JPH059470A - 有機エレクトロルミネツセンス素子 - Google Patents
有機エレクトロルミネツセンス素子Info
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- JPH059470A JPH059470A JP3015478A JP1547891A JPH059470A JP H059470 A JPH059470 A JP H059470A JP 3015478 A JP3015478 A JP 3015478A JP 1547891 A JP1547891 A JP 1547891A JP H059470 A JPH059470 A JP H059470A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】発光効率及び輝度が高い有機エレクトロルミネ
ッセンス素子を提供する。 【構成】有機化合物からなり互いに積層された蛍光体発
光層３及び正孔輸送層４が陰極１及び陽極２間に配され
た有機エレクトロルミネッセンス素子であって、蛍光体
発光層は下式 （Ｑ，Ｑ´は各々置換基を有してもよいベンゼン環又は
ナフタレン環の残基を表わし、Ａは-(CH2)n-0-(CH2)n-
(ｎは１〜２の整数）又は炭素数２〜８の直鎖又は分岐
アルキレンを表わし、ＭはＢｅ，Ｍｇ，Ｃａ，Ｚｎ，Ｃ
ｄ，Ｃｒ，Ｎｉ，Ｔｉ，Ｓｎ，Ｖ，Ｐｂ，Ｆｅ，Ｃｕ，
Ｓｒ，Ｂａ，Ｇａ又はＣｏを表わす）で示される電界発
光化合物を含むことを特徴とする。
ッセンス素子を提供する。 【構成】有機化合物からなり互いに積層された蛍光体発
光層３及び正孔輸送層４が陰極１及び陽極２間に配され
た有機エレクトロルミネッセンス素子であって、蛍光体
発光層は下式 （Ｑ，Ｑ´は各々置換基を有してもよいベンゼン環又は
ナフタレン環の残基を表わし、Ａは-(CH2)n-0-(CH2)n-
(ｎは１〜２の整数）又は炭素数２〜８の直鎖又は分岐
アルキレンを表わし、ＭはＢｅ，Ｍｇ，Ｃａ，Ｚｎ，Ｃ
ｄ，Ｃｒ，Ｎｉ，Ｔｉ，Ｓｎ，Ｖ，Ｐｂ，Ｆｅ，Ｃｕ，
Ｓｒ，Ｂａ，Ｇａ又はＣｏを表わす）で示される電界発
光化合物を含むことを特徴とする。
Description
【０００１】
【技術分野】本発明は電界発光素子に関し、特に有機化
合物を発光体として構成される有機エレクトロルミネッ
センス素子（以下、有機ＥＬ素子という）に関する。
合物を発光体として構成される有機エレクトロルミネッ
センス素子（以下、有機ＥＬ素子という）に関する。
【０００２】
【背景技術】この種の有機ＥＬ素子として、図１に示す
ように、陰極である金属電極１と陽極である透明電極２
との間に有機化合物からなり互いに積層された有機蛍光
体薄膜３及び有機正孔輸送層４が配された二層構造のも
のや、図２に示すように、金属電極１と透明電極２との
間に互いに積層された有機電子輸送層５、有機蛍光体薄
膜３及び有機正孔輸送層４が配された三層構造のものが
知られている。ここで、有機正孔輸送層４は陽極から正
孔を注入させ易くする機能と電子をブロックする機能と
を有し、有機電子輸送層５は陰極から電子を注入させ易
くする機能を有している。
ように、陰極である金属電極１と陽極である透明電極２
との間に有機化合物からなり互いに積層された有機蛍光
体薄膜３及び有機正孔輸送層４が配された二層構造のも
のや、図２に示すように、金属電極１と透明電極２との
間に互いに積層された有機電子輸送層５、有機蛍光体薄
膜３及び有機正孔輸送層４が配された三層構造のものが
知られている。ここで、有機正孔輸送層４は陽極から正
孔を注入させ易くする機能と電子をブロックする機能と
を有し、有機電子輸送層５は陰極から電子を注入させ易
くする機能を有している。
【０００３】これら有機ＥＬ素子において、透明電極２
の外側にはガラス基板６が配されており、金属電極１か
ら注入された電子と透明電極２から有機蛍光体薄膜３へ
注入された正孔との再結合によって励起子が生じ、この
励起子が放射失活する過程で光を放ち、この光が透明電
極２及びガラス基板６を介して外部に放出されることに
なる。
の外側にはガラス基板６が配されており、金属電極１か
ら注入された電子と透明電極２から有機蛍光体薄膜３へ
注入された正孔との再結合によって励起子が生じ、この
励起子が放射失活する過程で光を放ち、この光が透明電
極２及びガラス基板６を介して外部に放出されることに
なる。
【０００４】さらに、蛍光体薄膜を主成分の有機質ホス
ト物質と副成分の蛍光性ゲスト物質とから形成して、安
定な発光ををなす有機ＥＬ素子も開発されている。しか
しながら、上述した構成の従来の有機ＥＬ素子におい
て、一般に低電圧で発光をなすけれども、更に高輝度で
発光する有機ＥＬ素子が望まれている。
ト物質と副成分の蛍光性ゲスト物質とから形成して、安
定な発光ををなす有機ＥＬ素子も開発されている。しか
しながら、上述した構成の従来の有機ＥＬ素子におい
て、一般に低電圧で発光をなすけれども、更に高輝度で
発光する有機ＥＬ素子が望まれている。
【０００５】
【発明の目的】本発明は、上述した要望を満たすべくな
されたものであって、長期間安定して高輝度にて発光さ
せることができる有機ＥＬ素子を提供することを目的と
する。
されたものであって、長期間安定して高輝度にて発光さ
せることができる有機ＥＬ素子を提供することを目的と
する。
【０００６】
【発明の構成】本発明による有機エレクトロルミネッセ
ンス素子においては、有機化合物からなり互いに積層さ
れた蛍光体発光層及び正孔輸送層が陰極及び陽極間に配
された有機エレクトロルミネッセンス素子であって、前
記蛍光体発光層は下記化学式１
ンス素子においては、有機化合物からなり互いに積層さ
れた蛍光体発光層及び正孔輸送層が陰極及び陽極間に配
された有機エレクトロルミネッセンス素子であって、前
記蛍光体発光層は下記化学式１
【０００７】
【化１】
【０００８】（上記化学式１中、Ｑ，Ｑ´はそれぞれ置
換基を有してもよいベンゼン環又はナフタレン環の残基
を表わし、Ａは-(CH2)n-0-(CH2)n-(nは１〜２の整数を
表わす）又は炭素数２〜８の直鎖又は分岐アルキレンを
表わし、ＭはＢｅ，Ｍｇ，Ｃａ，Ｚｎ，Ｃｄ，Ｃｒ，Ｎ
ｉ，Ｔｉ，Ｓｎ，Ｖ，Ｐｂ，Ｆｅ，Ｃｕ，Ｓｒ，Ｂａ，
Ｇａ又はＣｏを表わす）で示される電界発光化合物を含
むことを特徴とする。
換基を有してもよいベンゼン環又はナフタレン環の残基
を表わし、Ａは-(CH2)n-0-(CH2)n-(nは１〜２の整数を
表わす）又は炭素数２〜８の直鎖又は分岐アルキレンを
表わし、ＭはＢｅ，Ｍｇ，Ｃａ，Ｚｎ，Ｃｄ，Ｃｒ，Ｎ
ｉ，Ｔｉ，Ｓｎ，Ｖ，Ｐｂ，Ｆｅ，Ｃｕ，Ｓｒ，Ｂａ，
Ｇａ又はＣｏを表わす）で示される電界発光化合物を含
むことを特徴とする。
【０００９】以下に本発明を図表を参照しつつ説明す
る。本発明の有機ＥＬ素子は、図１に示した構造の有機
ＥＬ素子と同様であって、有機化合物の蛍光体発光層３
及び正孔輸送層４を一対の電極１,２間に薄膜として積
層、成膜したものである。さらに、本発明による有機Ｅ
Ｌ素子においては、蛍光体層３を形成する上記化学式１
で示される電界発光化合物の具体的な構造は、下記の化
学式２ないし７で示されるものである。
る。本発明の有機ＥＬ素子は、図１に示した構造の有機
ＥＬ素子と同様であって、有機化合物の蛍光体発光層３
及び正孔輸送層４を一対の電極１,２間に薄膜として積
層、成膜したものである。さらに、本発明による有機Ｅ
Ｌ素子においては、蛍光体層３を形成する上記化学式１
で示される電界発光化合物の具体的な構造は、下記の化
学式２ないし７で示されるものである。
【００１０】
【化２】
【００１１】
【化３】
【００１２】
【化４】
【００１３】
【化５】
【００１４】
【化６】
【００１５】
【化７】
【００１６】（上記化学式２ないし７中、Ａは-(CH2)n-
0-(CH2)n-(ｎは１〜２の整数を表わす）又は炭素数２〜
８の直鎖又は分岐アルキレンを表わし、ＭはＢｅ，Ｍ
ｇ，Ｃａ，Ｚｎ，Ｃｄ，Ｃｒ，Ｎｉ，Ｔｉ，Ｓｎ，Ｖ，
Ｐｂ，Ｆｅ，Ｃｕ，Ｓｒ，Ｂａ，Ｇａ又はＣｏを表わ
し、Ｒ1〜Ｒ12はそれぞれ水素，アルキル基，アルコキ
シ基，ニトロ基又はハロゲン表わす。）この蛍光体薄膜
３を形成する上記化学式２ないし７で表わされる電界発
光化合物は、表１及び表２に示す官能基Ｒ1〜Ｒ12、架
橋基Ａ及び中心原子Ｍの組み合わせを有する発光体No.
Ｌ1〜No.Ｌ38が好ましい。なお、表中、符号−は官能基
が存在しないことを示す。
0-(CH2)n-(ｎは１〜２の整数を表わす）又は炭素数２〜
８の直鎖又は分岐アルキレンを表わし、ＭはＢｅ，Ｍ
ｇ，Ｃａ，Ｚｎ，Ｃｄ，Ｃｒ，Ｎｉ，Ｔｉ，Ｓｎ，Ｖ，
Ｐｂ，Ｆｅ，Ｃｕ，Ｓｒ，Ｂａ，Ｇａ又はＣｏを表わ
し、Ｒ1〜Ｒ12はそれぞれ水素，アルキル基，アルコキ
シ基，ニトロ基又はハロゲン表わす。）この蛍光体薄膜
３を形成する上記化学式２ないし７で表わされる電界発
光化合物は、表１及び表２に示す官能基Ｒ1〜Ｒ12、架
橋基Ａ及び中心原子Ｍの組み合わせを有する発光体No.
Ｌ1〜No.Ｌ38が好ましい。なお、表中、符号−は官能基
が存在しないことを示す。
【００１７】
【表１】
【００１８】
【表２】
【００１９】陰極１には、仕事関数が小さな金属、例え
ば厚さが約 100〜5000Å程度のアルミニウム、マグネシ
ウム、インジウム、銀又は各々の合金が用い得る。ま
た、陽極２には、仕事関数の大きな導電性材料、例えば
厚さが1000〜3000Å程度のインジウムすず酸化物（ＩＴ
Ｏ）又は厚さが 800〜1500Å程度の金が用い得る。な
お、金を電極材料として用いた場合には、電極は半透明
の状態となる。
ば厚さが約 100〜5000Å程度のアルミニウム、マグネシ
ウム、インジウム、銀又は各々の合金が用い得る。ま
た、陽極２には、仕事関数の大きな導電性材料、例えば
厚さが1000〜3000Å程度のインジウムすず酸化物（ＩＴ
Ｏ）又は厚さが 800〜1500Å程度の金が用い得る。な
お、金を電極材料として用いた場合には、電極は半透明
の状態となる。
【００２０】また、有機正孔輸送層４には、更に下記化
学式８ないし１９のＣＴＭ（Carrier Transporting Mat
erials ）として知られる化合物を単独、もしくは混合
物として用い得る。
学式８ないし１９のＣＴＭ（Carrier Transporting Mat
erials ）として知られる化合物を単独、もしくは混合
物として用い得る。
【００２１】
【化８】
【００２２】
【化９】
【００２３】
【化１０】
【００２４】
【化１１】
【００２５】
【化１２】
【００２６】
【化１３】
【００２７】
【化１４】
【００２８】
【化１５】
【００２９】
【化１６】
【００３０】
【化１７】
【００３１】
【化１８】
【００３２】
【化１９】
【００３３】また、図１においては陰極１及び陽極２間
に有機蛍光体薄膜３及び有機正孔輸送層４を配した二層
構造としたが、図２の如く陰極１及び蛍光体薄膜３間
に、例えばオキサジアゾール誘導体等からなる有機電子
輸送層５を配した三層構造の有機ＥＬ素子としても同様
の効果を奏する。さらに、図２の如き三層構造として、
蛍光体薄膜をいわゆるホスト及びゲスト物質の混合物と
して形成し、例えば主成分の有機質ホスト物質としてテ
トラフェニルブタジエン誘導体を用い、上記化学式２な
いし７で示される化合物を副成分の蛍光性ゲスト物質と
して形成してもよく同様の効果を奏する。
に有機蛍光体薄膜３及び有機正孔輸送層４を配した二層
構造としたが、図２の如く陰極１及び蛍光体薄膜３間
に、例えばオキサジアゾール誘導体等からなる有機電子
輸送層５を配した三層構造の有機ＥＬ素子としても同様
の効果を奏する。さらに、図２の如き三層構造として、
蛍光体薄膜をいわゆるホスト及びゲスト物質の混合物と
して形成し、例えば主成分の有機質ホスト物質としてテ
トラフェニルブタジエン誘導体を用い、上記化学式２な
いし７で示される化合物を副成分の蛍光性ゲスト物質と
して形成してもよく同様の効果を奏する。
【００３４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による有機
ＥＬ素子においては、有機化合物からなり互いに積層さ
れた蛍光体発光層及び正孔輸送層が陰極及び陽極間に配
された構成の有機ＥＬ素子であって、蛍光体発光層が上
記化学式１で示される電界発光化合物を含む蛍光体薄膜
からなるので、低電圧にて効率良く高輝度で発光させる
ことができる。
ＥＬ素子においては、有機化合物からなり互いに積層さ
れた蛍光体発光層及び正孔輸送層が陰極及び陽極間に配
された構成の有機ＥＬ素子であって、蛍光体発光層が上
記化学式１で示される電界発光化合物を含む蛍光体薄膜
からなるので、低電圧にて効率良く高輝度で発光させる
ことができる。
【００３５】
［実施例（１）］ＩＴＯガラス上に正孔輸送層として
Ｎ，Ｎ´−ジフェニル−Ｎ，Ｎ´−ビス（３メチルフェ
ニル）−１，１´−ビフェニル−４，４´−ジアミンを
１．５×１０￣5Ｔorrの真空下で加熱し、500Åの厚さ
に蒸着した。次に下記化学式２０で示される化合物を発
光層として２．０×１０￣5Ｔorrの真空下で加熱し、 5
00Åの厚さに蒸着した。次にメタルマスクを介して陰極
としてマグネシウムとアルミニウムとを各々蒸着速度１
０Å／ｓｅｃと１Å／ｓｅｃとで１．３×１０￣5Ｔorr
の真空下で1000Åの厚さに蒸着し、素子を作成した。
Ｎ，Ｎ´−ジフェニル−Ｎ，Ｎ´−ビス（３メチルフェ
ニル）−１，１´−ビフェニル−４，４´−ジアミンを
１．５×１０￣5Ｔorrの真空下で加熱し、500Åの厚さ
に蒸着した。次に下記化学式２０で示される化合物を発
光層として２．０×１０￣5Ｔorrの真空下で加熱し、 5
00Åの厚さに蒸着した。次にメタルマスクを介して陰極
としてマグネシウムとアルミニウムとを各々蒸着速度１
０Å／ｓｅｃと１Å／ｓｅｃとで１．３×１０￣5Ｔorr
の真空下で1000Åの厚さに蒸着し、素子を作成した。
【００３６】この様にして作成した素子にＩＴＯ電極を
陽極として２８Ｖの直流電圧を印加したところ650mA/cm
2の電流密度で116cd/m2の輝度を得た。この素子の発光
スペクトルは550nmにピークをもち、黄緑〜黄色の発光
を得た。
陽極として２８Ｖの直流電圧を印加したところ650mA/cm
2の電流密度で116cd/m2の輝度を得た。この素子の発光
スペクトルは550nmにピークをもち、黄緑〜黄色の発光
を得た。
【００３７】
【化２０】
【００３８】［実施例（２）］実施例（１）の発光層を
成膜する迄は、同方法で成膜し、その後電子輸送層とし
て２−（４'−ｔ−ブチルフェニル）−５−（４''−ビ
フェニル）−１，３，４−オキサジアゾールを１．２×
１０￣5Ｔorrの真空下で加熱し、300Åの厚さに蒸着し
た。次に、実施例（１）と同方法で陰極を成膜し、素子
を作成した。
成膜する迄は、同方法で成膜し、その後電子輸送層とし
て２−（４'−ｔ−ブチルフェニル）−５−（４''−ビ
フェニル）−１，３，４−オキサジアゾールを１．２×
１０￣5Ｔorrの真空下で加熱し、300Åの厚さに蒸着し
た。次に、実施例（１）と同方法で陰極を成膜し、素子
を作成した。
【００３９】この様にして作成した素子にＩＴＯ電極を
陽極として２９Ｖの直流電圧を印加したところ、425mA
／cm2の電流密度で234cd/m2の輝度を得た。この素子の
発光スペクトルは560nmにピークをもち、黄色の発光を
得た。 ［実施例（３）］正孔輸送層迄は、実施例（１）と同方
法で成膜し、その後、下記化学式２１で示されるテトラ
フェニルブタジエン誘導体と、実施例（１）の発光層に
用いた化合物とを各々蒸着速度１０Å／secと０．１Å
／ｓｅｃとで１．０×１０￣5Ｔorrの真空下で400Åの
厚さに蒸着し、発光層とし、次に実施例（２）と同方法
で電子輸送層を200Å成膜した後に陰極を成膜し、素子
を作成した。
陽極として２９Ｖの直流電圧を印加したところ、425mA
／cm2の電流密度で234cd/m2の輝度を得た。この素子の
発光スペクトルは560nmにピークをもち、黄色の発光を
得た。 ［実施例（３）］正孔輸送層迄は、実施例（１）と同方
法で成膜し、その後、下記化学式２１で示されるテトラ
フェニルブタジエン誘導体と、実施例（１）の発光層に
用いた化合物とを各々蒸着速度１０Å／secと０．１Å
／ｓｅｃとで１．０×１０￣5Ｔorrの真空下で400Åの
厚さに蒸着し、発光層とし、次に実施例（２）と同方法
で電子輸送層を200Å成膜した後に陰極を成膜し、素子
を作成した。
【００４０】
【化２１】
【００４１】この様にして作成した素子にＩＴＯ電極を
陽極として25.7Ｖの直流電圧を印加したところ167.5 mA
/cm2の電流密度で626cd/m2の輝度を得た。この素子の発
光スペクトルは455nmにピークをもち、青色の発光を得
た。 ［実施例（４）］発光層に、下記化学式２２で示される
化合物を用いた以外は実施例（１）と同方法出素子を作
成した。
陽極として25.7Ｖの直流電圧を印加したところ167.5 mA
/cm2の電流密度で626cd/m2の輝度を得た。この素子の発
光スペクトルは455nmにピークをもち、青色の発光を得
た。 ［実施例（４）］発光層に、下記化学式２２で示される
化合物を用いた以外は実施例（１）と同方法出素子を作
成した。
【００４２】この様にして作成した素子にＩＴＯ電極を
陽極として30Ｖの直流電圧を印加したところ525mA/cm2
の電流密度で83cd/m2の輝度を得た。この素子の発光ス
ペクトルは565nmにピークをもち、黄色の発光を得た。
陽極として30Ｖの直流電圧を印加したところ525mA/cm2
の電流密度で83cd/m2の輝度を得た。この素子の発光ス
ペクトルは565nmにピークをもち、黄色の発光を得た。
【００４３】
【化２２】
【００４４】［実施例（５）］発光層に実施例（４）の
発光層に用いた化合物を用いた以外は、実施例（２）と
同方法で素子を作成した。この様にして作成した素子に
ＩＴＯを陽極として32Ｖの直流電圧を印加したところ10
7.5mA/cm2の電流密度で 125cd/m2の輝度を得た。この素
子の発光スペクトルは575nmにピークをもち、黄色〜橙
色の発光を得た。
発光層に用いた化合物を用いた以外は、実施例（２）と
同方法で素子を作成した。この様にして作成した素子に
ＩＴＯを陽極として32Ｖの直流電圧を印加したところ10
7.5mA/cm2の電流密度で 125cd/m2の輝度を得た。この素
子の発光スペクトルは575nmにピークをもち、黄色〜橙
色の発光を得た。
【００４５】［実施例（６）］実施例（３）において、
発光層に用いた実施例（１）の発光物質を実施例（４）
の発光物質に替えた以外は実施例（３）と同方法で素子
を作成した。この様にして作成した素子に、ＩＴＯ電極
を陽極として26Ｖの直流電圧を印加したところ 125mA/c
m2の電流密度で 455cd/m2の輝度を得た。この素子の発
光スペクトルは、460nmにピークをもち、青色の発光を
得た。
発光層に用いた実施例（１）の発光物質を実施例（４）
の発光物質に替えた以外は実施例（３）と同方法で素子
を作成した。この様にして作成した素子に、ＩＴＯ電極
を陽極として26Ｖの直流電圧を印加したところ 125mA/c
m2の電流密度で 455cd/m2の輝度を得た。この素子の発
光スペクトルは、460nmにピークをもち、青色の発光を
得た。
【００４６】［実施例（７）］発光層に、下記化学式２
３で示される化合物を用いた以外は実施例（１）と同方
法で素子を作成した。この様にして作成した素子にＩＴ
Ｏ電極を陽極として24Ｖの直流電圧を印加したところ40
0mA/cm2の電流密度で19cd/m2の輝度の青色の発光を得
た。
３で示される化合物を用いた以外は実施例（１）と同方
法で素子を作成した。この様にして作成した素子にＩＴ
Ｏ電極を陽極として24Ｖの直流電圧を印加したところ40
0mA/cm2の電流密度で19cd/m2の輝度の青色の発光を得
た。
【００４７】
【化２３】
【００４８】［実施例（８）］発光層に実施例（７）の
発光層に用いた化合物を用いた以外は、実施例（２）と
同方法で素子を作成した。この様にして作成した素子に
ＩＴＯ電極を陰極として23Ｖの直流電圧を印加したとこ
ろ325mA/cm2の電流密度で116cd/m2の輝度を得た。この
素子の発光スペクトルは485nmにピークをもち青色の発
光を得た。
発光層に用いた化合物を用いた以外は、実施例（２）と
同方法で素子を作成した。この様にして作成した素子に
ＩＴＯ電極を陰極として23Ｖの直流電圧を印加したとこ
ろ325mA/cm2の電流密度で116cd/m2の輝度を得た。この
素子の発光スペクトルは485nmにピークをもち青色の発
光を得た。
【００４９】［実施例（９）］実施例（３）において、
発光層に用いた実施例（１）の発光物質を実施例（７）
の発光物質に替えた以外は実施例（３）と同方法で素子
を作成した。この様にして作成した素子に、ＩＴＯ電極
を陽極として25.4Ｖの直流電圧を印加したところ、750m
A/cm2の電流密度で 267cd/m2の輝度を得た。この素子の
発光スペクトルは465nmにピークをもち、青色の発光を
得た。
発光層に用いた実施例（１）の発光物質を実施例（７）
の発光物質に替えた以外は実施例（３）と同方法で素子
を作成した。この様にして作成した素子に、ＩＴＯ電極
を陽極として25.4Ｖの直流電圧を印加したところ、750m
A/cm2の電流密度で 267cd/m2の輝度を得た。この素子の
発光スペクトルは465nmにピークをもち、青色の発光を
得た。
【００５０】［実施例（１０）］発光層に、下記化学式
２４で示される化合物を用いた以外は実施例（１）と同
方法で素子を作成した。この様にして作成した素子で青
色の発光を得た。
２４で示される化合物を用いた以外は実施例（１）と同
方法で素子を作成した。この様にして作成した素子で青
色の発光を得た。
【００５１】
【化２４】
【００５２】［実施例（１１）］発光層に実施例（10)
の発光層に用いた化合物を用いた以外は、実施例（２）
と同方法で素子を作成した。この様にして作成した素子
で青色の発光を得た。 ［実施例（１２）］実施例（３）において、発光層に用
いた実施例（１）の発光物質を実施例(10)の発光物質に
替えた以外は実施例（３）と同方法で素子を作成した。
の発光層に用いた化合物を用いた以外は、実施例（２）
と同方法で素子を作成した。この様にして作成した素子
で青色の発光を得た。 ［実施例（１２）］実施例（３）において、発光層に用
いた実施例（１）の発光物質を実施例(10)の発光物質に
替えた以外は実施例（３）と同方法で素子を作成した。
【００５３】この様にして作成した素子に、ＩＴＯ電極
を陽極として23.7Ｖの直流電圧を印加したところ、775m
A/cm2の電流密度で210cd/m2の輝度を得た。この素子の
発光スペクトルは、480nmにピークをもち、青色の発光
を得た。
を陽極として23.7Ｖの直流電圧を印加したところ、775m
A/cm2の電流密度で210cd/m2の輝度を得た。この素子の
発光スペクトルは、480nmにピークをもち、青色の発光
を得た。
【図１】二層構造の有機ＥＬ素子を示す構造図である。
【図２】三層構造の有機ＥＬ素子を示す構造図である。
１……金属電極（陰極）
２……透明電極（陽極）
３……有機蛍光体薄膜
４……有機正孔輸送層
５……有機電子輸送層
６……ガラス基板
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 仲田 仁
埼玉県入間郡鶴ケ島町富士見６丁目１番１
号パイオニア株式会社総合研究所内
(72)発明者 佐藤 義一
東京都北区志茂３丁目26番８号
(72)発明者 野村 正治
東京都北区志茂３丁目26番８号
Claims (3)
- 【請求項１】 有機化合物からなり互いに積層された蛍
光体発光層及び正孔輸送層が陰極及び陽極間に配された
有機エレクトロルミネッセンス素子であって、前記蛍光
体発光層は下記化学式１ 【化１】 （上記化学式１中、Ｑ，Ｑ´はそれぞれ置換基を有して
もよいベンゼン環又はナフタレン環の残基を表わし、Ａ
は-(CH2)n-0-(CH2)n-(ｎは１〜２の整数を表わす）又は
炭素数２〜８の直鎖又は分岐アルキレンを表わし、Ｍは
Ｂｅ，Ｍｇ，Ｃａ，Ｚｎ，Ｃｄ，Ｃｒ，Ｎｉ，Ｔｉ，Ｓ
ｎ，Ｖ，Ｐｂ，Ｆｅ，Ｃｕ，Ｓｒ，Ｂａ，Ｇａ又はＣｏ
を表わす）で示される電界発光化合物を含むことを特徴
とする有機エレクトロルミネッセンス素子。 - 【請求項２】 前記陰極及び前記蛍光体層間に有機電子
輸送層が配されたことを特徴とする請求項１記載の有機
エレクトロルミネッセンス素子。 - 【請求項３】 前記蛍光体発光層は前記電界発光化合物
と異なる第２電界発光化合物を含み、前記第２電界発光
化合物の含有割合は前記電界発光化合物の含有割合より
も大であることを特徴とする請求項２記載の有機エレク
トロルミネッセンス素子。
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