JPH07317914A - 結合オイルシール - Google Patents
結合オイルシールInfo
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- JPH07317914A JPH07317914A JP6066449A JP6644994A JPH07317914A JP H07317914 A JPH07317914 A JP H07317914A JP 6066449 A JP6066449 A JP 6066449A JP 6644994 A JP6644994 A JP 6644994A JP H07317914 A JPH07317914 A JP H07317914A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/16—Sealings between relatively-moving surfaces
- F16J15/32—Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings
- F16J15/3248—Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings provided with casings or supports
- F16J15/3252—Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings provided with casings or supports with rigid casings or supports
- F16J15/3256—Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings provided with casings or supports with rigid casings or supports comprising two casing or support elements, one attached to each surface, e.g. cartridge or cassette seals
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 組み付け作業が容易であるとともに、ユニッ
ト品として取り扱うことができ、輸送中や組み付け中に
シール自体やそのシール部分が傷つくことがなく、しか
も製造が容易な結合オイルシールを提供する。 【構成】 主シールリップと補助シールリップを備える
第一構成部材32と、前記シールリップと協同する協同
フランジ68を備える第二構成部材32と、第一および
第二構成部材を結合する第三構成部材46とを備える。
ト品として取り扱うことができ、輸送中や組み付け中に
シール自体やそのシール部分が傷つくことがなく、しか
も製造が容易な結合オイルシールを提供する。 【構成】 主シールリップと補助シールリップを備える
第一構成部材32と、前記シールリップと協同する協同
フランジ68を備える第二構成部材32と、第一および
第二構成部材を結合する第三構成部材46とを備える。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に自動車用および関
連用途を目的とするいわゆる結合オイルシールに関する
ものである。 【0002】ここに、「結合」とは、主シールリップ部
分と、このシールリップ部が使用時に組合わされて相対
的に可動な一次シールを形成する部分との双方が、ユニ
ット品として販売される単一のオイルシールに合体され
ることを意味する。一次シールはまた、一つまたはそれ
以上の補助リップを備えることができる。一次シール条
件の調整は、オイルシールメーカーにより製造された部
品と、軸やベアリングなどの製造業者のごとき使用者に
より製造された部品との間の協同に依存するよりも、む
しろ製造業者によって実施される。 【0003】本発明のオイルシールはまた、通常、相対
運動が起らない二つのいわゆる二次シールを備える。一
方の密封部が径方向内側の被密封部材に係合し、他方の
密封部が径方向外側の被密封部材に係合するので、シー
ル部材は、便宜上「内側」シール部材および「外側」シ
ール部材と呼ぶこととする。 【0004】本発明が関連する問題は、オイルシールの
組み立てと、製造後の積み出し前および積み出し中のオ
イルシールの取扱いと、被密封部材の一方または両者の
不適当な嵌合、配置または製造により生ずる漏洩とに起
因する条件に関連する。 【0005】本発明によれば、二次シールは、結合オイ
ルシールの内径部分および外径部分に形成され、一次シ
ールつまり相対運動シールは、結合オイルシールを形成
する二つの部材の部材間に形成される。内側および外側
シール部材の双方とも、オイルシールがユニット品とし
て積み出され組立てられるように、これら両シール部材
と組合わされる協同部材を有する。 【0006】 【従来の技術およびその問題点】オイルシールを利用す
る先行技術は、米国特許第3762726号を含めて、
その組み立てがかなり困難であり、それらの利用が限定
されていた。一般に、組み立て問題は、オイルシール自
体の直径および全体の寸法が大きい応用分野において
は、さらに重大である。しかして、組み立てが容易であ
り、しかも使用時に高度の信頼性を有するオイルシール
の開発が要望されていた。 【0007】本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、組み合わされるべき機械要素に対す
る組み付け作業が容易であるとともに、ユニット品とし
て取り扱うことができ、輸送中や組み付け中にシール自
体やそのシール部分が傷つくことがなく、しかも製造が
容易な構成を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段および作用】この目的を達
成するため、本発明は、典型的には容易に組立てられる
結合オイルシールを提供することにより実施される。こ
の結合オイルシールは、外側装着用組立体(第一構成部
材)と内側装着用組立体(第二構成部材)を含み、これ
ら装着組立体の一方は、これと組み合わされる主シール
リップを有するとともに、他方は、これと組み合わされ
る協同シール面を有し、これら両装着用組立体は、密封
されるべき機構の組合わせ部分を二次的にシールする部
材をそれぞれ有する。オイルシールは、さらに、オイル
シールを結合する結合手段を備え、この結合手段は、上
記装着用組立体の相互間の好ましくない軸方向の移動を
起さないように、上記主シールリップと協同シール面と
を軸方向へ整列関係に保持する。本発明の前記およびそ
の他の目的を実施する態様は、本発明の好ましい実施態
様に関する添付の詳細な説明を参照すればさらに明瞭と
なる。 【0009】 【実施例】この詳細な説明は、被密封媒体が油であり、
一次シールが径方向内側に作用するシールユニットであ
る重量物運搬トラックまたは類似の応用におけるオイル
シールに関する。オイルシールの径方向内側あるいは径
方向外側の部分の一方は、可動機械部材と連携し、他方
の部分は固定つまり非回転部材と連携する。 【0010】本説明では、時として径方向「内向き」ま
たは径方向「外向き」、あるいは、オイルシールの「空
気側」または「油側」と呼ぶことがある。当該技術分野
において公知のごとく、オイルシールのいわゆる「油
側」とは、被密封領域に対面するシール部分であり、
「軸方向内向き」とは、かかる被密封領域に向う方向を
いう。 【0011】例えば、第1図〜第5図において、被密封
領域は左側にあり、第6図〜第13図においては右側方
向にある。より急峻なシールリップの傾斜面は、一般に
油側にあり、もし被密封領域が完全に油で満たされたな
らば、ガーターばねがこの油に接触するであろう。一
方、オイルシールの空気側の部分は、それ程は曝されな
いであろう。 【0012】第1図〜第3図は、本発明により形成され
た結合オイルシールの一実施態様を示している。結合オ
イルシール20は、シール保持穴24を有する相対的に
固定的または回転可能な機械要素22と、固定的または
回転可能な軸(機械要素)28の外径面26との間にオ
イルシールを形成する。 【0013】結合オイルシール20は、第一構成部材3
0及び第二構成部材32と、第一、第二構成部材を結合
する結合手段たる第三構成部材46とからなる。第一構
成部材30は、剛性材料製の環状ケーシングと、この環
状ケーシングに接着されてこれを取り巻くゴム部材52
とを備えており、前記環状ケーシングは、軸方向フラン
ジ34及び径方向フランジ40と、これらの接続部であ
る肩部36及びカラー38とを有している。 【0014】弾性を有するゴム部材52は、第一構成部
材の軸方向フランジ34を取り巻く外側環状部42と、
第一構成部材の径方向フランジ40に接着されるシール
本体部(54,56,64他)とを備えている。すなわ
ち、シール本体部は、径方向へ延びる頸部54や、主リ
ップ形成部56や、補助リップ形成部64や、スペーサ
66を備えており、頸部54は、径方向へ延びる径方向
フランジ40を取り囲んでいる。一次シールの主リップ
形成部56は、油側表面58と空気側表面60とを有
し、これらはそれぞれ截頭円錐形状をなすとともに、接
触密封部62において会合して主シールリップを形成し
ている。また、補助リップ形成部64には、舌片状の補
助リップ(ちりよけリップ)が形成されており、特殊形
状の当り部であるスペーサ66と同様に、弾性を有する
ゴム部材52の一部を形成している。 【0015】第一構成部材の軸方向フランジ34は、シ
ール保持穴24の軸方向深さにほぼ等しい長さだけ軸方
向に延びている。また、軸方向フランジ34の軸方向外
側には、直径の小さなカラー38に続く肩部36があ
り、カラー38の軸方向外側には、径方向内側へ曲げら
れた径方向フランジ40があり、この径方向フランジ4
0は、シール本体部の装着フランジとして機能する。 【0016】第一構成部材の軸方向フランジ34は、ゴ
ム部材52の外側環状部42を支持し、この外側環状部
42は、上記シール保持穴24の内径面と係合して、こ
の部分の漏れのない二次シールを形成する。肩部36及
びカラー38によって形成される段部は、第三構成部材
である金属結合カラー46の端面44の軸方向への移動
を制限する接触面となる。第三構成部材である金属結合
カラー46は、軸方向フランジ48および径方向フラン
ジ50を有し(第2図)、第3図に示すように、第三構
成部材46の端面44と軸方向フランジ48の径方向内
側の面とが、それぞれ第一構成部材の肩部36及びカラ
ー38に係合すると、これらの密封部分は固着してユニ
ットとなる。 【0017】第2図は、第二構成部材32を示し、この
ユニット32は、剛性の環状金属部たるケーシング部6
8を備えており、このケーシング部68は、軸方向協同
フランジ70、径方向協同フランジ72および径方向内
側へ曲げられた内向きフランジ74を有する。軸方向協
同フランジ70の径方向外向き面76は、接触密封部6
2と協同して一次シール、つまり比較的可動性の部分の
間に形成されるシールを構成する。 【0018】L形断面の環状本体部78は、プラスチッ
ク材料からなり、径方向協同フランジ72の外側に接着
される部分を有している。環状本体部78の軸方向フラ
ンジ80から軸方向内側へ間隔を置いて、比較的剛性の
ある一対の位置決めリング82,84が設けられてお
り、これらは、弾性を有する一対のOリング86,88
を収容している。 【0019】第2図の構成部材を、矢印Fで示す方向に
組立てると、第3図に示す結合オイルシール20が完成
し、第三構成部材46がこのユニットを保持する。ちり
よけリップ64は、径方向協同フランジ72の軸方向内
側表面90との接触によって、軸方向に一層偏平にな
る。また、スペーサ66は、上記径方向協同フランジ7
2と係合して、第二構成部材32の過度の軸方向内方へ
の運動を防ぐ役目をする。金属結合カラー46の径方向
フランジ50は、環状本体部78の径方向フランジから
僅かに離れている。 【0020】第1図には、第2図および第3図のオイル
シールを組立てた状態が示されている。第3図の結合オ
イルシールは、第2図の位置決めリング82より幅広の
位置決めリング82aを有しているが、第2図の位置決
めリング84に対応するものを有していない。その他の
点では、Oリング86,88を有する組立体(第1、第
2および第3図)と同じである。図3の内向きフランジ
74は、図1、図2の位置決めリング84の役目をす
る。 【0021】組立てられると、ゴム部材52の外側環状
部42の二次シール面92は、シール保持穴24と多少
ともきつく係合し、一方、Oリング86,88は、軸2
8の外径面26と接触することによって、シールを形成
するに充分な変形を生ずる。 【0022】第1図〜第3図を検討すると、本発明によ
り作られる結合オイルシールの一つの形態は、シール保
持穴内に組込まれるのに適当な第一構成部材と、シール
リップと協同して一次シールを形成するのに適する第二
構成部材と、結合手段である第三構成部材とを備えてい
ることが明らかであろう。第二構成部材は、軸との係合
部分と、シールリップと協同して一次シールを形成する
協同フランジとを備えており、他方、第三構成部材は、
積み出し、取扱いおよび設置のための組立関係におい
て、上記第一及び第二の部分を保持するように構成され
ている。 【0023】第4図は、同様な結合オイルシール20b
を示しており、この結合オイルシール20bは、同様の
第一構成部材30b、第三構成部材46bおよび第二構
成部材32bを備えている。第4図において、プラスチ
ック部材である環状本体部78bは、その軸方向フラン
ジ80bが長く、単一のOリング86bのみを使用して
いること以外は、第2図のその対応部分と同様である。
他の点においては、結合オイルシールは第1図〜第3図
のその対応部分と同一である。シールの使用態様および
構成は同一であるが、第4図の結合オイルシールは、一
個のOリングしか使用していない。 【0024】第5図は、本発明の更に他の実施態様であ
る結合オイルシール20cを示している。この結合オイ
ルシール20cは、Oリングや位置決めリングを用いて
いないことを除くと、第1図〜第4図の結合オイルシー
ルと同一である。この結合オイルシール20cは、軸と
係合するのに適する径方向内向きのプラスチック面79
cを有しており、Oリングを全く備えていない。この形
のオイルシールは、軸が精密に研磨されていて、且つフ
ランジ78cの本体部分80cが液密性のシールを与え
るのに充分な変形をし、各部分が特別な工具や通常以上
の力なしに組立てることができる場合に使用されるもの
である。つまり、環状本体部であるプラスチック部材7
8c,80cは、通常、第1図〜第4図のその対応部分
よりも一層可撓性がある。 【0025】第6図は、本発明に従って作られた別の形
態の結合オイルシール100を示しており、第一構成部
材である外径側密封ユニット102と、第二構成部材で
ある内径側密封ユニット104とを備えている。外径側
密封ユニット102は、シール保持穴(図示せず)内に
組込まれるのに適する部分を有しており、内径側密封ユ
ニット104は、金属その他でつくられた単一の剛性の
ケーシング部108を備えており、ケーシング部108
にはエラストマ性を有する環状本体部106が接着され
ている。弾性スリーブである環状本体部106は、軸ま
たはスタブ114の外径面112と密封状に係合するた
めの内径面110を有している。 【0026】第6図〜第8図において、第一構成部材た
る外径側密封ユニット102は、剛性材料製の環状ケー
シング116を備えており、この環状ケーシング116
は、大径の軸方向フランジ118と、肩部120および
小径のカラー122からなる接続部と、径方向フランジ
124とから構成されている。環状ケーシング116に
はゴム部材が接着されており、このゴム部材は、外側環
状部125や、内側環状部128や、径方向フランジ1
24に接着されるシール本体部などから構成されてい
る。外側環状部125は、二次シール面を形成する外径
面126を備えており、また、シール本体部は、頸部1
30や、主リップ形成部138や、補助リップ形成部1
46などから構成されている。 【0027】第7図に示すように、主リップ形成部13
8には、接触密封部144を形成するべく会合する截頭
円錐形状の油側表面140および空気側表面142によ
って主シールリップ132が形成されている。なお、主
リップ形成部138には、ガーターばね135を内部に
備える溝136が形成されている。補助リップ形成部1
46は、可撓性のリップを形成するのに適する薄い断面
を有してリップ端部148で終端されており、舌片状の
補助リップ(ちりよけリップ)134が形成されてい
る。 【0028】第二構成部材である内径側密封ユニット1
04は、前記したように、環状本体部106と、単一の
剛性材料製のケーシング部108とからなり、このケー
シング部108は、径方向協同フランジ156と、軸方
向協同フランジ152と、軸方向協同フランジ152か
ら径方向内向きに延びる内向きフランジ150とから構
成されている。軸方向協同フランジ152は、接触密封
部144と接触する径方向外向きの外径面154を有し
ており、径方向協同フランジ156は、ちりよけリップ
の端部148と協同して締出しシール(excluder seal)
を形成するのに適する軸方向内向き表面158を有して
いる。 【0029】第7図の結合オイルシール100の重要な
特徴は、結合手段たる弾性ゴムカラー160によって完
全に結合が達成されることにあり、この弾性ゴムカラー
160は、径方向フランジ156の最外部168を収容
する軸方向外向き表面164および内向き表面166を
有する周縁溝162を備えている(第8図)。その為、
第6図〜第8図の結合オイルシール100は、金属部材
の圧入嵌合なしに結合される。弾性ゴムカラー160
は、オイルシールを結合するのに充分な剛性を有する
が、例えば、第1図〜第5図の結合オイルシールの組立
てに必要となる特殊な金属対金属の組立て技術は必要と
しない。 【0030】再び、第8図を参照すると、第6図および
第7図の結合オイルシールが分解した形態で示されてい
る。外径側密封ユニット102を、矢印Bで示す方向に
動かす軸方向の力が加えられると、可撓性の弾性ゴムカ
ラー160は、金属製の径方向フランジ156の最外部
168の上に嵌合して、第一と第二の構成部材を固定す
るとともに、接触密封部144を、軸方向フランジ15
2の径方向外向きの外径面154と協同して一次シール
を形成する所望の関係位置に配置する。 【0031】同時に、第8図で軸方向外向きに延びて示
されている補助リップ134は、補強材である軸方向フ
ランジ152の曲面をなす遷移表面部分と係合して、第
6図および第7図に略図で示されるごとく、径方向外向
きに変形されて径方向フランジ156と係合する。この
結果、補助リップ134を弛緩位置に戻らせようとする
それ自身の弾性が、良好な補助的なシール作用力を与え
る。 【0032】第6図〜第8図の結合オイルシール100
は、関連する金属スタンピングの直径を精密に整合させ
なくとも製造し組み立てることができる。また、製造し
組み立てる目的のために、金属からなる第三部材である
結合手段を用いる必要もない。組立てられると、弾性ゴ
ムカラー160は、オイルシールをユニット品として一
体的に積み出しおよび設置のために保持するのに充分で
ある。 【0033】第9図に、他の実施態様である200で示
される結合オイルシールが示されている。一般に、この
結合オイルシール200は、第一構成部材である外径側
密封ユニット202と、第二構成部材である内径側密封
ユニット204と、第三構成部材である金属結合カラー
206とからなる。 【0034】第9図において、補助リップ形成部212
は、通常のオイルシールにおいて見られる型式のもので
あり、径方向内向きの接触端部214で終端されてい
る。第9図の結合オイルシール200において、小径の
カラー218が、第三構成部材たる金属結合カラー20
6の結合のために設けられている。第9図の結合オイル
シール200は、第二構成部材たる内径側密封ユニット
204が、ゴム製の環状本体部222を備えており、こ
の環状本体部222は、軸方向フランジ224および径
方向フランジ226を有している。環状本体部222
は、弾性を有するので、軸228上に圧入嵌合する寸法
とされる。所望により、周縁溝230を環状本体222
全体の圧縮剛さを減少するために設けることができ、か
かる周縁溝230は、軸方向フランジ224の内径側お
よび外径側双方に設けることができる。 【0035】第9図に示すオイルシール200は、第二
構成部材204と第一構成部材202(第11図)を同
軸的に組み合わせて、これらを矢印“C”で示す方向へ
動かし、次いで、第三構成部材たる金属結合カラー20
6を所定位置に圧入嵌合することによって組立てること
ができる。 【0036】一次シールは、主リップ形成部248の接
触密封部246と軸方向協同フランジ220の径方向外
向きの外径面250との間に形成され、ちりよけリップ
212の接触端部214もまた、この外径面250の軸
方向に間隔を置いた部分に係合する。 【0037】第12図および第13図は本発明の他の実
施態様である結合オイルシール300を示す。この結合
オイルシール300は、第二構成部材の環状本体部が3
02で示され、径方向フランジ304および軸方向フラ
ンジ306を含む環状位置決め環を備えるのみでなく、
さらに、金属補強材であるケーシング部312の軸方向
協同フランジ310から内方へ延びる内向きフランジ3
08を備えている。 【0038】環状本体部302の軸方向フランジ306
の端壁314およびケーシング部312の内向きフラン
ジ308の壁は、それらの間に弾性を有するOリング3
16を位置決めする役割を果す。このOリング316と
環状本体部302の内径表面318との組合せは、協同
して結合オイルシール300を、組合わせられる軸32
2の外径面320上に固定して保持する働きをする。 【0039】第13図に示すように、接触密封部34
6、ガーターばね348等を含む結合オイルシール30
0の構成部分は、例えば第9図〜第11図の結合オイル
シールのそれらの対応する部分と同一である。 【0040】本発明によれば、製造業者は、トラックお
よびトレイラーの車輪のごとき比較的重い重量運搬用途
において、ユニット品として、人手または簡単な工具に
よって取付け得る結合オイルシールを販売することがで
きる。この結合オイルシールは、車輪のベアリング寿命
を延長すべく、グリースに対抗し油を送ることができ
る。 【0041】また、保留Oリングを使用する設計におい
ては、Oリングの弾性と、塑性内径部分の精度、形状寸
法および寸法安定性とが利用される。完全に弾性の内径
部分を使用するオイルシールにおいては、ユニットの一
般的弾性を増加し、かつ液密性の二次シールを与えるた
めに、軸またはスタブと接触する相当な軸方向長さのゴ
ムが存在することを保証するために、リブなどが使用さ
れる。 【0042】さらに、本発明の結合オイルシールは製造
するのが容易であり、これらを製造する際に型から取外
すのが容易である。一次シール領域は、積送りの間に損
傷を受けるほど傷付き易くなく、また、オイルシールは
追加の検査または品質管理試験のため非破壊的に分解す
ることができる。 【0043】内径および外径のゴム系の配置は、オイル
シールが比較的容易に組立てられるごときものである。
斯かる組み立てのために金属部材の変形を要しない。他
方において、ゴムが金属に接着されるので、二次シール
問題は少なく、また組立物中の構成部品の数は二つに減
少する。したがって、ゴム部品は、他の非接着の先行技
術のオイルシールとは異なり、組立ての間にゴム部材が
金属部材から分離することはない。 【0044】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、シール
リップを備える組立体である第一構成部材と、上記シー
ルリップと協同する協同フランジを備える組立体である
第二構成部材とを備えるとともに、これら第一および第
二構成部材を結合する結合手段を備えてなり、該結合手
段は、第一構成部材および第二構成部材の相対的な軸方
向移動を制限することにより、第二構成部材の軸方向の
位置決めを補助するとともに、第一構成部材の主リップ
および補助シールリップと、第二構成部材の協同フラン
ジのシール面との相互の係合を確保するようにされてい
るから、上記第一構成部材と第二構成部材が一体的なユ
ニット品として取り扱うことができ、組み合わされるべ
き機械要素に対する組み付け作業も容易で、輸送中や組
み付け中にシール自体やそのシール部分が傷つくことも
なく、しかも製造が容易で使用時の信頼性も高い。油潤
滑される車輪軸受用のオイルシールがますます広範囲に
利用されつつある限り、本発明は顕著な経済的利点を発
揮する。
連用途を目的とするいわゆる結合オイルシールに関する
ものである。 【0002】ここに、「結合」とは、主シールリップ部
分と、このシールリップ部が使用時に組合わされて相対
的に可動な一次シールを形成する部分との双方が、ユニ
ット品として販売される単一のオイルシールに合体され
ることを意味する。一次シールはまた、一つまたはそれ
以上の補助リップを備えることができる。一次シール条
件の調整は、オイルシールメーカーにより製造された部
品と、軸やベアリングなどの製造業者のごとき使用者に
より製造された部品との間の協同に依存するよりも、む
しろ製造業者によって実施される。 【0003】本発明のオイルシールはまた、通常、相対
運動が起らない二つのいわゆる二次シールを備える。一
方の密封部が径方向内側の被密封部材に係合し、他方の
密封部が径方向外側の被密封部材に係合するので、シー
ル部材は、便宜上「内側」シール部材および「外側」シ
ール部材と呼ぶこととする。 【0004】本発明が関連する問題は、オイルシールの
組み立てと、製造後の積み出し前および積み出し中のオ
イルシールの取扱いと、被密封部材の一方または両者の
不適当な嵌合、配置または製造により生ずる漏洩とに起
因する条件に関連する。 【0005】本発明によれば、二次シールは、結合オイ
ルシールの内径部分および外径部分に形成され、一次シ
ールつまり相対運動シールは、結合オイルシールを形成
する二つの部材の部材間に形成される。内側および外側
シール部材の双方とも、オイルシールがユニット品とし
て積み出され組立てられるように、これら両シール部材
と組合わされる協同部材を有する。 【0006】 【従来の技術およびその問題点】オイルシールを利用す
る先行技術は、米国特許第3762726号を含めて、
その組み立てがかなり困難であり、それらの利用が限定
されていた。一般に、組み立て問題は、オイルシール自
体の直径および全体の寸法が大きい応用分野において
は、さらに重大である。しかして、組み立てが容易であ
り、しかも使用時に高度の信頼性を有するオイルシール
の開発が要望されていた。 【0007】本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、組み合わされるべき機械要素に対す
る組み付け作業が容易であるとともに、ユニット品とし
て取り扱うことができ、輸送中や組み付け中にシール自
体やそのシール部分が傷つくことがなく、しかも製造が
容易な構成を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段および作用】この目的を達
成するため、本発明は、典型的には容易に組立てられる
結合オイルシールを提供することにより実施される。こ
の結合オイルシールは、外側装着用組立体(第一構成部
材)と内側装着用組立体(第二構成部材)を含み、これ
ら装着組立体の一方は、これと組み合わされる主シール
リップを有するとともに、他方は、これと組み合わされ
る協同シール面を有し、これら両装着用組立体は、密封
されるべき機構の組合わせ部分を二次的にシールする部
材をそれぞれ有する。オイルシールは、さらに、オイル
シールを結合する結合手段を備え、この結合手段は、上
記装着用組立体の相互間の好ましくない軸方向の移動を
起さないように、上記主シールリップと協同シール面と
を軸方向へ整列関係に保持する。本発明の前記およびそ
の他の目的を実施する態様は、本発明の好ましい実施態
様に関する添付の詳細な説明を参照すればさらに明瞭と
なる。 【0009】 【実施例】この詳細な説明は、被密封媒体が油であり、
一次シールが径方向内側に作用するシールユニットであ
る重量物運搬トラックまたは類似の応用におけるオイル
シールに関する。オイルシールの径方向内側あるいは径
方向外側の部分の一方は、可動機械部材と連携し、他方
の部分は固定つまり非回転部材と連携する。 【0010】本説明では、時として径方向「内向き」ま
たは径方向「外向き」、あるいは、オイルシールの「空
気側」または「油側」と呼ぶことがある。当該技術分野
において公知のごとく、オイルシールのいわゆる「油
側」とは、被密封領域に対面するシール部分であり、
「軸方向内向き」とは、かかる被密封領域に向う方向を
いう。 【0011】例えば、第1図〜第5図において、被密封
領域は左側にあり、第6図〜第13図においては右側方
向にある。より急峻なシールリップの傾斜面は、一般に
油側にあり、もし被密封領域が完全に油で満たされたな
らば、ガーターばねがこの油に接触するであろう。一
方、オイルシールの空気側の部分は、それ程は曝されな
いであろう。 【0012】第1図〜第3図は、本発明により形成され
た結合オイルシールの一実施態様を示している。結合オ
イルシール20は、シール保持穴24を有する相対的に
固定的または回転可能な機械要素22と、固定的または
回転可能な軸(機械要素)28の外径面26との間にオ
イルシールを形成する。 【0013】結合オイルシール20は、第一構成部材3
0及び第二構成部材32と、第一、第二構成部材を結合
する結合手段たる第三構成部材46とからなる。第一構
成部材30は、剛性材料製の環状ケーシングと、この環
状ケーシングに接着されてこれを取り巻くゴム部材52
とを備えており、前記環状ケーシングは、軸方向フラン
ジ34及び径方向フランジ40と、これらの接続部であ
る肩部36及びカラー38とを有している。 【0014】弾性を有するゴム部材52は、第一構成部
材の軸方向フランジ34を取り巻く外側環状部42と、
第一構成部材の径方向フランジ40に接着されるシール
本体部(54,56,64他)とを備えている。すなわ
ち、シール本体部は、径方向へ延びる頸部54や、主リ
ップ形成部56や、補助リップ形成部64や、スペーサ
66を備えており、頸部54は、径方向へ延びる径方向
フランジ40を取り囲んでいる。一次シールの主リップ
形成部56は、油側表面58と空気側表面60とを有
し、これらはそれぞれ截頭円錐形状をなすとともに、接
触密封部62において会合して主シールリップを形成し
ている。また、補助リップ形成部64には、舌片状の補
助リップ(ちりよけリップ)が形成されており、特殊形
状の当り部であるスペーサ66と同様に、弾性を有する
ゴム部材52の一部を形成している。 【0015】第一構成部材の軸方向フランジ34は、シ
ール保持穴24の軸方向深さにほぼ等しい長さだけ軸方
向に延びている。また、軸方向フランジ34の軸方向外
側には、直径の小さなカラー38に続く肩部36があ
り、カラー38の軸方向外側には、径方向内側へ曲げら
れた径方向フランジ40があり、この径方向フランジ4
0は、シール本体部の装着フランジとして機能する。 【0016】第一構成部材の軸方向フランジ34は、ゴ
ム部材52の外側環状部42を支持し、この外側環状部
42は、上記シール保持穴24の内径面と係合して、こ
の部分の漏れのない二次シールを形成する。肩部36及
びカラー38によって形成される段部は、第三構成部材
である金属結合カラー46の端面44の軸方向への移動
を制限する接触面となる。第三構成部材である金属結合
カラー46は、軸方向フランジ48および径方向フラン
ジ50を有し(第2図)、第3図に示すように、第三構
成部材46の端面44と軸方向フランジ48の径方向内
側の面とが、それぞれ第一構成部材の肩部36及びカラ
ー38に係合すると、これらの密封部分は固着してユニ
ットとなる。 【0017】第2図は、第二構成部材32を示し、この
ユニット32は、剛性の環状金属部たるケーシング部6
8を備えており、このケーシング部68は、軸方向協同
フランジ70、径方向協同フランジ72および径方向内
側へ曲げられた内向きフランジ74を有する。軸方向協
同フランジ70の径方向外向き面76は、接触密封部6
2と協同して一次シール、つまり比較的可動性の部分の
間に形成されるシールを構成する。 【0018】L形断面の環状本体部78は、プラスチッ
ク材料からなり、径方向協同フランジ72の外側に接着
される部分を有している。環状本体部78の軸方向フラ
ンジ80から軸方向内側へ間隔を置いて、比較的剛性の
ある一対の位置決めリング82,84が設けられてお
り、これらは、弾性を有する一対のOリング86,88
を収容している。 【0019】第2図の構成部材を、矢印Fで示す方向に
組立てると、第3図に示す結合オイルシール20が完成
し、第三構成部材46がこのユニットを保持する。ちり
よけリップ64は、径方向協同フランジ72の軸方向内
側表面90との接触によって、軸方向に一層偏平にな
る。また、スペーサ66は、上記径方向協同フランジ7
2と係合して、第二構成部材32の過度の軸方向内方へ
の運動を防ぐ役目をする。金属結合カラー46の径方向
フランジ50は、環状本体部78の径方向フランジから
僅かに離れている。 【0020】第1図には、第2図および第3図のオイル
シールを組立てた状態が示されている。第3図の結合オ
イルシールは、第2図の位置決めリング82より幅広の
位置決めリング82aを有しているが、第2図の位置決
めリング84に対応するものを有していない。その他の
点では、Oリング86,88を有する組立体(第1、第
2および第3図)と同じである。図3の内向きフランジ
74は、図1、図2の位置決めリング84の役目をす
る。 【0021】組立てられると、ゴム部材52の外側環状
部42の二次シール面92は、シール保持穴24と多少
ともきつく係合し、一方、Oリング86,88は、軸2
8の外径面26と接触することによって、シールを形成
するに充分な変形を生ずる。 【0022】第1図〜第3図を検討すると、本発明によ
り作られる結合オイルシールの一つの形態は、シール保
持穴内に組込まれるのに適当な第一構成部材と、シール
リップと協同して一次シールを形成するのに適する第二
構成部材と、結合手段である第三構成部材とを備えてい
ることが明らかであろう。第二構成部材は、軸との係合
部分と、シールリップと協同して一次シールを形成する
協同フランジとを備えており、他方、第三構成部材は、
積み出し、取扱いおよび設置のための組立関係におい
て、上記第一及び第二の部分を保持するように構成され
ている。 【0023】第4図は、同様な結合オイルシール20b
を示しており、この結合オイルシール20bは、同様の
第一構成部材30b、第三構成部材46bおよび第二構
成部材32bを備えている。第4図において、プラスチ
ック部材である環状本体部78bは、その軸方向フラン
ジ80bが長く、単一のOリング86bのみを使用して
いること以外は、第2図のその対応部分と同様である。
他の点においては、結合オイルシールは第1図〜第3図
のその対応部分と同一である。シールの使用態様および
構成は同一であるが、第4図の結合オイルシールは、一
個のOリングしか使用していない。 【0024】第5図は、本発明の更に他の実施態様であ
る結合オイルシール20cを示している。この結合オイ
ルシール20cは、Oリングや位置決めリングを用いて
いないことを除くと、第1図〜第4図の結合オイルシー
ルと同一である。この結合オイルシール20cは、軸と
係合するのに適する径方向内向きのプラスチック面79
cを有しており、Oリングを全く備えていない。この形
のオイルシールは、軸が精密に研磨されていて、且つフ
ランジ78cの本体部分80cが液密性のシールを与え
るのに充分な変形をし、各部分が特別な工具や通常以上
の力なしに組立てることができる場合に使用されるもの
である。つまり、環状本体部であるプラスチック部材7
8c,80cは、通常、第1図〜第4図のその対応部分
よりも一層可撓性がある。 【0025】第6図は、本発明に従って作られた別の形
態の結合オイルシール100を示しており、第一構成部
材である外径側密封ユニット102と、第二構成部材で
ある内径側密封ユニット104とを備えている。外径側
密封ユニット102は、シール保持穴(図示せず)内に
組込まれるのに適する部分を有しており、内径側密封ユ
ニット104は、金属その他でつくられた単一の剛性の
ケーシング部108を備えており、ケーシング部108
にはエラストマ性を有する環状本体部106が接着され
ている。弾性スリーブである環状本体部106は、軸ま
たはスタブ114の外径面112と密封状に係合するた
めの内径面110を有している。 【0026】第6図〜第8図において、第一構成部材た
る外径側密封ユニット102は、剛性材料製の環状ケー
シング116を備えており、この環状ケーシング116
は、大径の軸方向フランジ118と、肩部120および
小径のカラー122からなる接続部と、径方向フランジ
124とから構成されている。環状ケーシング116に
はゴム部材が接着されており、このゴム部材は、外側環
状部125や、内側環状部128や、径方向フランジ1
24に接着されるシール本体部などから構成されてい
る。外側環状部125は、二次シール面を形成する外径
面126を備えており、また、シール本体部は、頸部1
30や、主リップ形成部138や、補助リップ形成部1
46などから構成されている。 【0027】第7図に示すように、主リップ形成部13
8には、接触密封部144を形成するべく会合する截頭
円錐形状の油側表面140および空気側表面142によ
って主シールリップ132が形成されている。なお、主
リップ形成部138には、ガーターばね135を内部に
備える溝136が形成されている。補助リップ形成部1
46は、可撓性のリップを形成するのに適する薄い断面
を有してリップ端部148で終端されており、舌片状の
補助リップ(ちりよけリップ)134が形成されてい
る。 【0028】第二構成部材である内径側密封ユニット1
04は、前記したように、環状本体部106と、単一の
剛性材料製のケーシング部108とからなり、このケー
シング部108は、径方向協同フランジ156と、軸方
向協同フランジ152と、軸方向協同フランジ152か
ら径方向内向きに延びる内向きフランジ150とから構
成されている。軸方向協同フランジ152は、接触密封
部144と接触する径方向外向きの外径面154を有し
ており、径方向協同フランジ156は、ちりよけリップ
の端部148と協同して締出しシール(excluder seal)
を形成するのに適する軸方向内向き表面158を有して
いる。 【0029】第7図の結合オイルシール100の重要な
特徴は、結合手段たる弾性ゴムカラー160によって完
全に結合が達成されることにあり、この弾性ゴムカラー
160は、径方向フランジ156の最外部168を収容
する軸方向外向き表面164および内向き表面166を
有する周縁溝162を備えている(第8図)。その為、
第6図〜第8図の結合オイルシール100は、金属部材
の圧入嵌合なしに結合される。弾性ゴムカラー160
は、オイルシールを結合するのに充分な剛性を有する
が、例えば、第1図〜第5図の結合オイルシールの組立
てに必要となる特殊な金属対金属の組立て技術は必要と
しない。 【0030】再び、第8図を参照すると、第6図および
第7図の結合オイルシールが分解した形態で示されてい
る。外径側密封ユニット102を、矢印Bで示す方向に
動かす軸方向の力が加えられると、可撓性の弾性ゴムカ
ラー160は、金属製の径方向フランジ156の最外部
168の上に嵌合して、第一と第二の構成部材を固定す
るとともに、接触密封部144を、軸方向フランジ15
2の径方向外向きの外径面154と協同して一次シール
を形成する所望の関係位置に配置する。 【0031】同時に、第8図で軸方向外向きに延びて示
されている補助リップ134は、補強材である軸方向フ
ランジ152の曲面をなす遷移表面部分と係合して、第
6図および第7図に略図で示されるごとく、径方向外向
きに変形されて径方向フランジ156と係合する。この
結果、補助リップ134を弛緩位置に戻らせようとする
それ自身の弾性が、良好な補助的なシール作用力を与え
る。 【0032】第6図〜第8図の結合オイルシール100
は、関連する金属スタンピングの直径を精密に整合させ
なくとも製造し組み立てることができる。また、製造し
組み立てる目的のために、金属からなる第三部材である
結合手段を用いる必要もない。組立てられると、弾性ゴ
ムカラー160は、オイルシールをユニット品として一
体的に積み出しおよび設置のために保持するのに充分で
ある。 【0033】第9図に、他の実施態様である200で示
される結合オイルシールが示されている。一般に、この
結合オイルシール200は、第一構成部材である外径側
密封ユニット202と、第二構成部材である内径側密封
ユニット204と、第三構成部材である金属結合カラー
206とからなる。 【0034】第9図において、補助リップ形成部212
は、通常のオイルシールにおいて見られる型式のもので
あり、径方向内向きの接触端部214で終端されてい
る。第9図の結合オイルシール200において、小径の
カラー218が、第三構成部材たる金属結合カラー20
6の結合のために設けられている。第9図の結合オイル
シール200は、第二構成部材たる内径側密封ユニット
204が、ゴム製の環状本体部222を備えており、こ
の環状本体部222は、軸方向フランジ224および径
方向フランジ226を有している。環状本体部222
は、弾性を有するので、軸228上に圧入嵌合する寸法
とされる。所望により、周縁溝230を環状本体222
全体の圧縮剛さを減少するために設けることができ、か
かる周縁溝230は、軸方向フランジ224の内径側お
よび外径側双方に設けることができる。 【0035】第9図に示すオイルシール200は、第二
構成部材204と第一構成部材202(第11図)を同
軸的に組み合わせて、これらを矢印“C”で示す方向へ
動かし、次いで、第三構成部材たる金属結合カラー20
6を所定位置に圧入嵌合することによって組立てること
ができる。 【0036】一次シールは、主リップ形成部248の接
触密封部246と軸方向協同フランジ220の径方向外
向きの外径面250との間に形成され、ちりよけリップ
212の接触端部214もまた、この外径面250の軸
方向に間隔を置いた部分に係合する。 【0037】第12図および第13図は本発明の他の実
施態様である結合オイルシール300を示す。この結合
オイルシール300は、第二構成部材の環状本体部が3
02で示され、径方向フランジ304および軸方向フラ
ンジ306を含む環状位置決め環を備えるのみでなく、
さらに、金属補強材であるケーシング部312の軸方向
協同フランジ310から内方へ延びる内向きフランジ3
08を備えている。 【0038】環状本体部302の軸方向フランジ306
の端壁314およびケーシング部312の内向きフラン
ジ308の壁は、それらの間に弾性を有するOリング3
16を位置決めする役割を果す。このOリング316と
環状本体部302の内径表面318との組合せは、協同
して結合オイルシール300を、組合わせられる軸32
2の外径面320上に固定して保持する働きをする。 【0039】第13図に示すように、接触密封部34
6、ガーターばね348等を含む結合オイルシール30
0の構成部分は、例えば第9図〜第11図の結合オイル
シールのそれらの対応する部分と同一である。 【0040】本発明によれば、製造業者は、トラックお
よびトレイラーの車輪のごとき比較的重い重量運搬用途
において、ユニット品として、人手または簡単な工具に
よって取付け得る結合オイルシールを販売することがで
きる。この結合オイルシールは、車輪のベアリング寿命
を延長すべく、グリースに対抗し油を送ることができ
る。 【0041】また、保留Oリングを使用する設計におい
ては、Oリングの弾性と、塑性内径部分の精度、形状寸
法および寸法安定性とが利用される。完全に弾性の内径
部分を使用するオイルシールにおいては、ユニットの一
般的弾性を増加し、かつ液密性の二次シールを与えるた
めに、軸またはスタブと接触する相当な軸方向長さのゴ
ムが存在することを保証するために、リブなどが使用さ
れる。 【0042】さらに、本発明の結合オイルシールは製造
するのが容易であり、これらを製造する際に型から取外
すのが容易である。一次シール領域は、積送りの間に損
傷を受けるほど傷付き易くなく、また、オイルシールは
追加の検査または品質管理試験のため非破壊的に分解す
ることができる。 【0043】内径および外径のゴム系の配置は、オイル
シールが比較的容易に組立てられるごときものである。
斯かる組み立てのために金属部材の変形を要しない。他
方において、ゴムが金属に接着されるので、二次シール
問題は少なく、また組立物中の構成部品の数は二つに減
少する。したがって、ゴム部品は、他の非接着の先行技
術のオイルシールとは異なり、組立ての間にゴム部材が
金属部材から分離することはない。 【0044】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、シール
リップを備える組立体である第一構成部材と、上記シー
ルリップと協同する協同フランジを備える組立体である
第二構成部材とを備えるとともに、これら第一および第
二構成部材を結合する結合手段を備えてなり、該結合手
段は、第一構成部材および第二構成部材の相対的な軸方
向移動を制限することにより、第二構成部材の軸方向の
位置決めを補助するとともに、第一構成部材の主リップ
および補助シールリップと、第二構成部材の協同フラン
ジのシール面との相互の係合を確保するようにされてい
るから、上記第一構成部材と第二構成部材が一体的なユ
ニット品として取り扱うことができ、組み合わされるべ
き機械要素に対する組み付け作業も容易で、輸送中や組
み付け中にシール自体やそのシール部分が傷つくことも
なく、しかも製造が容易で使用時の信頼性も高い。油潤
滑される車輪軸受用のオイルシールがますます広範囲に
利用されつつある限り、本発明は顕著な経済的利点を発
揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明よって製造された結合オイルシールの一
部を示す垂直断面図であり、オイルシールの一部が組み
込まれる機械部のシール保持穴と、オイルシールの他の
部分が組み込まれる軸の一部を示す。 【図2】図1の結合オイルシールの部分破断図である。 【図3】製造業者によって販売され引渡されるシールユ
ニットを示す第1図のオイルシールの垂直断面図であ
る。 【図4】本発明の結合オイルシールの他の実施態様を示
す垂直断面図である。 【図5】本発明の結合オイルシールのさらに他の変更し
た実施態様を示す垂直断面図である。 【図6】本発明により製造され軸などと組合わされた結
合オイルシールの好ましい形態を示す一部破断した垂直
断面図である。 【図7】明瞭にするためハッチングを省略して示す図6
の結合オイルシールの垂直断面図である。 【図8】一部を分解ないし取外した関係を示す図6の結
合オイルシールの垂直断面図である。 【図9】本発明により製造され組合わされる軸と共に使
用時の組立位置にある状態を示す、さらに他の形態の結
合オイルシールの垂直断面図である。 【図10】ハッチングを省略して示した図9の結合オイ
ルシールの垂直断面図である。 【図11】部分的に分解関係にある部材を示す図9およ
び図10の結合オイルシールの垂直断面図である。 【図12】本発明により製造されたさらに他の形態の結
合オイルシールの一部を示す垂直断面図である。 【図13】ハッチングを省略して示す図12の結合オイ
ルシールの垂直断面図である。 【符号の説明】 20,20b,20c,100,200,300…結合
オイルシール 28,114,228,322…軸(機械要素) 30,30b,102,202…第一構成部材(外径側
密封ユニット) 32,32b,104,204…第二構成部材(内径側
密封ユニット) 34,118…環状ケーシングの軸方向フランジ 40,124…環状ケーシングの径方向フランジ 42,125…第一構成部材の外側環状部 46,46b,206…第三構成部材 48…第三構成部材の軸方向フランジ 50…第三構成部材の径方向フランジ 52…ゴム部材 56,138,248…主リップ形成部 58,140…油側截頭円錐面(油側表面) 60,142…空気側截頭円錐面(空気側表面) 64,146,212…補助リップ形成部 66,240…スペーサ(ゴム部材の当り部) 68,108,312…第二構成部材のケーシング部 70,152,220,310…第二構成部材の軸方向
協同フランジ 72,156…第二構成部材の径方向協同フランジ 78,78b,78c,106,222,302…第二
構成部材の環状本体部 86,86b,87,316…Oリング 92,126…第一構成部材の外側環状部 160…弾性ゴムカラー(結合手段)
部を示す垂直断面図であり、オイルシールの一部が組み
込まれる機械部のシール保持穴と、オイルシールの他の
部分が組み込まれる軸の一部を示す。 【図2】図1の結合オイルシールの部分破断図である。 【図3】製造業者によって販売され引渡されるシールユ
ニットを示す第1図のオイルシールの垂直断面図であ
る。 【図4】本発明の結合オイルシールの他の実施態様を示
す垂直断面図である。 【図5】本発明の結合オイルシールのさらに他の変更し
た実施態様を示す垂直断面図である。 【図6】本発明により製造され軸などと組合わされた結
合オイルシールの好ましい形態を示す一部破断した垂直
断面図である。 【図7】明瞭にするためハッチングを省略して示す図6
の結合オイルシールの垂直断面図である。 【図8】一部を分解ないし取外した関係を示す図6の結
合オイルシールの垂直断面図である。 【図9】本発明により製造され組合わされる軸と共に使
用時の組立位置にある状態を示す、さらに他の形態の結
合オイルシールの垂直断面図である。 【図10】ハッチングを省略して示した図9の結合オイ
ルシールの垂直断面図である。 【図11】部分的に分解関係にある部材を示す図9およ
び図10の結合オイルシールの垂直断面図である。 【図12】本発明により製造されたさらに他の形態の結
合オイルシールの一部を示す垂直断面図である。 【図13】ハッチングを省略して示す図12の結合オイ
ルシールの垂直断面図である。 【符号の説明】 20,20b,20c,100,200,300…結合
オイルシール 28,114,228,322…軸(機械要素) 30,30b,102,202…第一構成部材(外径側
密封ユニット) 32,32b,104,204…第二構成部材(内径側
密封ユニット) 34,118…環状ケーシングの軸方向フランジ 40,124…環状ケーシングの径方向フランジ 42,125…第一構成部材の外側環状部 46,46b,206…第三構成部材 48…第三構成部材の軸方向フランジ 50…第三構成部材の径方向フランジ 52…ゴム部材 56,138,248…主リップ形成部 58,140…油側截頭円錐面(油側表面) 60,142…空気側截頭円錐面(空気側表面) 64,146,212…補助リップ形成部 66,240…スペーサ(ゴム部材の当り部) 68,108,312…第二構成部材のケーシング部 70,152,220,310…第二構成部材の軸方向
協同フランジ 72,156…第二構成部材の径方向協同フランジ 78,78b,78c,106,222,302…第二
構成部材の環状本体部 86,86b,87,316…Oリング 92,126…第一構成部材の外側環状部 160…弾性ゴムカラー(結合手段)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1)使用に際し相互に協同してオイルシールを形成す
る、シールリップを備える第一構成部材と、前記シール
リップと協同する協同フランジを備える第二構成部材と
を備えるとともに、これら第一および第二構成部材を結
合する結合手段を備えてなり、 前記第一構成部材は、 軸方向フランジ及び径方向フランジを少なくとも備える
剛性材料製の環状ケーシングと、この環状ケーシングに
接着されるゴム部材とを備えており、 このゴム部材は、前記第一構成部材の軸方向フランジの
径方向外側を被覆して二次シール面を形成する外側環状
部と、前記第一構成部材の径方向フランジに接着される
シール本体部とを備えており、 このシール本体部は、前記第一構成部材の径方向フラン
ジからほぼ軸方向内方へ延びる主リップ形成部と、少な
くとも一部が前記第一構成部材の径方向フランジの軸方
向外方へ延びる補助リップ形成部とを少なくとも備えて
おり、 前記主リップ形成部は、主シールリップを形成する油側
および空気側の截頭円錐面を有しており、また、前記補
助リップ形成部には、舌片状の補助シールリップが形成
されており、 前記第二構成部材は、 軸方向協同フランジおよび径方向協同フランジを有する
剛性材料製のケーシング部と、このケーシング部に接着
されて機械要素と係合するようにされたシール形成材料
からなる環状本体部とを備えており、 前記軸方向協同フランジの径方向外向き表面は、前記主
シールリップと液密関係に係合するべく形成されてお
り、前記協同フランジの軸方向内向き表面または径方向
外向き表面の一つは、前記補助シールリップと係合して
排除シール部を形成するべく構成されており、 前記結合手段は、前記第一構成部材の軸方向フランジ及
び径方向フランジの少なくとも一方より軸方向外方に配
置されており、 また、前記結合手段は、前記第一構成部材又は第二構成
部材の剛性材料製の部分と対面して協同する径方向に延
びる表面を少なくとも有しており、この表面によって、
前記第一構成部材および第二構成部材の相対的な軸方向
移動を制限して、前記第二構成部材の軸方向内側への位
置決めを補助するとともに、主シールリップおよび補助
シールリップと前記協同フランジのシール面との相互係
合を確保するようにしていることを特徴とする結合オイ
ルシール。 (2)前記第一構成部材の環状ケーシングは、前記軸方
向フランジと前記径方向フランジとを結合する接続部を
更に備えており、 前記結合手段は、金属ケーシングである第三部材であっ
て、軸方向フランジと径方向フランジとを備えており、
前記第三部材の軸方向フランジが前記第一部材の接続部
と対面して協同する第1項に記載の結合オイルシール。 (3)前記結合手段は、前記第一構成部材の径方向フラ
ンジより軸方向外方に位置する弾性ゴムカラーであっ
て、この弾性ゴムカラーには、軸方向外向き表面と軸方
向内向き表面とを有する周縁溝が形成されており、 この周縁溝に前記径方向協同フランジの径方向最外部を
収容することによって、前記第一構成部材および第二構
成部材の相対的な軸方向移動を制限して、前記第二構成
部材の軸方向内側への位置決めを補助するとともに、主
シールリップおよび補助シールリップと前記協同フラン
ジのシール面との相互係合を確保するようにしている第
1項に記載の結合オイルシール。 (4)前記第一構成部材の軸方向フランジを取り囲む前
記外側環状部の径方向外側表面に、前記ゴム部材の圧縮
剛さを減少する複数の溝が形成されている第1項に記載
の結合オイルシール。 (5)前記径方向協同フランジの軸方向内向き表面に係
合するように、舌片状の前記補助リップが軸方向外方へ
延びている第1項に記載の結合オイルシール。 (6)前記補助リップの少なくとも一部が径方向内方へ
延びて、前記軸方向協同フランジの径方向外向き表面に
係合するようにされている第1項に記載の結合オイルシ
ール。 (7)前記ゴム部材が軸方向に延びる当り部を含み、 この当り部は、前記第一構成部材の径方向フランジに接
着されるとともに、そこから軸方向外方へ延びて、前記
協同フランジの軸方向内方への動きを制限するようにさ
れている第1項に記載の結合オイルシール。 (8)前記シール形成材料からなる環状本体部は、プラ
スチック材料からなる第1項に記載の結合オイルシー
ル。 (9)前記機械要素に係合するようにされた少なくとも
一つのOリングを備え、前記シール形成材料からなる環
状本体部は、前記Oリングを軸方向に位置決めするよう
配列されたプラスチック材料からなる第1項に記載の結
合オイルシール。 (10)前記シール形成材料からなる環状本体部は、前記
機械要素の一部に係合する径方向内向き面を有するゴム
スリーブからなる第1項に記載の結合オイルシール。
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