JPH06234470A - エレベータシステムへの遠隔制御接続装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 エレベータシステムの異なる装置の間で制御
指令および他の情報を直列通信メッセージとして送信す
るエレベータ環境で使用する遠隔制御接続装置を提供。 【構成】 エレベータシステムに属する操作装置または
他の装置の間の制御信号、カー呼出し、到着階呼出し、
それによって生成される他の情報を送信する少なくとも
１本の直列通信バスを含むデータ伝送網を用いる。エレ
ベータシステムのデータ伝送網に属する直列通信バスの
少なくとも１本は、遠隔制御装置１により送られたメッ
セージを受信するように構成された機能装置(3、10、13)
に接続されている。受信したメッセージに基づいて、機
能装置(3、10、13) は、直列通信用バスに、少なくとも１
つの制御データ、呼出しデータまたは他のデータ、およ
びその送信した機能装置のバスアドレスを含むメッセー
ジを送信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、エレベータシステムへ
の遠隔制御接続装置、とくに、１台またはそれ以上のエ
レベータからなり、データ伝送網を使用し、このデータ
伝送網は、エレベータシステムに属する操作装置および
（または）他の装置の間の制御信号、カー呼出し、到着
階呼出し、ならびに（または）該エレベータシステムに
含まれる装置から得られ、および（もしくは）生成され
る他の情報を伝送する少なくとも１本の直列通信バスを
含むエレベータシステムへの遠隔制御接続装置に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】エレベータの運行において、ある場合に
は、エレベータの呼出し機能または、例えばドア機能を
エレベータの一定の呼出しボタンまたは他のボタンを押
す以外の方法により制御できることが望ましく、あるい
は少なくとも便利であると考えられる。エレベータに到
着階呼出しを与える遠隔制御装置の使用は、例えば米国
特許第4,673,911 号(Yoshida) で知られ、これは、エレ
ベータ用の遠隔制御装置を提供するものである。この制
御装置により到着階呼出しは、到着階呼出しボタン装置
に含まれている受信器に送信され、そこからその呼出し
はさらに、エレベータ制御システムへ送られる。エレベ
ータ制御システムは、呼出し応答信号を返送し、これ
は、到着階呼出しボタン装置に含まれている送信器によ
ってさらに遠隔制御装置へ送られ、同装置でこの呼出し
応答は、信号灯によって表示される。機能的には、この
装置は、到着階呼出しボタンの遠隔制御装置として、す
なわち遠隔制御装置として実現される到着階呼出しボタ
ン装置における到着階呼出しボタンの複製とみることが
できる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】遠隔制御装置により制
御可能ないくつかの機能を、各機能ごとに別個の遠隔制
御装置を設ける必要なく、あるいは所定の機能の制御を
所定の遠隔制御装置に限定することなく、エレベータに
設けることが可能な遠隔制御用システムを達成する要求
を満たすため、本発明としてエレベータシステムへの遠
隔制御接続装置の新しい方式が提供される。遠隔制御の
ための要求条件は、建物やエレベータの使用目的、その
他に応じてエレベータごとに異なる。エレベータの設
置、操作または保守に関して、これらの運行状態には、
次のものが含まれると考えられる。 − 呼出しボタンまで歩いてそれを押す必要なくしてそ
の階にエレベータを呼び出し、乗客がエレベータドアの
前で待たなければならない待ち時間を大幅に減少し、ま
たは待ち時間を全くなくすことを可能にすること。 − 必要な場合、例えばエレベータへ、またはエレベー
タから積荷を出し入れする際に、ドア制御システムが通
常、行なうより長い時間、ドアを開放し続けておくこ
と。 − エレベータカーに載ってカー呼出しを行なう必要な
くして、エレベータを与えられた他の階に移動させるこ
と。 − エレベータ運行中における種々の特殊状況。特殊操
作の許可を得ることは一般に、鍵を使う必要がある。い
くつもの鍵を使用し、記憶し、持ち歩くことは、困難で
ある。 − 呼出しボタンから離れた場所で作業する必要があ
り、呼出しボタンを頻繁に押す必要がある設置や保守の
際のある作業段階。ある場合には、設置や保守作業で呼
出しボタンを押す目的でのみ助手が必要である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明として提供される
エレベータシステムへの遠隔制御接続装置は、そのシス
テムの異なる装置の間で制御指令および他の情報を直列
通信メッセージとして送信するエレベータ環境で使用す
ることを企図している。

【０００５】本発明の遠隔制御接続装置は、エレベータ
システムのデータ伝送網に属する直列通信バスのうちの
少なくとも１本は機能装置へ接続され、この機能装置
は、遠隔制御装置によってそれへ送られるメッセージを
受信するように構成され、受信したメッセージに従って
直列通信バスへ、少なくとも１つの制御データ、呼出し
データまたは他のデータ、および前記送信した機能装置
のバスアドレスを含むメッセージを送信することを特徴
とする。本発明の他の実施例は、その他の請求項に示す
特徴を有する。

【０００６】

【作用】遠隔制御装置の接続がエレベータシステムに対
して設定され、このエレベータシステムは、１台または
それ以上のエレベータからなり、本システムに属する操
作装置または他の装置の間の制御信号、カー呼出し、到
着階呼出し、ならびに本エレベータシステムに含まれる
装置から得られ、および（または）それによって生成さ
れる他の情報を送信する少なくとも１本の直列通信バス
を含むデータ伝送網を用いる。エレベータシステムのデ
ータ伝送網に属する直列通信バスの少なくとも１本は、
遠隔制御装置により送られたメッセージを受信するよう
に構成された機能装置に接続されている。受信したメッ
セージに基づいて、機能装置は、直列通信用バスに、少
なくとも１つの制御データ、呼出しデータまたは他のデ
ータ、およびその送信した機能装置のバスアドレスを含
むメッセージを送信する。

【０００７】

【実施例】次に添付図面を参照して本発明をその実施例
の１つを挙げて詳細に説明する。

【０００８】遠隔制御装置の接続における機能、および
遠隔制御装置の使用者とエレベータシステムと間の相互
関係は、エレベータを遠隔制御装置で操作した時に生ず
る事象を記述することによって説明できる。本例では、
遠隔制御装置の接続は、到着階およびカー呼出し機能、
およびドアの開閉に関係している。

【０００９】図１は、エレベータグループにより利用さ
れる階において、エレベータシステムが遠隔制御メッセ
ージとして到着階呼出しを受けた状態を示す。図は、横
に並んで設置された２台のエレベータの到着階ドア６、
16と、エレベータシステムの各階に必要な機能装置２、
３、５、12、13を示す。遠隔制御装置１により送られた
メッセージは、その呼出しが上昇または下降のいずれで
あるかに関する情報と、当該遠隔制御装置１の識別デー
タと、可能性のあるいくつかの追加情報を含んでいる。
遠隔制御装置識別データは、その遠隔制御装置が特定の
エレベータシステムの一部であることを示すデータで構
成することができ、あるいはより具体的な、例えばその
エレベータシステムに専用または特別の使用者に属する
遠隔制御装置の個別コードにすることができる。個別コ
ードからエレベータシステムは、例えば身体障害の利用
者を識別することができると考えられる。遠隔制御装置
１からエレベータ用特定階表示装置２の送受信装置３へ
流れる信号は、光線４として示されているが、実際に
は、使用される可視光または赤外信号は、進行するにつ
れてむしろ幅が広った光線を形成しながら拡散する。送
受信装置３を階表示装置２に関連して配置することは、
有利である。なぜならば、第１に、これにより確実に、
遠隔制御装置１と送受信装置３との間の光接続がエレベ
ータの前に立った人によって妨害されなくなり、第２に
は、階表示装置２の機能の１つとして送受信装置２を組
み込むことは、別個の設置作業を必要とせず、さらにい
くつかのバスアドレスに余裕がでるからである。送受信
装置３では、直列通信メッセージが生成され、エレベー
タシステムのデータ伝送網へ送信される。このメッセー
ジには、例えば次の内容を含むことができる。すなわ
ち、遠隔制御装置識別情報MMを伴った送受信装置NNにお
ける上昇呼出しである。ただし、NNは送受信装置３のバ
スアドレスであり、MMは遠隔制御装置１の識別コードで
ある。エレベータシステムのデータ伝送網に接続された
装置は、そのバスにおけるトラヒックを聴取し、それぞ
れの機能に関するメッセージに応答する。ある呼出しを
含む上述のメッセージが送られると、少なくともその呼
出しを扱うエレベータを割り当てる機能を有する制御装
置、この場合はグループの制御装置がそれに応動するこ
とになる。あるエレベータが当該到着階にすでにあり、
ドアが閉まっている場合については、このエレベータの
エレベータ制御装置またはドア制御装置は、その到着階
呼出しに直接、すなわち当該階におけるいずれかの到着
階呼出し装置５または送受信装置３のバスアドレスを含
む到着階呼出しに対してドアを開けることによって応動
するように、あらかじめプログラムまたはプリセットす
ることができる。どんな場合でも、呼出しはグループ制
御システムによって登録され、呼出しの登録を確認する
応答が送られる。

【００１０】図２に示す状況では、エレベータ８がある
到着階に到着してそのドアが開かれて、遠隔制御装置１
を使用してカー表示装置９に含まれる機能装置10に接続
を設定する。到着階呼出しを送るのに用いたのと同じ遠
隔制御装置によって、今度は指令を、例えばカー呼出し
や、ドアの閉止または開放維持の指令をエレベータに対
し、丁度、カー呼出しパネルから行なわれていたよう
に、与えることができる。制御指令を遠隔制御装置１に
よって到着階からカー内の機能装置10へ与えるときは、
遠隔制御装置１から送られた可視または赤外光を階表示
装置２の機能装置３に当てることもできる。この状態で
は、カーの機能装置３とその階の装置10はともに、メッ
セージを制御システムに送ろうとする。並んで配置され
た２台のエレベータの階表示装置における機能装置３、
13にビームが到達したときも、同様な状態が当然、発生
する。データ伝送網および（または）制御システムの意
志決定過程において不必要なメッセージを回避するた
め、各機能装置はそれぞれ異なった優先度を備え、これ
は、好ましくは事前に設定、または制御システムにより
割り当てられ、同じ遠隔制御装置に起因するメッセージ
が同時に複数、発生すると、最高優先度を有する機能装
置によって発生したものだけがデータ伝送網へ送られ、
および（または）制御システムの意志決定過程に取り込
まれる。

【００１１】図３は、エレベータシステムのデータ伝送
網21の図であり、これは、本発明による遠隔制御装置接
続用の数台の送受信装置３、７と、エレベータグループ
制御装置14、15、ドア制御装置19、カーおよび到着階呼
出し装置５、11、カー表示装置２および巻上げモータ制
御装置17、ならびにエレベータカー内の荷重計量装置18
とからなる。送受信装置３、７、10は、各階の階表示装
置３、各カー内のカー表示装置９、およびエレベータ機
械室20の中に設けられている。データ伝送網21は、互い
に連結した直列通信バスからなる。データ伝送網21への
遠隔制御装置の接続は、様々なタイプの遠隔制御装置を
用いて行なうことができる。呼出し送出に用いられる遠
隔制御装置１に加えて、本システムは、例えばエレベー
タをグループ制御システムから一時的に分離してそれ
を、たとえば貨物の運搬に使えるようにする遠隔制御装
置を備えてもよい。サービス員／設置作業員は、保守お
よび設置の目的に設計された特殊な遠隔制御装置22を持
つことができ、それによってエレベータシステムへ指示
を出し、それに関する多様な情報を得ることができる。
データ伝送網３を介して作動させると、このような遠隔
制御装置22は、エレベータシステム内でデータ伝送網に
接続された特定の機能装置、例えばドア制御装置19また
は巻上げモータ駆動装置17を制御する一時的制御コンソ
ールとして機能する。制御指令送出の他に、このような
コンソールを使用してその関連する機能装置の作動のモ
ニタおよび試験を行ない、必要な場合にはその作動パラ
メータを変更するもできる。保守および設置の目的に企
図された遠隔制御装置22は通常、それ自体用のディスプ
レー23を備えているが、別な制御機能を備え、エレベー
タシステムに含まれる表示装置、例えばエレベータロビ
ーに配置された情報ディスプレー24を補助ディスプレー
として利用できるようにしている。とくに、設置または
保守に用いられる遠隔制御装置の場合ばかりでなく、遠
隔制御装置により行なわれる他の機能に関しても、シス
テム内でどんな不適切な操作も行なわれていないことを
検証する必要がある。この検証は例えば、グループ制御
システムまたはエレベータ制御システム14、15の１つに
バス転送メッセージをチェックさせて、そのメッセージ
の意図する動作がそのメッセージの含む遠隔制御装置
１、22の識別情報について許可または禁止されるかを判
断することによって、行なわれる。その検証に従って、
メッセージの意図した動作の実行が許可または禁止され
る。同様の検証を、メッセージに含まれる送信装置のバ
スアドレスデータについて行なうことができる。

【００１２】送受信装置と遠隔制御装置の組合せは、一
時的あるいは臨時のハードウエア・アセンブリとしてみ
ることさえできる。その技術的特性は、各場合ごとに送
受信装置および遠隔制御装置により決まる特性から、な
らびに、多分、この組合せにエレベータシステムにより
割り当てられる機能および機能的性能からも形成され
る。また、そのデータ伝送網におけるバスアドレスは、
送受信装置のそれであり、その中で遠隔制御装置信号
は、内部データ通信の搬送波としてそのアセンブリ内で
動作する。

【００１３】本発明の種々の実施例は、上述の例に限定
されることなく、特許請求の範囲内で改変することがで
きることは、当業者に明らかである。例えば、可視また
は赤外光を遠隔制御装置とエレベータシステムと間のメ
ッセージの搬送波として用いないで、例えば電波または
超音波を用いることができる。

【００１４】

【発明の効果】本発明の遠隔制御接続装置によって達成
される利点には、次のものが含まれる。 − 遠隔操作は、比較的簡単な方法で上述の運行状態に
おいて設置、動作および保守に関して実現することがで
きる。 − この遠隔制御接続装置は、実際はエレベータシステ
ムのデータ伝送網への接続を意味し、単なる個々の機能
装置への接続ではないため、原則として遠隔制御装置を
使用してエレベータシステムのほとんどどんな機能装置
も制御することができる。 − この遠隔制御接続装置は、例えばサービス員の端末
装置をエレベータシステムに接続することができる。こ
れによって、サービス員がエレベータシステムの状態、
および建物にはいった直後の必要なサービス作業に関す
る情報を得ることができる。 − 設置の際、エレベータは、たとえ呼出しボタンが破
損や汚損の危険のために未だに設置されていない場合で
さえも、運行することができる。 − 遠隔制御装置の接続を個々のエレベータに対してば
かりでなく、数台のエレベータからなるエレベータグル
ープに対しても設定することができる。

【００１５】本発明の遠隔制御接続装置は、例えば次の
場合に適用可能である。 − 遠隔制御装置を介して到着階呼出しを行なう場合。
遠隔制御装置は、単純に呼出し送信器でよく、あるいは
応答を受信してそれを光および（または）音声信号によ
り表示するものでよい。 − 特殊な使用者のための接続を行なう場合。このよう
な使用者はまた、カー呼出しおよび優先呼出し／ロッキ
ング指令を出してエレベータを所望の階に移動させ、ま
たは所定の利用のために確保しておくこともできる。さ
らに、エレベータドアを必要な長さの時間だけ開放して
おくことができる。特殊な使用者のためのこのような接
続は、要人の利用、病院での患者輸送、貨物輸送、動作
の遅い身体障害者に必要な特殊機能などに適用すること
ができる。 ー 建物にはいると、サービス員は直ちに、特別な遠隔
制御装置を介してエレベータの状態、各エレベータの位
置、および多くの場合、故障診断の情報、すなわち、ど
のエレベータが故障しているか、そのどの部分または装
置が故障または作動不良かについての情報を得ることが
できる。この情報は、サービス員／設置作業員の遠隔制
御装置に組み込まれているディスプレーを介して、また
は多くの場合、エレベータシステムに属する表示装置を
介して表示することができる。 − 設置作業員は、エレベータを自分の遠隔制御装置に
よって所望の方法で制御することができる。エレベータ
は、たとえすべての到着階およびカー呼出しボタンが未
だに設置されていない場合でさえも、物品の輸送に使用
することができる。 − 通常、数台の機能装置での作業が関係するエレベー
タ保守および設置に関連したある調整および他の処置の
場合。このような処置の例としては、エレベータの荷重
計量装置を遠隔制御装置によって調整することがある。 − アクセス制御の場合、使用者識別は、例えば磁気カ
ードおよびカード読取装置の代わりに遠隔制御装置を用
いて行なうことができる。これはとくに、エレベータシ
ステムが建物内の総合アクセス制御システムに接続され
ている場合と、エレベータへのアクセスを許可する前に
識別が必要な場合にも、適用することができる。これに
よって、ピークトラヒック時にもカード読取装置の前で
待たずに識別を行なうことができる。実際、エレベータ
ロビーにおけるカード読取装置または他の特殊なアクセ
ス制御装置の必要性は、少なくなるか、あるいは全くな
くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】到着階における状態を示し、遠隔制御装置の接
続をエレベータに固有の階表示装置に含まれる機能装置
に適用した図である。

【図２】到着階における状態を示し、遠隔制御装置の接
続をドアの開いたエレベータのカー表示装置に含まれる
機能装置に適用した図である。

【図３】本発明による遠隔制御接続装置を用いたエレベ
ータシステムのデータ伝送網を示す図である。

【符号の説明】

１、22 遠隔制御装置 ２ 階表示装置 ３、７、10 送受信装置 ４ ビーム ５、11 呼出し装置 ６、l6 ドア ８ エレベータ ９ カー表示装置 12、13 機能装置 14、15 エレベータ制御装置 17 巻上げモータ制御装置 18 荷重計量装置 19 ドア制御装置 20 エレベータ機械室 21 データ伝送網 23 ディスプレー 24 情報ディスプレー

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マッティ クヤラ フィンランド共和国 05830 ヒビンカア、 プオリマツカンカトゥ 13 エー ２

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 １台またはそれ以上のエレベータからな
   り、データ伝送網を使用し、該データ伝送網は、エレベ
   ータシステムに属する操作装置および（または）他の装
   置の間の制御信号、カー呼出し、到着階呼出し、ならび
   に（または）該エレベータシステムに含まれる装置から
   得られ、および（もしくは）生成される他の情報を伝送
   する少なくとも１本の直列通信バスを含むエレベータシ
   ステムへの遠隔制御接続装置において、該エレベータシ
   ステムのデータ伝送網に属する直列通信バスのうちの少
   なくとも１本は機能装置へ接続され、該機能装置は、遠
   隔制御装置によってそれへ送られるメッセージを受信す
   るように構成され、受信したメッセージに従って前記直
   列通信バスへ、少なくとも１つの制御データ、呼出しデ
   ータまたは他のデータ、および前記送信した機能装置の
   バスアドレスを含むメッセージを送信することを特徴と
   するエレベータシステムへの遠隔制御接続装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の遠隔制御接続装置にお
   いて、前記直列通信バスに接続され、遠隔制御装置によ
   り送られるメッセージを受信し、該受信したメッセージ
   に基づいて前記直列通信バスにメッセージを送信する前
   記機能装置は常に、この直列通信バスメッセージに遠隔
   制御装置識別データを含んでいることを特徴とするエレ
   ベータシステムへの遠隔制御接続装置。
3. 【請求項３】 請求項１または２に記載の遠隔制御接続
   装置において、前記エレベータシステムは、前記バスで
   送信されたメッセージから該メッセージの意味する動作
   が該メッセージに含まれている遠隔制御装置識別データ
   に関連して許可あるいは禁止されるかを、例えばグルー
   プまたはエレベータ制御システムを介して、検証し、こ
   の検証に基づいて前記メッセージの意味する動作の実行
   を可能または禁止することを特徴とするエレベータシス
   テムへの遠隔制御接続装置。
4. 【請求項４】 請求項１、２または３に記載の遠隔制御
   接続装置において、前記エレベータシステムは、前記バ
   スで送信されたメッセージから該メッセージの意味する
   動作が該メッセージに含まれている前記送信した機能装
   置のバスアドレスに関連して許可または禁止されるか
   を、例えばグループまたはエレベータ制御システムを介
   して、検証し、この検証に基づいて前記メッセージの意
   味する動作の実行を可能または禁止することを特徴とす
   るエレベータシステムへの遠隔制御接続装置。
5. 【請求項５】 請求項１ないし４のいずれかに記載の遠
   隔制御接続装置において、前記エレベータシステムに遠
   隔制御装置により送られたメッセージを受信した前記機
   能装置は、該メッセージに含まれている遠隔制御装置識
   別データから、該メッセージを搬送する信号に含まれる
   識別データから、または他の同様のデータから、該受信
   したメッセージを送信した遠隔制御装置が一般に前記エ
   レベータシステムに接続され、および（または）この特
   定の受信した機能装置を介してそれに接続される資格が
   あるか否かを検証し、資格のある遠隔制御装置のメッセ
   ージのみをさらに該エレベータシステムのデータ伝送網
   へ送信することを特徴とするエレベータシステムへの遠
   隔制御接続装置。
6. 【請求項６】 請求項１ないし５のいずれかに記載の遠
   隔制御接続装置において、前記遠隔制御装置と前記エレ
   ベータシステムとの間のメッセージは双方向通信によっ
   て伝送されることを特徴とするエレベータシステムへの
   遠隔制御接続装置。