JPH0622167U - 自動車の車体構造 - Google Patents

自動車の車体構造

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JPH0622167U
JPH0622167U JP6510792U JP6510792U JPH0622167U JP H0622167 U JPH0622167 U JP H0622167U JP 6510792 U JP6510792 U JP 6510792U JP 6510792 U JP6510792 U JP 6510792U JP H0622167 U JPH0622167 U JP H0622167U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シャシフレームからボデーマウントを介して
入力される加振力によってフロアパネルが振動する不具
合を抑え、車室内のこもり音発生を防止した自動車の車
体構造を提案する。 【構成】 ロッカパネル2を構成するアウタパネル5の
上端部8にフロアパネル4の側縁部10を固着し、ロッ
カパネル2のアウタパネル5とインナパネル6の下端部
9を互いに一体に固着すると共に、インナパネル6の上
端部26をフロアパネル4の下面に固着し、インナパネ
ル6の中間部27に、シャシフレーム16と車体1との
間に介設されるボデーマウント17を取付ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ボデーマウントを介してシャシフレームに支持された自動車の車体 構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来の車体構造の一例を示す斜視図であり、図6及び図7は、それぞれ 図5のVI−VI線及びVII−VII線断面図である。これらの図において符号Fは自動 車の前方を示し、符号Uは車体の上方を、またCは車体の中心側をそれぞれ示し ており、×印は車体を構成する各要素がスポット溶接されていることを示してい る(図1乃至図4においても同じ)。
【0003】 車体1はそのほぼ前後方向に延びるロッカパネル2と、車室3の床板を構成す るフロアパネル4とを有し、ロッカパネル2は、車外側のアウタパネル5と、該 パネル5よりも車内側、すなわち車体1の中心側に位置するインナパネル6とを 有している。なお、図5においては図を判りやすくするため、フロアパネル4を 鎖線で示してある。
【0004】 アウタパネル5とインナパネル6の間には、必要に応じて補強板7が介設され 、この補強板7と両パネル5,6の上端部8は互いに重ね合せられ、スポット溶 接によって一体に固着されている。またこれらの下端部9も同様に重ね合されて スポット溶接により一体化されている。このようにアウタパネル5とインナパネ ル6とによって閉断面状に形成されたロッカパネル2は、車体1の側部であって その下部の骨格構造体を構成している。このようなロッカパネル2のインナパネ ル6にフロアパネル4の側縁部10が一体に固着されている。
【0005】 フロアパネル4の下方には、予め補強プレート11が固着されているボデーマ ウントブラケット12が位置し、その車外側の端部13はロッカパネル2のイン ナパネル6に固着され、その車体中心側の端部14はフロアパネル4の下面に固 着されていて、両端部13,14の間のブラケット中間部15はフロアパネル4 の下面よりも下方に位置している。
【0006】 一方、フロアパネル4の下方にシャシフレーム16が位置し、該フレーム16 と車体1との間にボデーマウント17が介設されている。ここに例示したボデー マウント17は、シャシフレーム16に一体に固着された支持ブラケット18の 下側に配置された第1弾性体19と、支持ブラケット18とボデーマウントブラ ケット12との間に挟持された第2弾性体20と、これらの弾性体19,20を 貫通すると共に、補強プレート11、ボデーマウントブラケット12の中間部1 5、及び支持ブラケット18にそれぞれ形成された孔を貫通するボルト23と、 このボルト23に螺着されて締付けられたナット24とを有している。このよう にボデーマウント17は、ボデーマウントブラケット12の中間部15に位置し 、該ブラケット12を介してフロアパネル4とロッカパネル2に取付けられてい る。
【0007】 なお、ボルト23の上方のフロアパネル部分には作業穴25が穿設され、この 穴25を通してボルト23の取付作業等を行うことができる。作業終了後、この 作業穴25は図示していないプラグによって閉鎖される。
【0008】 上述のボデーマウント17と、これを取付けるためのボデーマウントブラケッ ト12並びに支持ブラケット18は車体1の前後方向に複数個設けられている。
【0009】 上述のように車体1は弾性体19,20を有する複数のボデーマウント17を 介してシャシフレーム16に支持されているので、自動車の走行時に駆動系或い は懸架系からシャシフレーム16を介して車体1に伝えられる振動が抑えられる 。
【0010】 ところが、上述した従来の車体構造によると、図7に示すようにロッカパネル 2を構成するアウタパネル5とインナパネル6との合せ部dと、ボデーマウント 17の中心bとの間の間隔aが次に示す理由によってかなり大きなものとなって しまい、これによってフロアパネル4が振動しやすくなる不具合があった。
【0011】 すなわち、インナパネル6は、ロッカパネル2の合せ部dから車体1の中心側 へeで示す量だけ突出している。ロッカパネル2の剛性を高めるには、そのイン ナパネル6を車体1の中心側へ膨出させる必要があるため、インナパネル6をe で示す比較的大きな量、車体中心側へ突出させなければならないのである。
【0012】 一方、このようなインナパネル6に固着されたボデーマウントブラケット12 にボデーマウント17が取付けられ、各部品の干渉を防止する必要があるため、 ボデーマウント17の中心bと、インナパネル6との間にも、図7にfで示した 比較的大きな間隔をあける必要がある。結局、ロッカパネル2の合せ部dとボデ ーマウント17の中心bとの間には、eとfを加えたかなり大きな間隔aをあけ なければならないことになる。
【0013】 このように間隔aが大きくなると、フロアパネル4自体は板材から成り、その 剛性が比較的低いため、間隔a内に位置するフロアパネル部分が、ボデーマウン ト17を介してシャシフレーム16から入力される加振力によって振動しやすく なり、フロアパネル4の振動が激しくなると、車室内にこもり音が発生するおそ れを免れない。フロアパネル部分の振動を抑えるには、間隔aをできるだけ小さ く設定すればよいのであるが、従来の車体構造においては、前述の理由によって これをあまり小さく設定することができなかったのである。
【0014】 また従来の車体構造においては、ボデーマウント17を車体1に組付けるため に、専用のボデーマウントブラケット12を必ず必要とした。このような部品を 省略できれば、車体構造を簡素化でき、その組付作業性を高めることができるの であるが、従来の車体構造ではボデーマウントブラケットは必須の部品であり、 これを省略することはできなかった。
【0015】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上述した新規な認識に基づきなされたものであり、その目的とすると ころは、フロアパネルの振動を抑え、車室内にこもり音が発生することを阻止す ると共に、ボデーマウントブラケットを廃止して部品点数を減少することのでき る自動車の車体構造を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するため、車体のほぼ前後方向に延び、車外側のアウ タパネルと該パネルよりも車内側に位置するインナパネルとを有するロッカパネ ルと、車室の床板を構成するフロアパネルとを具備し、前記ロッカパネルのアウ タパネルとインナパネルの下端部が互いに一体に固着され、かつインナパネルの 上端部が、該パネルの前記下端部よりも車体の中心側の位置にてフロアパネルの 下面に固着され、フロアパネルの側縁部が前記アウタパネルの上端部に固着され ていて、インナパネルの下端部とその上端部との間の中間部がフロアパネルより も下方に位置し、該中間部に、車体とシャシフレームとの間に介設されるボデー マウントが位置している自動車の車体構造を提案する。
【0017】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に従って説明する。
【0018】 図1は本考案に係る車体構造の一例を示す斜視図であり、図2乃至図4はそれ ぞれ図1のII−II線、III−III線及びIV−IV線断面図である。これらの図におけ る従来と同一ないしは同様な部分には、図5乃至図7の各部分に付した符号と同 一の符号を付してある。
【0019】 ここに示した車体1も、そのぼぼ前後方向に延びるロッカパネル2と、車室3 の床板を構成するフロアパネル4とを有し、ロッカパネル2は車外側のアウタパ ネル5とその車内側に位置するインナパネル6とを有している。図1においても 、内部構造を明らかにするためフロアパネル4を鎖線で示してある。またこの例 においてもロッカパネル2のアウタパネル5とインナパネル6の下端部9が、こ れらの間に配置された補強板7の下端部と共にスポット溶接によって一体に固着 されている。
【0020】 従来と異なるところは、図7に示したボデーマウントブラケット12が設けら れておらず、その代り、補強プレート11がロッカパネル2のインナパネル6に 予めスポット溶接によって固着されていて、このインナパネル6の上端部26が 、該パネル6の下端部9よりも車体1の中心側(図3の右方側)においてフロア パネル4の下面にスポット溶接により固着され、しかもフロアパネル4の側縁部 10がアウタパネル5の上端部8にスポット溶接により一体に固着されている点 である。このように、アウタパネル5とインナパネル6とフロアパネル4とによ って閉断面を形成し、これが車体下側部の骨格構造体を構成している。
【0021】 インナパネル6の下端部9とその上端部26との間の中間部27はフロアパネ ル4よりも下方に位置しており、この中間部27に、車体1とシャシフレーム1 6との間に介設されるボデーマウント17が位置している。
【0022】 このボデーマウント17は、図7に示したボデーマウントと全く同様に、シャ シフレーム16に一体に突設された支持ブラケット18の下側に位置する第1弾 性体19と、その上側に位置する第2弾性体20と、これらの弾性体19,20 を貫通し、かつ支持ブラケット18と補強プレート11に形成された孔を貫通す るボルト23と、これに螺着して締付けられたナット24とを有しているが、第 2弾性体20が支持ブラケット18とインナパネル6との間に挟持され、かつボ ルト23がインナパネル6の中間部27に形成された孔28を貫通している点で 従来の構成と相違している。
【0023】 すなわち、ロッカパネル2のインナパネル6を車体1の中心側に延ばし、その 上端部26をフロアパネル4に固着し、かかるインナパネル6にボデーマウント 17を取付けることにより、従来必ず必要とされていたボデーマウントブラケッ ト12(図7)を省略したのである。インナパネル6は骨格構造体の構成要素と しての機能のほかに、ボデーマウント17を取付けるための機能を果すものであ る。このようにボデーマウントブラケットを省略できるため、車体構造を簡素化 でき、その組付作業性を高めることができる。
【0024】 ボルト23の上方のフロアパネル部分に作業穴25が形成され、ボルト23の 取付作業終了後にこの穴25が図示していないプラグにより閉鎖されることは従 来と変りはない。またボデーマウント17とこれを取付けるための支持ブラケッ ト18が車体1の前後方向に複数個設けられることも従来と変りはなく、自動車 の走行時に、シャシフレーム16を介してフロアパネル4に伝えられる振動がボ デーマウント17の弾性体19,20によって抑制されることも従来と同様であ る。その際、ボデーマウント17がインナパネル6に取付けられており、しかも 該パネル6の上端部26がボデーマウント17よりも車体1の中心側に位置して いるので、従来のようにインナパネル6の膨出量e(図7)を考慮せずに、アウ タパネル5とインナパネル6の下端部合せ部dから、ボデーマウント17の中心 bまでの間隔Aを設定でき、この間隔Aを従来の間隔aよりも大幅に小さくする ことができる(A<a)。このように間隔Aが小さく設定されているので、ボデ ーマウント17を介してフロアパネル4に加振力が入力されたとき、フロアパネ ル4はほとんど振動せず、これにより乗員に不快感を与えるこもり音が発生する 不具合を阻止することができる。
【0025】 また図示した実施例においては、図1から判るように、ロッカパネル2を構成 するインナパネル6の上端部26が、その全長に亘ってフロアパネル4に当接し 、かつスポット溶接によって該パネル4に固着されているので、ボデーマウント 17を通してインナパネル6に入力され、フロアパネル4に伝えられた振動は、 該パネル4の全体に分散する。すなわちフロアパネル4の一部だけに大きな加振 力が加えられることはなく、これによってもフロアパネル4に対する制振機能を 高めることができるのである。
【0026】
【考案の効果】
以上の如く、本考案によれば、ロッカパネルを構成するインナパネルにボデー マウントが取付けられているため、従来のボデーマウントブラケットを省略する ことができ、車体の部品点数の減少を達成できる。しかもフロアパネルの振動を 抑え、車室内にこもり音が発生する不具合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の車体構造を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】従来の車体構造を示す斜視図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】図5のVII−VII線断面図である。
【符号の説明】
1 車体 2 ロッカパネル 3 車室 4 フロアパネル 5 アウタパネル 6 インナパネル 8 上端部 9 下端部 10 側縁部 16 シャシフレーム 17 ボデーマウント 26 上端部 27 中間部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のほぼ前後方向に延び、車外側のア
    ウタパネルと該パネルよりも車内側に位置するインナパ
    ネルとを有するロッカパネルと、車室の床板を構成する
    フロアパネルとを具備し、前記ロッカパネルのアウタパ
    ネルとインナパネルの下端部が互いに一体に固着され、
    かつインナパネルの上端部が、該パネルの前記下端部よ
    りも車体の中心側の位置にてフロアパネルの下面に固着
    され、フロアパネルの側縁部が前記アウタパネルの上端
    部に固着されていて、インナパネルの下端部とその上端
    部との間の中間部がフロアパネルよりも下方に位置し、
    該中間部に、車体とシャシフレームとの間に介設される
    ボデーマウントが位置している自動車の車体構造。
JP1992065107U 1992-08-26 1992-08-26 自動車の車体構造 Expired - Lifetime JP2588982Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0466377A (ja) * 1990-07-05 1992-03-02 Nissan Motor Co Ltd 自動車のボデーマウント構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0466377A (ja) * 1990-07-05 1992-03-02 Nissan Motor Co Ltd 自動車のボデーマウント構造

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