JPH0636976A - 電子部品のスクリーニング方法 - Google Patents

電子部品のスクリーニング方法

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JPH0636976A
JPH0636976A JP4212236A JP21223692A JPH0636976A JP H0636976 A JPH0636976 A JP H0636976A JP 4212236 A JP4212236 A JP 4212236A JP 21223692 A JP21223692 A JP 21223692A JP H0636976 A JPH0636976 A JP H0636976A
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JP
Japan
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heat treatment
treatment step
electronic component
electronic components
fluorine
Prior art date
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Pending
Application number
JP4212236A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Yamamoto
敦司 山本
Noriaki Suzuki
紀明 鈴木
Yuuya Takaku
侑也 高久
Yasuyo Nishijima
泰世 西嶋
Kaname Kurihara
要 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Elna Co Ltd
Original Assignee
Elna Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱特性の良好な電子部品を歩留まり良く得
ること。 【構成】 加熱した弗素系不活性液中またはその蒸気相
中において電子部品を加熱する第1の加熱処理工程と、
その電子部品を所定の条件でエージングした後、同電子
部品を加熱した弗素系不活性液中またはその蒸気相中に
おいて再度加熱する第2の加熱処理工程とを含み、同第
2の加熱処理工程後に電子部品の特性を測定し、特性劣
化の発生した電子部品を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子部品のスクリーニン
グ方法に関し、さらに詳しく言えば、電子部品を加熱処
理し、特性劣化の発生した電子部品を予め除去するよう
にした樹脂外装体を有する電子部品のスクリーニング方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子部品はプリント基板にハンダ付けさ
れる際にその熱的ストレスを受ける。例えば、ディップ
法による場合には260℃前後の溶融ハンダ中に5〜1
0秒間浸漬されることになる。また、リフロー法の場合
には約230℃の雰囲気中に10〜60秒間浸漬され
る。
【0003】このため、電子部品の多くは耐熱性を有す
る樹脂外装体を備えている。例えば、タンタル固体電解
コンデンサにおいては、エポキシ樹脂などからなる樹脂
外装体を備えている。
【0004】この樹脂外装体には樹脂モールドによるも
のと、樹脂液中に浸漬するディップ法によるものとがあ
るが、いずれにしてもハンダ時の熱的ストレスを防ぐに
は十分でなく、しばしば特性劣化が発生する。
【0005】また、特に樹脂モールドの場合にはアフタ
キュアの問題がある。すなわち、モールド外装後の製品
を例えば180℃の熱風循環式高温槽内に4〜8時間放
置してモールド樹脂の硬化反応を終了させるようにして
いるが、これによるとリードフレームのメッキ表面が熱
により酸化し、ハンダ濡れ性が低下してしまう。
【0006】そこで、本出願人の出願に係る例えば特公
平3−76777号公報の電子部品のスクリーニング方
法においては、図3に示されているように、加熱処理槽
2内に弗素系不活性液1を入れ、同液1をヒータ3にて
その沸点まで加熱し、その液1内またはその蒸気相4中
に電子部品6を浸漬または暴露して加熱処理し、しかる
後、電子部品6の特性を測定し、特性劣化の発生した電
子部品を予め除去するようにしている。なお、5は冷却
用コイルで、これにより高価な弗素系不活性液の揮散を
防止するようにしている。
【0007】これによれば、電子部品は一度ハンダ付け
時とほぼ同等の熱的ストレスを受けているため、その後
のハンダ付けにおいても著しい特性劣化は見られない。
また、不活性雰囲気であるため、リードフレームや樹脂
外装体に対して酸化反応などの化学的影響を及ぼすこと
がない、などの効果が奏される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにハンダ付
け時には不良は出ないが、これは加熱処理後に特性不良
のものを予めスクリーニングしているためで、加熱処理
時の熱的ストレスによる不良品が発生することに変わり
はない。
【0009】また、この加熱処理によってモールド樹脂
のアフタキュアはある程度進行するが、完全にその硬化
反応が終了するまでには至らない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の事情
に鑑み、加熱処理を行なうが、その熱的ストレスによる
不良品の発生を可及的に少なくするとともに、モールド
樹脂のアフタキュアが十分に行なわれるようにしたもの
で、その構成上の特徴は、加熱した弗素系不活性液中ま
たはその蒸気相中において電子部品を加熱する第1の加
熱処理工程と、その電子部品を所定の条件でエージング
した後、同電子部品を加熱した弗素系不活性液中または
その蒸気相中において再度加熱する第2の加熱処理工程
とを含み、同第2の加熱処理工程後に電子部品の特性を
測定し、特性劣化の発生した電子部品を除去するように
したことにある。
【0011】この場合、第1の加熱処理工程および第2
の加熱処理工程では、ともにほぼ同一温度に加熱された
弗素系不活性液が用いられることが好ましい。
【0012】また、第1の加熱処理工程における加熱処
理時間をT、第2の加熱処理工程における加熱処理時
間をTとするとき、T<Tであることが望まし
い。
【0013】使用する弗素系不活性液としては、その沸
点が200℃以上のパーフルオロポリエーテルが最適で
あり、その加熱温度は250〜300℃であり、また、
加熱処理時間は5〜600秒間であることが好ましい。
【0014】
【作用】チップ型固体電解コンデンサを例にとると、第
1の加熱処理時の熱的ストレスにより、同コンデンサの
漏れ電流レベルとバラツキが大きくなり、この時点で本
来漏れ電流不良となる製品が発生するが、そのままエー
ジングすることにより、その漏れ電流レベルとバラツキ
が小さな値に収束する。
【0015】しかる後、第2の加熱処理を行ない再び熱
的ストレスを与えても、モールド樹脂および内部素子に
は第1の加熱処理時の熱的ストレスの経験が与えられて
いるため、漏れ電流の上昇が抑制される。
【0016】これにより、第2の加熱処理後のスクリー
ニングにおいて、特性不良は殆ど発生しない。また、モ
ールド樹脂のアフタキュアも十分に行なわれる。
【0017】
【実施例】本発明においては、図1に示されているよう
に、樹脂外装体を形成した後、加熱した弗素系不活性液
にて加熱処理する(第1の加熱処理)。次ぎに、エージ
ングを行ない、加熱した弗素系不活性液にて再度加熱処
理する(第2の加熱処理)。しかる後、自然もしくは強
制的に冷却し、特性例えばコンデンサでは漏れ電流、損
失角の正接(tanδ)、静電容量などの値を測定して
特性劣化の発生した電子部品を除去(スクリーニング)
する。
【0018】次ぎに、本発明の実施例を比較例とともに
説明するが、加熱処理槽としては先に説明した図3の加
熱処理槽を使用している。
【0019】また、弗素系不活性液としては、例えばイ
タリア国モンテフォルス社のガルデン(商品名)もしく
はフォンブリン(商品名)、米国スリーエム社のフロリ
ナート(商品名)または旭硝子社のアフルード(商品
名)などのパーフルオロポリエーテル、パーフルオロア
ルキルアミン、パーフルオロエーテルなどが使用可能で
あるが、ここではガルデンのVPS(ベーパーフエイズ
ソルダリング)グレード品HS/260(平均分子量8
00,蒸留温度範囲250〜270℃,沸点260±5
℃,20℃での熱伝導度0.0007Watt/cm
℃)を用いている。
【0020】《実施例1》定格6.3V4.7μFのタ
ンタル固体電解コンデンサ素子を40個用意し、それら
をリードフレームに取り付けた状態で、同コンデンサ素
子の周りに信越化学工業社製エポキシ樹脂KML−10
3にて樹脂外装体を形成した。その時のモールド成形条
件は、金型温度165℃、射出圧力40kg、成形時間
180秒とした。そして、このコンデンサを260℃の
ガルデン液中に10秒間浸漬して第1の加熱処理を行な
った。次ぎに、85℃の温度雰囲気中において8Vの電
圧を90分間印加してエージングを行なった。しかる
後、再度260℃のガルデン液中に20秒間浸漬して第
2の加熱処理を行なった。冷却して、その特性を測定し
たところ、特性劣化を生じたもの(ここでは漏れ電流が
0.3μA以上のもの)は「0」であった。また、実際
に260℃の溶融ハンダ内に5秒間浸漬したが、特性劣
化を生じたものはなかった。また、加熱処理を2度繰り
返すことにより、アフタキュアもほぼ完全に行なわれ、
樹脂の硬化反応が終了するに至った。
【0021】〈比較例1〉実施例1と同じく、定格6.
3V4.7μFのタンタル固体電解コンデンサ素子を4
0個用意し、それらをリードフレームに取り付けた状態
で、同コンデンサ素子の周りに信越化学工業社製エポキ
シ樹脂KML−103にて樹脂外装体を形成した。その
時のモールド成形条件は、金型温度165℃、射出圧力
40kg、成形時間180秒とした。次ぎに、このコン
デンサを85℃の温度雰囲気中において8Vの電圧を9
0分間印加してエージングを行なった。しかる後、26
0℃のガルデン液中に30秒間浸漬して加熱処理を行な
った。冷却して、その特性を測定したところ、特性劣化
を生じたもの、すなわち漏れ電流が0.3μA以上のも
のは5個であった。これを除去して、260℃の溶融ハ
ンダ内に5秒間浸漬したが、特性劣化を生じたものはな
かった。アフタキュアの進行状況を見たが、硬化反応が
終了しているものは殆どなかった。
【0022】図2には上記実施例1と比較例1の各処理
後の漏れ電流特性のバラツキ状態が示されている。
【0023】実施例1によると、第1の加熱処理により
漏れ電流が大きくばらつき、0.3μA以上のものが2
個発生したが、その後のエージングによりすべてが漏れ
電流0.05μA以下に収まっている。そして、再度加
熱しても大きなバラツキはなく、スクリーニングの対象
となるものは発生しない。そればかりか、260℃のハ
ンダに浸漬することで、漏れ電流がより少なくなる傾向
を見せている。
【0024】これに対して、比較例1では最初のエージ
ング処理により漏れ電流がより小さな値に収まるが、そ
の後の加熱処理によりそのバラツキが大きくなり、結果
的にスクリーニングの対象となる漏れ電流が0.3μA
のものが5個発生した。残りの35個については260
℃のハンダに浸漬しても特性変化は殆どなかった。
【0025】なお、第1の加熱処理の前にエージングを
行なっても良い。また、上記実施例はいわゆるチップ型
の樹脂外装体についてのものであるが、樹脂液中に浸漬
することにより形成されるディップタイプの樹脂外装体
についても適用可能であることは勿論である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
中間にエージング処理をはさんで加熱した弗素系不活性
液により電子部品を2度加熱することにより、耐熱性の
良好な電子部品を歩留まり良く製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理工程を示した工程図。
【図2】本発明による実施例と比較例の漏れ電流のバラ
ツキ状態を示した特性比較図。
【図3】弗素系不活性液による加熱処理槽を示した断面
図。
【符号の説明】
1 弗素系不活性液 2 加熱処理槽 3 ヒータ 6 電子部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西嶋 泰世 福島県石川郡石川町字当町145番地 エル ナー福島株式会社石川工場内 (72)発明者 栗原 要 福島県石川郡石川町字当町145番地 エル ナー福島株式会社石川工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱した弗素系不活性液中またはその蒸
    気相中において電子部品を加熱する第1の加熱処理工程
    と、その電子部品を所定の条件でエージングした後、同
    電子部品を加熱した弗素系不活性液中またはその蒸気相
    中において再度加熱する第2の加熱処理工程とを含み、
    同第2の加熱処理工程後に電子部品の特性を測定し、特
    性劣化の発生した電子部品を除去することを特徴とする
    電子部品のスクリーニング方法。
  2. 【請求項2】 上記第1の加熱処理工程および上記第2
    の加熱処理工程では、ともにほぼ同一温度に加熱された
    弗素系不活性液が用いられることを特徴とする請求項1
    に記載の電子部品のスクリーニング方法。
  3. 【請求項3】 上記第1の加熱処理工程における加熱処
    理時間をT、上記第2の加熱処理工程における加熱処
    理時間をTとするとき、T<Tであることを特徴
    とする請求項1または2に記載の電子部品のスクリーニ
    ング方法。
  4. 【請求項4】 上記弗素系不活性液はその沸点が200
    ℃以上のパーフルオロポリエーテルであることを特徴と
    する請求項1または2に記載の電子部品のスクリーニン
    グ方法。
  5. 【請求項5】 上記第1の加熱処理工程および上記第2
    の加熱処理工程において、上記弗素系不活性液の加熱温
    度は250〜300℃であり、また、その加熱処理時間
    は5〜600秒間であることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の電子部品のスクリーニング方法。
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980605