JP3756223B2 - トンネル部の後端補強構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は自動車のリヤフロアパネルにおけるトンネル部の後端補強構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の車体下部構造には、前方からフロントフロアパネル1、リヤフロアパネル2、ラゲッジフロアパネル3が配されている。リヤフロアパネル2の前端部からはキックアップ部4を介してリヤシート設置部2aが一段高く形成され、且つ該リヤシート設置部2aの後部にはシートバックパネル5が立上げ形成されている。フロントフロアパネル1及びリヤフロアパネル2の中央にはトンネル部6が前後方向で連続的に形成されており、該トンネル部6の後端7はシートバックパネル5にそのまま接続されている。
【0003】
そして、フロントフロアパネル1、リヤフロアパネル2、ラゲッジフロアパネル3には、車幅方向に沿う複数のクロスメンバ8a、8b、8c、8d、8e、8f、8gが、車体の前方から順に設けられている。また、トンネル部6は断面下開き台形状のため、該トンネル部6の下端が開き方向へ変形しないように、キックアップ部4の前方においてトンネル部6を跨いだ状態でステー9が取付けられている。
【0004】
更に、フロントフロアパネル1には前後方向に沿った補強部材である左右一対のフロントサイドメンバ10が接続されており、リヤフロアパネル2及びラゲッジフロアパネル3の左右両端部にはリヤサイドメンバ11が設けられている。リヤサイドメンバ11にはサスペンション取付部Sが設定されており、該サスペンション取付部Sに下側からサスペンション入力が加わるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、補強のために各種のクロスメンバ8a〜8gが設けられているものの、トンネル部6の後端7付近は補強されていないため、サスペンション取付部Sに加わるサスペンション入力により、トンネル部6の後端7部分が上下に振動し、車体の振動騒音発生の原因となる。従って、そのための対策として、トンネル部6の後端7付近にもクロスメンバを追加することが考えられるが、通常形状のクロスメンバを単に追加しただけでは、トンネル部6の後端7の開き変形を有効に阻止できず、実効のある補強が期待できないため、トンネル部6の補強に有効な構造のクロスメンバの提案が望まれている。
【0006】
この発明はこのような従来の技術に着目してなされたものであり、クロスメンバによりトンネル部の後端付近を有効に補強することができるトンネル部の後端補強構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、リヤフロアパネルの中央に形成されたトンネル部の後端を、該リヤフロアパネルの後部を立上げ形成したシートバックパネルに接続し、該シートバックパネルの後面における該トンネル部の上方位置に断面略ハット形状のクロスメンバの上辺部を接合し、前記トンネル部の下方位置に前記クロスメンバの下辺部を接合し、且つこの上辺部及び下辺部に対応した位置から前側に突出して前記トンネル部の幅よりも大きい車幅方向のサイズを有するエンボス部をシートバックパネルに形成して車幅方向に沿う第1閉断面を形成すると共に、該クロスメンバの下辺部を部分的にトンネル部内へ延出形成し、該延出部の前端フランジ及び側端フランジをトンネル部の上面部及び側面部に各々接合して、トンネル部後端の両角部を含む第2閉断面を形成した。
【0008】
請求項1記載の発明によれば、クロスメンバに形成した延出部の前端フランジ及び側端フランジをトンネル部の上面部及び側面部に各々接合して、トンネル部後端の両角部を含む第2閉断面を形成するようにしたため、前記両角部の変形が防止され、トンネル部後端付近の剛性が向上する。従って、外部からの入力を受けても、トンネル部の後端が上下に振動することはなく、振動騒音の発生を防止することができる。また、トンネル部の後端近くに、シートバックパネルの後面における該トンネル部の上方位置に断面略ハット形状のクロスメンバの上辺部を接合し、前記トンネル部の下方位置に前記クロスメンバの下辺部を接合し、且つこの上辺部及び下辺部に対応した位置から前側に突出して前記トンネル部の幅よりも大きい車幅方向のサイズを有するエンボス部を形成して車幅方向に沿う第1閉断面が存在することも、該トンネル部の後端付近の剛性向上に寄与している。
【0009】
しかも、請求項1記載の発明は、シートバックパネルに接合したクロスメンバの上辺部及び下辺部に対応した位置から前側に突出してトンネル部の幅よりも大きい車幅方向サイズを有するエンボス部を形成して、クロスメンバにより形成される第1閉断面の断面積をトンネル部の後端部分で拡大しているため、該第1閉断面によりトンネル部後端付近の剛性がより高められる。
【0011】
請求項記載の発明は、延出部がトンネル部の上面部よりも低い位置で且つ該上面部と平行に形成され、該延出部の先端フランジが上側への曲折部を介して上面部に接合されている。
【0012】
請求項記載の発明によれば、第2閉断面の断面積が拡大されるため、トンネル部後端付近の剛性がより高められる。
【0013】
請求項記載の発明は、シートベルトアンカをシートバックパネルの後面に接合されたクロスメンバの下部フランジに取付けた。
【0014】
請求項記載の発明によれば、第1閉断面を形成するクロスメンバの下部フランジにシートベルトアンカを取付けたため、シートベルトアンカの取付剛性が向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。尚、従来と重複する説明は省略する。
【0016】
図1〜図3はこの発明の第1の実施形態を示す図である。12はリヤフロアパネルで、中央にはトンネル部13が形成されており、該トンネル部13の後端14は、後部で立上げ形成されたシートバックパネル15に接続されている。そして、このシートバックパネル15の後面に本実施形態のクロスメンバ16が接合されている。このクロスメンバ16は、上部フランジ17aを曲折した上辺部17と、下部フランジ18aを曲折した下辺部18とを有する断面略ハット形状をしており、前記上部フランジ17aをシートバックパネル15におけるトンネル部13の上方部位に接合し、下部フランジ18aを下方部位にそれぞれ接合している。このクロスメンバ16を接合したことにより、該クロスメンバ16とシートバックパネル15により車幅方向に沿う第1閉断面H1 が形成される。
【0017】
そして、クロスメンバ16の下辺部18のうち、トンネル部13の後端14に対応する部分には、該下辺部18をそのままトンネル部13の内部へ延出させた延出部19が形成されている。シートバックパネル15がトンネル部13の上面部13aに対して所定の角度で形成されていることから、この延出部19はトンネル部13の上面部13aに向けて斜め上方に真っ直ぐ延び、その先端フランジ19a及び側端フランジ19bをそれぞれ対応するトンネル部13の上面部13a及び側面部13bに接合している。従って、この延出部19の形成により、トンネル部13の後端14における両方の角部Kを含んだ第2閉断面H2 (図3参照)が形成される。
【0018】
更に、このシートバックパネル15のクロスメンバ16に対応する部分には前側へのエンボス部20が形成されている。このエンボス部20はトンネル部13の幅よりも大きい車幅方向サイズを有し、その両端部はトンネル部13の側面部13bよりも車幅方向外側に位置している。そして、21はシートベルトで、そのシートベルトアンカ21aが、シートバックパネル15の後面に接合されたクロスメンバ16の下部フランジ18aに対して取付けられている。
【0019】
この実施形態によれば、トンネル部13の後端14において、延出部19の形成により、該後端14の両角部Kを含む第2閉断面H2 を形成したため、該角部Kが開き方向に変形することはない。つまり、従来はこの角部Kが開き方向に変形することにより、トンネル部13の後端14における剛性が低下していたが、この実施形態では第2閉断面H2 を形成することにより、角部Kの開き変形を防止するため、トンネル部13の後端14部分における剛性が向上する。従って、走行中に下側からのサスペンション入力を受けても、該トンネル部13の後端14周辺が上下に振動することはなく、振動騒音が生じることはない。
【0020】
また、クロスメンバ16により車幅方向に沿う第1閉断面H1 が形成され、且つ該第1閉断面H1 の断面積がエンボス部20の形成により更に拡大されているため、この第1閉断面H1 によってもトンネル部13の後端14付近の剛性が高められることとなる。
【0021】
更に、シートベルトアンカ21aが前記第1閉断面H1 を形成するクロスメンバ16の下部フランジ18aに対して取付けられているため、該シートベルトアンカ21aの取付剛性が高く、シートベルト21による乗員保護性能が向上する。
【0022】
図4はこの発明の第2の実施形態を示す図である。この実施形態では、クロスメンバ22の下辺部23及び延出部24が、トンネル部13の上面部13aよりも低い位置で且つ該上面部13aと平行に形成され、該延出部24の先端フランジ24aが上側への曲折部25を介して上面部13aに接合されている。また、エンボス部26が延出部24の先端フランジ24aの位置まで前側に形成されている。従って、第1閉断面H1 及び第2閉断面H2 がそれぞれ拡大され、トンネル部13における後端14周辺の剛性がより向上する。その他の構成及び作用効果は先の実施形態と同様である。
【0023】
請求項1記載の発明によれば、クロスメンバに形成した延出部の前端フランジ及び側端フランジをトンネル部の上面部及び側面部に各々接合して、トンネル部後端の両角部を含む第2閉断面を形成するようにしたため、前記両角部の変形が防止され、トンネル部後端付近の剛性が向上する。従って、外部からの入力を受けても、トンネル部の後端が上下に振動することはなく、振動騒音の発生を防止することができる。また、トンネル部の後端近くに、シートバックパネルの後面における該トンネル部の上方位置に断面略ハット形状のクロスメンバの上辺部を接合し、前記トンネル部の下方位置に前記クロスメンバの下辺部を接合し、且つこの上辺部及び下辺部に対応した位置から前側に突出して前記トンネル部の幅よりも大きい車幅方向のサイズを有するエンボス部を形成して車幅方向に沿う第1閉断面が存在することも、該トンネル部の後端付近の剛性向上に寄与している。
【0024】
しかも、請求項1記載の発明は、シートバックパネルに接合したクロスメンバの上辺部及び下辺部に対応した位置から前側に突出してトンネル部の幅よりも大きい車幅方向サイズを有するエンボス部を形成して、クロスメンバにより形成される第1閉断面の断面積をトンネル部の後端部分で拡大しているため、該第1閉断面によりトンネル部後端付近の剛性がより高められる。
【0025】
請求項記載の発明によれば、第2閉断面の断面積が拡大されるため、トンネル部後端付近の剛性がより高められる。
【0026】
請求項記載の発明によれば、第1閉断面を形成するクロスメンバの下部フランジにシートベルトアンカを取付けたため、シートベルトアンカの取付剛性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係るトンネル部の後端補強構造を示す斜視図。
【図2】図1中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図3】図1中矢示SB−SB線に沿う断面図。
【図4】この発明の第2の実施形態に係るトンネル部の後端補強構造を示す断面図。
【図5】従来例の車体構造を示す平面図。
【符号の説明】
12 リヤフロアパネル
13 トンネル部
13a 上面部
13b 側面部
14 後端
15 シートバックパネル
16、22 クロスメンバ
18、23 下辺部
19、24 延出部
19a 先端フランジ
19b 側端フランジ
20、26 エンボス部
21a シートベルトアンカ
1 第1閉断面
2 第2閉断面
K 角部

Claims (3)

  1. リヤフロアパネルの中央に形成されたトンネル部の後端を、該リヤフロアパネルの後部を立上げ形成したシートバックパネルに接続し、該シートバックパネルの後面における該トンネル部の上方位置に断面略ハット形状のクロスメンバの上辺部を接合し、前記トンネル部の下方位置に前記クロスメンバの下辺部を接合し、且つこの上辺部及び下辺部に対応した位置から前側に突出して前記トンネル部の幅よりも大きい車幅方向のサイズを有するエンボス部をシートバックパネルに形成して車幅方向に沿う第1閉断面を形成すると共に、該クロスメンバの下辺部を部分的にトンネル部内へ延出形成し、該延出部の前端フランジ及び側端フランジをトンネル部の上面部及び側面部に各々接合して、トンネル部後端の両角部を含む第2閉断面を形成したことを特徴とするトンネル部の後端補強構造。
  2. 延出部がトンネル部の上面部よりも低い位置で且つ該上面部と平行に形成され、該延出部の先端フランジが上側への曲折部を介して上面部に接合されている請求項1記載のトンネル部の後端補強構造。
  3. シートベルトアンカをシートバックパネルの後面に接合されたクロスメンバの下部フランジに取付けた請求項1又は2記載のトンネル部の後端補強構造。
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