JP2003531792A - エレベータの制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明はエレベータ（１、２）にハードウエアを設けるエレベータ（１、２）制御に関する。ハードウエアはエレベータを制御する通常の無線電話機（３）の形態を取る。無線電話機（３）はキーパッド（４）と表示要素（５）を備える。携帯電話（３）は移動無線電話ネットワーク（６）と通信でき、一方移動無線電話ネットワーク（６）は他の携帯電話や端末機（７）と接続して、それぞれ音声および／またはデータを伝送できる。端末機（７）はサーバ（８）としてのコンピュータシステムから成り、エレベータに固有および／または一般情報を保持するメモリ（９）にアクセスできる。サーバ（８）はインタフェース（１０）を介して、エレベータシステム（１、２）とも接続される。携帯電話（３）と移動無線電話ネットワーク（６）と端末機（７）は、ユーザとエレベータシステム（１、２）との間でヒューマン−マシンインタフェースを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、エレベータのユーザが移動指令をマン／マシンインタフェースによ
り所望の移動を実行するエレベータに通信するエレベータの制御方法に関する。

【０００２】 エレベータを備えた輸送装置のための通信システムは、米国特許明細書ＵＳ５
８３２３６３から知られるようになってきた。輸送装置に対する上位の管理プレ
ーンは、特定の運行データに基づいて輸送装置を管理する。ユーザたりうる人が
無線電話を持っている場合、ユーザの位置は移動中も検出される。ユーザがエレ
ベータの入口まで移動すると、管理プレーンによってエレベータカーが所望の停
止場所を指令される。

【０００３】 公知の装置の欠点は、ユーザが自分の移動の行先をその階で或はエレベータカ
ーの中で入力しなければならないという点である。その階やエレベータカー内が
混雑している場合、ユーザは、ストレスを感じ、コマンド入力に時間を費やし、
その結果、入力を誤ってしまう可能性がある。

【０００４】 そこで、本発明は救済方法を生み出す。本発明は、請求項１に特徴付けられる
ように、公知の装置の欠点を回避して、エレベータ設備の制御をユーザに容易に
する方法を生み出す課題を解決する。

【０００５】 本発明によって得られる利点は、ユーザによって信頼され且つエレベータ設備
の場所と関連する制御を可能にする個人的な制御ユニットをユーザが使用できる
という点である。また、ユーザは、個人的な制御ユニット上で、エレベータ設備
、建物、建物の使用に関する情報を利用できる。本発明の更なる利点は、エレベ
ータ設備の制御中および使用中に、ユーザがいつでも連絡可能であるという点で
ある。したがって、ユーザは、制御中および／または移動中に、例えば乗り換え
階の指示、カー割り当ての変更、火災の通知や指示といった更なる情報によって
支援され得る。本発明の更なる利点は、場所と関連する制御ユニットが全く或は
殆ど必要ないという点であり、これは、各ユーザが他の通信目的のためにも使用
できる独自の制御ユニットを所有しているからである。

【０００６】 制御ユニットは、エレベータの制御のために一時的に使用され、制御ユニット
には、エレベータを制御できる機能が特定の時間だけ与えられる。そのために必
要なプログラムおよび情報は、制御ユニットに送信され、制御ユニット内で実行
されて利用され、その後に消去される。制御ユニットが同一のため、制御ユニッ
トにエレベータ設備からアクセスでき、情報を送信することができる。

【０００７】 添付図面に基づき、本発明をより詳細に説明する。

【０００８】 図１は、参照符号１、２で示されるエレベータ設備の制御に必要なハードウエ
ア装置、すなわち、エレベータのための制御ユニットとして市販されている無線
電話機３によってエレベータを制御するために必要なハードウエア装置を示して
いる。携帯電話とも称される無線電話機３は、データ入力ユニットとして設けら
れたキーパッド４と、データ出力ユニットとして設けられたディスプレイとも称
される表示要素５とを備えている。携帯電話３は、移動無線ネットワーク６と無
線で通信を行なうことができ、音声および／またはデータを送ることができる。
音声やデータを送るため、移動無線ネットワーク６は、他の複数の携帯電話や、
端末機７として示されるコンピュータ装置と接続することができる。端末機７は
、サーバ８として示されるコンピュータシステムから成り、サーバ８は、エレベ
ータに固有の情報および／または一般的な情報を保持するメモリ９にアクセスで
きる。また、サーバ８は、インタフェース１０によってエレベータ設備１、２と
接続される。携帯電話３と移動無線ネットワーク６と端末機７は、ユーザとエレ
ベータ設備１、２との間のマン／マシンインタフェースを形成する。

【０００９】 エレベータの制御のための静的な情報は、例えば所定のＷＭＬ（ワイヤレス・
マークアップ・ランゲージ）ページおよびスクリプトの形態で、メモリ９内に記
憶され、サーバ８によってアクセスすることができる。状況に応じた情報を形成
することができるプログラムをメモリ９内にファイルすることもできる。また、
サーバ８は、動的な情報とエレベータ機能とをインタフェース１０によって利用
可能とすることができる。携帯電話３が、ＷＡＰ規格（ワイヤレス・アプリケー
ション・プロトコル）に基づく情報を解読することができる場合、携帯電話３に
情報をロードすることができ、携帯電話３で情報を利用することができる。携帯
電話のための情報は、ＷＡＰ規格を用いて、準備され、グラフィックに不要なも
のが減少され、小さなスクリーンのために情報が最適化される。携帯電話３は、
ブラウザとして示されるインタープリタを利用できなければならず、このブラウ
ザによって、情報をロードすることができるとともに、与えられたエレベータ能
力を利用することができ、また、情報を表示することができる。

【００１０】 エレベータ設備の制御のため、端末機７がエレベータ設備１、２の代わりに、
アドレスによって携帯電話３により呼び出される。次に、アドレスに関連する情
報（ＷＭＬページ）が携帯電話３に送られるとともに、この情報が携帯電話のブ
ラウザによってディスプレイ５上に表示される。エレベータを移動させたい場合
、携帯電話３は、サーバ８から対応するＷＭＬページを要求するとともに、必要
に応じて、携帯電話３でアクティブとなっているＷＭＬページに基づき補助的な
ＷＭＬスクリプトを要求する。この情報を準備するために、前述したようにＷＭ
Ｌ情報および／またはＷＭＬ情報を形成するプログラムを含むメモリ９のサーバ
８がその役割を果たす。サーバ８には、補助的なエレベータに固有の、インタフ
ェース１０によってアクセス可能な情報を組み込むこともできる。その後、キー
パッド４によりＷＭＬページ上の選択によって、エレベータ設備１、２の制御が
行なわれる。選択に応じて、エレベータ設備１、２は、ＷＭＬページを介して、
更なる情報、例えばエレベータ群のエレベータの割り当て、移動時間などをディ
スプレイ５上でユーザに提供する。

【００１１】 通常、携帯電話３とサーバ８との間で通信を行う場合、携帯電話のブラウザに
よってユーザによりサーバ８に情報を明確に照会しなければならない。ＷＡＰ規
格の場合には、新たに、明確に要求しなくても、サーバ８がブラウザにデータを
送信する。ブラウザは、通常において、例えば搭乗する階や行先の階といったエ
レベータの移動に必要な全ての入力を可能にするＷＭＬの最初のページをサーバ
８に要求する。データの入力後、データを伴う要求がサーバ８に送られ、サーバ
８はエレベータ制御装置２で所望の移動を予約するとともに、エレベータカーの
割り当てをエレベータ制御装置２から得る。サーバ８は、この情報をＷＭＬコン
テンツとして起こり得る更なる情報と組み合わせ、これを携帯電話のブラウザに
送信する。

【００１２】 図１に示されるように、携帯電話３は、移動無線ネットワーク６と通信するこ
とができる。移動無線ネットワーク６は、グローバルな、すなわち、パブリック
にアクセスできる移動無線ネットワーク６であり、あるいは、図２に示されるよ
うなローカルな移動無線ネットワーク６であっても良い。また、グローバルでロ
ーカルな移動無線ネットワーク６は、同時に機能することもできる。図２は建物
ＭＡＮに関連するローカル移動無線ネットワーク６を示している。建物ＭＡＮの
３つの階Ｅ１、Ｅ２、Ｅ３は、エレベータシャフト１．１に接続され、エレベー
タシャフト１、１内ではエレベータカー１．２が移動できる。最も簡単な場合に
おいて、端末機７は、建物ＭＡＮの入口領域にあるセルＺＥを用いて、また、エ
レベータの入口のロビー領域にある各セルＺ１、Ｚ２、Ｚ３を用いて、更に、エ
レベータカー１．２内にあるセルＺＡを用いて、ローカルネットワーク６を利用
することが可能である。各セルＺＥ、Ｚ１、Ｚ２、Ｚ３、ＺＡは、例えばブルー
トゥース技術に基づいて、ノードＫＥ、Ｋ１、Ｋ２、Ｋ３、ＫＡによって形成さ
れる。ノードＫＥ、Ｋ１、Ｋ２、Ｋ３、ＫＡは、セルを形成するとともに、端末
機７に接続されている。電磁場を形成し且つ受信するために、ノードは、アンテ
ナユニットおよびコンバータを有する送信／受信ユニットを備えている。ノード
の作動範囲はセルと一致している。ブルートゥース技術は、ＧＨｚ領域での無線
接続による通信のための方法を備えている。この場合、データおよび音声の伝送
がサポートされ、複数のセルおよびセル複合体の形態を成すネットワーク構築の
ための方法が与えられる。送信能力の制限により、直接の２地点間接続は、近距
離でのみ可能である。ブルートゥースモジュールを有する携帯電話は、図２のロ
ーカル移動無線ネットワーク６とＷＡＰ規格で通信を行なうことができる。

【００１３】 局所的に制限されたセルＺＥ、Ｚ１、Ｚ２、Ｚ３、ＺＡ内でユーザが検出され
ると、制御ユニット３と端末機７との間での通信コンテンツは、対応するセルの
局所情報によって完結する。その結果、端末機７は、各ユーザ要求を指定された
領域に振り向けることができる。

【００１４】 また、局所情報は、ユーザの位置決定を行なうシステム、例えばＧＰＳ（グロ
ーバル・ポジショニング・システム）によって得ることができる。得られた局所
情報は、サーバに送信されるとともに、制御の処理を構成してチェックするため
に使用される。局所情報を用いれば、例えば、搭乗階を知ることおよび／または
建物ＭＡＮ内でのユーザの案内や誤操作時等のユーザへの警告を実施することが
できる。

【００１５】 対応する建物設備へのインタフェースが端末機７に存在し且つ関連するＷＭＬ
コンテンツがメモリ９内にファイルされている場合には、制御ユニット３からエ
レベータの外部にある建物設備への接続も可能である。例えば、暖房設備、照明
設備、ドア、ユーザ識別と建物への立ち入り許可装置、監視設備、建物内電話ネ
ットワーク、建物情報装置等の制御とチェックなどの屋内技術による建物設備に
は、制御ユニット３から連絡可能である。

【００１６】 また、制御ユニット３と端末機７との間の通信は、ユーザ固有の情報、例えば
、ユーザの識別データや特定の機能あるいは例えばエレベータ利用コストの割り
当てを可能にするユーザデータを解除するためのデータを含むことができる。

【００１７】 図３から図１０は、端末機７を用いたユーザのメニューによる通信を示してい
る。建物ＭＡＮ内に入ると、ユーザは、エレベータ設備または建物の対応するア
ドレスを呼び出し、これに対し、端末機７は、対応する建物情報を準備し、これ
を携帯電話３に送る。情報は、携帯電話３のディスプレイ５上においてメニュー
形式でユーザに利用可能となる。図３に示されるように、ユーザは、自分が訪れ
たい部門を知る。ユーザがメニューポイント「部門」を選択する。図４に示され
るように、更に細かい質問が成される。ユーザは、人事課を訪れたく、対応する
部門である「ＣＨＲ」を選択する。図５に示されるように、端末機７は、人事課
の階および応接担当者に関する知識を有する。訪問者は、個人的に応接担当者と
会いたく、続いて図５の第２のメニューポイントを選択する。以上によって、エ
レベータの移動に必要なパラメータが明確になる。図６は、エレベータカーの割
り当てを示している。ユーザは、エレベータカーＡに搭乗し、６階へと移動する
。図７に示されるように、ユーザは、どのオフィスで人事課の応接担当者と会え
るかについて知らされる。ユーザは、図８のメニューを用いて、他の場所を捜す
ことができ、あるいは、建物から出ることもできる。訪問者が建物から出たい場
合、エレベータカーが訪問者に割り当てられる。ユーザは、建物から出るまで、
ユーザのアドレスによって連絡可能である。必要な場合には、図９および図１０
に示されるように、更なる情報がユーザに利用可能となる。建物を出ると、端末
機７により利用可能であった情報が携帯電話３から消去される。その後、携帯電
話３は、再び音声でおよび／またはデータを通信するためのユーザの個人的な通
信手段として機能する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 エレベータ設備および移動無線ネットワークに接続されるコンピュータ装置を
示している。

【図２】 コンピュータ装置に接続されるローカル移動無線ネットワークを示している
。

【図３】 エレベータ設備の制御およびユーザへの告知のためのメニューを示している。

【図４】 エレベータ設備の制御およびユーザへの告知のためのメニューを示している。

【図５】 エレベータ設備の制御およびユーザへの告知のためのメニューを示している。

【図６】 エレベータ設備の制御およびユーザへの告知のためのメニューを示している。

【図７】 エレベータ設備の制御およびユーザへの告知のためのメニューを示している。

【図８】 エレベータ設備の制御およびユーザへの告知のためのメニューを示している。

【図９】 エレベータ設備の制御およびユーザへの告知のためのメニューを示している。

【図１０】 エレベータ設備の制御およびユーザへの告知のためのメニューを示している。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ，ＴＲ)，ＯＡ(ＢＦ ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ， ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，Ｇ Ｍ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ， ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｂ Ｚ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ， ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，Ｊ Ｐ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ， ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，Ｒ Ｏ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ， ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ Ｆターム(参考） 3F002 AA05 AA06 AA07 FA03 FA08 GA04 GB01 GB02 3F303 BA05 BA06 CA01 CA03 CA05 CA07 CA10 CA11 CB22 DA08 DB11 DB26 DC05 DC07 FA05 FA14 5K067 AA34 BB04 BB21 DD27 EE02 EE10 EE16 FF03 FF23 GG01 GG11 HH05 5K101 KK11 KK14 LL05 LL12 NN02 NN18 NN21

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 エレベータのユーザが移動指令をマン／マシンインタフェー
   スにより所望の移動を実行するエレベータに通信するエレベータの制御方法であ
   って、ユーザの個人的な通信手段（３）がエレベータのための制御ユニット（３
   ）として設けられ、この制御ユニットにはエレベータに固有の機能が一時的に与
   えられることを特徴とするエレベータの制御方法。
2. 【請求項２】 エレベータに接続されたコンピュータ装置（７）が、無線ネ
   ットワーク（６）により、エレベータの制御に関する情報を前記制御ユニット（
   ３）に通信し、前記制御ユニット（３）は、その情報をユーザが理解できるよう
   に表示して、ユーザの指示を前記コンピュータ装置（７）に送信することを特徴
   とする、請求項１に記載の方法。
3. 【請求項３】 前記制御ユニット（３）と前記コンピュータ装置（７）との
   間で、ＷＡＰ規格に基づいて通信が行なわれることを特徴とする、請求項１また
   は２に記載の方法。
4. 【請求項４】 前記コンピュータ装置（７）が、ユーザ識別データに基づい
   て、エレベータの制御に関する情報を前記制御ユニット（３）に通信することを
   特徴とする、請求項３に記載の方法。
5. 【請求項５】 前記コンピュータ装置（７）が、エレベータの制御に関連す
   る建物の情報を前記制御ユニット（３）に通信することを特徴とする、請求項１
   から４のいずれか１項に記載の方法。
6. 【請求項６】 前記制御ユニット（３）の所在が見出され、エレベータの制
   御のための位置情報として使用されることを特徴とする、請求項１から５のいず
   れか１項に記載の方法。
7. 【請求項７】 前記コンピュータ装置（７）の情報が移動コストの計算に利
   用できることを特徴とする、請求項１から６のいずれか１項に記載の方法。