JP2589552Y2 - 車体の前部構造 - Google Patents

車体の前部構造

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JP2589552Y2
JP2589552Y2 JP1993074725U JP7472593U JP2589552Y2 JP 2589552 Y2 JP2589552 Y2 JP 2589552Y2 JP 1993074725 U JP1993074725 U JP 1993074725U JP 7472593 U JP7472593 U JP 7472593U JP 2589552 Y2 JP2589552 Y2 JP 2589552Y2
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JP1993074725U
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拓生 石川
学 秋田
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車体の前部構造、特に車
室とエンジンルームとの仕切り部の構造に関するもので
ある。
【0002】図3に示すように、車室Rの前部には車室
Rとエンジンルームを仕切るダッシュパネル1が設けら
れている。ダッシュパネル1の下端縁はフロントフロア
2の前端縁に結合されている。一方、フロントウインド
ガラス4まわりのフロントウインド開口3の下縁に沿う
位置には車幅方向に上開きカウル5が設けられており、
その前面にダッシュパネル1の上端が結合されている。
カウル5の後面には、該後面とで閉断面を構成するリイ
ンフォースメント6が結合されている。
【0003】ところで、ダッシュパネル1はエンジン振
動の影響を受けやすい場所にあり、エンジン支持部およ
び足まわり部材からの振動が伝達されて、ダッシュパネ
ル1、カウル5およびフロントフロア2、フロントガラ
ス4が共振し、車室Rにおけるこもり音発生の原因とな
る。
【0004】そこで、カウル−ダッシュパネル系の振動
を抑制するため、図3に示すようにリインフォースメン
ト6とダッシュパネル1とをブレース部材7で連結する
対策が提案されている(実開平5−46668号)。
【0005】カウル5は、ダッシュパネル1との位置関
係で、ダッシュパネル1に対して車両後方にオーバーハ
ングした設置構造と、車両前方にオーバーハングした設
置構造とがある。図3に示す前者の構造では、ブレース
部材7を設けることで、その周辺の振動が防止され、系
全体の振動抑制にも効果がある。しかしながら、ダッシ
ュパネル1には図3の破線で示すようなモードの振動が
発生し、必ずしも充分な対策とはいえない。
【0006】特に図4に示すような後者の構造では、リ
インフォースメント6およびブレース部材7を設けて
も、カウル5とダッシュパネル1との上下方向の結合剛
性が不足し、同図に破線で示すような振動モードが生
じ、ブレース部材7の設置効果が発揮されない。
【0007】一方、ダッシュパネルとして、本体パネル
の車室側にアスファルト等の遮音材を挟んでサンドイッ
チ鋼板を裏打ちした構造とし、かつサンドイッチ鋼板に
ビードを設けたものが用いられている(実開平3−51
684号)。しかしながらこのダッシュパネルを用いて
も上記した振動モードを防止することができない。
【0008】
【考案が解決しよとする課題】そこで本考案は、カウル
−ダッシュパネル系全体の制振が有効になされ、かつ重
量増を極力抑えた車体の前部構造を提供することを課題
としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は図1に例示する
ように、カウル5Aの後面に閉断面のリインフォースメ
ント6を設け、ダッシュパネル1の車室側には遮音材8
を挟んでサンドイッチ鋼板10を重合するとともに鋼板
10には車室側へ突出しダッシュパネル1とで閉断面を
形成するビード101を縦方向に形成し、閉断面の上記
リインフォースメント6と、同じく閉断面の上記ビード
101とをブレース部材7Aで連結する構造とした。
【0010】
【作用】カウル5Aとダッシュパネル1とを閉断面で連
結したことで両者の結合剛性が大幅に強化され、カウル
−ダッシュパネル系全体の制振が有効に果たされる。
【0011】
【実施例】図1は、本考案を、カウルがダシュパネルに
対して車両前方にオーバーハングした車体前部構造に適
用した実施例を示すものである。車体のフロントウイン
ド開口3の下縁に沿う位置には、左右のフロントピラー
(図示略)間に上開きのカウル5Aが設けてある。4は
フロントウインドガラスである。カウル5Aは、ダッシ
ュパネル1に対して前方側であり、ダッシュパネル1の
上端には斜め上前方への張出し部1bが形成され、その
上端がカウル5Aの前面に溶接されている。ダッシュパ
ネル1の下端は斜め下後方へ延びフロントフロア2に溶
接されている。
【0012】カウル5Aの後面はダッシュパネル1の垂
直部1aと同位置にあり、該後面にはこれとの間に閉断
面を構成するリインフォースメント6が溶接されてい
る。
【0013】ダッシュパネル1の垂直部1aはサンドイ
ッチ鋼板10によって遮音材8を挟んだ二重構造として
あり、鋼板10には幅方向中央に車室R方向へ突出する
梁状のビード101が縦方向に形成してある。ビード1
01の両側には凹所102が形成してある。そして上記
リインフォースメント6とサンドイッチ鋼板10とがブ
レース部材7Aで連結せしめてある。
【0014】即ち、ブレース部材7Aは断面ハット形
で、その上端が上記リインフォースメント6の背面およ
び下面に溶接してある。ブレース部材7Aの下端はサン
ドイッチ鋼板10のビード101の上端開口内側に重ね
られてビード101の外周に溶接するとともに、両側の
フランジがサンドイッチ鋼板10の凹所102と一体に
ダッシュパネル1に溶接してあり、ブレース部材7Aの
下端と、ビード101と、ダッシュパネル1とで閉断面
の結合部を形成している。かくしてリインフォースメン
ト6とビード101とはブレース部材7Aにより上下方
向直線状に結合せしめられている。
【0015】しかして本構造では、上下に振動しやすい
前方オーバーハング型のカウル5Aと、ダッシュパネル
1とをブレース部材7により上下方向直線状に閉断面結
合したから、カウル−ダッシュパネル系の制振作用が有
効に発揮されるのである。また本構造はサンドイッチ鋼
板を備えた既存のダッシュパネル、およびブレーブ部材
を用いており、特に新設の部材を要しないから車両の重
量を大きく増大させるものではない。
【0016】なお、上記実施例では車幅方向中央部のみ
に直線状の補強構造を設けたが、複数個所に設けてもよ
い。
【0017】図2は本考案をカウルがダッシュパネルに
対して車両後方にオーバーハングした車体前部構造に適
用した実施例を示すもので、先の実施例との相違点を中
心に説明する。
【0018】上開きカウル5Bの前面には垂直面をなす
ダッシュパネル1の上端が溶接してある。カウル5Bの
後面にはリインフォースメント6が溶接してある。ダッ
シュパネル1は遮音材8を挟んでサンドイッチ鋼板10
を重ねた二重構造となっている。
【0019】サンドイッチ鋼板10の幅方向中央には車
室R側へ突出するビード101が縦方向に形成してあ
る。ビード101は上方へ向けて断面が次第に拡大する
形状としてあって、上端は斜め上後方へ開口している。
【0020】ブレース部材7Bは断面ハット型で、上端
がリインフォースメント6と一体にカウル5Bに溶接し
てある。ブレース部材7Bは下端方向へ断面が拡大する
形状としてあり、下端がビード101の上端開口部にこ
れと重ね合わせるように挿入され、上記開口部と溶接し
てある。これにより、ビード101の上端開口部とブレ
ース部材7Bの下端とダッシュパネル1とで閉断面の結
合部を構成する。他の構造は先の実施例と実質的に同じ
である。
【0021】このように本実施例では後方オーバーハン
グ型のカウル5Bを補強するリインフォースメント6
と、ダッシュパネル1を補強するサンドイッチ鋼板10
のビード101とをブレース部材7Bで連結し、特にビ
ード101との連結部を閉断面構造としたから、ダッシ
ュパネル1の剛性が更に強化されて、その振動をより確
実に抑えることができる。
【0022】
【考案の効果】本考案によりカウル−ダッシュパネル系
の振動が効果的に抑制され、車室の静粛性が向上する。
また本考案の構造はサンドイッチ鋼板を備えた既存のダ
ッシュパネルのビードを利用してブレース部材との結合
剛性を強化したものであって、従来構造に比べて重量増
を伴う新しい部材を付設するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本考案の第1の実施例構造の断面
図、図1(B)は要部斜視図、図1(C)は図1(B)
のC−C線に沿う位置での断面図である。
【図2】図2(A)は本考案の第2の実施例構造の断面
図、図2(B)は図2(A)のB−B線に沿う位置での
断面図である。
【図3】図3(A)は従来構造の断面および振動モード
を示す図、図3(B)は図3(A)のB−B線に沿う断
面図である。
【図4】他の従来構造の断面および振動モードを示す図
である。
【符号の説明】
1 ダッシュパネル 10 サンドイッチ鋼板 101 ビード 3 フロントウインド開口 4 フロントウインドガラス 5,5A,5B カウル 6 リインフォースメント 7,7A,7B ブレース部材 8 遮音材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−87887(JP,A) 実開 平5−46668(JP,U) 実開 平4−28178(JP,U) 実開 平4−45183(JP,U) 実開 平3−51684(JP,U) 実開 昭63−119179(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 25/08

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントウインドの下縁に沿う上開きカ
    ウルの前面にダッシュパネルの上端を結合するととも
    に、上記カウルの後面に沿って該カウルとで閉断面を構
    成するリインフォースメントを結合し、ダッシュパネル
    にはその車室側に遮音材を挟んでサンドイッチ鋼板を裏
    打ちした車体の前部構造において、サンドイッチ鋼板
    に、車室方向に突出してダッシュパネルとで閉断面を形
    成するビードを縦方向に形成し、上記リインフォースメ
    ントとダッシュパネルとの間に、上端を上記リインフォ
    ースメントに結合し、下端を上記サンドイッチ鋼板のビ
    ードと結合したブレース部材を設けたことを特徴とする
    車体の前部構造。
JP1993074725U 1993-12-28 1993-12-28 車体の前部構造 Expired - Lifetime JP2589552Y2 (ja)

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JPH0740372U JPH0740372U (ja) 1995-07-18
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CN102947169A (zh) * 2010-06-24 2013-02-27 本田技研工业株式会社 车身前部构造
JP6805565B2 (ja) * 2016-06-16 2020-12-23 スズキ株式会社 ダッシュパネル補強構造

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