JPH0740372U - 車体の前部構造 - Google Patents

車体の前部構造

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JPH0740372U
JPH0740372U JP7472593U JP7472593U JPH0740372U JP H0740372 U JPH0740372 U JP H0740372U JP 7472593 U JP7472593 U JP 7472593U JP 7472593 U JP7472593 U JP 7472593U JP H0740372 U JPH0740372 U JP H0740372U
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拓生 石川
学 秋田
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上開きカウルを備えた車両のカウル−ダッシ
ュパネル系のボデー共振を防止し、車室の静粛性を高め
ることである。 【構成】 ダッシュパネルとして遮音材8を挟んでサン
ドイッチ鋼板10を重ねたダッシュパネル1を用いると
ともにサンドイッチ鋼板10に縦方向にビード101を
形成し、カウル5Aの後面に設けたリインフォースメン
ト6にブレース部材7Aの上端を結合し、下端を該下端
と、ビード101と、ダッシュパネル1とで閉断面を構
成するようにダッシュパネル1に結合する構造とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は車体の前部構造、特に車室とエンジンルームとの仕切り部の構造に関 するものである。
【0002】 図3に示すように、車室Rの前部には車室Rとエンジンルームを仕切るダッシ ュパネル1が設けられている。ダッシュパネル1の下端縁はフロントフロア2の 前端縁に結合されている。一方、フロントウインドガラス4まわりのフロントウ インド開口3の下縁に沿う位置には車幅方向に上開きカウル5が設けられており 、その前面にダッシュパネル1の上端が結合されている。カウル5の後面には、 該後面とで閉断面を構成するリインフォースメント6が結合されている。
【0003】 ところで、ダッシュパネル1はエンジン振動の影響を受けやすい場所にあり、 エンジン支持部および足まわり部材からの振動が伝達されて、ダッシュパネル1 、カウル5およびフロントフロア2、フロントガラス4が共振し、車室Rにおけ るこもり音発生の原因となる。
【0004】 そこで、カウル−ダッシュパネル系の振動を抑制するため、図3に示すように リインフォースメント6とダッシュパネル1とをブレース部材7で連結する対策 が提案されている(実開平5−46668号)。
【0005】 カウル5は、ダッシュパネル1との位置関係で、ダッシュパネル1に対して車 両後方にオーバーハングした設置構造と、車両前方にオーバーハングした設置構 造とがある。図3に示す前者の構造では、ブレース部材7を設けることで、その 周辺の振動が防止され、系全体の振動抑制にも効果がある。しかしながら、ダッ シュパネル1には図3の破線で示すようなモードの振動が発生し、必ずしも充分 な対策とはいえない。
【0006】 特に図4に示すような後者の構造では、リインフォースメント6およびブレー ス部材7を設けても、カウル5とダッシュパネル1との上下方向の結合剛性が不 足し、同図に破線で示すような振動モードが生じ、ブレース部材7の設置効果が 発揮されない。
【0007】 一方、ダッシュパネルとして、本体パネルの車室側にアスファルト等の遮音材 を挟んでサンドイッチ鋼板を裏打ちした構造とし、かつサンドイッチ鋼板にビー ドを設けたものが用いられている(実開平3−51684号)。しかしながらこ のダッシュパネルを用いても上記した振動モードを防止することができない。
【0008】
【考案が解決しよとする課題】
そこで本考案は、カウル−ダッシュパネル系全体の制振が有効になされ、かつ 重量増を極力抑えた車体の前部構造を提供することを課題としてなされたもので ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は図1に例示するように、カウル5Aの後面に閉断面のリインフォース メント6を設け、ダッシュパネル1の車室側には遮音材8を挟んでサンドイッチ 鋼板10を重合するとともに鋼板10には車室側へ突出しダッシュパネル1とで 閉断面を形成するビード101を縦方向に形成し、閉断面の上記リインフォース メント6と、同じく閉断面の上記ビード101とをブレース部材7Aで連結する 構造とした。
【0010】
【作用】
カウル5Aとダッシュパネル1とを閉断面で連結したことで両者の結合剛性が 大幅に強化され、カウル−ダッシュパネル系全体の制振が有効に果たされる。
【0011】
【実施例】
図1は、本考案を、カウルがダシュパネルに対して車両前方にオーバーハング した車体前部構造に適用した実施例を示すものである。車体のフロントウインド 開口3の下縁に沿う位置には、左右のフロントピラー(図示略)間に上開きのカ ウル5Aが設けてある。4はフロントウインドガラスである。カウル5Aは、ダ ッシュパネル1に対して前方側であり、ダッシュパネル1の上端には斜め上前方 への張出し部1bが形成され、その上端がカウル5Aの前面に溶接されている。 ダッシュパネル1の下端は斜め下後方へ延びフロントフロア2に溶接されている 。
【0012】 カウル5Aの後面はダッシュパネル1の垂直部1aと同位置にあり、該後面に はこれとの間に閉断面を構成するリインフォースメント6が溶接されている。
【0013】 ダッシュパネル1の垂直部1aはサンドイッチ鋼板10によって遮音材8を挟 んだ二重構造としてあり、鋼板10には幅方向中央に車室R方向へ突出する梁状 のビード101が縦方向に形成してある。ビード101の両側には凹所102が 形成してある。そして上記リインフォースメント6とサンドイッチ鋼板10とが ブレース部材7Aで連結せしめてある。
【0014】 即ち、ブレース部材7Aは断面ハット形で、その上端が上記リインフォースメ ント6の背面および下面に溶接してある。ブレース部材7Aの下端はサンドイッ チ鋼板10のビード101の上端開口内側に重ねられてビード101の外周に溶 接するとともに、両側のフランジがサンドイッチ鋼板10の凹所102と一体に ダッシュパネル1に溶接してあり、ブレース部材7Aの下端と、ビード101と 、ダッシュパネル1とで閉断面の結合部を形成している。かくしてリインフォー スメント6とビード101とはブレース部材7Aにより上下方向直線状に結合せ しめられている。
【0015】 しかして本構造では、上下に振動しやすい前方オーバーハング型のカウル5A と、ダッシュパネル1とをブレース部材7により上下方向直線状に閉断面結合し たから、カウル−ダッシュパネル系の制振作用が有効に発揮されるのである。ま た本構造はサンドイッチ鋼板を備えた既存のダッシュパネル、およびブレーブ部 材を用いており、特に新設の部材を要しないから車両の重量を大きく増大させる ものではない。
【0016】 なお、上記実施例では車幅方向中央部のみに直線状の補強構造を設けたが、複 数個所に設けてもよい。
【0017】 図2は本考案をカウルがダッシュパネルに対して車両後方にオーバーハングし た車体前部構造に適用した実施例を示すもので、先の実施例との相違点を中心に 説明する。
【0018】 上開きカウル5Bの前面には垂直面をなすダッシュパネル1の上端が溶接して ある。カウル5Bの後面にはリインフォースメント6が溶接してある。ダッシュ パネル1は遮音材8を挟んでサンドイッチ鋼板10を重ねた二重構造となってい る。
【0019】 サンドイッチ鋼板10の幅方向中央には車室R側へ突出するビード101が縦 方向に形成してある。ビード101は上方へ向けて断面が次第に拡大する形状と してあって、上端は斜め上後方へ開口している。
【0020】 ブレース部材7Bは断面ハット型で、上端がリインフォースメント6と一体に カウル5Bに溶接してある。ブレース部材7Bは下端方向へ断面が拡大する形状 としてあり、下端がビード101の上端開口部にこれと重ね合わせるように挿入 され、上記開口部と溶接してある。これにより、ビード101の上端開口部とブ レース部材7Bの下端とダッシュパネル1とで閉断面の結合部を構成する。他の 構造は先の実施例と実質的に同じである。
【0021】 このように本実施例では後方オーバーハング型のカウル5Bを補強するリインフ ォースメント6と、ダッシュパネル1を補強するサンドイッチ鋼板10のビード 101とをブレース部材7Bで連結し、特にビード101との連結部を閉断面構 造としたから、ダッシュパネル1の剛性が更に強化されて、その振動をより確実 に抑えることができる。
【0022】
【考案の効果】
本考案によりカウル−ダッシュパネル系の振動が効果的に抑制され、車室の静 粛性が向上する。また本考案の構造はサンドイッチ鋼板を備えた既存のダッシュ パネルのビードを利用してブレース部材との結合剛性を強化したものであって、 従来構造に比べて重量増を伴う新しい部材を付設するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本考案の第1の実施例構造の断面
図、図1(B)は要部斜視図、図1(C)は図1(B)
のC−C線に沿う位置での断面図である。
【図2】図2(A)は本考案の第2の実施例構造の断面
図、図2(B)は図2(A)のB−B線に沿う位置での
断面図である。
【図3】図3(A)は従来構造の断面および振動モード
を示す図、図3(B)は図3(A)のB−B線に沿う断
面図である。
【図4】他の従来構造の断面および振動モードを示す図
である。
【符号の説明】
1 ダッシュパネル 10 サンドイッチ鋼板 101 ビード 3 フロントウインド開口 4 フロントウインドガラス 5,5A,5B カウル 6 リインフォースメント 7,7A,7B ブレース部材 8 遮音材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントウインドの下縁に沿う上開きカ
    ウルの前面にダッシュパネルの上端を結合するととも
    に、上記カウルの後面に沿って該カウルとで閉断面を構
    成するリインフォースメントを結合し、ダッシュパネル
    にはその車室側に遮音材を挟んでサンドイッチ鋼板を裏
    打ちした車体の前部構造において、サンドイッチ鋼板
    に、車室方向に突出してダッシュパネルとで閉断面を形
    成するビードを縦方向に形成し、上記リインフォースメ
    ントとダッシュパネルとの間に、上端を上記リインフォ
    ースメントに結合し、下端を上記サンドイッチ鋼板のビ
    ードと結合したブレース部材を設けたことを特徴とする
    車体の前部構造。
JP1993074725U 1993-12-28 1993-12-28 車体の前部構造 Expired - Lifetime JP2589552Y2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006096091A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Nissan Motor Co Ltd ダッシュパネル部構造
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JP2017222283A (ja) * 2016-06-16 2017-12-21 スズキ株式会社 ダッシュパネル補強構造

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