JPH0558347A - 自動車の下部車体構造 - Google Patents

自動車の下部車体構造

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Publication number
JPH0558347A
JPH0558347A JP24697091A JP24697091A JPH0558347A JP H0558347 A JPH0558347 A JP H0558347A JP 24697091 A JP24697091 A JP 24697091A JP 24697091 A JP24697091 A JP 24697091A JP H0558347 A JPH0558347 A JP H0558347A
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JP
Japan
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floor tunnel
reinforcing frame
reinforcing
side wall
body structure
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Application number
JP24697091A
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English (en)
Inventor
Ryuji Matsumura
隆二 松村
Masayuki Takamitsu
雅幸 高光
Yoshio Fujii
義雄 藤井
Atsushi Nishiyama
篤 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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  • Seats For Vehicles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 下部車体剛性を大幅に向上し得る安価に製作
可能で且つ軽量に構成可能な自動車の下部車体構造を提
供する。 【構成】 チェンジ開口部6に対応する位置で、フロア
トンネル2の上壁部2aと左右の側壁部2bの上面に接
合されてフロアトンネル2と閉断面構造をなす補強フレ
ーム8を設け、補強フレーム8にはチェンジ開口部6の
前後両側において夫々フロアトンネル2の上壁部2aと
閉断面構造をなす上壁補強部10と、フロアトンネル2
の左右の側壁部2bと夫々前後方向に細長の偏平な閉断
面構造をなす側壁補強部11とを設け、補強フレーム8
の左右両端部に形成された延長部8bをサイドシル4に
接合された左右のクロスメンバ9に夫々接続し、その延
長部8bにシート取付用のシート取付部14を設け、補
強フレーム8にチェンジ開口部6の外周縁に位置するシ
フトレバーブーツ取付用のブーツ取付部12を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の下部車体構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車のフロアパネルの車幅方
向中央部には、排気系やプロペラシャフトなどが挿通さ
れる前後方向に延びるフロアトンネルが突出状に形成さ
れ、フロアパネルの左右両端部にはサイドシルが接合さ
れ、通常左右のサイドシルは車幅方向向きの左右1対の
クロスメンバを介してフロアトンネルの側部に夫々接合
されている。この場合フロアトンネルの車幅方向の剛性
(フロアトンネルの左右方向開閉を規制する剛性)が十
分でないので、フロアトンネルを跨ぐトンネル補強部材
をフロアトンネルの上壁部及び左右の側壁部に接合し、
このトンネル補強部材とフロアトンネルとで閉断面構造
を形成するとともに、トンネル補強部材の両端部を左右
のクロスメンバの車幅方向内端部に夫々接合したものも
実用化されている(実開平1−158283号公報参
照)。前記クロスメンバの両端近傍上部には、フロント
シート装置の前部が支持部材を介して固定支持され、制
動時や衝突時に乗員に作用する慣性荷重をクロスメンバ
で支持するように構成されている。一方、フロアトンネ
ルの上壁部にはチェンジレバー取付用のチェンジ開口部
が形成され、開口部付近にチェンジレバーブーツの下端
部が接合されるが、チェンジ開口部付近のフロアトンネ
ルの上壁部のチェンジ開口部の4隅付近に応力集中によ
り疲労割れが発生するのを防ぐ為に、例えば、チェンジ
開口部の外縁部に枠状の開口部補強板を接合することも
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、トンネ
ル補強部材を設けることにより、フロアトンネルの車幅
方向剛性を向上できるが、チェンジ開口部付近の疲労割
れを防止することは出来ず、また、トンネル補強部材が
車室側へ大きく突出するため、スペース的に邪魔になり
且つ外観も悪化する。一方、前記開口部補強板をフロア
トンネルの上壁部に接合することで、チェンジ開口部付
近の応力条件を緩和して疲労割れを防止できるが、フロ
アトンネルの車幅方向剛性を向上させることはできな
い。そこで、トンネル補強部材と開口部補強板の両方を
設けると、部材数が増え、車体重量が増し、製作コスト
が高くなる。また、開口部補強板を設けてもフロアトン
ネルの上壁部自体の剛性はあまり改善されないので、長
期間使用しているうちに開口部補強板とそれに固定され
るシフトレバーブーツ間に隙間が発生し、騒音や熱がフ
ロアトンネルから車室内に侵入するという問題が発生す
る。更に、制動時や衝突時に乗員に作用する慣性荷重
を、クロスメンバで受止める関係上、クロスメンバを比
較的厚肉に構成し、その強度・剛性を十分に確保する必
要がある。
【0004】本発明の目的は、フロアトンネルの強度・
剛性を高め、チェンジレバー開口部付近の疲労割れを防
止出来、シート装置を支持する支持剛性を向上し得るよ
うな自動車の下部車体構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る自動車の
下部車体構造は、フロアパネルと、フロアパネルの中央
部に形成されたフロアトンネルと、フロアトンネルに形
成されシフトレバーの為のチェンジ開口部と、フロアパ
ネルの左右両端部に接合されたサイドシルとを備えた自
動車の下部車体構造において、前記チェンジ開口部に対
応する位置で、フロアトンネルの上壁部と左右の側壁部
の上面に接合されてフロアトンネルと閉断面構造をなす
補強フレームを設け、前記補強フレームにはチェンジ開
口部の前後両側において夫々フロアトンネルの上壁部と
閉断面構造をなす上壁補強部を設け、前記補強フレーム
の左右両端部をサイドシルに接合された左右のクロスメ
ンバに夫々接続したものである。
【0006】請求項2に係る自動車の下部車体構造は、
請求項1に記載の自動車の下部車体構造において、前記
補強フレームの車幅方向外端部には、フロアトンネルの
外側まで延びてクロスメンバに接続される延長部を形成
し、その延長部にシート取付用のシート取付部を設けた
ものである。
【0007】請求項3に係る自動車の下部車体構造は、
請求項1に記載の自動車の下部車体構造において、前記
補強フレームには、チェンジ開口部の外周縁に位置する
シフトレバーブーツ取付用のブーツ取付部を設けたもの
である。
【0008】請求項4に係る自動車の下部車体構造は、
請求項1に記載の自動車の下部車体構造において、前記
補強フレームには、フロアトンネルの左右の側壁部と夫
々前後方向に細長の偏平な閉断面構造をなす側壁補強部
を設けたものである。
【0009】請求項5に係る自動車の下部車体構造は、
請求項1に記載の自動車の下部車体構造において、前記
補強フレームは、前側の上壁補強部の左右両端部から一
体的にフロアトンネルの側壁部に沿って少なくともその
下端部まで延びる前部補強フレームと、後側の上壁補強
部の左右両端部から一体的にフロアトンネルの側壁部に
沿って少なくともその下端部まで延びる後部補強フレー
ムとからなるものである。
【0010】
【作用】請求項1に係る自動車の下部車体構造において
は、フロアトンネルに形成されたチェンジ開口部に対応
する位置で、フロアトンネルの上壁部と左右の側壁部の
上面に接合されてフロアトンネルと閉断面構造をなす補
強フレームが設けられ、この補強フレームの両端部が左
右のクロスメンバに夫々接続されているので、フロアト
ンネルの車幅方向の強度・剛性を大幅に向上出来、フロ
アトンネルの左右方向開閉に起因するフロアパネルの振
動を効果的に防止出来る。しかも、補強フレームにはチ
ェンジ開口部の前後両側においてフロアトンネルの上壁
部と閉断面構造をなす上壁補強部が夫々設けられている
ので、上壁補強部の計4枚の縦壁部でチェンジ開口部付
近のフロアトンネルの上壁部の強度・剛性を大幅に向上
出来、上壁補強部の高さを低くして補強フレームの車室
側への突出量を小さくし且つその外観の低下を防止で
き、チェンジ開口部の前後両端部における疲労割れを確
実に防止出来る。
【0011】請求項2に係る自動車の下部車体構造にお
いては、基本的に請求項1と同様の作用が得られるが、
補強フレームの車幅方向外端部にフロアトンネルの外側
まで延びてクロスメンバに接続される延長部が形成さ
れ、シート取付用のシート取付部がその延長部に設けら
れているので、制動時や衝突時にシート取付部に作用す
る前後方向向きの荷重を補強フレームでも受止めること
が出来、シート取付部の強度・剛性を大幅に向上出来
る。
【0012】請求項3に係る自動車の下部車体構造にお
いては、基本的に請求項1と同様の作用が得られるが、
チェンジ開口部の外周縁に位置する補強フレームの部分
に、シフトレバーブーツ取付用のブーツ取付部を設けて
あるので、フロアトンネルの上壁部の曲げ歪みなどによ
り補強フレームとシフトレバーブーツ間に隙間が発生す
ることを防止出来、フロアトンネルからの熱や騒音の侵
入を防止出来る。
【0013】請求項4に係る自動車の下部車体構造にお
いては、請求項1と同様の作用が得られるが、補強フレ
ームにはフロアトンネルの左右の側壁部と夫々前後方向
に細長の偏平な閉断面構造をなす側壁補強部が設けられ
ているので、フロアトンネルの側壁部の強度・剛性を大
幅に向上出来、車室側へ大きく突出することもないので
スペース的、外観的に有利である。
【0014】請求項5に係る自動車の下部車体構造にお
いては、請求項1と同様の作用が得られるが、補強フレ
ームが、前側の上壁補強部の左右両端部から一体的にフ
ロアトンネルの側壁部に沿って少なくともその下端部ま
で延びる前部補強フレームと、後側の上壁補強部の左右
両端部から一体的にフロアトンネルの側壁部に沿って少
なくともその下端部まで延びる後部補強フレームとから
なるので、前部補強フレーム部と後部補強フレーム部の
前後の4枚の縦壁部でもって、フロアトンネルの上壁部
及び左右の側壁部の強度・剛性を大幅に向上出来る。
【0015】
【発明の効果】前記作用の項で説明したように次のよう
な効果が得られる。請求項1に係る自動車の下部車体構
造によれば、一体部材からなる安価に製作可能で且つ比
較的軽量な補強フレームを設けることで、フロアトンネ
ルの車幅方向の強度・剛性を大幅に向上出来、フロアト
ンネルの左右方向への開閉などによるフロアパネルの振
動を効果的に防止出来ること、上壁補強部材の4枚の縦
壁部でもってチェンジ開口部付近のフロアトンネルの上
壁部の強度・剛性を更に大幅に向上出来、上壁補強部の
高さを低くして補強フレーム付近の外観の低下と車室側
への突出とを防止しつつ、チェンジ開口部の前後端部に
おける疲労割れを確実に防止出来ること、などの効果が
得られる。
【0016】請求項2に係る自動車の下部車体構造によ
れば、請求項1と同様の効果が得られるが、補強フレー
ムの延長部にシート取付用のシート取付部を設けてある
ので、制動時や衝突時にシート取付部に作用する前後方
向向きの荷重を補強フレームでも受止めることが出来、
シート取付部の強度・剛性を大幅に向上出来る。
【0017】請求項3に係る自動車の下部車体構造によ
れば、請求項1と同様の効果が得られるが、チェンジ開
口部の外周縁に位置する補強フレームの部分に、シフト
レバーブーツ取付用のブーツ取付部を設けてあるので、
補強フレームとシフトレバーブーツ間に隙間が発生する
ことを防止出来、フロアトンネルからの熱や騒音の侵入
を防止出来る。
【0018】請求項4に係る自動車の下部車体構造によ
れば、請求項1と同様の効果が得られるが、フロアトン
ネルの左右の側壁部と夫々前後方向に細長の偏平な閉断
面構造をなす側壁補強部を補強フレームに設けてあるの
で、フロアトンネルの側壁部の強度・剛性を大幅に向上
出来、車室側へ大きく突出することもないのでスペース
的、外観的に有利である。
【0019】請求項5に係る自動車の下部車体構造によ
れば、請求項1と同様の効果が得られるが、補強フレー
ムを、前側の上壁補強部の左右両端部から一体的にフロ
アトンネルの側壁部に沿って少なくともその下端部まで
延びる前部補強フレームと、後側の上壁補強部の左右両
端部から一体的にフロアトンネルの側壁部に沿って少な
くともその下端部まで延びる後部補強フレームとから構
成してあるので、フロアトンネルの上壁部及び左右の側
壁部の強度・剛性を大幅に向上出来る。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本実施例は、モノコックタイプの自動車の下部車
体構造に本発明を適用した場合のものである。尚、本実
施例では、自動車の前後左右を基準に前後左右を定義し
て説明する。自動車の下部車体構造について説明する
と、図1〜図3に示すように、自動車の車体下部にはフ
ロアパネル1が設けられ、フロアパネル1の車幅方向中
央部には排気管(図示略)などが挿通する前後方向に延
びるフロアトンネル2が突出状に形成され、フロアトン
ネル2の左右両側方のフロアパネル1の部分には略水平
なセンタフロア3が形成され、フロアパネル1の両端部
は前後方向に延びる左右1対のサイドシル4の上端近傍
部に夫々接合され、フロアトンネル2の上壁部2aの前
後方向中央部よりやや前側の部分にはシフトレバー5の
為のチェンジ開口部6が形成され、チェンジ開口部6の
前後両側付近のフロアトンネル2の上壁部2aには車幅
方向に延びる凹部7が形成され、チェンジ開口部6に対
応する位置にはフロアトンネル2の上壁部2a及び左右
の側壁部2bの上面に接合されてフロアトンネル2と閉
断面構造をなす補強フレーム8が設けられ、補強フレー
ム8に対応する位置には左右のセンタフロア3の上面に
接合されて閉断面構造をなす車幅方向に延びる左右1対
のクロスメンバ9が設けられ、補強フレーム8の両端部
はフロアトンネル2の下端部付近において左右のクロス
メンバ9の内端部に接続され、補強フレーム8とクロス
メンバ9とは一体部材で構成され、左右のクロスメンバ
9の車幅方向外端部に対応するセンタフロア3の部分に
は凹部3aが形成され、左右のクロスメンバ9の外端部
は凹部3aに沿って外方側へ延び左右のサイドシル4の
内側面に夫々接合されている。
【0021】前記補強フレーム8について説明すると、
補強フレーム8の略中央部にはチェンジ開口部6の前後
両側において前後の凹部7と閉断面構造をなす上壁補強
部10が車幅方向向きに突出状に設けられ、上壁補強部
10には略垂直な前後1対の計4枚の縦壁部10aが夫
々形成され、補強フレーム8の左部及び右部には側面視
略倒立台形状に形成された側壁補強部11が設けられ、
側壁補強部11にはフロアトンネル2の側壁部2bに対
して略垂直で且つ上方へ向けて拡大するように傾斜状に
配置された前後1対の縦壁部11aが形成され、側壁補
強部11とフロアトンネル2の側壁部2bとで前後方向
に細長の偏平な閉断面構造が形成され、チェンジ開口部
6に臨む上壁補強部10及び側壁補強部11の部分には
枠状フランジ部8aが形成され、枠状フランジ部8aは
チェンジ開口部6の外周縁に位置するフロアトンネル2
の部分に接合され、上壁補強部10の上端部と側壁補強
部11の上端部とでシフトレバー5の為のシフトレバー
ブーツ5a取付用の枠状のブーツ取付部12が形成さ
れ、補強フレーム8の両端部には車幅方向外方側へ延び
るクロスメンバ9の内端部と共通の延長部8bが形成さ
れ、延長部8bの前側上部にはフロントシート装置取付
用の支持部材13が取付けられるシート取付部14が形
成されている。
【0022】次に、前記自動車の下部車体構造にの作用
について説明する。フロアトンネル2に設けられる補強
フレーム8に、凹部7と閉断面構造をなす前後1対の上
壁補強部10と、側壁部2bと閉断面構造をなす左右1
対の側壁補強部11とを設けてあるので、フロアトンネ
ル2の強度・剛性を向上出来、フロアトンネル2の左右
方向開閉に起因するフロアパネル1の振動を効果的に抑
制出来る。しかも、補強フレーム8とクロスメンバ9を
一体部材で構成してあるので、その製作コストを低減出
来るとともに、車体に対する組付性も大幅に向上出来
る。また、上壁補強部10と凹部7とで形成される閉断
面構造でもってチェンジ開口部6付近の上壁部2aの部
分の強度・剛性を大幅に向上出来るので、縦壁部10a
を上下方向に小型化して補強フレーム8の外観の低下を
防止しつつ、チェンジ開口部6の付近における上壁部2
aの疲労割れを確実に防止出来る。更に、強度・剛性の
高い上壁補強部10と側壁補強部11とで形成されるブ
ーツ取付部12に対してシフトレバーブーツ5aを固定
してあるので、ブーツ取付部12とシフトレバーブーツ
5a間における隙間の発生を防止出来、フロアトンネル
2から車室内に熱や騒音が侵入することを防止出来る。
更に、シート取付部14をフロアトンネル2の下端部付
近の補強フレーム8の延長部8bに形成してあるので、
側壁部2bと閉断面構造をなす側壁補強部11で、制動
時や正面衝突時などにシート取付部14に作用する前後
方向向きの慣性荷重を受止めることが出来、シート装置
の支持剛性を向上出来る。しかも、側壁補強部11で形
成される閉断面構造が、前後方向に細長い偏平な形状に
形成され、車室側へ大きく突出することもないので、ス
ペース的及び外観的に有利なものとなる。
【0023】以上のように、簡単な構成で且つ安価に製
作可能な補強フレーム8でもって、フロアトンネル2の
強度・剛性を向上出来、フロアトンネル2の左右方向開
閉に起因するフロアパネル1の膜振動を効果的に抑制出
来ること、チェンジ開口部6の外縁部の疲労割れを確実
に防止出来ること、シート装置の支持剛性を向上出来る
こと、補強フレーム8が車室側へ大きく突出することを
防止してスペース的、外観的に有利であること、フロア
トンネル2からの熱や騒音の侵入を防止出来ること、な
どの効果を得ることが出来る。しかも、補強フレーム8
とクロスメンバ9を一体部材で構成してあるので、部品
点数を大幅に低減して製作コストを安価に出来るととも
に車体重量を大幅に軽減出来、車体に対する組付性も大
幅に向上出来る。尚、図4に示すように、左右のクロス
メンバ9Aを補強フレーム8Aとは別部材で構成し、ク
ロスメンバ9Aの内端部を補強フレーム8Aの延長部8
bの外端部に接合してもよい。
【0024】次に、前記自動車の下部車体構造の別実施
例について説明する。尚、前記実施例と同一部材には同
一符号を付してその詳細な説明を省略する。図5・図6
に示すように、前記側壁補強部11が前後に2分割さ
れ、前側の側壁補強部11Aは前側の上壁補強部10の
左右両端部から一体的にフロアトンネル2の側壁部2b
に沿ってその下端部まで形成され、後側の側壁補強部1
1Bは後側の上壁補強部10の左右両端部から一体的に
フロアトンネル2の側壁部2bに沿って下端部まで形成
され、前側の左右の側壁補強部11Aと前側の上壁補強
部11とで前部補強フレーム20が形成され、後側の左
右の側壁補強部11Bと後側の上壁補強部10とで後部
補強フレーム21が形成され、前部補強フレーム20及
び後部補強フレーム21の左右両端部にはセンタフロア
3に沿って車幅方向外方側へ延びる延長部20a・21
aが夫々形成され、両補強フレーム20・21で補強フ
レーム8Bが構成されている。
【0025】前記クロスメンバ9が前後に2分割され、
前後のクロスメンバ9B・9Cは、前側のクロスメンバ
9Bの後側のフランジ部9aと、後側のクロスメンバ9
Cの前側のフランジ部9bとを重合させた状態でセンタ
フロア3に接合され、クロスメンバ9Bの内端部は前部
補強フレーム20の延長部20aに連なって設けられ、
クロスメンバ9Bと前部補強フレーム20とは一体部材
で構成され、後側のクロスメンバ9Cの内端部は後部補
強フレーム21の延長部21aに連なって設けられ、ク
ロスメンバ9Cと後部補強フレーム21とは一体部材で
構成され、クロスメンバ9B及び前部補強フレーム20
は、クロスメンバ9C及び後部補強フレーム21よりも
厚肉に構成され、前部補強フレーム20の延長部20a
にはシート取付部14が形成されている。この自動車の
下部車体構造においては、前記実施例と同様の効果が得
られるとともに、前後のクロスメンバ9B・9Cの4枚
の縦壁部でもってフロアパネル1の振動を効果的に抑制
出来る。
【0026】尚、前記前部補強フレーム20をクロスメ
ンバ9Bと別部材で構成し、後部補強フレーム21をク
ロスメンバ9Cと別部材で構成してもよい。尚、本実施
例では、モノコックタイプの自動車に本発明を適用した
が、シャシフレーム付きの自動車に対しても本発明を同
様に適用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の下部車体構造の要部斜視図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】図1の3−3線断面図である。
【図4】変形例に係る自動車の下部車体構造の図1相当
図である。
【図5】別実施例に係る自動車の下部車体構造の図1相
当図である。
【図6】図5の6−6線断面図である。
【符号の説明】
1 フロアパネル 2 フロアトンネル 2a 上壁部 2b 側壁部 4 サイドシル 5 シフトレバー 5a シフトレバーブーツ 6 チェンジ開口部 8・8A・8B 補強フレーム 8b・20a・21a 延長部 9・9A・9B・9C クロスメンバ 10 上壁補強部 11 側壁補強部 11A 前部側壁補強部 11B 後部側壁補強部 12 ブーツ取付部 14 シート取付部 20 前部補強フレーム 21 後部補強フレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西山 篤 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロアパネルと、フロアパネルの中央部
    に形成されたフロアトンネルと、フロアトンネルに形成
    されシフトレバーの為のチェンジ開口部と、フロアパネ
    ルの左右両端部に接合されたサイドシルとを備えた自動
    車の下部車体構造において、 前記チェンジ開口部に対応する位置で、フロアトンネル
    の上壁部と左右の側壁部の上面に接合されてフロアトン
    ネルと閉断面構造をなす補強フレームを設け、 前記補強フレームにはチェンジ開口部の前後両側におい
    て夫々フロアトンネルの上壁部と閉断面構造をなす上壁
    補強部を設け、 前記補強フレームの左右両端部をサイドシルに接合され
    た左右のクロスメンバに夫々接続したことを特徴とする
    自動車の下部車体構造。
  2. 【請求項2】 前記補強フレームの車幅方向外端部に
    は、フロアトンネルの外側まで延びてクロスメンバに接
    続される延長部を形成し、その延長部にシート取付用の
    シート取付部を設けたことを特徴とする請求項1に記載
    の自動車の下部車体構造。
  3. 【請求項3】 前記補強フレームには、チェンジ開口部
    の外周縁に位置するシフトレバーブーツ取付用のブーツ
    取付部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の自動
    車の下部車体構造。
  4. 【請求項4】 前記補強フレームには、フロアトンネル
    の左右の側壁部と夫々前後方向に細長の偏平な閉断面構
    造をなす側壁補強部を設けたことを特徴とする請求項1
    に記載の自動車の下部車体構造。
  5. 【請求項5】 前記補強フレームは、前側の上壁補強部
    の左右両端部から一体的にフロアトンネルの側壁部に沿
    って少なくともその下端部まで延びる前部補強フレーム
    と、後側の上壁補強部の左右両端部から一体的にフロア
    トンネルの側壁部に沿って少なくともその下端部まで延
    びる後部補強フレームとからなることを特徴とする請求
    項1に記載の自動車の下部車体構造。
JP24697091A 1991-08-31 1991-08-31 自動車の下部車体構造 Pending JPH0558347A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100324956B1 (ko) * 1999-12-31 2002-02-28 이계안 차량용 시트의 마운팅 구조
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