全体が平板状に構成されてい
る。
【0003】太陽電池モジュールは太陽光・外気にさら
される箇所に設置されることから、雨水の降り注ぎを受
ける。表裏の充填材52,53は雨水が太陽電池51に
浸入しその機能を阻害することを防止するためのもので
ある。雨水は端面部から浸入しやすいため、端面処理に
は充分に注意を払っている。そこで、端部において表面
側充填材52と裏面側充填材53とが一体となった充填
材周辺部56をとりあえず保護板54の端部外側までは
み出るまで充分に多量の充填材52,53を充填するよ
うにしている。このようなはみ出し部分56aが生じる
までに充分多量の充填材52,53を充填するようにし
ているので、充填材周辺部56の充填量は充分となり、
雨水浸入防止機能が高いものとなる。このような余分の
はみ出し部分56aを作るのは、加熱によって全体を一
体化するときに充填材52,53を構成するEVA樹脂
が収縮するので、その収縮分を見込んで余分に充填して
いるという理由もある。そのために、太陽電池モジュー
ル50の製造の過程で、あらかじめ両充填材52,53
の寸法および裏面材55の寸法を保護板54の寸法より
大きくなるように設定している。ただし、はみ出し部分
56aは他物への樹脂の付着を招いたり、形状面での不
体裁となったり、太陽電池モジュール50をフレームに
取り付ける場合の邪魔になったりするために、図7に示
すように手作業によりカッター57を用いてはみ出し部
分56aの全周を切断し除去し、さらに図8に示すよう
に切断端面の周囲に防水用のブチルゴムからなる封止テ
ープ58を手作業にて巻き付け、はみ出し部分56aの
除去による防水性の低下を補うようにしている。58a
は離型紙である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】充填材周辺部56の余
分なはみ出し部分56aをカッター57で切断し除去す
る工程は手作業で行っており、切断後に切断端面に封止
テープ58を巻き付ける工程も手作業で行っているが、
これらの工程を自動化することは非常にむずかしいこと
である。また、切断されて除去されたEVA樹脂からな
る充填材52.53のはみ出し部分56aや耐候性フィ
ルムからなる裏面材55の一部は再生利用することが不
可能で破棄していたために材料の無駄が生じている。こ
れら人手作業や材料破棄が原因で太陽電池モジュールの
コストアップを招いている。
【0005】本発明は、近年の太陽電池モジュールの需
要拡大に鑑みて、大量生産に適した自動化を図る上で好
適な構造を提案し、コストダウンを図ることを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1の
太陽電池モジュールは、次のような構成となっている。
すなわち、太陽電池と、太陽電池の表裏面それぞれに設
けられて太陽電池を封入する充填材と、充填材の一面側
に設けられた保護板とを有する太陽電池モジュールであ
って、前記保護板の外周サイズを前記充填材の外周サイ
ズより一回り大きく設定することで、充填材周辺部と保
護板との間に段差部を形成し、この段差部に、充填材の
外縁を封止する封止樹脂を配設している。
【0007】太陽電池に対する雨水の浸入防止は表面お
よび裏面の充填材だけでは不充分であり、特に充填材の
周縁は強い防水性が要求されるが、本発明では、前記段
差部において封止樹脂をコーティングしてあるので防水
性は強固なものとなる。また、従来の場合のような充填
材周辺部の余分なはみ出し部分が生じないので、当然そ
のはみ出し部分を手作業によりカッターで切断する作業
および切断面に対して手作業で封止テープを巻き付ける
作業を不要化する構造となっている。また、切断したは
み出し部分を破棄することに伴う無駄が生じない構造と
なっている。さらに、段差部をガイドとして封止樹脂の
ディスペンサーを移動させながら、封止樹脂を段差部に
コーティングすることが可能な構造となっている。すな
わち、近年の太陽電池モジュールの需要拡大に伴う大量
生産に適した自動化を図る上で好適な構造となってい
る。そして、そのようにして自動化で製造された太陽電
池モジュールは、そのコストダウンを図る上で有利なも
のとなっている。
【0008】本発明に係る請求項2の太陽電池モジュー
ルは、上記請求項1において、前記充填材がEVA樹脂
(エチレン・ビニール・アセテート樹脂)から構成され
ているものである。EVA樹脂による充填材は非常に高
い防水性を発揮する反面、価格が比較的に高いものであ
る。しかし、上記のように余分なものの切り取り廃棄が
不要であるから、不必要なコストアップを避けることが
できる。
【0009】本発明に係る請求項3の太陽電池モジュー
ルは、上記請求項1または請求項2において、封止樹脂
をシリコーン樹脂としたものである。ブチルゴムなどで
封止する場合に比べて高い防水性を発揮する。
【0010】本発明に係る請求項4の太陽電池モジュー
ルの製造方法は、次のような工程から成り立っている。
すなわち、表面側充填材と裏面側充填材との間に太陽電
池を封入したうえで、これら充填材の一面に、充填材の
外周サイズより一回り大きい外周サイズを有する保護板
を積層することで、充填材周辺部と保護板との間に段差
部を形成し、全体を加熱・加圧して全体を一体化し、次
いで前記段差部に、充填材の周縁を封止する封止樹脂を
コーティングしている。この発明は、請求項1の太陽電
池モジュールの構造を利用した太陽電池モジュールの自
動的な製造方法である。従来の場合のような充填材周辺
部の余分なはみ出し部分の切断工程を不要としていると
ともに、切断面に封止テープを巻き付ける作業を不要化
している。加えて、段差部をガイドとして、その段差部
に封止樹脂を充填する形態を取れる。したがって、全体
として工数を極力少なくし、各工程を能率的に進めるこ
とができるため、大量生産に適し、品質の安定化、信頼
性の向上、製品コストの低減を図ることができる。
【0011】本発明に係る請求項5の太陽電池モジュー
ルの製造方法は、上記請求項4において、封止樹脂を収
納しているディスペンサーの吐出口を前記段差部に沿っ
て移動させながらその吐出口より前記封止樹脂を前記段
差部にコーティングするものである。段差部にわたって
封止樹脂をきわめて効率良くしかも安定的に供給してコ
ーティングすることができる。
【0012】本発明に係る請求項6の太陽電池モジュー
ルの製造方法は、上記請求項4または請求項5におい
て、封止樹脂として速乾性の封止樹脂を使用するもので
ある。封止樹脂に対する加熱による乾燥の工程を省略す
ることが可能で、生産性を向上させる上で有利である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る太陽電池モジ
ュールの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1は実施の形態に係る太陽電池モジュー
ルの分解状態の斜視図、図2は製造過程の一段階での端
面処理状態を示す拡大した断面図、図3は封止樹脂のコ
ーティングの様子を示す概略の斜視図である。図2およ
び図3は上下(表裏)の位置関係が図1とは逆になって
いる。
【0015】太陽電池モジュール10は図1および図2
に示すように、太陽電池11と表面側充填材12と裏面
側充填材13と保護板14と裏面材15と端面処理のた
めの封止樹脂16とを構成要素としている。太陽電池1
1は多結晶型または単結晶型の太陽電池セル11aをマ
トリクス状に配列し、インターコネクタ等により電気的
に直列または並列に接続して矩形平板状のスーパースト
レート構造としたものである。表面および裏面の充填材
12,13は透明な樹脂例えばEVA樹脂(エチレン・
ビニール・アセテート樹脂)から矩形平板状に構成され
たものであり、太陽電池11に対して雨水が浸入するの
を防止する機能を有する。保護板14は透明で強度の高
い板材例えばガラス板または透明フィルムから矩形平板
状に構成されている。この保護板14は太陽電池モジュ
ールの使用時に太陽光を入射する面になる。裏面材15
は樹脂製またはガラス製または金属製の耐候性フィルム
から矩形平板状に構成されている。封止樹脂16として
は例えばシリコーン樹脂などの合成樹脂系の接着剤やシ
リコーンゴムなどの合成ゴム系の接着剤が利用される。
【0016】準備段階の作業を説明する。寸法関係が分
かりやすい図2を参照しながら説明する。太陽電池11
のサイズよりも少し大きくかつ保護板14のサイズより
小さなサイズとなるように表面側充填材12および裏面
側充填材13を切断しておく。太陽電池11の周縁を被
覆することとなることから周辺部で一体となる充填材周
辺部17は平面方向で太陽電池11の周縁よりわずかに
外側に膨出する状態となる。膨出した充填材周辺部17
は断面形状で直角のコーナー部を有するのではなく湾曲
している。そのような充填材周辺部17のサイズよりも
少し大きいサイズとなるように保護板14を切断してお
く。裏面材15は次のように切断する。裏面材15の周
縁15aは充填材周辺部17の表面をその湾曲形状に沿
った状態で覆うことになるが、裏面材15の周縁15a
の端縁15bが保護板14の側縁14aより内側に入っ
た位置で保護板14の板面に接することとなるサイズに
裏面材15を切断しておく。
【0017】次に、各要素を一体化して太陽電池モジュ
ール10を製作する工程を図2に基づいて説明する。図
2は断面図であるが、分かりやすくするためにハッチン
グを省略する。この説明において図1を参照するときは
上下関係を反対にして考える必要がある。使用時と製造
時とでは上下(表裏)関係は逆になっているからであ
る。
【0018】図2(a)に示すように、保護板14に、
表面側充填材12に対して太陽電池11を天地反転した
状態で積層し、太陽電池11に対して裏面側充填材13
を積層する。この積層に当たって、表面および裏面の充
填材12,13の周辺部が太陽電池11の側縁より外側
に少しはみ出す状態とする。このはみ出し状態は全周に
わたるものである。図2(b)に示すように、太陽電池
11の側縁よりはみ出した表面および裏面の充填材1
2,13が自重で垂れ下がって一体化し充填材周辺部1
7となす。前述したように、この充填材周辺部17は太
陽電池11の側縁より膨出しており、また湾曲してい
る。この充填材周辺部17も全周にわたるものである。
【0019】次に、図2(c)に示すように、裏面側充
填材13に対して裏面材15を積層する。この積層に当
たって、裏面材15の周縁15aを充填材周辺部17に
対してその湾曲形状に沿って被覆させるようにする。こ
のような被覆は全周にわたるものである。太陽電池11
に対する雨水の浸入防止を図るため当然のことである。
また、このとき充填材周辺部17および裏面材15の周
縁15aが保護板14の側縁14aよりも内側に位置す
る状態で積層する。繰り返しになるが、裏面材15の周
縁15aの端縁15bが保護板14の側縁14aより内
側に入った位置で保護板14の板面に接する状態とす
る。このような積層とすることにより、保護板14の周
辺部において、保護板14の板面すなわち保護板周辺板
面部14bと充填材周辺部17および裏面材15の周縁
15aとの間に段差部18を作っておく。この段差部1
8も全周にわたるものである。段差部18は、後の工程
において封止樹脂16をコーティングする箇所となる。
【0020】次に、図2(c)の状態に製作したものに
対して一体化の処理を施す。すなわち、150℃程度の
温度で加熱しながら、真空状態とした後に加圧するラミ
ネート工程を経ることにより、図2(c)に示す構造の
ものの全体を一体化する。
【0021】次に、図2(d)に示すように、保護板1
4の保護板周辺板面部14bと裏面材15の周縁15a
との間に形成されている段差部18に対してシリコーン
樹脂などの封止樹脂16をコーティングし、加熱により
コーティングした封止樹脂16を乾燥硬化させる。封止
樹脂16のコーティングにおいては、図3に示すように
封止樹脂をあらかじめ充填してあるディスペンサー19
を用いる。ディスペンサー19は図示しないホルダーを
介してXYトラバーサによりXY二次元平面上で任意の
方向に任意の距離だけ移動されるようになっている。し
たがって、あらかじめXYトラバーサに対して太陽電池
モジュール10の形状・寸法をインプットしておくこと
により、ディスペンサー19の吐出口を段差部18に沿
わせて移動させながら、ディスペンサー19のシリンジ
のピストンを駆動することにより封止樹脂16を吐出さ
せて段差部18に注入充填することができる。この封止
樹脂16の充填は全周にわたるものである。段差部18
において充填された封止樹脂16は保護板14の保護板
周辺板面部14bと裏面材15の周縁15aとにわたっ
てコーティングされ、太陽電池11に対する防水性を確
保する。なお、封止樹脂16として速硬性のものを用い
ると、コーティング後の乾燥硬化のための加熱の工程を
省略ないし簡略化することが可能となる。
【0022】以上の全工程の処理は製造装置によってオ
ートマチックに行われる。これにより、矩形平板状の太
陽電池モジュール10が作られる。
【0023】従来のはみ出し部分56aができる図6の
状態と本実施の形態の段差部18を作る図2(c)との
比較から明らかなように、本実施の形態においては、従
来の場合のような余分なはみ出し部分56aのカッター
57による手作業の切断は不要である。また、段差部1
8に封止樹脂16を充填するに当たって、段差部18を
トラバースの基準としてディスペンサー19を移動させ
ることができるため、段差部18に対する封止樹脂16
の充填も自動化することができ、従来の場合のような切
断端面に対する手作業による封止テープ58の巻き付け
は不要である。従来のように切断した部分(EVA樹脂
からなる充填材のはみ出し部分56aやそれに付いてい
る耐候性フィルムからなる裏面材の一部)を破棄すると
いったこともなく、材料の無駄を生じさせないですむ。
【0024】なお、上記実施の形態においては固形状態
の表面および裏面の充填材12,13を太陽電池11に
積層したが、これに代えて、高温化することにより流動
性をもたせた充填材原料を太陽電池11の表裏両面に対
して自動的に塗布するようにしてもよい。
【0025】図4は上記のように製作された多結晶型ま
たは単結晶型の太陽電池モジュール10を用いて作った
フレーム付き太陽電池パネル30を示す。図の(a)は
平面図、(b)は正面図である。太陽電池モジュール1
0の周辺部の4つの側面に対してそれぞれ金属製または
合成樹脂製の枠体31を太陽電池11に対し電気的・熱
的絶縁性をもって接合したものである。この太陽電池パ
ネル30の表面はガラス板などの保護板14となってい
る。
【0026】図5は上記のように製作された多結晶型ま
たは単結晶型の太陽電池モジュール10を用いて作った
フレームレス太陽電池パネル40を示す。図の(a)は
平面図、(b)は正面図である。図4には図示しなかっ
たが、裏面に端子ボックス41が取り付けられ、その端
子ボックス41から延出された出力ケーブル42が配線
されている。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る請求項1の太陽電池モジュ
ールによれば、従来の場合のような充填材周辺部の余分
なはみ出し部分を手作業によりカッターで切断する作業
および切断面に対して手作業で封止テープを巻き付ける
作業を不要化する構造となっており、切断したはみ出し
部分を破棄することに伴う無駄が生じないので、また、
段差部をガイドとして封止樹脂のディスペンサーを移動
させながら、封止樹脂を段差部にコーティングすること
が可能な構造となっているので、その製造を自動化する
ことが比較的に容易であり、大量生産に適するので、品
質の安定性と信頼性を確保しながら、低廉な太陽電池モ
ジュールとすることができる。
【0028】本発明に係る請求項2の太陽電池モジュー
ルによれば、充填材として防水性の高いEVA樹脂(エ
チレン・ビニール・アセテート樹脂)を採用しても、余
分なものの切り取り廃棄が不要であるから、不必要なコ
ストアップを避けることができる。
【0029】本発明に係る請求項3の太陽電池モジュー
ルによれば、封止樹脂をシリコーン樹脂とすることで、
ブチルゴムなどに比べて高い防水性を発揮する。
【0030】本発明に係る請求項4の太陽電池モジュー
ルの製造方法は、請求項1の太陽電池モジュールの構造
を利用した自動的な製造方法となっているから、従来の
場合のような充填材周辺部の余分なはみ出し部分の切断
工程を不要としているとともに、切断面に封止テープを
巻き付ける作業を不要化している。加えて、段差部をガ
イドとして、その段差部に封止樹脂を充填する形態を取
れる。したがって、全体として工数を極力少なくし、各
工程を能率的に進めることができるため、大量生産に適
し、品質の安定化、信頼性の向上、製品コストの低減を
図ることができる。
【0031】本発明に係る請求項5の太陽電池モジュー
ルの製造方法によれば、段差部をガイドとしてディスペ
ンサーを段差部に沿って移動させながらその吐出口より
封止樹脂を段差部にコーティングするから、封止樹脂を
きわめて効率良くしかも安定的に供給してコーティング
することができる。
【0032】本発明に係る請求項6の太陽電池モジュー
ルの製造方法によれば、封止樹脂として速乾性の封止樹
脂を使用することで、封止樹脂に対する加熱による乾燥
の工程を省略することが可能で、生産性を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る太陽電池モジュール
の分解状態の斜視図である。
【図2】実施の形態における製造過程の一段階での端面
処理状態を示す拡大した断面図である。
【図3】実施の形態における封止樹脂のコーティングの
様子を示す概略の斜視図である。
【図4】太陽電池モジュールを用いて作ったフレーム付
き太陽電池パネルを示す平面図と正面図である。
【図5】太陽電池モジュールを用いて作ったフレームレ
ス太陽電池パネルを示す平面図と正面図である。
【図6】従来の技術に係る太陽電池モジュールの製造過
程の一段階での断面図である。
【図7】従来の技術の場合の充填材周辺部のはみ出し部
分の切断作業を示す斜視図である。
【図8】従来の技術の場合の封止テープ巻き付け作業を
示す斜視図である。
【符号の説明】
10……太陽電池モジュール 11……太陽電池 11a…太陽電池セル 12……表面側充填材(EVA樹脂) 13……裏面側充填材(EVA樹脂) 14……保護板(ガラス板) 14a…保護板の側縁 14b…保護板周辺板面部 15……裏面材(耐候性フィルム) 15a…裏面材の周縁 15b…裏面材の端縁 16……封止樹脂(シリコーン樹脂) 17……充填材周辺部 18……段差部 19……ディスペンサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 酉治 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽電池と、太陽電池の表裏面それぞれ
    に設けられて太陽電池を封入する充填材と、充填材の一
    面側に設けられた保護板とを有する太陽電池モジュール
    であって、 前記保護板の外周サイズを前記充填材の外周サイズより
    一回り大きく設定することで、充填材周辺部と保護板と
    の間に段差部を形成し、この段差部に、充填材の周縁を
    封止する封止樹脂を配設したことを特徴とする太陽電池
    モジュール。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の太陽電池モジュールであ
    って、 前記充填材がEVA樹脂(エチレン・ビニール・アセテ
    ート樹脂)から構成されていることを特徴とする太陽電
    池モジュール。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の太陽電池モジュ
    ールであって、 前記封止樹脂がシリコーン樹脂であることを特徴とする
    太陽電池モジュール。
  4. 【請求項4】 表面側充填材と裏面側充填材との間に太
    陽電池を封入したうえで、これら充填材の一面に、充填
    材の外周サイズより一回り大きい外周サイズを有する保
    護板を積層することで、充填材周辺部と保護板との間に
    段差部を形成し、全体を加熱・加圧して全体を一体化
    し、次いで前記段差部に、充填材の周縁を封止する封止
    樹脂をコーティングすることを特徴とする太陽電池モジ
    ュールの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の太陽電池モジュールの製
    造方法であって、 前記封止樹脂を収納しているディスペンサーの吐出口を
    前記段差部に沿って移動させながらその吐出口より前記
    封止樹脂を前記段差部にコーティングすることを特徴と
    する太陽電池モジュールの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の太陽電池モジュ
    ールの製造方法であって、 前記封止樹脂として速乾性の封止樹脂を使用することを
    特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
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