JPH07118840B2 - 再生特性制御回路 - Google Patents

再生特性制御回路

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JPH07118840B2
JPH07118840B2 JP23014386A JP23014386A JPH07118840B2 JP H07118840 B2 JPH07118840 B2 JP H07118840B2 JP 23014386 A JP23014386 A JP 23014386A JP 23014386 A JP23014386 A JP 23014386A JP H07118840 B2 JPH07118840 B2 JP H07118840B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ソース再生音に付加する音場特性とソース
再生音自身の周波数特性を組合わせて記憶し、同時に再
現できるようにした再生特性制御回路に関する。
〔従来の技術〕
最近のオーディオの分野では、リスニングルームにおけ
る「音場再生」の試みが盛んに行なわれている。これは
リスニングルームにおいてあたかも実際のホールやコン
サート会場にいるような雰囲気で音を再現しようとする
ものである。この音場再生のためのオーディオシステム
では、例えば第9図にリスニングの平面図を示すよう
に、直接音を再生するための左右2チャンネルのメイン
スピーカa,bと、音場効果音(反射音や残響音)を再生
するための前後左右4チャンネルの音場効果用スピーカ
c,d,e,fが配置される。また必要に応じてメインスピー
カa,bの中間の位置にテレビモニタgが配置される。メ
インスピーカa,bにはソースから再生された音が必要に
応じて周波数特性を付与されて供給される。また、音場
効果用スピーカc,d,e,fにはソースから再生された音に
基づいて作成された反射音や残響音が供給される。
音場効果音の作成方法としては、単にリバーブレータや
ディレイマシンなどを用いた簡単なものもあるが、より
忠実に音場を再生する方法として実際の音場で測定した
反射音データを用いてこれにソース信号を乗せて作るよ
うにしたものがある。
これは、第3図のように、実際のホールや教会、スタジ
オなどの舞台でインパルス信号を出し、リスニング・ポ
イントに四方から到来するたくさんの初期反射波群をリ
スナー席に置かれた4点(すなわち4チャンネル)マイ
クでとらえ、そのデータからディジタル処理によって仮
想音源分布を到来方向ごとに記憶しておき、再生時これ
を呼び出し、これにソース信号を乗せ、測定音場と相似
の音場を再現させるようにしたものである(詳しくは特
願昭60−99244号明細書参照)。
この方式の特徴は、反射音の方向を一般のプロセッサの
ようにスピーカの配置方向だけで出すのでなく、4個の
スピーカ(第9図c,d,e,f)を使って数多くの反射音の
方向、遅延量、レベルを空間立体としてシミュレーショ
ンする方式であることで、そのため4個のスピーカc,d,
e,fは部屋の四隅に置くというパターンをとっている。
したがって、この方法は、ソースに含まれた成分を利用
して録音時の音場パターンを作り出すというよりは、前
もって記憶させた完成ずみの数々の音場パターンの中か
ら目的に近いものを選んで引き当てようというもので、
例えば初期反射波群として88本(スピーカ1本あたり22
本)程度の情報を記憶しておけば、種々のホールと相似
の音場がリスニングルームで忠実に再現される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この初期反射音データを用いた音場再生においては、よ
り忠実に音場を再現するためには遅延時間等による時間
領域の設定や反射音群再生による空間イメージの設定の
ほかに信号源自身の再生周波数特性の制御が重要であ
る。この時間、空間、周波数特性と多次元にわたって設
定することによって忠実に音場が再現される。
ところが従来の初期反射音データを用いた音場再生装置
においては、時間、空間の領域については設定状態を記
憶して瞬時に再現して信号源に音場を付加することはで
きたが、信号源自身の再生周波数特性の制御状態を組み
合わせて記憶できなかった。このため、最適な音場再現
状態を作るのに再現しようとする音場に合わせてそのつ
ど信号源自身の周波数特性を設定しなおさなければなら
ず操作がめんどうであった。
この発明は、前記従来の技術における欠点を解決して、
ソース再生音に付加する音場特性と、ソース再生音自身
の周波数特性とを組み合わせて設定状態を記憶して同時
に再現できるようにしたものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、入力信号に対し周波数特性を付与するもの
であって、付与しようとする周波数特性を示す周波数特
性データが任意に設定可能に構成された周波数特性制御
手段と、この周波数特性が付与された入力信号とインパ
ルス応答で構成される反射音データとを畳み込み演算し
て入力信号の反射音信号を生成するものであって、当該
反射音データが任意に設定可能に構成された反射音信号
生成手段と、前記反射音データで構成される複数のプロ
グラムをファクトリプログラムとして記憶するROMと、
前記反射音データと前記周波数特性データで構成される
複数のプログラムをユーザプログラムとして記憶するRA
Mと、前記ファクトリプログラムおよび前記ユーザプロ
グラムの中から任意のプログラムを選択する操作をする
プログラム選択操作手段と、このプログラム選択操作手
段で選択操作されたプログラムを前記ROMまたは前記RAM
から呼び出し、前記ファクトリプログラムが呼び出され
た時は前記周波数特性制御手段に設定されている周波数
特性データはそのままで前記反射音信号生成手段に設定
されている反射音データをこの呼び出されたファクトリ
プログラムの反射音データに変更し、前記ユーザプログ
ラムが呼び出された時は前記周波数特性制御手段に設定
されている周波数特性データと前記反射音信号生成手段
に設定されている反射音データをこの呼び出されたユー
ザプログラムの周波数特性データおよび反射音データに
変更する周波数特性データおよび反射音データ呼出し・
設定制御手段と、前記周波数特性制御手段に設定されて
いる周波数特性データの複数のパラメータのうち任意の
ものについてその設定を変更する操作をする周波数特性
データパラメータ変更操作手段と、この周波数特性デー
タパラメータ変更操作手段の操作に応じて前記周波数特
性制御手段に設定されている周波数特性データの該当す
るパラメータを変更する周波数特性データパラメータ変
更制御手段と、前記反射音信号生成手段に設定されてい
る反射音データの複数のパラメータのうち任意のものに
ついてその設定を変更する操作をする反射音データパラ
メータ変更操作手段と、この反射音データパラメータ変
更操作手段の操作に応じて前記反射音信号生成手段に設
定されている反射音データの該当するパラメータを変更
する反射音データパラメータ変更制御手段と、ユーザプ
ログラムを前記RAMの任意のプログラムナンバに記憶す
る操作をするユーザプログラム記憶操作手段と、このユ
ーザプログラム記憶操作手段の操作に応じてその時前記
周波数特性制御手段および前記反射音信号生成手段に設
定されている前記周波数特性データおよび前記反射音デ
ータを前記RAMの該当するプログラムナンバに記憶する
ユーザプログラム記憶制御手段とを具備してなるもので
ある。
〔作用〕
この発明によれば、入力信号に対し周波数特性を付与す
るための周波数特性データと、入力信号の反射音信号を
生成するための反射音データを組合わせて記憶し、これ
らを同時に呼び出して両データで示される音場を再現す
ることができるので、最適な音場を容易に再現すること
ができる。
また、ファクトリプログラムを反射音データで構成し、
ユーザプログラムを反射音データと周波数特性データで
構成し、ファクトリプログラムが選択操作されてROMか
ら反射音データが呼び出されたときは、周波数特性の再
現状態はそのままで反射音生成の再現状態をこの呼び出
された反射音データで示されるものに変更し、ユーザプ
ログラムが選択操作されてRAMから反射音データおよび
周波数特性データが呼び出されたときは、反射音生成お
よび周波数特性の再現状態をともにこの呼び出された反
射音データおよび周波数特性データで示されるものに変
更するようにしたので、ファクトリプログラムに基づき
これを修正して所望のユーザプログラムを作成する作業
を容易化することができる。
すなわち、ファクトリプログラムのパラメータを修正し
て希望する音場状態を得ようとする場合、例えば次の手
順によって修正作業が行なわれる。はじめに、修正しよ
うとするファクトリプログラムをROMから呼び出して、
音楽を再生してその音場を再現する。この状態で、まず
周波数特性データのパラメータを調整して周波数特性を
所望の状態に調整する。次に、反射音データのパラメー
タを調整して、希望する音場状態に近づけていく。反射
音データのパラメータを試行錯誤を繰り返して様々に調
整していくと、そのうちに基準(オリジナルプログラ
ム)の状態がわからなくなり、頭が混乱して今後どのよ
うな修正をすればよいのかわからなくなって行き詰まっ
てしまう場合が多々ある。
このような状態に陥った場合、もとのオリジナルプログ
ラム(ファクトリプログラム)による音場に一旦戻して
両者を聴き比べれば、現在の調整状態が客観的に把握で
き、今後さらにどのような調整をすれば希望する音場状
態に到達できるのかを知ることができる。
そこで、調整作業が行き詰まってしまった場合、その時
点での周波数特性データおよび反射音データを一旦ユー
ザプログラムとしてRAMに記憶し、もとのファクトリプ
ログラムを再び呼び出してオリジナルの音場状態に戻
す。この時、もし周波数特性までもとの状態に戻ってし
まったら、純粋に反射音データのパラメータの違いによ
る音場状態の違いを聴き比べることはできず、希望する
音場状態を得るのに反射音データのパラメータを今後さ
らにどのように調整していけばよいのか把握しにくい。
これに対し、この発明では、ファクトリプログラムには
周波数特性のデータは含まれていないので、反射音デー
タのパラメータを調整中にファクトリプログラムに一旦
戻しても、反射音の特性がオリジナルの状態に戻るだけ
で、周波数特性は変化しない。このため、純粋に反射音
データの違いによる音場状態の違いをオリジナルプログ
ラムと修正したプログラムとで聴き比べることができ、
希望する音場状態を得るのに反射音データのパラメータ
を今の調整状態から今後さらにどのように調整すればよ
いのか容易に判断することができる。
そして、今後の調整方針が定まったら、調整途中のユー
ザプログラムに戻して反射音データのパラメータを調整
しなおすことにより、容易に希望する音場状態に到達す
ることができる。希望する音場状態に到達したら、それ
をユーザプログラムとしてあらためてRAMに記憶しなお
すことにより、いつでもこれを再現することができる。
〔実施例〕
この発明の一実施例を以下説明する。第1図はそのハー
ドウェアの基本構成を示す図、第2図は第1図の基本構
成を具えたオーディオ用コントロールアンプの全体構成
を示す図で、特に複数の信号経路の構成をわかり易く示
したものである。第4図は第2図のオーディオ用コント
ロールアンプの前面パネルの構成図、第6図は第2図に
おけるディジタルイコライザ42によるパラメータの設定
内容を示す図、第7図は第4図におけるディジタルイコ
ライザ設定部100の拡大図、第8A図、第8B図、第8C図
は、それぞれ第2図に同番号で示した部分の詳細構成を
示す図である。第17図は、第4図、第8C図に示した構成
のうちこの発明に係る部分を抽出して機能ブロックとし
てまとめたものである。
はじめに、第17図に基づいてこの発明を説明する。入力
信号は、周波数特性制御手段42を経て反射音生成手段20
に入力される。周波数特性制御手段42は第8C図のディジ
タルイコライザ42で構成されるもので、入力信号に対し
周波数特性を付与する働きを有し、RAM402から供給され
る周波数特性データによって任意の周波数特性に設定さ
れる。反射音信号生成手段20は第8C図のサウンドフイー
ルドプロセッサ20で構成されるもので、周波数特性が付
与された入力信号に対し、ROM400またはRAM402から供給
される反射音データを畳み込み演算して反射音信号を生
成する。ROM400には反射音データで構成される複数のプ
ログラムがファクトリプログラムとして記憶されてい
る。RAM402には、反射音データと周波数特性データで構
成される複数のプログラムがユーザプログラムとして記
憶されている。
プログラム選択操作手段500はファクトリプログラムや
ユーザプログラムの中から任意のプログラムを選択する
操作を行なうもので、第4図のプログラムキー150、プ
リセットキー152、ユーザプログラムキー154等で構成さ
れる。周波数特性データおよび反射音データ呼出し・設
定制御手段502は、第8C図のCPU200によって構成される
もので、プログラム選択操作手段500で選択操作された
プログラムをROM400またはRAM402から呼び出す。そし
て、ROM400からファクトリプログラムを呼び出した時
は、周波数特性制御手段42に設定されている周波数デー
タはそのままにして、反射音信号生成手段20の反射音デ
ータをこの呼び出したファクトリプログラムの反射音デ
ータに変更する。また、RAM402からユーザプログラムを
呼び出し時は、周波数特性制御手段42の周波数特性デー
タおよび反射音信号生成手段20の反射音データをこの呼
び出したユーザプログラムの周波数特性データおよび反
射音データにそれぞれ変更する。
周波数特性データパラメータ変更操作手段504は、第4
図のディジタルイコライザパラメータ設定部100で構成
されるもので、周波数特性制御手段42に設定されている
周波数特性データの複数のパラメータのうち任意のもの
についてその設定を変更する操作をするものである。周
波数特性データパラメータ変更制御手段506は、第8C図
のCPU200で構成されるもので、周波数特性データパラメ
ータ変更操作手段504の操作に応じて、周波数特性制御
手段42に設定されている周波数特性データの該当するパ
ラメータを変更する制御を行なう。
反射音パラメータ変更操作手段508は、第4図のパラメ
ータ選択キー140、エフェクトレベル設定モードキー14
2、エフェクト前後バランス設定モードキー144、アップ
/ダウンキー146で構成されるもので、反射音信号生成
手段20に設定されている反射音データの複数のパラメー
タのうち任意のものについてその設定を変更する操作を
するものである。
反射音データパラメータ変更制御手段510は第8C図のCPU
200で構成されるもので、反射音データパラメータ変更
操作手段508の操作に応じて反射音信号生成手段20に設
定されている反射音データの該当するパラメータを変更
する制御を行なう。ユーザプログラム記憶操作手段512
は第8C図のユーザプログラムメモリキー156、プログラ
ムキー150で構成されるもので、ユーザプログラムをRAM
402の任意のプログラムナンバに記憶する操作をするも
のである。ユーザプログラム記憶制御手段514はユーザ
プログラム記憶操作手段512の操作に応じて、その時周
波数特性制御手段42および反射音信号生成手段20に設定
されている周波数特性データおよび反射音データをRAM4
02の該当するプログラムナンバに記憶する制御を行な
う。
第17図の構成によれば、ROM400のファクトリプログラム
を反射音データで構成し、RAM402のユーザプログラムを
反射音データと周波数特性データで構成し、プログラム
選択操作手段500でファクトリプログラムが選択操作さ
れてROM400から反射音データが呼び出されたときは、周
波数特性制御手段42の周波数特性データはそのままにし
て反射音信号生成手段20の反射音データのみこの呼び出
された反射音データに変更される。また、プログラム選
択操作手段500でユーザプログラムが選択操作されてRAM
402から反射音データおよび周波数特性データが呼び出
された時は、周波数特性制御手段42の周波数特性データ
および反射音信号生成手段20の反射音データがともにこ
の呼び出された周波数特性データおよび反射音特性デー
タに変更される。
このような動作により、ファクトリプログラムに基づき
これを修正して所望のユーザプログラムを作成する作業
を容易化することができる。すなわち、ファクトリプロ
グラムのパラメータを修正して希望する音場状態を得よ
うとする場合、例えば次の手順によって修正作業が行な
われる。はじめに、修正しようとするファクトリプログ
ラムをプログラム選択操作手段500の操作によりROM400
から呼び出して、音楽を再生してその音場を再現する。
この状態で、まず周波数特性データパラメータ変更操作
手段504にて周波数特性データのパラメータを調整して
周波数特性を所望の状態に調整する。次に、反射音デー
タパラメータ変更操作手段508にて反射音データのパラ
メータを調整して、希望する音場状態に近づけていく。
反射音データのパラメータを試行錯誤を繰り返して様々
に調整していくと、そのうちに基準(もとのファクトリ
プログラム)の状態がわからなくなり、頭が混乱して今
後どのような修正をすればよいのかわからなくなって行
き詰まってしまう場合が多々ある。
このような状態に陥った場合、プログラム選択操作手段
500の操作によりもとのファクトリプログラムを再度呼
び出してその音場に一旦戻して両者を聴き比べれば、現
在の調整状態が客観的に把握でき、今後さらにどのよう
な調整をすれば希望する音場状態に到達できるのかを知
ることができる。
そこで、調整作業が行き詰まってしまった場合、その時
点での周波数特性データおよび反射音データをユーザプ
ログラム記憶操作手段512の操作により一旦ユーザプロ
グラムとしてRAM402に記憶し、プログラム選択操作手段
500によりもとのファクトリプログラムを再び呼び出し
てオリジナルの音場状態に戻す。この時、もし周波数特
性までもとの状態に戻ってしまったら、純粋に反射音デ
ータのパラメータの違いによる音場状態の違いを聴き比
べることはできず、希望する音場状態を得るのに反射音
データのパラメータを今後さらにどのように調整してい
けばよいのか把握しにくい。
これに対し、この発明では、ファクトリプログラムには
周波数特性のデータは含まれていないので、反射音デー
タのパラメータを調整中にファクトリプログラムに一旦
戻しても、反射音の特性がオリジナルの状態に戻るだけ
で、周波数特性は変化しない。このため、純粋に反射音
データの違いによる音場状態の違いをオリジナルプログ
ラムと修正したプログラムとで聴き比べることができ、
希望する音場状態を得るのに反射音データのパラメータ
を今の調整状態から今後さらにどのように調整すればよ
いのか容易に判断することができる。
そして、今後の調整方針が定まったら、プログラム選択
操作500の操作により調整途中のユーザプログラムに戻
して反射音データのパラメータを調整しなおすことによ
り、容易に希望する音場状態に到達することができる。
希望する音場状態に到達したら、それをユーザプログラ
ム記憶操作手段512の操作によりユーザプログラムとし
てあらためてRAM402に記憶しなおすことにより、いつで
もこれを再現することができる。
次に、第17図の再生特性制御回路を具えたシステムの具
体的内容について第1図〜第6図を参照して説明する。
なお、第1図〜第16図においては第17図と共通する部分
には同一の符号を用いる。はじめに、ハードウェアの基
本構成を第1図を参照して説明する。第1図において、
ディジタル音響信号はディジタルイコライザ42に入力さ
れる。ディジタルイコライザ42はディジタルフィルタで
構成され、中心周波数、Q、レベル、カットオフ周波数
等のパラメータが任意に設定される。
ディジタルイコライザ42でフィルタリングされた出力は
サウンドフイールドプロセッサ20に入力される。サウン
ドフイールドプロセッサ20はCPU200からの指令に基づき
反射音パターンメモリ400(ROM)に記憶された反射音デ
ータと入力信号とを畳み込み演算して音場効果信号を生
成する。反射音データの各パラメータ(後述するよう
に、ルームサイズ、ライブネス、イニシャルデイレイ、
ハイパスフィルタ、ローパスフィルタ等がある)は変更
することができる。
ディジタルイコライザパラメータ及びサウンドフイール
ドプロセッサパラメータメモリ402(RAM)は、ディジタ
ルイコライザ42において設定されたパラメータと反射音
パターンメモリ400(ROM)内の反射音データのパラメー
タを変更して作った別の反射音データのパラメータを組
合わせて記憶している。CPU200からの指令により、それ
らのパラメータを同時に呼び出して、ディジタルイコラ
イザ42とサウンドフイールドプロセッサ20を制御する。
これにより、呼び出された周波数特性データがソース信
号自身の再生周波数特性付加となり、また呼び出された
反射音データのパラメータに基づいてソース再生音に所
定の音場特性が付加される。
ディジタルイコライザ42の出力はメイン信号としてD/A
変換器46を介して出力される。また、サウンドフイール
ドプロセッサ20から出力される音場効果信号は、前方音
の信号がD/A変換器56を介して出力され、後方音の信号
がD/A変換器58を介して出力される。
次に、第1図の基本構成を備えたオーディオ用コントロ
ールアンプの全体構成を第2図に示す。このコントロー
ルアンプでは、第9図にリスニングルームの平面図を示
すように、左右2チャンネルのメインスピーカa,bにメ
イン信号を供給するための経路(アナログストレート経
路12、ディジタルループ14、ディジタルストレート経路
18の3経路と、前後左右4チャンネルの音場効果用スピ
ーカc,d,e,f(c,dはメインスピーカa,bを代用可)の音
場効果信号を供給するための音場効果経路22と、メイン
スピーカa,bの中央に配置されたテレビモニタgに映像
信号を供給するための映像信号経路24を有している。各
経路について説明する。
アナログストレート経路12 アナログソース10の信号を増幅してそのまま出力する経
路である(左右2チャンネル)。これは、アナログソー
ス10の信号についてトーンコントロール等を行なわない
場合に利用される。
アナログソース10の信号は、入力端子11から入力され、
VCA26、出力選択回路28(アナログストレート経路12か
ら出力するかディジタル経路15(ディジタルループ14ま
たはディジタルストレート経路18)から出力するかを選
択)モード選択回路(ステレオ出力かモノラル出力かを
選択)30、VCA32、バッファアンプ34を介してメイン信
号出力端子36に導かれる。
メイン信号出力端子36(左右2チャンネル)は、パワー
アンプのメイン信号左右入力端子に接続される。
なお、アナログソース10は、録音ソース信号として、ア
ナログ録音出力端子38に導かれる。
ディジタルループ14 アナログソース10の信号をディジタル信号に一旦変換し
て、トーンコントロール等のディジタル信号処理をした
後アナログ信号に戻して出力する経路である。これは、
アナログソース10の信号についてトーンコントロール等
を行なう場合に用いられる。
アナログソース10の信号は、VCA26を介してディザ回路
内蔵のA/D変換回路40でディジタル信号に変換された
後、ディジタルイコライザ42に入力される。ディジタル
イコライザ42はディジタルイコライザ用プロセッサで、
バンドパス特性を有する3バンドパラメトリックイコラ
イザで構成され、分割したバンドごとに中心周波数、
Q、レベルを任意に設定することができる。また、ロー
カット、ハイカットの各カットオフ周波数およびそれら
のスロープの勾配(減衰率)を任意に設定することがで
きる。
ディジタルイコライザ42でトーンコントロールされた出
力は4倍オーバサンプリングディジタルフィルタ44、D/
A変換回路46、出力選択回路28、モード選択回路30、VCA
32およびバッファアンプ34を介してメイン信号出力端子
36に出力される。
ディジタルストレート経路18 ディジタルソース16の信号を入力端子17から入力し、デ
ィジタル信号処理した後アナログ信号に変換して出力す
る経路である。
ディジタルソース16の信号は、ディジタルI/Oレシーバ4
8に入力される。ディジタルI/Oレシーバ48は、入力され
たディジタルソース16の信号と後段回路をインターフェ
イスする回路である。このディジタルI/Oレシーバ48
は、内部にPLL回路を持ち、ディジタルソース16のサン
プリング周波数(例えばCD(コンパクトディスク)の場
合44、1KHz、DAT(ディジタルオーディオテープレコー
ダ)の場合48KHz)に自動的に追従し、ディジタルソー
ス16の有無、エラーの有無検出(パリティチェック)、
サブコードの出力等を行なう。
なお、同一の入力ソースからアナログとディジタルの両
方で信号が入力された場合(例えば、CDやDAT,VDPの場
合)は、ディジタルI/Oレシーバ48は高品位であるディ
ジタルソース16を自動的に選択してディジタルイコライ
ザ42に出力し、アナログソース10のディジタルループ14
は遮断する。これにより、入力ソースのCDやDAT内のデ
ィジタル処理回路 (D/A変換器等)の特性が悪くてもそれを用いずにこの
コントロールアンプ内の高精度のディジタル処理回路を
用いることができ、高品質のアナログ最終出力を得るこ
とができる。
ディジタルI/Oレシーバ48で受け入れられたディジタル
信号は、ディジタルボリウム49、ディジタルイコライザ
42、4倍オーバサンプリングディジタルフィルタ44、D/
A変換回路46、出力選択回路28、モード選択回路30、VCA
32およびバッファアンプ34を介してメイン信号出力端子
36に導かれる。
なお、ディジタルソース16の信号は、録音ソースとして
ディジタル録音出力端子50に導かれる。
以上まとめると、3種類のメイン信号用経路12,14,18は
次のように使い分けられる。
音場効果経路22 ディジタル化されたソースをサウンドフイールドプロセ
ッサ20に入力して音場効果音を創生し、これをアナログ
信号に変換して出力する経路である。
この音場効果は、第3図のように、実際のホールや教
会、スタジオなどの舞台でインパルス信号を出し、リス
ニング・ポイントに四方から到来するたくさんの初期反
射波群(すなわち、インパルス応答)をリスナー席に置
かれた4点(すなわち4チャンネル)マイクでとらえ、
そのデータからディジタル処理によって仮想音源分布を
到来方向ごとに記憶しておき、再生時これを呼び出し、
これにソース信号を乗せ、録音時と相似の音場を再現さ
せるようにしたものである(詳しくは特願昭60−99244
号明細書参照)。
この方式の特徴は、反射音の方向を一般のプロセッサの
ようにスピーカの配置方向だけで出すのでなく、4個の
スピーカ(第9図c,d,e,f)を使って数多くの反射音の
方向、遅延量、レベルを空間立体としてシミュレーショ
ンする方式であることで、そのため4個のスピーカc,d,
e,fは部屋の四隅に置くというパターンをとっている。
したがって、サウンドフイールドプロセッサ20は、ソー
スに含まれた成分を利用して測定時の音場パターンを作
り出すというよりは、前もって記憶させた完成ずみの数
々の音場パターンの中から目的に近いものを選んで引き
当てようというもので、例えば初期反射波群として88本
(スピーカ1本あたり22本)程度の情報を記憶しておけ
ば、種々のホールと相似の音場がリスニングルームで忠
実に再現される。
サウンドフイールドプロセッサ20は、音場効果用に初期
反射音(インパルス応答)情報として予め設定されメモ
リに記憶された16個のファクトリプログラムとユーザが
ファクトリプログラムのパラメータを変更して作成した
16個のユーザプログラムのうちユーザが選択した1つの
プログラムに基づいてディジタルイコライザ42の出力と
の畳み込み演算等を行なって音場効果音(反射音信号)
を創成し、フロント側の信号とリア側の信号ごとに(そ
れぞれ左右チャンネルは時分割処理)4倍オーバーサン
プリングディジタルフィルタ52,54、ディジタルボリウ
ム付きD/A変換回路56,58を介して、音場効果音出力端子
60,62に出力する。音場効果音出力端子60,62はパワーア
ンプの音場効果用入力端子(4チャンネル)に接続され
る。この音場効果経路22は、ディジタルイコライザ42が
オフしても生かされている(フラットな特性の信号を入
力して音場効果信号創生)。
映像信号経路24 映像ソース60の信号を入力端子61から入力し、そのまま
映像録画出力62やモニタ出力64に導く経路である。
ここで、第2図のコントロールアンプにおける音量調節
のゲイン配分を第10図に示す。各経路について説明す
る。
(1)アナログストレート経路12、ディジタルループ14 VCA26+VCA32が入出力間の総合利得となる。VCA26はこ
れらの経路12,14の定格利得Gとして、最大利得+20 dB
のゲインを有し、+20〜0 dBの範囲でアッテネートされ
る。
VCA32は最大ゲイン0 dBで、0〜−∞ dBの範囲でアッテ
ネートされる。
VCA26,32は、第11図に示すように、総合利得が+20 dB
(最大音量)から0 dB(入出力間ゲインなし)の範囲で
は、VCA26が働き、VCA32はスルー(ゲインなし)とな
る。また、総合利得が0 dBから−∞ dBの範囲では、VCA
26はスルーとなり、VCA32が働く。
したがって、ディジタルループ14においては、第12図に
示すように、音量を大きく設定した場合(総合利得+20
〜0 dB)は、A/D変換回路40やD/A変換回路46の後段にゲ
インがないので、それらの残留ノイズ(A/Dの量子化ノ
イズやD/Aの誤差ノイズ)は増大しない。
また、音量を小さく設定した場合(総合利得0〜−∞ d
B)は、ディジタル処理回路(A/D変換回路40、ディジタ
ルイコライザ42、D/A変換回路46)には0 dBで信号を入
力されるので、このディジタル処理回路で残留ノイズが
発生してもS/Nは悪化しない。また、ディジタル処理回
路の後段で減衰が行なわれるので、その残留ノイズレベ
ル自体減衰されて出力される。
(2)ディジタルストレート経路18 ディジタルボリウム49+VCA32が入出力間の総合利得と
なる。ディジタルボリウム49はこの経路18の定格利得G
として、最大利得+20 dBのゲインを有し、+20〜0 dB
の範囲でアッテネートされる。
VCA32は前述のように、最大ゲイン0 dBで、0〜−∞ dB
の範囲でアッテネートされる。
ディジタルボリウム49、VCA32は、第11図に示すよう
に、総合利得が+20 dB(最大音量)から0 dB(入出力
間ゲインなし)の範囲では、ディジタルボリウム49が働
き、VCA32はスルー(ゲインなし)となる。また、総合
利得が0 dBから−∞ dBの範囲では、ディジタルボリウ
ム49はスルーとなり、VCA32が働く。
したがって、ディジタルストレート経路18においては、
第12図に示すように、音量を大きく設定した場合(総合
利得+20〜0 dB)は、ディジタルイコライザ42やD/A変
換回路46の後段にゲインがないので、それらの残留ノイ
ズ(D/Aの誤差ノイズ)は増大しない。
また、音量を小さく設定した場合(総合利得0〜−∞ d
B)は、ディジタルイコライザ42やD/A変換回路46には0
dBで信号が入力れるので、これらの回路42,46で残留ノ
イズが発生しても、S/Nは悪化しない。また、これらの
回路42,46の後段で減衰が行なわれるので、それらの残
留ノイズレベル自体減衰されて出力される。
(3)音場効果経路22 アナログソース10の場合には、VCA26+D/A56,58内のデ
ィジタルボリウムが、またディジタルソース16の場合に
はディジタルボリウム49+D/A56,58内のディジタルボリ
ウムがそれぞれ入出力間の総合利得となる。
VCA26またはディジタルボリウム49はこの経路22の定格
利得Gとして、それぞれ最大利得+20 dBのゲインを有
し、+20〜0 dBの範囲でアッテネートされる。
D/A変換回路56,58内のディジタルボリウムは最大ゲイン
0 dBで、0〜−∞ dBの範囲でアッテネートされる。
VCA26またはディジタルボリウム49とD/A56,58内のディ
ジタルボリウムとは、第11図に示すように、総合利得が
+20 dB(最大音量)から0 dB(入出力間ゲインなし)
の範囲では、VCA26またはディジタルボリウム49が働
き、D/A変換回路56,58内のディジタルボリウムはスルー
(ゲインなし)となる。また、総合利得が0 dBから−∞
dBの範囲では、VCA26またはディジタルボリウム49はス
ルーとなり、D/A変換回路56,58のディジタルボリウムが
働く。
なお、各経路の総合利得は、メインボリウム、左右バラ
ンスボリウム、オーディオミューティング、インプット
レベル調整(以上メイン、音場効果の両信号に作用)、
メイン信号ミューティング(メイン信号のみに作用)、
音場効果信号ミューティング、音場効果前後バランス、
音場効果信号レベル(以上音場効果信号のみに作用)等
の音量調整操作手段(各々の内容については後述す
る。)の調整量を総合判断してマイクロコンピュータで
求められる。そして、マイクロコンピュータはその総合
利得が得られるように前記各音量調整制御手段(VCA26,
32、ディジタルボリウム49、D/A変換回路56,58)のゲイ
ン配分を定めて、各々のゲインを制御する。
次に、以上説明した第2図のコントロールアンプの詳細
について説明する。
第4図は、第2図のコントロールアンプの前面パネルを
示したものである。各部について説明する。
(1)パワースイッチ70 このコントロールアンプの電源スイッチで、オンすると
LED(発光ダイオード)インジケータ72が点灯する。パ
ワースイッチ70をオンすると、このコントロールアンプ
の各部はパワーオフ前の設定状態に戻る。
(2)オペレーションロックオン/オフキー73 前面パネルキーによるディジタルイコライザやサウンド
フイールドプロセッサのパラメータ設定操作を可能とし
あるいは不能とするためのキーである。オンするとオペ
レーションロックとなって、パラメータの設定操作が不
能になる(ただし、リモコンによるパラメータ設定操作
は受付ける。)。これによりユーザがリモコン操作で利
用しているときに子供等にいたずらにパネル上のキーを
操作されて設定値が変更されるのを防止できる。また、
オフするとロックが解除されて、前面パネルによるパラ
メータの設定操作が可能(リモコンによる操作も可能)
となる。
(3)インプットセレクタ74 このコントロールアンプに接続された入力ソースを選択
するもので、タクトスイッチで構成されるセレクタキー
74−1乃至74−11を具えている。各セレクタキー74−1
乃至74−11を押すことにより、次の入力ソースがそれぞ
れに選択される。
74−1:コンパクトディスクプレーヤ(CD) 74−2:ディジタルオーディオテープレコーダ1(DAT
1) 74−3:ディジタルオーディオテープレコーダ2(DAT
2) 74−4:レコードプレーヤ(PHONO AMP) 74−5:チューナ(TUNER) 74−6:アナログオーディオテープレコーダ1(TAPE 1) 74−7:アナログオーディオテープレコーダ2(TAPE 2) 74−8:ビデオディスクプレーヤ1(VDP 1) 74−9:ビデオディスクプレーヤ2(VDP 2) 74−10:ビデオテープレコーダ1(VTR 1) 74−11:ビデオテープレコーダ2(VTR 2) 各インプットセレクタキー74−1乃至74−11にはLEDイ
ンジケータ76−1乃至74−11が隣接して設けられ、選択
された入力ソースのものが緑色に点灯する。また、ここ
で、選択された入力ソースの信号がディジタルの場合
は、LEDインジケータ78が点灯し、ディジタル入力が選
択されていることが示される。
(4)レコードアウトキー80 入力ソースの信号をこのコントロールアンプに接続され
た各録音機器(DAT1.DAT2,TAPE1,TAPE2,VCR1,VCR2)に
録音ソース信号として出力するキーである。このキー80
をオンすると、LEDインジケータ82が5秒間点滅する。
そして、この5秒間における操作によって、下記の各動
作モードが設定される。
(a)LEDインジケータ82が点滅している間にインプッ
トセレクタ74を操作すると、押されたキーに対応する入
力ソースの信号が上記各録音機器に供給される(ただ
し、選択された入力ソース自身へは供給されない。)し
たがって、録音機器側で録音操作を行なえば、この入力
ソースの信号が録音される。なお、このときLEDインジ
ケータ76−1乃至76−11のうちインプットセレクタ74で
選択された入力ソースものが赤色に点灯し(LEDインジ
ケータ76−1乃至76−11は、緑色と赤色の2色LEDで構
成されている。)その入力ソースからの信号が録音ソー
ス信号として出力されていることが示される。
なお、通常のスピーカ等再生用に用いる入力ソースと、
録音用信号として用いる入力ソースとは独立に選択で
き、ある入力ソースからの音楽を楽しみながら、その間
に他の入力ソースからの信号を録音機器に録音すること
ができる。
(b)インプットセレクタキー74を操作せずに、レコー
ドアウトキー80を再度押すと、録音ソース信号の出力が
停止され、いずれの録音機器にも供給されなくなる。LE
Dインジケータ76−1乃至76−11の赤色も消灯する。
(c)レコードアウトLEDインジケータ82が点滅してい
る5秒以内にインプットセレクタ74、レコードアウトキ
ー80のいずれも操作しなければ、それ以前に最後に録音
ソース信号とて選択されていた入力ソースが再度各録音
機器に供給され、LEDインジケータ76−1乃至76−11の
うちの対応するものが赤色に点灯する。これは、前回と
同じ入力ソースからの信号を録音する場合に、いちいち
インプットセレクタ74を操作しなくてもその信号を選択
できるようにして、録音ソース信号の選択操作を簡略化
したものである。
(5)モードキー84 メイン信号をステレオで出力するかモノラルで出力する
かを選択するものである。モノラル選択時は、LEDイン
ジケータ86が点灯する。
(6)インプットレベル設定キー88 入力ソースごとにソース信号レベルが異なるので、コン
トロールアンプ側で予め互いの音量比を調節しておくこ
とにより、入力ソースを切換えた場合でもそのつどマス
タボリウムによる音量調節を行なうことを不要にするも
のである。インプットレベル設定キー88は、シーソー式
のスイッチで構成される。
インプットセレクタ74で入力ソースを選択した状態でイ
ンプットレベル設定キー88の左側を押すと、音量はアッ
プし、右側を押すとダウンする。音量は0.2 dBステップ
で0 dBを初期値として0〜−6 dBの範囲で変化する。こ
のとき、16行2ラインLCD(液晶表示器)90に第5図の
ように、インプットレベル設定操作が行なわれているこ
と、設定操作をしている入力ソース名、レベル設定値が
それぞれ表示され、設定した値がリアルタイムにメモリ
に記憶される。この設定値の記憶はパワースイッチ70を
オフしても保持される。インプットレベル設定キー88を
離すと5秒後にインプットレベル設定モードが解除され
る。
インプットセレクタ74で入力ソースを選択すると、その
入力ソースについて設定されたインプットレベルが読み
出されて、各音量調整制御手段第2図のVCA26,32、ディ
ジタルボリウム49、D/A変換回路56,58内のディジタルボ
リウムが制御されて、メインボリウム94のオフセットを
設定し、入力ソースごとにソース信号レベルのばらつき
を補正する。
これにより、インプットセレクタ74で入力ソースを切換
えても、メインボリウム94を調整することなく、各入力
ソースとも同じ音量にすることができる。
(7)ミューティングキー92 音量を−20 dB減衰させるオーディオミューティングキ
ーである。
ミューティングオンで、LEDインジケータ93が赤に点灯
する。ミューティングオンとなると、各音量調整制御手
段が制御されて、オーディオミューティングが行なわれ
る。
インプットセレクタ74の選択を切換えた場合にも、0.2
秒間このオーディオミューティングが自動的に働いて、
切換前の入力ソースに対してフェードアウト、切換後の
入力ソースに対してフェードインがかかり、切換時に雑
音が出力されるのを防止している。
(8)メインボリウム94 直流定電圧を分圧する可変抵抗器が連結されており、回
動量に応じてこの可変抵抗器から出力される直流電圧値
が変化する。この電圧値をA/D変換してマイクロコンピ
ュータにて回動量→ dBに変換後、他の音量調整操作手
段の設定量(バランス調整ボリウム96、ミューティング
キー92、インプットレベル設定キー88によるインプット
レベル設定量)と演算を行ない、総合利得を求めこの総
合利得から各音量調整制御手段(VCA26,32、ディジタル
ボリウム49、D/A変換回路56,58内のディジタルボリウ
ム)のゲイン配分を求め、 dB→Vc(VCAの制御電圧)、
dB→ステップ信号(ディジタルボリウムの制御信号)
に変換し、それぞれゲイン制御して、音量調整を行な
う。
メインボリウム94にはモータが連結され、リモコン操作
による音量調節も可能となっている。
(9)バランス調整ボリウム96 メイン信号および音場効果信号の左右のバランス調整用
ボリウムである。その調整量はA/D変換後マイクロコン
ピュータによって処理され、前記各音量調整制御手段を
調整して左右バランスが調整される。
(10)ディジタルイコライザパラメータ設定部100 ディジタルイコライザ42(第2図)のパラメータの設定
を行なう部分である。ここでは、第6図に示すように、
帯域を低、中、高の3バンドに分けて、各帯域について
中心周波数fL,fM,fHレベル、Qを設定できる。また、ロ
ーカットおよびハイカットのカットオフ周波数fCおよび
スロープを設定できるようになっている。
各帯域の中心周波数fL,fM,fHは、1/6octステップでそれ
ぞれ次の範囲で設定できる。
fL:20〜500Hz fM:100〜5kHz fH:1k〜20kHz ただし、fL<fM<fHの条件で設定される。
レベルは各帯域とも0.1 dBステップで−6〜+6 dBの範
囲で設定される。
Qは、各帯域とも0.7,1.0,1.4,2.0,3.0のいずれかに設
定される。
ローカットおよびハイカットの周波数fCはそれぞれ20〜
200Hz、5k〜18kの範囲で設定され、またそのスロープの
勾配は12,18,24 dB/octのいずれかに設定される。
第7図はディジタルイコライザパラメータ設定部100を
拡大して示したものである。このパラメータ設定部100
は下部に操作部101、上部に表示部102が配置されてい
る。
表示部102は、上記各パラメータの設定値を表示するも
ので、バックライト付LCDで構成される。この表示部102
は、3分割された帯域のパラメータのうち、各中心周波
数fL,fM,fHはスケール上のグラフィック表示とし、レベ
ルとQは数値表示としている。総合周波数特性を完全に
グラフィック表示するには膨大な量の演算を行なう必要
があるので、これを簡便に表示するようにしたもので、
次の〜を考慮して上記の構成としている。
中心周波数は、3バンドに帯域分割しているため、相
互の位置関係を知る上で、スケール上のグラフィック表
示が好ましい。
レベルは、数値表示でも従来からなじみがあり、認識
理解が容易である。
Qは一般には理解されにくく、認識できれば特性再現
の目的には充分である。
このような表示部102の構成により、簡便に、使いやす
くわかりやすい周波数コントロール特性を表示すること
ができる。
表示部102において、上部の周波数スケール104は、各バ
ンドにおける中心周波数fL,fM,fHの設定値を表示するも
ので、周波数スケール104の上方に一列に配列された▼
印104の104aのうち、設定された周波数fL,fM,fHの位置
が3箇所表示される。
数値表示のうち、左部105には、上段にローカット周波
数、下段にそのスロープ(12,18,24 dB/octのいずれ
か)がそれぞれ表示される。中央部106には、上段にレ
ベル、下段にQが左から低域、中域、高域についてそれ
ぞれ表示される。右部108には、上段にハイカット周波
数、下段にスロープ(12,18,24 dB/octのいずれか)が
それぞれ表示される。
操作部101は、パラメータの設定を行なうためのタクト
スイッチで構成された次の各種キーを具えている。
イコライザオン/オフキー110 ディジタルイコライザ42の機能をオン/オフするための
キーである。このキー110がオフされると、ディジタル
イコライザ42は特性がフラットになる。また、アナログ
ソース10が入力されている場合は、メイン信号の経路と
してアナログストレート経路12が生かされる(第2
図)。なお、オフされてもオフされる前のパラメータ値
はメモリに保持される。また、このキー110がオフされ
るとサウンドフイールドプロセッサ20がオフされている
とき(音場効果オン/オフキー135(第4図)によ
る。)は、表示部102の表示は消え、バックライトも消
える。このときの状態を第16図に示す。また、サウンド
フイールドプロセッサ20がオンされているときは、周波
数スケール104のみが表示される。(上部の▼印104aは
いずれも表示されないので特性がフラットであることが
示される。)。
イコライザオン/オフキー110がオンされると(他のイ
コライザ関連キー112,114等の操作よってもオンす
る。)、各パラメータがオフする前の状態に復帰する。
周波数キー112、Q/スロープキー114 設定モードを選択するキーで、それぞれ中心周波数の設
定、Qまたはスロープの設定を行なうときに押す。いず
れも押さなければレベル設定モードとなる。
アップ/ダウンキー116 各設定値のアップ/ダウンキを行なうキーで、右側を押
せばアップし、左側を押せばダウンする。
ローカットキー118 ローカットの特性を設定するキーで、このキー118を押
した後周波数キー112を押してアップ/ダウンキー116を
操作すれば、ローカット周波数が設定される。また、ロ
ーカットキー118を押した後Q/スロープキー114を押して
アップ/ダウンキー116を操作すれば、ローカットのス
ロープが設定される。
ローカットキー118はトグル式である。すなわち押圧ご
とにオン/オフとなる。オフのときはローカットのスロ
ープはフラットになり、表示部105の表示も消える。ま
た、アップ/ダウンキー116の操作も受け付けなくな
る。オフからオンにすると前の設定値が表示される。
ローキー120、ミッドキー122、ハイキー124 3分割された帯域の特性を設定するときに用いるキー
で、それぞれ低域、中域、高域に対応している。ローキ
ー120を押してアップ/ダウンキー116を操作すれば、低
域のレベルが設定される。ローキー120を押した後周波
数キー112を押してアップ/ダウンキー116を操作すれば
低域の中心周波数fLが設定される。また、ローキー120
を押した後Q/スロープキー114を押してアップ/ダウン
キー116を操作すれば低域のQが設定される。
中域、高域についても、ミッドキー122,124をそれぞれ
押して同様の操作をすれば各パラメータの設定が行なえ
る。
ハイカットキー126 ハイカットの特性を設定するキーで、ローカットキー11
8と同様の操作により、ハイカット周波数とスロープが
設定される。また、オフすればハイカットのスロープは
フラットになり、アップ/ダウンキー116の操作を受け
入れなくなり、表示部108の表示も消える。(オフ前の
設定値はメモリに保持される)。
(11)音場効果操作部130 音場効果プログラムの呼び出し、パラメータの変更等を
行なう部分で、2つの表示部132,90と各種操作キーを具
えている。
表示部132は、サウンドフイールドプロセッサ20(第2
図)に記憶されているファクトリプログラム、ユーザプ
ログラムそれぞれ16種の音場効果プログラムナンバ(1
〜16)およびそのプログラムがファクトリプログラムか
ユーザプログラムかの区別を表示するもので、LEDで構
成されている。
表示部90は、呼び出されたプログラム名、パラメータの
設定値等を表示するもので、LCDで構成されている。
音場効果操作部130の各種キー(すべてタクトスイッ
チ)について説明する。
メインミュートキー132 メイン信号の出力をオン/オフするキーで、トグル式で
ある。ミュート時はLEDインジケータ134が点灯する。
エフェクトミュートキー136 音場効果信号の出力をオン/オフするキーで、トグル式
である。ミュート時はLEDインジケータ138が点灯する。
音場効果オン/オフキー135 音場効果音の創生処理をオン/オフするキーである。オ
ンすれば音場効果音が創生され、オフすれば音場効果音
が創生されなくなる(オフする前の状態は保持す
る。)。オフ状態からオンすれば(他の音場効果関連キ
ー140,144,146等によってもオンすることができ
る。)、オフする前の状態に復帰する。
オフのとき、前記ディジタルイコライザ42もオフ(イコ
ライザオン/オフキー110で操作)していれば、表示部9
0は何も表示されなくなり、ディジタルイコライザ42が
オンしていれば、表示部90に「DSP OFF」(「DSP」はサ
ウンドフイールドプロセッサ20を意味する。)と表示さ
れる。
パラメータ選択キー140 音場効果のパラメータを変更する場合にパラメータの種
類を選択するキーで、キーを押すごとにパラメータの種
類が順送りで選択される。音場効果のパラメータとして
は、例えば次のものが用意されている。
イ ルームサイズ 部屋の寸法に相当するパラメータで、大きい値ほど大き
な空間になる。初期反射音の時間軸を引き伸ばしたり、
締めたりする。
ロ ライブネス 初期反射音の減衰特性の値で大きな値ほど減衰時間が長
くなってライブになる。
ハ イニシャルデイレイ 直接音と反射音が始まるまでの時間差を変化させる。こ
れは直接音と音場内の聴取点の位置関係を決める重要な
パラメータである。この値を小さくすれば再現する音場
(例えば教会内)の壁側に感じられ、大きくすれば、壁
と距離間が出る。最適値はソース、初期反射音データ、
メインスピーカと音場効果用スピーカとの位置関係の3
つによって異なるが、微妙な調整によりステージ上音像
から周囲音場へのつながり具合をコントロールできる。
ニ ハイパスフィルタ 低い周波数を6 dB/octでカットする。スルーから1kHzま
で32ステップの周波数に設定する。
ホローパスフィルタ 高い周波数を6 dB/octでカットする。スルーから1kHzま
で36ステップの周波数に設定する。
エフェクトレベル設定モードキー142 音場効果音レベルの設定を行なうためのキーである。メ
イン信号とのバランスを調整するのに用いられる。
エフェクト前後バランス設定モードキー144 音場効果音の前後の音量バランスの設定を行なうための
キーである。
アップ/ダウンキー146 パラメータ選択キー140、エフェクトレベル設定モード
キー142、エフェクト前後バランスキー144でモードを選
択し、パラメータの設定、音場効果音のレベル設定、音
場効果音の前後バランスの設定を行なうものである。左
側を押せば設定値はダウンし、右側を押せば設定値はア
ップする。
例えば、パラメータ選択キー140を操作すればパラメー
タ選択モードとなり、このキー140でさらに順送りでパ
ラメータを選択してアップ/ダウンキー146を操作する
ことにより、それぞれのパラメータの値が設定される。
また、エフェクトレベル設定モードキー142を操作すれ
ば、エフェクトレベル設定モードとなり、アップ/ダウ
ンキー146を操作することにより、音場効果音レベルが
設定される。また、エフェクト前後バランス設定モード
キー144を押せばエフェクト前後バランス設定モードと
なり、アップ/ダウンキー146を操作することにより、
音場効果音の前後音量バランスが設定される。
これらの設定の際、表示部90は設定モード名と設定値を
表示する。前後バランスの表示はバーグラフで表示さ
れ、他の設定値は数値で表示される。
タイトルエディットキー148 ユーザプログラムの名称を設定するためのキーである。
このキー148をオンすると表示部90にカーソルが現わ
れ、さらにこのキー148を押すごとにカーソルが移動す
る。そして、アップ/ダウンキー146によりカーソル上
のキャラクタが変化し、ユーザが作ったプログラムに名
称をつける。この操作をやめて所定時間経過後あるい
は、他のキーを操作すると、設定されたプログラム名が
記憶され、このモードは解除される。
プログラムキー150 16種のファクトリプログラムと16種のユーザプログラム
のうちの1つの選択するキーである。16個のキーを有
し、それぞれファクトリプログラムとユーザプログラム
が1種類ずつ割り当てられている。選択されたプログラ
ムナンバが表示部132に表示される。
プリセットキー152 ファクトリプログラムを呼び出すためのキーで、これを
押すとプログラムキー150はファクトリプログラムの選
択キーとなる。呼び出されたプログラム名は表示部9に
表示される。
ユーザプログラムキー154 ユーザプログラムを記憶する場合にプログラムナンバを
設定し、あるいは記憶されたユーザプログラムを呼び出
すためのキーで、これを押すとプログラムキー150はユ
ーザプログラムの選択キーとなる。すなわち、ユーザプ
ログラムの記憶を行なうときは、プログラムキー150で
押されたナンバにそのユーザプログラムが記憶され、ユ
ーザプログラムの呼び出しを行なうときは、プログラム
キー150で押されたナンバに記憶されたユーザプログラ
ムが呼び出される。記憶されあるいは呼び出されたプロ
グラム名は表示部90に表示される。
なお、ファクトリプログラムが選択された状態からユー
ザプログラムキー154が押されると、その以前最後に選
択されていたユーザプログラムが読み出される。
また、ユーザプログラムが選択された状態からプリセッ
トキー152が押されると、それ以前最後に選択されてい
たファクトリプログラムが読み出される。
ユーザプログラムメモリキー156 ユーザが作ったユーザプログラム(ファクトリプログラ
ムを呼び出しておいて、そのパラメータを変更して作ら
れる。)を記憶するためのキーである。これをオンする
と、表示部132の「PROG.NO.」の表示が点滅し、続いて
プログラムキー150のいずれかを押すことにより、その
プログラムナンバにユーザプログラム音場効果のレベル
や前後バランス、プログラム名等も組合わせて記憶され
る(そのナンバにおける前のユーザプログラムは消去さ
れる。)ファクトリプログラムは音場効果のみに関する
プログラムであるが、ユーザプログラムは音場効果に関
するプログラムとそのときのディジタルイコライザ42の
設定内容がセットで記憶される。すなわち、ファクトリ
プログラムを呼び出してもディジタルイコライザ42の設
定内容は変化しないが、ユーザプログラムを呼び出した
場合は、これを記憶した際のディジタルイコライザ42の
設定内容も同時に呼び出される。これにより、前述のよ
うにファクトリプログラムに基づきこれを修正して所望
のユーザプログラムを作成する作業を容易化することが
できる。
次に、第2図中「第8A図示」、「第8B図示」、「第8C図
示」と示した各部の詳細例をそれぞれ対応する図面に示
す。
〔1〕第8A図 入力端子、出力端子および入力ソースと録音ソース出力
の選択回路等を具えた部分である。
入力端子は、ディジタル信号用17(左右チャンネル時分
割入力)の5個と、アナログ信号用11a(右チャンネル
用)、11b(右チャンネル用)の各11個と、映像信号用6
1の4個を具えている。また、録音(録画)ソース出力
端子は、ディジタル信号用50(左右チャンネル時分割出
力)の2個と、アナログ信号用38a(左チャンネル
用)、38b(右チャンネル用)、の各6個と、映像信号
用62の2個を具えている。
これら入力端子および録音(録画)ソース出力端子に対
して、各入力ソースは次表のように接続がされる。
アナログ入力、ディジタル入力、映像入力は、それぞれ
次のような入力ラインおよび録音(録画)用出力ライン
を具えている。
(1)アナログ入力 イ 入力ライン アナログ入力端子11aから入力された左チャンネルのア
ナログ入力(11種類)は、バッファアンプ160を介して
入力選択用トランジスタ162にそれぞれ入力される。入
力選択用トランジスタ162は、後述するCPU200(第8C
図)からの指令を指令信号ライン164からデコーダ166、
ドライバ168を介してベースに入力し、前記前面パネル
のインプットセレクタ74で選択されたものがオンされて
選択されたアナログ入力がアナログ信号ライン170に導
かれ、後述する第8B図のVCA26に入力される。
なお、右チャンネルのアナログ信号の入力ラインも同様
の構成であり、その図示は省略してある。
ロ 録音ソース出力ライン アナログ入力端子11aから入力された左チャンネルのア
ナログ入力(11種類)はバッファアンプ160を介して、
録音ソース選択用トランジスタ172にそれぞれ入力され
る。録音ソース選択用トランジスタ172は、CPU200から
の指令を指令信号ライン164からデコーダ174、ドライバ
176を介してベースに入力し、前記前面パネルのレコー
ドアウトキー80を押してインプットセレクタ74で選択さ
れたものがオンされて、選択されたアナログ入力が信号
線178に導かれる。
信号線178に導かれたアナログ入力は並列接続された6
個のトランジスタ180を介してアナログ録音ソース出力
端子38a(6個)に導かれる。トランジスタ180は、録音
ソースとして選択されている入力ソース自身への出力を
禁止するもので、録音ソース出力選択指令をインバータ
182で反転し、ドライバ184を介してベースに入力し、録
音ソース出力端子38aのうち録音出力として選択された
ソース以外のものにその録音出力を導く。
なお、右チャンネルのアナログ信号の録音ソース出力ラ
インも同様の構成であり、その図示は省略してある。
(2)ディジタル入力 イ 入力ライン ディジタル入力端子17から左右チャンネル交互に時分割
入力されたディジタル入力(5種類)は、インバータ19
0,192を介してデータセレクタ194にそれぞれ入力され
る。インプットセレクタ194は、CPU200からの指令(3
ビット)により、前記前面パネルのインプットセレクタ
キー74で選択されたディジタル入力をディジタル信号ラ
イン196を介して第8C図のディジタルI/Oレシーバ48に入
力する。
ロ 録音出力ライン ディジタル入力端子17から左右チャンネル交互に時分割
入力されたディジタル入力(5種類)は、インバータ19
0,192を介して、ディジタル録音ソースセレクタ198にそ
れぞれ入力される。ディジタル録音ソースセレクタ198
は、CPU200からの指令(3ビット)により、前記前面パ
ネルのレコードアウトキー80を押してインプットレクタ
74で選択されたディジタル入力をインバータ202、アウ
トプットバッファ204、アウトプットトランス206を介し
てディジタルソース出力端子50(2個)に導く。ただ
し、入力ソース自身への出力は禁止される。
(3)映像入力 イ 入力(モニタ出力)ライン 映像入力端子61から入力された映像入力(4種類)は、
セレクタ208にそれぞれ入力される。セレクタ208は、CP
U200からの指令により、前面パネルのインプットセレク
タ74で選択された映像入力を選択し、アンプ210を介し
てモニタ出力64に導く。
ロ 録画ソース出力ライン 映像入力端子61から入力された映像入力はセレクタ212
にそれぞれ入力される。セレクタ212はCPU200からの指
令により、前面パネルのレコードアウトキー80を押して
インプットセレクタ74で選択された映像入力を選択し、
アンプ214、216を介して録画ソース出力端子62に導く。
ただし、入力ソース自身への出力は禁止される。
ライン220は第8B図の回路からのメイン信号の出力ライ
ンで、メインミュート回路222を介して2個のメイン信
号出力端子26に導かれる。メインミュート回路222は前
記メインミュートキー132(第4図)の操作に基づきCPU
200からの指令により、トランジスタ224をオンし、トラ
ンジスタ226をオフしてメイン信号をミューティングす
る。
ライン226は第8B図の回路からの音場効果信号の出力ラ
インで、エフェクトミュート回路228を介して前方音の
信号を出力端子60に導き、後方音の信号を出力端子26に
導く。エフェクトミュート回路228は、前記エフェクト
ミュートキー136(第4図)の操作に基づきCPU200から
の指令によりトランジスタ230をオンし、トランジスタ2
32をオフして音場効果信号をミューティングする。
〔2〕第8B図 第8B図はアナログストレート経路12およびその他の経路
の出力ラインに関するものである。アナログストレート
経路12は左右一方のチャンネルのみ示している。第8A図
のアナログ信号ライン170から送られてくる選択された
アナログ入力信号は、アンプ232,234に入力されて正相
信号と逆相信号が作られてVCA26に入力される。VCA26は
正相信号と逆相信号を入力して増幅を行なうバランス形
電圧制御アンプで、ゲインの最大値が+20 dB、アッテ
ネート量が+20〜0 dBの範囲で可変制御される。VCA26
の出力は差動アンプ236を介して出力され、ディジタル
ループ14のライン237に導かれる。また、VCA26の出力は
アナログ信号ライン238を介して出力選択回路28に入力
される。
出力選択回路28は、アナログストレート経路12を生かす
かあるいはディジタル経路(ディジタルループ14または
ディジタルストレート経路18)を生かすかを選択するも
ので、CPU200からの指令により、トランジスタ240,242
をオン、オフして選択を行なう。
入力ソースとしてアナログ入力が選択されており、かつ
前記イコライザオン/オフキー110によりディジタルイ
コライザ42の機能がオフされている場合は、トランジス
タ240がオン、トランジスタ242がオフされてアナログス
トレート経路12が生かされてアナログ入力が出力され
る。
また、入力ソースとしてアナログ入力が選択されてお
り、かつイコライザオン/オフキー110がオンされてい
る場合は、トランジスタ240がオフ、トランジスタ242が
オンして、ディジタルループ14を経てディジタル信号処
理されD/A変換された信号がライン244からトランジスタ
242を介して出力される。
また、入力ソースとしてディジタル入力が選択されてい
る場合、あるいはアナログ信号とディジタル信号の双方
を出力する入力ソース(DAT,CD,VDP)が選択されている
場合も、トランジスタ240がオフ、トランジスタ242がオ
ンして、ディジタルストレート経路18または、ディジタ
ルループ14を経て信号処理されD/A変換された信号がラ
イン244からトランジスタ242を介して出力される。
出力選択回路28の出力は、モード選択回路30に入力され
る。モード選択回路30は、ステレオモード/モノラルモ
ードを切換えるもので、前記モードキー88の操作による
CPU200からの指令によりモードの切換えを行なう。
モード選択回路30は、ステレオモードのときは、トラン
ジスタ246,252がオン、トランジスタ248,250がオフし
て、左右各チャンネルの信号が分離したまま出力され
る。また、モノラルモードのときは、トランジスタ246,
252がオフ、トランジスタ248,250がオンして、左右両チ
ャンネルの信号が抵抗加算されて出力される。
モード選択回路30から出力される信号は、アンプ254,25
6に入力されて正相信号と逆相信号が作られてVCA32に入
力される。VCA32は正相信号と逆相信号を入力して増幅
を行なうバランス形電圧制御アンプで、ゲインの最大値
が0 dB、アッテネート量が0〜∞の範囲で可変制御され
る。VCA26の出力は差動アンプ258を介して出力され、出
力ライン220を介して第8A図のメイン信号出力端子26に
導かれる。
第8B図において、ライン300はディジタル経路のD/A変換
後のメイン信号用の出力ライン(左チャンネル)で、こ
のライン300から入力された信号(アナログ信号)はデ
ィエンファシス回路305、LPF292を介して出力選択回路2
8に入力される。
ライン301はディジタル経路のD/A変換後のメイン信号用
の出力ライン(右チャンネル)で、このライン301から
入力された信号はディエンファシス回路303、LPF307を
介して右チャンネルの出力選択回路(図示せず)に入力
される。
ライン302,304,306,308は、音響効果信号用の出力ライ
ンで、それぞれ前方左側、前方右側、後方左側、後方右
側の信号が供給されている。これらのライン302,304,30
6,308から入力された各音響効果信号は、それぞれディ
エンファシス回路312,314,316,318からLPF322,324,326,
328を介してライン226に出力され、第8A図の音響効果用
出力端子60(前方側)、62(後方側)に供給される。
〔3〕第8C図 第8C図は、アナログ入力のディジタルループ経路14、デ
ィジタルストレート経路18、音場効果経路22、制御回路
235を含んでいる。
ディジタルループ14の信号ライン237から入力されるア
ナログ信号は、バッファアンプ260、ローパスフィルタ2
62、プリエンファシス回路264を介してディザ回路付A/D
変換回路266に入力される。
A/D変換回路266の構成を第13図に示す。この回路では逐
次比較形A/D変換を行なっている。
第13図において、疑似乱数発生器268からはディザ用の
ノイズがディジタル信号で発生される。このノイズはパ
ラレル/シリアル変換器269を介してシリアルD/A変換器
でアナログ信号に変換され、アッテネータ270を介して
加算器272でプリエンファシス回路264からの入力信号に
加算される。この加算信号はサンプルホールド回路294
を介して比較器276に入力される。逐次比較レジスタ278
の出力は、パラレルD/A変換器280を介して比較器276に
入力される。
比較器276は両入力を逐次比較して、サンプリングホー
ルド回路294の出力の方が大きい場合は“1"を、小さい
場合は“0"をそのビットに立てこれをLSB(再下位ビッ
ト)まで行なう。これにより、逐次比較レジスタ278に
はサンプルホールド回路294の出力に対応したディジタ
ルデータが保持される。
逐次比較レジスタ278に保持されたデータはパラレル/
シリアル変換器279を介してシリアル減算器281に入力さ
れ、前記ノイズが減算されて出力される。この操作をサ
ンプルホールド回路294に信号が保持されるごとに行な
うことにより、シリアル減算器281からは、プリエンフ
ァシス回路264の出力アナログ信号(左チャンネル)に
対応したディジタル信号が出力される。
なお、タイミング制御回路283は、この回路の各部のタ
イミングを制御するものである。
第8C図において、A/D変換回路281は右チャンネルのディ
ジタルループ(図示せず)に送られてくる入力アナログ
信号をディジタル信号に変換するもので、第13図のA/D
変換回路266と同様に構成されている。
A/D変換回路266,280の出力ディジタル信号はマルチプレ
クサ282で時分割多重化される。
ディジタルストレート経路18の信号ライン196から入力
されるディジタル信号は、ディジタルI/Oレシーバ48に
入力される。
ディジタルI/Oレシーバ48は、前述のように、入力され
たディジタル信号と後段回路をインターフェイスする回
路である。
ディジタルI/Oレシーバ48の出力は、ディジタルボリウ
ム49に入力される。ディジタルボリウム49は、アナログ
経路におけるVCA26(第8B図)に対応するもので、ディ
ジタル信号のレベルを調整する。
ディジタルループ14のディジタル信号およびディジタル
ストレート経路18のディジタル信号は、セレクタ290に
入力される。セレクタ290は、ディジタル14側のみから
信号が来る場合は、この信号を出力し、ディジタルスト
レート経路18のみから信号が来る場合はこの信号を出力
する。また、ディジタルループ14とディジタルストレー
ト経路18の両方から同一ソースの信号が来る場合は、デ
ィジタルストレート経路18の信号を出力する。すなわ
ち、高品位であるディジタル入力ソースがある場合はそ
れを優先的に出力する。また、ディジタルI/Oレシーバ4
8内でデータエラーが検出された場合は、同一ソースか
らアナログ入力も同時に入力されている場合はディジタ
ルループ経路14側からの信号を出力する。
ディジタルI/Oレシーバ48による経路選択の具体的方法
としては、例えば次の方法が考えられる。
イ ディジタルストレート経路18における電圧変化
(“1",“0"の変化)を見て、その変化がある場合は、
ディジタルストレート経路18を選択する。
ロ より高精度に行なうならば、ディジタルストレート
経路18における電圧変化(“1",“0")の基本周期(す
なわちサンプリング周波数fs)を検出して、そのサンプ
リング周波数fsに対応した周期が検出された場合はディ
ジタル ストレート経路18を選択する。
ハ内部PLLの同期がかかっているか否かを検出する。す
なわち、ディジタルストレート経路18に信号が供給され
ていても、その信号に支障(ドロップアウト、故障)等
があって同期外れがあれば、ディジタルループ14を選択
する。データエラーがあった場合もディジタルループ14
を選択する。
セレクタ290の出力は、ディジタルイコライザ42に入力
される。
ディジタルイコライザ42は、前述のようにディジタルフ
ィルタリング用プロセッサで、3バンドパラメトリック
イコライザで構成され、前記ディジタルイコライザパラ
メータ設定部100における設定に基づき、CPU200からの
指令により、分割した3つの帯域ごとに中心周波数、
Q、レベルが、またローカット、ハイカットの各周波数
およびスロープがフィルタ構成やフィルタ係数をCPUの
指令により変更することによりそれぞれ設定値どおりに
設定される。ディジタルイコライザ42に入力されたディ
ジタル信号は、設定された各フィルタ特性が付与され
る。なお、ディジタルイコライザ42は、例えば日本楽器
製造株式会社製YM3608を利用することができる。
ディジタルイコライザ42の出力は、メイン信号として4
倍オーバサンプリングディジタルフィルタ44に入力され
る。
4倍オーバサンプリングディジタルフィルタ44は、後段
のD/A変換後のLPF292(第8B図)の負担を軽減するもの
で、入力ディジタルデータを4倍オーバサンプリングし
て(入力ソースの1サンプリング周期に3個の補間デー
タを挿入して、サンプリングノイズを高域側にずら
す。)出力する。
4倍オーバサンプリングディジタルフィルタ44は、16ビ
ットの入力に対し精度の高い係数を用いた畳み込み演算
を行なうことにより、畳み込みの際の誤差の累積を防止
している。(その具体的方法は、例えば昭和61年9月29
日付本出願人の出願に係る特許願参照)。また、このデ
ィジタルフィルタ44は後段のD/A変換回路46で高精度の
演算を行なうため、18ビットで信号を出力する。この18
ビットの信号はD/A変換回路46に入力される。
D/A変換回路46は、18ビットの入力に基づいて高精度にD
/A変換を行なう。すなわち、例えばCD上の音楽信号は、
いつも一定レベルになく、大きくもなり、小さくもな
り、ダイナミックに変化している。一般にCDのD/A変換
器は最上位ビットから最下位ビットまで16ビットの変換
能力を持っているが、実際の音楽信号を符号化したディ
ジタル信号では、上位ビットが使用されていないことが
多い。したがって、16ビットの変換能力を持ちながら実
質15ビット、14ビット、……で動作しており、小振幅時
にはD/A変換器の歪みやノイズが目立ちやすい。そこ
で、D/A変換回路46では、18ビットの入力に基づき、そ
の信号レベルが小さいときは、2ビットまでシフトアッ
プし、D/A変換器342の直線性のよい歪みの少ない部分で
D/A変換が行なわれるようにしている。D/A変換後シフト
アップに相当する分後段のアナログアンプ344のゲイン
を落として(2ビットシフトアップで1/4アッテネー
ト)レベル合わせをしている。また、シフトアップする
ことによってディジタルフィルタからの18ビット出力を
すべて使うことができるため、再量子化ノイズ(前段の
ディジタルフィルタ44における畳み込み演算による累積
誤差)も1/4にすることができる。
D/A変換回路46において、ディジタルフィルタ44から出
力された左チャンネルの信号(18ビット)は、シフタ34
0に入力され、その振幅レベルに応じて2ビットまでシ
フトアップされてD/A変換器342でD/A変換される。D/A変
換器342の出力アナログ信号は、可変アンプ344に入力さ
れる。可変アンプ344はゲインコントロール回路346によ
り、ビットシフト分ゲインが落とされる(D/A変換回路4
6全体ではゲインなし)。これにより、ディジタルフィ
ルタ44の出力に正確に対応したアナログ信号が左チャン
ネルのメイン信号としてライン300から出力される。
第15図は、D/A変換回路46の動作を示したものである。
シフタ340は入力信号レベルを常に検出しており、−6 d
Bの領域にレベルダウンしたことを確認したら不感帯と
して設けた0.18秒後1ビット(+6 dB)シフトアップ
し、可変アップ344で−6 dB減衰する。同様に−12 dBの
領域にレベルダウンしたことを確認したら0.18秒後さら
に1ビットシフトアップ(+12 dB)し、可変アンプ344
で−12 dB減衰する。
入力信号がレベルアップする場合は不感帯は設けない。
右チャンネルのメイン信号についてのD/A変換回路348も
左チャンネルの回路347と同様に構成される。
次に音場効果音の創生処理について説明する。
前記ディジタルイコライザ42の出力は音場効果音の創生
のため、音場効果経路22に導かれ、サウンドフイールド
プロセッサ20に入力される(プログラムの内容に応じて
(左チャンネル+右チャンネル)/2または左チャンネル
−右チャンネルの信号が入力される。)。
サウンドフイールドプロセッサ20は、プロセッサ(例え
ば日本楽器製造株式会社製YM3804:通称DSP)350と、24
ビット×16kワードの信号遅延用メモリ(ダイナミックR
AM)352を3組具え、それぞれ前方音、後方音、前方後
方共通の信号処理を分担し、前記前面パネルの音場効果
操作部130におけるプログラム選択操作やパラメータ変
更操作に従って音場効果音を創生する。創生された音場
効果音は、前方音がライン356から、後方音がライン358
からそれぞれ出力される(左右各チャンネルは時分割出
力)。
変調回路354は、他の音場効果(例えばコーラス、トレ
モロ、シンフォニック等)を与えるためのものである。
この音場効果は、実際の反射音データに基づかずに人工
的に作られたプログラムで、面白い効果音を作り出すこ
とができる。例えば4チャンネルの音を少しずつ遅らせ
て立体的なサウンドを楽しめるディレイ、左右の音をわ
ずかにズラすことでエコー効果が得られるステレオエコ
ー、音質が変化しながらうねるような効果が生まれるス
テレオフランジ、漂うような音の揺れを表現するコーラ
ス、回転感を伴ったユニークな音のひろげるステレオオ
フェイジング、艶やかな音の揺れを創り出すトレモロ、
リリカルできらびやかな音の調和感を生み出すシンフォ
ニック、レコーディングスタジオの反響室の中に居るよ
うな効果が出るエコールーム等がある。
ライン356から左右チャンネル時分割出力された前方音
の信号はディジタルフィルタ52で4倍オーバサンプリン
グされ、D/A変換回路56に18ビットで入力される。
D/A変換回路56は、内部にディジタルボリウムとD/A変換
器を有し、入力信号をD/A変換するとともに、音量調整
操作手段(ボリウム、バランス、ミューティング等)の
操作に応じてCPU200で求められた設定すべきゲイン(前
記第10図で示したように0.2 dBステップで480段階すな
わち0〜−96 dBの範囲で定められる。)与える。
このD/A変換回路56の構成例を第14図に示す。
入力信号(左右チャンネル時分割入力)は、入力コント
ロール回路420を介して乗算器422に入力される。また、
CPU200からのゲイン情報は増加方向、減少方向の区別が
アップ/ダウン情報で与えられ、変化量が1パルス0.2
dBに相当するパルスで与えられる。
このパルスおよびアップ/ダウン情報は、アップ/ダウ
ンカウンタ424に送られ、アップ/ダウンカウントされ
る。アップ/ダウンカウンタ424はオーバフローまたは
アンダーフローするごとにアップ情報またはダウン情報
とともに1パルス出力し、アップ/ダウンカウンタ426
をアップ/ダウンカウントする。
これにより、アップ/ダウンカウンタ424,426にはゲイ
ン情報が仮数と指数に分けられて保持される。
アップ/ダウンカウンタ424に保持された仮数は、ROM42
8でl og→linearに変換され、乗算器422で入力信号に乗
算される。
乗算器422の出力乗算値は、シフタ434に送られるととも
に、フローティングレベル検出器430でレベルが検出さ
れる。シフトコントローラ432は、検出されたレベルに
応じてそのレベルが小さいときはシフタ434を駆動し
て、乗算値を2ビットまでシフトアップする(メイン信
号の経路における前記シフタ34aと同様の動作)。
シフタ434の出力は出力コントロール回路436を介してD/
A変換器でD/A変換されて減衰回路440,442に入力され
る。
減衰回路440は1(スルー)、1/2,1/4,1/8,1/16の減衰
量を有する減衰器(サンプルホールド回路付)440a,…
…,440eおよび442a,……,440eを有し、それぞれ左右両
チャンネル信号が入力される。
一方、シフトコントローラ432は、アップ/ダウンカウ
ンタ426から与えられるゲイン情報の指数値からシフタ4
34でビットシフトしたシフト量を減算して、CPUから指
令されたゲインを実現するために必要な減衰量を求め、
アドレスエンコーダ444からその減衰量情報を出力す
る。
この減衰量情報はアドレスデコーダ446を介して減衰回
路440,442にサンプリングパルスとして与えられる。こ
れにより、減衰器440a,……,440eおよび442a,……,442e
のうち減衰量情報に対応したものにD/A変換器438の出力
がサンプルホールドされ(このサンプルホールドにより
左右チャンネルも分離される。)、所定の減衰量で出力
される。これにより、入力信号に所定のゲインをかけた
アナログ信号が出力される。
このように、ゲイン情報を仮数と指数に分けてはじめに
仮数だけをかけてD/A変換し、アナログ出力に指数をか
けて乗算することにより、D/A変換器438の語長を有効に
利用でき、誤差の少ないディジタルボリウムが実現され
る。また、シフタ434によるビットシフトもD/A変換器43
8での誤差の減少に寄与している。
減衰器440,442の左右各チャンネル出力は、第8C図のラ
イン302,304を介して第8B図のLPF322,324にそれぞれ入
力される。
なお、第14図のD/A変換回路56におけるモードコントロ
ーラ446はこのD/A変換回路56の動作モードを切換えるも
のである。すなわち、第14図のD/A変換回路56は前記メ
イン信号のD/A変換回路(第8C図)としても用いること
ができる。その場合は乗算回路422をスルーとし、シフ
トコントローラ432がアップ/ダウンカウンタ426からの
指数情報を受けないようにする。このようにすれば、D/
A変換回路56はゲインがなくなり、ビットシフト→D/A変
換→減衰だけになるので、D/A変換回路46として利用す
ることができる。このモードの設定は、CPU200から送ら
れるモード切換指令M1,M1により行なわれる。
第8C図において、サウンドフイールドプロセッサ20から
ライン358に左右チャンネル時分割出力された後方音の
信号は、ディジタルフィルタ54で4倍オーバサンプリン
グされ、D/A変換回路58に入力される。D/A変換回路58は
例えば前記第14図のD/A変換回路56と同様に構成され
る。D/A変換回路58から出力される後方音の左右各チャ
ンネル音響効果信号はライン306,308からそれぞれ出力
され、第8B図のLPF326,328にそれぞれ入力される。
制御回路335は、このアンプ各部に制御を行なう。制御
回路335において、可変抵抗器382は前記メインボリウム
94に連動して、その回動量に応じた直流電圧を出力す
る。また、可変抵抗器384は、前記バランス調整ボリウ
ム96に連動して、その回動量に応じた直流電圧を出力す
る。これらの直流電圧はボリウムコントロール回路(A/
D変換器)386でA/D変換される。CPUに送られる。
CPU408は、パワースイッチ70のオン/オフ情報391、前
面パネルの各種コントロールキー情報390、リモートコ
ントロール情報392を入力し、その操作内容をCPU200に
送出する。
CPU200はその操作内容に基づき、アナログスイッチコン
トロール回路388を介して各部のアナログスイッチをオ
ン/オフ制御する。また、各種音量調整操作手段(メイ
ンボリウム94、左右バランスボリウム96、オーディオミ
ューティングキー92、インプットレベル設定キー88、メ
インミュートキー、CPU200はインターフェイス395を介
してサウンドフイールドプロセッサ20を制御する。
ROM400は音場効果用ファクトリプログラム等を記憶して
いる。RAM402は、CPU200の指令により音場効果用ユーザ
プログラムとディジタルイコライザ42の設定内容を組合
わせたプログラム、インプットレベル設定値、現在の各
部の設定状態等を記憶する。この記憶はパワースイッチ
をオフしても消えない。
モータドライブ410はリモートコントロール操作に基づ
きメインボリウムをステップモータ412で駆動する。
最後に、この発明の構成と第2図以降の実施例に示した
構成との対応関係を示したものを第17図に示す。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、ファクトリプ
ログラムには周波数特性のデータは含まれていないの
で、ファクトリプログラムを出発点として反射音データ
のパラメータを調整中にもとのファクトリプログラムに
一旦戻しても、反射音の特性がオリジナルの状態に戻る
だけで、周波数特性は変化しない。このため、純粋に反
射音データの違いによる音場状態の違いをオリジナルプ
ログラムと修正したプログラムとで聴き比べることがで
き、希望する音場状態を得るのに反射音データのパラメ
ータを今の調整状態から今後さらにどのように調整すれ
ばよいのか容易に判断することができる。したがって、
ファクトリプログラムに基づきこれを修正して所望のユ
ーザプログラムを作成する作業を容易化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例を示す図で、ハードウェ
アの基本構成を示すブロック図である。 第2図は、第1図の基本構成を具えたオーディオ用コン
トロールアンプの全体構成を示すブロック図である。 第3図は、第2図のオーディオ用コントロールアンプ中
に組み込まれているサウンドフイールドプロセッサ20に
よる音場効果方式の原理図である。 第4図は、第2図のオーディオ用コントロールアンプの
前面パネルの構成を示す正面図である。 第5図は、第4図の前面パネルにおける表示部90の表示
例を示す正面図で、インプットレベル設定時のものであ
る。 第6図は、第4図の前面パネルにおけるディジタルイコ
ライザパラメータ設定部100で設定されるディジタルイ
コライザ42のフィルタ特性の一例を示すものである。 第7図は、第4図の前面パネルにおけるディジタルイコ
ライザパラメータ設定部100の拡大図である。 第8A図、第8B図、第8C図は、第2図に同図番にて示す各
部の詳細図である。 第9図は、第2図のオーディオ用コントロールアンプが
適用されるリスニングルームのスピーカ等の配置例を示
す平面図である。 第10図は、第2図のオーディオ用コントロールアンプ内
のゲイン配分を示すブロック図である。 第11図は、第10図のゲイン配分を説明する線図である。 第12図は、第10図のゲイン配分によるノイズレベルを示
す線図である。 第13図は、第8C図におけるディザ付A/D変換回路266の構
成例を示すブロック図である。 第14図は、第8C図におけるD/A変換回路56の構成例を示
すブロック図である。 第15図は、第8C図におけるD/A変換回路46の動作説明図
である。 第16図は、第4図のオーディオ用コントロールアンプに
おいてイコライザオン/オフキー110をオフしたときの
ディジタルイコライザパラメータ設定部100における表
示の状態を示す図である。 第17図は、第4図、第8C図に示した構成のうち、この発
明に係る部分を抽出して機能ブロックとしてまとめた図
である。 20…サウンドフイールドプロセッサ(反射音信号生成手
段)、42…ディジタルイコライザ(周波数特性制御手
段)、100…ディジタルイコライザパラメータ設定部
(周波数特性データパラメータ変更操作手段)、140,14
2,144,146…反射音データパラメータ変更操作手段(パ
ラメータ選択キー、エフェクトレベル設定モードキー、
エフェクト前後バランス設定モードキー、アップ/ダウ
ンキー)、150,152,154…プログラム選択操作手段(プ
ログラムキー、プリセットキー、ユーザプログラムキ
ー)、156,150…ユーザプログラム記憶操作手段(ユー
ザプログラムメモリキー、プログラムキー)、200…CPU
(周波数特性データおよび反射音データ呼出し・設定制
御手段、ユーザプログラム記憶制御手段、反射音データ
パラメータ変更制御手段、周波数特性データパラメータ
変更制御手段)、400…ROM、402…RAM、500…プログラ
ム選択操作手段、502…周波数特性データおよび反射音
データ呼出し・設定制御手段、504…周波数特性データ
パラメータ変更操作手段、506…周波数特性データパラ
メータ変更制御手段、508…反射音パラメータ変更操作
手段、510…反射音データパラメータ変更制御手段、512
…ユーザプログラム記憶操作手段、514…ユーザプログ
ラム記憶制御手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04S 7/00 Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号に対し周波数特性を付与するもの
    であって、付与しようとする周波数特性を示す周波数特
    性データが任意に設定可能に構成された周波数特性制御
    手段と、 この周波数特性が付与された入力信号とインパルス応答
    で構成される反射音データとを畳み込み演算して入力信
    号の反射音信号を生成するものであって、当該反射音デ
    ータが任意に設定可能に構成された反射音信号生成手段
    と、 前記反射音データで構成される複数のプログラムをファ
    クトリプログラムとして記憶するROMと、 前記反射音データと前記周波数特性データで構成される
    複数のプログラムをユーザプログラムとして記憶するRA
    Mと、 前記ファクトリプログラムおよび前記ユーザプログラム
    の中から任意のプログラムを選択する操作をするプログ
    ラム選択操作手段と、 このプログラム選択操作手段で選択操作されたプログラ
    ムを前記ROMまたは前記RAMから呼び出し、前記ファクト
    リプログラムが呼び出された時は前記周波数特性制御手
    段に設定されている周波数特性データはそのままで前記
    反射音信号生成手段に設定されている反射音データをこ
    の呼び出されたファクトリプログラムの反射音データに
    変更し、前記ユーザプログラムが呼び出された時は前記
    周波数特性制御手段に設定されている周波数特性データ
    と前記反射音信号生成手段に設定されている反射音デー
    タをこの呼び出されたユーザプログラムの周波数特性デ
    ータおよび反射音データに変更する周波数特性データお
    よび反射音データ呼出し・設定制御手段と、 前記周波数特性制御手段に設定されている周波数特性デ
    ータの複数のパラメータのうち任意のものについてその
    設定を変更する操作をする周波数特性データパラメータ
    変更操作手段と、 この周波数特性データパラメータ変更操作手段の操作に
    応じて前記周波数特性制御手段に設定されている周波数
    特性データの該当するパラメータを変更する周波数特性
    データパラメータ変更制御手段と、 前記反射音信号生成手段に設定されている反射音データ
    の複数のパラメータのうち任意のものについてその設定
    を変更する操作をする反射音データパラメータ変更操作
    手段と、 この反射音データパラメータ変更操作手段の操作に応じ
    て前記反射音信号生成手段に設定されている反射音デー
    タの該当するパラメータを変更する反射音データパラメ
    ータ変更制御手段と、 ユーザプログラムを前記RAMの任意のプログラムナンバ
    に記憶する操作をするユーザプログラム記憶操作手段
    と、 このユーザプログラム記憶操作手段の操作に応じてその
    時前記周波数特性制御手段および前記反射音信号生成手
    段に設定されている前記周波数特性データおよび前記反
    射音データを前記RAMの該当するプログラムナンバに記
    憶するユーザプログラム記憶制御手段と を具備してなる再生特性制御回路。
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