JPH068948A - 密封袋用積層フィルム - Google Patents

密封袋用積層フィルム

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JPH068948A
JPH068948A JP30609591A JP30609591A JPH068948A JP H068948 A JPH068948 A JP H068948A JP 30609591 A JP30609591 A JP 30609591A JP 30609591 A JP30609591 A JP 30609591A JP H068948 A JPH068948 A JP H068948A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 密封袋の任意の部位から手指の力で容易に切
断でき、しかもフィルムの強度を損なわず、加工にあた
り異物が混入しない密封袋用積層フィルムを提供するこ
と。 【構成】 多数の傷痕を設けた基材フィルムと熱融着性
フィルムとからなる密封袋用積層フィルムであって、該
基材フィルムの傷痕が熱融着性フィルムで覆われている
ことを特徴とする密封袋用積層フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、袋の実用上の強度を損
なうことなく、手指の力で開封することができるよう
に、加工を施した開封容易な密封袋用積層フィルムに関
する。
【0002】
【従来の技術】近時、プラスチックフィルム及びプラス
チックとアルミ箔等の金属、紙等他の素材との積層フィ
ルムは軽量であって気密性に優れ、高強度で取扱いに便
利である他、密封するにあたり特に接着剤を必要とせ
ず、単に熱融着するだけで足りうるため、食品、薬品、
小物類等、液状、粉末、ペースト、固形等多岐にわたる
種類、形状の商品の密封袋に使用されている。
【0003】これらの密封袋にあっては、素材の有する
長所が開封するにあたって逆に引裂き抵抗となり、破り
難いという問題を提起している。密封袋用のフィルムは
強靱である反面、一旦傷が生じるとその傷が伝播しやす
い傾向にあるため、前もって袋の端縁部に1箇所傷を与
え、これを破り口として引張ると手指の力だけで開封す
ることができる。
【0004】そのため、融着した部位のフィルムの端縁
部に前もって横断方向の長さ2mm以上の切傷(Iノッ
チ)を設ける方法が用いられているが、この場合袋の端
縁部のどこに破り口が設けられているか発見しにくい欠
点がある。又、端縁部にV字形の傷(Vノッチ)を設け
ることも行われ、この方法によれば破り口の発見は幾分
容易であるが、大量に製袋、充填するにあたり、V字形
の切断片が飛散し包装製品に付着したり、作業環境を悪
化させたりする傾向があった。
【0005】いずれにしても、これらの方法は破り口が
1箇所に限定されているため、その部位が常に望ましい
部位であるとは限らず、破れが不本意な方向へ伝播し、
内容物が周囲に飛散するなどの不便があった。又、大型
のノッチ(最低長さ2mm)であるため、製袋前のフィ
ルムに加工すると破れやすく製袋不能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】密封袋の端縁線の任意
の部位から切断できる方法として、鋭い刃物で一定間隔
の穿孔を設ける方法はフィルムの一部が欠落し、これが
飛散したり刃物の目づまりを起こし切断開始効果が小さ
い。針を用いて孔を開ける方法は欠落は生じないが、フ
ィルムの切断開始効果が小さく、亀裂の生じる部位が一
定しないため、裂け目が不本意な方向に走りがちであっ
た。
【0007】又、開封を容易とするためのフィルムへの
加工は、フィルムの実用上の強度に影響を及ぼし、フィ
ルムの加工工程、製袋工程、輸送、あるいは保管中にフ
ィルムが損傷したり、あるいは内容物を充填した密封袋
が損傷するおそれもある。これは薄いフィルムや強度の
比較的小さな材質のフィルムを使用した場合に特に問題
である。
【0008】そこで、欠落を生じず、異物が混入せず、
フィルムの実用上の強度を低下させず、かつ任意の部位
から手指の力で開封することのできる理想的な傷痕を有
する密封袋及びこれを製造するためのフィルムが求めら
れていた。
【0009】本発明は、密封袋の任意の部位から手指の
力で容易に切断でき、しかもフィルムの強度を損なわ
ず、加工にあたり異物が混入しない密封袋用フィルムを
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、加工工程にお
いてフィルムの破片等の異物が混入するおそれがなく、
フィルムの、製袋後融着部や端縁部となる部位に特定の
傷痕を配列し、微細な傷でありながら確実な切断開始効
果を意図したものである。
【0011】本発明の傷痕は縦が横より長い細長の形状
であり、その長さは0.5mm以下、好ましくは0.3
mm以下、0.1mm以上である。図1に示すように、
傷痕1は端縁部の端縁線2に対して横断方向に配列す
る。傷痕1の先端3,4は鋭角であり、この部位には亀
裂が発生している。傷痕の他の部位にはほとんど亀裂が
ない。このような傷痕の群が絶縁線上に存在すれば、傷
痕1の内方の先端4から破れ始める。本発明のように傷
痕が端縁線2の内側に存在する場合には、図2矢印に示
すような応力が加わると傷痕の端縁線側先端3から端縁
線2に向かって図2中破線矢印で示すように破れ始め、
端縁部が破れた後、図3に示すように、他方の傷痕の先
端4から横断方向に破れ始める。
【0012】したがって、傷痕1の端縁線2にほぼ直角
な細長の傷痕とは、理想的には端縁線に対し90°であ
るが、90°±20°、好ましくは90°±15°であ
れば、本発明の目的が達成される。
【0013】欠落のない傷痕は、押し広げられたり、部
分的に切断されたりして生じたフィルムの局部的損傷で
あって、これらの傷痕を生ずるに際し、フィルムから分
離する断片が一切生じない。本発明において利用される
傷痕は、このような多数の傷痕で、その傷痕の形状はと
くに制限されるものではなく、図1で示される形状の他
線状の傷痕でもよい。これらの傷痕は基材フィルムを貫
通している場合が多いが、切断開始効果を期待すること
ができるならば、貫通、非貫通を問わない。
【0014】傷痕群を設ける部位は、製袋後の融着部の
端縁部となる部位であり、フィルムが厚く、強靱な場合
には端縁線上に設ける必要があり、フィルムが薄い場合
には、端縁線の内側0.5〜3mmの部位が望ましい。
【0015】袋の形態としては、図4に示すような3方
シール型、図5に示すような4方シール型などがある。
5は縦方向融着部、6は横方向融着部、Aは傷痕群であ
る。このように融着部5が最外縁に設けられているとき
には、傷痕群を設けるべき部位は融着部の端縁部であ
る。図4は傷痕群を端縁線上に設けた場合であり、図5
は傷痕群を端縁線の内側に設けた場合である。
【0016】又、袋の融着部の外側に融着されないフィ
ルム部分が残る場合には、傷痕群はこの融着されないフ
ィルム部分の端縁部に同様にして設ける。
【0017】したがって、本発明に係る積層フィルムは
基材フィルムの両方の端縁部に全長にわたって、又は局
部的に傷痕群を設けたものになる。しかし、フィルムを
縦方向に切断しながら同時に2以上の製袋を行う大量生
産方式の自動製袋充填機を用いる場合には縦方向に数列
の傷痕群を設ける。図6に示すように、縦横に桝目状の
傷痕群を設けた場合には4方のいずれの部位からも破る
ことのできる4方シール型袋が得られる。
【0018】更に、図7に示すような3方シール型の袋
もある。図8は図7の拡大横断斜視図である。この場合
は融着すべきフィルム8を、反対方向から近づけて重ね
合わせた、いわゆるオーバーラップ方式の融着法であ
り、袋面から融着部が突出しない。従来、このような袋
の横方向融着部にIノッチやVノッチが設けられていた
が、細長の袋を横断して破ろうとするとき、破れが縦方
向融着部で止まってしまい半分しか開かず、細い開口部
から無理に押出すことになる。しかし、縦方向融着部5
の端縁部内側に本発明に係る傷痕群を設ければ、破れが
融着部で止まることなく、横断させることができる。2
0はIノッチである。
【0019】本発明に係る傷痕群は端縁部の全長にわた
って設けてもよいが、例えば図7に示すように、間欠
的、局部的に設けることもできる。
【0020】本発明の密封袋用フィルムは流通、保管に
耐えうる強度を有するもので、基材フィルムと熱融着可
能なフィルムの積層フィルムである。基材フィルムとし
てはナイロン、ポリエステル、配向ポリプロピレン等が
使用される。これらのフィルムは強靱であるため、当然
に手指の力で破り始めることはできない。熱融着可能な
他のプラスチックフィルムとしては、低密度ポリエチレ
ン等のオレフィン系樹脂、ポリエチレン−酢酸ビニル共
重合体等が使用される。熱融着温度は押しつけ圧、押し
つけ時間、フィルムの厚さ、種類等によって異なるが、
80〜180℃、通常は120〜150℃で行われ、こ
のような温度で溶融状態、少なくとも半溶融状態になる
ものが好ましい。
【0021】本発明の密封袋用フィルムは、基材フィル
ムの傷痕が熱融着性フィルムで覆われているものである
が、上記のように積層したプラスチックフィルムに基材
層側から上記の傷痕群を加工したものも含まれる。又、
熱融着可能なフィルムを積層する以前の上記強靱なフィ
ルム基材に傷痕加工を施した後、熱融着性フィルムでそ
の傷痕を覆ったものも含まれる。すなわち、基材フィル
ムに多数の傷痕を設けたものに、熱融着可能なフィルム
その他のフィルムを積層すると傷痕はこれら積層フィル
ムによって覆われるが、現実に引裂き抵抗となる強靱な
フィルムは基材フィルムであるため、他のフィルムによ
り傷痕が覆われても、基材フィルムに本発明の傷痕が設
けられていれば充分に本発明の目的を達成することがで
きる。そして、熱融着性フィルムで傷痕が覆われている
ことにより、気密性が損なわれることがなく、たとえ密
封袋に加工する際位置ずれが生じて傷痕群のある部位が
内容物封入部に位置することになっても何らの支障もな
いので、製袋の際、フィルムの位置決め、シール位置等
における許容範囲が広くなり、製袋時トラブルの発生も
なく生産性を向上することができる。又、得られた密封
袋は、気密性が損われず、不用意に破断することなく安
全性が高い。
【0022】このような傷痕群を設ける工具としては、
特に限定はないが、金属ロールの円周面や金属板の平面
上に多数の細長い刃先を設ければよい。例えば図9に示
すように、金属面9に擬三角形状の切込みを入れ、この
擬三角形状の底辺を中心軸として、切込まれて金属面か
ら離された金属部位を起立させると、突起10が突出
し、切込まれた部分が窪み11として残る。突起10の
窪み側の面、すなわち、切込まれた面12の金属面に対
してなす角度は60°以上90°が好ましい。このよう
な突起を1列以上線状に配列し、金属を焼入れして用い
る。図10は円周面にこのような突起を設けた加工ロー
ル13の斜視図、第11図は図10中、2点鎖線で示す
部分の拡大平面図である。
【0023】図9に示すような突起10でフィルムを押
圧すると、切込まれた面12の辺縁部が刃先として作用
し、フィルム8に細長の傷痕1を穿設し、この傷痕1の
両先端は鋭角となり亀裂が存在する。円形の刃先の場合
には、傷痕の形状はランダムで半円形や三角形に近いも
の、枝分かれしたもの等がある。このように、傷痕の鋭
角が生じる部位が一定しないため円形の刃先で得られた
傷痕は切断開始効果が小さい。
【0024】図12は図10に示す加工ロール13を用
いてフィルムを加工する1例を示す説明図である。加工
ロール13と押えロール14は1個所で接触しながら同
一の周速度で反対方向に回転している。両ロールの接触
部をフィルム8が通過する。このときフィルム8が加工
ロール13の突起10で押圧され、図1に示すような傷
痕1が配列する。15はフィルムを巻出す原反である。
【0025】
【実施例】 実施例1 幅720mm、基材層に延伸ポリエステルフィルム(厚
さ12μ)、中間層にアルミ箔(厚さ7μ)、熱融着層
に低密度ポリエチレンフィルム(厚さ40μ)を用いた
複合フィルム(合計厚さ59μ)において、これらを貼
り合わせる前の基材層に、加工ロール13として最大幅
0.5mmの図9に示す突起を千鳥状で7列に配したも
のを用い、フィルム幅方向の両端縁から10mmの部位
と、そこから内方に100mm毎に合計8列の傷痕群を
フィルムの長さ方向に線状に加工した後、中間層および
熱融着層を貼り合わせた。これにより基材層の傷痕は中
間層を介して熱融着層で覆われた。
【0026】次いで各傷痕群の中央部を切断してロール
状に巻き取り、7個の幅100mmで長さ1000mの
ロール状フィルムを得た。巻き取り時、特に問題もな
く、通常のフィルムと同じ様に巻き取ることができた。
【0027】得られたロール状のフィルムはいずれも幅
方向両端縁の基材層にのみ傷痕群が配列されているもの
で、これを用いて自動製袋充填機でコーヒー用の粉末ク
リーム3gづつを充填しながら三方シール型のクリーム
入り袋とした。製袋工程、輸送、保管中にフィルムが傷
痕から破断するようなトラブルは全くなく、使用時には
袋の縦融着部の任意の部位から手で開封することができ
た。又、充填後においても輸送中や取り扱い時に袋の縦
融着部から不用意に破れることはなかった。
【0028】実施例2 幅500mm、基材層に延伸ポリエステルフィルム(厚
さ12μ)、熱融着層に低密度ポリエチレンフィルム
(厚さ50μ)を用いた複合フィルム(合計厚さ62
μ)において、両者を貼り合わせる前の基材層に加工ロ
ール13として、最大幅0.5mmの図9に示す突起を
千鳥状で7列に配したものを用い、フィルム幅方向の両
端から10mmの部位とそこから内方に60mm毎に、
合計9列の傷痕群をフィルムの長さ方向に線状に加工し
たあと熱融着層を貼り合わせた。これにより基材層の貫
通傷痕は熱融着層によって完全に覆われたことになる。
【0029】この複合フィルムを紙管に巻回して、長さ
1000mのロール状フィルムを2本得た。
【0030】得られたフィルムを多連式の自動製袋充填
機に供給し、2本のロール状フィルムの一方を袋の表面
側、他方を裏面側として、熱融着層同士を傷痕群の位置
がそれぞれ合致するように重ね、幅10mmの縦シール
を各傷痕群の中心線に合わせて加工した。次いで幅10
mmの横シールを70mmピッチで加工しながらインス
タントラーメン用の乾燥薬味5gづつを充填したあと、
縦、横シール部の中心線を切断して、縦70mm、横6
0mmの四方シール型の薬味入り袋とした。
【0031】得られた袋は四辺を5mm幅でシールさ
れ、袋の縦の二辺には端縁線上に1.75mm幅の傷痕
群が付与されていることになるが、この例のような多連
取りの場合、(1)基材層に傷痕群を付与するときの各
傷痕群列間の寸法精度、(2)製袋時の表裏フィルムの
相対位置、(3)縦ヒートシールと傷痕群との位置関係
など、運転操作上むずかしい面があるため、中には傷痕
の位置がズレて、シール帯の内方境界から袋の収納部に
傷痕がはみ出すものもあったが、しかし基材層の傷は熱
融着層によって完全に塞がれているため袋の気密性は損
われることはなかった。
【0032】充填後における輸送、取り扱い、保管中に
おいても袋の縦融着部から不用意に破れたり、内容物が
吸湿したりするトラブルは全くなかった。
【0033】実施例3 幅940mm、基材層に延伸ポリプロピレンフィルム
(厚さ25μ)、熱融着層にポリプロピレンフィルム
(厚さ30μ)を用いた複合フィルムにおいて、両者を
貼り合わせる前の基材層に加工ロール13として、最大
幅0.5mmの第9図に示す突起を千鳥状で9列に配し
たものを用い、フィルム幅方向の一方の端縁から耳幅1
0mm含む75mmの部位と、535mmの部位に傷痕
群をフィルムの長さ方向に線状に加工したあと、熱融着
層を貼り合わせた。これにより基材層の貫通傷は熱融着
層のフィルムによって完全に覆われたことになる。
【0034】次いでフィルム幅方向の両端縁から10m
m内方と幅方向の中心線を切断しながら紙管に巻回し
て、2本の幅460mm、長さ1000mのロール状フ
ィルムを得た。
【0035】得られたロール状フィルムはいずれもフィ
ルム幅方向の片端から65mm内方に幅約4.5mmの
傷痕群が線状に付与されているものであり、これを自動
製袋充填機に供給して、せんべい150gづつを充填し
ながらピロー型のせんべい入り袋とした。
【0036】得られた袋は袋裏中央の背シールと袋の折
曲部の中間位置に傷痕群が線状に付与されているもの
で、製袋工程、輸送取り扱い、保管中にフィルムが傷痕
から破断するようなトラブルは全くなく、又、充填後に
おいても傷痕に起因する破袋は皆無で、使用時には袋の
損傷部位を指先でつまんで引き裂くことにより容易に開
封することができた。
【0037】実施例4 傷痕群の加工部位を変更した以外は、全て実施例3と同
様の加工を行い、幅460mm、長さ1000mのロー
ル状フィルムを得た。
【0038】得られたロール状フィルムはフィルムの幅
方向片端から115mm内方に1条の傷痕群がフィルム
長さ方向に付与されているもので、これを自動製袋充填
機に供給して、横シールをL型の変形シールバーを用い
た以外は全て実施例3と同様にして、せんべい150g
入りのピロー型袋とした。
【0039】得られた袋は、一方の側面折り曲げ線を中
心にして傷痕群が配置されており、その折り曲げ部上方
の横シールに接する部分(L型シールのL字の底部にあ
たる部位)が局所的にシールされているものである。
【0040】製袋工程、輸送、保管中において、フィル
ムが傷痕から破断することはなく、又、充填機において
輸送中や取扱時に袋の折り曲げ部から不用意に破れた
り、袋の気密性が損なわれるということは全くなく、使
用時には袋の折り曲げ部のシール部から手で容易に開封
することができた。なお、開封用の局部シールは傷痕が
付与されている折り曲げ部のどの位置に設けてもよく、
又、その折り曲げ部の全辺をシールすればその部分のど
こからでも自由に開封することができる。
【0041】
【発明の効果】本発明によればフィルムの実用上の強度
を損なわずに傷痕群を設けた任意の部位から手指の力で
開封することのでき、かつ気密性が保たれ、内容物が変
質することがなく安全性の高い密封袋用積層フィルムを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基材フィルム端部の平面図
【図2】破れる機構の説明図
【図3】同説明図
【図4】密封袋の斜視図
【図5】同別の例の斜視図
【図6】加工を施したフィルムの平面図
【図7】密封袋の更に別の例を示す斜視図
【図8】図7の拡大横断斜視図
【図9】傷痕付設具の突起の拡大図
【図10】加工ロール状傷痕付設具の斜視図
【図11】図10の円周面の拡大平面図
【図12】フィルムの加工の1例を示す説明図
【符号の説明】
1 傷痕 2 端縁線 3,4 先端 5 縦方向融着部 8 フィルム 10 突起 11 窪み 12 切り込まれた面 13 加工ロール A 傷痕群

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の傷痕を設けた基材フィルムと熱融
    着性フィルムとからなる密封袋用積層フィルムであっ
    て、該基材フィルムの傷痕が熱融着性フィルムで覆われ
    ていることを特徴とする密封袋用積層フィルム。
JP3306095A 1991-11-21 1991-11-21 密封袋用積層フィルム Expired - Lifetime JPH0829784B2 (ja)

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