JP2588982Y2 - 自動車の車体構造 - Google Patents

自動車の車体構造

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JP2588982Y2
JP2588982Y2 JP1992065107U JP6510792U JP2588982Y2 JP 2588982 Y2 JP2588982 Y2 JP 2588982Y2 JP 1992065107 U JP1992065107 U JP 1992065107U JP 6510792 U JP6510792 U JP 6510792U JP 2588982 Y2 JP2588982 Y2 JP 2588982Y2
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floor
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ボデーマウントを介し
てシャシフレームに支持された自動車の車体構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の車体構造の一例を示す斜視
図であり、図6及び図7は、それぞれ図5のVI−VI線及
びVII−VII線断面図である。これらの図において符号F
は自動車の前方を示し、符号Uは車体の上方を、またC
は車体の中心側をそれぞれ示しており、×印は車体を構
成する各要素がスポット溶接されていることを示してい
る(図1乃至図4においても同じ)。
【0003】車体1はそのほぼ前後方向に延びるロッカ
パネル2と、車室3の床板を構成するフロアパネル4と
を有し、ロッカパネル2は、車外側のアウタパネル5
と、該パネル5よりも車内側、すなわち車体1の中心側
に位置するインナパネル6とを有している。なお、図5
においては図を判りやすくするため、フロアパネル4を
鎖線で示してある。
【0004】アウタパネル5とインナパネル6の間に
は、必要に応じて補強板7が介設され、この補強板7と
両パネル5,6の上端部8は互いに重ね合せられ、スポ
ット溶接によって一体に固着されている。またこれらの
下端部9も同様に重ね合されてスポット溶接により一体
化されている。このようにアウタパネル5とインナパネ
ル6とによって閉断面状に形成されたロッカパネル2
は、車体1の側部であってその下部の骨格構造体を構成
している。このようなロッカパネル2のインナパネル6
にフロアパネル4の側縁部10が一体に固着されてい
る。
【0005】フロアパネル4の下方には、予め補強プレ
ート11が固着されているボデーマウントブラケット1
2が位置し、その車外側の端部13はロッカパネル2の
インナパネル6に固着され、その車体中心側の端部14
はフロアパネル4の下面に固着されていて、両端部1
3,14の間のブラケット中間部15はフロアパネル4
の下面よりも下方に位置している。
【0006】一方、フロアパネル4の下方にシャシフレ
ーム16が位置し、該フレーム16と車体1との間にボ
デーマウント17が介設されている。ここに例示したボ
デーマウント17は、シャシフレーム16に一体に固着
された支持ブラケット18の下側に配置された第1弾性
体19と、支持ブラケット18とボデーマウントブラケ
ット12との間に挟持された第2弾性体20と、これら
の弾性体19,20を貫通すると共に、補強プレート1
1、ボデーマウントブラケット12の中間部15、及び
支持ブラケット18にそれぞれ形成された孔を貫通する
ボルト23と、このボルト23に螺着されて締付けられ
たナット24とを有している。このようにボデーマウン
ト17は、ボデーマウントブラケット12の中間部15
に位置し、該ブラケット12を介してフロアパネル4と
ロッカパネル2に取付けられている。
【0007】なお、ボルト23の上方のフロアパネル部
分には作業穴25が穿設され、この穴25を通してボル
ト23の取付作業等を行うことができる。作業終了後、
この作業穴25は図示していないプラグによって閉鎖さ
れる。
【0008】上述のボデーマウント17と、これを取付
けるためのボデーマウントブラケット12並びに支持ブ
ラケット18は車体1の前後方向に複数個設けられてい
る。
【0009】上述のように車体1は弾性体19,20を
有する複数のボデーマウント17を介してシャシフレー
ム16に支持されているので、自動車の走行時に駆動系
或いは懸架系からシャシフレーム16を介して車体1に
伝えられる振動が抑えられる。
【0010】ところが、上述した従来の車体構造による
と、図7に示すようにロッカパネル2を構成するアウタ
パネル5とインナパネル6との合せ部dと、ボデーマウ
ント17の中心bとの間の間隔aが次に示す理由によっ
てかなり大きなものとなってしまい、これによってフロ
アパネル4が振動しやすくなる不具合があった。
【0011】すなわち、インナパネル6は、ロッカパネ
ル2の合せ部dから車体1の中心側へeで示す量だけ突
出している。ロッカパネル2の剛性を高めるには、その
インナパネル6を車体1の中心側へ膨出させる必要があ
るため、インナパネル6をeで示す比較的大きな量、車
体中心側へ突出させなければならないのである。
【0012】一方、このようなインナパネル6に固着さ
れたボデーマウントブラケット12にボデーマウント1
7が取付けられ、各部品の干渉を防止する必要があるた
め、ボデーマウント17の中心bと、インナパネル6と
の間にも、図7にfで示した比較的大きな間隔をあける
必要がある。結局、ロッカパネル2の合せ部dとボデー
マウント17の中心bとの間には、eとfを加えたかな
り大きな間隔aをあけなければならないことになる。
【0013】このように間隔aが大きくなると、フロア
パネル4自体は板材から成り、その剛性が比較的低いた
め、間隔a内に位置するフロアパネル部分が、ボデーマ
ウント17を介してシャシフレーム16から入力される
加振力によって振動しやすくなり、フロアパネル4の振
動が激しくなると、車室内にこもり音が発生するおそれ
を免れない。フロアパネル部分の振動を抑えるには、間
隔aをできるだけ小さく設定すればよいのであるが、従
来の車体構造においては、前述の理由によってこれをあ
まり小さく設定することができなかったのである。
【0014】また従来の車体構造においては、ボデーマ
ウント17を車体1に組付けるために、専用のボデーマ
ウントブラケット12を必ず必要とした。このような部
品を省略できれば、車体構造を簡素化でき、その組付作
業性を高めることができるのであるが、従来の車体構造
ではボデーマウントブラケットは必須の部品であり、こ
れを省略することはできなかった。
【0015】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上述した新規
な認識に基づきなされたものであり、その目的とすると
ころは、フロアパネルの振動を抑え、車室内にこもり音
が発生することを阻止すると共に、ボデーマウントブラ
ケットを廃止して部品点数を減少することのできる自動
車の車体構造を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するため、車体のほぼ前後方向に延び、車外側のアウタ
パネルと該パネルよりも車内側に位置するインナパネル
とを有するロッカパネルと、車室の床板を構成するフロ
アパネルとを具備し、前記ロッカパネルのアウタパネル
とインナパネルの下端部が互いに一体に固着され、かつ
インナパネルの上端部が、該パネルの前記下端部よりも
車体の中心側の位置にてフロアパネルの下面に固着さ
れ、フロアパネルの側縁部が前記アウタパネルの上端部
に固着されていて、インナパネルの下端部とその上端部
との間の中間部がフロアパネルよりも下方に位置し、該
中間部に、車体とシャシフレームとの間に介設されるボ
デーマウントが位置し、前記インナパネルの上端部は、
その全長に亘ってフロアパネルの下面に当接した状態
で、当該フロアパネルに固着されている自動車の車体構
造を提案する。
【0017】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に従って説明す
る。
【0018】図1は本考案に係る車体構造の一例を示す
斜視図であり、図2乃至図4はそれぞれ図1のII−II
線、III−III線及びIV−IV線断面図である。これらの図
における従来と同一ないしは同様な部分には、図5乃至
図7の各部分に付した符号と同一の符号を付してある。
【0019】ここに示した車体1も、そのぼぼ前後方向
に延びるロッカパネル2と、車室3の床板を構成するフ
ロアパネル4とを有し、ロッカパネル2は車外側のアウ
タパネル5とその車内側に位置するインナパネル6とを
有している。図1においても、内部構造を明らかにする
ためフロアパネル4を鎖線で示してある。またこの例に
おいてもロッカパネル2のアウタパネル5とインナパネ
ル6の下端部9が、これらの間に配置された補強板7の
下端部と共にスポット溶接によって一体に固着されてい
る。
【0020】従来と異なるところは、図7に示したボデ
ーマウントブラケット12が設けられておらず、その代
り、補強プレート11がロッカパネル2のインナパネル
6に予めスポット溶接によって固着されていて、このイ
ンナパネル6の上端部26が、該パネル6の下端部9よ
りも車体1の中心側(図3の右方側)においてフロアパ
ネル4の下面にスポット溶接により固着され、しかもフ
ロアパネル4の側縁部10がアウタパネル5の上端部8
にスポット溶接により一体に固着されている点である。
このように、アウタパネル5とインナパネル6とフロア
パネル4とによって閉断面を形成し、これが車体下側部
の骨格構造体を構成している。
【0021】インナパネル6の下端部9とその上端部2
6との間の中間部27はフロアパネル4よりも下方に位
置しており、この中間部27に、車体1とシャシフレー
ム16との間に介設されるボデーマウント17が位置し
ている。
【0022】このボデーマウント17は、図7に示した
ボデーマウントと全く同様に、シャシフレーム16に一
体に突設された支持ブラケット18の下側に位置する第
1弾性体19と、その上側に位置する第2弾性体20
と、これらの弾性体19,20を貫通し、かつ支持ブラ
ケット18と補強プレート11に形成された孔を貫通す
るボルト23と、これに螺着して締付けられたナット2
4とを有しているが、第2弾性体20が支持ブラケット
18とインナパネル6との間に挟持され、かつボルト2
3がインナパネル6の中間部27に形成された孔28を
貫通している点で従来の構成と相違している。
【0023】すなわち、ロッカパネル2のインナパネル
6を車体1の中心側に延ばし、その上端部26をフロア
パネル4に固着し、かかるインナパネル6にボデーマウ
ント17を取付けることにより、従来必ず必要とされて
いたボデーマウントブラケット12(図7)を省略した
のである。インナパネル6は骨格構造体の構成要素とし
ての機能のほかに、ボデーマウント17を取付けるため
の機能を果すものである。このようにボデーマウントブ
ラケットを省略できるため、車体構造を簡素化でき、そ
の組付作業性を高めることができる。
【0024】ボルト23の上方のフロアパネル部分に作
業穴25が形成され、ボルト23の取付作業終了後にこ
の穴25が図示していないプラグにより閉鎖されること
は従来と変りはない。またボデーマウント17とこれを
取付けるための支持ブラケット18が車体1の前後方向
に複数個設けられることも従来と変りはなく、自動車の
走行時に、シャシフレーム16を介してフロアパネル4
に伝えられる振動がボデーマウント17の弾性体19,
20によって抑制されることも従来と同様である。その
際、ボデーマウント17がインナパネル6に取付けられ
ており、しかも該パネル6の上端部26がボデーマウン
ト17よりも車体1の中心側に位置しているので、従来
のようにインナパネル6の膨出量e(図7)を考慮せず
に、アウタパネル5とインナパネル6の下端部合せ部d
から、ボデーマウント17の中心bまでの間隔Aを設定
でき、この間隔Aを従来の間隔aよりも大幅に小さくす
ることができる(A<a)。このように間隔Aが小さく
設定されているので、ボデーマウント17を介してフロ
アパネル4に加振力が入力されたとき、フロアパネル4
はほとんど振動せず、これにより乗員に不快感を与える
こもり音が発生する不具合を阻止することができる。
【0025】また図1から判るように、ロッカパネル2
を構成するインナパネル6の上端部26は、その全長に
亘ってフロアパネル4の下面に当接した状態で、スポッ
ト溶接によって、該フロアパネル4に固着されている。
図示した例では、インナパネル6の上端部26が、部分
的に、補強プレート11を介してフロアパネル4の下面
に当接している。このようにインナパネル6の上端部2
6を全長に亘ってフロアパネル4の下面に当接させ、そ
の上端部26とフロアパネル4を固着することによっ
て、ボデーマウント17を通してインナパネル6に入力
し、かつフロアパネル4に伝えられた振動を、該パネル
4の広い領域に亘って分散させることができる。これに
より、フロアパネル4の一部だけに大きな加振力が加え
られることはなく、フロアパネル4に対する制振機能を
一層高めることができる。
【0026】
【考案の効果】本考案によれば、ロッカパネルを構成す
るインナパネルにボデーマウントが取付けられているた
め、従来のボデーマウントブラケットを省略することが
でき、車体の部品点数の減少を達成でき、しかもフロア
パネルの振動を抑え、車室内にこもり音が発生する不具
合を防止することができる。さらに、ロッカパネルを構
成するインナパネルの上端部は、その全長に亘ってフロ
アパネルの下面に当接した状態で、フロアパネルに固着
されているので、ボデーマウントを通してインナパネル
に入力され、かつフロアパネルに伝えられた振動は、フ
ロアパネルの広い領域に亘って分散する。これにより、
フロアパネルの一部だけに大きな加振力が加えられるこ
とはなく、フロアパネルに対する制振機能を一層高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の車体構造を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】従来の車体構造を示す斜視図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】図5のVII−VII線断面図である。
【符号の説明】
1 車体 2 ロッカパネル 3 車室 4 フロアパネル 5 アウタパネル 6 インナパネル 8 上端部 9 下端部 10 側縁部 16 シャシフレーム 17 ボデーマウント 26 上端部 27 中間部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のほぼ前後方向に延び、車外側のア
    ウタパネルと該パネルよりも車内側に位置するインナパ
    ネルとを有するロッカパネルと、車室の床板を構成する
    フロアパネルとを具備し、前記ロッカパネルのアウタパ
    ネルとインナパネルの下端部が互いに一体に固着され、
    かつインナパネルの上端部が、該パネルの前記下端部よ
    りも車体の中心側の位置にてフロアパネルの下面に固着
    され、フロアパネルの側縁部が前記アウタパネルの上端
    部に固着されていて、インナパネルの下端部とその上端
    部との間の中間部がフロアパネルよりも下方に位置し、
    該中間部に、車体とシャシフレームとの間に介設される
    ボデーマウントが位置し、前記インナパネルの上端部
    は、その全長に亘ってフロアパネルの下面に当接した状
    態で、当該フロアパネルに固着されている自動車の車体
    構造。
JP1992065107U 1992-08-26 1992-08-26 自動車の車体構造 Expired - Lifetime JP2588982Y2 (ja)

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JPH0622167U JPH0622167U (ja) 1994-03-22
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0466377A (ja) * 1990-07-05 1992-03-02 Nissan Motor Co Ltd 自動車のボデーマウント構造

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JPH0622167U (ja) 1994-03-22

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