JPH07252030A - エレベータ運転制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オートロックドア付きの建物で、入場時に暗
証番号を入力するだけでエレベータの入場階への呼びと
居住階へのかご呼びとが自動的に行え、入場のたびに行
う同じエレベータ呼び操作のわずらわしさをなくす。 【構成】 この発明のエレベータ運転制御装置は、建物
の入退場口で暗証番号が入力されたときに、セキュリテ
ィシステムがデータベースを検索して登録されている居
住者であることを判別して入場を許可する場合には、伝
送装置を通してエレベータの運転制御装置側に当該建物
の入場階のホール呼び登録信号と当該居住者の居住階の
かご呼び登録信号が伝送される。そこで正規の居住者で
あれば、その暗証番号を入力して入退場口から建物内に
入場してエレベータホールに行けばエレベータが待機し
ており、居住者がエレベータかごに乗り込むだけでその
居住階まで自動的に自分の居住階まで運行してくれるこ
とになる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明はエレベータ運転制御装
置に関し、特にセキュリティシステムと連携した運転が
可能なエレベータ運転制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、セキュリティシステムとして、部
外者の許可なしの立ち入りを防止するために建物の入退
場口にオートロックドアを設置し、入退場口のすぐ外側
に設置したキーボードを通して暗証番号を入力し、その
暗証番号がデータベースに登録されている居住者のもの
と一致したときにのみオートロック機構を解除して玄関
ドアを開くようにしたものが知られている。

【０００３】一方、エレベータ運転制御装置では、エレ
ベータ設置建物の各階にホール呼び登録ボタンを設置
し、またエレベータかご内にかご呼び登録ボタンを設置
し、ホール呼びが発生した階にエレベータを割り付け、
またかご呼びの発生した階にエレベータを停止させてド
アの開閉を行うようにしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、セキュリテ
ィシステムとエレベータ運転制御装置を連携させたもの
は知られておらず、そのため、セキュリティシステムで
暗証番号が入力されたときにそれが居住者として登録さ
れている人の番号であった場合、その暗証番号の入力者
は入退場口から入ってエレベータ呼びを行うときには十
中八九、自分の居住階方向へのホール呼びを行うはずで
あるが、そのような場合でも建物内に入ってからエレベ
ータ前でホール呼びを行い、さらにエレベータが到着し
てエレベータかごに乗り込んでからも自分の居住階のか
ご呼びを行わなければならず、ほとんど毎回この同じエ
レベータ呼び操作を繰り返さなければならない煩わしさ
があった。

【０００５】この発明はこのような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、建物の入退場口でセキュリティシス
テム側の暗証番号を入力するだけで建物への入場許可と
共に、エレベータの入場階へのホール呼びと自分の居住
階へのかご呼びとが自動的に登録できるエレベータ運転
制御装置を提供することを目的とする。

【０００６】この発明はまた、セキュリティシステム側
の暗証番号を登録してエレベータ呼びを行い、エレベー
タに乗り込んだ際に閉じ込めが発生すれば、閉じ込めら
れた人が誰であるかを暗証番号を検索キーにしてセキュ
リティシステム側のデータベースから自動的に抽出して
管理室その他の場所に設置されている表示手段にその情
報を表示できるエレベータ運転制御装置を提供すること
を目的とする。

【０００７】またこの発明は、訪問者が入場階の外側に
設置されているインタホンから訪問先の居室番号を押し
て居住者と話し、居住者が入場を許可すべくオートロッ
ク解除信号を居室端末から操作すると同時に、入場許可
された訪問者がエレベータ呼び操作をしなくても目的階
までエレベータを自動的に運転できるようにしたエレベ
ータ運転制御装置を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明のエレベ
ータ運転制御装置は、居住者の暗証番号とその居住階と
の対応関係を登録しているデータベースを有し、居住者
の暗証番号が入力されるときにデータベースを検索して
該当する居住者であることが判明した場合に建物に対す
る入場を許可するセキュリティシステムと、エレベータ
の運転制御を行う運転制御装置と、セキュリティシステ
ムに登録されている居住者の暗証番号が入力された時に
運転制御装置に当該建物の入場階のホール呼び登録信号
と当該居住者の居住階のかご呼び登録信号を伝送する伝
送装置とを備えたものである。

【０００９】請求項２の発明は、請求項１のエレベータ
運転制御装置において、さらに、運転制御装置が利用者
の閉じ込めを検出して伝送装置を通してセキュリティシ
ステムに閉じ込め検出信号を伝送する閉じ込め検出手段
を有し、セキュリティシステムが伝送装置を通して伝送
されてきた閉じ込め信号を受信して、データベースに登
録されている居住者情報を表示する閉じ込め表示手段を
有することを特徴とするものである。

【００１０】請求項３の発明のエレベータ運転制御装置
は、各居室に設置され、居室ごとに割当てられている識
別コードとオートロック解除信号を出力する居室端末
と、居室ごとの識別コードとその存在する階との対応関
係を登録しているデータベースを有し、いずれかの居室
端末からオートロック解除信号が入力されたときに入場
階に設置されているオートロックドアのオートロック機
能を解除すると共にデータベースを検索して該当する居
室端末の存在する階を割り出すセキュリティシステム
と、エレベータの運転制御を行う運転制御装置と、セキ
ュリティシステムにオートロック解除信号が入力された
時に運転制御装置に当該建物の入場階のホール呼び登録
信号とオートロック解除信号を出力した居室端末の存在
する階のかご呼び登録信号を伝送する伝送装置とを備え
たものである。

【００１１】

【作用】請求項１の発明のエレベータ運転制御装置で
は、建物の入退場口で暗証番号が入力されたときに、セ
キュリティシステムがデータベースを検索して登録され
ている居住者であることを判別して入場を許可する場合
には、伝送装置を通してエレベータの運転制御装置側に
当該建物の入場階のホール呼び登録信号と当該居住者の
居住階のかご呼び登録信号が伝送される。

【００１２】そこで正規の居住者であれば、その暗証番
号を入力して入退場口から建物内に入場してエレベータ
ホールに行けばエレベータが待機しており、居住者がエ
レベータかごに乗り込んでドア閉操作するだけでその居
住階まで自動的に運行してくれることになり、建物への
入場から自分の居住階までの移動が簡単にできるように
なる。

【００１３】請求項２の発明のエレベータ運転制御装置
では、建物の入退場口でセキュリティシステムの暗証番
号を入力して入場し、エレベータを利用して自分の居住
階まで行こうとしていた居住者がエレベータ内に閉じ込
められた場合、エレベータの運転制御装置とセキュリテ
ィシステムとが連携してエレベータへの閉じ込めを検出
して自動的にその閉じ込められた人が誰であるかをデー
タベースから抽出してセキュリティシステム側の表示手
段に表示することができ、エレベータの運行の安全確保
がより確実になる。

【００１４】請求項３の発明のエレベータの運転制御装
置では、いずれかの居室端末から識別コードとオートロ
ック解除信号を出力すると、セキュリティシステムが入
場階に設置されているオートロックドアのオートロック
機能を解除すると共に、居室ごとの識別コードとその存
在する階との対応関係を登録しているデータベースを参
照して該当する居室端末の存在する階を割り出して運転
制御装置に当該建物の入場階のホール呼び登録と当該居
室端末の存在する階のかご呼び登録を行う。

【００１５】こうして、入場階に到着した訪問者がイン
ターホンを通して訪問先の居住者と話し、入場許可を受
けた時には、セキュリティシステム側で自動的に入場階
からのエレベータのホール呼びと訪問先の居住階のかご
呼びを登録し、訪問者がエレベータの呼び操作をしなく
て訪問先の居住階まで移動できるようにする。

【００１６】

【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて詳説
する。図１は請求項１および請求項２の発明の共通する
実施例の回路ブロック図であり、この実施例のエレベー
タ運転制御装置は、セキュリティシステム１とエレベー
タシステム２とをそれぞれ通信装置３，４によって接続
して連携動作するようにしたことを特徴とする。

【００１７】セキュリティシステムシステム１は、建物
に部外者が自由に出入りできないように建物の入退場口
に設置されたオートロックドア装置５と、またそのすぐ
外側の壁面その他の適切な場所に設置されていて、暗証
番号を入力したり、部外者の場合に目的の部屋番号をキ
ー入力してインターホンで呼出すインターホン機能など
が組み込まれたキー入力装置６と、暗証番号と居住者の
氏名や居住階、居住部屋番号などとを対照させたデータ
テーブルが登録されている居住者データベース（ＤＢ）
７と、セキュリティ情報、例えば入退場口やその他の危
険場所、監視の必要な場所に設置されている監視カメラ
からの映像、各所に設置されている火災検知装置、ドア
アラームなどが作動したときにその該当場所の情報など
を表示する表示装置８と、必要なセキュリティ一般の管
理を行うセキュリティ管理装置９を備えており、通信装
置３を通してエレベータシステム２側と接続されてい
る。

【００１８】エレベータシステム２は、エレベータかご
内に設置されているかご呼び登録装置、各階のエレベー
タホールに設置されているホール呼び登録装置などによ
るかご呼び、あるいはホール呼びを登録する呼び登録装
置１０と、未応答のかご呼びが残っているのにエレベー
タかごが階間に停止してしまったり、ドアの開閉が不可
能になった場合に閉じ込め検出を行う閉じ込め検出装置
１１と、エレベータの運転制御一般を行う運転制御装置
１２を備えており、通信装置４を通してセキュリティシ
ステム１側と接続されている。

【００１９】次に、上記構成のエレベータ運転制御装置
の動作について説明する。図２はエレベータの自動呼び
登録手順のフローチャートであり、セキュリティシステ
ム１側でキー入力装置６から暗証番号が入力されると
（ステップＳ１）、その暗証番号がデータベース７に登
録された居住者のものと一致するかどうかの検索が実行
される（ステップＳ２，Ｓ３）。

【００２０】正規の居住者の暗証番号であることが判明
すると、セキュリティ管理装置９はオートロックドア装
置５のオートロック機構を解除して入退場口のオートロ
ックドアが外側から開くようにすると共に、通信装置３
を通してエレベータシステム２側に入場階と暗証番号に
対応する居住者の居住階データが伝送される（ステップ
Ｓ４，Ｓ５）。

【００２１】エレベータシステム２側ではこのデータを
通信装置４によって受信して呼び登録装置１０に与え、
呼び登録装置１０では入場階からのホール呼び登録と該
当する居住階のかご呼び登録を自動的に行い、エレベー
タを専用運転に切り替えて入退場口のある階へ移動さ
せ、ドアを開いて入場者の乗り込みを待つ（ステップＳ
６）。

【００２２】そこで入場者がエレベータかごに乗り込ん
でドア閉操作を行うと、エレベータは他のホール呼びに
応答することなしにあらかじめ登録されている居住階へ
直行し（ステップＳ７）、居住階に停止してドアの開閉
を終了すると専用運転を解除し、通常の待機状態に移行
する（ステップＳ８）。

【００２３】なお、ステップＳ６のホール呼びとかご呼
びの自動登録は、その時点で他のホール呼びやかご呼び
が残っている場合には、それらに対する応答運転が終了
してからなされるものにして、暗証番号を入力して入場
した居住者がエレベータかご内で他の利用者と乗り合わ
せないようにしてプライバシー保護を強化している。し
かしながら、例えば暗証番号によって特に優先権を与
え、例えば、建物のオーナーが最上階のワンフロアーを
全部使用しており、その階へ部外者だけでなく他の階の
居住者もエレベータを利用して上がってきてほしくない
という要求があるような場合、そのオーナーに割当てら
れている特定の暗証番号の入力があった場合には、他の
呼びすべてを一時的に保留にして入力された暗証番号に
対応する居住階への応答を優先させる機能を付与するこ
とができる。

【００２４】次に、図３のフローチャートに基づいて閉
じ込め検出時の動作について説明する。未応答のかご呼
びが残っているのに階間でエレベータが停止してしまっ
たり、ドアの開動作ができなくなってしまったような場
合、閉じ込めが発生しているとして閉じ込め検出装置１
１は閉じ込め検出信号を通信装置４に与え、通信装置４
からセキュリティシステム１側の通信装置３に閉じ込め
検出信号が伝送される（ステップＳ１０，Ｓ１１）。

【００２５】セキュリティシステム１側ではこの閉じ込
め検出信号を受信すると、最新に入力された暗証番号
（つまり、いまそれに基づいて応答運転していた暗証番
号）を検索キーにしてデータベース７を検索し、該当す
る居住者に関する情報、例えば、「何階の何々さん」と
いった情報を抽出し（ステップＳ１２，Ｓ１３）、表示
装置８にその情報を表示させる（ステップＳ１４）。

【００２６】こうして、この実施例のエレベータ運転制
御装置では、閉じ込めが発生した場合に、従来から用い
られているかご内のインターホンを用いた利用者からの
連絡とは別に、閉じ込めを検出して閉じ込められている
利用者についての情報を自動的にセキュリティシステム
１側の表示装置８に表示できる。

【００２７】なお、上記の図１では請求項１と請求項２
の発明の共通する実施例を示したが、請求項１の発明の
場合、上記の実施例に限定されず、閉じ込めの自動検出
と閉じ込められた人に関する情報をセキュリティシステ
ム１側の表示装置８に自動的に表示させる機能は持たせ
なくてもよい。

【００２８】次に、請求項１〜請求項３の発明の共通す
る他の実施例について、図４および図５に基づいて説明
する。この実施例のエレベータ運転制御装置は、図１に
示した実施例と大部分共通し、セキュリティシステム１
とエレベータシステム２とをそれぞれ通信装置３，４に
よって接続して連携動作するようになっている。そして
この実施例の特徴は、各居室の設置されている居室端末
１３がセキュリティシステム１側に接続されていて、居
室端末１３それぞれにオートロック解除ボタン１４と共
に居室端末ごとの識別コード記憶部１５が備えられてい
る点にある。この識別コード１５の設定は、例えば８ビ
ットのディップスイッチを組込んでおいて、各居室ごと
に異なった組合せでオン／オフ設定することによって実
現することができる。

【００２９】そしてセキュリティシステム１のデータベ
ース７には、各居住者ごとの暗証番号と共に、居室端末
１３ごとに割当てられている識別コードと、各識別コー
ドに対応してその居室の存在する階床番号も登録してお
く。

【００３０】そこで、訪問者が入場階に到着してオート
ロックドアのすぐ外側に設置されているインターホンを
通して目的の訪問先の居室番号を入力して呼出すと、該
当する居室の居住者が居室端末１３のインターホン１６
をとって会話することになる。そして訪問者の入場を許
可する場合には、居室端末１３のオートロック解除ボタ
ン１４を操作してオートロック解除信号をセキュリティ
システム１に伝送する。

【００３１】この操作の後の動作は、図５に示すフロー
チャートにしたがって行われる。すなわち、オートロッ
ク解除信号の送信と共に識別コード１５がセキュリティ
システム１のセキュリティ管理装置９に送信され（ステ
ップＳ２１）、セキュリティ管理装置９はまず、オート
ロック機能を解除して訪問者の入場を可能とする（ステ
ップＳ２２）。これと共に、セキュリティ管理装置９
は、入力された識別コードがデータベース７に登録され
た居室端末のいずれのものであるかの検索を行い、通信
装置３を通してエレベータシステム２側に入場階と当該
居室端末１３が設置されている居室の存在する階床デー
タが伝送される（ステップＳ２３）。

【００３２】エレベータシステム２側ではこのデータを
通信装置４によって受信して呼び登録装置１０に与え、
呼び登録装置１０では入場階からのホール呼び登録と該
当する階のかご呼び登録を自動的に行い、エレベータを
専用運転に切り替えて入退場口のある階へ移動させ、ド
アを開いて入場者の乗り込みを待つ（ステップＳ２
４）。

【００３３】そこで入場者がエレベータかごに乗り込ん
でドア閉操作を行うと、エレベータは他のホール呼びに
応答することなしにあらかじめ登録されている階へ直行
し（ステップＳ２５）、目的階に停止してドアの開閉を
終了すると専用運転を解除し、通常の待機状態に移行す
る（ステップＳ２６）。

【００３４】なおこの実施例でも、ステップＳ２４のホ
ール呼びとかご呼びの自動登録は、その時点で他のホー
ル呼びやかご呼びが残っている場合には、それらに対す
る応答運転が終了してからなされるものにして、入場し
た訪問者がエレベータかご内で他の利用者と乗り合わせ
ないようにしてプライバシー保護を強化している。しか
しながら、例えば識別コードによって特に優先権を与
え、例えば、建物のオーナーが最上階のワンフロアーを
全部使用しており、その階への訪問者を優先的に利用さ
れる場合には、そのオーナーの居室端末に割当てられて
いる特定の識別コードの入力があった場合には、他の呼
びすべてを一時的に保留にして入力された識別コードに
対応する居室の階床への応答を優先させる機能を付与す
ることができる。

【００３５】

【発明の効果】以上のように請求項１の発明によれば、
建物の入退場口で暗証番号が入力されたときに、セキュ
リティシステムがデータベースを検索して登録されてい
る居住者であることを判別して入場を許可する場合に、
伝送装置を通してエレベータの運転制御装置側に当該建
物の入場階のホール呼び登録信号と当該居住者の居住階
のかご呼び登録信号を伝送し、その呼びを運転制御装置
に登録するようにしているので、当該建物の居住者は暗
証番号を入力して入退場口から建物内に入場してエレベ
ータホールまで行くだけで、ホール呼び操作をしなくて
もそこにエレベータが待機しており、また居住者がエレ
ベータかごに乗り込むだけで、あらためてかご呼び登録
しなくても自分の居住階まで自動的に運行してくれるこ
とになり、居住者であれば自分の居住している建物に入
るたびにエレベータのホール呼びとかご呼びを登録する
同じ操作を繰り返さなくても建物への入場からエレベー
タを利用した自分の居住階までの移動が簡単にでき、わ
ずらわしさを極力少なくすることができる。

【００３６】請求項２の発明によれば、建物の入退場口
でセキュリティシステムの暗証番号を入力して入場し、
エレベータを利用して自分の居住階まで行こうとしてい
た居住者がエレベータ内に閉じ込められた場合、エレベ
ータの運転制御装置とセキュリティシステムとが連携し
てエレベータへの閉じ込めを検出して自動的にその閉じ
込められた人が誰であるかをデータベースから抽出して
セキュリティシステム側の表示手段に表示することがで
き、エレベータの運行の安全確保がセキュリティシステ
ム側でも行えて、閉じ込め発生時の対応がより早く、確
実に行えるようになる。

【００３７】また請求項３の発明によれば、いずれかの
居室端末から識別コードとオートロック解除信号を出力
すると、セキュリティシステムが入場階に設置されてい
るオートロックドアのオートロック機能を解除すると共
に、居室ごとの識別コードとその存在する階との対応関
係を登録しているデータベースを参照して該当する居室
端末の存在する階を割り出して運転制御装置に当該建物
の入場階のホール呼び登録と当該居室端末の存在する階
のかご呼び登録を自動的に行うようにしているので、入
場階に到着した訪問者がインターホンを通して訪問先の
居住者と話し、入場許可を受けた時には、セキュリティ
システム側で自動的に入場階からのエレベータのホール
呼びと訪問先の居住階のかご呼びを登録し、訪問者がエ
レベータの呼び操作をしなくて訪問先の居住階まで移動
できるようになり、訪問者がエレベータを使用して訪問
先へ移動するのが能率的に、かつ容易になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項１および請求項２の発明の共通する実施
例の機能ブロック図。

【図２】上記実施例におけるエレベータの自動呼び登録
機能を示すフローチャート。

【図３】上記実施例におけるエレベータの閉じ込め発生
時の自動表示機能を示すフローチャート。

【図４】請求項１〜請求項３の発明の共通する実施例の
機能ブロック図。

【図５】上記実施例における居室端末からの入場許可を
与えた場合のエレベータの自動登録機能を示すフローチ
ャート。

【符号の説明】

１ セキュリティシステム ２ エレベータシステム ３ 通信装置 ４ 通信装置 ５ オートロックドア装置 ６ キー入力装置 ７ データベース ８ 表示装置 ９ セキュリティ管理装置 １０ 呼び登録装置 １１ 閉じ込め検出装置 １２ 運転制御装置 １３ 居室端末 １４ オートロック解除ボタン １５ 識別コード １６ インターホン

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 居住者の暗証番号とその居住階との対応
   関係を登録しているデータベースを有し、居住者の暗証
   番号が入力されるときに前記データベースを検索して該
   当する居住者であることが判明した場合に建物に対する
   入場を許可するセキュリティシステムと、 エレベータの運転制御を行う運転制御装置と、 前記セキュリティシステムに登録されている居住者の暗
   証番号が入力された時に前記運転制御装置に当該建物の
   入場階のホール呼び登録信号と当該居住者の居住階のか
   ご呼び登録信号を伝送する伝送装置とを備えて成るエレ
   ベータ運転制御装置。
2. 【請求項２】 前記運転制御装置が利用者の閉じ込めを
   検出して前記伝送装置を通して前記セキュリティシステ
   ムに閉じ込め検出信号を伝送する閉じ込め検出手段を有
   し、前記セキュリティシステムが前記伝送装置を通して
   伝送されてきた閉じ込め信号を受信して、前記データベ
   ースに登録されている居住者情報を表示する閉じ込め表
   示手段を有して成る請求項１記載のエレベータ運転制御
   装置。
3. 【請求項３】 各居室に設置され、居室ごとに割当てら
   れている識別コードとオートロック解除信号を出力する
   居室端末と、 前記居室ごとの識別コードとその存在する階との対応関
   係を登録しているデータベースを有し、いずれかの居室
   端末からオートロック解除信号が入力されたときに入場
   階に設置されているオートロックドアのオートロック機
   能を解除すると共に前記データベースを検索して該当す
   る居室端末の存在する階を割り出すセキュリティシステ
   ムと、 エレベータの運転制御を行う運転制御装置と、 前記セキュリティシステムに前記オートロック解除信号
   が入力された時に前記運転制御装置に当該建物の入場階
   のホール呼び登録信号とオートロック解除信号を出力し
   た居室端末の存在する階のかご呼び登録信号を伝送する
   伝送装置とを備えて成るエレベータ運転制御装置。