JPH0324462Y2 - - Google Patents

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JPH0324462Y2
JPH0324462Y2 JP1984118530U JP11853084U JPH0324462Y2 JP H0324462 Y2 JPH0324462 Y2 JP H0324462Y2 JP 1984118530 U JP1984118530 U JP 1984118530U JP 11853084 U JP11853084 U JP 11853084U JP H0324462 Y2 JPH0324462 Y2 JP H0324462Y2
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JP
Japan
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vehicle
engine
reinforcing member
center
front side
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JP1984118530U
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車の前部車体構造に関し、特に
車体前部を構成する骨格部材の結合構造の改良に
係る。
〔従来の技術〕
従来、自動車の前部車体構造において、例えば
エンジンが車体の前部のエンジンルームに横置き
に搭載されている自動車(FF4WD方式の自動車
等)では、前部車体の捩り剛性が充分でないとボ
デー振動が増大するおそれがある。
ところで、このような自動車における前部車体
構造の一例としては、例えば第1図に示す構造が
あり、車体前部に形成されたエンジンルームEに
図示してないエンジンを横置きに搭載した自動車
において、前記エンジンルームEの左、右の両側
壁に沿つて車前後方向に配設した一対のフロント
サイドメンバ1と、この両フロントサイドメンバ
1の前端部間に横架したフロントクロスメンバ2
と、エンジンルームEにおける車幅方向のほぼ中
央部に、車前後方向に配設し、前端をフロントク
ロスメンバ2に固定し、後端をダツシユパネル3
に固定したセンタメンバ4を備え、エンジンを両
フロントサイドメンバ1およびセンタメンバ4に
よつて支持する構造となつている。
また、本考案者は、このような前部車体構造に
おいて、さらにボデーの捩り剛性を付与する手段
として、第2図に示すように、車幅方向に延びる
補強メンバ5を前記センタメンバ4に交差させて
横架し、その補強メンバ5の両端を、前記フロン
トサイドメンバ1のそれぞれに設けられたサスペ
ンシヨンロワーアーム取付け用の各ブラケツト部
6に固定するとともに、補強メンバ5とセンタメ
ンバ4の交差部分にいて両メンバ4,5を溶接等
で剛的に結合する構造を開発し、実開昭60−287
号として出願している。
一方、このような横置きエンジンの支持構造を
示す従来技術として、例えば実開昭54−170507号
公開公報があり、エンジンルームの車前後に、エ
ンジンを支持するための一対のクロスメンバを横
架し、このクロスメンバの一部である後方クロス
メンバと、車室前壁のダツシユボードとの間を補
強部材で連結して、特に後方クロスメンバの剛性
向上を図るような構成が開示されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、本考案者の先願に係る前記前部
車体構造(第2図参照)は、補強メンバ5によつ
て左、右の両フロントサイドメンバ1とセンタメ
ンバ4とを連結したことにより、エンジンを支持
する前記センタメンバ4のエンジン振動などがボ
デーに伝達される経路が増えるため、エンジン透
過音に悪影響を及ぼすおそれがある。
また、従来技術として挙げた実開昭54−170507
号公報の場合、前後のクロスメンバ間を連結する
ような車前後方向に伸びるセンタメンバ等の部材
が配設されていない構造のため、ボデーの曲げ剛
性向上は期待できないことになる。
さらに、エンジンを支持する後方クロスメンバ
に補強部材の他端を剛的連結しているため、この
後方クロスメンバから補強部材を介して直接伝達
されてくるエンジン振動の、ボデー側への入力点
が増えるとともに、前記補強部材の一端をダツシ
ユボードに剛的連結し、かつその結合部位も二箇
所あるため、エンジン振動がこのダツシユボード
にも直接伝達されることになり、剛性向上を図る
構造となつているものの、前記エンジン振動の確
実な遮断はできず、結果的に前記本考案者の先願
と同様、エンジン透過音を低減することはできな
い。
さらにまた、エンジンを支持する前方クロスメ
ンバには、補強部材等が連結されておらず、左、
右のサイドメンバによる両端支持の所謂はり構造
となつているのみであるため、通常使用時のエン
ジン回転域で前記前方クロスメンバが共振し、車
室内のこもり音が発生し易い。
そこで本考案は、これらの点に鑑みてなされた
ものであつて、ボデーの捩り剛性を高め、補強メ
ンバからボデーに伝達されるセンタメンバの振動
を確実に遮断して、車室内のエンジン透過音を低
減することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
そのため、本考案は、前述した自動車の前部車
体構造において、 前記センタメンバに交差させて前記フロントサ
ンドメンバの各ブラケツト部の間に車幅方向に延
びる補強メンバを横架し、この補強メンバとセン
タメンバの交差部分における両メンバの間に防振
ゴムを介在させて両メンバを車上下方向に弾性結
合したものである。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第2図及び第3図は、本考案の一実施例を示し
ており、前記第1図に示される従来の自動車の前
部車体構造と同一または相当部分には、第1図と
同一の符号を付することにより説明を省略するも
のとする。
そして、第2図および第3図に示すように、セ
ンタメンバ4に交差させ、フロントサイドメンバ
1のそれぞれに設けられたサスペンシヨンロワー
アーム取付け用の各ブラケツト部6の間に、車幅
方向に延びる補強メンバ5を横架し、この補強メ
ンバ5とセンタメンバ4の交差部分におけるこれ
ら両メンバ4,5の間に防振ゴム7を介在させ
て、両メンバ4,5を車上下方向に弾性結合した
ものである。
即ち、前記防振ゴム7は、第3図に示すように
補強メンバ5とセンタメンバ4の間、および補強
メンバ5の下面にそれぞれ配設され、この一対の
防振ゴム7の取付け孔に嵌挿させたカラー11を
介して防振ゴム7の上、下面にプレート12を配
し、さらに、補強メンバ5の上面もしくは下面と
防振ゴム7の間に左、右ストツパ10を配して、
ボルト13およびナツト14をもつて補強メンバ
5をセンタメンバ4に締結する。
これにより、両端が前記フロントサイドメンバ
1の各ブラケツト部6に支持固定されて、車幅方
向に配設される補強メンバ5を、センタメンバ4
に対して、前記防振ゴム7の介在によつて車上下
方向に弾性結合して所謂防振支持結合するととも
に、後述するボルト13、ナツト14の締結によ
つて車幅方向には剛結合したものである。
ここで、前記車前後方向に配設されるセンタメ
ンバ4の上面側には、エンジンマウント15が設
けられており、図示してないエンジンは、このエ
ンジンマウント15およびフロントサイドメンバ
1に設けられたエンジンマウント(不図示)によ
つて支持されている。
そして、この実施例によれば、車前後方向に延
びるセンタメンバ4の配設により、ボデーの曲げ
剛性を向上することができるとともに、このセン
タメンバ4と、このセンタメンバ4との交差部位
にて防振ゴム7を介して弾性結合される車幅方向
に延びる前記補強メンバ5との配設によつて、ボ
デーの捩り剛性をも十分に向上することができ
る。
また、前記補強メンバ5の左、右両端は、前記
ブラケツト部6に固定されているので、フロント
サイドメンバ1に対して車幅方向に作用する力
は、この補強メンバ5を介してセンタメンバ4に
分担させて受けさせることができる。
従つて、このようにボデーの曲げ剛性及び捩り
剛性の向上と、作用力の分担と、さらには前記補
強メンバ5とセンタメンバ4との交差部分におけ
る、この両メンバ4,5の防振ゴム7により弾性
結合とによつて、前記エンジンマウント15を介
してエンジンを支持する前記センタメンバ4のエ
ンジン振動が、前記補強メンバ5からボデーに伝
達されることを確実に遮断できるため、車室内の
エンジン透過音を低減することができる。
また、前記センタメンバ4の後端がダツシユパ
ネル3に結合されているものの、この両部材4,
3の結合部位は前記一箇所のみであり、しかも前
述したようにセンタメンバ4と補強メンバ5とが
防振ゴム7を介して弾性結合されていることによ
るセンタメンバ4のエンジン振動の確実な遮断と
相まつて、前記センタメンバ4を介してダツシユ
パネル3に伝達されるエンジン振動を相対的に低
減することができる。
そして、このように構成することにより、ボデ
ーの曲げ剛性及び捩り剛性を向上しつつ、前記補
強メンバ5とセンタメンバ4との防振ゴム7を介
しての弾性結合により、前記センタメンバ4から
伝達されるエンジン振動の、ボデー側への入力点
を減少することができるため、前述ダツシユパネ
ル3へのエンジン振動伝達の低減と相まつて、エ
ンジン透過音の減少を一層確実に果たすことがで
きる。
さらに、車幅方向に延びて配設される前記補強
メンバ5は、その両端が前記フロントサイドメン
バ1の各ブラケツト部6に支持固定されているの
みでなく、この補強メンバ5の車幅方向のほぼ中
央部も、車前後方向に配設される前記センタメン
バ4に、防振ゴム7を介して弾性結合されるた
め、通常使用時のエンジン回転域で前記補強メン
バ5が共振することは全くなく、車室内のこもり
音が発生することはない。
さらにまた、エンジンはエンジンマウント15
を介して、車前後方向に配設されたセンタメンバ
4でも支持するようにしたため、エンジンルーム
E内における前記エンジンの支持構造の自由度を
増すことができる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、補強メンバとセンタメンバの
交差部分を、防振ゴムを介して結合したことによ
り、ボデーの曲げ剛性及び捩り剛性を高めること
ができ、補強メンバからボデーに伝達されるセン
タメンバの振動を遮断することができるため、車
室内のエンジン透過音を低減することができ、車
室内の静粛性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の自動車の前部車体構造を示す
斜視図、第2図は、本考案に係る自動車の前部車
体構造の実施例を示す要部斜視図、第3図は、第
2図の−線相当部分の断面図である。 E……エンジンルーム、1……フロントサイド
メンバ、6……ブラケツト部、2……フロントク
ロスメンバ、3……ダツシユパネル、4……セン
タメンバ、5……補強メンバ、7……防振ゴム。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 車体の前部に形成されたエンジンルームの左、
    右の両側壁に沿つて車前後方向に配設した一対の
    フロントサイドメンバと、このフロントサイドメ
    ンバのそれぞれに設けたサスペンシヨンロワーア
    ーム取付け用のブラケツト部と、フロントサイド
    メンバの前端部間に横架したフロントクロスメン
    バと、前記エンジンルームにおける車幅方向のほ
    ぼ中央部に、車前後方向に配設し、前端をフロン
    トクロスメンバに固定し、後端をダツシユパネル
    に固定したセンタメンバとを備えた自動車の前部
    車体構造において、 前記センタメンバに交差させて前記フロントサ
    イドメンバの各ブラケツト部の間に車幅方向に延
    びる補強メンバを横架し、この補強メンバとセン
    タメンバの交差部分における両メンバの間に防振
    ゴムを介在させて両メンバを車上下方向に弾性結
    合したことを特徴とする自動車の前部車体構造。
JP11853084U 1984-07-31 1984-07-31 自動車の前部車体構造 Granted JPS6133774U (ja)

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JP11853084U JPS6133774U (ja) 1984-07-31 1984-07-31 自動車の前部車体構造

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JPS6133774U JPS6133774U (ja) 1986-03-01
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5940943A (ja) * 1982-09-01 1984-03-06 Yamaha Motor Co Ltd 小型車輌

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5917737Y2 (ja) * 1978-05-22 1984-05-23 トヨタ自動車株式会社 自動車におけるエンジン搭載用クロスメンバの防振構造
JPS6021334Y2 (ja) * 1980-02-01 1985-06-25 マツダ株式会社 正面衝突時の衝撃力緩和装置

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JPS5940943A (ja) * 1982-09-01 1984-03-06 Yamaha Motor Co Ltd 小型車輌

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