JP3334559B2 - 車両のダイナミックダンパ取付構造 - Google Patents

車両のダイナミックダンパ取付構造

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JP3334559B2 JP12091397A JP12091397A JP3334559B2 JP 3334559 B2 JP3334559 B2 JP 3334559B2 JP 12091397 A JP12091397 A JP 12091397A JP 12091397 A JP12091397 A JP 12091397A JP 3334559 B2 JP3334559 B2 JP 3334559B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の振動を減
少させる機能を有するダイナミックダンパを車体骨格部
に備えた車両のダイナミックダンパ取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両はその車体骨格部上に加振源
となる駆動系や懸架系を装着しており、この加振源より
の振動は車体骨格部やその他の車体各部を起振させる場
合があり、乗員はそれら車体各部の振動による不快感を
受け、乗心地性能を低下させる。そこで、加振源と車体
骨格部やその他の車体各部との間で相互に共振が生じな
いような構造を採り、あるいは車体骨格部の機械インピ
ーダンスを高める、即ち、高い剛性を確保して振動しに
くい車体骨格構造を採ることによって振動低減を図り、
乗心地性能を確保している。特に車体骨格部にダイナミ
ックダンパを取り付け、これにより車体の振動エネルギ
を熱として拡散させて振動低減を図り、乗心地性能を確
保することも行われている。
【0003】このように、車体の振動低減のためには、
高い剛性を確保した車体骨格構造を採ることや、ダイナ
ミックダンパを取り付けることが有効とされており、例
えば、起振源であるエンジン及び前懸架装置に近く、し
かも車体骨格部の全体が曲げ振動やねじり振動した時
に、振幅が大きくなる節間(腹)となるフロントバンパ
の取付位置にダイナミックダンパを装備することが行わ
れている。
【0004】このダイナミックダンパはバンパ本体、あ
るいはバンパ本体とは独立して振動するダンパウエイト
を弾性部材及びブラケットを介し車体の骨格部が支持す
るという構成を採る。この内、バンパ本体とは独立した
ダンパウエイトを用いる場合、このウエイトは、車体骨
格部の曲げ振動やねじり振動を抑制するに適した質量を
保持すると共に車体の左右における質量の偏りをなくす
ため左右対称で車幅方向に長いバー状部材として形成さ
れ、車体骨格部側の所定部位に振動変位可能に保持され
る。なお、車体前側の骨格部に装着されるダイナミック
ダンパの一例を図8に示した。
【0005】ここで車体骨格部は、前後方向Xに長い左
右一対のサイドメンバ100(一方のみ示した)と、そ
れらの前端間を互いに結合する車幅方向(紙面垂直方
向)に長いバンパリンフォース101とを備える。この
バンパリンフォース101はその前壁側全域にバンパ本
体102を一体結合し、しかも、後壁側であって車幅方
向に分離した2ヵ所に各ブラケット(一方のみ示した)
103を一体的に結合している。ブラケット103はそ
の左右端の各折曲突片103a(一方のみ示した)間に
車幅方向に長い角柱状のダンパウエイト104を弾性部
材105を介し連結する。この場合、ダイナミックダン
パ自体の振動減衰性能を確保する上で、ダンパウエイト
104を支持するブラケット103及び車体側のダンパ
取付部材であるバンパリンフォース101は十分な剛性
を確保する必要があり、しかも、このバンパリンフォー
ス101やサイドメンバ100等の各車体骨格部の相互
の結合剛性を高めて、振動しにくい車体の骨格構造を採
ることも必要である。なお、ダイナミックダンパの一例
が実公平3−32447号公報に開示される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8に示し
たダイナミックダンパ取付構造では、バンパリンフォー
ス101が車幅方向に長く上下フランジ付きコ字型断面
を成すがそれ自体の剛性が十分ではなく、しかもサイド
メンバ100との相互間の結合剛性が十分なものとも成
っていない。更に、実公平3−32447号公報に開示
のダイナミックダンパ取付構造では、バー状のダイナミ
ックダンパバーの左右端側の2点を弾性部材を介し左右
の支持ブラケットで支持しており、この支持ブラケット
の剛性及びこの支持ブラケットと車体の骨格部との相互
間の結合剛性が十分に確保されたものとは成っていな
い。このように、従来の各ダイナミックダンパ取付構造
ではダイナミックダンパ自体の振動減衰性能を十分に確
保できず、振動しにくい車体の骨格構造を採ることもで
きない。
【0007】しかも、ダンパ取付部材とその他の車体の
骨格部との相互間の結合剛性が十分に確保されていない
ため、例えば、車両の左右いずれか一方側がオフセット
衝突したような場合に、サイドメンバの一方側が受けた
衝撃力を他方側のサイドメンバにも十分に分散吸収さ
せ、車室の変形を抑えて生存空間を確保するということ
も期待できない。この発明は、ダイナミックダンパの振
動減衰性能を十分に確保できると共に振動しにくい車体
の骨格構造にできるダイナミックダンパ取付構造を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、車両の左右にサイドメンバ対
を配設し、このサイドメンバ対をクロスメンバで互いに
連結し、このクロスメンバに補強プレートを重ね合わせ
一体結合し、このクロスメンバと補強プレートとの対向
壁面間に車幅方向に長く閉空間を形成し、この閉空間内
にダイナミックダンパウエイトを収容すると共にこれを
弾性部材を介して補強プレートにより支持し、特に、上
記補強プレートは上記クロスメンバに一体結合される主
部と、同主部の左右端より延出して上記サイドメンバ対
にそれぞれ一体結合される左右の折曲部とを備えたこと
を特徴とする
【0009】従って、補強プレートがクロスメンバの剛
性を強化すると共に左右のサイドメンバ対を互いに連結
するので、車体骨格部の前部の結合剛性を十分に強化し
て振動しにくい車体骨格構造を採ることができ、しか
も、クロスメンバの一方端側がオフセット衝突時に衝撃
力を受けたような場合、この衝撃力はクロスメンバの一
方端側より他方端側のサイドメンバにも確実に伝達され
て分散吸収され、オフセット衝突荷重を車体骨格部の前
部が吸収し易いようにでき、車室側の変形を抑え、生存
空間を確保できる。
【0010】請求項の発明は、請求項記載の車両の
ダイナミックダンパ取付構造において、特に、上記補強
プレートは上記主部より上記折曲部に至る間に所定幅の
傾斜部を形成したことを特徴とする。従って、補強プレ
ートの主部と折曲部の間の傾斜部が所定幅を保持したの
で、傾斜部とこれに対向するクロスメンバの一部及び各
サイドメンバの一部とがほぼ三角形状を成して結合され
るので、この結合部の剛性をより十分に強化でき、振動
しにくい車体の骨格構造を採ることができ、しかも、オ
フセット衝突荷重を受けたような場合、この荷重を一方
端側より他方端側のサイドメンバにより確実に分散で
き、この荷重を車体骨格部の前部が吸収し易いようにで
き、車室側の変形を抑え、生存空間を十分確保できる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1,図2には本発明の適用され
たダイナミックダンパ取付構造を装備した車両Cの前端
側を示した。この車両Cの前端側には車体骨格部Wを成
す左右一対のサイドメンバ1,2と、これら左右のサイ
ドメンバを互いに連結すフロントエンドクロスメンバ
(以後単にクロスメンバと記す)3と、このクロスメン
バに重ね合わされ一体結合される補強プレート4と、ク
ロスメンバ3及び補強プレート4の間の閉空間5に収容
されるダイナミックダンパ6と、クロスメンバ3の前壁
側に一体結合されるフロントバンパ7とが配備される。
しかも、これら車体骨格部Wの中央にはエンジンルーム
ER(図2参照)が配備され、同エンジンルームの前側
には枠状を成すラジエータサポート8が、エンジンルー
ムの左右には図示しない左右の壁部材が配備され、エン
ジンルームERの上方にはエンジンフード9が配備さ
れ、これらによりエンジンルームERが外部と区画され
ている。
【0012】ここで前壁剛性を確保するラジエータサポ
ート8は特にその車幅方向Y(図1では紙面垂直方向)
に延びる上側骨部材801と、その上側骨部材及びクロ
スメンバ3の各車幅方向Yでの中央部に上端及び下端を
結合した縦向きの縦ブラケット11を備える。縦ブラケ
ット11の上側部分にはエンジンフード9を離脱可能に
ロックするラッチ12の取付部が形成される。ここには
複数の螺子13によりラッチ12が螺子止めされる。エ
ンジンフード9の前端部とフロントバンパ7の上端との
間にはラジエータグリル14が配備される。左右のサイ
ドメンバ1,2は閉断面の柱状体を成し、車両の前後方
向Xに向かって長く配設され、その後端は車室側の図示
しないフロア材の下面に接合され、前端がクロスメンバ
3の左右側端の後壁に突き合わされ先端フランジaを介
して接合される。
【0013】クロスメンバ3は前側(図1において左
側)のアウタクロスメンバ301と後側のインナクロス
メンバ302とを互に一体接合し、両者間に前閉空間e
を有した柱状体として形成される。ここでアウタクロス
メンバ301は比較的大きな突出部を有した上下フラン
ジ付きコ字型断面に、インナクロスメンバ302は比較
的小さな突出部を有した上下フランジ付きコ字型断面に
形成され、両者は共に前側(図6で左側)に突出し方向
を向けた状態で各上下フランジbが重ね合わされ接合さ
れるという構造を採っている。このクロスメンバ3の前
壁側にはこれを覆うようにフロントバンパ7が固定され
る。なお、このフロントバンパ7の上下左右の周縁部に
は図示しない取付部が複数形成され、これらの取付部を
用いてフロントバンパが周縁の車体構成部材に所定の締
め付け手段(図示せず)により結合されている。
【0014】クロスメンバ3の後壁側には、図3に示す
ように車幅方向Yに長い凹部gがインナクロスメンバ3
02の後壁により形成されており、この凹部gを覆うよ
うに補強プレート4が重ね合わされ、一体結合される。
図2、図4に示すように、補強プレート4は左右の分割
半部4L,4Rとこれらの中央部をボルト15で結合し
た構成を採る。このような分割構造を採ることにより、
左右のサイドメンバ対1,2間に車幅方向Yの寸法誤差
が生じたとしてもこれを許容して、クロスメンバ3及び
左右のサイドメンバ対1,2とにわたって補強プレート
4を適確に重ね合わせ、一体接合できるようにしてい
る。なお,場合により補強プレート4に代えて、一体部
品化され低コスト化された補強プレート(図4参照)4
aを用いても良い。
【0015】図1、図2の補強プレート4は左右の分割
半部4L,4Rの中央部を互いに一体接合した状態にお
いて、クロスメンバ3の後向き壁に重ね合わされる主部
mと、同主部mの左右端より後方(図2において下側)
に延出して左右のサイドメンバ1,2の内壁に重ね合わ
される左右の折曲部nと、主部mより左右の折曲部nに
至る間に所定幅dを保持して設けられる傾斜部pとを備
える。図5に示すように、左右の分割半部4L,4Rは
共に車幅方向Yに長い折曲板金部材であり、共に中央側
に連結板部mcを備えた主部mと、各主部mの左右端側
より延出する傾斜部p及びこれに続く折曲部nを備え
る。
【0016】図6、図7に示すように、主部mはコ字型
断面部とその上下端が更に上下に延出する上下フランジ
部とを組み合わせたような断面形状を成し、上下のフラ
ンジf1,f2がクロスメンバ3の上下フランジf3,
f4に当接され、互いが複数個所でボルト止めされる。
主部mの中央に位置し左右の分割半部4L,4Rが互い
に重ね合わされる部位である各連結板部mcは互いに重
ね合わされ上下及び中間の3個所でボルト止めされる。
なお、各連結板部mcは主部mのその他の部分と比べ前
側への突出量が小さく、クロスメンバ3の上下フランジ
f3,f4とは隙間を介し対向するように形成される。
ここで確保された隙間には上述した縦ブラケット11が
嵌挿され、図1に示すようにその下端がクロスメンバ3
の上下フランジf3,f4側に一体接合される。
【0017】このようにクロスメンバ3の上下フランジ
f3,f4に左右の分割半部4L,4Rの上下フランジ
f1,f2が当接され一体接合され、即ち、両者の対向
壁面が重ね合わされることにより、クロスメンバ3側の
凹部g(図3参照)と補強プレート4側のコ字型断面部
で覆われる空域とが連続して、この対向壁面間に車幅方
向Yに長い閉空間5(図2参照)が形成される。この閉
空間5にはダイナミックダンパ6のダイナミックダンパ
ウエイト(以後単にウエイトと記す)16が収容され
る。
【0018】ここで、補強プレート4を成す左右の分割
半部4L,4Rの各主部mの中央には角柱状のウエイト
16がそれぞれ横向きに収容される。左右の各ウエイト
16はそれぞれの左右端がゴム製の弾性部材17及びブ
ラケット18を介し各分割半部4L,4Rの主部mの内
壁にボルト結合されている。ここで弾性部材17と各ウ
エイト16及びブラケット18とは加硫接着により一体
的に接合処理される。なお、図7には左分割半部4Lの
主部mの内壁に支持されたウエイト16等を示した。左
右の各ウエイト16は同様の形状、重量を有し、車体中
心線L0に対して左右対称に配置され、これにより、ダ
イナミックダンパ6の振動減衰特性が車幅方向Yで不釣
合を生じることがないようにしている。更に、ダイナミ
ックダンパ6の主要部を成す左右の各ウエイト16の形
状及び重量と、弾性部材17の形状及び弾性率等の設定
に当たっては、予めこの車体骨格部Wの前部の振動特性
を測定し、その特性よりここでの振動を十分に減衰でき
るような値が適宜設定されることとなる。
【0019】左側の分割半部4Lの側端には前後方向X
に対し所定の傾斜角θで傾斜し、所定幅dを保持する傾
斜部pが形成され、これに続き折曲部n(図5、図7参
照)が形成される。折曲部nは前後方向Xに屈曲され、
左のサイドメンバ1の内壁面に所定幅で重ね合わされ、
ボルトで一体結合される。ここで、傾斜部pにはクロス
メンバ3の左端部3c及び左のサイドメンバ1の前角部
1cが対向し、この部位が図2に示すように、平面視に
おいてほぼ三角形状を成した結合部(図2に2点鎖線で
示した)Tを成すので、この部位の結合剛性を十分に強
化できる。なお、右側の分割半部4Rの傾斜部p及びこ
れに続き延出する折曲部nも左右対称の構成を採る。
【0020】このような車両のダイナミックダンパ取付
構造を備えた車両Cの走行時に、車体骨格部Wが図示し
ない駆動系や懸架系より振動を受け起振され、これによ
り、車体骨格部Wが前後方向Xに沿って曲げ振動を発生
し、クロスメンバ3の位置が節間(腹)となる曲げ振動
モードで振動したとする。
【0021】この場合、車体骨格部Wの前部にあるクロ
スメンバ3は補強プレート4を成す左右の分割半部4
L,4Rの各主部mが重ね合わされ一体接合され、閉空
間5を有した柱状構造を採るので、この部位の剛性を補
強プレート4が十分に強化するので、この部位に支持さ
れるダイナミックダンパ自体の振動減衰性能を適確に発
揮させてこのクロスメンバの配備される部位の振動エネ
ルギを減衰させることができる。しかも、補強プレート
4がクロスメンバの剛性強化を強化するのに加え、補強
プレート4の左右の折曲部nが左右のサイドメンバ対
1,2にそれぞれ一体結合されるので、車体骨格部Wの
前部の結合剛性を十分に強化して振動しにくい車体骨格
構造を確保していることより、この点からも振動エネル
ギを減衰させることができる。このように、車体骨格部
Wの前部のクロスメンバ3の位置が曲げ振動時に節間
(腹)となって振動すべく起振されても、その振動は減
衰され振幅はきわめて小さく抑えられ、乗員が不快感を
感じることが無く、乗心地性能を確保することができ
る。
【0022】更に、この車両Cがオフセット衝突し、ク
ロスメンバ3の左右の一方端側が衝撃力を受けたとす
る。この場合、補強プレート4の左右の折曲部nが左右
のサイドメンバ対1,2にそれぞれ一体結合され、車体
骨格部Wの前部の結合剛性が十分に強化されているの
で、車体衝撃力は一方端側のサイドメンバ1(或は2)
に加わると共にクロスメンバ3及び補強プレート4を経
て他方端側のサイドメンバ2(或は1)にも確実に伝達
されて分散吸収され、即ち、ここでの車体骨格部Wの前
部はオフセット衝突荷重を吸収し易いように構成されて
いるので、車室側の変形を抑え、生存空間を十分に確保
できる。
【0023】更に、車両Cが装備するダイナミックダン
パ6の弾性部材17が経時劣化し、ウエイト16がブラ
ケット18より離脱したとする。この場合、所定の長さ
を有した角柱状のウエイト16はクロスメンバ3及び補
強プレート4の間の閉空間5より飛び出すことは無く、
ウエイト16の車外への落下の危険性を排除できる。上
述のところにおいて、ダイナミックダンパ6は2分割さ
れたウエイト16を車体中心線L0に対し左右対称に配
備し、左右それぞれのウエイト16を弾性部材17及び
ブラケット18を介し補強プレート4側に支持させると
いう構成を採っていたが、これに代えて、比較的長い1
本のバー状のウエイト(図示せず)を車体中心線L0
(図2参照)に対し左右対称となるように配備し、その
左右端を図2に示したと同様の図示しない弾性部材及び
ブラケットを介し補強プレート側に支持させるという構
成のダイナミックダンパを用いても良い。この場合も、
図1のダイナミックダンパ取付構造と同様の作用効果を
得られ、特に、コスト低減を図れる。
【0024】更に、図1の車両のダイナミックダンパ取
付構造ではダイナミックダンパ6が車両Cの前端のクロ
スメンバ3に装着されていたが、これに代えて、車両C
の車体骨格部Wのその他の部位、例えば後端部のリヤバ
ンパが取り付けられるリヤエンドクロスメンバの部位に
装着されても良い。この場合も、このリヤエンドクロス
メンバの部位は図1の車両のダイナミックダンパ取付構
造の場合と同様に、ダイナミックダンパ自体の振動減衰
性能を適確に発揮させてこの部位の振動エネルギを減衰
させることができ、振動しにくい車体の骨格構造を採る
ことができ、しかも、ダンパウエイトの車外への落下を
防止できる等の作用効果を得ることができる。
【0025】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明は、補強
プレートがクロスメンバの剛性を強化すると共に左右の
サイドメンバ対を互いに連結するので、車体骨格部の前
部の結合剛性を十分に強化して振動しにくい車体骨格構
造を採ることができ、しかも、クロスメンバの一方端側
がオフセット衝突時に衝撃力を受けたような場合、この
衝撃力はクロスメンバの一方端側より他方端側のサイド
メンバにも確実に伝達されて分散吸収され、オフセット
衝突荷重を車体骨格部の前部が吸収し易いようにでき、
車室側の変形を抑え、生存空間を確保できる。
【0026】
【0027】請求項の発明は、特に、補強プレートの
主部と折曲部の間の傾斜部が所定幅を保持したので、傾
斜部とこれに対向するクロスメンバの一部及び各サイド
メンバの一部とがほぼ三角形状を成して結合されるの
で、この結合部の剛性をより十分に強化でき、振動しに
くい車体の骨格構造を採ることができ、しかも、オフセ
ット衝突荷重を受けたような場合、この荷重を一方端側
より他方端側のサイドメンバにより確実に分散でき、こ
の荷重を車体骨格部の前部が吸収し易いようにでき、車
室側の変形を抑え、生存空間を十分確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両のダイナミックダンパ取付構造が
適用された車両の前端側の概略断面図である。
【図2】図1の車両の前端側の車体骨格部の概略平断面
図である。
【図3】図1の車両の前端側の車体骨格部の概略分解斜
視図である。
【図4】図3中の補強プレートの変形例の斜視図であ
る。
【図5】図1の車両の前端側の車体骨格部で用いる補強
プレート及びダイナミックダンパの分解斜視図である。
【図6】図2のA−A線拡大断面図である。
【図7】図2の矢視方向Bにおける左側の分割半部の拡
大側面図である。
【図8】従来のダイナミックダンパバンパの要部端面図
である。
【符号の説明】
1 サイドメンバ 2 サイドメンバ 3 クロスメンバ 4 補強プレート 5 閉空間 16 ウエイト 17 弾性部材 18 ブラケット m 主部 n 折曲部 p 傾斜部 C 車両 L 所定幅 Y 車幅方向 W 車体骨格部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/20 B62D 25/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の左右に配設されるサイドメンバ対
    と、 上記サイドメンバ対を互いに連結するクロスメンバと、 上記クロスメンバに重ね合わされ一体結合される補強プ
    レートと、 上記クロスメンバと上記補強プレートとの対向壁面間に
    車幅方向に長く形成される閉空間と、 上記閉空間内に収容され弾性部材を介して上記補強プレ
    ートに支持されるダイナミックダンパウエイトとを備
    え、上記補強プレートは上記クロスメンバに一体結合される
    主部と、同主部の左右端より延出して上記サイドメンバ
    対の内壁面にそれぞれ一体結合される左右の折曲部とを
    備えたことを特徴とする 車両のダイナミックダンパ取付
    構造。
  2. 【請求項2】上記補強プレートは上記主部より上記折曲
    部に至る間に所定幅の傾斜部を形成したことを特徴とす
    る請求項1記載の車両のダイナミックダンパ取付構造。
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