JPS621019Y2 - - Google Patents

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JPS621019Y2
JPS621019Y2 JP1980162545U JP16254580U JPS621019Y2 JP S621019 Y2 JPS621019 Y2 JP S621019Y2 JP 1980162545 U JP1980162545 U JP 1980162545U JP 16254580 U JP16254580 U JP 16254580U JP S621019 Y2 JPS621019 Y2 JP S621019Y2
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floor panel
side sill
joined
wall
panel
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JP1980162545U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車における車体の下部構造、特に
その補強構造に関するものである。
従来の自動車における車体の下部構造は、車体
の前側側部では、第5図に示すように、サイドシ
ルインナaとサイドシルアウタbとで閉断面に形
成されたサイドシルcがフロントフロアパネルd
の側縁部に固設され、また、車体の後側側部で
は、第6図に示すように、リヤフロアパネルeの
下面に断面U字状のリヤフレームfがサイドシル
cと略平行に固設され、さらにリヤフレームfの
前端部がリヤフロアパネルeの段下げ部(リヤシ
ートの少し前側に位置する)に接続されていた
(例えば実公昭50−41625号公報参照)。
ところが、通常、自動車gには、乗員の乗車に
より、第7図に示すように、車体の略中央に荷重
F1が作用するので、それに対する反力F2,F3
生じ、その結果、車体には車体曲げ曲線Pにて示
されるような曲げ荷重が作用することになり、前
記リヤフレームfの接続部分が強度的に弱くなる
という欠点がある。
また、近年、増加しつつあるF.F車(フロント
エンジン、フロントドライブ車)では、ドライブ
シヤフトを後部に延吹する必要がないため、トン
ネル部が小さくなり、フロアパネル自体の剛性が
低下し、前記のような曲げ荷重に対してはより強
度面において劣るという欠点がある。
本考案はかかる従来の欠点に鑑みてなされたも
ので、車体側部に前後方向に亘つて配設されたサ
イドシルに、リヤフレーム前部を接続することに
より、強度の向上した自動車車体の下部構造を提
供することを目的とする。
また、本考案は、フロントフロアパネル後縁部
と車体左右方向に亘つて段下げ部が前部に形成さ
れたリマフロアパネルの前縁部とを接合してフロ
アパネルを形成し、記段下げ部前方のリマフロア
パネルおよびフロントフロアパネルの側部にそれ
ぞれ形成した鉛直部と、該鉛直部上端から外方に
延びる水平部と、上記鉛直部下端に連続したフロ
ントフロアパネル水平基部の下面に内側部が接合
され車体前後方向に延びるロアパネルとによつて
サイドシルインナを形成する一方、該サイドシル
インナを構成するフロアパネルの上記水平部およ
びロアパネルの外側部に車体前後方向に延びるレ
インフオースメントを介してサイドシルアウタを
接合して、該サイドシルアウタと上記サイドシル
インナとによつて閉断面のサイドシルを形成し、
上記サイドシルアウタより内側位置でリヤフロア
パネル下面に車体前後方向に亘つて断面U字状の
リヤフレームを接合するとともに該リヤフレーム
の内側壁前端部がリヤフロアパネルの段下げ部の
後側面に接合される一方、リヤフレームの外側壁
前部および底壁部がフロントフロアパネル後縁部
近傍まで延びてリヤフロアパネルの上記鉛直部外
面および上記水平基部下面に重合されるとともに
該リヤフロアパネル下方に位置する上記ロアパネ
ルの内側部はリヤフレームの底壁に接合され、さ
らに上記レインフオースメントは、リヤフロアパ
ネルの上記段下げ部より前方ではフロアパネルの
上記鉛直部およびリヤフレームの上記外側壁に対
して接合されず、上記段下げ部より後方のリヤタ
イヤハウス前方近傍ではレインフオースメントに
内方に突出する突出部が形成され、該突出部がリ
ヤフレームの上記外側壁に対して接合されている
ことを特徴とする。
以下、本考案の実施例を図面に沿つて説明す
る。
左右対称である車体の下部の右側部分のみを示
す第1図乃至第4図において、車体側部すなわち
フロアパネル1の側縁に沿つて前後方向に亘つて
サイドシル2が配設され、該サイドシル2(後述
のサイドシルアウタ9)より内側位置で、フロア
パネル1(リヤフロアパネル5)下面に同じく前
後方向に亘つて装着された断面U字状のリヤフレ
ーム3が接続されている。
フロアパネル1は、フロントフロアパネル4の
後縁部にリヤフロアパネル5の前縁部が固着され
てなる。フロントフロアパネル4は、左右方向中
央にトンネル(図示省略)を有する水平基部4a
と、該基部4aの側縁より上方に延びる鉛直部4
bと、該鉛直部4bの上縁より外方に延びる水平
中間部4cと、該中間部4cより上方に延びる取
付部4dとからなる。一方、リヤフロアパネル5
は、前部に左右方向の段下げ部5aが形成され、
この前部はフロントフロアパネル4と同様な形状
で、水平基部5b、鉛直部5cおよびリヤフロア
パネル5後部の水平上部5dと同一高さの水平中
間部5eとを有し、その側縁全長に亘つて取付部
5fが鉛直方向に突設されている。
リヤフレーム3は、底壁3aの左右側縁から内
側壁3bおよび外側壁3cがそれぞれ立設され、
底壁3aおよび外側壁3bがフロントフロアパネ
ル4の後縁部近傍まで延びてリヤフロアパネル5
の水平基部5b下面および鉛直部5c外面に重合
されている。この内側壁3bは、前端縁と上縁と
に亘つて内側鍔部3dが内方に向つて延設されて
いる。一方、外側壁3cは、上縁のみに外側鍔部
3eが外方に延設され、その外側鍔部3eの後方
に、サイドシル2に連続するリヤタイヤハウス6
の内面に沿う突出部3fが上方に突設されてい
る。
また、リヤフレーム3の幅、すなわち内側壁3
bと外側壁3cとの間隔は、外側鍔部3eが設け
られている部分の後方の外側壁3cが内方に屈曲
しているので、前部より後部の方が狭くなつてい
る。さらに、リヤフレーム3の底壁3aおよび外
側壁3cは、内側壁3bの前端よりさらに前方に
延設されている。
しかして、取付状態において、リヤフレーム
は、前記延設された底壁3aの上面がリヤフロア
パネル5の水平基部5b下面にスポツト溶接され
ている。また、同じく延設された外側壁3cの前
部がリヤフロアパネル5の側部形状に沿つて折曲
され、その内側面前部がリヤフロアパネル5の鉛
直部5cの外側面に、外側鍔部3e上面がリヤフ
ロアパネル5の水平基部5e下面から水平上部5
d下面にかけて重合されスポツト溶接されてい
る。さらに内側壁3bの内側鍔部3d上面が段下
げ部5a後面から水平上部5d下面にかけてスポ
ツト溶接されている。
したがつて、リヤフレーム3の外側壁3cと外
側鍔部3eとがフロントフロアパネル4の鉛直部
4bおよび水平中間部4cにそれぞれ連続するよ
うな関係にある。
サイドシル2は、その中間に略鉛直方向のレイ
ンフオースメント7を介して、サイドシルインナ
8(インナ部材)とサイドシルアウタ9(アウタ
部材)とにより閉断面に形成されている。
このサイドシルインナ8は、前記段下げ部5a
前方のリヤフロアパネル5およびフロントフロア
パネル4の側部にそれぞれ形成された鉛直部5
c,4bと、該両鉛直部5c,4bの上端より外
方に延びる水平中間部5e,4cと、上記鉛直部
5c,4b下端に連続する流フロアパネル5,4
の水平基部5b,4aの下面に内側部が接合され
車体前後方向に延びるロアパネル10とによつて
構成されている。また、ロアパネル10の内側部
はリヤフレーム3の底壁3a下面にも接合されて
いる。
一方、サイドシルアウタ9は、外方に突出する
ように折曲され車体前後方向に延びる一枚の板状
体にて形成され、サイドシルインナ8を構成する
両フロアパネル4,5の水平中間部4c,5eお
よびロアパネル10の外側部に接合されている。
レインフオースメント7は、リヤフロアパネル
5の段下げ部5aより前方では、第2図に示すよ
うに、フロントフロアパネル4およびリヤフロア
パネル5の鉛直部4b,5cならびにリヤフレー
ム3の外側壁3cに対して接合されておらず、ま
た、上記段下げ部5aより後方のリヤタイヤハウ
ス6近傍では、第3図に示すように、所々内方に
突出する突出取付部7aが形成され、その取付部
7aがリヤフレーム3の外側壁3cの外側面にス
ポツト溶接されて、その補強効果を高めている。
上記構成によればば、リヤフレーム3前端の接
続部分は、サイドシル2にて効果的に補強される
ので、第7図において荷重分布曲線Pにて示され
る曲げ荷重が加わつても十分に抗し得る。
本考案は、上記のように、サイドシルとリヤフ
レームを接続したため、車体の曲げ剛性が向上
し、また前後方向の衝突時には衝突エネルギーが
サイドシルに伝達されて変形量が少なくなり、フ
ロントフロアパネルおよびリヤフロアパネルの側
部でもつてサイドシルインナの一部を構成したの
で、これらの接合部におけるシール手段が不要と
なり、組付作業性が向上するとともに製造コスト
の低減を図ることができる。
それに加えて、レインフオースメントは、リヤ
フロアパネルの段下げ部より前方ではサイドシル
インナを構成するフロアパネルの鉛直部に対して
接合されない一方、リヤタイヤハウスが立ち上が
つている部分であり車体が上下振動を受ける部位
が曲がりやすいため補強の必要がある上記段下げ
部より後方のリヤタイヤハウス前方近傍ではリヤ
フレームの外側壁に接合されるため、スポツト溶
接等の接合作業を最小限にして、補強を最も必要
とする部分すなわちリヤタイヤハウス前方近傍の
車体剛性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本考案の実施例を示し、第
1図はリヤフロアパネルの一部を切除して自動車
車体後部の下部を示す斜視図、第2図は第1図の
−線に沿う断面図、第3図は第1図の−
線に沿う断面図、第4図はリヤフレームの斜視
図、第5図および第6図は従来例を示し、第5図
は第2図と同様の断面図、第6図は第3図と同様
の断面図、第7図は自動車にかかる荷重の状態を
示す説明図である。 1……フロアパネル、2……サイドシル、3…
…リヤフレーム、3a……底壁、3b……内側
壁、3c……外側壁、3d……内側鍔部、3e…
…外側鍔部、3f……突出部、4……フロントフ
ロアパネル、4a……水平基部、4b……鉛直
部、4c……水平中間部、4d……取付部、5…
…リヤフロアパネル、5a……段下げ部、5b…
…水平基部、5c……鉛直部、5d……水平上
部、5e……水平中間部、5f……取付部、6…
…タイヤハウス、7……レインフオースメント、
7a……突出取付部、8……サイドシルインナ、
9……サイドシルアウタ、10……ロアパネル、
F1,F2,F3……荷重。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. フロントフロアパネル後縁部と車体左右方向に
    亘つて段下げ部が前部に形成されたリヤフロアパ
    ネルの前縁部とを接合してフロアパネルを形成
    し、前記段下げ部前方のリヤフロアパネルおよび
    フロントフロアパネルの側部にそれぞれ形成した
    鉛直部と、該鉛直部上端から外方に延びる水平部
    と、上記鉛直部下端に連続したフロントフロアパ
    ネル水平基部の下面に内側部が接合され車体前後
    方向に延びるロアパネルとによつてサイドシルイ
    ンナを形成する一方、該サイドシルインナを構成
    するフロアパネルの上記水平部およびロアパネル
    の外側部に車体前後方向に延びるレインフオース
    メントを介してサイドシルアウタを接合して、該
    サイドシルアウタと上記サイドシルインナとによ
    つて閉断面のサイドシルを形成し、上記サイドシ
    ルアウタより内側位置でリヤフロアパネル下面に
    車体前後方向に亘つて断面U字状のリヤフレーム
    を接合するとともに該リヤフレームの内側壁前端
    部がリヤフロアパネルの段下げ部の後側面に接合
    される一方、リヤフレームの外側壁前部および底
    壁部がフロントフロアパネル後縁部近傍まで延び
    てリヤフロアパネルの上記鉛直部外面および上記
    水平基部下面に重合されるとともに該リヤフロア
    パネル下方に位置する上記ロアパネルの内側部は
    リヤフレームの底壁に接合され、さらに上記レイ
    ンフオースメントは、リヤフロアパネルの上記段
    下げ部より前方ではフロアパネルの上記鉛直部お
    よびリヤフレームの上記外側壁に対して接合され
    ず、上記段下げ部より後方のリヤタイヤハウス前
    方近傍ではレインフオースメントに内方に突出す
    る突出部が形成され、該突出部がリヤフレームの
    上記外側壁に対して接合されていることを特徴と
    する自動車車体の下部構造。
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