JP2009214971A - エレベータ運行システム - Google Patents
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Abstract
【課題】エレベータを備える建物のセキュリティをさらに向上させることである。
【解決手段】エレベータ運行システム30は、エントランス階14のエントランス階用呼び装置40と、各居住室18の居住室用呼び装置50と、制御装置60とを含んで構成される。制御装置60は、エントランス階用または居住室用の呼び装置から乗り階情報を受け取り、その乗り階にエレベータを運行させる乗り階呼びモジュール62と、乗り階においてエレベータ扉を開閉させる扉開閉モジュール64と、エントランス階用または居住室用の呼び装置から降り階情報を受け取り、乗り階から降り階にエレベータを運行させる降り階呼びモジュール66と、訪問客許可信号を受けとり、エントランス階を乗り階とし、居住室の階を降り階として、エレベータを運行させる訪問客処理モジュール68とを含んで構成される。
【選択図】図1
【解決手段】エレベータ運行システム30は、エントランス階14のエントランス階用呼び装置40と、各居住室18の居住室用呼び装置50と、制御装置60とを含んで構成される。制御装置60は、エントランス階用または居住室用の呼び装置から乗り階情報を受け取り、その乗り階にエレベータを運行させる乗り階呼びモジュール62と、乗り階においてエレベータ扉を開閉させる扉開閉モジュール64と、エントランス階用または居住室用の呼び装置から降り階情報を受け取り、乗り階から降り階にエレベータを運行させる降り階呼びモジュール66と、訪問客許可信号を受けとり、エントランス階を乗り階とし、居住室の階を降り階として、エレベータを運行させる訪問客処理モジュール68とを含んで構成される。
【選択図】図1
Description
本発明はエレベータ運行システムに係り、特に、乗場の呼びボタン及びエレベータカゴの行先階登録ボタンのいずれもが設けられないエレベータの運行を制御するエレベータ運行システムに関する。
マンション等の集合住宅においては、利用者の便宜を図るためにエントランス階に利用者が入ってくると自動的にエレベータをエントランス階に呼ぶサービスが行われる。また、利用者の居住階等の情報を記憶する非接触型の利用者カード等を用いて、利用者カードの記憶情報を認識してエレベータをエントランス階に呼ぶと共に、居住階まで自動的に運行させるサービスも行われる。
そして、この場合に、第3者等の便乗侵入等を防止するために、様々な監視システムが設けられる。
例えば、特許文献1には、顔画像認証による情報配信システムとして、マンション等の集合住宅に入館用監視カメラ、退館用監視カメラを設け、入館者あるいは退館者の顔画像を含む画像を入退館時刻とともに撮像データベースに記録し、予め記憶されているマンション住人の顔画像と一致しているか否かの認証を行い、一致しているときに共通玄関の自動オートロック機構を開錠し、かつ、この顔画像に関連して予め登録されている保護者等の通知連絡先にメールにて記録画像と入退館時刻とを送信することが開示されている。なお、エレベータに設けられる監視カメラを用いて、撮像した画像とエレベータに乗降した時刻を送信する応用例も述べられている。
特許文献2には、エレベータの制御装置として、マンション等のエントランスの近辺にテンキー付きインターホンと、非接触キーの読取装置とが設けられ、エントランス階のエレベータホールにはテンキーと非接触キーの読取装置とが設けられ、各住居にはインターホンとの通話やエントランスドアの開錠を行うことができる住戸盤が設けられる構成が開示されている。ここでは、テンキーに目的の部屋番号を入力し、エントランスにいる訪問者等と住居者とがインターホンで連絡でき、また、エレベータホールにおいて乗場ボタンを操作することなくエレベータの呼びを登録でき、また個人を認証できる非接触キーを非接触キーの読取装置で読み取ることで、エントランスドアの開錠を行い、またエレベータホールで乗場ボタンを操作することなくエレベータの呼びを登録できる。なお、エレベータホールには乗場ボタンが設けられているが、通常は乗場呼びサービスの切り放しが行われており、乗場ボタンを操作しても乗場呼びが登録されないものとなっている。
特許文献3には、指紋照合連動マンションホームオートメーションシステムとして、マンションの共同玄関に指紋照合端末器を置き、指紋データを認証したときに、共同玄関の電気錠を開錠し、これに連動してエレベータを共同玄関の設置階まで自動的に移送することが述べられている。また、各住居には、インターホンと開錠釦とを備える住戸端末機が置かれ、住戸人が来客等の呼出を受けたときに開錠釦を操作することで、共同玄関の電気錠を開錠し、これに連動してエレベータを共同玄関の設置階まで自動的に移送することが述べられている。
このように、集合住宅のエレベータの運行について様々なサービスが行われるとともに、様々な監視手段が設けられている。しかし、これらのシステムにおいては、乗場の呼びボタンあるいはエレベータかごの行先階登録ボタンが用いられており、様々なサービスは、これらのボタン操作をしなくてもよいようになっているだけのものが多い。したがって、例えば、集合住宅の居住者が正当な方法で入館する際に便乗して入館する等のように、様々な監視手段をかいくぐって第3者が侵入したときには、自由にエレベータを利用できることになる。このように、従来技術においては、エレベータを備える集合住宅のセキュリティにまだ課題が残されている。
本発明の目的は、エレベータを備える建物のセキュリティをさらに向上させることができるエレベータ運行システムを提供することである。
本発明は、建物のエレベータについて、乗場の呼びボタン及びエレベータカゴの行先階登録ボタンのいずれもが設けられないものとし、そのときのエレベータの運行を制御するエレベータ運行システムを以下のように構成するものである。
本発明に係るエレベータ運行システムは、建物のエントランス階に設けられ、利用者登録情報とエレベータの行先階情報とが記憶されている利用者識別チップから利用者情報を読み出してエントランス階を乗り階とする乗り階情報を制御装置へ送信するエントランス階用呼び装置と、エレベータかごに設けられ、利用者識別チップから行先階情報を読み出して行先階を降り階情報として制御装置へ送信するかご呼び装置と、利用者居住室に設けられ、エレベータの行先階情報を入力でき、利用者居住室のある階を乗り階とする乗り階情報と、入力された行先階を降り階情報として制御装置に送信する居住室用呼び装置と、乗場の呼びボタン及びエレベータカゴの行先階登録ボタンのいずれもが設けられないエレベータについてその運行を制御する制御装置と、を備え、制御装置は、エントランス階用呼び装置または居住室用呼び装置から乗り階情報を受け取ったときは、その乗り階にエレベータを運行させる乗り階呼び手段と、乗り階においてエレベータ扉を開閉させる手段と、かご呼び装置または居住室用呼び装置から降り階情報を受け取ったときは、乗り階から降り階にエレベータを運行させる降り階呼び手段と、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係るエレベータ運行システムは、建物のエントランス階に設けられ、利用者登録情報とエレベータの行先階情報とが記憶されている利用者識別チップから利用者情報と行先階情報を読み出してエントランス階を乗り階とする乗り階情報と、行先階を降り階とする降り階情報を制御装置へ送信するエントランス階用呼び装置と、利用者居住室に設けられ、エレベータの行先階情報を入力でき、利用者居住室のある階を乗り階とする乗り階情報と、入力された行先階を降り階情報として制御装置に送信する居住室用呼び装置と、乗場の呼びボタン及びエレベータカゴの行先階登録ボタンのいずれもが設けられないエレベータについてその運行を制御する制御装置と、を備え、制御装置は、エントランス階用呼び装置または居住室用呼び装置から乗り階情報を受け取ったときは、その乗り階にエレベータを運行させる乗り階呼び手段と、乗り階においてエレベータ扉を開閉させる扉開閉手段と、エントランス階用呼び装置または居住室用呼び装置から降り階情報を受け取ったときは、乗り階から降り階にエレベータを運行させる降り階呼び手段と、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係るエレベータ運行システムにおいて、エントランス階に設けられ、利用者居住室の住居者と連絡が可能な連絡装置を備え、居住室用呼び装置は、訪問客許可信号を制御装置に送信する許可ボタンを有し、制御装置は、訪問客許可信号を受けとったときは、エントランス階を乗り階とし、居住室用呼び装置のある階を降り階として、エレベータを運行させる訪問客処理手段を含むことが好ましい。
また、本発明に係るエレベータ運行システムにおいて、利用者識別チップから行先階情報を読み出して制御装置へ送信する呼び装置は、エントランス階にのみ設けられることが好ましい。
また、本発明に係るエレベータ運行システムにおいて、扉開閉手段は、扉を開いてから予め設定された扉開き時間が経過するときに扉を閉じることが好ましい。
また、本発明に係るエレベータ運行システムにおいて、制御装置は、居住者用呼び装置から利用者居住室のある階を乗り階とする乗り階情報を受け取ったときは、受け取った時刻から予め利用者居住室ごとに定められた余裕時間の経過後に、乗り階においてエレベータ扉を開閉させることが好ましい。
上記構成の少なくとも1つにより、エレベータ運行システムは、建物のエントランス階に利用者識別チップから利用者情報を読み出してエントランス階を乗り階とする乗り階情報を制御装置へ送信するエントランス階用呼び装置を設け、エレベータかごに利用者識別チップから行先階情報を読み出して行先階を降り階情報として制御装置へ送信するかご呼び装置を設け、利用者居住室にエレベータの行先階情報を入力でき、利用者居住室のある階を乗り階とする乗り階情報と、入力された行先階を降り階情報として制御装置に送信する居住室用呼び装置を設ける。これ以外に乗場の呼びとエレベータかごの行先階登録を行う手段が設けられない。これによって、仮に利用者以外の第3者が建物に侵入してもエレベータを利用することができず、あるいは利用者とともにエレベータかごに乗り込んでも、利用者の降りる階で降りることができるだけで、再びエレベータを利用することができない。したがって、エレベータを備える建物のセキュリティをさらに向上させることができる。
そして、制御装置は、エントランス階用呼び装置または居住室用呼び装置から乗り階情報を受け取ったときは、その乗り階にエレベータを運行させ、乗り階においてエレベータ扉を開閉させ、かご呼び装置または居住室用呼び装置から降り階情報を受け取ったときは、乗り階から降り階にエレベータを運行させる。これにより、乗場の呼びボタンとエレベータかごの行先階登録ボタンがなくても、利用者は十分にエレベータを利用することができる。
また、上記構成の少なくとも1つにより、エレベータ運行システムは、建物のエントランス階に利用者識別チップからから利用者情報と行先階情報を読み出してエントランス階を乗り階とする乗り階情報と、行先階を降り階とする降り階情報を制御装置へ送信するエントランス階用呼び装置を設け、利用者居住室にエレベータの行先階情報を入力でき、利用者居住室のある階を乗り階とする乗り階情報と、入力された行先階を降り階情報として制御装置に送信する居住室用呼び装置を設ける。これ以外に乗場の呼びとエレベータかごの行先階登録を行う手段が設けられない。これによって、仮に利用者以外の第3者が建物に侵入してもエレベータを利用することができず、あるいは利用者とともにエレベータかごに乗り込んでも、利用者の降りる階で降りることができるだけで、再びエレベータを利用することができない。したがって、エレベータを備える建物のセキュリティをさらに向上させることができる。
そして、制御装置は、エントランス階用呼び装置または居住室用呼び装置から乗り階情報を受け取ったときは、その乗り階にエレベータを運行させ、乗り階においてエレベータ扉を開閉させ、エントランス階用呼び装置または居住室用呼び装置から降り階情報を受け取ったときは、乗り階から降り階にエレベータを運行させる。これにより、乗場の呼びボタンとエレベータかごの行先階登録ボタンがなくても、利用者は十分にエレベータを利用することができる。
また、エレベータ運行システムにおいて、エントランス階に利用者居住室の住居者と連絡が可能な連絡装置が設けられ、居住室用呼び装置は、訪問客許可信号を制御装置に送信する許可ボタンを有し、制御装置は、訪問客許可信号を受けとったときは、エントランス階を乗り階とし、居住室用呼び装置のある階を降り階として、エレベータを運行させる。これにより、訪問客がある場合にも居住者である利用者の許可によって、エレベータの運行が行われるので、エレベータを備える建物のセキュリティを十分に向上させることができる。
また、エレベータ運行システムにおいて、利用者識別チップから行先階情報を読み出して制御装置へ送信する呼び装置は、エントランス階にのみ設けられるので、エレベータを備える建物のセキュリティを十分に向上させることができる。
また、エレベータ運行システムにおいて、扉開閉手段は、扉を開いてから予め設定された扉開き時間が経過するときに扉を閉じるので、扉が開かれたままとなることを防止し、エレベータを備える建物のセキュリティを十分に向上させることができる。
また、エレベータ運行システムにおいて、制御装置は、居住者用呼び装置から利用者居住室のある階を乗り階とする乗り階情報を受け取ったときは、受け取った時刻から予め利用者居住室ごとに定められた余裕時間の経過後に、乗り階においてエレベータ扉を開閉させる。これにより、エレベータがその階に到達していてもすぐに扉を開かないようにできる。そして、例えば、利用者が居住室からエレベータ乗場に向かうのに要する移動時間に対応して余裕時間を設定するときには、利用者がエレベータ乗場に到着した頃に始めて扉を開く。これにより、不必要に扉が開かれたままとなることを防止し、エレベータを備える建物のセキュリティを十分に向上させることができる。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態に付き詳細に説明する。以下では、エレベータが備えられる建物をマンション等の集合住宅として説明するが、これ以外でも、複数の居住者がいる建物であればよい。例えば、複数のテナントが入居して複数の居住室を構えている複合ビルであってもよい。また、以下では、エントランス階を建物の1階として説明するが、勿論それ以外の階をエントランス階としてもよい。また、利用者識別チップは、利用者カードに搭載されているものとして説明するが、カード以外のものに搭載されていてもよい。例えば、扉開閉キー等の部品に搭載されていてもよい。また、利用者識別チップに記憶されている情報は無線手段によって送信され、エントランス階用呼び装置と居住室用呼び装置は、非接触式で利用者識別チップの情報を読み出せるものとして説明するが、接触式で利用者識別チップの情報を読み出せるものとしてもよい。
また、エントランス階において、利用者カードから利用者情報と行先階情報とは共にエントランス階用呼び装置によって読み出されるものとしたが、これを利用者情報はエントランス階用呼び装置によって読み出し、エレベータかごに利用者が乗ると、エレベータかごに設けられたかご呼び装置によって行先階情報を読み出すものとしてもよい。
また、以下の各図においては、共通の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図の説明等においては、必要に応じ、それ以前に説明した符号を用いて説明するものとする。
図1は、エレベータ運行システム30が適用されているマンション10の構成を説明する図である。このマンション10は、複数の利用者が複数の居住室にそれぞれ入居している建物で、共通玄関12と、エントランス階14と、各居住室18が設けられる複数の居住階16と、複数階にまたがって設けられるエレベータ用の昇降路20と、昇降路20の中を昇降して運行するエレベータかご22等を備えている。
エレベータ運行システム30は、エントランス階14に設けられるエントランス階用呼び装置40と、各居住室18に設けられる居住室用呼び装置50と、制御装置60とを含んで構成される。エントランス階用呼び装置40と、各居住室用呼び装置50は、通信線42,52を用いて制御装置60と接続される。なお、通信線42,52は、昇降路20の内部空間を利用して、マンション10の縦方向に沿って配置される。
このエレベータ運行システム30においては、エントランス階用呼び装置40がエントランス階14のエレベータ乗場に設けられ、居住室用呼び装置50が各居住室18に設けられる他には呼び手段が設けられない。すなわち、一般的なエレベータシステムにおいてエレベータ乗場に設けられる乗場呼びボタン、各エレベータかごに設けられる行先階登録ボタンは、いずれも設けられない。
図2は、エントランス階用呼び装置40の様子を示す図である。ここでは、エントランス階14のエレベータ乗場において、エレベータ扉24が開閉される領域を囲む三方枠の一部にエントランス用呼び装置40が配置されている。エントランス階用呼び装置40は、インターホン部44と、非接触カード読取部46とを含んで構成される。
インターホン部44は、居住室の利用者と連絡可能な連絡手段で、防犯用のために設けられる撮像カメラと、利用者の居住室番号等を入力して利用者を呼び出すためのテンキー操作部と、音声通話が可能なインターホンとを有する。
利用者がエレベータを利用しようとする場合は、利用者カードを用いる。利用者カードは、予めマンション10の管理者から各利用者に配布されるもので、利用者情報、利用者の居住室のある階の情報等が記憶されている利用者識別チップが搭載されており、利用者識別チップに記憶されている情報を外部に送信するための送信手段を有している。利用者情報は、居住室番号等であり、居住室のある階の情報は、エレベータを利用して居住室に向かうときには行先階を示す行先階情報となり、居住室から他の階へ向かうときには乗り階を示す乗り階情報となるものである。
そして、利用者が利用者カードを保持した状態でエントランス階用呼び装置40に近づくと、非接触カード読取部46が、利用者識別チップから利用者情報と行先階情報を読み出す。非接触カード読取部46は、利用者情報と行先階情報を制御装置60に通信線42を介して送信し、これによって、制御装置60がエレベータをエントランス階14に呼ぶ。したがって、利用者が利用者カードを用いてエレベータを呼ぶことになり、セキュリティの向上が図れる。
また、訪問客等がエレベータを利用するには、テンキーを操作して目的の利用者の居住室に接続し、インターホンで訪問の旨を音声で伝え、撮像カメラによって伝送される顔画像等によって確かに面識のある訪問客であると利用者に認識して貰い、後述する訪問客許可信号を利用者から制御装置60に送信して貰う。これによって、訪問客自身がエレベータを呼ぶのではなく、利用者がエレベータを呼ぶことになり、セキュリティの向上が図れる。
図3は、居住室用呼び装置50の様子を示す図である。ここでは、居住室18の室内において、適当な壁部に居住室用呼び装置50が配置されている。居住室階用呼び装置50は、図2で説明したエントランス階用呼び装置40とほぼ同じ構成で、インターホン部54と、非接触カード読取部56とを含み、訪問客許可信号を制御装置60に送信するための許可ボタン58が設けられるところが相違する。
利用者がエレベータを利用しようとする場合は、利用者カードと、インターホン部54のテンキー操作部を用いることができる。利用者カードには、上記のように利用者情報と利用者の居住室のある階の情報が記憶されている。そこで、利用者が利用者カードを保持した状態で居住室用呼び装置50に近づいて、テンキー操作部を用いて行きたい階を入力する。例えば、マンション10の外部に外出したいときは、エントランス階を示す「1」を入力する。あるいは、同じマンション10の別の階にいる知人を訪ねたいときには、その階を示す数字を入力する。この入力された情報は、エレベータの降り階情報となる。
利用者が居住室用呼び装置50に近づくことで、非接触カード読取部56が、利用者識別チップから利用者情報と居住室のある階の情報を読み出す。ここで、居住室のある階は、乗り階情報となる。そこで、非接触カード読取部46は利用者情報と乗り階情報を、インターホン部54は利用者が入力した降り階情報を、それぞれ制御装置60に通信線52を介して送信し、これによって、制御装置60がエレベータを乗り階である居住室のある階に呼ぶ。したがって、利用者が居住室用呼び装置50を用いてエレベータを呼ぶことになり、セキュリティの向上が図れる。
また、訪問客等がエレベータを利用するには、上記のように、エントランス階用呼び装置40から目的の利用者の居住室を呼び出すので、利用者は、伝送される顔画像等によって確かに面識のある訪問客であると認識したときに、許可ボタン58を押す。これによって、制御装置60に、利用者許可信号とともに、利用者の居住室のある階の情報が行先階情報として送信される。これによって、制御装置60は、エレベータをエントランス階に運行する。このようにして、訪問客自身がエレベータを呼ぶのではなく、利用者がエレベータを呼ぶことになり、セキュリティの向上が図れる。
再び図1に戻り、制御装置60は、エントランス階用呼び装置40または居住室用呼び装置50から乗り階情報を受け取ったときは、その乗り階にエレベータを運行させる乗り階呼びモジュール62と、乗り階においてエレベータ扉24を開閉させる扉開閉モジュール64と、エントランス階用呼び装置40または居住室用呼び装置50から降り階情報を受け取ったときは、乗り階から降り階にエレベータを運行させる降り階呼びモジュール66と、訪問客許可信号を受けとったときは、エントランス階を乗り階とし、居住室用呼び装置50のある階を降り階として、エレベータを運行させる訪問客処理モジュール68とを含んで構成される。
かかる制御装置60は、エレベータ運行制御に適した適当な制御回路等で構成でき、またコンピュータで構成することもできる。また、上記の各機能はソフトウェアによって実現でき、具体的にはエレベータ運行プログラムを実行することで実現できる。なお、かかる機能の一部をハードウェアで実現するものとしてもよい。
上記構成の作用、特に制御装置60の各機能について、図4から図6のフローチャートを用いて説明する。図4は、利用者がマンション10に入館する際の手順を示すフローチャートであり、図5は、利用者が外出する際の手順を示すフローチャートであり、図6は、訪問客が来館した際の手順を示すフローチャートである。これらのフローチャートの各手順は、一部を除き、エレベータ運行プログラムの各処理手順にそれぞれ対応する。
図4において、利用者がマンション10に入館してエレベータを利用しようとするときは、エントランス階において、利用者情報と行先階情報の取得が行われる(S10)。具体的には、利用者が利用者カードを保持した状態でエントランス階用呼び装置40に近づくことで、非接触カード読取部46が、利用者カードに搭載されている利用者識別チップから利用者情報と行先階情報を読み出し、通信線42を介して制御装置60に送信するので、これによって、制御装置60は利用者情報と行先階情報を取得する。
次に、エントランス階を乗り階として、エレベータが乗り階に運行される(S12)。具体的には、エントランス階にエレベータかご22が呼ばれる。S10とS12は、制御装置60の乗り階呼びモジュールの機能によって実行される。
そして、乗り階において、エレベータ扉24が開閉される。具体的には、乗り階にエレベータが到着すると、エレベータ扉24が開かれ、予め定められた所定時間の間、継続して開状態が維持され、所定時間が経過すると、エレベータ扉24が閉じられる(S14)。この工程は、扉開閉モジュール64の機能によって実行される。これは、エレベータの利用者が乗り階の乗場付近にいなくて、なかなかエレベータかご22に乗り込まないときに、その隙に第3者が乗り込むことを防止するためである。所定時間は、例えば、約5秒から約10秒程度に設定することができる。なお、エレベータかご22の内部に設けられるエレベータ扉24を閉じるための扉閉ボタンを操作することで、所定時間の経過に関わらず、利用者によってエレベータ扉24を閉じることができる。
そして、居住階を降り階として、エレベータが運行される(S16)。この工程は、降り階呼びモジュール66の機能によって実行される。降り階に到着すると、エレベータ扉24が開かれ、利用者は居住階に降りることができる。その後適当な時間経過後、エレベータ扉24が閉じられる(S18)。このようにして、乗場の呼びボタン、エレベータかご22の行先階登録ボタンが設けられていなくても、利用者は、利用者カードを用いることで、エレベータをエントランス階に呼び、居住階まで運行させてそこで降りることができる。
図5において、利用者が外出する際にエレベータを利用しようとするときは、居住室呼び装置50を利用する。ここで、外出とは、マンション10の外に出ることのみならず、マンション10の別の階に行くことも含み、広く居住室から出てエレベータを利用する場合のことである。
図3に関連して説明したように、利用者がエレベータを利用しようとする場合は、利用者が利用者カードを保持した状態で居住室用呼び装置50に近づいて、テンキー操作部を用いて行きたい階を入力する。これによって、非接触カード読取部46は利用者情報と乗り階情報を、インターホン部54は利用者が入力した降り階情報を、それぞれ制御装置60に通信線52を介して制御装置60に送信するので、これによって、居住室用呼び装置40から行先階情報が取得される(S20)。
次に、制御装置60が乗り階情報を取得した居住室用呼び装置40のある階を乗り階として、エレベータが乗り階に運行される(S22)。具体的には、利用者の居住階にエレベータかご22が呼ばれる。S20とS22は、制御装置60の乗り階呼びモジュールの機能によって実行される。
そして、乗り階にエレベータが到着するが、到着が余り早いと、利用者が自分の居住室から乗り階のエレベータ乗場まで来るまでに時間がありすぎることがある。そこで、乗り階にエレベータが到着しても、すぐにはエレベータ扉24を開かず、予め定めた余裕時間の経過後に初めてエレベータ扉24を開く(S24)。余裕時間は、乗り階情報を受け取った時刻から起算される。そして、余裕時間は、利用者居住室ごとに予め定めるものとできる。具体的には、各利用者居住室からその階のエレベータ乗場までの距離に応じて設定することができる。なお、余裕時間経過後にエレベータが乗り階に到着する場合には、勿論到着するとすぐにエレベータ扉24が開かれる。このようにすることで、不必要に扉が開かれたままとなることを防止し、エレベータを備える建物のセキュリティを十分に向上させることができる。
そして、エレベータ扉24が開かれると予め定められた所定時間の間、継続して開状態が維持され、所定時間が経過すると、これらの扉が閉じられる。この工程は、図4で説明したS14と同じ内容である。
そして、行先階を降り階として、エレベータが運行される(S26)。この工程は、降り階呼びモジュール66の機能によって実行される。降り階に到着すると、エレベータ扉24が開かれ、利用者は目的の階に降りることができる。その後適当な時間経過後、エレベータ扉24が閉じられる(S28)。このようにして、乗場の呼びボタン、エレベータかご22の行先階登録ボタンが設けられていなくても、利用者は、居住室呼び装置50を利用することで、エレベータを居住階に呼び、目的の階まで運行させてそこで降りることができる。
図6において、訪問客がエレベータを利用しようとするときは、まずエントランス階で、訪問先の居住者である利用者と連絡する(S30)。連絡は、エントランス階用呼び装置40のインターホン部44を用いて行うことができるが、電話等の他の手段を用いてもよい。図6においてS30が破線枠として示されているのは、制御装置60が処理する手順でない場合があるためである。
利用者は、連絡を受けた相手が確かに面識のある訪問客で、自分の居住室に招いてもよい、と判断するときに、居住室用呼び装置50の許可ボタン58を押す。これによって、訪問客許可信号と共に、居住室の階の情報がエレベータの降り階情報として通信線52を介して送信され、制御装置60は、訪問客許可信号を取得する(S32)。この工程は、訪問客処理モジュール68の機能によって実行される。
次に、図4で説明したS12,S14,S16,S18と同じ内容の処理が実行される。すなわちエントランス階を乗り階として、エレベータが乗り階に運行され(S12)、乗り階で処置時間エレベータ扉24が開かれ(S14)、居住室階を降り階としてエレベータが運行され(S16)、降り階で扉の開閉が行われる(S18)。このようにして、乗場の呼びボタン、エレベータかご22の行先階登録ボタンが設けられていなくても、訪問客は、利用者の許可によって、エレベータがエントランス階に呼んで貰え、訪問先の居住階まで運行させて貰って、そこで降りることができる。
10 マンション、12 共通玄関、14 エントランス階、16 居住階、18 居住室、20 昇降路、22 エレベータかご、24 エレベータ扉、30 エレベータ運行システム、40 エントランス階用呼び装置、42,52 通信線、44,54 インターホン部、46,56 非接触カード読取部、50 居住室用呼び装置、58 許可ボタン、60 制御装置、62 乗り階呼びモジュール、64 扉開閉モジュール、66 降り階呼びモジュール、68 訪問客処理モジュール。
Claims (6)
- 建物のエントランス階に設けられ、利用者登録情報とエレベータの行先階情報とが記憶されている利用者識別チップから利用者情報を読み出してエントランス階を乗り階とする乗り階情報を制御装置へ送信するエントランス階用呼び装置と、
エレベータかごに設けられ、利用者識別チップから行先階情報を読み出して行先階を降り階情報として制御装置へ送信するかご呼び装置と、
利用者居住室に設けられ、エレベータの行先階情報を入力でき、利用者居住室のある階を乗り階とする乗り階情報と、入力された行先階を降り階情報として制御装置に送信する居住室用呼び装置と、
乗場の呼びボタン及びエレベータカゴの行先階登録ボタンのいずれもが設けられないエレベータについてその運行を制御する制御装置と、
を備え、
制御装置は、
エントランス階用呼び装置または居住室用呼び装置から乗り階情報を受け取ったときは、その乗り階にエレベータを運行させる乗り階呼び手段と、
乗り階においてエレベータ扉を開閉させる手段と、
かご呼び装置または居住室用呼び装置から降り階情報を受け取ったときは、乗り階から降り階にエレベータを運行させる降り階呼び手段と、
を含むことを特徴とするエレベータ運行システム。 - 建物のエントランス階に設けられ、利用者登録情報とエレベータの行先階情報とが記憶されている利用者識別チップから利用者情報と行先階情報を読み出してエントランス階を乗り階とする乗り階情報と、行先階を降り階とする降り階情報を制御装置へ送信するエントランス階用呼び装置と、
利用者居住室に設けられ、エレベータの行先階情報を入力でき、利用者居住室のある階を乗り階とする乗り階情報と、入力された行先階を降り階情報として制御装置に送信する居住室用呼び装置と、
乗場の呼びボタン及びエレベータカゴの行先階登録ボタンのいずれもが設けられないエレベータについてその運行を制御する制御装置と、
を備え、
制御装置は、
エントランス階用呼び装置または居住室用呼び装置から乗り階情報を受け取ったときは、その乗り階にエレベータを運行させる乗り階呼び手段と、
乗り階においてエレベータ扉を開閉させる扉開閉手段と、
エントランス階用呼び装置または居住室用呼び装置から降り階情報を受け取ったときは、乗り階から降り階にエレベータを運行させる降り階呼び手段と、
を含むことを特徴とするエレベータ運行システム。 - 請求項1または2に記載のエレベータ運行システムにおいて、
エントランス階に設けられ、利用者居住室の住居者と連絡が可能な連絡装置を備え、
居住室用呼び装置は、
訪問客許可信号を制御装置に送信する許可ボタンを有し、
制御装置は、
訪問客許可信号を受けとったときは、エントランス階を乗り階とし、居住室用呼び装置のある階を降り階として、エレベータを運行させる訪問客処理手段を含むことを特徴とするエレベータ運行システム。 - 請求項1または2に記載のエレベータ運行システムにおいて、
利用者識別チップから行先階情報を読み出して制御装置へ送信する呼び装置は、エントランス階にのみ設けられることを特徴とするエレベータ運行装置。 - 請求項1または2に記載のエレベータ運行システムにおいて、
扉開閉手段は、扉を開いてから予め設定された扉開き時間が経過するときに扉を閉じることを特徴とするエレベータ運行システム。 - 請求項1または2に記載のエレベータ運行システムにおいて、
制御装置は、
居住者用呼び装置から利用者居住室のある階を乗り階とする乗り階情報を受け取ったときは、受け取った時刻から予め利用者居住室ごとに定められた余裕時間の経過後に、乗り階においてエレベータ扉を開閉させることを特徴とするエレベータ運行システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008059004A JP2009214971A (ja) | 2008-03-10 | 2008-03-10 | エレベータ運行システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008059004A JP2009214971A (ja) | 2008-03-10 | 2008-03-10 | エレベータ運行システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009214971A true JP2009214971A (ja) | 2009-09-24 |
Family
ID=41187268
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008059004A Pending JP2009214971A (ja) | 2008-03-10 | 2008-03-10 | エレベータ運行システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009214971A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012049938A (ja) * | 2010-08-30 | 2012-03-08 | Aiphone Co Ltd | 集合住宅インターホンシステム |
CN113830630A (zh) * | 2021-09-15 | 2021-12-24 | 南京图菱视频科技有限公司 | 一种提高机器人乘梯效率的方法、系统、电子设备及介质 |
-
2008
- 2008-03-10 JP JP2008059004A patent/JP2009214971A/ja active Pending
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