JP2506570Y2 - ディジタルオ―ディオ信号処理装置 - Google Patents
ディジタルオ―ディオ信号処理装置Info
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- JP2506570Y2 JP2506570Y2 JP1989021213U JP2121389U JP2506570Y2 JP 2506570 Y2 JP2506570 Y2 JP 2506570Y2 JP 1989021213 U JP1989021213 U JP 1989021213U JP 2121389 U JP2121389 U JP 2121389U JP 2506570 Y2 JP2506570 Y2 JP 2506570Y2
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- sound
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- processing system
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、歌唱用伴奏(いわゆるカラオケ)機能を
組み込んだステレオ再生装置におけるディジタルオーデ
ィオ信号処理装置に関し、ハードウェア構成の簡略化を
可能にしたものである。
組み込んだステレオ再生装置におけるディジタルオーデ
ィオ信号処理装置に関し、ハードウェア構成の簡略化を
可能にしたものである。
最近のステレオ再生装置は、歌唱用伴奏機能を組み込
んで、通常のステレオ再生と伴奏音再生による歌唱とを
兼用できるようにしたものが出現している。従来におけ
るこの種のステレオ再生装置においては、通常のステレ
オ再生時に音場創生等のディジタル信号処理を実現し、
かつ歌唱時に伴奏音について音場創生、ピッチ変換等の
ディジタル信号処理をするとともに、マイク信号入力に
ついてエコー効果、リバーブ効果付与等のディジタル信
号処理を実現する場合、再生音(伴奏音)信号とマイク
信号について、別々の信号処理系統を有していた。
んで、通常のステレオ再生と伴奏音再生による歌唱とを
兼用できるようにしたものが出現している。従来におけ
るこの種のステレオ再生装置においては、通常のステレ
オ再生時に音場創生等のディジタル信号処理を実現し、
かつ歌唱時に伴奏音について音場創生、ピッチ変換等の
ディジタル信号処理をするとともに、マイク信号入力に
ついてエコー効果、リバーブ効果付与等のディジタル信
号処理を実現する場合、再生音(伴奏音)信号とマイク
信号について、別々の信号処理系統を有していた。
従来における歌唱用伴奏機能を組み込んだステレオ再
生装置の構成を第2図に示す。テープ、アナログレコー
ド、CD(コンパクトディスク)、LV(レーザビジョンデ
ィスク)等から再生された左右各チャンネルステレオ再
生音信号は、再生音入力端子10,12からそれぞれ入力さ
れる。また、マイク信号はマイク入力端子14から入力さ
れる。
生装置の構成を第2図に示す。テープ、アナログレコー
ド、CD(コンパクトディスク)、LV(レーザビジョンデ
ィスク)等から再生された左右各チャンネルステレオ再
生音信号は、再生音入力端子10,12からそれぞれ入力さ
れる。また、マイク信号はマイク入力端子14から入力さ
れる。
左右各チャンネル伴奏音信号は、A/D変換器16,18でデ
ィジタル信号に変換されて、ディジタル部20に入力され
る。また、マイク信号もA/D変換器22でディジタル信号
に変換されて、ディジタル部20に入力される。
ィジタル信号に変換されて、ディジタル部20に入力され
る。また、マイク信号もA/D変換器22でディジタル信号
に変換されて、ディジタル部20に入力される。
ディジタル部20では、マイクロコンピュータ30の指示
に従って信号処理が行なわれる。すなわち、伴奏音再生
による歌唱時には左右各チャンネル再生音(伴奏音)信
号をグラフィックイコライザ24,26でそれぞれイコライ
ジングした後DSP(ディジタル信号処理装置)28に入力
し、音場創生、ディレイ、E/R(初期反射音)、リバー
ブ、ピッチ変換等のディジタル信号処理をして、左右各
チャンネル伴奏音信号を生成する。また、マイク信号は
別のDSP32に入力されて、エコー効果、リバーブ効果付
与等のディジタル信号処理がなされた後加算器34,35で
伴奏音信号にミキシングされる。
に従って信号処理が行なわれる。すなわち、伴奏音再生
による歌唱時には左右各チャンネル再生音(伴奏音)信
号をグラフィックイコライザ24,26でそれぞれイコライ
ジングした後DSP(ディジタル信号処理装置)28に入力
し、音場創生、ディレイ、E/R(初期反射音)、リバー
ブ、ピッチ変換等のディジタル信号処理をして、左右各
チャンネル伴奏音信号を生成する。また、マイク信号は
別のDSP32に入力されて、エコー効果、リバーブ効果付
与等のディジタル信号処理がなされた後加算器34,35で
伴奏音信号にミキシングされる。
DSP28から出力される左右各チャンネル信号はD/A変換
器38,40でそれぞれアナログ信号に変換されて、出力端
子41,42に導かれ、オーディオアンプ(図示せず)を介
して室内に配置されたスピーカに供給されて発音され
る。
器38,40でそれぞれアナログ信号に変換されて、出力端
子41,42に導かれ、オーディオアンプ(図示せず)を介
して室内に配置されたスピーカに供給されて発音され
る。
また、通常のステレオ再生時には、DSP28は音場創生
等のディジタル信号処理をして左右各チャンネル信号を
生成して、そのままD/A変換器38,40でD/A変換して出力
端子41,42に導き、オーディオアンプを介して室内の四
隅に配置されたスピーカに供給して発音させる。
等のディジタル信号処理をして左右各チャンネル信号を
生成して、そのままD/A変換器38,40でD/A変換して出力
端子41,42に導き、オーディオアンプを介して室内の四
隅に配置されたスピーカに供給して発音させる。
前記第2図の従来装置によれば、マイク入力系統につ
き専用のA/D変換器22やDSP32が必要となるため、ハード
ウェア構成が複雑になり、コストが高くついていた。す
なわち、マイク入力系統を付加したため、DSPチップやA
/D変換チップが1個余分に必要となるし、またA/D変換
チップは通常2チャンネル内蔵のものが多いため、結局
1チャンネル分は遊ばせることになりがちであった。し
かし、マイク入力系統を用いる向き、すなわち歌唱用途
では伴奏音のステレオ定位感はそれほど重要視されない
ことが多く、むしろキー合せのためのピッチ変換機能の
方がより重要な要素となりがちであった。
き専用のA/D変換器22やDSP32が必要となるため、ハード
ウェア構成が複雑になり、コストが高くついていた。す
なわち、マイク入力系統を付加したため、DSPチップやA
/D変換チップが1個余分に必要となるし、またA/D変換
チップは通常2チャンネル内蔵のものが多いため、結局
1チャンネル分は遊ばせることになりがちであった。し
かし、マイク入力系統を用いる向き、すなわち歌唱用途
では伴奏音のステレオ定位感はそれほど重要視されない
ことが多く、むしろキー合せのためのピッチ変換機能の
方がより重要な要素となりがちであった。
この考案は、前記従来の技術における問題点を合理的
に解決してハードウェア構成の簡略化を可能にしたディ
ジタルオーディオ信号処理装置を提供しようとするもの
である。
に解決してハードウェア構成の簡略化を可能にしたディ
ジタルオーディオ信号処理装置を提供しようとするもの
である。
この考案は、左右チャンネル再生音信号を第1処理系
統、第2処理系統にそれぞれ供給する第1入力モード
と、左右各チャンネル再生音信号を加算し伴奏音信号と
して前記第1処理系統に供給し、マイク信号を前記第2
処理系統に供給する第2入力モードとに入力モードを切
換える入力切換手段と、前記第1、第2処理系統に供給
される信号をA/D変換するA/D変換手段と、ディジタル信
号処理の変更が、設定されるプログラムの変更によって
可能に構成され、前記第1入力モード時は、前記A/D変
換された第1、第2処理系統の左右チャンネル再生音信
号に対し初期反射音、残響音を生成する信号処理をする
プログラムに設定され、前記第2入力モード時は、前記
A/D変換された第1処理系統の伴奏音信号に対して少く
ともピッチ変換の信号処理をし、かつ前記A/D変換され
た第2処置系統のマイク信号に対して少くともエコー効
果やリバーブ効果を付与する信号処理をし、かつこれら
少なくともピッチ変換された第1処理系統の伴奏音信号
と少くともエコー効果やリバーブ効果が付与された第2
処理系統のマイク信号とをミキシングするプログラムに
設定されるディジタル信号処理手段と、このディジタル
信号処理手段の出力をD/A変換するD/A変換手段とを具備
してなるものである。
統、第2処理系統にそれぞれ供給する第1入力モード
と、左右各チャンネル再生音信号を加算し伴奏音信号と
して前記第1処理系統に供給し、マイク信号を前記第2
処理系統に供給する第2入力モードとに入力モードを切
換える入力切換手段と、前記第1、第2処理系統に供給
される信号をA/D変換するA/D変換手段と、ディジタル信
号処理の変更が、設定されるプログラムの変更によって
可能に構成され、前記第1入力モード時は、前記A/D変
換された第1、第2処理系統の左右チャンネル再生音信
号に対し初期反射音、残響音を生成する信号処理をする
プログラムに設定され、前記第2入力モード時は、前記
A/D変換された第1処理系統の伴奏音信号に対して少く
ともピッチ変換の信号処理をし、かつ前記A/D変換され
た第2処置系統のマイク信号に対して少くともエコー効
果やリバーブ効果を付与する信号処理をし、かつこれら
少なくともピッチ変換された第1処理系統の伴奏音信号
と少くともエコー効果やリバーブ効果が付与された第2
処理系統のマイク信号とをミキシングするプログラムに
設定されるディジタル信号処理手段と、このディジタル
信号処理手段の出力をD/A変換するD/A変換手段とを具備
してなるものである。
この考案によれば、第1入力モード(ステレオ再生モ
ード)のときは左右各チャンネル再生音信号が個々にデ
ィジタル信号処理手段に入力されて初期反射音、残響音
を生成する信号処理をされ、第2入力モード(伴奏音再
生による歌唱モード)のときは左右各チャンネル伴奏音
信号を加算した信号とマイク信号が個々にディジタル信
号処理手段に入力されて、伴奏音信号に対して少くとも
ピッチ可変処理がなされ、マイク信号に対しては少くと
もエコー効果やリバーブ効果を付与する信号処理がなさ
れる。したがって、いずれの場合も処理系統は2系統で
済み(モード変更に伴うディジタル信号処理の変更はプ
ログラムの変更で済む)、マイク信号専用のA/D変換器
やDSPチップ等は不要となり、ハードウェア構成を簡略
化してコストを低減することができる。しかも、第2入
力モードのときには、歌唱が主になり、伴奏音のステレ
オ定位感はそれほど重要視されないので、左右チャンネ
ル伴奏音信号を加算して処理しても聴感上さほど問題と
はならず、また必要に応じて擬似ステレオ化する等によ
り充分なステレオ定位感を持たせることも可能である。
ード)のときは左右各チャンネル再生音信号が個々にデ
ィジタル信号処理手段に入力されて初期反射音、残響音
を生成する信号処理をされ、第2入力モード(伴奏音再
生による歌唱モード)のときは左右各チャンネル伴奏音
信号を加算した信号とマイク信号が個々にディジタル信
号処理手段に入力されて、伴奏音信号に対して少くとも
ピッチ可変処理がなされ、マイク信号に対しては少くと
もエコー効果やリバーブ効果を付与する信号処理がなさ
れる。したがって、いずれの場合も処理系統は2系統で
済み(モード変更に伴うディジタル信号処理の変更はプ
ログラムの変更で済む)、マイク信号専用のA/D変換器
やDSPチップ等は不要となり、ハードウェア構成を簡略
化してコストを低減することができる。しかも、第2入
力モードのときには、歌唱が主になり、伴奏音のステレ
オ定位感はそれほど重要視されないので、左右チャンネ
ル伴奏音信号を加算して処理しても聴感上さほど問題と
はならず、また必要に応じて擬似ステレオ化する等によ
り充分なステレオ定位感を持たせることも可能である。
この考案の一実施例を第1図に示す。第1図は第2入
力モード(伴奏音再生による歌唱モード)の状態を示し
ている。テープ、アナログレコード、CD、LV等から再生
される伴奏音信号は、再生音入力端子10,12からそれぞ
れ入力されて入力セレクタ46に供給される。また、マイ
ク信号はマイク入力端子14から入力され、ヘッドアンプ
51を介して入力セレクタ46に供給される。
力モード(伴奏音再生による歌唱モード)の状態を示し
ている。テープ、アナログレコード、CD、LV等から再生
される伴奏音信号は、再生音入力端子10,12からそれぞ
れ入力されて入力セレクタ46に供給される。また、マイ
ク信号はマイク入力端子14から入力され、ヘッドアンプ
51を介して入力セレクタ46に供給される。
入力セレクタ46は外部からの入力モード選択操作に応
じてマイクロコンピュータ30からの指示により入力状態
を切換えるもので、伴奏音再生による歌唱モード時に
は、左右各チャンネル伴奏音信号をスイッチ46aで加算
してモノラル信号として第1処理系統48に供給する。ま
た、マイク信号をスイッチ46bを介して第2処理系統50
に供給する。
じてマイクロコンピュータ30からの指示により入力状態
を切換えるもので、伴奏音再生による歌唱モード時に
は、左右各チャンネル伴奏音信号をスイッチ46aで加算
してモノラル信号として第1処理系統48に供給する。ま
た、マイク信号をスイッチ46bを介して第2処理系統50
に供給する。
第1、第2処理系統にはA/D変換器16,18が配置され、
供給される信号をディジタル信号に変換してディジタル
部20に入力する。
供給される信号をディジタル信号に変換してディジタル
部20に入力する。
ディジタル部20では、マイクロコンピュータ30の指示
に従って信号処理が行なわれる。すなわち、第1処理系
統48の伴奏音信号は、グラフィックイコライザ24でイコ
ライジングされた後DSP28に入力されて、ピッチ指示に
応じたピッチ変換処理等がなされ、さらに擬似ステレオ
化される。また、第2処理系統のマイク信号は、グラフ
ィックイコライザ26で独自の特性にイコライジングされ
た後DSP28に入力されて、エコーあるいはリバーブ指示
に応じたエコー効果あるいはリバーブ効果付与のため処
理がなされる。
に従って信号処理が行なわれる。すなわち、第1処理系
統48の伴奏音信号は、グラフィックイコライザ24でイコ
ライジングされた後DSP28に入力されて、ピッチ指示に
応じたピッチ変換処理等がなされ、さらに擬似ステレオ
化される。また、第2処理系統のマイク信号は、グラフ
ィックイコライザ26で独自の特性にイコライジングされ
た後DSP28に入力されて、エコーあるいはリバーブ指示
に応じたエコー効果あるいはリバーブ効果付与のため処
理がなされる。
処理後のマイク信号は、加算器34,35において左右各
チャンネル伴奏音信号に重畳される。
チャンネル伴奏音信号に重畳される。
重畳された信号は、そのまま出力されてD/A変換器38,
40でアナログ信号に変換されて、出力端子41,42に導か
れる。
40でアナログ信号に変換されて、出力端子41,42に導か
れる。
出力端子41,42に導かれた信号はオーディオアンプ
(図示せず)を介して室内に配置されたスピーカに供給
される。このようにして、伴奏音再生による歌唱時に
は、擬似ステレオによる伴奏音が所望のピッチで演奏さ
れて、マイク信号には所望のエコー効果やリバーブ効果
が付与されて、再生される。
(図示せず)を介して室内に配置されたスピーカに供給
される。このようにして、伴奏音再生による歌唱時に
は、擬似ステレオによる伴奏音が所望のピッチで演奏さ
れて、マイク信号には所望のエコー効果やリバーブ効果
が付与されて、再生される。
第1図の装置を第1入力モード(通常のステレオ再
生)に用いた状態を第3図に示す。各種ソースの左右各
チャンネル再生音信号は、再生音入力端子10,12にそれ
ぞれ入力される。このとき入力セレクタ46は、外部から
の第1モード選択操作に応じてマイクロコンピュータ30
からの指示によりスイッチ46a,46bを切換える。これに
より、マイク信号入力は遮断されて、左右各チャンネル
再生音信号が第1、第2処理系統48,50にそれぞれ供給
される。
生)に用いた状態を第3図に示す。各種ソースの左右各
チャンネル再生音信号は、再生音入力端子10,12にそれ
ぞれ入力される。このとき入力セレクタ46は、外部から
の第1モード選択操作に応じてマイクロコンピュータ30
からの指示によりスイッチ46a,46bを切換える。これに
より、マイク信号入力は遮断されて、左右各チャンネル
再生音信号が第1、第2処理系統48,50にそれぞれ供給
される。
これら左右各チャンネル再生音信号は、グラフィック
イコライザ24,26でイコライジングされた後DSP28に入力
される。このとき、マイクロコンピュータ30はDSP28の
処理プログラムを通常再生時の処理プログラムに切換え
る。通常再生時の信号処理としては、例えば音場創生処
理がなされる。音場創生処理は例えば接近4点法等によ
り測定した実音場の初期反射音、残響音パターンに基づ
きリスニングルームでその音場を再現するように再生音
信号の初期反射音(E/R)、残響音(リバーブ)を生成
するものである。
イコライザ24,26でイコライジングされた後DSP28に入力
される。このとき、マイクロコンピュータ30はDSP28の
処理プログラムを通常再生時の処理プログラムに切換え
る。通常再生時の信号処理としては、例えば音場創生処
理がなされる。音場創生処理は例えば接近4点法等によ
り測定した実音場の初期反射音、残響音パターンに基づ
きリスニングルームでその音場を再現するように再生音
信号の初期反射音(E/R)、残響音(リバーブ)を生成
するものである。
DSP28内で2つのブロック機能部でそれぞれ音場創生
処理のなされた左右各チャンネル再生音信号はD/A変換
器38,40を介して出力端子41,42に導かれ、オーディオア
ンプ(図示せず)を介して室内の四隅に配置されたスピ
ーカに供給される。このようにして、通常の再生時に
は、通常のステレオ再生装置として機能させることがで
きる。
処理のなされた左右各チャンネル再生音信号はD/A変換
器38,40を介して出力端子41,42に導かれ、オーディオア
ンプ(図示せず)を介して室内の四隅に配置されたスピ
ーカに供給される。このようにして、通常の再生時に
は、通常のステレオ再生装置として機能させることがで
きる。
なお第1図、第3図の実施例によれば、2チャンネル
ステレオ再生装置のものを示したが、当然4チャンネル
サラウンド対応の再生装置に同様の切換構成を適用する
ことも可能である。
ステレオ再生装置のものを示したが、当然4チャンネル
サラウンド対応の再生装置に同様の切換構成を適用する
ことも可能である。
以上説明したように、この考案によれば、第1入力モ
ード(ステレオ再生モード)のときは左右各チャンネル
再生音信号が個々にディジタル信号処理手段に入力され
て初期反射音、残響音を生成する信号処理をされ、第2
入力モード(伴奏音再生による歌唱モード)のときは左
右各チャンネル伴奏音信号を加算した信号とマイク信号
が個々にディジタル信号処理手段に入力されて、伴奏音
信号に対しては少くともピッチ可変処理がなされ、マイ
ク信号に対しては少くともエコー効果やリバーブ効果を
付与する信号処理がなされる。したがって、いずれの場
合も処理系統は2系統で済み、モード変更に伴うディジ
タル信号処理の変更はプログラムの変更で済み、マイク
信号専用のD/A変換器やDSPチップ等は不要となり、ハー
ドウェア構成を簡略化してコストを低減することができ
る。しかも、第2入力モードのときには、歌唱が主にな
り、伴奏音のステレオ定位感はそれほど重要視されない
ので、左右チャンネル伴奏音信号を加算して処理しても
聴感上さほど問題とはならず、また必要に応じて擬似ス
テレオ化する等によりステレオ定位感を持たせることも
可能である。
ード(ステレオ再生モード)のときは左右各チャンネル
再生音信号が個々にディジタル信号処理手段に入力され
て初期反射音、残響音を生成する信号処理をされ、第2
入力モード(伴奏音再生による歌唱モード)のときは左
右各チャンネル伴奏音信号を加算した信号とマイク信号
が個々にディジタル信号処理手段に入力されて、伴奏音
信号に対しては少くともピッチ可変処理がなされ、マイ
ク信号に対しては少くともエコー効果やリバーブ効果を
付与する信号処理がなされる。したがって、いずれの場
合も処理系統は2系統で済み、モード変更に伴うディジ
タル信号処理の変更はプログラムの変更で済み、マイク
信号専用のD/A変換器やDSPチップ等は不要となり、ハー
ドウェア構成を簡略化してコストを低減することができ
る。しかも、第2入力モードのときには、歌唱が主にな
り、伴奏音のステレオ定位感はそれほど重要視されない
ので、左右チャンネル伴奏音信号を加算して処理しても
聴感上さほど問題とはならず、また必要に応じて擬似ス
テレオ化する等によりステレオ定位感を持たせることも
可能である。
第1図は、この考案の一実施例を示すブロック図で、第
2入力モード(伴奏音により歌唱モード)時の状態を示
すものである。 第2図は、従来装置を示すブロック図である。 第3図は、第1図の装置における第1入力モード(通常
の再生モード)時の状態を示すものである。 10,12……再生音(伴奏音)入力端子、14……マイク入
力端子、16,18……A/D変換器、28……DSP(ディジタル
信号処理装置)、34、35……ミキシング手段、46……入
力セレクタ、46a……左右チャンネル再生音信号加算用
スイッチ、38,40……D/A変換器。
2入力モード(伴奏音により歌唱モード)時の状態を示
すものである。 第2図は、従来装置を示すブロック図である。 第3図は、第1図の装置における第1入力モード(通常
の再生モード)時の状態を示すものである。 10,12……再生音(伴奏音)入力端子、14……マイク入
力端子、16,18……A/D変換器、28……DSP(ディジタル
信号処理装置)、34、35……ミキシング手段、46……入
力セレクタ、46a……左右チャンネル再生音信号加算用
スイッチ、38,40……D/A変換器。
Claims (1)
- 【請求項1】左右チャンネル再生音信号を第1処理系
統、第2処理系統にそれぞれ供給する第1入力モード
と、左右各チャンネル再生音信号を加算し伴奏音信号と
して前記第1処理系統に供給し、マイク信号を前記第2
処理系統に供給する第2入力モードとに入力モードを切
換える入力切換手段と、 前記第1、第2処理系統に供給される信号をA/D変換す
るA/D変換手段と、 ディジタル信号処理の変更が、設定されるプログラムの
変更によって可能に構成され、前記第1入力モード時
は、前記A/D変換された第1、第2処理系統の左右チャ
ンネル再生音信号に対し初期反射音、残響音を生成する
信号処理をするプログラムに設定され、前記第2入力モ
ード時は、前記A/D変換された第1処理系統の伴奏音信
号に対して少くともピッチ変換の信号処理をし、かつ前
記A/D変換された第2処理系統のマイク信号に対して少
くともエコー効果やリバーブ効果を付与する信号処理を
し、かつこれら少なくともピッチ変換された第1処理系
統の伴奏音信号と少くともエコー効果やリバーブ効果が
付与された第2処理系統のマイク信号とをミキシングす
るプログラムに設定されるディジタル信号処理手段と、 このディジタル信号処理手段の出力をD/A変換するD/A変
換手段と を具備してなるディジタルオーディオ信号処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989021213U JP2506570Y2 (ja) | 1989-02-23 | 1989-02-23 | ディジタルオ―ディオ信号処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989021213U JP2506570Y2 (ja) | 1989-02-23 | 1989-02-23 | ディジタルオ―ディオ信号処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02112098U JPH02112098U (ja) | 1990-09-07 |
JP2506570Y2 true JP2506570Y2 (ja) | 1996-08-14 |
Family
ID=31238247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989021213U Expired - Fee Related JP2506570Y2 (ja) | 1989-02-23 | 1989-02-23 | ディジタルオ―ディオ信号処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2506570Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3184282B2 (ja) * | 1992-02-18 | 2001-07-09 | サンスター技研株式会社 | ポリオレフィン材料の塗装方法 |
JP2001069597A (ja) * | 1999-06-22 | 2001-03-16 | Yamaha Corp | 音声処理方法及び装置 |
CN101911182A (zh) * | 2008-01-01 | 2010-12-08 | Lg电子株式会社 | 用于处理音频信号的方法和装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51120701U (ja) * | 1975-03-28 | 1976-09-30 | ||
JPS6112586Y2 (ja) * | 1980-07-17 | 1986-04-19 | ||
JPS60119128U (ja) * | 1984-01-19 | 1985-08-12 | パイオニア株式会社 | キ−コントロ−ラ |
-
1989
- 1989-02-23 JP JP1989021213U patent/JP2506570Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02112098U (ja) | 1990-09-07 |
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