JPH0638273U - チップ部品の実装構造 - Google Patents

チップ部品の実装構造

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JPH0638273U
JPH0638273U JP7752592U JP7752592U JPH0638273U JP H0638273 U JPH0638273 U JP H0638273U JP 7752592 U JP7752592 U JP 7752592U JP 7752592 U JP7752592 U JP 7752592U JP H0638273 U JPH0638273 U JP H0638273U
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chip
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 チップ部品を回路基板に実装する際に、チッ
プ部品がたとえ傾いてもショート等のトラブルのないチ
ップ部品の実装構造を提供する。 【構成】 チップ部品1のバンプ2間に対応する回路基
板3側の領域にチップ部品1の傾動を抑制する絶縁性の
スペーサ5をチップ部品1側に突き出して設ける。この
回路基板3にチップ部品1を搭載すると、チップ部品の
傾きはスペーサ5の厚さ分だけ軽減される。この状態で
リフローすると、チップ部品1は回路基板3に実装さ
れ、たとえチップ部品が傾いて取り付けられてもチップ
部品1と回路基板3とは前記スペーサ5によって隔絶さ
れ、ショートを起こすことがない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は回路基板に搭載するチップ部品の実装構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、テレビジョン受像機やディスプレイ装置やコンピュータ等のあ らゆる電子機器にはコンデンサや抵抗等の多数の電子部品が用いられている。こ れら電子部品は電子機器の小型軽量化に伴い、最近特にチップ化傾向にある。図 7には回路基板に搭載される一般的な二端子のチップ部品が示されている。この 二端子のチップ部品1は直方体様の形状をしており、長手方向の両端側下面に端 子が形成され、この端子に半田が盛られてバンプ2が形成されている。このチッ プ部品1は回路基板に搭載され、リフロー等によってバンプ2が回路基板に接続 固定されて、チップ部品1が回路基板に実装されるものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図6に示すように、この二端子のバンプ付チップ部品1を回路 基板3に搭載すると、2個のバンプ2のみでは静止バランスが悪く、バンプ2の みを支点として自立することは極めて困難である。したがって、このチップ部品 1は幅方向に傾いた(角度θ)状態で一端側4の角6が回路基板3と接触して載 置されることとなる。この状態でリフロー(熱風炉等の炉内を通過してバンプを 形成する半田を溶かして回路基板に接続固定する方式)すると、バンプ2を形成 する半田が溶けて回路基板3に接続され、通常は半田の表面張力によってチップ 部品は自立するが、実装条件によっては図5に示されるように、チップ部品の一 端側4の角6は回路基板3と接触した状態のままで実装される。このように、チ ップ部品1の角6が回路基板3に接触したままの場合にはショート等のトラブル が発生する虞があった。
【0004】 また、このチップ部品は回路基板3に搭載の際に傾きが大きいので、リフロー の際に振動等によって位置ずれが起こり易い。位置ずれが起こると、チップ部品 1は回路基板3の所定位置に実装されないため実装不良となる虞があり、歩留り 低下をきたす等の問題があった。
【0005】 本考案は上記従来の課題を解決するためのものであり、その目的は、チップ部 品を回路基板に実装する際に、チップ部品が傾いて取り付けられてもショート等 のトラブルのないチップ部品の実装構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するために、次のように構成されている。すなわち、 本考案はチップ部品の両端側に端子となるバンプが形成され、このバンプが回路 基板に接続固定されてチップ部品が回路基板に実装されているチップ部品の実装 構造において、前記回路基板とチップ部品の少なくとも一方側には実装されるチ ップ部品のバンプ間の領域にチップ部品の傾動を抑制する絶縁性のスペーサが設 けられていることを特徴として構成されている。
【0007】
【作用】
チップ部品を回路基板に実装する際に、チップ部品のバンプが回路基板側の絶 縁性のスペーサを股いだ状態で搭載される。このとき、チップ部品が傾動しても チップ部品と回路基板はスペーサによって接触することはなく、チップ部品がス ペーサに接触しても絶縁性のためチップ部品はショートすることがない。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。なお、本実施例の説明にお いて、従来例と同一の名称部分には同一符号を付し、その詳細な重複説明は省略 する。図1には本実施例に係わるチップ部品の実装構造の一例が示されている。
【0009】 本実施例の特徴的なことは、実装されるチップ部品のバンプ2間に対向する回 路基板3側の領域にチップ部品1の傾動を抑制する絶縁性のスペーサ5をチップ 部品1側に突き出して設けたことである。
【0010】 図1において、このチップ部品1には従来例と同様に、両端側に一対の端子と なるバンプ2が設けられている。回路基板3側にはチップ部品1のバンプ間に対 向する領域に、リフロー前のバンプ2の高さhよりも低い厚みtの絶縁性のスペ ーサ5がチップ部品1側に突き出した状態で、例えば、スクリーン印刷法等によ りライン状に形成されている。このスペーサ5の厚さtとバンプ2の高さhとは h>t>0の関係にある。
【0011】 次に、上記構成の回路基板3にチップ部品1を実装する動作について説明する 。まず、チップ部品1のバンプ2が回路基板3に設けたスペーサ5を股ぐ状態で チップ部品1を回路基板3に搭載する。このとき、チップ部品1の傾きは図2の (a)に示されるように、従来の図6に比べてスペーサ5の厚みt分だけ小さく なる。この状態でリフローすると、バンプ2の半田が溶けてバンプ2は回路基板 3に接続固定され、チップ部品1が回路基板3に実装される。そして、チップ部 品1は通常、半田の表面張力により自立するが、実装条件のばらつき等によりチ ップ部品1が図2の(b)に示されるように、傾いたまま実装されることもある 。
【0012】 本実施例によれば、チップ部品1のバンプ2間に対向する回路基板3側の領域 に絶縁性のスペーサ5を形成する構成としたので、チップ部品1を回路基板3に 実装する際にチップ部品1が傾いたまま取り付けられても、チップ部品1は絶縁 性のスペーサ5によって回路基板3と隔絶されるため、ショート等のトラブルを 防止することができる。
【0013】 また、チップ部品1を回路基板3に搭載する際に、チップ部品はスペーサ5の 厚さ分だけ傾きが小さいためリフローの際に自立安定性が高くなる。また、リフ ローの際、搬送手段からチップ部品に振動が加わっても傾きが小さいためチップ 部品の位置ずれを防止することができ、所定位置に実装することが可能となり、 歩留りを向上することができる。
【0014】 ところで、一般的にバンプ形状は太鼓状よりも鼓状の方が半田接続の信頼性が 高いことが知られている。例えば、図4の(b)に示すように、スペーサ5の厚 さを薄くすると太鼓状のバンプが形成されるが、図4の(a)に示されるように 、スペーサ5の厚さを調整し、バンプ2の高さに近づけることにより信頼性の高 い鼓状のバンプ2を形成することができる。
【0015】 なお、本考案は上記実施例に限定されることはなく、様々な実施の態様を採り 得る。例えば、上記実施例ではスペーサ5をライン状態で形成したが、図3の( a)に示されるように板状の形状でもよく、図3の(b)に示されるように円形 等、他の任意の形状でもよい。
【0016】 また、本実施例では二端子のバンプ付チップ部品で説明したが、本考案のチッ プ部品の実装構造は複数の端子が直線状にある3端子以上のバンプ付チップ部品 にも適用することができる。
【0017】 さらに、上記実施例では絶縁性のスペーサ5をスクリーン印刷により形成した が、蒸着やスパッタ等、他の任意の適宜な方法を用いてスペーサ5を形成するこ とができる。
【0018】 さらにまた、上記実施例では絶縁性のスペーサ5を回路基板3側に設けたが、 このスペーサ5をチップ部品1側に設けてもよい。
【0019】
【考案の効果】
本考案はチップ部品のバンプ間に対向する回路基板側の領域に絶縁性のスペー サを形成する構成としたので、チップ部品を回路基板に実装する際にチップ部品 はスペーサの厚さ分だけ傾きが小さいため、リフローの際に自立安定性が高くな る。また、たとえチップ部品が傾いて実装されてもチップ部品と回路基板とは絶 縁性のスペーサによって隔絶されるため、ショート等のトラブルを防止すること ができる。
【0020】 また、チップ部品を回路基板に搭載する際にチップ部品の傾きがスペーサの厚 み分だけ小さくなるので、リフローの際に搬送手段によってチップ部品に振動が 加わっても傾きが小さくなる分だけ従来例に比べ静止バランスがよくなるため、 チップ部品の位置ずれを防止することができる。これにより、チップ部品を所定 位置に正しく実装することが可能となり、歩留りを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係わるチップ部品の実装構造の説明
図である。
【図2】本実施例に係わるチップ部品を回路基板に実装
したときの傾動状態を示す説明図である。
【図3】同チップ部品の他構成の実装構造の説明図であ
る。
【図4】同チップ部品の各種バンプ形状の説明図であ
る。
【図5】従来のチップ部品の実装状態の説明図である。
【図6】従来のチップ部品の搭載状態の説明図である。
【図7】従来の二端子のバンプ付チップ部品の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 チップ部品 2 バンプ 3 回路基板 5 絶縁性スペーサ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップ部品の両端側に端子となるバンプ
    が形成され、このバンプが回路基板に接続固定されてチ
    ップ部品が回路基板に実装されているチップ部品の実装
    構造において、前記回路基板とチップ部品の少なくとも
    一方側には実装されるチップ部品のバンプ間の領域にチ
    ップ部品の傾動を抑制する絶縁性のスペーサが設けられ
    ていることを特徴とするチップ部品の実装構造。
JP1992077525U 1992-10-13 1992-10-13 チップ部品 Expired - Lifetime JP2589298Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1992077525U JP2589298Y2 (ja) 1992-10-13 1992-10-13 チップ部品

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Publication Number Publication Date
JPH0638273U true JPH0638273U (ja) 1994-05-20
JP2589298Y2 JP2589298Y2 (ja) 1999-01-27

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ID=13636394

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62125640A (ja) * 1985-11-26 1987-06-06 Nec Corp ハイブリツド集積回路
JPS62189706A (ja) * 1986-02-14 1987-08-19 Murata Mfg Co Ltd チツプコイルの実装方法
JPH03173191A (ja) * 1989-11-30 1991-07-26 Taiyo Yuden Co Ltd 部品搭載回路基板
JPH0482880U (ja) * 1990-11-29 1992-07-20

Patent Citations (4)

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