JP2586110Y2 - エンジンマウント構造 - Google Patents
エンジンマウント構造Info
- Publication number
- JP2586110Y2 JP2586110Y2 JP7402493U JP7402493U JP2586110Y2 JP 2586110 Y2 JP2586110 Y2 JP 2586110Y2 JP 7402493 U JP7402493 U JP 7402493U JP 7402493 U JP7402493 U JP 7402493U JP 2586110 Y2 JP2586110 Y2 JP 2586110Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- front side
- engine mount
- bracket
- mount bracket
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車両のエンジンルーム内
にエンジンを取付けるエンジンマウント構造に関する。
にエンジンを取付けるエンジンマウント構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に示す従来のエンジンマウント構造
(特開昭58ー97525号)では、エンジンルーム内
に配設したエンジンEは、下端をエンジンルーム側方の
車両ボデー7に防振ゴムのインシュレータ6を介して固
定したエンジンマウントブラケット3の上端側面で支持
されている。
(特開昭58ー97525号)では、エンジンルーム内
に配設したエンジンEは、下端をエンジンルーム側方の
車両ボデー7に防振ゴムのインシュレータ6を介して固
定したエンジンマウントブラケット3の上端側面で支持
されている。
【0003】この種の構造では、ボデーの振動、騒音を
低減するために、マウントブラケット3の板厚を増大し
たり、あるいは、マウントブラケット3内にバルクヘッ
ドを形成したりして、マウントブラケット3自体の剛性
を高める手段がとられているが、マウントブラケット3
の重量が増大して好ましくない。しかも、マウントブラ
ケット3自体の剛性は高められるが、マウントブラケッ
ト3が車両ボデー7よりエンジンEに向かって斜めに突
出した形状をしているため、ボデー7との結合剛性が充
分でない。
低減するために、マウントブラケット3の板厚を増大し
たり、あるいは、マウントブラケット3内にバルクヘッ
ドを形成したりして、マウントブラケット3自体の剛性
を高める手段がとられているが、マウントブラケット3
の重量が増大して好ましくない。しかも、マウントブラ
ケット3自体の剛性は高められるが、マウントブラケッ
ト3が車両ボデー7よりエンジンEに向かって斜めに突
出した形状をしているため、ボデー7との結合剛性が充
分でない。
【0004】図3に示す他の従来例(実開昭61ー16
9826号)では、車両ボデーにおける振動、騒音を、
マウントブラケット自体の剛性でなく、マウントブラケ
ットのボデーへの結合部の剛性を向上させて低減するこ
とを意図している。即ち、インシュレータ6を介してサ
ポート部材30に結合したマウントブラケット3の結合
部をフロントサイドメンバ1にステー8により連結せし
め、結合部の剛性を向上しようとしている。
9826号)では、車両ボデーにおける振動、騒音を、
マウントブラケット自体の剛性でなく、マウントブラケ
ットのボデーへの結合部の剛性を向上させて低減するこ
とを意図している。即ち、インシュレータ6を介してサ
ポート部材30に結合したマウントブラケット3の結合
部をフロントサイドメンバ1にステー8により連結せし
め、結合部の剛性を向上しようとしている。
【0005】ところが、この従来例では、その構造上、
ステー8は途中で下方に折れ曲がった形状となるため、
ステー8の先端部が、エンジンマウントブラケット3よ
り伝わったエンジン振動によりたわむため、マウントブ
ラケット3の結合部の剛性の向上が充分期待できない。
しかも、本従来例では、新たにステー8を追加する必要
があり、コスト的にも問題である。
ステー8は途中で下方に折れ曲がった形状となるため、
ステー8の先端部が、エンジンマウントブラケット3よ
り伝わったエンジン振動によりたわむため、マウントブ
ラケット3の結合部の剛性の向上が充分期待できない。
しかも、本従来例では、新たにステー8を追加する必要
があり、コスト的にも問題である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】そこで、本考案は上記
実情に鑑みてなされたもので、低コストで、エンジン振
動およびその伝達を大幅に低減しうるエンジンマウント
構造を提供することを課題としてなされたものである。
実情に鑑みてなされたもので、低コストで、エンジン振
動およびその伝達を大幅に低減しうるエンジンマウント
構造を提供することを課題としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】左右のフロントサイドメ
ンバ1の下面間に架設したエンジンサポートメンバ2に
はフロントサイドメンバ1内側の両端にエンジンEをそ
の左右の側面で支持するエンジンマウントブラケット3
を立設し、フロントサイドメンバ1の上面のエンジンサ
ポートメンバ2の端部対応位置に設けられて、サスペン
ションアームサポートブラケット4のフロントサイドメ
ンバ1への取付部を補強するリインフォースメント5の
一端を、エンジンマウントブラケット3に向け水平かつ
直線状に延在せしめて延在部54の先端をエンジンマウ
ントブラケット3の側面に形成した水平面331に連結
したことを特徴とする。
ンバ1の下面間に架設したエンジンサポートメンバ2に
はフロントサイドメンバ1内側の両端にエンジンEをそ
の左右の側面で支持するエンジンマウントブラケット3
を立設し、フロントサイドメンバ1の上面のエンジンサ
ポートメンバ2の端部対応位置に設けられて、サスペン
ションアームサポートブラケット4のフロントサイドメ
ンバ1への取付部を補強するリインフォースメント5の
一端を、エンジンマウントブラケット3に向け水平かつ
直線状に延在せしめて延在部54の先端をエンジンマウ
ントブラケット3の側面に形成した水平面331に連結
したことを特徴とする。
【0008】
【作用】リインフォースメント5によりエンジンマウン
トブラケット3をフロントサイドメンバ1に水平かつ直
線状に結合したので、マウント構造全体の剛性を効果的
に向上せしめることができる。
トブラケット3をフロントサイドメンバ1に水平かつ直
線状に結合したので、マウント構造全体の剛性を効果的
に向上せしめることができる。
【0009】
【実施例】図1(A)、図1(B)において、左右のフ
ロントサイドメンバ1間には、エンジンサポートメンバ
2が架設され、その両端がそれぞれフロントサイドメン
バ1の下面に結合せしめてある。エンジンサポートメン
バ2の両端部には、フロントサイドメンバ1の内側に近
接する位置にエンジンEをその両側面で支持するエンジ
ンマウントブラケット3が立設してある。
ロントサイドメンバ1間には、エンジンサポートメンバ
2が架設され、その両端がそれぞれフロントサイドメン
バ1の下面に結合せしめてある。エンジンサポートメン
バ2の両端部には、フロントサイドメンバ1の内側に近
接する位置にエンジンEをその両側面で支持するエンジ
ンマウントブラケット3が立設してある。
【0010】エンジンマウントブラケット(以下、マウ
ントブラケットという)3は、エンジンサポートメンバ
2から上方へ起立する下半部31と、上端がエンジンE
に結合され、ほぼ水平方向へ延びて下端が下方へ屈曲す
る上半部32とよりなり、両者はインシュレータ6を介
して結合されている。
ントブラケットという)3は、エンジンサポートメンバ
2から上方へ起立する下半部31と、上端がエンジンE
に結合され、ほぼ水平方向へ延びて下端が下方へ屈曲す
る上半部32とよりなり、両者はインシュレータ6を介
して結合されている。
【0011】一方、フロントサイドメンバ1の外側面に
は、エンジンサポートメンバ2の端部位置に、サスペン
ションのアッパアームの端部を支持するサスペンション
アームサポートブラケット(以下、アッパアームサポー
トブラケットという)4が取付けてあり、この取付部に
は、フロントサイドメンバ1の上面にリインフォースメ
ント5が設けてある。リインフォースメント5は断面L
字形の板体で、水平な一片51がフロントサイドメンバ
1の上面に固定され、垂直な他片52がアッパアームサ
ポートブラケット4に固定されている。リインフォース
メント5には、補強用のビード53が形成されている。
以上は、従来構造とほぼ同じである。
は、エンジンサポートメンバ2の端部位置に、サスペン
ションのアッパアームの端部を支持するサスペンション
アームサポートブラケット(以下、アッパアームサポー
トブラケットという)4が取付けてあり、この取付部に
は、フロントサイドメンバ1の上面にリインフォースメ
ント5が設けてある。リインフォースメント5は断面L
字形の板体で、水平な一片51がフロントサイドメンバ
1の上面に固定され、垂直な他片52がアッパアームサ
ポートブラケット4に固定されている。リインフォース
メント5には、補強用のビード53が形成されている。
以上は、従来構造とほぼ同じである。
【0012】リインフォースメント5には、フロントサ
イドメンバ1に固定した一片51から内方へほぼ水平か
つ直線状に延在する延在部54が一体に形成してある。
一方、マウントブラケット3の下半部31の側面部に
は、上端を水平面331とした突出部33が形成してあ
る。そして延在部54が上記水平面331に結合せしめ
てある。
イドメンバ1に固定した一片51から内方へほぼ水平か
つ直線状に延在する延在部54が一体に形成してある。
一方、マウントブラケット3の下半部31の側面部に
は、上端を水平面331とした突出部33が形成してあ
る。そして延在部54が上記水平面331に結合せしめ
てある。
【0013】その結果、マウントブラケット3はフロン
トサイドメンバ1にリインフォースメント5を介して水
平方向に直線的に連結される。
トサイドメンバ1にリインフォースメント5を介して水
平方向に直線的に連結される。
【0014】上記構成の本考案のエンジンマウント構造
および、従来のエンジンマウント構造(図2)の剛性を
有限要素法(FEM)により解析した。解析結果を図
4、図5、図6に示す。図4はエンジンの上下振動、図
5はエンジンの左右振動、図6はエンジンの前後振動に
ついての結果を示す。各図において、実線は本考案構造
の解析結果を示し、破線は従来構造の解析結果を示す。
図より、本考案構造の振動加速度は、従来構造に比し
て、車体のこもり音発生原因となる上下方向の40ない
し200Hzの周波数領域、およびエンジンノイズの原
因となる各方向の200ないし600Hzの周波数領域
において振動低減効果があることがわかる。
および、従来のエンジンマウント構造(図2)の剛性を
有限要素法(FEM)により解析した。解析結果を図
4、図5、図6に示す。図4はエンジンの上下振動、図
5はエンジンの左右振動、図6はエンジンの前後振動に
ついての結果を示す。各図において、実線は本考案構造
の解析結果を示し、破線は従来構造の解析結果を示す。
図より、本考案構造の振動加速度は、従来構造に比し
て、車体のこもり音発生原因となる上下方向の40ない
し200Hzの周波数領域、およびエンジンノイズの原
因となる各方向の200ないし600Hzの周波数領域
において振動低減効果があることがわかる。
【0015】上記のように、マウントブラケット3とフ
ロントサイドメンバ1とをリインフォースメント5の一
端を延出させて水平方向に直線的に連結したことで、エ
ンジン振動に対するエンジンマウント構造の前後、左右
および上下の各方向の剛性が向上でき、エンジン振動お
よびその伝達が効率よく低減されるので、エンジンサポ
ートメンバ2、マウントブラケット3本体の板厚増加に
よる剛性アップは特に必要なく、車体の重量増はほとん
どない。
ロントサイドメンバ1とをリインフォースメント5の一
端を延出させて水平方向に直線的に連結したことで、エ
ンジン振動に対するエンジンマウント構造の前後、左右
および上下の各方向の剛性が向上でき、エンジン振動お
よびその伝達が効率よく低減されるので、エンジンサポ
ートメンバ2、マウントブラケット3本体の板厚増加に
よる剛性アップは特に必要なく、車体の重量増はほとん
どない。
【0016】さらに、フロントサイドメンバ1に設けた
アッパアームサポートブラケット4を補強するために、
従来より設けたリインフォースメントを利用し、これを
延長してマウントブラケットと結合することでエンジン
マウント構造の剛性の向上ができるので、新たに別の部
材を加える必要がなく、コスト的にも有利である。
アッパアームサポートブラケット4を補強するために、
従来より設けたリインフォースメントを利用し、これを
延長してマウントブラケットと結合することでエンジン
マウント構造の剛性の向上ができるので、新たに別の部
材を加える必要がなく、コスト的にも有利である。
【0017】
【考案の効果】しかして、本考案のエンジンマウント構
造によれば、低コストで、かつ車体重量増なく、エンジ
ン振動および振動に起因する騒音を低減できる。
造によれば、低コストで、かつ車体重量増なく、エンジ
ン振動および振動に起因する騒音を低減できる。
【図1】図1(A)は本考案のエンジンマウント構造を
示す正面図であり、図1(B)は本考案のエンジンマウ
ント構造の要部の拡大斜視図である。
示す正面図であり、図1(B)は本考案のエンジンマウ
ント構造の要部の拡大斜視図である。
【図2】エンジンマウント構造の一従来例の要部を示す
部分断面正面図である。
部分断面正面図である。
【図3】エンジンマウント構造の他の従来例の要部を示
す部分断面正面図である。
す部分断面正面図である。
【図4】エンジンの上下振動に対するFEM結果を示す
図である。
図である。
【図5】エンジンの左右振動に対するFEM結果を示す
図である。
図である。
【図6】エンジンの前後振動に対するFEM結果を示す
図である。
図である。
1 フロントサイドメンバ 2 エンジンサポートメンバ 3 エンジンマウントブラケット 4 サスペンションアームサポートブラケット 5 リインフォースメント 54 リインフォースメントの延在部 E エンジン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60K 5/12
Claims (1)
- 【請求項1】 左右のフロントサイドメンバの下面間に
架設したエンジンサポートメンバの、フロントサイドメ
ンバ内側の両端にエンジンをその左右の側面で支持する
エンジンマウントブラケットを立設したエンジンマウン
ト構造において、エンジンサポートメンバの端部に対応
してフロントサイドメンバの上面に設けられサスペンシ
ョンアームサポートブラケットのフロントサイドメンバ
への取付部を補強するリインフォースメントの一端を、
エンジンマウントブラケットに向けて水平かつ直線状に
延在せしめ、延在部の先端を、エンジンマウントブラケ
ットの側面に形成した水平面に連結したことを特徴とす
るエンジンマウント構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7402493U JP2586110Y2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | エンジンマウント構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7402493U JP2586110Y2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | エンジンマウント構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0737754U JPH0737754U (ja) | 1995-07-11 |
JP2586110Y2 true JP2586110Y2 (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=13535149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7402493U Expired - Lifetime JP2586110Y2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | エンジンマウント構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2586110Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5119749B2 (ja) * | 2007-06-05 | 2013-01-16 | トヨタ自動車株式会社 | エンジン用マウント装置 |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP7402493U patent/JP2586110Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0737754U (ja) | 1995-07-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |