JPH0715821Y2 - 車体前部構造 - Google Patents

車体前部構造

Info

Publication number
JPH0715821Y2
JPH0715821Y2 JP9859988U JP9859988U JPH0715821Y2 JP H0715821 Y2 JPH0715821 Y2 JP H0715821Y2 JP 9859988 U JP9859988 U JP 9859988U JP 9859988 U JP9859988 U JP 9859988U JP H0715821 Y2 JPH0715821 Y2 JP H0715821Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle body
front side
dash
vibration
hose
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9859988U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0219684U (ja
Inventor
智樹 松澤
建夫 喜多野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP9859988U priority Critical patent/JPH0715821Y2/ja
Publication of JPH0219684U publication Critical patent/JPH0219684U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0715821Y2 publication Critical patent/JPH0715821Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、例えば自動車等の車体前部構造に係り、特
に車体前部の骨格部材による骨格構造に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来、自動車等の車体前部におけるエンジンルームを区
画形成する車体骨格構造としては、例えば第5図に示す
ような構造がある。
即ち、この第5図に示すように、左右のアーチ状フロン
トサイドメンバ1間を連結するように井型サブフレーム
2を配設し、このサブフレーム2の前端21を前記フロン
トサイドメンバ1の前端11に剛結合するとともに、前記
サブフレーム2の後端22をダッシュロアリィンホース3
に剛結合して、車体前部の骨格構造を構成している。
尚、このように井型サブフレームを左右のアーチ状フロ
ントサイドメンバ及びダッシュロアリィンホースに結合
して車体前部の骨格構造を構成する従来技術を示すもの
として、例えば実開昭56−147180号公開公報(実願昭55
−47248号)及び実願昭63−12842号がある。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし第5図に示す車体前部構造の場合、フロントサイ
ドメンバ1及びダッシュロアリィンホース3とサブフレ
ーム2とが剛結合されていることにより、このサブフレ
ームに支持固定されているエンジンもしくは車輪等から
の振動が、サブフレーム2を経て直接フロントサイドメ
ンバ1及びダッシュロアリィンホース3に伝達されるた
め、車体に振動が生じるとともに、この振動による振動
騒音が発生することになり、所謂乗心地が低下するもの
である。
一方、このような不具合を解決するための対策として
は、例えば防振ゴム7等を介してのサブフレーム2の防
振支持構造が考えられるが、このようにサブフレーム2
を防振支持すると、このサブフレーム2が剛体部材とし
て機能しないことになり、フロントサイドメンバ1のみ
による所謂片持ち梁構造となって、車体前部における上
下方向の剛性が低下するため、シェイク、アイドル振動
及び操縦安定性等の機能が低下するものである。
そこでこの考案の課題は、サブフレームを防振支持しつ
つ、車体前部における剛性を向上するような車体骨格部
材の結合構造とすることである。
〔課題を解決するための手段〕
そのためこの考案は車体前部の両側部に、車体前後方向
にそれぞれ配設された一対のフロントサイドメンバと、
この両フロントサイドメンバの車体後方側部分の間に配
設されて、この両フロントサイドメンバを連結するダッ
シュロアリィンホースと、井型に形成されてその上側に
エンジンが支持されるとともに、その左右両側の車体前
方側端部を前記各フロントサイドメンバの車体前方側部
分にそれぞれ取り付け、その車体後方側端部を前記ダッ
シュロアリィンホースの左右両側寄りにそれぞれ取り付
けられたサブフレームとを備えた車体前部構造におい
て、ほぼ直線状に形成された一対の補強部材のそれぞれ
の一端を、前記各フロントサイドメンバの車体前方側部
分に結合し、またそれぞれの他端を、前記ダッシュロア
リィンホースの左右両側寄りに結合し、さらにこのフロ
ントサイドメンバの前記車体前方側部分に前記サブフレ
ームの車体前方側端部が防振用弾性体を介して結合され
るとともに、ダッシュロアリィンホースの前記左右両側
寄りに前記サブフレームの車体後方側端部が防振用弾性
体を介して結合されているものである。
〔作用〕
上述の手段によれば、互いの一端を連結するとともに、
それぞれの他端をダッシュロアリィンホースに結合した
フロントサイドメンバと補強部材とによって所謂トラス
構造を構成することができるため、軽量化を図りつつ、
車体前部の剛性を向上することができるとともに、各部
材の結合部には防振用弾性体を介在させてサブフレーム
を結合することができるため、振動伝達を抑えることが
できる。
〔実施例〕
以下、添付図面に基づいてこの考案の実施例を説明す
る。
第1図から第4図までの図面はこの考案の一実施例を示
しており、第1図は各部材の結合状態を示す第2図のI
視側面図、第2図は車体前部の各部材の結合前状態を車
体の右半分を省略して示した分解斜視図、第3図(a)
及び(b)は補強部材の端部におけるそれぞれ異なった
形状を示す斜視図、第4図はシェイク及びアイドル振動
に起因する曲げ共振点の実験グラフである。
ここで、この考案の一実施例を示す第1図乃至第3図の
図中の符合について、前述した第5図に示す従来技術と
同一符号は、同一部位及び名称等を示すものであり、詳
細な説明は省略する。
そして、第1図及び第2図に示すように、車体前部の両
側部に、車体前後方向にそれぞれ配設された一対のフロ
ントサイドメンバ1と、この両フロントサイドメンバ1
の車体後方側部分の間に配設されて、この両フロントサ
イドメンバ1を連結するダッシュロアリィンホース3
と、井型に形成されたサブフレーム2が、その左右両側
の車体前方側端部を前記各フロントサイドメンバ1の車
体前方側部分にそれぞれ取り付け、その車体後方側端部
を前記ダッシュロアリィンホース3の左右両側寄りにそ
れぞれ取り付けられるとともに、前記サブフレーム2の
みをフロントサイドメンバ1及びダッシュロアリィンホ
ース3に結合するのではなく、これらフロントサイドメ
ンバ1とダッシュロアリィンホース3を連結する補強部
材4を新たに介在結合したものである。
具体的には、車体前部の両側部に、各フロントサイドメ
ンバ1の前端11と、その後方側となるダッシュロアリィ
ンホース3とを、例えば真っ直ぐなパイプ状の補強部材
4で連結することにより、この補強部材4と前記フロン
トサイドメンバ1とによって所謂トラス構造を構成す
る。
また、この補強部材4の下方側において、補強部材4と
前記フロントサイドメンバ前端11及びダッシュロアリィ
ンホース3との結合部に、防振ゴム等のゴムストッパ5
を介してサブフレーム2を結合する。
即ち、フロントサイドメンバ1及びダッシュロアリィン
ホース3にサブフレーム2を連結結合する際に、この結
合部においてフロントサイドメンバ前端11とダッシュロ
アリィンホース3とを連結する補強部材4及び介在する
ゴムストッパ5を共締め等によって結合したものであ
る。
尚、前記補強部材4におけるフロントサイドメンバ前端
11及びダッシュロアリィンホース3との連結結合部位で
ある端部形状は、第3図(a)に示すようなパイプ状の
端部を押潰した形状、もしくは第3図(b)に示すよう
に防振ゴム等のゴムストッパ6を一体的に形成した形
状、あるいはこれら以外のいずれの形状であってもよい
ものである。
而して、各部材の結合状態においては、フロントサイド
メンバ1と軽量のパイプ等による補強部材4によって所
謂トラス構造を構成することができるため、例えばフロ
ントサイドメンバ1の根元部等を補強することなく、か
つフロントサイドメンバ1のみによる片持ち梁構造とな
ることもなく、車体前部を補強することができ、軽量化
を図りつつ、車体前部の上下方向及び前後方向等の各方
向の剛性を大巾に向上することができるものである。
したがって、シェイク、アイドル振動の低減及び操縦安
定性向上を確実に果たすことができるものである。
ここで、このような構造におけるシェイク及びアイドル
振動に起因する曲げ共振点の実験結果を第4図に示す。
この第4図の実験グラフにおいて横軸は周波数(Hz)、
縦軸は加振点モビリティ(dB)を示すとともに、グラフ
中の実線はこの考案の構造による変化特性、破線は第5
図に示す従来技術の構造による変化特性を示し、さらに
グラフ中のF点は捩り3次共振点を示している。
そして、この第4図からも明らかなように、この考案
(実線)においては、シェイク及びアイドル振動にて問
題となる曲げ1次共振点が38Hzから44Hzまで6Hz上がっ
たことにより、新設の補強部材4による重量増は約1.4k
gであることから、極めて軽量でシェイク及びアイドル
振動を効率的に低減することができるものである。
また、前記補強部材4とフロントサイドメンバ前端11及
びダッシュロアリィンホース3との結合部に結合される
サブフレーム2は、防振ゴム等のゴムストッパ5を介し
て前記各部材の結合部に共締め等で結合されることによ
り、サブフレームの振動が吸収されるように結合するこ
とができるため、このサブフレーム2に支持固定されて
いるエンジンもしくは車輪等からの振動は、前記ゴムス
トッパ5で吸収することができ、サブフレーム2を経て
フロントサイドメンバ1及びダッシュロアリィンホース
3に伝達することを防止できるものである。
したがって、車体に振動が生じることはなく、この振動
による騒音発生を抑制することができるとともに、乗心
地を向上することができるものである。
即ち、車体前部の剛性確保は、前記フロントサイドメン
バ1と補強部材4によるトラス構造で十分達成すること
ができるため、サブフレーム2の車体前部剛性への寄与
度は小さくなることにより、このサブフレーム2の振動
を吸収するように介在されるゴムストッパ5のバネ定数
を自由に設定することが可能となり、前述したような振
動伝達の防止を確実に果たすことができるものである。
〔考案の効果〕
この考案は上述したように、フロントサイドメンバ前端
とダッシュロアリィンホースを補強部材で連結し、かつ
これら各部材の結合部にサブフレームを防振用弾性体を
介して結合したものであって、フロントサイドメンバと
補強部材によってトラス構造を構成することができるた
め、軽量化を図りつつ、車体前部の剛性を向上すること
ができるとともに、サブフレームが弾性体を介して結合
されるため、このサブフレームに支持されたエンジン等
の振動が車体へ伝達されるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第4図までの図面はこの考案の一実施例を示
しており、第1図は各部材の結合状態を示す第2図のI
矢視側面図、第2図は各部材の結合前状態の分解斜視
図、第3図(a)及び(b)は補強部材端部の異なる形
状を示す斜視図、第4図はシェイク及びアイドル振動に
起因する曲げ共振点の実験グラフ、第5図の図面は従来
例を示す第1図相当側面図である。 1……フロントサイドメンバ 11……前端 2……サブフレーム 21……前端 22……後端 3……ダッシュロアリィンホース 4……補強部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体前部の両側部に、車体前後方向にそれ
    ぞれ配設された一対のフロントサイドメンバと、この両
    フロントサイドメンバの車体後方側部分の間に配設され
    て、この両フロントサイドメンバを連結するダッシュロ
    アリィンホースと、井型に形成されてその上側にエンジ
    ンが支持されるとともに、その左右両側の車体前方側端
    部を前記各フロントサイドメンバの車体前方側部分にそ
    れぞれ取り付け、その車体後方側端部を前記ダッシュロ
    アリィンホースの左右両側寄りにそれぞれ取り付けられ
    たサブフレームとを備えた車体前部構造において、 ほぼ直線状に形成された一対の補強部材のそれぞれの一
    端を、前記各フロントサイドメンバの車体前方側部分に
    結合し、またそれぞれの他端を、前記ダッシュロアリィ
    ンホースの左右両側寄りに結合し、さらにこのフロント
    サイドメンバの前記車体前方側部分に前記サブフレーム
    の車体前方側端部が防振用弾性体を介して結合されると
    ともに、ダッシュロアリィンホースの前記左右両側寄り
    に前記サブフレームの車体後方側端部が防振用弾性体を
    介して結合されていることを特徴とする車体前部構造。
JP9859988U 1988-07-26 1988-07-26 車体前部構造 Expired - Lifetime JPH0715821Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9859988U JPH0715821Y2 (ja) 1988-07-26 1988-07-26 車体前部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9859988U JPH0715821Y2 (ja) 1988-07-26 1988-07-26 車体前部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0219684U JPH0219684U (ja) 1990-02-08
JPH0715821Y2 true JPH0715821Y2 (ja) 1995-04-12

Family

ID=31325018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9859988U Expired - Lifetime JPH0715821Y2 (ja) 1988-07-26 1988-07-26 車体前部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0715821Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0219684U (ja) 1990-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4163666B2 (ja) 車両用サブフレーム
US4732230A (en) Center bearing and support mechanism for two-piece propeller shaft
JPH0715821Y2 (ja) 車体前部構造
JP3477771B2 (ja) ブッシュ装置
JP2002347648A (ja) 自動車のサスペンションクロスメンバ構造
JPH0650279Y2 (ja) ステアリングギヤボックスの取付構造
JPH08164753A (ja) 自動車の車体前部構造
JPS6242859Y2 (ja)
JP3146899B2 (ja) 自動車の車体前部構造
JPS6224563Y2 (ja)
JPH0516002Y2 (ja)
JP2000108688A (ja) 自動車用パワーユニット支持構造
JPH048016Y2 (ja)
JPH0730416Y2 (ja) 独立懸架装置のデフケース支持構造
JPH0324462Y2 (ja)
JPH048015Y2 (ja)
JP2600499Y2 (ja) トラクタの防振構造
JP3089988B2 (ja) アンカーサポート取付装置
JPH10166824A (ja) フォークリフトのドライブアクスルマウンティング構造
JPS6235601Y2 (ja)
JPH0428875Y2 (ja)
JP2001080369A (ja) マウントインシュレータの取付構造
JPH0585121A (ja) 車両サスペンシヨン用ブツシユおよびそれを用いた車両サスペンシヨン機構
JPS6245109B2 (ja)
JP2580956Y2 (ja) 車両リヤデフケースの支持構造