JP3144188B2 - ダッシュパネル構造 - Google Patents

ダッシュパネル構造

Info

Publication number
JP3144188B2
JP3144188B2 JP29950293A JP29950293A JP3144188B2 JP 3144188 B2 JP3144188 B2 JP 3144188B2 JP 29950293 A JP29950293 A JP 29950293A JP 29950293 A JP29950293 A JP 29950293A JP 3144188 B2 JP3144188 B2 JP 3144188B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dash panel
vehicle
width direction
vehicle width
vehicle body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29950293A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07149262A (ja
Inventor
英司 梅村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP29950293A priority Critical patent/JP3144188B2/ja
Publication of JPH07149262A publication Critical patent/JPH07149262A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3144188B2 publication Critical patent/JP3144188B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両のエン
ジンルームと車室とを区画するダッシュパネル構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の車両には、エンジンル
ームと車室とを区画するダッシュパネルが配設されてお
り、このダッシュパネルの一例が実開昭59−1267
76号公報に示されている。
【0003】図6に示される如く、このダッシュパネル
70では、振動騒音低減のために、エンジン後部に面す
る中央面部70Aならびにエアコン取付け部に面する側
方面部70B等、各種部品を原則として取付けない部位
のダッシュパネル面を曲面あるいは球面等の湾曲形成部
72に形成するとともに、これらの湾曲形成部72に、
複数の縦ビード74を形成し、これらの縦ビード74の
上端部を図示を省略したカウルアウタパネルとカウルイ
ンナパネルとの接合部に連結している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このダ
ッシュパネル構造では、ダッシュパネル70に湾曲形成
部72と縦ビード74とを形成することによって、ダッ
シュパネル70の剛性を向上させ、ダッシュパネル70
の振動を抑制するというものであり、ダッシュパネル7
0に縦ビード74とを形成することによって、ダッシュ
パネル70の総面積が増え重量が増加し、車体の重量増
につながる。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、ダッシュパネ
ルの重量を増加させることなく、振動騒音を低減するこ
とができるダッシュパネル構造を提供することが目的で
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のダッシュパネル
構造は、車両のエンジンルームと車室との間に配設され
たダッシュパネル構造において、ダッシュパネルを車幅
方向の中央線を境にして、車幅方向に沿って車体前後方
向に略逆位相の波状とし、サイドメンバからダッシュパ
ネルへの入力荷重に対して左右の音響モードの位相をず
らすことを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明のダッシュパネル構造においては、ダッ
シュパネルの車幅方向両端部域に結合されたフロントサ
イドメンバの後端部から入力される略車幅方向の力によ
って、周波数が180Hz以下の振動モードにおいては、
ダッシュパネルの車幅方向両端部が車体前方へ移動した
場合には、ダッシュパネルの車幅方向中央部が車体後方
へ移動し、ダッシュパネルの車幅方向両端部が車体後方
へ移動した場合には、ダッシュパネルの車幅方向中央部
が車体前方へ移動し発音する。
【0008】この場合、本発明のダッシュパネル構造で
は、ダッシュパネルを車幅方向の中央線を境にして、
幅方向に沿って車体前後方向に略逆位相の波状とし、サ
イドメンバからダッシュパネルへの入力荷重に対して左
右の音響モードの位相をずらすため、ダッシュパネルの
左側の音響モードの位相が、ダッシュパネルの右側の音
響モードの位相と180°ずれ、互いに打ち消し合っ
て、振動騒音を低減することができる。
【0009】従って、従来構造のように、ダッシュパネ
ルにビードを形成する必要がないため、ダッシュパネル
の重量を増加させることなく、振動騒音を低減すること
ができる。
【0010】
【実施例】本発明のダッシュパネル構造の一実施例を図
1〜図4に従って説明する。
【0011】なお、図中矢印FRは車体前方方向を、矢
印INは車幅内側方向を、矢印UPは車体上方方向を示
す。
【0012】図2に示される如く、車体10には、エン
ジンルーム12と車室14とを区画するダッシュパネル
16が配設されている。このダッシュパネル16の車幅
方向両端部域には、一対のフロントサイドメンバ20の
後端部20が溶着されている。
【0013】これらのフロントサイドメンバ20は、車
体前後方向に延びる閉断面構造とされており、図示を省
略したフロントサブフレーム等が取付けられている。ま
た、ダッシュパネル16の車幅方向中央下部には、トン
ネル部22が形成されている。このトンネル部22は、
前方から見た形状が、下方が開口した台形状とされてお
り、図示を省略したフロアパネルのトンネル部に連結さ
れている。
【0014】図1(A)及び図1(B)に示される如
く、ダッシュパネル16は、車幅方向の中央線24を境
にして車幅方向左半分が、エンジンルーム12側へ膨出
した凸部26を有する車幅方向に沿った波状の左側湾曲
構造16Aとされている。また、ダッシュパネル16の
車幅方向右半分は、車室14側へ膨出した凸部28を有
し、車幅方向に沿って左側湾曲構造16Aと略逆位相の
波状とされた側湾曲構造16Bとされている。
【0015】次に、本実施例の作用を説明する。本実施
例のダッシュパネル16では、フロントサイドメンバ2
0が図3の破線で示されるように略車幅方向に変移した
場合に、図3に矢印Aで示される略車幅方向の力が、フ
ロントサイドメンバ20の後端部20からダッシュパ
ネル16に入力される。
【0016】フロントサイドメンバ20からダッシュパ
ネル16に図3の矢印A方向の力が入力されると、ダッ
シュパネル16には車体前後方向の振動が発生する。例
えば、周波数が180Hz以下の振動モードにおいては、
図1のダッシュパネル16の車幅方向両端部が車体前方
へ移動した場合には、ダッシュパネル16の車幅方向中
央部が車体後方へ移動し、ダッシュパネル16の車幅方
向両端部が車体後方へ移動した場合には、ダッシュパネ
ル16の車幅方向中央部が車体前方へ移動し、これによ
ってダッシュパネル16が発音する。
【0017】なお、この振動のイナータンスは、図4に
示される如く、周波数が180Hzにおいて30dB程度に
達する。
【0018】この場合、本実施例のダッシュパネル16
では、左側湾曲構造16Aと右側湾曲構造16Bとは中
央線22に対して車幅方向に沿って略逆位相の波状とさ
れているため、ダッシュパネル16の左側湾曲構造16
Aの音響モードの位相が、ダッシュパネル16の右側湾
曲構造16Bの音響モードの位相と180°ずれ、互い
に打ち消し合う。従って、従来構造のように、ダッシュ
パネルにビードを形成する必要がないため、ダッシュパ
ネルの重量を増加させることなく、振動騒音を低減する
ことができる。
【0019】また、本実施例のダッシュパネル16で
は、ダッシュパネル16の振動レベルが各周波数帯域で
低下するため、ダッシュパネル16に直接入力されるエ
アコンユニット共振によるエアコン異音、エンジンノイ
ズ等も同時に低減できる。
【0020】なお、本実施例では、ダッシュパネル16
の左側湾曲構造16Aにエンジンルーム12側へ膨出し
た凸部26を形成し、右側湾曲構造16Bに車室14側
へ膨出した凸部28を形成したが、波形を形成する凹凸
は複数個形成しても良い。例えば、図5(A)及び図5
(B)に示される如く、ダッシュパネル16の左側湾曲
構造16Aを凸部26と、車室14側へ膨出した凸部3
0とを有する車幅方向に沿った波状とし、右側湾曲構造
16Bを凸部28と、エンジンルーム12側へ膨出した
凸部32とを有する左側湾曲構造16Aと略逆位相の波
状としても良い。
【0021】
【発明の効果】本発明のダッシュパネル構造は、車両の
エンジンルームと車室との間に配設されたダッシュパネ
ル構造において、ダッシュパネルを車幅方向の中央線を
境にして、車幅方向に沿って車体前後方向に略逆位相の
波状とし、サイドメンバからダッシュパネルへの入力荷
重に対して左右の音響モードの位相をずらすので、ダッ
シュパネルの重量を増加させることなく、振動騒音を低
減することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の一実施例に係るダッシュパネ
ル構造を示す車体斜め後方から見た斜視図であり、
(B)は(A)のB−B線断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係るダッシュパネル構造が
適用された車体前部を示す車体斜め前方内側から見た斜
視図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】ダッシュパネルの振動周波数とイナータンスと
の関係を示すグラフである。
【図5】(A)は本発明の他の実施例に係るダッシュパ
ネル構造を示す車体斜め後方から見た斜視図であり、
(B)は(A)のB−B線断面図である。
【図6】従来例に係るダッシュパネル構造を示す車体斜
め後方から見た斜視図である。
【符号の説明】
12 エンジンルーム 14 車室 16 ダッシュパネル 26 凸部 16A 左側湾曲構造 16B 側湾曲構造 28 凸部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−115780(JP,A) 特開 昭59−114167(JP,A) 特開 平3−67783(JP,A) 実開 昭59−126776(JP,U) 実開 昭57−100578(JP,U) 実開 昭55−76771(JP,U) 実開 平4−96588(JP,U) 実開 昭62−92984(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のエンジンルームと車室との間に配
    設されたダッシュパネル構造において、ダッシュパネル
    を車幅方向の中央線を境にして、車幅方向に沿って車体
    前後方向に略逆位相の波状とし、サイドメンバからダッ
    シュパネルへの入力荷重に対して左右の音響モードの位
    相をずらすことを特徴とするダッシュパネル構造。
JP29950293A 1993-11-30 1993-11-30 ダッシュパネル構造 Expired - Fee Related JP3144188B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29950293A JP3144188B2 (ja) 1993-11-30 1993-11-30 ダッシュパネル構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29950293A JP3144188B2 (ja) 1993-11-30 1993-11-30 ダッシュパネル構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07149262A JPH07149262A (ja) 1995-06-13
JP3144188B2 true JP3144188B2 (ja) 2001-03-12

Family

ID=17873416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29950293A Expired - Fee Related JP3144188B2 (ja) 1993-11-30 1993-11-30 ダッシュパネル構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3144188B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006151104A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Nissan Motor Co Ltd 車体の制振構造
CN103648891B (zh) * 2011-07-04 2017-05-17 本田技研工业株式会社 车辆前部构造
FR3089479B1 (fr) * 2018-12-05 2021-01-22 Renault Sas Traverse inférieure de baie d’un véhicule automobile
JP7439632B2 (ja) * 2020-04-20 2024-02-28 マツダ株式会社 車両の前部車体構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07149262A (ja) 1995-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006206004A (ja) ウインドシールドガラスの支持構造
JPH1045034A (ja) 車体前部構造
US4560198A (en) Car body of a motorcar
JP4152162B2 (ja) 自動車の車体前部構造
JP2000229584A (ja) 車両の後部パーティション構造
JP3144188B2 (ja) ダッシュパネル構造
JP4647367B2 (ja) 車両のフロアパネル
JP3783317B2 (ja) キャブのアンダフレーム構造
JPH0546669U (ja) 車体の前部構造
JP3109297B2 (ja) 車体前部構造
JP3117551B2 (ja) 自動車の下部車体構造
JPH10264846A (ja) 車両の下部車体構造
JPH10316025A (ja) カウルサイド構造
JP2541768Y2 (ja) 自動車の下部車体構造
JPH0715824Y2 (ja) 自動車のダッシュパネル部車体構造
JP2589552Y2 (ja) 車体の前部構造
JPH07125652A (ja) ダッシュパネルの振動低減構造
JP2549257Y2 (ja) 車体の前部構造
JPH0627444U (ja) 自動車ボデーのアッパバック部構造
JP2536903Y2 (ja) 車両の排気管取付け構造
JPH11180339A (ja) 車体の上部構造
JPH0976946A (ja) 自動車のフロア構造
JP3316058B2 (ja) 自動車の下部車体構造
JP3756223B2 (ja) トンネル部の後端補強構造
JPS6319256Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees