JP2001139241A - 指紋照合連動マンションhaシステム - Google Patents

指紋照合連動マンションhaシステム

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JP2001139241A
JP2001139241A JP32285499A JP32285499A JP2001139241A JP 2001139241 A JP2001139241 A JP 2001139241A JP 32285499 A JP32285499 A JP 32285499A JP 32285499 A JP32285499 A JP 32285499A JP 2001139241 A JP2001139241 A JP 2001139241A
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JP32285499A
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Takeshi Ueda
毅 上田
Toshiaki Tanaka
敏明 田中
Nobuo Hisamatsu
伸夫 久松
Tadashi Omori
正 大森
Hiroyuki Akita
博行 秋田
Toru Kubo
透 久保
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マンションの指紋照合制御システムに、エレベ
ータ昇降制御装置を組み込んだセキュリティーに優れ、
居住者、来客のいずれにも利便な連動制御システムを提
供する。 【解決手段】共同玄関に指紋照合端末器Aを設け、この
指紋照合端末器Aから入力された指紋データを、予め居
住者の指紋データを登録した指紋データ蓄積手段20を
備えた指紋照合コントローラBで照合して認証した後、
共同玄関の電気錠8を解錠する指紋照合制御システム
と、エレベータ昇降制御装置7とを組み合わせて成り、
指紋照合端末器Aは、指紋データを読み取らせる構成と
され、指紋照合コントローラBは、指紋照合端末器Aか
ら入力された指紋データを認証したときには、共同玄関
の電気錠8を解錠するとともに、エレベータ昇降制御装
置7を作動して、エレベータを共同玄関の設置階まで自
動的に移送させる構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指紋照合端末器か
ら入力された指紋データを、予めマンション居住者の指
紋データを登録した指紋照合コントローラで照合して認
証したときに、共同玄関の電気錠を解錠するようにした
指紋照合制御システムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、マンションなどにおいて、指紋照
合端末器で居住者の指紋データを読み取らせて共同玄関
の電気錠を解錠する指紋照合制御システムが開発されて
おり、このようなものでは、居住者が万一、鍵を紛失し
たり、暗証コードを他人に盗まれたとしても、居住者本
人でなければ、マンションに入室できないため、セキュ
リティーが確保され、防犯対策上極めて望ましいもので
ある。
【0003】一方、エレベータを設置したマンションな
どでは、居住者が共同玄関の電気錠をテンキー操作や逆
マスターキー操作などで解錠すると、エレベータを自動
的に呼び出すシステムが導入されているが、このような
システムでは、テンキーによる住戸番号や暗証番号の入
力操作、逆マスターキーの操作などが必要であり手間が
かかっていた。
【0004】また、車椅子を使用している居住者が、共
同玄関の電気錠を解錠したときにも、エレベータを共同
玄関の設置階に自動的に呼び出すことができるが、車椅
子がエレベータに行くまでの時間が、健常者に比べて長
くなるので、エレベータに乗り込む前に、他の階から呼
出があったときに、その呼出があった階にエレベータが
移送されてしまう場合があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みてなされたもので、共同玄関の電気錠の解錠
とエレベータの移送とを連動させたシステムに、指紋照
合技術を利用することにり、マンションの防犯性の向上
と、エレベータ呼出時の利便性を改善し得た新規な指紋
照合連動制御システムを提供するものである。
【0006】したがって、本発明は、指紋照合端末器で
居住者の指紋データを認証したときに、共同玄関の電気
錠を解錠すると同時に、エレベータを共同玄関の設置階
まで移送することにより、防犯性に優れた上に、居住者
によるエレベータの呼出操作を不要とし、利便性の改善
された指紋照合連動マンションHAシステムを提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に提案される本発明は、以下のような構成としている。
すなわち、請求項1に記載の指紋照合連動マンションH
Aシステムでは、共同玄関に指紋照合端末器を設け、こ
の指紋照合端末器から入力された指紋データを、予め居
住者の指紋データを登録した指紋データ蓄積手段を備え
た指紋照合コントローラで照合して認証した後、共同玄
関の電気錠を解錠する指紋照合制御システムと、マンシ
ョンのエレベータ昇降制御装置とを組み合わせ、指紋照
合端末器は、指紋データを読み取らせる構成とされ、指
紋照合コントローラは、指紋照合端末器から入力された
指紋データを認証したときには、共同玄関の電気錠を解
錠するとともに、エレベータ昇降制御装置を作動して、
エレベータを共同玄関の設置階まで自動的に移送させる
構成としている。
【0008】また、請求項2に記載の指紋照合連動マン
ションHAシステムでは、エレベータ昇降制御装置は、
指紋照合コントローラによる指紋データの認証の結果、
該コントローラから作動信号を受け取ったときには、エ
レベータを共同玄関の設置階まで移送した後に、更に居
住者の階まで昇降し、そこで自動停止する構成としてい
る。
【0009】請求項3に記載の指紋照合連動マンション
HAシステムでは、請求項1に記載の、指紋照合端末
器、指紋照合コントローラ、エレベータ昇降制御装置に
加えて、共同玄関に設置された呼出通話端末器と、各住
戸に設置された通話機能を備えた住戸端末機とを更に備
えており、呼出通話端末器から、いずれかの住戸に設置
された住戸端末機を呼び出し、その住戸端末機が応答し
て解錠信号が送出されたときには、共同玄関の電気錠を
解錠させるとともに、エレベータ昇降制御装置を作動し
て、エレベータを共同玄関の設置階まで移送させる構成
としている。
【0010】請求項4に記載の指紋照合連動マンション
HAシステムでは、エレベータ昇降制御装置は、呼出通
話端末器によって呼び出された住戸端末機から解錠信号
を受けたときには、エレベータを共同玄関の設置階まで
移送した後に、その住戸端末機の設置階まで昇降し、そ
こで自動停止するように構成されている。請求項3、4
において、共同玄関に設置された呼出通話端末器、各住
戸に設置された通話機能を備えた住戸端末機は、従来か
らマンションにおいて広く使用されているロビーインタ
ーホンや住宅情報盤などが使用できるが、これに限定さ
れるものではない。
【0011】このシステムでは、マンションの居住者に
対する来客に対しても、呼出に応答した居住者が共同玄
関の電気錠を解錠させれば、エレベータは来客を出迎え
るために共同玄関の設置階まで移送される。請求項5に
記載の指紋照合連動マンションHAシステムでは、指紋
照合端末器は、居住者の指先より指紋データを読み取る
ための指紋データ読取手段と、居住階に応じたグループ
区分を指定するためのグループ区分指定手段とを備え、
指紋照合コントローラの指紋データ蓄積手段は、マンシ
ョン居住者の指紋データを、予め居住階に応じたグルー
プに区分して登録する構成としている。
【0012】ここに、居住者の居住階に応じたグループ
とは、例えば、1階、2階、・・・といった階名のほ
か、各階を更にグループA、グループBなどに細分化す
るものであってもよい。請求項6に記載の指紋照合連動
マンションHAシステムでは、指紋照合端末器は、住戸
呼出操作手段、住戸指定操作手段、呼び出した住戸端末
機との間で通話をするためのマイク、スピーカなどの通
話手段を更に備えた構成としている。
【0013】請求項7に記載の指紋照合連動マンション
HAシステムでは、グループ区分指定手段は、住戸指定
操作手段によって兼用する構成としている。請求項6、
7は、指紋照合端末器の機能に、更にマンションの住戸
を呼び出して、通話を行うインターホン機能を組み込ん
だものを想定しており、このような実施例としては、既
存のロビーインターホンに、指紋照合端末器を組み込む
などして容易に構成される。また、マイク、スピーカな
どの通話手段としては、ハンズフリー通話が出来るもの
でもよい。
【0014】請求項8に記載の指紋照合連動マンション
HAシステムでは、指紋照合端末器は、グループ区分指
定手段には、車椅子の居住者のグループ区分を指定可能
にしており、指紋照合コントローラの指紋データ蓄積手
段は、車椅子の居住者の指紋データを、予めグループ区
分して登録する構成としている。指紋照合コントローラ
は、指紋照合端末器から、車椅子の居住者のグループ区
分が指定された後に入力された指紋データを、車椅子の
居住者の指紋データとして認証したときには、共同玄関
の電気錠を解錠するとともに、エレベータ昇降制御装置
を作動して、エレベータを共同玄関の設置階まで自動的
に移送させる。
【0015】請求項9に記載の指紋照合連動マンション
HAシステムでは、指紋照合コントローラの指紋データ
蓄積手段は、車椅子の居住者の指紋データを、予めグル
ープ区分して登録する構成として、指紋照合コントロー
ラは、指紋照合端末器から入力された指紋データを、指
紋データ蓄積手段に登録された車椅子の居住者の指紋デ
ータと照合して認証したときには、共同玄関の電気錠を
解錠するとともに、エレベータ昇降制御装置を作動し
て、エレベータを共同玄関の設置階まで自動的に移送さ
せる。
【0016】請求項10に記載の指紋照合連動マンショ
ンHAシステムでは、車椅子の居住者専用の指紋照合端
末器を更に備えており、指紋照合コントローラの指紋デ
ータ蓄積手段は、車椅子の居住者の指紋データを、予め
グループ区分して登録する構成としている。指紋照合コ
ントローラは、車椅子の居住者専用の指紋照合端末器か
ら入力された指紋データを、車椅子の居住者の指紋デー
タとして認証したときには、共同玄関の電気錠を解錠す
るとともに、エレベータ昇降制御装置を作動して、エレ
ベータを共同玄関の設置階まで自動的に移送させる。
【0017】請求項11に記載の指紋照合連動マンショ
ンHAシステムでは、指紋照合端末器は、グループ区分
指定手段には、車椅子の居住者のグループ区分を指定可
能にしており、指紋照合コントローラの指紋データ蓄積
手段は、車椅子の居住者の指紋データを、予めグループ
区分して登録する構成としている。指紋照合コントロー
ラは、指紋照合端末器から、車椅子の居住者のグループ
区分が指定された後に入力された指紋データを、車椅子
の居住者の指紋データとして認証したときには、共同玄
関の電気錠を解錠するとともに、エレベータ昇降制御装
置を作動して、エレベータを共同玄関の設置階まで自動
的に移送させ、エレベータの扉開放時間を通常の扉開放
時間よりも長くさせる。
【0018】請求項12に記載の指紋照合連動マンショ
ンHAシステムでは、指紋照合コントローラの指紋デー
タ蓄積手段は、車椅子の居住者の指紋データを、予めグ
ループ区分して登録する構成として、指紋照合コントロ
ーラは、指紋照合端末器から入力された指紋データを、
指紋データ蓄積手段に登録された車椅子の居住者の指紋
データと照合して認証したときには、共同玄関の電気錠
を解錠するとともに、エレベータ昇降制御装置を作動し
て、エレベータを共同玄関の設置階まで自動的に移送さ
せ、エレベータの扉開放時間を通常の扉開放時間よりも
長くさせる。
【0019】請求項13に記載の指紋照合連動マンショ
ンHAシステムでは、車椅子の居住者専用の指紋照合端
末器を更に備えており、指紋照合コントローラの指紋デ
ータ蓄積手段は、車椅子の居住者の指紋データを、予め
グループ区分して登録する構成としている。指紋照合コ
ントローラは、車椅子の居住者専用の指紋照合端末器か
ら入力された指紋データを、車椅子の居住者の指紋デー
タとして認証したときには、共同玄関の電気錠を解錠す
るとともに、エレベータ昇降制御装置を作動して、エレ
ベータを共同玄関の設置階まで自動的に移送させ、エレ
ベータの扉開放時間を通常の扉開放時間よりも長くさせ
る。
【0020】請求項14に記載の指紋照合連動マンショ
ンHAシステムでは、車椅子の居住者専用の指紋照合端
末器は、通常の指紋照合端末器よりも低い位置に設けら
れている。ここに、通常の指紋照合端末器とは、請求項
1〜9,11〜13に記載の指紋照合端末器を含む、車
椅子の居住者の専用ではない指紋照合端末器のことであ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図面とともに説明する。図1は本発明の最も基本
的な指紋照合連動マンションHAシステムの構成の一例
を示すブロック図である。このシステムは、指紋照合端
末器A、指紋照合コントローラB、指紋データ登録装置
3、電気錠制御装置(図3に6で示す)を組み合わせて
構成される指紋照合制御システムに加えて、更にエレベ
ータ昇降制御装置(図3に7で示す)を組み込んだもの
である。
【0022】ここに、指紋照合端末器Aは、LEDや液
晶画面などで構成される表示部11と、居住者の指先を
押し当てて指紋データを読み取るための指紋データ読取
部12と、指紋データ読取部12で読取走査した指紋デ
ータを指紋照合コントローラBに送出するとともに、指
紋照合コントローラBから必要な信号を受けるためのイ
ンターフェイス部13とを備える。
【0023】また、指紋照合コントローラBは、予めマ
ンションの居住者の指紋データを登録した指紋データ蓄
積部20と、指紋照合端末器Aから入力された指紋デー
タと、指紋データ蓄積部20に登録された指紋データと
を照合するための指紋データ照合部21とを備える。図
1に示す指紋照合端末器Aは、共同玄関のエントランス
などに単独で設置されて、インターホンシステムを構成
するロビーインターホンなどのような呼出通話端末器と
は別体として構成されるが、後述するように、呼出通話
端末器に一体的に組み込んでもよい。また、指紋照合コ
ントローラBも同様に呼出通話端末器や、警報監視盤な
どに一体的に組み込んでもよい。
【0024】図2はインターホンシステムに組み込ん
で、本発明の指紋照合連動マンションHAシステムを構
成しだ場合のシステム構成図を示している。このシステ
ムでは、指紋照合端末器A(I)は、図1に示した基本
構成に加えて、更に、マンション居住者のグループ区分
を指定するためのグループ区分指定操作手段10、呼出
した居住者の住戸端末機5との間で通話を行うためのマ
イクM、スピーカSPを有したインターホン呼出通話部
14、呼出釦15を備え、インターホン呼出通話部14
は、通話線Ls、多重伝送線Lを介して、管理人室など
に設置された通話呼出コントローラ4に接続されてい
る。
【0025】通話呼出コントローラ4は、多重伝送制御
部40を備え、この多重伝送制御部40は、多重伝送線
Lを介して指紋照合端末器A(I)、住戸端末機5を端
末器として接続しており、指紋照合端末器A(I)のイ
ンターホン呼出通話部14から住戸番号などを指定した
呼出を受ければ、アドレスを指定した制御信号を多重伝
送線Lを介して住戸端末機5を呼び出し、呼出した住戸
端末機5が応答すれば、住戸端末機5との間で通話線L
sを通じてのマイクM、スピーカSPによる相互通話が
可能となる。
【0026】住戸端末機5は、CPUなどで構成された
制御部50、指紋照合端末器A(I)のインターホン呼
出通話部14との通話をなすため、マイク、スピーカ
(いずれも不図示)を有したインターホン通話部51を
備えるとともに、解錠釦52を備え、住戸人が、来客な
どの呼出を受けたときに、この解錠釦52を押圧操作す
れば、後述するように電気錠制御装置に解錠信号を送出
して、共同玄関に設置された電気錠を解錠する。
【0027】一方の指紋照合コントローラBは、指紋デ
ータ登録装置3によって、予め住居者の指紋データを登
録した指紋データ蓄積部20と、指紋データ照合部21
とを備え、指紋データ照合部21では、指紋照合端末器
A(I)の指紋データ読取部12によって読み取られた
指紋データと、指紋データ蓄積部20に登録された指紋
データとの照合を行って一致すれば、指紋データが認証
されて、電気錠制御装置に解錠信号を出力すると、同時
にエレベータ昇降制御装置にもエレベータ作動信号を送
出する。電気錠制御装置は、解錠信号を受けると共同玄
関の電気錠を解錠し、エレベータ昇降制御装置はエレベ
ータ作動信号を受けると、エレベータを共同玄関設置階
まで移送させる。
【0028】図3は、マンション監視通話システムにお
いてコントローラとして使用される警報監視盤4に、指
紋照合コントローラBを接続付加して構成された本発明
の指紋照合連動マンションHAシステムの全体構成を示
しており、ここで示す指紋照合端末器A(II)は、警報
監視盤4によってコントロールされるロビーインターホ
ンに一体的に組み込まれたような外観をしている。
【0029】指紋照合コントローラB、指紋データ登録
装置3は、警報監視盤4とともに、マンションの管理人
室に設置されており、指紋照合コントローラBに共同玄
関に設置された電気錠8を接続した電気錠制御装置6
と、エレベータ昇降制御装置7とが接続され、後述する
ような制御がなされている。このシステムでは、警報監
視盤4は、指紋照合端末器A(II)からマンション内の
任意の住戸端末機5を呼出して通話制御をなす他、各住
戸の住戸端末機5に設置した火災センサなどのセキュリ
ティーセンサSを監視し、いずれかの住戸端末機5から
異常信号を受けたときには、警報を出力するようになっ
ている。
【0030】このシステムでも、指紋照合端末器A(I
I)と、指紋照合コントローラBとは、警報監視盤4の
端末器として、多重伝送線Lを介して接続されている
が、住戸端末機5の解錠釦52を操作して出力される解
錠信号は、警報監視盤4から別の信号線で受けるように
してもよい。なお、Dは各住戸の玄関先などに設置され
るドアホン子器である。
【0031】図4は、この指紋照合端末器A(II)の外
観を示しており、共同玄関などに呼出通話端末器として
設置されるロビーインターホンに、指紋読取のための指
押当部を付加した外観をなしている。SP,Mは呼出し
た住戸端末機と通話するためのマイク、スピーカ、17
は居住者の住戸番号と、グループ区分を兼用して指定す
るためのテンキー、11は通電ランプ、12は指紋デー
タ読取部の指押当部を示しており、図例のものは、マン
ションの共同玄関などに設置されるロビーインターホン
に、指紋照合端末器Aを組み込んだ外観をなしている。
【0032】次に、本発明のHAシステムにおける基本
動作を説明する。図5は、居住者が指紋の認証を行うこ
とによって、マンションの共同玄関の電気錠を解錠した
とき、同時にエレベータを連動制御する場合の基本手順
を示したフローチャートである。この基本動作では、居
住者の指紋データは指紋照合コントローラBの指紋デー
タ蓄積部20に、予め居住者の居住階に応じたグループ
に区分されて登録されているので、居住者は指紋データ
の読取操作を行う際に、そのグループを指定することに
よって、指紋照合コントローラB側で検索対象となる指
紋データのデータ量を少なくして、迅速化を図ってい
る。特に、グループ区分を居住階に一致させておけば、
居住者は、自己の居住階を指定すればよいので、登録さ
れたグループ区分の指定が容易になる。
【0033】また、指紋データをグループ区分して登録
しておくことによって、他人受入率を低下できる。すな
わち、居住者以外の他人が指紋の照合をしようとした場
合に、多くの指紋データの中から指紋を照合すると、両
者が合致してしまう可能性が高くなるが、グループを限
定して、グループ内の少数の指紋データと照合すれば、
誤って指紋が合致する可能性(他人受入率)が減少す
る。
【0034】指紋照合端末器Aのいずれかの操作釦を操
作するなどして、入力の準備状態が確認されると、最初
の所定時間は、ウエイト状態となり、その時間の間にグ
ループ区分が指定されるかどうかを待ち、グループ区分
が指定されると、指定されたグループ区分の指紋データ
を検索対象にするように、指紋照合コントローラBに指
示する。所定のウエイト時間内にグループ区分が指定さ
れない場合には、グループ区分は指定されなかったもの
とみなされて、ステップ104に進み、指紋データの入
力を待つ(以上、ステップ100〜104)。
【0035】そして、指紋データの入力を待つウエイト
時間では、その時間の間に指紋データの入力があれば、
指紋照合コントローラBの指紋データ蓄積部20に登録
された指紋データのうちから、指定されたグループ区分
に登録されている指紋データを検索して、同一の指紋デ
ータがあるかどうかを検索する。グループ区分の指定の
ない場合には、指紋データ蓄積部20に登録されている
すべての指紋データが検索対象となって検索される(以
上、ステップ104〜106)。
【0036】これらの検索の結果、入力された指紋デー
タと同じパターンの指紋データが存在すれば、指紋照合
コントローラBは電気錠解錠信号を電気錠制御装置6に
出力し、同時にエレベータ昇降制御装置7にもエレベー
タ作動信号を出力するが、指紋データの入力ウエイト時
間の間に、指紋データが入力されないか、入力された指
紋データが登録されていない場合には、指紋照合端末器
Aはアラームを出力し、その表示部11には、エラーあ
るいはNGの表示がなされる(以上、ステップ106〜
109)。
【0037】電気錠制御装置6が指紋照合コントローラ
Bから電気錠解錠信号を受けると、共同玄関に設置され
た電気錠8は解錠される。また、エレベータ昇降制御装
置7が指紋照合コントローラBからエレベータ作動信号
を受けると、エレベータは共同玄関の設置階まで移動
し、居住者を出向かえる。このようなシステムでは、指
紋照合コントローラBよりエレベータ昇降装置7にエレ
ベータ作動信号を送出する際に、認証された居住者の居
住階などのデータを一緒に送出すれば、エレベータ昇降
制御装置7は、エレベータを共同玄関の設置階まで移送
させて、居住者をエレベータに乗せた後に、居住者の居
住階で自動停止させることができ、より一層、便利で快
適な連動制御システムが実現する。
【0038】そして、この場合、エレベータの停止階の
情報は、指紋照合コントローラB内に指紋データと居住
階を対応させた参照テーブルを予め準備しておいて、そ
こから検索する他、指紋照合端末器A内に指定されたグ
ループ区分と居住階を対応させた参照テーブルを準備し
て、居住者が指紋照合端末器Aで指紋の読取を行う際
に、判別できるようにしてもよい。
【0039】このように、居住者の居住階でエレベータ
を自動停止できるようにすれば、特定の階(例えば、V
IPルームやオーナー宅がある階)を、エレベータ内の
行き先階釦から無くし、特定の人以外は、その階に行け
ないようにできるので、防犯上有効となる。図6は、マ
ンションの来客などがマンションの居住者を呼出して、
共同玄関の電気錠8が解錠されるときに、エレベータを
共同玄関の設置階まで移送させるシステムの基本動作
を、フローチャートをもって説明するものである。
【0040】来客が呼出通話端末器Cでマンション内の
所定の住戸の住戸端末機5を呼び出し、呼び出された居
住者が応答し、通話を行った結果、居住者が住戸端末機
5の解錠釦52を操作をすると、電気錠制御装置6には
解錠信号が送出され、同時にエレベータ昇降制御装置7
にもエレベータ作動信号が送出される(以上、ステップ
200〜205)。
【0041】このシステムでは、居住者の指紋の照合は
必要なく、マンションの居住者が来客の呼出に応答し、
共同玄関の電気錠8を解錠させると、その動作に連動し
て、エレベータを共同玄関の設置階まで移送させて来客
を招くことが出来る。このようなシステムでは、共同玄
関における電気錠8の解錠と、エレベータの共同玄関設
置階までの移送との連動制御を、マンションの住居者
が、実際に来客の呼出に応答したときにのみ許容される
ように構成することが望ましく、それによって、居住者
が不用意に解錠操作を行ったり、いたずらによって操作
を行っても、電気錠8の解錠や、エレベータの移送が不
用意になされることが防止できる。
【0042】また、このようなシステムにおいても、前
述したシステムと同様にして、エレベータが共同玄関の
設置階まで移送し、来客を乗せた後は、居住者の設置階
まで移送させ、そこで自動停止させるようにしてもよ
く、そのようなシステムでは、来客に対してもより配慮
された便利で快適なマンションが実現する。なお、ステ
ップ201における呼出応答と、203における解錠操
作は、所定の時間の間、ウエイト時間が設けられ、その
時間内に入力がなかった場合には、すべての動作はクリ
アされる。
【0043】次に、歩行が不自由である車椅子を使用し
ている居住者が利用しやすいシステムについて説明す
る。図7には、この場合の指紋照合連動マンションHA
システムの全体構成を示しており、ロビーインターホン
で構成されている指紋照合端末器A(II)に、車椅子の
居住者専用の指紋照合端末器A(III) を付加接続して
いる。
【0044】この場合、指紋照合コントローラBの指紋
データ蓄積部20は、車椅子の居住者の指紋データを、
予めグループ区分して登録しており、指紋照合コントロ
ーラBは、車椅子の居住者専用の指紋照合端末器A(II
I) から入力された指紋データを、車椅子の居住者の指
紋データとして認証したときには、共同玄関の電気錠8
を解錠するとともに、エレベータ昇降制御装置7を作動
して、エレベータを共同玄関の設置階まで自動的に移送
させる。これによって、車椅子の居住者は、グループ区
分を指定する必要がなくなる。
【0045】また、自動移送されたエレベータの扉開放
時間を通常の扉開放時間よりも長くさせることができ
る。これによって、車椅子の居住者が電気錠8を解錠し
たときには、エレベータの扉開放時間が通常よりも長く
なるので、この居住者は余裕をもってエレベータに乗り
込むことが出来る。一方、車椅子の居住者に対しての
み、エレベータの扉開放時間が長くなるので、健常者に
対してはエレベータの扉開放時間が長くならず、イライ
ラさせることがない。
【0046】ここでは、車椅子の居住者専用の指紋照合
端末器A(III) には、グループ区分の指定手段10は
備わっておらず、グループ区分を指定せずに、指紋デー
タ読取部12から指紋データを読み取るだけでよい構成
になっている。指紋照合コントローラBは、指紋照合端
末器A(III) から入力された指紋データを、指紋デー
タ蓄積部20に登録された車椅子の居住者の指紋データ
と照合して認証したときには、共同玄関の電気錠8を解
錠するとともに、エレベータ昇降制御装置7を作動し
て、エレベータを共同玄関の設置階まで自動的に移送さ
せる。更に、エレベータの扉開放時間を通常の扉開放時
間よりも長くさせることもできる。
【0047】この指紋照合端末器A(III) は、グルー
プ区分指定手段10を備える構成としてもよい。その場
合、指紋照合コントローラBは、指紋照合端末器A(II
I)から、車椅子の居住者のグループ区分が指定された
後に入力された指紋データを、車椅子の居住者の指紋デ
ータとして認証したときには、共同玄関の電気錠8を解
錠するとともに、エレベータ昇降制御装置7を作動し
て、エレベータを共同玄関の設置階まで自動的に移送さ
せる。更に、エレベータの扉開放時間を通常の扉開放時
間よりも長くさせることもできる。このような構成にす
れば、指紋照合端末器A(III) を、車椅子の住居者以
外の居住者が操作した場合にも、電気錠8とエレベータ
の制御が可能になる。
【0048】図では、更に、車椅子の居住者専用の指紋
照合端末器A(III) は、通常の指紋照合端末器A(I
I)よりも低い位置に設置されており、車椅子に座った
ままの状態で、指紋データを読み取らせることができる
ようになっている。これによって、車椅子の居住者に対
する操作性が向上する。なお、車椅子の居住者専用の指
紋照合端末器A(III) を、指紋照合端末器A(II)に
付加接続せずに、指紋照合端末器A(II)によって、車
椅子の居住者専用の指紋照合端末器A(III) の機能を
実現することもできる。
【0049】その場合、指紋照合端末器A(II)では、
グループ区分指定手段10は、車椅子の居住者のグルー
プ区分を指定可能にしており、指紋照合コントローラB
の指紋データ蓄積部20は、車椅子の居住者の指紋デー
タを、予めグループ区分して登録する構成とする。指紋
照合コントローラBは、指紋照合端末器A(II)から、
車椅子の居住者のグループ区分が指定された後に入力さ
れた指紋データを、車椅子の居住者の指紋データとして
認証したときには、共同玄関の電気錠8を解錠するとと
もに、エレベータ昇降制御装置7を作動して、エレベー
タを共同玄関の設置階まで自動的に移送させる。更に、
エレベータの扉開放時間を通常の扉開放時間よりも長く
させることができる。
【0050】また、指紋照合コントローラBは、指紋照
合端末器A(II)から指紋データが入力されたときに、
まず、車椅子の居住者の指紋データと照合することによ
って、グループ区分の指定を不要にすることができる。
すなわち、指紋照合端末器A(II)から入力された指紋
データが、指紋データ蓄積部20に登録された車椅子の
居住者の指紋データと照合して認証したときには、共同
玄関の電気錠8を解錠するとともに、エレベータ昇降制
御装置7を作動して、エレベータを共同玄関の設置階ま
で自動的に移送させる。更に、エレベータの扉開放時間
を通常の扉開放時間よりも長くさせることができる。
【0051】図8には、車椅子の居住者専用の指紋照合
端末器A(III) から指紋データを入力して、グループ
区分データの指定を不要としている場合の動作をフロー
チャートで示している。指紋照合コントローラBは、指
紋照合端末器A(III) から指紋データの入力があれば
(300)、指紋データ蓄積部20から車椅子の居住者
のグループ区分のデータを読み込んで(301)、その
中から、入力された指紋データと同一の指紋データがあ
るかどうかを検索する(302)。
【0052】この検索の結果、入力された指紋データと
同じパターンの指紋データが存在すれば、指紋照合端末
器A(III) は、表示部11において「照合OK」の点
灯を行い(303,304)、指紋照合コントローラB
は電気錠解錠信号を電気錠制御装置6に出力し、同時に
エレベータ昇降制御装置7にも車椅子対応のエレベータ
作動信号を出力する(305)。このとき、入力された
指紋データが登録されていない場合には、指紋照合端末
器A(III) は、表示部11において「照合NG」の点
灯を行い(306)、指紋の再入力待ち状態になる。
【0053】電気錠制御装置6は指紋照合コントローラ
Bから電気錠解錠信号を受けると、共同玄関に設置され
た電気錠8を解錠する。また、エレベータ昇降制御装置
7は指紋照合コントローラBから車椅子対応のエレベー
タ作動信号を受けると、エレベータは共同玄関の設置階
まで移動し、居住者を出向かえ、扉の開放時間を通常の
開放時間よりも長くする。
【0054】このとき、指紋照合コントローラBは、エ
レベータ昇降装置7にエレベータ作動信号を送出する際
に、認証された居住者の居住階などのデータを一緒に送
出すれば、エレベータ昇降制御装置7は、エレベータを
共同玄関の設置階まで移送させて、居住者をエレベータ
に乗せた後に、居住者の居住階で自動停止させることが
でき、より一層、便利で快適な連動制御システムが実現
する。
【0055】この場合、エレベータの停止階の情報は、
指紋照合コントローラB内に指紋データと居住階を対応
させた参照テーブルを予め準備しておいて、そこから検
索する。なお、ここでは、操作を簡単にするため、指紋
入力のみによって動作しているが、図5に示した動作と
同様に、指紋照合端末器Aのいずれかの操作釦を操作す
るなどして、入力の準備状態が確認された後に、グルー
プ区分を入力してから、指紋データを入力するようにし
てもよい。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が奏さ
れる。すなわち、請求項1、2に記載のマンションHA
システムによれば、マンションの居住者が指紋データを
登録しておけば、マンションに入室する際、指紋照合端
末器によって指紋データを読み取るだけで、共同玄関の
電気錠が解錠され、エレベータホールにエレベータを移
送させることができるので、従来のようなキー操作を軽
減でき、防犯面で優れ、且つ利便性にも優れたシステム
を提供できる。
【0057】特に、請求項2では、共同玄関の電気錠を
解錠させたときに、共同玄関の設置階まで移送させたエ
レベータに居住者を乗せた後、その居住者の居住階まで
移送するので、居住者が行き先階を指定する必要がない
ので利便である。請求項3,4に記載のマンションHA
システムによれば、マンションの居住者を来訪者が呼び
出し、これに居住者が応答し、解錠操作を行ったときに
は、共同玄関の電気錠を解錠させることができ、また、
このとき、エレベータを共同玄関の設置階まで移送する
ので、入室を許可した来客者のみをマンション内へスム
ーズに入室させることができる。
【0058】特に、請求項4では、共同玄関の電気錠を
解錠させたときに、共同玄関の設置階まで移送させたエ
レベータに来客者を乗せた後、呼出を行った居住者の居
住階まで移送するので、来客者が行き先階を指定する必
要がなく、すこぶる利便である。請求項5に記載のシス
テムでは、指紋照合コントローラには、予め居住階に応
じてグループ区分された指紋データが蓄積され、指紋照
合端末器では、そのグループ区分をして、指紋データを
読取させることが出来るので、指紋照合コントローラに
おいて指紋照合のため検索すべき指紋データのデータ量
が削減され、居住者、居住階が多いマンションに対して
もデータ照合の時間が短縮でき、システムの制御動作を
迅速に行わせることが出来る。特に、グループ区分を居
住階に一致させておけば、居住者は、自己の居住階を指
定すればよいので、登録されたグループ区分の指定が容
易になる。
【0059】また、指紋データをグループ区分して登録
しておくことによって、他人受入率を低下できる。すな
わち、居住者以外の他人が指紋の照合をしようとした場
合に、多くの指紋データの中から指紋を照合すると、両
者が合致してしまう可能性が高くなるが、グループを限
定して、グループ内の少数の指紋データと照合すれば、
誤って指紋が合致する可能性(他人受入率)が減少す
る。
【0060】請求項6に記載のシステムでは、住戸端末
機を直接呼出し、通話することが出来る。請求項7に記
載のシステムでは、請求項6の指紋照合端末器におい
て、グループ区分指定手段を住戸指定手段で兼用するた
め、通話機能を備えた、部品点数の少ない指紋照合端末
器が提供できる。
【0061】請求項8に記載のシステムでは、指紋照合
コントローラは、指紋照合端末器から、車椅子の居住者
のグループ区分が指定された後に入力された指紋データ
を、車椅子の居住者の指紋データとして認証したときに
は、共同玄関の電気錠を解錠するとともに、エレベータ
昇降制御装置を作動して、エレベータを共同玄関の設置
階まで自動的に移送させるので、車椅子の居住者はグル
ープ区分を指定する必要がない。
【0062】請求項9に記載のシステムでは、指紋照合
コントローラは、指紋照合端末器から入力された指紋デ
ータを、指紋データ蓄積手段に登録された車椅子の居住
者の指紋データと照合して認証したときには、共同玄関
の電気錠を解錠するとともに、エレベータ昇降制御装置
を作動して、エレベータを共同玄関の設置階まで自動的
に移送させるので、車椅子の居住者はグループ区分を指
定する必要がない。
【0063】請求項10に記載のシステムでは、指紋照
合コントローラは、車椅子の居住者専用の指紋照合端末
器から入力された指紋データを、車椅子の居住者の指紋
データとして認証したときには、共同玄関の電気錠を解
錠するとともに、エレベータ昇降制御装置を作動して、
エレベータを共同玄関の設置階まで自動的に移送させる
ので、車椅子の居住者はグループ区分を指定する必要が
ない。
【0064】請求項11に記載のシステムでは、指紋照
合コントローラは、指紋照合端末器から、車椅子の居住
者のグループ区分が指定された後に入力された指紋デー
タを、車椅子の居住者の指紋データとして認証したとき
には、共同玄関の電気錠を解錠するとともに、エレベー
タ昇降制御装置を作動して、エレベータを共同玄関の設
置階まで自動的に移送させ、エレベータの扉開放時間を
通常の扉開放時間よりも長くさせるので、車椅子の居住
者は、エレベータの扉開放時間が通常よりも長くなるた
め、余裕をもってエレベータに乗り込むことが出来る。
一方、車椅子の居住者に対してのみ、エレベータの扉開
放時間が長くなるので、健常者に対してはエレベータの
扉開放時間が長くなることがなく、イライラさせること
がない。
【0065】請求項12に記載のシステムでは、指紋照
合コントローラは、指紋照合端末器から入力された指紋
データを、指紋データ蓄積手段に登録された車椅子の居
住者の指紋データと照合して認証したときには、共同玄
関の電気錠を解錠するとともに、エレベータ昇降制御装
置を作動して、エレベータを共同玄関の設置階まで自動
的に移送させ、エレベータの扉開放時間を通常の扉開放
時間よりも長くさせるので、車椅子の居住者は、エレベ
ータの扉開放時間が通常よりも長くなるため、余裕をも
ってエレベータに乗り込むことが出来る。一方、車椅子
の居住者に対してのみ、エレベータの扉開放時間が長く
なるので、健常者に対してはエレベータの扉開放時間が
長くなることがなく、イライラさせることがない。ま
た、車椅子の居住者は、グループ区分を指定する必要が
ない。
【0066】請求項13に記載のシステムでは、指紋照
合コントローラは、車椅子の居住者専用の指紋照合端末
器から入力された指紋データを、車椅子の居住者の指紋
データとして認証したときには、共同玄関の電気錠を解
錠するとともに、エレベータ昇降制御装置を作動して、
エレベータを共同玄関の設置階まで自動的に移送させ、
エレベータの扉開放時間を通常の扉開放時間よりも長く
させるので、車椅子の居住者は、エレベータの扉開放時
間が通常よりも長くなるため、余裕をもってエレベータ
に乗り込むことが出来る。一方、車椅子の居住者に対し
てのみ、エレベータの扉開放時間が長くなるので、健常
者に対してはエレベータの扉開放時間が長くなることが
なく、イライラさせることがない。また、車椅子の居住
者は、グループ区分を指定する必要がない。
【0067】請求項14に記載のシステムでは、車椅子
の居住者専用の指紋照合端末器は、通常の指紋照合端末
器よりも低い位置に設けられているので、車椅子に座っ
たままの状態で、指紋データを読み取らせることがで
き、車椅子の居住者の操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明システムの要部構成を示したブロック
図。
【図2】本発明システムをインターホンシステムに組み
込んだ場合の基本構成を示すブロック図。
【図3】マンション警報監視システムに本発明システム
を組み込んだ基本構成を示すシステム系統図。
【図4】指紋照合端末器の外観構成を示す図。
【図5】本発明の基本動作(居住者に対する動作)を説
明するフローチャート。
【図6】本発明の基本動作(来客に対する動作)を説明
するフローチャート。
【図7】マンション警報監視システムに本発明システム
を組み込んだ他の構成を示すシステム系統図。
【図8】本発明の他の動作(居住者に対する動作)を説
明するフローチャート。
【符号の説明】
A、A(I)、A(II)、A(III) 指紋照合端末器 B 指紋照合コントローラ 10 グループ区分指定操作手段 12 指紋データ読取部 14 インターホン呼出通話手段 15 住戸呼出操作手段 16 住戸指定操作手段 L 多重伝送線 Ls 通話線 5 住戸端末器 6 電気錠制御装置 7 エレベータ昇降制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 敏明 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 久松 伸夫 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 大森 正 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 秋田 博行 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 久保 透 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2E250 AA04 BB04 BB25 BB61 BB63 CC16 DD09 EE02 FF11 3F002 AA05 AA07 CA08 FA08 GB02 GB03 3F303 BA05 BA06 CA11 3F307 BA05 BA06 EA28

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】共同玄関に指紋照合端末器を設け、この指
    紋照合端末器から入力された指紋データを、予め居住者
    の指紋データを登録した指紋データ蓄積手段を備えた指
    紋照合コントローラで照合して認証した後、共同玄関の
    電気錠を解錠する指紋照合連動システムと、エレベータ
    昇降制御装置とを組み合わせ、 上記指紋照合端末器は、指紋データを読み取らせる構成
    とされ、 上記指紋照合コントローラは、上記指紋照合端末器から
    入力された指紋データを認証したときには、上記共同玄
    関の電気錠を解錠するとともに、上記エレベータ昇降制
    御装置を作動して、エレベータを共同玄関の設置階まで
    自動的に移送させる構成とした指紋照合連動マンション
    HAシステム。
  2. 【請求項2】請求項1において、 上記エレベータ昇降制御装置は、上記指紋照合コントロ
    ーラによる指紋データの認証の結果、該コントローラか
    ら作動信号を受け取ったときには、上記エレベータを上
    記共同玄関の設置階まで移送した後に、更に居住者の階
    まで昇降させ、そこで自動停止する構成とした指紋照合
    連動マンションHAシステム。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の、指紋照合端末器、指紋
    照合コントローラ、エレベータ昇降制御装置に加えて、
    共同玄関に設置された呼出通話端末器と、各住戸に設置
    された通話機能を備えた住戸端末機とを更に備えてお
    り、 上記呼出通話端末器から、いずれかの住戸に設置された
    住戸端末機を呼び出し、その住戸端末機が応答して解錠
    信号が送出されたときには、上記共同玄関の電気錠を解
    錠させるとともに、上記エレベータ昇降制御装置を作動
    して、上記エレベータを共同玄関の設置階まで移送させ
    る構成とした指紋照合連動マンションHAシステム。
  4. 【請求項4】請求項3において、 上記エレベータ昇降制御装置は、上記呼出通話端末器に
    よって呼び出された住戸端末機から解錠信号を受けたと
    きには、上記エレベータを上記共同玄関の設置階まで移
    送した後に、その住戸端末機の設置階まで昇降し、そこ
    で自動停止するように構成されている指紋照合連動マン
    ションHAシステム。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかにおいて、 上記指紋照合端末器は、居住者の指先より指紋データを
    読み取るための指紋データ読取手段と、居住者の居住階
    に応じたグループ区分を指定するためのグループ区分指
    定手段とを備え、上記指紋照合コントローラの指紋デー
    タ蓄積手段は、マンション居住者の指紋データを、予め
    居住者の居住階に応じたグループに区分して登録する構
    成としている指紋照合連動マンションHAシステム。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかにおいて、 上記指紋照合端末器は、住戸呼出操作手段、住戸指定操
    作手段、呼出した住戸端末機との間で通話をするための
    マイク、スピーカなどのインターホン通話手段を更に備
    えた構成としている指紋照合連動マンションHAシステ
    ム。
  7. 【請求項7】請求項6において、 上記グループ区分指定手段は、上記住戸指定操作手段と
    兼用された構成にしている指紋照合連動マンションHA
    システム。
  8. 【請求項8】請求項5〜7のいずれかにおいて、 上記指紋照合端末器は、上記グループ区分指定手段に
    は、車椅子の居住者のグループ区分を指定可能にしてお
    り、 上記指紋照合コントローラの指紋データ蓄積手段は、車
    椅子の居住者の指紋データを、予めグループ区分して登
    録する構成として、 上記指紋照合コントローラは、上記指紋照合端末器か
    ら、上記車椅子の居住者のグループ区分が指定された後
    に入力された指紋データを、上記車椅子の居住者の指紋
    データとして認証したときには、上記共同玄関の電気錠
    を解錠するとともに、上記エレベータ昇降制御装置を作
    動して、エレベータを共同玄関の設置階まで自動的に移
    送させる構成とした指紋照合連動マンションHAシステ
    ム。
  9. 【請求項9】請求項5〜7のいずれかにおいて、 上記指紋照合コントローラの指紋データ蓄積手段は、車
    椅子の居住者の指紋データを、予めグループ区分して登
    録する構成として、 上記指紋照合コントローラは、上記指紋照合端末器から
    入力された指紋データを、上記指紋データ蓄積手段に登
    録された車椅子の居住者の指紋データと照合して認証し
    たときには、上記共同玄関の電気錠を解錠するととも
    に、上記エレベータ昇降制御装置を作動して、エレベー
    タを共同玄関の設置階まで自動的に移送させる構成とし
    た指紋照合連動マンションHAシステム。
  10. 【請求項10】請求項5〜7のいずれかにおいて、 車椅子の居住者専用の指紋照合端末器を更に設けてお
    り、 上記指紋照合コントローラの指紋データ蓄積手段は、車
    椅子の居住者の指紋データを、予めグループ区分して登
    録する構成として、 上記指紋照合コントローラは、上記車椅子の居住者専用
    の指紋照合端末器から入力された指紋データを、上記車
    椅子の居住者の指紋データとして認証したときには、上
    記共同玄関の電気錠を解錠するとともに、上記エレベー
    タ昇降制御装置を作動して、エレベータを共同玄関の設
    置階まで自動的に移送させる構成とした指紋照合連動マ
    ンションHAシステム。
  11. 【請求項11】請求項5〜7のいずれかにおいて、 上記指紋照合端末器は、上記グループ区分指定手段に
    は、車椅子の居住者のグループ区分を指定可能にしてお
    り、 上記指紋照合コントローラの指紋データ蓄積手段は、車
    椅子の居住者の指紋データを、予めグループ区分して登
    録する構成として、 上記指紋照合コントローラは、上記指紋照合端末器か
    ら、上記車椅子の居住者のグループ区分が指定された後
    に入力された指紋データを、上記車椅子の居住者の指紋
    データとして認証したときには、上記共同玄関の電気錠
    を解錠するとともに、上記エレベータ昇降制御装置を作
    動して、エレベータを共同玄関の設置階まで自動的に移
    送させ、エレベータの扉開放時間を通常の扉開放時間よ
    りも長くさせる構成とした指紋照合連動マンションHA
    システム。
  12. 【請求項12】請求項5〜7のいずれかにおいて、 上記指紋照合コントローラの指紋データ蓄積手段は、車
    椅子の居住者の指紋データを、予めグループ区分して登
    録する構成として、 上記指紋照合コントローラは、上記指紋照合端末器から
    入力された指紋データを、上記指紋データ蓄積手段に登
    録された車椅子の居住者の指紋データと照合して認証し
    たときには、上記共同玄関の電気錠を解錠するととも
    に、上記エレベータ昇降制御装置を作動して、エレベー
    タを共同玄関の設置階まで自動的に移送させ、エレベー
    タの扉開放時間を通常の扉開放時間よりも長くさせる構
    成とした指紋照合連動マンションHAシステム。
  13. 【請求項13】請求項5〜7のいずれかにおいて、 車椅子の居住者専用の指紋照合端末器を更に設けてお
    り、 上記指紋照合コントローラの指紋データ蓄積手段は、車
    椅子の居住者の指紋データを、予めグループ区分して登
    録する構成として、 上記指紋照合コントローラは、上記車椅子の居住者専用
    の指紋照合端末器から入力された指紋データを、上記車
    椅子の居住者の指紋データとして認証したときには、上
    記共同玄関の電気錠を解錠するとともに、上記エレベー
    タ昇降制御装置を作動して、エレベータを共同玄関の設
    置階まで自動的に移送させ、エレベータの扉開放時間を
    通常の扉開放時間よりも長くさせる構成とした指紋照合
    連動マンションHAシステム。
  14. 【請求項14】請求項10又は13において、 上記車椅子の居住者専用の指紋照合端末器は、通常の指
    紋照合端末器よりも低い位置に設けられている指紋照合
    連動マンションHAシステム。
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