JP2536806Y2 - エンジンマウントメンバー - Google Patents
エンジンマウントメンバーInfo
- Publication number
- JP2536806Y2 JP2536806Y2 JP1991040922U JP4092291U JP2536806Y2 JP 2536806 Y2 JP2536806 Y2 JP 2536806Y2 JP 1991040922 U JP1991040922 U JP 1991040922U JP 4092291 U JP4092291 U JP 4092291U JP 2536806 Y2 JP2536806 Y2 JP 2536806Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bracket
- mounting
- support
- support bracket
- engine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】 本考案は自動車のエンジンを取
付けるために用いられるエンジンマウントメンバーに関
するものである。
付けるために用いられるエンジンマウントメンバーに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】 図4に示すよう従来のエンジンマウン
トメンバー(11)は、パイプメンバー(12)と、該パイプメ
ンバー(12)の両端部に溶接されている側面三角形状のサ
イドメンバー取付用サポートブラケット(13)と、該サポ
ートブラケット(13)内側に取付けられているエンジン搭
載用ブラケット(14)とからなり、該サポートブラケット
(13)を介して車体フレームのサイドメンバー(15)に差渡
して取付けられている。
トメンバー(11)は、パイプメンバー(12)と、該パイプメ
ンバー(12)の両端部に溶接されている側面三角形状のサ
イドメンバー取付用サポートブラケット(13)と、該サポ
ートブラケット(13)内側に取付けられているエンジン搭
載用ブラケット(14)とからなり、該サポートブラケット
(13)を介して車体フレームのサイドメンバー(15)に差渡
して取付けられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】 上記従来のエンジン
マウントメンバー(11)にあっては、パイプメンバー(12)
とサポートブラケット(13)との結合剛性が低く、またサ
ポートブラケット(13)自体の剛性も低い構造となってい
るために、メンバー固有値が低く、エンジン常用回転域
内にあるために、エンジン起振力の振動スペクトルの共
振とメンバー(11)の共振が合致して、高速こもり音が悪
化すると云う問題点があった。
マウントメンバー(11)にあっては、パイプメンバー(12)
とサポートブラケット(13)との結合剛性が低く、またサ
ポートブラケット(13)自体の剛性も低い構造となってい
るために、メンバー固有値が低く、エンジン常用回転域
内にあるために、エンジン起振力の振動スペクトルの共
振とメンバー(11)の共振が合致して、高速こもり音が悪
化すると云う問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本考案は上記従来の課
題を解決するための手段として、パイプメンバー(2) の
両端部にサイドメンバー取付用サポートブラケット(3)
を取付け、その内側にエンジン搭載用ブラケット(4) を
取付けた構成であって、該パイプメンバー(2) の両端部
に下側から上端に取付 けフランジ(6)A,(6)A を形成した
U字状の補強ブラケット(6) を固着し、該補強ブラケッ
ト(6) の外側に該サポートブラケット(3) を配置し、該
サポー トブラケット(3) の上面取付け部(3)Aの下側に該
U字状の補強ブラケット(6 ) の取付けフランジ(6)A,(6)
A を重ね合わせると共に該補強ブラケット(6)に該サポ
ートブラケット(3) の両側内面を固着したエンジンマウ
ントメンバー(1) を提供するものである。
題を解決するための手段として、パイプメンバー(2) の
両端部にサイドメンバー取付用サポートブラケット(3)
を取付け、その内側にエンジン搭載用ブラケット(4) を
取付けた構成であって、該パイプメンバー(2) の両端部
に下側から上端に取付 けフランジ(6)A,(6)A を形成した
U字状の補強ブラケット(6) を固着し、該補強ブラケッ
ト(6) の外側に該サポートブラケット(3) を配置し、該
サポー トブラケット(3) の上面取付け部(3)Aの下側に該
U字状の補強ブラケット(6 ) の取付けフランジ(6)A,(6)
A を重ね合わせると共に該補強ブラケット(6)に該サポ
ートブラケット(3) の両側内面を固着したエンジンマウ
ントメンバー(1) を提供するものである。
【0005】
【作用】 本考案のエンジンマウントメンバー(1) にあ
っては、パイプメンバー(2) の両端部に下側から上端に
取付けフランジ(6)A,(6)A を形成したU字状の補強ブラ
ケット(6) を固着し、該補強ブラケット(6) の外側にに
サポートブラケット(3) を配置し、該サポートブラケッ
ト(3) の上面取付け部 (3)Aの下側に補強ブラケット(6)
の取付けフランジ(6)A,(6)A を重ね合わせ るから、サポ
ートブラケット(3) の結合剛性が高くなり、また該補強
ブラケット(6) に該サポートブラケット(3) の両側内面
を固着するので、該補強ブラケット(6) によりサポート
ブラケット(3) の剛性も高くなる。メンバー(1) の固有
値はサポートブラケット(3) の結合剛性と、サポートブ
ラケット(3) 自体の剛性とによって支配されることが、
FEMモデルを使った固有値解析により解明された。
っては、パイプメンバー(2) の両端部に下側から上端に
取付けフランジ(6)A,(6)A を形成したU字状の補強ブラ
ケット(6) を固着し、該補強ブラケット(6) の外側にに
サポートブラケット(3) を配置し、該サポートブラケッ
ト(3) の上面取付け部 (3)Aの下側に補強ブラケット(6)
の取付けフランジ(6)A,(6)A を重ね合わせ るから、サポ
ートブラケット(3) の結合剛性が高くなり、また該補強
ブラケット(6) に該サポートブラケット(3) の両側内面
を固着するので、該補強ブラケット(6) によりサポート
ブラケット(3) の剛性も高くなる。メンバー(1) の固有
値はサポートブラケット(3) の結合剛性と、サポートブ
ラケット(3) 自体の剛性とによって支配されることが、
FEMモデルを使った固有値解析により解明された。
【0006】 したがって本考案ではサポートブラケッ
ト(3) の結合剛性とサポートブラケット(3) 自体の剛性
の両方が高くなり、メンバー固有値を従来の構成より高
くすることが可能になった。
ト(3) の結合剛性とサポートブラケット(3) 自体の剛性
の両方が高くなり、メンバー固有値を従来の構成より高
くすることが可能になった。
【0007】
【実施例】 本考案を図1〜図3に示す一実施例によっ
て説明すれば、パイプメンバー(2) の両端部には、上端
に取付けフランジ(6)A,(6)A を差出したU字状の補強ブ
ラケット(6) が溶接部(7)Aを介して該パイプメンバー
(2)を下側からはさみ込むような状態で固着されてい
る。(3) はサイドメンバー取付用サポートブラケットで
あり、上面取付け部(3)Aと三角形状の両側板(3)B,(3)B
と、前後板(3)C,(3)C とからなり、該サポートブラケッ
ト(3) の上面取付け部(3)A下面と該補強ブラケット(6)
の上端の取付けフランジ(6)A,(6)A 上面とが溶接部(7)
B,(7)B を介して固着され、両側板(3)B,(3)B 内面と該
補強ブラケット(6) の両側とが溶接部(7)C,(7)C を介し
て固着されている。更に該サポートブラケット(3),(3)
の内側にはエンジン搭載用ブラケット(4),(4) が取付け
られている。
て説明すれば、パイプメンバー(2) の両端部には、上端
に取付けフランジ(6)A,(6)A を差出したU字状の補強ブ
ラケット(6) が溶接部(7)Aを介して該パイプメンバー
(2)を下側からはさみ込むような状態で固着されてい
る。(3) はサイドメンバー取付用サポートブラケットで
あり、上面取付け部(3)Aと三角形状の両側板(3)B,(3)B
と、前後板(3)C,(3)C とからなり、該サポートブラケッ
ト(3) の上面取付け部(3)A下面と該補強ブラケット(6)
の上端の取付けフランジ(6)A,(6)A 上面とが溶接部(7)
B,(7)B を介して固着され、両側板(3)B,(3)B 内面と該
補強ブラケット(6) の両側とが溶接部(7)C,(7)C を介し
て固着されている。更に該サポートブラケット(3),(3)
の内側にはエンジン搭載用ブラケット(4),(4) が取付け
られている。
【0008】 上記構成ではサポートブラケット(3) は
補強ブラケット(6) を介してパイプメンバー(2) に取付
けられており、該補強ブラケット(6) はパイプメンバー
(2) の下側からパイプメンバー(2) をはさみ込むような
状態で溶接され、該サポートブラケット(3) の上面取付
け部(3)Aの下面に補 強ブラケット(6) の取付けフランジ
(6)A,(6)A の上面が溶接されているので、該サポートブ
ラケット(3) のパイプメンバー(2) に対する結合剛性は
高くなり、またサポートブラケット(3) は上面取付け部
(3)Aと両側板(3)B,(3)Bとが夫々補強ブラケット(6) に
溶接されているから、該サポートブラケット(3) 自体の
剛性も高くなる。
補強ブラケット(6) を介してパイプメンバー(2) に取付
けられており、該補強ブラケット(6) はパイプメンバー
(2) の下側からパイプメンバー(2) をはさみ込むような
状態で溶接され、該サポートブラケット(3) の上面取付
け部(3)Aの下面に補 強ブラケット(6) の取付けフランジ
(6)A,(6)A の上面が溶接されているので、該サポートブ
ラケット(3) のパイプメンバー(2) に対する結合剛性は
高くなり、またサポートブラケット(3) は上面取付け部
(3)Aと両側板(3)B,(3)Bとが夫々補強ブラケット(6) に
溶接されているから、該サポートブラケット(3) 自体の
剛性も高くなる。
【0009】 上記メンバー(1) の固有値を補強ブラケ
ットを使用しない従来のメンバー固有値と比較して求め
た結果は表1に示される。
ットを使用しない従来のメンバー固有値と比較して求め
た結果は表1に示される。
【表1】
【0010】 表1によれば補強ブラケット(6) を使用
した実施例では従来と比較して可成り高いメンバー固有
値が得られる。そして4気筒エンジンの場合はエンジン
常用回転域は600〜6000rpm で周波数では20〜
200Hzになるから、メンバー固有値を200Hz以上に
すればエンジン起振力の共振とメンバー共振とは合致し
なくなり、こもり音を低減することが出来る。表1をみ
ると従来では前後のモードでメンバー固有値が200Hz
より低く、こもり音が悪化することが予想され、実施例
ではいずれのモードにおいてもメンバー固有値が200
Hzより高く、こもり音が低減されることが分かる。
した実施例では従来と比較して可成り高いメンバー固有
値が得られる。そして4気筒エンジンの場合はエンジン
常用回転域は600〜6000rpm で周波数では20〜
200Hzになるから、メンバー固有値を200Hz以上に
すればエンジン起振力の共振とメンバー共振とは合致し
なくなり、こもり音を低減することが出来る。表1をみ
ると従来では前後のモードでメンバー固有値が200Hz
より低く、こもり音が悪化することが予想され、実施例
ではいずれのモードにおいてもメンバー固有値が200
Hzより高く、こもり音が低減されることが分かる。
【0011】
【考案の効果】 したがって本考案では、メンバー固有
値をエンジン常用回転域外にもって行くことが出来、こ
もり音を大巾に低減することが出来る。
値をエンジン常用回転域外にもって行くことが出来、こ
もり音を大巾に低減することが出来る。
図1〜図3は本考案の一実施例を示す。
【図1】 一部切欠き斜視図
【図2】 サポートブラケット側断面図
【図3】 サポートブラケット正断面
【図4】 従来の斜視図
1 エンジンマウントメンバー 2 パイプメンバー 3 サポートブラケット3A 上面取付け部 4 エンジン搭載用ブラケット 6 補強ブラケット6A 取付けフランジ
Claims (1)
- 【請求項1】パイプメンバーの両端部にサイドメンバー
取付用サポートブラケットを取付け、その内側にエンジ
ン搭載用ブラケットを取付けた構成であって、該パイプ
メンバーの両端部に下側から上端に取付けフランジを形
成 したU字状の補強ブラケットを固着し、該補強ブラケ
ットの外側に該サポー トブラケットを配置し、該サポー
トブラケットの上面取付け部の下側に該U 字状の補強ブ
ラケットの取付けフランジを重ね合わせると共に該補強
ブラケ ットに該サポートブラケットの両側内面を固着し
たことを特徴とするエンジンマウントメンバー
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991040922U JP2536806Y2 (ja) | 1991-05-01 | 1991-05-01 | エンジンマウントメンバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991040922U JP2536806Y2 (ja) | 1991-05-01 | 1991-05-01 | エンジンマウントメンバー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04125981U JPH04125981U (ja) | 1992-11-17 |
JP2536806Y2 true JP2536806Y2 (ja) | 1997-05-28 |
Family
ID=31921858
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991040922U Expired - Lifetime JP2536806Y2 (ja) | 1991-05-01 | 1991-05-01 | エンジンマウントメンバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2536806Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2527382Y2 (ja) * | 1989-04-28 | 1997-02-26 | 愛知機械工業株式会社 | エンジンの支持構造 |
JP3035875U (ja) * | 1996-09-18 | 1997-04-04 | 株式会社リクルートコスモス | 椅子付き下足入れ |
-
1991
- 1991-05-01 JP JP1991040922U patent/JP2536806Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04125981U (ja) | 1992-11-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970107 |