JPH0633251Y2 - 伝動ケ−スのシ−ル装置 - Google Patents

伝動ケ−スのシ−ル装置

Info

Publication number
JPH0633251Y2
JPH0633251Y2 JP1987119234U JP11923487U JPH0633251Y2 JP H0633251 Y2 JPH0633251 Y2 JP H0633251Y2 JP 1987119234 U JP1987119234 U JP 1987119234U JP 11923487 U JP11923487 U JP 11923487U JP H0633251 Y2 JPH0633251 Y2 JP H0633251Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission case
ring
inner ring
sprocket
fitted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987119234U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6425564U (ja
Inventor
芳道 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Original Assignee
MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA filed Critical MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Priority to JP1987119234U priority Critical patent/JPH0633251Y2/ja
Publication of JPS6425564U publication Critical patent/JPS6425564U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0633251Y2 publication Critical patent/JPH0633251Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は移動作業等の回転軸を備えた伝動ケースのシー
ル装置の改良に関する。
〔従来技術〕
従来コンバイン等の移動作業機で車軸等泥水が侵入しが
ちな過酷な条件下にある回転軸のシール具は、第7図に
図示した内輪26に外輪28を嵌合させた分割式のシール具
25が用いられている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記従来のシール具25の内輪26の構成は、薄い鉄板を折
り曲げて保護部31を形成した内輪26の内周壁にゴム膜26
aを貼着したものであり、この内輪26を回転軸9の端部
から圧入する際に、前記ゴム膜26aがスプライン9a部
に摺接して傷が付き易く、また、保護部31は薄板な立ち
上がり片であるため圧入時や、駆動スプロケット等の回
転物から受ける過大なスラスト荷重によって変形し、油
漏れ及び泥水の侵入が生じ易い欠点を有するものであっ
た。
そこで本考案は、上記の問題を解消することのできる取
扱い易く、高性能なシール具の提供を目的として実施す
るものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するたの本考案にかかる伝動ケースのシ
ール装置は、伝動ケース6の両端部に設けたメタル10,
11を介して回転軸9を支持し、前記伝動ケース6の一端
部より突出した回転軸9の端部に設けたスプライン9a
にスプロケット7を取付けた回転軸9の支持装置におい
て、 前記メタル10の外端部とスプロケット7との間に内輪26
と、この内輪26の外部に外輪28を一対として嵌合してお
り、前記内輪26は肉厚な筒状部26aと、この筒状部26a外
方端部に円周方向に保護部31を突出し、内方端部の内面
に形成したOリング装着部30にOリング29を嵌入し、前
記外輪28は前記内輪26の外周面に接触するシール片27を
有し、前記伝動ケース6の端部に当接する拡大部28aを
有しており、前記肉厚な筒状部26aは、前記スプロケッ
ト7の位置決め部材として作用するように構成したこと
を特徴とするものである。
〔実施例〕
次に本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。第1
図、第3図及び第4図において、1は多数の転輪2等を
支架せる左右の走行枠3と、該走行枠3上部に支脚4を
介して支持される脱穀装置(図示せず)等の作業装置を
載置せる機台5との前部に装架された伝動筐である。
6はスプロケット7を軸端に備え、且つ、前記伝動筐1
に設けた走行ギヤ8に挿脱自在な回転軸9をメタル10,
11を介して内装する伝動ケースである。そして該伝動ケ
ース6はその機体内側端に形成したつば部6aを伝動筐
1の外壁にネジ12で締着するとともに、外側寄りの外周
に接合面を後方に向けて斜設した取付片6bを、横杆13
から前方に突設した支枠14の受座15にネジ12aをもって
着脱自在に取付けられている。
上記の取付け構成にあって、左右の伝動ケース6を一体
的に組付けられた伝動筐1の機台への取付けは、先ず、
左右の受座15に突設した受片16に半円弧状の凹欠として
係合部17(第4図)に、伝動ケース6,6の外周面を嵌
合係止させた状態で、伝動筐1の上部を機台5に固設し
た取付部18にネジ12aで取付けるとともに、伝動筐1の
下部を前記横杆13に貫通固着せる取付筒20内を挿通する
ネジ杆12cで取付け固定した後、前記受座15と取付片6
bとをネジ12aで締着することで行なわれる。
このとき、上記受座15に屈曲形成した受片16は取付片6
bに近接して、これより伝動筐1側に設けられて伝動ケ
ース6の外側を受け、且つ、受座15の受け面は前方に向
かい乍ら、その上部を後退させた後傾斜状に設けて、取
付片6bのより軸端側に伝動ケース6に突設された接当
具40とともに、取付片6bの取付面を支受固定するの
で、前記伝動筐1及び伝動ケース6を前方からそのまま
持込み移動させる簡易な操作で組付け作業が行なわれる
こととなる。しかも、前記伝動筐1及び伝動ケース6は
強固に取付け固定されるものである。
また、メタル10,11等が損耗し、その修理のため一方の
伝動ケース6を機体から取り外す要ある場合には、ま
ず、クローラー21を緩めて、芯金突起22とスプロケット
7との係合を解き、固定ナット23及び座金24を外す。そ
して、スプロケット7を回転軸9とのスプライン係合を
外し去り、しかる後、伝動ケース6を矢印イの横方向に
抜き出し伝動筐1及び走行ギヤ8との嵌合を抜き外し、
次いで矢印ロの前方向に移動させることで、伝動ケース
6は狭小なクローラー21内の空間において、容易に取り
外すことができるものである。また、メタル10,11等の
修理を終えて再び伝動ケース6の組付けをする際には、
前述と逆動作で容易、且つ安全に行なうことができる。
次に第2図において伝動ケース6の外端における軸支構
成として25はシール具であり、該シール具25以下のよう
に構成され、泥土の多い過酷な圃場の条件にあるクロー
ラー走行装置の軸支シール装置手段として最適化されて
いる。即ち、前記メタル10の外方の前記伝動ケース6の
筒孔内に挿入されるシール具25は、内輪26とこの内輪26
に摺接して回転する合成樹脂製の外輪28とから構成され
ている。
内輪26は回転軸9の端部に嵌合する肉厚の筒状部26a
と、この筒状部26aの外方端部に円周方向につば状の保
護部31を立ち上げて形成している。外輪28は伝動ケース
6の端部に嵌合し、先端部を覆うつば状の拡大部28a
と、この拡大部28aより内径方向に肉厚状に延長された
部分の先端にシール片27を有しており、このシール片27
は内輪26の筒状部26aの表面と保護部31の内面に摺接し
てシールするようになっている。
また、筒状部26aの一端の内面側にOリング29を嵌入す
る装着部30が形成されている。この筒状部26aは肉厚に
形成している関係でメタル10と駆動スプロケット7のス
テー部材としても機能しており、シール具25の組付けの
際の圧入の力に耐え、駆動スプロケット7等の回転物か
ら受ける過大なスラスト荷重にも充分に耐えることがで
きるようになっている。
前記シール片27は内輪26を形成している肉厚の筒状部26
aの外表面に接触すると共に、保護部31によって保護さ
れているために、簡単な構成でありながら油漏れや泥水
の侵入を効果的に防止することができるものである。
32はメタル10の位置決め用のC型リングであり、33はス
プロケット7内側に形成した伝動ケース6との嵌合部内
に設けたシールリングで、33aは座金24内に設置したシ
ールリングであり、これらにより防泥作用をさらに完全
を期している。
また、転輪2は第6図に示す片持ち支持式のものであっ
てもよく、該転輪2の特徴構成は、走行枠3に片持ち支
持された支軸35の他端部の周囲にボール溝36,36を一体
形成し、これに多数ヶのベアリングボール37を介して、
アウター38を内装した転輪ボス39を嵌合して組付け構成
したものである。
40は前記支軸35に穿設され、ベアリング室41に開口した
グリス注油孔であり、その端部を止めネジ42で転輪2の
固着を兼ねて閉鎖する。
上記構成によって小型であり乍ら円滑な回動を行なう性
能のよい転輪となし得ている。
〔考案の効果〕
本考案に係る伝動ケースのシール装置は、伝動ケース6
の両端部に設けたメタル10,11を介して回転軸9を支持
し、前記伝動ケース6の一端部より突出した回転軸9の
端部に設けたスプライン9aにスプロケット7を取付け
た回転軸9の支持装置において、前記メタル10の外端部
とスプロケット7との間に内輪26と、この内輪26の外部
に外輪28を一対として嵌合しており、前記内輪26な肉厚
な筒状部26aと、この筒状部26aの外方端部に円周方向
に保護部31を突出し、内方端部の内面に形成したOリン
グ装着部30にOリング29を嵌入し、前記外輪28は前記内
輪26の外周面に接触するシール片27を有し、前記伝動ケ
ース6の端部に当接する拡大部28aを有しており、前記
肉厚な筒状部26aは、前記スプロケット7の位置決め部
材として作用するように構成されている。
従って、シール具25を構成する内輪26と外輪28を組付け
は、先ず、外輪28を伝動ケース6の孔内に嵌入し、内輪
26を回転軸9の端部に嵌め込み、この内輪26の筒状部26
aの端部に支持したOリング29がメタル10に接当する位
置まで圧入する。
本考案のシール装置の内輪26は、肉厚の筒状部26aと、
これの一端に形成されたつば状の保護部31から構成され
ており、これは充分な厚みと剛性を有するので、この内
輪26を回転軸9に圧入する際に変形することがなく、正
確に組付けることができる。
そして、内輪26と回転軸9との間に挿入されたOリング
29によって内輪26の端部を回転軸9との間を完全に閉塞
するので油漏れを防止し、更に外輪28に設けたシール片
27によって泥水の侵入を防止する。
本考案のシール機構は、Oリング29と内輪26に設けた保
護部31によって外輪28に設けたシール片27を保護してい
るので、シール性にすぐれていると共に、Oリング29の
装着部を余裕を持って形成することができる。
更に、内輪26は肉厚の筒状部26aを有し、これによって
スプロケット7を内面を支持しているので、このスプロ
ケット7に作用するスラスト荷重を受け止めることがで
きる。
また、肉厚の筒状部26aの外表面にシール片27を摺動さ
せるので、シール機構が劣化することがなく、長期の使
用に充分に耐えることができる高性能なシール装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例における伝動筐及び伝動ケースの
組付け状態を示す断面図、第2図は伝動ケース軸端側に
おけるシール具の構成を示す断面図、第3図はコンバイ
ン機体の機枠構造を示す平面図、第4図は伝動筐及び伝
動ケースの組付け状態を示す要部の側断面図、第5図は
伝動ケースと支枠との分解側面図、第6図は転輪の実施
例を示す断面図、第7図は従来のシール具の構成を示す
断面図である。 1…伝動筐、2…転輪、3…走行枠、4…支脚、5…機
台、6…伝動ケース、6a…つば部、6b…取付片、7
…スプロケット、8…走行ギヤ、9…回転軸、10,11…
メタル、12,12a,12c…ネジ、13…横杆、14…支枠、15
…受座、16…受片、17…係合部、18…取付部、20…取付
筒、21…クローラー、22…芯金突起、23…固定ナット、
24…座金、25…シール具、26…内輪、27…シール片、28
…外輪、29…Oリング、30…装着部、31…保護部、32…
C型リング、33…シールリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】伝動ケース(6)の両端部に設けたメタル(1
    0),(11)を介して回転軸(9)を支持し、前記伝動ケース
    (6)の一端部より突出した回転軸(9)の端部に設けたスプ
    ライン(9a)にスプロケット(7)を取付けた回転軸(9)の支
    持装置において、 前記メタル(10)の外端部とスプロケット(7)との間に内
    輪(26)と、この内輪(26)の外部に外輪(28)を一対として
    嵌合しており、前記内輪(26)は肉厚な筒状部(26a)と、
    この筒状部(26a)の外方端部に円周方向に保護部(31)を
    突出し、内方端部の内面に形成したOリング装着部(30)
    にOリング(29)を嵌入し、前記外輪(28)は前記内輪(26)
    の外周面に接触するシール片(27)を有し、前記伝動ケー
    ス(6)の端部に当接する拡大部(28a)を有しており、前記
    肉厚な筒状部(26a)は、前記スプロケット(7)の位置決め
    部材として作用するように構成した伝動ケースのシール
    装置。
JP1987119234U 1987-08-05 1987-08-05 伝動ケ−スのシ−ル装置 Expired - Lifetime JPH0633251Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987119234U JPH0633251Y2 (ja) 1987-08-05 1987-08-05 伝動ケ−スのシ−ル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987119234U JPH0633251Y2 (ja) 1987-08-05 1987-08-05 伝動ケ−スのシ−ル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6425564U JPS6425564U (ja) 1989-02-13
JPH0633251Y2 true JPH0633251Y2 (ja) 1994-08-31

Family

ID=31364287

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987119234U Expired - Lifetime JPH0633251Y2 (ja) 1987-08-05 1987-08-05 伝動ケ−スのシ−ル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0633251Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4448426B1 (en) * 1981-07-06 1997-09-23 Skf Usa Inc Unitized oil seals
DE3414008C2 (de) * 1984-04-13 1986-03-13 Fa. Carl Freudenberg, 6940 Weinheim Kassettendichtung

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6425564U (ja) 1989-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3914960B2 (ja) クランクアーム装置
EP1314902B1 (en) Seal assembly for a bicycle bottom bracket
JP4824689B2 (ja) ねじ込みスリーブを用いたシャフトジャーナルと、等速回転ジョイントとの間の結合装置
US4010986A (en) Bearing arrangement for a vehicle wheel
US5904427A (en) Unitized wheel hub and bearing assembly with lubricant distributing vanes
JPWO2011125761A1 (ja) 転輪装置
US2896979A (en) Hub sealing means
US6135642A (en) Nut with coaxial bearing
JPH0633251Y2 (ja) 伝動ケ−スのシ−ル装置
JP2601238Y2 (ja) 車輪用軸受の密封装置
JPS6329148B2 (ja)
JP2001090844A (ja) 組み合わせシールリング及び組み合わせシールリングを空間の開口端部に組み付ける方法及び軸受装置
JPH04230480A (ja) 自転車用駆動軸受
JPH087143Y2 (ja) 車輪用軸受の回転速度検出装置
US4323357A (en) Connecting mechanism for two members of a bicycle deraileur
JPH0378492B2 (ja)
GB2220036A (en) Arrangement of a protective cover on the socket of a transmission joint
US4241957A (en) Wheel bearing slinger ring
JPH0117696Y2 (ja)
US2568897A (en) Shaft seal
JPH088375Y2 (ja) 外輪回転型軸受装置
JPS6141461Y2 (ja)
JPS6311031Y2 (ja)
EP0847914A1 (en) Power unit for motor-assisted bicycle
JPH061854U (ja) ドライブシャフト装置