JP4208181B2 - 易開封性包装袋及びその製造方法 - Google Patents
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【発明が属する技術分野】
本発明は、包装袋の実用上の強度を損なうことなく、手指の力で容易且つ確実に開封することが出来るように加工を施した、易開封性のプラスチック性包装袋及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プラスチックフィルム及びそれとアルミ箔などの金属、紙など他の素材との積層フィルムは、軽量で気密性に優れ、高強度で取扱に便利であるため食品、薬品、小物類などの液状、ペースト、固形物、粉末など多岐にわたる種類、形状の商品の包装に使用されている。これらの包装袋にあっては、素材の有する高強度という長所が、袋を引裂いて開封するに当っては逆に引裂き抵抗となり、開封し難いという問題がある。
【0003】
一方で、包装用のプラスチックフィルムは、強靭である反面、一旦傷が生じるとその傷が応力集中源となって、伝播し易いという性質を持っている。この性質を利用して、前もって袋の融着部外縁端部に1箇所傷を与え、これを引裂きのための起点とすることで、手指の力で袋を容易に引裂いて開封することが出来る。具体的には、袋の融着した部位の外縁部に、その横断方向に平行に長さ数mm程度の切り口となるIノッチを設ける方法が知られている。しかし、袋の融着外縁部のどこに切り口が設けられているか見つけ難いという欠点もある。
【0004】
また、融着部外縁端部にV字型或いはU字型のノッチを設けることも行われる。この方法では、切り口を見つけることは幾分容易である。しかし、Iノッチの場合に比較して引裂き開始に比較的に力が必要なことと、大量に製袋、充填するに当っては、ノッチの切断片が飛散して包装袋や製品に付着したり、混入したりする恐れがあると伴に、作業環境を悪化させたりする懸念があった。
【0005】
いずれにしても、これらの方法は、袋の開封口が通常は1箇所に限定されている。しかし、その部位が常に好ましい部位であるとは限らないし、また、比較的に力が必要なために不本意な方向に引裂き開封が進み、内容物が周囲に飛散するなどの不便があった。さらに、開封個所が1箇所しかないため、そこからの開封が失敗すると手指の力ではもはや開封できない欠点があった。
【0006】
このような開封個所が袋の特定個所の1箇所に限定される欠点を解消し、袋の融着部外縁の外縁線の任意の部位から切断できるようにした包装袋の例が、特許文献1に開示されている。このような包装袋を図4から図7を用いて説明する。まず図4に記載のように、包装袋とする前の積層フィルムに対し、包装袋とした時に熱融着部の外縁線となる予定の積層フィルムの当該部位に、あらかじめ微細な傷痕2−1及び2−2を設けておく。そして、製袋する時に、積層フィルム1の傷痕2−1及び2−2を付与した部位を、熱融着性樹脂フィルム層が対向するようにして重ね合せ、その部分を熱融着する。このようにして、積層フィルム1のフィルム流れ方向の融着部5における外縁線4に沿って、傷痕2−1及び2−2が付与された図5の(a)の3方シール包装袋3−1、又は図5の(b)の4方シール包装袋3−2を得る。
【0007】
しかし、このような包装袋の場合、下記の問題点があった。これを図6を用いて説明する。図6の(a)及び(b)は、図5(a)の包装袋3−1の熱融着部Aの模式的な部分拡大図である。図6(a)は、傷痕2−1と2−2の各々の配置が等間隔で、しかも互い違いになっており、表裏のフィルムの傷痕が全く重ならないケースである。また、図6(b)は、傷痕2−1と2−2の繰返しが等間隔で、しかも全く重なっているケースである。実際は、これら両極端の中間のケースがほとんどである。なぜなら、傷痕を付与する治具の刃の位置にはバラつきがあり、また、積層フィルムを重ねる際にも誤差が生じるからである。なお、図6では、実線で示した傷痕2−1は、紙面の表側に位置する積層フィルムの傷痕を意味し、破線で示した傷痕2−2は、紙面の裏側に位置する積層フィルムの傷痕を意味している。
【0008】
これら表裏の積層フィルムに付された傷痕の相対的な位置関係は、従来のようにあらかじめ融着前の積層フィルムに微細な傷痕を付与してから袋を製造する限り、意図的に制御することは困難である。従って、成り行きにならざるを得ず、2枚の積層フィルムの傷痕の位置は多かれ少なかれ互いにずれることになる。
【0009】
また、融着部5は、積層フィルム1が2枚重ね合されて熱融着されて一体化されているので、この部分は、実質的には積層フィルム1の2倍の厚みを有する1枚の単層フィルムの状態となっている。このような包装袋の熱融着された外縁部をさらに拡大して、模式的に示した斜視図を図7に示す。なお、図7の包装袋の外縁面に沿った外縁線4に対し略平行方向をY方向という。また、外縁線4に直角で包装袋のフィルム面に略平行方向で、かつ包装袋の外縁から内部の方へ向かう方向をX方向という。ここで、X方向とY方向は積層フィルムのフィルム面内にある。同様に、積層フィルムのフィルム面に対して略垂直でかつX方向とY方向に垂直な方向をZ方向といい、積層フィルムまたは包装袋の厚みの方向である。
【0010】
図7では、包装袋は、基材フィルム6−1と熱融着性樹脂フィルム7−1からなる積層フィルムと、基材フィルム6−2と熱融着性樹脂フィルム7−2からなる積層フィルムという2枚の積層フィルムを重ね合わせて、熱融着性樹脂フィルム層7−1と7−2が、破線で示した両者の境界線10で互いに熱融着されている。基材フィルム6−1と6−2は、熱融着性樹脂樹脂フィルム層7−1と7−2とを介して接着されている。2枚の積層フィルムの傷痕の相対位置は、必ずしも一致しておらず互いに様々にずれている。
【0011】
このような場合、あらかじめ設けられた微細な傷痕は、一部は、相対位置が互いに一致して応力集中の度合いが大きくなり、傷痕を起点にして一応手指の力で開封開始のための引裂きが可能となる(Z方向が引き裂き方向となる。)。また、相対位置のずれがわずかな範囲であれば、同様に傷痕を起点として袋を引き裂くことは可能である。しかし、その他の、傷痕の相対位置のずれが比較的大きい部分では、実質的に一方の基材フィルムだけしか貫通してない非貫通傷痕となる。そのため、応力集中の度合いが小さく、手指の力では開封し難くなる。
【0012】
また、図7の基材フィルム6−1と熱融着性樹脂フィルム7−1からなる積層フィルムでは、あらかじめ基材フィルム6−1と熱融着性樹脂フィルム7−1を貫通した多数の微細な傷痕2−1を有しているが、熱融着性樹脂フィルム層7−1の傷痕2−1の部分は、熱融着時に相対する面が破線11で示したように熱融着してしまい、実質的に消滅しているか、または残存していてもごく小さいものになっている。また、溶融した熱融着性樹脂フィルムの樹脂が基材フィルムの傷痕を埋めてしまう現象も生じうる。これはもう一つの積層フィルムに関しても同様である。
【0013】
熱融着性樹脂フィルムは、基材フィルムとして用いる二軸延伸フィルムと比較して弾性率が低く伸び易いために、開封時に引裂き先端が塑性変形し、亀裂先端の曲率半径が大きくなって応力集中の低下を招き、その結果、引裂きの伝播を妨げる。即ち開封時の引裂きを妨害する方向に作用し開封し難くする。この現象は熱融着性樹脂フィルムの厚みが厚くなる程大きくなり、特に直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン系のポリオレフィン系樹脂フィルムで厚みが40μmを上回る場合はこの傾向が顕著となり、開封のための引裂き開始が困難となり易い。このような傷痕では、微細傷痕の相対位置が一致しているか誤差が小さい場合でも、袋の開封時には、いわゆる粘りが生じて開封しずらくなる傾向にあった。
【0014】
融着部5の微細な傷痕2−1と2−2の相対的な位置関係は、意図的に制御することが出来ないため、上記の種々の現象は、微細な傷痕が付与されている場所であっても開封する位置によって、粘りはあるが比較的切れやすい個所、切れ難い個所、切れない個所があるという形で現れる。当然のことながら傷痕の加工密度をアップすることにより傷痕2−1と2−2が重なり合う確率や隣接する確率が大きくなるため全体としては開封し易い方向となる。しかし、それは程度の問題にすぎず、粘りが生じたり、切れ難い場所や切れない場所が依然として存在したりすることに変わりは無い。
【0015】
【特許文献1】
特開平6−8966号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の欠点を解消し、微細な多数の傷痕を施した包装袋の融着部の何れの個所からも手指の力で容易且つ確実に開封することが出来る易開封性包装袋及びその製造方法を提供することを目的課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、容易且つ確実に開封開始できる包装袋及びその方法について鋭意研究した結果本発明に到達した。
【0018】
即ち、発明の第1は、基材フィルムと熱融着性樹脂フィルムとが積層された積層フィルムが用いられ、前記熱融着性樹脂フィルム面を対向して重ね合わされて周辺部が熱融着された包装袋であって、前記包装袋の熱融着された前記周辺部外縁に沿って前記包装袋を貫通した多数の微細な傷痕が設けられたことを特徴とする易開封性包装袋である。この構成により、包装袋を開封する際に、粘りが生じることなく容易に開封することが可能となる。
【0019】
ここで、前記の傷痕が、熱融着された前記周辺部外縁の外縁線に対して横断方向に細長形状の傷痕であることは好ましい。また、前記の熱融着性樹脂フィルムが、厚み40μm以上のポリオレフィン系樹脂からなることは好ましい。この構成により十分な接着強度を得ることが可能となる。
【0020】
さらに、前記の傷痕が、熱融着された前記周辺部の外縁の外縁線から横断方向の長さが2mm以内の範囲に設けられており、かつ前記外縁線5mmあたりに1個以上設けられていることは好ましい。この構成により、傷痕が設けられている部分のいずれからでも、粘りが生じることなく容易に包装袋を開封することが可能となる。
【0021】
発明の第2は、基材フィルムと熱融着性樹脂フィルムとを積層した積層フィルムを用いた易開封性包装袋の製造方法であって、前記熱融着性樹脂フィルム面を互いに対向するように重ね合わせて配置し、続いて前記包装袋の周辺部となる部分を熱融着し、しかるのち前記熱融着された部分の前記包装袋外縁の外縁線となる部位に、前記重ね合わされた積層フィルムを貫通する多数の傷痕を設けることを特徴とする易開封性包装袋の製造方法である。この構成により、前記の易開封性包装袋を得ることが可能となる。
【0022】
ここで、前記の多数の傷痕を設けるにあたり、円盤又は円筒の円周面上に砥粒又は微細な刃物を多数設けた回転する治具を用いることは好ましい。これにより、前記の傷痕を比較的簡単に付与することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の易開封性包装袋の例を、図面を参照しながら説明する。図1の(a)または(b)は、易開封性包装袋で用いることができる積層フィルム1の断面の拡大模式図である。(a)の積層フィルム1は、基材フィルム層6及び熱融着性樹脂フィルム層7からなる。(b)の積層フィルム1は、基材フィルム層6及び熱融着性樹脂フィルム層7および中間フィルム層8とからなる。
【0024】
基材フィルム層6に用いられるフィルムとしては、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂フィルム、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12などのポリアミド系樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂フィルムなどの二軸延伸フィルムなどが好ましく用いられる。
【0025】
熱融着性樹脂フィルム層7に用いられるフィルムとしては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレンと共重合可能なビニル化合物との共重合樹脂などのポリエチレン系樹脂フィルム、或いはポリプロピレン系樹脂フィルムなどが用いられる。また、熱融着製樹脂フィルム層7の厚みは、内容物の量や種類などによって要求される熱融着強度によって決まるが、40μm以上であることが望ましい。これにより、十分な接着強度を得やすくなる。さらに好ましくは50μm以上である。また、この厚みは200μm以下であることが好ましい。この範囲内で、開封時の粘りが生じにくい。さらに好ましくは150μm以下である。
【0026】
包装袋に充填した内容物を保存する上で、袋に水蒸気、酸素などのガスバリア性、アロマバリア性などが要求される時は、基材フィルム層6にポリ塩化ビニリデン樹脂層もしくはエチレンビニルアルコール樹脂を主体とする樹脂層をコーティングしたフィルムや、金属酸化物、金属などを蒸着したフィルムを選択するか、図1の(b)の中間フィルム8としてガスバリア性を有するフィルム、例えばアルミニウムなどの金属箔、ポリ塩化ビニリデン樹脂フィルム、エチレンビニルアルコール樹脂フィルムやこれらと他の樹脂との共押出しフィルムなどのフィルムを積層することが出来る。又、袋に剛性、意匠性などが要求される時は紙を積層することも出来る。図4では、フィルムを2層または3層積層した積層フィルムの例を示したが、これ以上の数の層が積層されていても良い。ただし、熱融着性樹脂フィルム層7は、積層フィルムのいずれかの最外層に設ける。
【0027】
積層フィルム1の製造方法は特に制限されるものでは無く、フィルムどうしを接着剤を用いて積層するドライ或いはウェットラミネーション法、フィルムどうしをTダイスから押出した溶融ポリエチレンなどで積層するサンドラミネーション法、Tダイスから溶融ポリエチレンなどを押出すことによって積層する押出しラミネーション法、低融点の熱融着性樹脂を用いて積層するサーマルラミネーション法などが目的に応じて用いられる。
【0028】
易開封性包装袋は、これらの積層フィルムを用いて構成されている。包装袋は、1枚の積層フィルムを折り曲げるか若しくは2枚の積層フィルムを重ね合わせて用い、積層フィルムの熱融着性樹脂フィルム面が対向して互いに接するように配置され、かつそのように配置された状態で積層フィルムの周辺部が熱融着されている。
【0029】
易開封性包装袋は、上記のとおりの熱融着により製袋されたあとの包装袋周辺の熱融着部の外縁部に、所定の治具により微細な貫通傷痕を多数付与したものである。微細な貫通傷痕が多数付された易開封性包装袋の外縁部を拡大して、模式的に示した斜視図を図2に示す。なお、X軸、Y軸、Z軸の各々の方向は、図7に記載した方向と同じである。図2の外縁部では、包装袋13を構成する、基材フィルム16−1と熱融着性樹脂フィルム17−1とからなる積層フィルムと、基材フィルム16−2と熱融着性樹脂フィルム17−2とからなる積層フィルムとが、熱融着性樹脂フィルムが互いに接するように配置されている。さらに、熱融着性樹脂フィルム17−1と17−2とは、破線20で示したそれらの接触面において、周辺部が互いに熱融着されている。
【0030】
この図2の易開封性包装袋13では、微細な貫通傷痕12はいずれもが、基材フィルム16−1、熱融着性樹脂フィルム17−1、基材フィルム16−2、熱融着性樹脂フィルム17−2のいずれに関しても同じ相対位置となるように設けられている。つまり包装袋の表から裏へ貫通するようにして設けられている。これにより、包装袋13のうち、微細な貫通傷痕12が設けられた部分においては、容易に手指の力で開封することが可能となり、しかも開封の際の粘りを生じることがない。
【0031】
また、それぞれの微細な貫通傷痕12は、外縁線14に対して横断方向であるX方向に細長い形状であって、その両端は鋭角をなしているのが好ましい。貫通傷痕12の長さは、図2のX方向、すなわち引裂き開封方向と略平行な方向の長さが0.2mm以上1.0mm以下であることが好ましく、さらに好ましくは0.3mm以上0.6mm以下程度である。
【0032】
また、貫通傷痕12の一部は外縁線14と交差するように設けられ、一部は、交差せずに、外縁線14と平行方向であるY方向に対して千鳥形状となるように互い違いに設けられているのが好ましい。
【0033】
また、貫通傷痕12は、融着部15の外縁線14からその内側(図2のX方向)への長さが2mm以内に存在するようにして設けられるのが好ましい。これを図3に示す。貫通傷痕は周辺部の外縁線14上にあり、外縁線14と交差していることが最も好ましいが、外縁線14上でなく、外縁線14よりその内側2mm以内、好ましくは1mm以内に設けるようにしても良い。この範囲内に微細な貫通傷痕12を設けることにより、貫通傷痕12に応力が集中し易くなり、包装袋13の引裂き開封が容易となる。
【0034】
また、微細な貫通傷痕は、包装袋に多数設ける必要があるが、具体的には、融着部外縁線14からその内側(図2のX方向)への長さが2mm以内に、包装袋13において貫通傷痕が設けられている部分の長さのうちの、どの5mmをとっても1個以上存在するように配置するのが好ましい。
【0035】
これは、包装袋13の微細傷痕が設けられた部分のいずこを摘んでも確実に安定して開封できるようにするためには、熱融着された周辺部を左右の親指と人指し指で摘んで捻って袋を引裂いて開封する際に、左右の指の間にある周辺部のいずれの場所にも少なくとも1つの貫通傷痕が存在すればよいからである。左右の指の間隔は、その間に貫通傷痕が少なくとも1つはある限りは、指の間隔が狭いほど傷痕に有効に力が掛かり易く開封し易い。左右の指の間に貫通傷痕が無い時は、指に捻りの力を加えても袋は引裂けないが、その場合は指が自然と滑って左右の指の間隔が広がり、広がった指の間隔に貫通傷痕が存在するようになると引裂けるようになる。このような場合、経験的に5mmの間隔に少なくとも1個の貫通傷痕があれば、引裂き易いと感じることが判明した。好ましくは5mmの間隔に少なくとも2個である。
【0036】
また、上記の長さ5mmあたりに存在する貫通傷痕の数は30個以下であることが好ましい。この範囲内で、貫通傷痕を付与する処理が比較的容易であり、また、包装袋の外縁が、包装袋としての形状と強度を保つことができる。より好ましくは5mmあたり20個以下である。
【0037】
このように、多数の微細な貫通傷痕を設けることにより、包装袋の傷痕が付された場所のいずれの位置においても、包装袋が手指の力で切れやすくなり、かつ開封の際に粘りを生じることが無くなる。また、開封する際に切り口を探す必要もない。また、融着部の外縁部のみに貫通傷痕を付与しているため、内容物が充填される袋の胴体部分は易開封加工を施していない包装袋と同じであり、実用上の袋強度を何ら損なうことが無い。そのため、易開封加工を施していない包装袋と同様な用途に用いることが出来る。
【0038】
次に、このような易開封性包装袋のうち、図5(b)のごとき四方シール袋の製造方法について説明する。すでに説明した製造方法により得られた2枚の積層フィルムを、熱融着性樹脂フィルム層を対向して接するように重ね合わせ、積層フィルムの製袋流れ方向に平行方向に直線状に熱融着を行い、四方シールのうちの略平行な二方のシール処理を行う。
【0039】
続いて、円盤の円周上に砥粒又は微細な刃物を多数設けた回転する治具と回転する受けロールの間に積層フィルムを挟み、製袋の流れ方向に平行に設けられた融着部外縁の外縁線となる部位を連続的に押圧することによって、融着部外縁に沿って微細な貫通傷痕を多数付与する。
【0040】
製袋時のフィルムの流れ方向と垂直な方向の融着部外縁に傷痕を付与する場合は、円筒の円周面上に円筒の長さ方向に線状に所定の幅の砥粒又は微細な刃物を設けた回転する円筒を用いて、又は平板面状に砥粒又は微細な刃物を設けた上下する板を用いて融着部外縁の外縁線となる部位を間歇的に押圧することで付与しても良い。
【0041】
また、一旦製袋した袋に別工程で1枚ずつ枚様的に融着部外縁の外縁線となる部位に付与しても良い。これらの場合、貫通傷痕は融着部外縁の全長に渡って設けられていることが好ましい。
【0042】
回転可能な円盤の円周面上に砥粒又は微細な刃物を多数設けた治具等を用いて傷痕を付与した前2者の場合は、続いて、予定された外縁線に沿って積層フィルムを切断すると共に、積層フィルムの流れ方向の一定間隔ごとに、流れ方向に対して直角方向に切断して、四方のうち、略平行の二方が熱融着され、かつ微細な貫通傷痕が多数付されており、残り二方が熱融着されていない包装袋前駆体が得られる。
【0043】
続いて、熱融着されていない二方の一つが熱融着処理され、包装袋が構成される。これに常法に従って内容物が充填され、残る一方が熱融着処理されて密封される。
【0044】
このようにして得られた包装袋は、2枚の積層フィルムの同じ位置に確実に微細な貫通傷痕が多数付与されており、開封性に最も良好な状態となっている。微細な傷痕は、貫通傷痕のみから構成されている必要は無く未貫通傷痕が混在していても良い。
【0045】
傷痕を付与するための方法としては、例えば特開平6−8966号公報に開示されたような高さ0.2mm〜1.0mm、幅0.2mm〜1.0mm程度で上縁端が鋭いエッジ状の微細な刃物を機械的に、円盤の円周上に複数列千鳥状に配列加工したものを用いる方法、又は50μm〜100μm程度の粒径で鋭い角を有する、例えば合成ダイヤモンドの様な硬い粒子を円盤の円周上に電着したもの、或いはサンドペーパーを円盤の円周上に貼り付けたものなどで熱融着部を押圧する方法などが挙げられる。さらに、積層フィルム2枚合せの厚目の融着部に貫通孔を確実に付与するためには、特開平6−8966号公報に開示されたような刃の高さを比較的高く且つ均一に揃えることが可能な微少刃物治具を用いることが好ましい。
【0046】
また、上記のように連続的に傷痕を付与するのではなく、積層フィルムから一枚ずつ製袋し、しかるのち一枚ごとに貫通傷痕を付与するようにしても良い。この場合、微細な貫通傷痕を一定位置に付与するために、包装袋を上記の受けロールの一定位置に固定する必要があるが、そのために受けロール表面に粘着性を有する樹脂層を設けたり、または、受けロールを中空状とし、かつ受けロール面上には内部に貫通した微細な孔を多数設けて、受けロール内部を減圧することにより包装袋を一時的に受けロール表面に固定するようにしても良い。
【0047】
このような包装袋に内容物を充填した密封包装体を製造するには、一旦袋の一辺が開放した袋を製造して、別工程でその袋に内容物を充填して開放端を熱融着して密封する方法、又は袋を製袋すると同時に内容物を充填して熱融着して密封する方法などを用いることができる。以下、実施例により本発明を説明する。
【0048】
【実施例1】
ユニチカ株式会社製の厚み15μmの二軸延伸ナイロンエンブレムと東セロ株式会社製の厚み70μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム HCを、2液性のポリウレタン系接着剤を用いてドライラミネーション法により貼り合せて積層フィルムを得た。このフィルムを幅440mmにスリットして、製袋機で直鎖状低密度ポリエチレンフィルム面同士を対向させて半折して220mmに切断し、フィルムの流れ方向の両端側から5mm内側に入った個所から15mmの幅を熱融着した。
【0049】
続いて、直径80mmで厚み6mmの金属製円盤の外周面上に、刃元幅が0.5mmで0.45mmの高さを有する先端が鋭利な微細な突起の刃物を、刃の長さの方向が円盤の円周方向と垂直になるようにして、円盤の厚み方向のピッチが1.0mm、円盤の円周方向のピッチが2.0mmとなるように千鳥状に7列配列した(微細突起が加工された幅は、1.0mm/2×7列=3.5mmとなる)回転する円盤を用意した。この円盤を受ける直径100mmのアルミニウム製の受けロールに粘着テープを巻付け、上特開平6−8966号公報に記載の方法で、上記の回転する円盤とこの受けロールとの間に、上記の熱融着されたフィルムを挟み込んで、熱融着された部分を円盤で押圧し、フィルムの外縁端から8.5mm内側に入った端が微細傷痕帯の外端になるようにして、熱融着部を貫通する幅3.5mmの微細な密集した傷痕帯をフィルムの流れ方向に連続的に付与した。
【0050】
次いで幅3.5mmの傷痕帯の外側から1.5mmの個所をスリットして切落とし、フィルム流れ方向の一辺が開放した縦300mm、横200mmのサイズの包装袋を得た。
【0051】
この包装袋は、熱融着幅10mmで、縦300mmの融着部の外縁端からその内側の2.0mmの帯幅で、微細な貫通傷痕が、外縁端の長さ5mmあたりに10個となるように多数付与された包装袋である。この包装袋を10袋用いて袋の両側の300mmの熱融着端部を10mm置きに手指で引裂いて切出し、切出し易さを官能評価した。切出し性を評価した個所は合計(300mm/10mm)×2辺×10袋=600箇所で、この袋は600箇所全てにおいて、粘りが生じることもなく、容易に切出すことが出来た。
【0052】
【比較例1】
実施例1で用いた積層フィルムと同様の積層フィルムに、実施例1と同様な傷痕の付与方法で、幅3.5mmの微細な密集した傷痕帯の端が440mm幅のフィルムの両端から8.5mm内側に入った個所と、フィルムの中央(220mm)部から左右に8.5mm入った個所になるようにして、製袋する前にあらかじめ合計4列の傷痕帯をフィルムの流れ方向に連続的に付与した。
【0053】
このフィルムを実施例1と同様に、製袋機で直鎖状低密度ポリエチレンフィルム面同士を対向させて半折して220mmに切断して、半折したフィルムの傷痕帯同士が重なるようにしてこの個所を実施例1と同様に熱融着して、融着幅10mmで、縦300mmの融着部の外縁端から2.0mmの幅で微細な傷痕が付与された実施例1と同じ大きさの包装袋を得た。この包装袋と実施例1の包装袋の違いは、実施例1の包装袋が熱融着後に傷痕を付与したのに対し、この例の包装袋では、予め傷痕を付与しておいたフィルムを熱融着した点にある。
【0054】
この包装袋10袋に付いて、実施例1と同様に600個所に付いて手指での切出し易さを官能評価した。その結果、切り出し時に粘りが生じたものの比較的容易に切出し可能な箇所は282箇所、切出しに力を要した個所は164箇所、切出し出来なかった個所は155箇所であった。
【0055】
なお、この粘りが生じるものの比較的容易に切出し可能であった個所では、表裏フィルムの二軸延伸ナイロンフィルムの傷痕が完全に重なった個所が5mmあたり1個以上あった。また、切出しに力を要した個所では、傷痕が完全に重なった個所は無かったもののその相対位置のずれは小さかった。しかし、切出しが出来なかった個所は傷痕の相対位置のずれが大きかった。
【0056】
【実施例2】
ユニチカ株式会社製の厚み12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム エンブレットと、厚さ7μmのアルミニウム箔をTダイスから押出した密度0.918g/cm3で厚み20μmの低密度ポリエチレンを用いて貼り合せ、次いでアルミニウム箔側にTダイスから厚み35μmの上記と同じ低密度ポリエチレンを押出し積層し4層構成の積層フィルムを得た。
【0057】
この積層フィルムを用いた以外は実施例1と同様にして、融着幅10mmで、縦300mmの融着部の外縁端から2.0mmの幅で微細な傷痕が付与された実施例1と同じ大きさの包装袋を得た。この包装袋の切出し性を実施例1と同様に評価したところ、600箇所全てにおいて、切り出し時の粘りが生じることもなく容易に切出すことが出来た。
【0058】
【比較例2】
実施例2の積層フィルムと同様な積層フィルムに、比較例1と同様な方法で、幅3.5mmの微細な密集した傷痕帯の端が440mm幅のフィルムの両端から8.5mm内側に入った個所と、フィルムの中央(220mm)部から左右に8.5mm入った個所になるようにして、あらかじめ合計4列の傷痕帯をフィルムの流れ方向に連続的に付与した。このフィルムを実施例2と同様に製袋機で製袋して、融着幅10mmで、縦300mmの融着部の外縁端から2.0mmの幅で微細な傷痕が付与された実施例2と同じ大きさの包装袋を得た。
【0059】
この包装袋と実施例2の包装袋の違いは、実施例2の包装袋が熱融着後に傷痕を付与しているのに対し、この包装袋では、あらかじめ傷痕を付与しておいたフィルムを熱融着している点である。
【0060】
この包装袋を10袋用いて、実施例2と同様に600個所に付いて手指での切出し易さを評価した。その結果、粘りが生じるものの比較的容易に切出し可能な箇所は512箇所、切出しに力を要した個所は88個所であった。
【0061】
【発明の効果】
包装袋の貫通傷痕を設けた個所において、粘りや切れ難い等の問題が生じることなく、その貫通傷痕を開封の起点として容易且つ確実に開封を開始することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】易開封性包装袋で用いる積層フィルムの例の断面を示した模式図である。
【図2】本発明の易開封性包装袋の、融着部外縁端を拡大して模式的に示した斜視図である。
【図3】易開封性包装袋の、貫通傷痕の分布を示した模式図である。
【図4】従来の包装袋で用いるあらかじめ微細な傷痕を付した積層フィルムの模式図である。
【図5】融着部外縁に多数の微細な傷痕を施した(a)三方袋、(b)四方袋の例を示した模式図である。
【図6】従来の製法による包装袋の融着部の表裏フィルムの傷痕の相対的な位置関係を示した模式図である。
【図7】従来の製法による包装袋の、融着部外縁端を拡大して模式的に示した斜視図である。
【符号の説明】
1 積層フィルム
2−1 傷痕
2−2 傷痕
3−1 従来の易開封性包装袋
3−2 易開封性包装袋
4 熱融着部外縁線
5 熱融着部
6 基材フィルム層
7 熱融着性樹脂樹脂フィルム層
8 中間フィルム層
10 境界線
11 傷痕融着面
12 貫通傷痕
13 易開封性包装袋
14 融着部外縁線
15 融着部
16−1 基材フィルム層
16−2 基材フィルム層
17−1 熱融着性樹脂フィルム層
17−2 熱融着性樹脂フィルム層
20 接着面
Claims (1)
- 基材フィルムと熱融着性樹脂フィルムとが積層された積層フィルムを用いて、前記熱融着性樹脂フィルム面を対向させて重ね合わされた該フィルム周辺部が熱融着され、該熱融着部の外縁に沿って、貫通した多数の微細な傷痕が設けられた包装袋を製造する方法であって、粘着性を有する樹脂層を設けた回転受けロール又は内部が減圧可能な中空状の受けロールの間に、前記熱融着性樹脂フィルム面を対向させて重ね合わされた積層フィルムを挟み、円盤の円周上または平板面上に砥粒又は微細な刃物を設けた回転治具により、前記熱融着部の外縁に沿って前記積層フィルムを連続的に押圧して傷痕を付与することを特徴とする包装袋の製造方法。
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