JPH0630961B2 - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

Info

Publication number
JPH0630961B2
JPH0630961B2 JP57193685A JP19368582A JPH0630961B2 JP H0630961 B2 JPH0630961 B2 JP H0630961B2 JP 57193685 A JP57193685 A JP 57193685A JP 19368582 A JP19368582 A JP 19368582A JP H0630961 B2 JPH0630961 B2 JP H0630961B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
group
dye
recording layer
copolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP57193685A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5983695A (ja
Inventor
憲良 南波
茂 浅見
顕彦 黒岩
士郎 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP57193685A priority Critical patent/JPH0630961B2/ja
Publication of JPS5983695A publication Critical patent/JPS5983695A/ja
Priority to US07/990,977 priority patent/US5670295A/en
Priority to US07/990,979 priority patent/US5741623A/en
Publication of JPH0630961B2 publication Critical patent/JPH0630961B2/ja
Priority to US08/482,165 priority patent/US5512416A/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/241Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material
    • G11B7/242Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers
    • G11B7/244Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers comprising organic materials only
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/241Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material
    • G11B7/242Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers
    • G11B7/244Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers comprising organic materials only
    • G11B7/246Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers comprising organic materials only containing dyes
    • G11B7/247Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers comprising organic materials only containing dyes methine or polymethine dyes
    • G11B7/2472Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers comprising organic materials only containing dyes methine or polymethine dyes cyanine
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/241Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material
    • G11B7/242Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers
    • G11B7/244Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers comprising organic materials only
    • G11B7/249Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers comprising organic materials only containing organometallic compounds

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 I 発明の背景 技術分野 本発明は、光記録媒体、特にヒートモードの光記録媒体
に関する。
先行技術 光記録媒体は、媒体と書き込みないし読み出しヘツドが
非接触であるので、記録媒体が摩耗劣化しないという特
徴をもち、このため、種々の光記録媒体の開発研究が行
われている。
このような光記録媒体のうち、暗室による画像処理が不
要である等の点で、ヒートモード光記録媒体の開発が活
発になつている。
このヒートモードの光記録媒体は、記録光を熱として利
用する光記録媒体であり、その1例として、レーザー等
の記録光で媒体の一部を融解、除去等して、ピツトと称
される小穴を形成して書き込みを行い、このピツトによ
り情報を記録し、このピツトを読み出し光で検出して読
み出しを行うものがある。
そして、このようなピツト形成型の媒体の1例として、
基体上に、光吸収色素からなる記録層を設置して、色素
を融解してピツトを形成するものや、ニトロセルロース
等の自己酸化性化合物と光吸収色素とを含む記録層を設
層し、ニトロセルロース等を分解させてピツトを形成す
るものや、熱可塑性樹脂と光吸収色素とからなる記録層
を塗設し、樹脂および色素を融解してピツトを形成する
ものなどが知られている。
ところで、特に半導体レーザー等の長波長光用の色素、
例えばカルボシアニン色素等では、室内光中の赤色〜近
赤外光によつて、色素が酸化劣化したり、読み出し光の
くりかえし照射によつて書き込み後の読み出し信号のS
/N比ないしC/N比が劣化(再生劣化)したりする現
象が生じることが判明している。
このような現象は、再生に際し、長波長の赤色〜近赤外
域の読み出し光によって色素が励起され、同時にエネル
ギー移動によって一重項酸素が生じ、この一重項酸素が
色素を酸化劣化、退色させるためのものである。この色
素の劣化によるS/Nの劣化はいわゆるフォトンモード
の再生劣化であって、読み出し光が低パワーのとき顕在
化するものである。これに対し、従来知られていた再生
劣化は、高パワーの読み出し光によって生じる記録層の
熱変形であって、このようなヒートモードの再生劣化と
は異なるものである。
このようなフォトンモードの再生劣化を防止するため
に、記録層中に、色素とともに、一重項酸素クエンチャ
ーを含有させることがよく、本発明者らは、先にその旨
を提案している。
このような場合、一重項酸素クエンチヤーは、一重項酸
素から電子移動ないしエネルギー移動をうけて励状態と
なり、自ら基底状態にもどるものである。そして、読み
出し光や室内光の長波長成分を吸収して色素が励起し、
一重項酸素が生じたときには、クエンチヤーが一重項酸
素を三重項状態に変換するため、再生劣化や耐光性は格
段と向上するものである。
しかし、一重項酸素クエンチャーを用いるときには、こ
のような利点と同時に、媒体を保存したときに、結晶化
や、ブリードアウトや、再凝集などが生じ、生保存性お
よび記録保存性が悪化することが判明している。
II 発明の目的 本発明は、このような実状に鑑みなされたものであつ
て、再生劣化が少なく、耐光性が高く、しかも記録層中
での結晶化や、ブリードアウトや、再凝集などが少な
く、保存性の良好なヒートモードの光記録媒体を提供す
ることにある。
このような目的は、以下の本発明によつて達成される。
すなわち、第1の発明は、 基体上に、記録層を有し、この記録層に記録光を照射し
てピットを形成し、このピツトを再生光によって検出す
る光記録媒体において、 前記記録層が、シアニン色素と、2種以上の一重項酸素
クエンチャーとを含み、前記再生光によるこのシアニン
色素の劣化を防止したことを特徴とする光記録媒体であ
る。
第2の発明は、 基体上に、記録層を有し、この記録層に記録光を照射し
てピットを形成し、このピットを再生光によって検出す
る光記録媒体において、 前記記録層が、シアニン色素と、2種以上の一重項酸素
クエンチャーと、自己酸化性化合物または熱可塑性樹脂
とを含み、このシアニン色素の再生光による劣化を防止
したことを特徴とする光記録媒体である。
III 発明の具体的構成 以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。
本発明の光記録媒体の記録層中には、色素が含有され
る。
用いる色素は、再生のS/NないしC/Nが高く、一重
項酸素クエンチャーによる色素の酸素劣化防止の効果が
大きい点で、シアニン色素である。
式〔I〕 シアニン色素の中では下記式〔I〕で示されるものが好
ましい。
Φ−L=Ψ (X 上記式〔I〕において、ΨおよびΦは、芳香族環、例え
ばベンゼン環、ナフタレン環、フエナントレン環等が縮
合してもよいインドレニン環、チアゾール環、オキサゾ
ール環、セレナゾール環、イミダゾール環、ピリジン環
等をあらわす。
これらΦおよびΨは、同一でも異なつていてもよいが、
通常は同一のものであり、これらの環には、種々の置換
基が結合していてもよい。なお、Φは、環中の窒素原子
が+電荷をもち、Ψは、環中の窒素原子が中性のもので
ある。
これらΦおよびΨの骨格環としては、下記の式〔ΦI〕
〜〔ΦXV〕で示されるものであることが好ましい。
なお、下記においては、構造はΦの形で示される。
〔ΦI〕
〔ΦII〕 〔ΦIII〕 〔ΦIV〕 〔ΦV〕 〔ΦVI〕 〔ΦVII〕 〔ΦVIII〕 〔ΦIX〕 〔ΦX〕 〔ΦXI〕 (ΦXII〕 〔ΦXIII〕 〔ΦXIV〕 〔ΦXV〕 このような各種環において、環中の窒素原子(イミダゾ
ール環では2個の窒素原子)に結合する基R(R1
1′)は、置換または非置換のアルキル基またはアリ
ール基である。
このような環中の窒素原子に結合する基R1,R1′の炭
素原子に結合する基R,R′の炭素原子数には特に
制限はない。また、この基がさらに置換基を有するもの
である場合、置換基としては、スルホン酸基、アルキル
カルボニルオキシ基、アルキルアミド基、アルキルスル
ホンアミド基、アルコキシオキシ基、アルキルアミノ
基、アルキルカルバモイル基、アルキルスルフアモイル
基、水酸基、ハロゲン原子等いずれであつてもよい。
なお、後述のmが0である場合、Φ中の窒素原子に結合
する基R1は、置換アルキルまたはアリール基であり、
かつ一電荷をもつ。
さらに、ΦおよびΨの環が縮合ないし非縮合のインドレ
ニン環(式〔ΦI〕〜〔ΦIV〕)である場合、その3位
には、2つの置換基R2,R3が結合することが好まし
い。この場合、3位に結合する2つの置換基R2,R3
してはアルキル基またはアリール基であることが好まし
い。そして、これらのうちは、炭素原子数1または2、
特に1の非置換アルキル基であることが好ましい。
一方、ΦおよびΨで表わされる環中の所定の位置には、
さらに他の置換基R4素が結合していてもよい。このよ
うな置換基としては、アルキル基、アリール基、複素環
残基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アルキルチオ基、
アルキルオキシカルボニル基、アルキルカルボニルオキ
シ基、カルボン酸基等種々の置換基であつてよい。そし
て、これらの置換基の数(p、q、r、s、t)は、通常、0ま
たは1〜4程度とされる。なお、p、q、r、s、tが2以上あ
るとき、複数のR4は互いに異なるものであつてよい。
なお、これらのうちでは式〔ΦI〕〜〔ΦIV〕の縮合な
いし非縮合のインドレニン環を有するものが好ましい。
これらは、塗膜性、安定性にすぐれ、きわめて高い反射
率を示し、読み出しのC/N比がきわめて高くなるから
である。
他方、Lは、モノ、ジ、トリまたはテトラカルボシアニ
ン色素を形成するための連結基を表わすが、特に式〔L
I〕〜〔LVII〕のいずれかであることが好ましい。
式〔LI〕 式〔LII〕 式〔LIII〕 式〔LIV〕 式〔LV〕 式〔LVI〕 式〔LVII〕 ここに、Yは、水素原子または1価の基を表わす。この
場合、1価の基としては、メチル基等の低級アルキル
基、メトキシ基等の低級アルコキシ基、ジメチルアミノ
基、ジフエニルアミノ基、メチルフエニルアミノ基、モ
ルホリノ基、イミダゾリジン基、エトキシカルボニルピ
ペラジン基などのジ置換アミノ基、アセトキシ基等のア
ルキルカルボニルオキシ基、メチルチオ基等のアルキル
チオ基、シアノ基、ニトロ基、Br、Cl等のハロゲン原子
などであることが好ましい。
なお、これら式〔LI〕〜〔LVII〕の中では、トリカ
ルボシアニン連結基、特に式〔LII〕、〔LIII〕が好
ましい。
さらに、Xは陰イオンであり、その好ましい例として
は、I、Br、ClO4 、BF4 等を挙げることができる。
なお、mは0または1であるが、mが0であるときに
は、通常、ΦのR1が−電荷をもち、分子内塩となる。
次に、本発明の光吸収色素の具体例を挙げるが、本発明
はこれらのみに限定されるものではない。
このような色素は、大有機化学(朝倉書店)含窒素複素
環化合物I 432ページ等に記載された方法に準じて
容易に合成することができる。
すなわち、まず対応するΦ′−CH3(Φ′は前記Φに対
応する環を表わす。)を過剰のR1I(R1はアルキル基
またはアリール基)とともに加熱して、R1をΦ′中の
窒素原子に導入してΦ−CH3を得る。次いで、これ
を不飽和ジアルデヒドとアルカリ触媒を用いて脱水縮合
すればよい。
このような色素は、単独で記録層を形成することもでき
る。
あるいは樹脂とともに記録層を形成する。
用いる樹脂としては、自己酸化性のもの、あるいは熱可
塑性樹脂が好適である。
記録層に含有される自己酸化性の樹脂は、昇温したと
き、酸化的な分解を生じるものであるが、これらのう
ち、特にニトロセルロースが好適である。
また、熱可塑性樹脂は、記録光を吸収した色素の昇温に
より、軟化するものであり、熱可塑性樹脂としては、公
知の種々のものを用いることができる。
これらのうち、特に好適に用いることができる熱可塑性
樹脂には、以下のようなものがある。
i) ポリオレフイン ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ4−メチルペンテ
ン−1など。
ii) ポリオレフイン共重合体 例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ア
クリレート共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、
エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン−1
共重合体、エチレン−無水マレイン酸共重合体、エチレ
ンプロピレンターポリマー(EPT)など。
この場合、コモノマーの重合比は任意のものとすること
ができる。
iii) 塩化ビニル共重合体 例えば、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、塩化ビニル
−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−無水マレイン
酸共重合体、アクリル酸エステルないしメタアクリル酸
エステルと塩化ビニルとの共重合体、アクリルニトリル
−塩化ビニル共重合体、塩化ビニルエーテル共重合体、
エチレンないしプロピレン−塩化ビニル共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体に塩化ビニルをグラフト重合
したものなど。
この場合、共重合比は任意のものとすることができる。
iv) 塩化ビニリデン共重合体 塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン
−塩化ビニル−アクリルニトリル共重合体、塩化ビニリ
デン−ブタジエン−ハロゲン化ビニル共重合体など。
この場合、共重合比は、任意のものとすることができ
る。
v) ポリスチレン vi) スチレン共重合体 例えば、スチレン−アクリルニトリル共重合体(AS樹
脂)、スチレン−アクリルニトリル−ブタジエン共重合
体(ABS樹脂)、スチレン−無水マレイン酸共重合体
(SMA樹脂)、スチレン−アクリルエステル−アクリ
ルアミド共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体(S
BR)、スチレン−塩化ビニリデン共重合体、スチレン
−メチルメタアクリレート共重合体など。
この場合、共重合比は任意のものとすることができる。
vii) スチレン型重合体 例えば、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、
2,5−ジクロルスチレン、α,β−ビニルナフタレ
ン、α−ビニルピリジン、アセナフテン、ビニルアント
ラセンなど、あるいはこれらの共重合体、例えば、α−
メチルスチレンとメタクリル酸エステルとの共重合体。
viii) クマロン−インデン樹脂 クマロン−インデン−スチレンの単独または共重合体。
ix) テルペン樹脂ないしピコライト 例えば、α−ピネンから得られるリモネンの重合体であ
るテルペン樹脂やβ−ピネンから得られるピコライト。
x) アクリル樹脂 特に下記式で示される原子団を含むものが好ましい。
上記式において、R10は、水素原子またはアルキル基を
表わし、R20は、置換または非置換のアルキル基を表わ
す。この場合、上記式において、R10は、水素原子また
は炭素原子数1〜4の低級アルキル基、特に水素原子ま
たはメチル基であることが好ましい。また、R20は、置
換、非置換いずれのアルキル基であつてもよいが、アル
キル基の炭素原子数は1〜4であることが好ましく、ま
たR20が置換アルキル基であるときには、アルキル基を
置換する置換基は、水酸基、ハロゲン原子またはアミノ
基(特にジアルキルアミノ基)であることが好ましい。
このような上記式で示される原子団は、他のくりかえし
原子団とともに、共重合体を形成して各種アクリル樹脂
を構成してもよいが、通常は、上記式で示される原子団
の1種または2種以上をくりかえし単位とする単独重合
体または共重合体を形成してアクリル樹脂を構成するこ
とになる。
xi) ポリアクリルニトリル xii) アクリルニトリル共重合体 例えば、アクリルニトリル−酢酸ビニル共重合体、アク
リルニトリル−塩化ビニル共重合体、アクリルニトリル
−スチレン共重合体、アクリルニトリル−塩化ビニリデ
ン共重合体、アクリルニトリル−ビニルピリジン共重合
体、アクリルニトリル−メタクリル酸メチル共重合体、
アクリルニトリル−ブタジエン共重合体、アクリルニト
リル−アクリル酸ブチル共重合体など。
この場合、共重合比は任意のものとすることができる。
xiii) ダイアセトンアクリルアミドポリマー アクリルニトリルにアセトンを作用させたダイアセトン
アクリルアミドポリマー。
xiv) ポリ酢酸ビニル xv) 酢酸ビニル共重合体 例えば、アクリル酸エステル、ビニルエーテル、エチレ
ン、塩化ビニル等との共重合体など。
共重合比は任意のものであつてよい。
xvi) ポリビニルエーテル 例えば、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルエチル
エーテル、ポリビニルブチルエーテルなど。
xvii) ポリアミド この場合、ポリアミドとしては、ナイロン6、ナイロン
66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン9、
ナイロン11、ナイロン12、ナイロン13等の通常の
ホモナイロンの他、ナイロン6/66/610、ナイロン6/66/1
2、ナイロン6/66/11等の共重合体や、場合によつては変
性ナイロンであつてもよい。
xviii) ポリエステル 例えば、シュウ酸、コハク酸、マレイン酸、アジピン
酸、セバステン酸等の脂肪族二塩基酸、あるいはイソフ
タル酸、テレフタル酸などの芳香族二塩基酸などの各種
二塩基酸と、エチレングリコール、テトラメチレングリ
コール、ヘキサメチレングリコール等のグリコール類と
の縮合物や、共縮合物が好適である。そして、これらの
うちでは、特に脂肪族二塩基酸とグリコール類との縮合
物や、グリコール類と脂肪族二塩基酸との共縮合物は、
特に好適である。
さらに、例えば無水フタル酸とグリセリンとの縮合物で
あるグリプタル樹脂を、脂肪酸、天然樹脂等でエステル
化変性した変性グリプタル樹脂等も好適に使用される。
xix) ポリビニルアセタール系樹脂 ポリビニルアルコールを、アセタール化して得られるポ
リビニルホルマール、ポリビニルアセタール系樹脂はい
ずれも好適に使用される。
この場合、ポリビニルアセタール系樹脂のアセタール化
度は任意のものとすることができる。
xx) ポリウレタン樹脂 ウレタン結合をもつ熱可塑性ポリウレタン樹脂 特に、グリコール類と、ジイソシアネート類との縮合に
よつて得られるポリウレタン樹脂、就中アルキレングリ
コールとアルキレンジイソシアネートとの縮合によつて
得られるポリウレタン樹脂が好適である。
xxi) ポリエーテル スチレンホルマリン樹脂、環状アセタールの開環重合
物、ポリエチレンオキサイドおよびグリコール、ポリプ
ロピレンオキサイドおよびグリコール、プロピレンオキ
サイド−エチレンオキサイド共重合体、ポリフエニレン
オキサイドなど。
xxii) セルロース誘導体 有機酸エステル、エーテルないしこれらの混合体。
xxiii) ポリカーボネート 例えば、ポリジオキシジフエニルメタンカーボネート、
ポリジオキシジフエニルエタンカーボネート、ジオキシ
ジフエニルプロパンカーボネート等の各種ポリカーボネ
ート。
xxiv) 上記i)〜xxiii)の2種以上のブレンド体、また
はその他の熱可塑性樹脂とのブレンド体。
なお、自己酸化性または熱可塑性の樹脂の分子量等は種
々のものであつてよい。
このような自己酸化性化合物または熱可塑性樹脂と、前
記の色素とは、通常、重量比で1対0.1〜100の広範な量
比にて設層される。
さらには、記録層には、一重項酸素クエンチヤーが含有
される。
一重項酸素クエンチヤーとしては、種々のものを用いる
ことができるが、特に、再生劣化が減少すると、そして
色素との相溶性が良好であることなどから、遷移金属キ
レート化合物であることが好ましい。この場合、中心金
属としては、Ni、Co、Cu、Mn等が好ましく、特に、下記の
化合物が好適である。
1) アセチルアセテートキレート系 Q1 Ni(II)アセチルアセトナート Q2 Cu(II)アセチルアセトナート Q3 Mn(III)アセチルアセトナート Q4 Co(II)アセチルアセトナート 2) ビスジチオ−α−ジケトン系 ここに、R(1)〜R(4)は、置換ないし非置換のアルキル
基またはアリール基を現わし、Mは2価の遷移金属原子
を表わす。
この場合、Mは−電荷をもち、4級アンモニウムイオン
等と塩を形成してもよい。
Q5 Ni(II)ジチオベンジル Q6 Ni(II)ジチオビアセチル Q7 Q8 Q9 3) ビスフエニルジチオール系 ここに、R(5)およびR(6)は、メチル基などのアルキル
基、あるいはClなどのハロゲン原子等を表わし、MはNi
等の2価の遷移金属原子を表わす。さらに、aおよびb
は、それぞれ、0または4以下の整数である。
また、上記構造のMは−電荷をもつて、アニオンと塩を
形成してもよく、さらにはMの上下には、さらに他の配
位子が結合していてもよい。
このようなものとしては、下記のものが市販されてい
る。
Q10 PA-1001(商品名 三井東圧フアイン株式会社製) Q11 PA-1002(同 上) Q12 PA-1003(同 上) Q13 PA-1005(同 上) Q14 PA-1006(同 上) Q15 Co−ビス(ベンゼン−1,2−ジチオール)テトラ
ブチル アンモニウム塩 Q16 Co−ビス(0−キシレン−4,5−ジチオール)テ
トラ(t−ブチル)アンモニウム塩 Q17 Ni−ビス(ベンゼン−1,2−ジチオール)テトラ
ブチル アンモニウム塩 Q18 Ni−ビス(0−キシレン−4,5−ジチオール)テ
トラ ブチル アンモニウム塩 Q19 Ni−ビス(5−クロロベンゼン−1,2−ジチオー
ル)テトラ ブチル アンモニウム塩 Q20 Ni−ビス(3.4.5.6−テトラメチルベンゼン−1,
2ジチオール)テトラ ブチル アンモニウム塩 Q21 Ni−ビス(3.4.5.6−テトラクロロベンゼン−1,
2ジチオール)テトラ ブチル アンモニウム塩 4) ジチオカルバミン酸キレート係 ここに、R(7)およびR(8)はアルキル基を表わす。ま
た、Mは2価の遷移金属原子を表わす。
Q22 Ni−ビス(ジブチル ジチオカルバミン酸) 5) チオカテコールキレート系 ここに、Mは2価の遷移金属原子を表わす。また、Mは
−電荷をもち、アニオンと塩を形成していてもよく、ベ
ンゼン環は置換基を有していてもよい。
Q23 Ni−ビス(チオカテコール)テトラ ブチル アン
モニウム塩 6) サリチルアルデヒドオキシム系 ここに、R(9)およびR(10)は、アルキル基を表わし、
Mは2価の遷移金属原子を表わす。
Q24 Ni(II)0−(N−イソプロピルホルムイミドイ
ル)フエノール Q25 Ni(II)0−(N−ドデシルホルムイミドイル)フ
エノール Q26 Co(II)0−(N−ドデシルホルムイミドイル)フ
エノール Q27 Cu(II)0−(N−ドデシルホルムイミドイル)フ
エノール Q28 Ni(II)2,2′−〔エチレンビス(ニトリロメチ
リジン)〕−ジフエノール Q29 Co(II)2,2′−〔エチレンビス(ニトリロメチ
リジン)〕−ジフエノール Q30 Ni(II)2,2′−〔1.8−ナフチレンビス(ニト
リロメチリジン)〕−ジフエノール Q31 Ni(II)−〔N−フエニルホルムイミドイル〕フエ
ノール Q32 Co(II)−〔N−フエニルホルムイミドイル〕フエ
ノール Q33 Cu(II)−〔N−フエニルホルムイミドイル〕フエ
ノール Q34 Ni(II)サリチルアルデヒドフエニルヒドラゾン Q35 Ni(II)サリチルアルデヒドオキシム 7) チオビスフエノレートキレート系 ここに、Mは前記と同じであり、R(11)およびR
(10)は、アルキル基を表わす。またMは−電荷をもち、
アニオンと塩を形成していてもよい。
Q36 Ni(II)n−ブチルアミノ〔2,2′−チオビス
(4−tert−オクチル)−フエノレート〕 Q37 Ni(II)n−ブチルアミノ〔2,2′−チオビス
(4−tert−オクチル)−フエノレート〕 Q38 Ni(II)−2,2′−チオビス(4−tert−オクチ
ル)−フエノレート 8) 亜ホスホン酸キレート系 ここに、Mは前記と同じであり、R(13)およびR
(14)は、アルキル基、水酸基等の置換基を表わす。
Q39 このような一重項酸素クエンチヤーは、公知の方法に従
い合成される。
本発明においては、このような一重項酸素クエンチヤー
を2種以上用いる。すなわち、構造の異なるクエンチャ
ー化合物を2種以上用いるものである。これにより、保
存後の結晶化や、ブリードアウトや、再凝集等がきわめ
て少なくなり、保存後のS/N比ないしC/N比の減少
はきわめて少なくなり、生保存性、記録保存性とも格段
と向上する。
このような場合、一重項酸素クエンチヤーは2種以上何
種用いてもよいが、通常は2種用いるのが一般的であ
る。
用いる一重項酸素クエンチヤーの量比については、特に
制限はないが、通常は、主成分とする一重項酸素クエン
チヤーに対し、他のクエンチヤーを0.1〜1モル程度用
いる。
そして、その総計は、用いる色素1モルあたり、一般
に、0.05〜12モル、特に0.1〜1.2モル程度含有させる。
このような場合、少なくとも一方の一重項酸素クエンチ
ヤーの吸収極大波長は、色素の吸収極大波長より50nm
以上長波長であることが好ましい。
このように、長波長のクエンチヤーを用いなくとも、読
み出し光の照射時には、光を吸収して励起された色素か
らのエネルギー移動によつて生じた一重項酸素は、クエ
ンチヤーによつて三重項状態に変換されるため、一重項
酸素による色素の酸化劣化は減少する。
しかし、室内光等の環境光下にて、赤色〜近赤外成分に
露されたときには、一重項酸素クエンチヤーの励起が支
配的となることがあり、一重項酸素のクエンチヤー効果
が減少して、保存性が劣化する。
これに対し、上記のような吸光特性をもつ一重項酸素ク
エンチヤーを用いれば、室内光等の赤色〜近赤外成分に
よるクエンチヤーの励起は減少し、保存性が向上するも
のである。
なお、装置を小型化するためには、書き込みおよび読み
出しの光源として、750、780、830nm半導体レーザー、
あるいはHe−Neレーザーを用いることが好ましいので、
少なくとも一方のクエンチヤーの吸収極大波長は680n
m以上、より好ましくは680〜1500nm、特に800〜1500
nmでであることが好ましい。
なお、読み出し光の波長における色素の吸光係数ε
(2種以上用いるときにはその実効値)と、2種以上
の一重項酸素クエンチヤーの実効吸光係数ε cはQiの濃度)との比ε/εは、3以上であること
が好ましい。
このとき、再生劣化はきわめて小さいものとなる。
このような吸光特性をもつ一重項酸素クエンチヤーは、
用いる光源と色素とに応じ、容易に選択決定することが
できる。
なお、半導体レーザーを用いるときには、上記のうちQ
7、Q8、Q9、Q10、Q11、Q12、Q17、Q18、Q19、Q20、Q21等が、上記
のような吸光特性をもつ。
このような記録層を設層するには、一般に常法に従い塗
設すればよく、その厚さは、一般に、0.03〜2μm程度
とされる。あるいは、色素とクエンチヤーのみで記録層
を形成するときには、蒸着、スパツタリング等によつて
もよい。
なお、このような記録層には、この他、他のポリマーな
いしオリゴマー、各種可塑剤、界面活性剤、帯電防止
剤、滑剤、難燃剤、安定剤、分散剤等が含有されていて
もよい。
なお、塗布に用いる溶媒としては、例えばメチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等
のケトン系、酢酸ブチル、酢酸エチル、カルビトールア
セテート、ブチルカルビトールアセテート等のエステル
系、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等のエーテル
系、ないしトルエン、キシレン等の芳香族系、ジクロロ
エタン等のハロゲン化アルキル系などを用いればよい。
このような記録層を設層する基体の材質には特に制限は
なく、各種樹脂、ガラス、セラミツクス、金属等いずれ
であつてもよい。また、その形状は使用用途に応じ、テ
ープ、デイスク、ドラム、ベルト等いずれであつてもよ
い。
なお、基体は、通常、トラツキング用の溝を有する。ま
た必要に応じ、反射層等の下地層や蓄熱層などを有する
ものであつてもよい。
また、記録層上には、必要に応じ、透明基体を用いると
きに裏面として機能する反射層や、各種最上層保護層、
ハーフミラー層などを設けることもできる。
本発明の媒体は、このような基体の一面上に上記の記録
層を有するものであつてもよく、その両面に記録層を有
するものであつてもよい。また、基体の一面上に記録層
を塗設したものを2つ用い、それらを記録層が向かいあ
うようにして、所定の間隙をもつて対向させ、それを密
閉したりして、ホコリやキズがつかないようにすること
もでできる。
IV 発明の具体的作用 本発明の媒体は、走行ないし回転下において、記録光を
パルス状に照射する。このとき、記録層中の色素の発熱
により、自己酸化性の樹脂が分解するか、あるいは熱可
塑性樹脂や、色素が融解し、ピツトが形成される。
この場合、特に、トリないしテトラカルボシアニン色素
を用いるときには、750、780、830nmの波長の記録半導
体レーザー、ダイオードなどを用いたとき、きわめて良
好な書き込みを行うことができる。
このように形成されたピツトは、やはり媒体の走行ない
し回転下、上記の波長の読み出し光の反射光ないし透過
光、特に反射光を検出することにより読み出される。
なお、記録層に熱可塑性樹脂を用いるときには、一旦記
録層に形成したピツトを光ないし熱で消去し、再書き込
みを行うこともできる。
また、記録ないし読み出し光としては、He−Neレーザー
等を用いることもできる。
V 発明の具体的効果 本発明によれば、2種以上の一重項酸素クエンチヤーを
併用するので、保存後の結晶化、ブリードアウト、再凝
集などがきわめて少なくなり、生保存性がきわめて高
く、記録後の保存性もきわめて高くなる。
しかも、再生劣化や、長波長光による保存性の悪化もき
わめて少ない。
そして、良好な書き込み感度と読み出しのS/Nないし
C/N比をうる。
なお、第2の発明に従い、記録層中に樹脂を含有させる
ときには、塗膜性が向上し、より良好な読み出しのS/
N比をうる。
本発明者らは、本発明の効果を確認するため種々実験を
行つた。
以下にその1例を示す。
実験例1. 上記色素No.D5、D16、D21、D70を、上記した方法で合成し
た。構造の同定は、元素分析、NMRおよび質量分析に
よつた。
また、D42としてイーストマン コダツク社製のもの
を用いた。
次に、これら色素と、下記表1に示される樹脂(R)と、
一重項酸素クエンチヤー(Q)とを用い、表1に示される
量比にて、所定の溶媒中に溶解し、直径15cmのアクリ
ルデイスク基板上に、0.2μmの厚さに塗布設層して、
各種媒体を得た。
この場合、表1において、NCは、窒素含量11.5〜12.2
%、JIS K6703にもとづく粘度20秒のニトロセルロー
スである。
また、CIは、クマロン−インデン樹脂(日鉄化学社製
V−120数平均分子量730)、NYは、6,6−ナイロン
(数平均分子量3万)、PSは、ポリスチレン(数平均
分子量3万)をそれぞれ表わす。
さらに、用いたクエンチヤーは、上記にて例示したもの
のNo.で示される。
加えて、色素およびクエンチヤーの極大吸収波長λma
x、830nmにおける色素およびクエンチヤーの吸光係数
ε、εならびにε/εが表1に示される。
そして、表1には、R/Dの重量比と、Q/DおよびQ
2/Q1のモル比とが併記される。
このようにして作成した各媒体につき、これを1800rpm
で回転させながら、AlGaAs−GaAs半導体レーザー記録光
(830nm)を1μmφに集光し(集光部出力10mV)、
パルス巾100n sec、所定周波数で、パルス列状に照射し
て、書き込みを行つた。
この後、静止状態で、1mWの半導体レーザー(830n
m)読み出し光を1μsec巾、3kHzのパルスとして、ピ
ット間の未記録部に照射して、未記録部のノイズレベル
と、ピット部と未記録部および読み出し光照射部との反
射レベルの差を測定し、デイスク表面におけるピーク−
ピーク間の当初のS/N比と5分間照射後のS/N比を
算出した。
さらに、これとは別に、書き込み後の媒体を暗中にて、
60℃、相対湿度90%の条件下で5000時間保存し、保
存後のS/N比を測定した。
また、この条件にて、500時間保存後に各媒体5個づ
つにつき、結晶析出個所を400倍の光学顕微鏡で測定
した。〇はまつたくないこと、△は10個未満であるこ
と、×は10個より大であることを示す。
また、書き込み後の媒体に、250wの赤外ランプを40c
mの距離で30時間照射し、照射後のS/N比を測定し
た。
これらの結果を表2に示す。
表1に示される結果から、本発明の媒体と比較用の媒体
との比較において、本発明の効果があきらかである。す
なわち、比較用の媒体No.1と比較用の媒体No.2〜4と
を比較してわかるように、一重項酸素クエンチャーの使
用で再生劣化が格段と減少する。そして、これらにさら
に別の一重項酸素クエンチャーを併用する(No.5〜1
1)ことで、再生劣化がより一層減少するとともに、暗
中保存後の結晶析出が格段と改良される。なお、このよ
うな一重項酸素クエンチャーを2種併用することによる
効果は、樹脂を含まない記録層(No.12、13)や、
他の樹脂を用いた記録層(No.14〜16)でも同様に
実現する。
実験例2. 実験例1の媒体No.14〜16を用い、実験例1と同様
に書き込みを行つたのち、赤外線ヒーターを用い、媒体
を150℃、15秒間加熱して消去を行つたところ、各
媒体とも、くりかえし複数回の消去、再書き込みが良好
にできることが確認された。
フロントページの続き (72)発明者 黒岩 顕彦 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 東京 電気化学工業株式会社内 (72)発明者 中川 士郎 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 東京 電気化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−74845(JP,A) 特開 昭54−136582(JP,A) 特開 昭57−11090(JP,A) 「最新の色素化学−機能性色素としての 魅力ある活用と新展開」講演予稿集 近畿 化学工業会主催 P.14〜19 昭和55年6 月19、20日

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体上に、記録層を有し、この記録層に記
    録光を照射してピットを形成し、このピツトを再生光に
    よって検出する光記録媒体において、 前記記録層が、シアニン色素と、2種以上の一重項酸素
    クエンチャーとを含み、前記再生光によるこのシアニン
    色素の劣化を防止したことを特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】基体上に、記録層を有し、この記録層に記
    録光を照射してピットを形成し、このピットを再生光に
    よって検出する光記録媒体において、 前記記録層が、シアニン色素と、2種以上の一重項酸素
    クエンチャーと、自己酸化性化合物または熱可塑性樹脂
    とを含み、このシアニン色素の再生光による劣化を防止
    したことを特徴とする光記録媒体。
JP57193685A 1982-07-30 1982-11-02 光記録媒体 Expired - Lifetime JPH0630961B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57193685A JPH0630961B2 (ja) 1982-11-02 1982-11-02 光記録媒体
US07/990,977 US5670295A (en) 1982-07-30 1992-12-09 Optical recording medium
US07/990,979 US5741623A (en) 1982-07-30 1992-12-09 Optical recording medium
US08/482,165 US5512416A (en) 1982-07-30 1995-06-06 Optical recording medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57193685A JPH0630961B2 (ja) 1982-11-02 1982-11-02 光記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5983695A JPS5983695A (ja) 1984-05-15
JPH0630961B2 true JPH0630961B2 (ja) 1994-04-27

Family

ID=16312078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57193685A Expired - Lifetime JPH0630961B2 (ja) 1982-07-30 1982-11-02 光記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0630961B2 (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0613238B2 (ja) * 1982-11-08 1994-02-23 株式会社リコー 光学的情報記録媒体
JPS59150795A (ja) * 1983-02-17 1984-08-29 Ricoh Co Ltd 光学的情報記録媒体
JPS60257290A (ja) * 1984-06-04 1985-12-19 Ricoh Co Ltd 光情報記録媒体
FR2569034B1 (fr) * 1984-08-13 1990-08-10 Ricoh Kk Milieu d'enregistrement optique d'informations
JPH0643147B2 (ja) * 1984-08-13 1994-06-08 株式会社リコー 光情報記録媒体
JPS6189891A (ja) * 1984-10-09 1986-05-08 Ricoh Co Ltd 光情報記録媒体
JPS6236469A (ja) * 1985-08-12 1987-02-17 Nippon Kayaku Co Ltd インドレニン化合物及びそれを含有する光記録媒体
JPS6250187A (ja) * 1985-08-29 1987-03-04 Nippon Kayaku Co Ltd 耐光堅牢度向上法
JPH0725204B2 (ja) * 1986-06-20 1995-03-22 パイオニア株式会社 光学式情報記録担体
JPH074978B2 (ja) * 1987-08-05 1995-01-25 太陽誘電株式会社 光情報記録媒体
JPH074979B2 (ja) * 1987-08-05 1995-01-25 太陽誘電株式会社 光情報記録媒体
JPS6440384A (en) * 1987-08-05 1989-02-10 Taiyo Yuden Kk Optical data recording medium
JPS6440386A (en) * 1987-08-05 1989-02-10 Taiyo Yuden Kk Optical data recording medium
JPH074977B2 (ja) * 1987-08-05 1995-01-25 太陽誘電株式会社 光情報記録媒体
JPH074980B2 (ja) * 1987-08-05 1995-01-25 太陽誘電株式会社 ディスクへの記録再生方法
JPH074975B2 (ja) * 1987-08-05 1995-01-25 太陽誘電株式会社 光情報記録媒体
JPH074981B2 (ja) * 1987-08-06 1995-01-25 太陽誘電株式会社 光情報記録媒体
JPH074982B2 (ja) * 1987-08-06 1995-01-25 太陽誘電株式会社 光情報記録媒体
US4855281A (en) * 1987-10-23 1989-08-08 Eastman Kodak Company Stabilizer-donor element used in thermal dye transfer
JPH01206093A (ja) * 1988-02-13 1989-08-18 Taiyo Yuden Co Ltd 光情報記録媒体の製造方法
JPH0284384A (ja) * 1988-02-18 1990-03-26 Taiyo Yuden Co Ltd 光情報記録媒体の製造方法
JPH02196690A (ja) * 1989-11-08 1990-08-03 Ricoh Co Ltd 光情報記録再生方法
JPH03203693A (ja) * 1989-12-29 1991-09-05 Pioneer Electron Corp 光記録媒体
CN114267380B (zh) * 2021-12-24 2024-02-02 华中科技大学 一种聚丙烯腈用作光存储介质的多维光存储方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
「最新の色素化学−機能性色素としての魅力ある活用と新展開」講演予稿集近畿化学工業会主催P.14〜19昭和55年6月19、20日

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5983695A (ja) 1984-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0630961B2 (ja) 光記録媒体
JPH0138680B2 (ja)
JPH0461792B2 (ja)
EP0181941B1 (en) Optical recording medium
EP0176601B1 (en) Optical recording medium
JPS5981194A (ja) 光記録媒体
JPH0121798B2 (ja)
JPH0441067B2 (ja)
US5670295A (en) Optical recording medium
JPH0441066B2 (ja)
JPS61246091A (ja) 光記録媒体
US6194121B1 (en) Optical recording medium
JPS59190895A (ja) 光記録媒体
JPH0441063B2 (ja)
JPH0440194B2 (ja)
JPH0630962B2 (ja) 光記録媒体
JPS59192595A (ja) 光記録媒体
JPH0342193B2 (ja)
JPH0740377B2 (ja) 光記録媒体
JPH0521753B2 (ja)
JPS59135641A (ja) 光記録媒体
JPS6092893A (ja) 光記録媒体
JPH0441062B2 (ja)
JPS61197281A (ja) 光記録媒体
JPS595096A (ja) 光記録媒体