JPH03272977A

JPH03272977A - エレベータ制御装置

Info

Publication number: JPH03272977A
Application number: JP2068134A
Authority: JP
Inventors: Yasuyuki Yamagishi; 靖幸山岸; Toshiharu Tashiro; 田代　俊治
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1990-03-20
Filing date: 1990-03-20
Publication date: 1991-12-04

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）本発明は、カードを利用して特定の人物に対するエレベ
ータの利用および運転を円滑かつ優先的に行うとともに
、エレベータ利用におけるセキュリティを向上し得るよ
うにエレベータの動作を制御するエレベータ制御装置に
関する。

（従来の技術）例えば重要人物（Ｖ　Ｉ　Ｐ）等の特定の人物に対する
エレベータの利用および運転を円滑かつ優先的に行うた
めにエレベータをＶＩＰ運転することが行われている。

このＶＩＰ運転は、例えば第７図に示すように、建物の
各階に設けられているエレベータ乗場に一般の人が利用
する通常のエレベータ昇降釦、すなわち一般用乗場呼び
登録釦３１と別に設けられているＶＩＰ運転用のエレベ
ータ昇降釦、すなわちＶＩＰ運転専用乗場呼び登録釦色
２を操作することにより行われる。このＶＩＰ運転専用
乗場呼び登録釦３２が操作されてＶＩＰ運転が指令され
ると、エレベータは特定人物を目的の階床に安全かつ迅
速に運ぶべくＶＩＰ運転を行う。このＶＩＰ運転は通常
のエレベータ動作と異なり、特定人物のエレベータへの
昇降を完全かつ行い易くするために例えば戸開放時間を
通常のエレベータ動作よりも長くしたり、目的の階床へ
の特定人物の到着を迅速に行うためにエレベータかご内
における呼びを禁止する等の機能を有する。

また、近年、例えば高級マンションや特定の建物等にお
けるエレベータを不特定多数の人が簡単に利用できるこ
とを防止し、これによりエレベータの利用におけるセキ
ュリティを向上することが要望されている。

（発明が解決しようとする課題）エレベータ乗場にＶＩＰ運転専用乗場呼び登録釦を設け
てＶＩＰ運転を行う従来の方法は、非経済的であり、ま
た意匠的にも好ましいものでない上に、特定人物以外の
人も簡単に操作して利用できるため、特定人物が利用し
ようとする時に迅速に利用できない場合があるという問
題およびセキュリティ上の問題があるとともに、更に混
乱時には一般用乗場呼び登録釦と同時にＶＩＰ運転専用
乗場呼び登録釦も操作され、これにより２台のエレベー
タかごが呼び出されるという無駄運転が発生するという
問題がある。

また、従来、エレベータの利用におけるセキュリティを
向上するために不特定多数の人によりエレベータの利用
を防止することができる経済的で操作性の優れたエレベ
ータ制御装置がないという問題がある。

本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とす
るところは、特定人物に対するエレベータの利用および
運転を円滑かつ優先的に行うとともに、エレベータ利用
におけるセキュリティを向上し得るエレベータ制御装置
を提供することにある。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するため、本発明のエレベータ制御装置
は、エレベータ利用者によって携帯され、所望の階床を
設定することができ、この設定された所望の階床の情報
を無線送信する送信手段を有するカードと、エレベータ
乗場に設けられ、前記カードの送信手段から送信されて
くる階床情報を受信する乗場受信手段と、該乗場受信手
段から階床情報を供給され、該乗場受信手段が設けられ
ている乗場情報および前記階床情報に基づいて前記乗場
にエレベータかごを移動すべく制御する第１の制御手段
と、エレベータかご内に設けられ、前記カードの送信手
段から送信されてくる前記階床情報を受信するかご内受
信手段と、該かご内受信手段で受信した階床情報を供給
され、この情報の階床にエレベータかごを移動すべく制
御する第２の制御手段とを有することを要旨とする。

また、本発明のエレベータ制御装置は、エレベータ利用
者によって携帯され、エレベータ利用に関する所定の情
報を設定し得るカードと、エレベータ乗場に設けられ、
前記カードから前記所定の情報を読み取る読み取り手段
と、該読み取り手段から前記所定の情報を供給され、該
読み取り手段が設けられている乗場情報および前記所定
の情報に基づいて前記乗場にエレベータかごを移動させ
る乗場呼び動作およびエレベータかごを所定の階床に移
動させるかご呼び動作を制御する制御手段とを有するこ
とを要旨とする。

（作用）本発明のエレベータ制御装置では、エレベータ利用者が
所望の階床を設定したカードを携帯してエレベータ乗場
に近づくと、該カードの送信手段から送信される階床情
報がエレベータ乗場の乗場受信手段で受信され、該乗場
情報および階床情報に基づいて該乗場にエレベータがご
が移動するように制御され、また移動してきたエレベー
タがごに利用者が乗ると、カードの送信手段から送信さ
れる階床情報がかご内受信手段で受信され、この受信し
た情報の階床にエレベータがごを移動するように制御さ
れる。

また、本発明のエレベータ制御装置では、エレベータ利
用者が所定の情報を設定したカードを携帯してエレベー
タ乗場に行き、この乗場に設けられている読み取り手段
によってカードがら所定の情報が読み取られ、この所定
の情報および読み取り手段が設けられている乗場情報に
基づいて該乗場にエレベータかごを移動させる乗場呼び
動作およびエレベータかごを所定の階床に移動させるが
ご呼び動作が制御されるようになっている。

（実施例）以下、図面を用いて本発明の詳細な説明する。

第１図（ａ）、（ｂ）はそれぞれ本発明の一実施例に係
わるエレベータ制御装置を適用したエレベータ乗場およ
びエレベータかご内を示す図である。同図に示すエレベ
ータかご乗場およびエレベータかごに適用されるエレベ
ータ制御装置は、例としてＶＩＰ運転を行うＶＩＰ運転
付エレベ・−夕装置に適用されているものである。

このＶＩＰ運転付エレベータ装置はＶＩＰ運転乗場呼び
、ＶＩＰ運転かご呼びを無線で行うようにするもので送
信装置として携帯が可能でかさばらないカード形のもの
を用いる。ＶＩＰ用エレベータの利用者はこのカード１
を携帯する。該携帯用カード内には電池、階床指定スイ
ッチ、送信回路を内蔵しており目的階の階床指定スイッ
チをオンすると階床コードを繰返し送信する。このカー
ドを携帯した利用者が乗場釦付近に設置されたセンサー
パネル６ｂに接近するとセンサーパネルでは内蔵された
受信回路により階床コードを検出し、乗場呼び登録装置
内の階床識別制御部へ送る。乗場呼び登録装置内の中央
演算装置は本目的階床コード信号と検知したセンサーパ
ネルの位置及びエレベータ制御装置からの乗場呼び応答
信号を合成して乗場呼び登録信号を出力し、エレベータ
制御装置にＶＩＰ運転乗場呼びの有無を伝達する。以下
、従来と同様にＶＩＰ用エレベータはＶＩＰ運転乗場呼
びに応答する。このとき従来と同様一般乗場呼びは他号
機に割当てを変更し、かご呼びも登録禁止し、ＶＩＰ呼
び寄せ階で停止後ドア開開始し、ドア開放時間も１５秒
程度に延長する等、ＶＩＰ専用運転を行う。

さらにカード１を携帯したＶＩＰ運転利用者がかごに乗
車するとかご操作盤内に設置されたセンサーパネルｌｌ
ｂは乗場のセンサーパネルと同様に階床コードを受信検
出し、かご呼び登録装置内の階床識別制御部へ送る。か
ご呼び登録装置内の中央演算処理装置は目的階床コード
とエレベータ制御装置からのかご呼び応答信号を合成し
てがご呼び登録信号を出力し、かご行先釦の表示を行う
と共にエレベータ制御装置にＶＩＰ運転がご呼びの有無
を伝達する。以下、従来と同様にエレベータはＶＩＰ運
転かご呼びに応答し目的階まで運転する。目的階で降車
した後は通常の運転に復帰する。従って、ＶＩＰ運転時
にエレベータ操作盤に触れることなく目的階まで行ける
様になりＶＩＰ運転用乗場釦は不要となる。

第２図は本実施例に用いる携帯用エレベータカードの外
形を示す図である。

第２図（ａ）は正面図、（ｂ）は側面図である。

図において１は無線によりデータ送信を行うことのでき
るエレベータカードであり、２はサービス階床数分設け
られたスライド式スイッチで、例えば各スイッチの右側
に階床の表示文字を描いておく。エレベータカード携帯
者はこのスイッチ２で目的階を指定する。３は該エレベ
ータカード１の電源となる水銀電池であり、小形のもの
を使う。

４は電源スィッチであり、使用時にオンする。５は送信
回路であり、前記スイッチ２で指定された階床を通信制
御手段によりコード化して、この情報をある特定の周波
数の搬送波に乗せて発信する。

本実施例では上記の通信制御手段は階床コード２進符号
にヘッダーＳＴＸ及びターミネータＥＴＸを付加したテ
キスト形式で送信を行うものとし、各キャラクタ２進符
号にはスタートビット２ビツト、ストップビット１ビツ
トを付加している。さらに通信速度は９６００ｂｐｓ程
度と高速であり、このテキスト形式で１秒に１回程度発
信する。従って受信側では階床コード受信時の誤り率は
十分小さく、また複数のカードが同時に受信側に接近し
ても衝突することはほとんどなく、複数の階床信号を正
確に検出できる。尚、送信出力の受信可能エリアは実用
上から考えて１〜１，５ｍ程度とすると良い。

第２図（ｃ）は、本実施例に使用される携帯用エレベー
タカード１の回路図であり、図に於いて２は前記階床指
定スイッチ、５ａはこのスイッチ２のオンとなっている
スイッチの対応階床コードを出力するエンコーダ、５ｂ
は送信制御ＬＳＩでこのエンコーダ５８の出力コードを
受け、上記テキスト形式のフォーマットのかたちにして
、このデータ列をシリアル変換して出力するものである
。

５ｃは変調回路であり、このシリアル変換出力を所定の
周波数の変調波に乗せて送信する。５ｄはその送信のた
めの送信アンテナである。

第３図は本実施例のＶＩＰ運転乗場（ホール）呼び登録
を行う乗場呼び登録装置のシステム構成図である。本図
に従いＶＩＰ運転乗場呼び登録方法を説明する。本図に
於いて６は乗場操作盤であり、前述したエレベータカー
ド１からの送信コードを受信アンテナ６Ｃにより受信し
、検知すると共にこの検知したコードを復調回路６ｄに
より復調して該コードに対応する目的階信号を出力する
機能を有するセンサーパネル６ｂを内蔵している。

この乗場操作盤６は各階に設置されるが、センサーパネ
ル６ｂを内蔵した操作盤を特定階にのみ設置するように
しても本発明の基本的効果は失われない。７は乗場呼び
登録制御装置であり、マイクロコンピュータ等の中央演
算装置７ａを中枢とした多重入力部７ｂ、階床識別制御
部７ｃ、デジタル出力部７ｄを構成要素として持ってい
る。ここで多重入力部７ｂは各乗場操作盤６からの目的
階信号を階床識別制御部７Ｃに入力する装置であり、ま
た、階床識別制御部７ｃは目的階信号より乗場呼び発生
階、行先階を識別してその情報を中央演算装置７ａに出
力する。８はエレベータ制御装置であり、乗場呼び信号
によりエレベータ巻上機モタ９をコントロールする。１
０はこの巻上機９により昇降駆動されるエレベータかご
、１１はつり合い重りである。

本図に於いて乗客の携帯したエレベータカート１から発
信された目的階床コード信号は該カードが接近した階の
センサーパネル６ｂ内の受信アンテナ６ｃにより検出さ
れ、復調回路６ｄにより復調されてベースバンドシリア
ル信号に変換され、乗場呼び登録制御装置７内の多重入
力部７ｂより人力される。階床識別制御部７ｃは検知し
たセンサーパネル６ｂの位置すなわち検知及び目的階床
コード信号を中央演算装置７ａに伝達する。中央演算装
置７ａはこの検知階と、行先階を示す目的階信号から行
先階（目的階）が検知階より上方にあるか否かを判定し
、上方にある場合には検知階ＶＩＰ運転昇方向乗場呼び
を登録し、逆に目的階が検知階より下方にある場合には
検知階のＶＩＰ運転運転同方向乗場呼登録する。また目
的階と検知階が同一階の場合は乗場呼びは登録しないよ
うに機能する。この様にして登録された乗場（ホール）
呼び登録信号はデジタル出力部７ｄより検知階対応で且
つ登録方向対応の出力端子に出力される。これによって
該検知階の一般乗場呼び釦の昇方向釦表示又は降方向釦
表示用のランプは点灯しない。同時にエレベータの運行
制御を行うエレベータ制御装置８に対しＶＩＰ運転乗場
呼び登録信号を伝達する。本信号に従いエレベータ制御
装置８はその登録された乗場にサービスするようにモー
タ９を制御し、これによってエレベータは従来と同様に
検知階のＶＩＰ運転乗場呼びに応答し、応答信号を中央
演算装置７ａに伝達する。これをもとに中央演算装置７
ａはＶＩＰ運転乗場呼びを消去する。このときＶＩＰ運
転で運転するのは従来と同様であり、説明を省略する。

第４図は本発明装置に用いるかご呼び登録用のかご呼び
登録装置のシステム構成図である。本図に従いＶＩＰ運
転用かご呼び登録手法を説明する。

本図に於いて１２はエレベータかご内に設けられたかご
操作盤てあり、従来の扉開閉スイッチや発光素子を内蔵
した行先階押釦Ｂ１〜Ｂ８及び前記エレベータカード１
から送信される目的階コードを検知するセンサーパネル
１１ｂを内蔵する。このセンサーパネル１．１ｂは受信
アンテナｌｌｃ及び受信信号から情報（この場合は目的
階の情報）を復調する復調回路１１ｄを内蔵している。

１３はかご内の呼び登録操作による停止階の登録を行う
本発明のかご呼び登録制御装置であり、マイクロコンピ
ュータ等の中央演算装置１３ａを中枢として入力部１３
ｂ、階床識別制御部１３ｃ、デジタル出力部１３ｄを構
成要素に持っている。８は前述のエレベータ制御装置で
あり、車いす用がご呼や一般かご呼び登録信号によりこ
の登録された階床に停止するようエレベータ巻上機モー
タ９をコントロールする機能を有している。

図に於いてエレベータカード１から発信された目的階床
コード信号は該エレベータカードを携帯した人がかご内
に乗車するとかご内のセンサーパネル１１ｂの検知範囲
に入り、その受信アンテナ１、１．　Ｃにより検出され
る。この受信信号は復調回路１１ｄによりベースバント
シリアル信号にｆｌｕされ、かご呼び登録制御装置１３
内の人力部１３ｂより入力される。階床識別制御部１３
ｃはこのシリアル信号から目的階床コードを識別し、該
目的階床コード信号を中央演算装置１．３　ａに伝達す
る。中央演算装置１３ａはこの目的階床コード信号に従
い該目的階のＶＩＰ運転かご呼びを登録すると共に該目
的階のかご呼び釦の発光素子を点灯して登録されたこと
を点灯表示により知らせる。

同時にエレベータ制御装置８に対し、ＶＩＰ運転かご呼
び登録信号を伝達する。本信号に従いエレベータは、従
来と同様にかご呼びに応答して運転する。エレベータが
ＶＩＰ運転かご呼びに応答して停止すると応答信号を中
央演算装置１．３　ａに伝達するので、中央演算装置１
３ａはＶＩＰ運転かご呼び登録信号を消去し、応答階の
表示も消す。

第５図は第３図、第４図の構成をまとめて全体のシステ
ムとして示した本実施例のエレベータシステムの構成図
であり、７は前述の乗場呼び登録装置、１３は前述のか
ご呼び登録制御装置、１は前述の携帯用エレベータカー
ドである。６は前述の乗場操作盤、１２は前述のかご操
作盤である。

本システムはエレベータのＶＩＰ運転の利用者にエレベ
ータカード１を１枚づつ発給しておく。

そして、利用者はエレベータ利用に際し、該エレベータ
カード１の目的階床指定スイッチと電源スィッチをオン
して乗場操作盤６に近づく　（１〜１゜５ｍ以内程度）
。エレベータカード１がらはアンテナ５ｄを介し、その
目的階床指定スイッチ対応の目的階コードが前述のテキ
スト形式で送信される。するとセンサーパネル６ｂはこ
れを受信してこれにより目的階床コード信号を検知し、
乗場呼び登録装置７に伝達する。乗場呼び登録装置７は
目的階床コード信号を受けて検知位置との関係がら目的
階方向のＶＩＰ運転乗場呼び登録信号を出力すると共に
エレベータ制御信号８に対してこの乗場呼び登録信号を
伝達する。この信号に従って、エレベータ制御装置８は
、従来と同様にエレベータをＶＩＰ運転用乗場呼びにサ
ービスさせる。サービスしたかごが到着しドアか開いて
エレベータカード携帯者か乗車するとこのエレベータカ
ード１−から送信されている信号かがご操作盤１２内セ
ンサーパネル１１．　ｂのアンテナにより受信される。

そして、センサーパネルｌｌｂは受信信号中から目的階
信号を検知し、これをかご呼び登録装Ｗ１３に伝達する
。かご呼び登録装置１３はＶＩＰ運転用かご呼び登録し
、表示すると共に本信号をエレベータ制御装置８に伝達
する。この信号に従ってエレベータ制御装置８は巻上機
モータ９を制御して従来と同様にエレベータをＶＩＰ運
転かご呼びに応答させＶＩＰ運転を行う。

このようにして、エレベータカート］に目的階をセット
してエレベータ乗場に近づくと自動的にエレベータが呼
ばれ、エレベータに乗り込むとエレベータカード１の発
信情報に基づいて目的階のＶＩＰ運転かご呼び登録が自
動的に成されてその目的階に応答させることができる。

従って、−切の釦操作なしに目的階に行くことができる
。

第６図は、本実施例の目的階信号の信号流れ図である。

エレベータカード１内の目的階指定スイッチ２による階
床レベルデータはエンコーダ５ａにより階床コードデー
タに変換され通信制御回路５ｂによりシリアル変換され
て時分割のシリアル階床コード化データに変換され変調
回路５Ｃを通して送信搬送波にのせて発信する。本信号
をセンサーパネル６ｂまたはｌｌｂは受信し復調回路６
ｄまたはｌｌｄを通して元の時分割シリアル階床コード
データに戻し乗場呼び登録制御装置７又はかご呼び登録
制御装置１−３のバッファに入る。そして受信バッファ
（入力部）に入ってバラし・ルの階床コードデータに変
換され中央演算装［７ａｌ、、　３　ａに人力されＶＩ
Ｐ運転乗場呼び登録信号又Ｌｉ　Ｖ　Ｉ　Ｆ運転かご呼
び登録信号に変換される。この登録信号は乗場呼び釦や
かご呼び釦の表示と共に二Ｌ・ベータ制御装置に入力さ
れる。

このように本装置は目的階をセ・ソトするとそのコード
を限られたサービスエリア内に無線で繰返し自動送信す
るカード型の送信装置を利用者に渡し、エレベータ側に
は乗場にその受信装置及び受信コードを識別してそのコ
ードより上方階に対する呼びか下方階に対する呼びかを
判別してその該当方向のＶＩＰ運転乗場呼び登録を行う
装置を設け、また、エレベータかご内には前記送信装置
の送信信号を受信する受信装置とこの受信コードを識別
してそのコードより該当目的階のＶＩＰ運転かご呼び登
録を行う装置を設け、送信装置に目的階をセットして乗
場に近づけば自動的に最適方向のＶＩＰ運転乗場呼びが
自動的に成され、エレベータかご内に乗り込むと自動的
に目的階のＶＩＰ運転かご呼び登録が成されて目的階に
行くことができるようにしたものである。

従って、Ｖ　Ｉ　Ｐがエレベータを利用する際、ＶＩＰ
専用乗場操作盤やかご操作盤に触れることなくノンタッ
チで目的階床迄到達できる。

すなわち、ＶＩＰ運転利用者がすべてこのエレベータ（
無線方式〕を持っていればＶＩＰ運転専用乗場呼び釦が
設置不要となる。また、混雑時等にＶＩＰ専用呼びでい
たずらされ無駄運転することもなくなる。

また乗場呼びやかご呼び等の操作ミスもなく無駄運転が
回避できる。本装置は乗場操作盤やかぎ操作盤があるの
で、通常の釦操作による乗場呼び登録やかご呼び登録が
可能である。

尚、本発明に用いる無線データ送信用の携帯用エレベー
タカードは実施例では専用カードとしているが目的とす
る階床か指定できれば他の機能カードと兼用することも
できる。例スばテンキ一方式で指定する電卓兼用カード
やいわゆるＩＣカード、キャッシュカード等と階床指定
キーを付加しｆ・兼用カード等が考えられる。

本システムが複数のビルで採用されれば同一のカードで
複数のビルのエレベータに使用できる。

第８図は本発明の他の実施例に係わるエレベータ制御装
置の全体構成を示すブロック図である。

同図に示すエレベータ制御装置は、工りべ〜夕の利用者
が所定の情報を記憶した磁気カード５１を携帯し、この
磁気カード５１を各エレベータ乗場に設けられたカード
リーダ３００に挿入することにより利用者がエレベータ
を利用し得るようになっている。更に詳細には、磁気カ
ード５１に記憶される所定の情報とは、例えばエレベー
タ利用者が存在している階床の情報等である。そして、
この階床情報が前記カートリーダ３００を介して本エレ
ベータ制御装置に読み込まれると、利用者をこの階床に
移送したり、また目この階床から例えば建物の出入口の
ある１階のような基準の階床に移送するようにエレベー
タの制御を行い、これにより磁気カード５１を有する特
定な人のみのエレベータの利用を可能にするとともに、
また磁気カード５コに記憶されている情報に応じて例え
ば基準の階床と在住の階床との間のみのエレベータの利
用を可能とし、この結果エレベータ利用におけるセキュ
リティの向上および操作性の簡便化および効率化を図る
とともに、経済化を達成しようとするものである。

具体的には、第８図に示すエレベータ制御装置は、各階
床のエレベータ乗場にそれぞれ設けられ、前記磁気カー
ド５１を読み取る複数のカードリーダ３００が伝送ライ
ン４０１を介して接続されているエレベータ用コントロ
ーラ２００および該コントローラ２００が伝送ライン４
０２を介して接続されているエレベータ制御盤１００を
有する。

前記エレベータ制御盤１００およびコントローラ２００
は第９図にその詳細な構成が示されているが、コントロ
ーラ２００は、前記カードリーダ３００からの磁気カー
ド５１の読み取り情報が入力される入力装置２０６、該
入力装置２０６に接続された入力バッファ２０７、エレ
ベータ利用に関する種々の情報が記憶される記憶装置２
０８、前記入力バッファ２０７から供給される磁気カー
ド５１からの読み取り情報と前記記憶袋Ｍ２Ｏ３からの
情報とを比較し、磁気カード５１を携帯するエレベータ
利用者に対してエレベータの利用を可能にするか否かを
判定する比較判定装置２０９、コントローラ２００の全
体の動作を制御する制御用マイコン２１０、および制御
用マイコン２１０からの情報をエレベータ制御盤１００
に対して出力する出力バッファ２１１から構成されてい
る。

なお、コントローラ２００の記憶装置２０８にはコンソ
ール５００が接続され、前記磁気カード５１に記憶され
た情報に対応するエレベータ利用に関する情報が該コン
ソール５００から記憶装置２０８に予め記憶されるよう
になっている。

また、エレベータ制御盤１００は、伝送ライン４０２を
介してコントローラ２００に接続され、該コントローラ
２００の出力バッファ２１１から供給される情報を人力
する入力装置１１２、該人力装置１１２に接続された入
力バッファ１１３、エレベータ制御盤１００の全体の動
作を制御する制御用マイコン１１５、該制御用マイコン
１１５に接続され、呼び情報を予め記憶している記憶装
置１１４および前記制御用マイコン１１５の制御のちと
に乗場呼び登録およびかご呼び登録を行う呼発生装置１
１６から構成されている。

次に、以上のように構成されるエレベータ制御装置の作
用を第１０図に示すフローチャートを参照して説明する
。

なお、エレベータ利用者は、自己の名称または利用者識
別情報を予め記憶している磁気カード５１を携帯してい
るとともに、また該エレベータ利用者は例えば７階に在
住または勤務しているものとし、前記磁気カード５１を
利用したエレベータの昇降では、在住または勤務してい
る７階と出入口のある１階との間でのみエレベータを利
用するものと想定すると、前記コントローラ２００の記
憶装置２０８には、このようなエレベータ利用に関する
情報、すなわちエレベータ利用階床が１階と７階であり
、この間でのみエレベータの利用を行う旨の情報を含む
エレベータ情報が利用者識別情報に対応して前記コンソ
ール５００から予め記憶されているものとする。

このような磁気カード５１を携帯する前記利用者が例え
ば外部から帰ってきて７階の在住または勤務場所に行く
ために、例えば１階のエレベータ乗場に来た場合を想定
し、この１階のエレベータ乗場に配設されているカード
リーダ３００に磁気カード５１を挿入すると、カードリ
ーダ３００は磁気カード５１に記憶されている利用者識
別情報を読み取る動作を行う（ステップ６１０）。

１階のカードリーダ３００によって磁気カード５１から
読み取られた利用者識別情報は、該カードリーダ３００
から伝送ライン４０１を介してコントローラ２００の入
力装置２０６に入力され、該人力装置２０６から入力バ
ッファ２０７に蓄積されるが、この情報の伝達とともに
、該カードリーダ３００が取り付けられていた階床、す
なわち１階という階床情報が１階のカードリーダ３００
から伝送ライン４０１を介してコントローラ２００に入
力され、同様に入力装置２０６を介して入力バッファ２
０７に蓄積される。この結果、これらの利用者識別情報
および階床情報は入力バッファ２０７から比較判定装置
２０９に供給され、階床情報からは該磁気カード５１が
挿入されたカードリーダ３００の取り付は階床が例えば
ａ（１階）と判定される（ステップ６２０）。一方、利
用者識別情報に対しては、該利用者識別情報に対応して
記憶装Ｗ２Ｏ３に記憶されているエレベータ情報から該
磁気カート５１の利用者が１階と７階の間のみ利用され
ることであることが判定され、この１階および７階を含
む情報が例えばｂとして判定される（ステップ６３０）
。そして、画情報ａおよびｂが等しいか否か（ａ−ｂ）
を比較判定装置２０９で比較判定する（ステップ６４０
）。この比較判定結果、情報すには１階という情報が含
まれ、画情報が一致することが判定されると、比較判定
装置２０９は制御用マイコン２１０に起動信号とともに
磁気カード５１が挿入されたカードリーダ３００が設置
されている前記階床情報およびエレベータ情報を供給す
る。制御用マイコン２１０はこれらの情報に基づいて制
御信号を出力バッファ２１１から伝送ライン４０２を介
してエレベータ制御盤１００の入力装置１１２に供給し
、該入力装置１１２から入力バッファ１１３を介して制
御用マイコン１１５に供給する。制御用マイコン１］−
５は記憶装置１１４に記憶されている呼び情報を読み出
し、呼発生装置１１６に対して乗場呼び登録を行う（ス
テップ６５０）。この結果、呼発生装置１１６の制御の
もとに利用者の磁気カード５１が挿入されたカードリー
ダ３００が設置されている階床である例えば１階にエレ
ベータかごを運行させる（ステップ６６０）。エレベー
タかごが該階床に着床すると乗場呼び登録が消去される
（ステップ６７０．６８０）。

そして、エレベータかごのドアが開いて、利用者が乗車
すると（ステップ６９０）、前記エレベータ情報に基づ
いてエレベータかご呼び登録が発生する（ステップ７０
０）。そして、エレベータかごのドアが閉じると（ステ
ップ７１０）、エレベータかご呼び発生階、例えば前記
利用者の在住または勤務する階床である７階にエレベー
タかごを運行させる（ステップ７２０）。エレベータか
ごが目的の階床に着床すると（ステップ７３ｏ。

７４．０）、エレベータかご呼び登録が消去され、エレ
ベータかごのドアが開き、利用者が降りると、エレベー
タかごのドアが閉じる（ステップ７５０ないし７７０）
。

また、前記ステップ６４０において、画情報がａ−ｂて
ない場合、すなわちエレベータの利用階が登録されてい
るものと異なる場合には、カードリーダ３００が設けら
れている階床の情報をキャンセルしくステップ７８０）
　、不一致信号が出力される（ステップ７９０）。

なお、上記実施例においては、利用者が携帯する磁気カ
ード５１に利用者の名称または識別情報等を記憶し、コ
ントローラ２００の記憶装置２゜８に該識別情報等に対
応してエレベータ利用情報、すなわちエレベータ利用階
床が１階と７階であり、この間でのみエレベータの利用
を行う旨の情報を含むエレベータ情報を記憶する場合を
例示して説明したが、これに限定されるものでなく、例
えば磁気カード５１にエレベータ利用情報を記憶したり
、または利用者識別情報とともにエレベータ利用情報を
記憶してもよい。また、利用者のエレベータの利用方法
も上述し、たように基準階と在住または勤務術との間の
みの利用に限定されるものでなく、種々のエレベータ利
用内容を記憶することができるものである。

また、磁気カード５１は利用者個人に発行されるものに
限らず、企業または家族等に対して共通に発行されても
よいものである。

更に、磁気カードによるエレベータの利用を切り替えス
イッチ、時間帯、曜日等によって切り替えられるように
実施してもよい。

また、磁気カードに優先度をつけて、ＶＩＰ用および一
般用等のカードを作成し、例えばＶＩＰ用が一般用より
も優先するような運行制御を行うようにしてもよい。

なお、カードは磁気カードに限定されるものでなく、種
々のカードを利用し得るものであることは勿論のことで
ある。

いずれにしても、上記実施例では、カードをエレベータ
乗場のカードリーダ等に挿入するだけでエレベータを目
的の階床に運行することができるので、操作が非常に簡
単であるとともに、カードを利用するため、エレベータ
利用におけるセキニリティを著しく向上することができ
る。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、エレベータ利用
者が所望の階床を設定したカードを携帯してエレベータ
乗場に近づくと、該カードの送信手段から送信される階
床情報がエレベータ乗場の乗場受信手段で受信され、該
乗場情報および階床情報に基づいて該乗場にエレベータ
かごが移動するように制御され、また移動してきたエレ
ベータかごに利用者が乗ると、カードの送信手段から送
信される階床情報がかご内受信手段で受信され、この受
信した情報の階床にエレベータかごを移動するように制
御されるので、従来のようにエレベータ乗場にＶＩＰ専
用乗場呼び登録釦等を必要としないため、経済的である
とともに意匠的にもすっきりする上に、一般の人を含む
不特定多数の人によって利用されないため、特定人物に
対するエレベータの迅速かつ安全な利用およびセキュリ
ティの向上を図ることができるとともに、更に無駄運転
を防止できる。

また、本発明によれば、エレベータ利用者が所定の情報
を設定したカードを携帯してエレベータ乗場に行き、こ
の乗場に設けられている読み取り手段によってカードか
ら所定の情報が読み取られ、この所定の情報および読み
取り手段が設けられている乗場情報に基づいて該乗場に
エレベータかごを移動させる乗場呼び動作およびエレベ
ータかごを所定の階床に移動させるかご呼び動作が制御
されるようになっているので、不特定多数の人の利用を
防止し、セキュリティの向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）、（ｂ）はそれぞれ本発明の一実施例に係
わるエレベータ制御装置を適用したエレベータ乗場およ
びエレベータかご内を示す図、第２図（ａ）、（ｂ）、
（Ｃ）はそれぞれ前記エレベータ制御装置に使用される
携帯用エレベータカーＦの正面図、側面図、回路図、第
３図は前記エレベータ制御装置に使用される乗場呼び登
録装置の構成を示すブロック図、第４図は前記エレベー
タ制御装置に使用されるかご呼び登録装置の構成を示す
ブロック図、第５図は前記エレベータ制御装置の全体的
構成を示すブロック図、第６図は前記エレベータ制御装
置における目的階床信号の流れを説明する図、第７図は
従来のＶＩＰ運転付エレベータの乗場およびかご内の説
明図、第８図は本発明の他の実施例に係わるエレベータ
制御装置の構成を示すブロック図、第９図は第８図のエ
レベータ制御装置に使用されるエレベータ制御盤および
コントローラの詳細な構成を示すブロック図、第１０図
は第８図のエレベータ制御装置の作用を示すフローチャ
ートである。１・　・エレベータカード、５・・・送信回路、６ｂ　　ｌｌｂ・・・センサーパネル、７・　・乗場呼
び登録装置、８・・・エレベータ制御装置、１２・　・かご操作盤、１３・　・かご呼び登録装置、５１・　　・磁気カード、１００・・エレベータ制御盤、２００・・エレベータコントローラ、３００・・カードリーダ。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）エレベータ利用者によって携帯され、所望の階床
を設定することができ、この設定された所望の階床の情
報を無線送信する送信手段を有するカードと、エレベー
タ乗場に設けられ、前記カードの送信手段から送信され
てくる階床情報を受信する乗場受信手段と、該乗場受信
手段から階床情報を供給され、該乗場受信手段が設けら
れている乗場情報および前記階床情報に基づいて前記乗
場にエレベータかごを移動すべく制御する第１の制御手
段と、エレベータかご内に設けられ、前記カードの送信
手段から送信されてくる前記階床情報を受信するかご内
受信手段と、該かご内受信手段で受信した階床情報を供
給され、この情報の階床にエレベータかごを移動すべく
制御する第２の制御手段とを有することを特徴とするエ
レベータ制御装置。
（２）エレベータ利用者によって携帯され、エレベータ
利用に関する所定の情報を設定し得るカードと、エレベ
ータ乗場に設けられ、前記カードから前記所定の情報を
読み取る読み取り手段と、該読み取り手段から前記所定
の情報を供給され、該読み取り手段が設けられている乗
場情報および前記所定の情報に基づいて前記乗場にエレ
ベータかごを移動させる乗場呼び動作およびエレベータ
かごを所定の階床に移動させるかご呼び動作を制御する
制御手段とを有することを特徴とするエレベータ制御装
置。