JPH0563696A - 仲介通信方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 データベースの内容に人が関与せず、個人の
秘密保持を可能とし、業者が仲介サービスを容易に提供
できる仲介通信方式。 【構成】 複数の種類の仲介業者に共通の情報を扱う共
通センタ２と、個別の仲介業者ごとの情報を扱う仲介シ
ステム個別センタ３〜５と、顧客，共通センタ，仲介シ
ステム個別センタ相互間の通信を行う通信網１で構成す
る。同一顧客の情報を共通センタの第１データベース８
と個別センタの第２データベース９−１〜９−３に分け
て蓄積し、第２データベースの内容から要求側と提供側
の情報を照合し、両者の条件が一致したとき、第１デー
タベースの内容にもとづき要求側と提供側の相互通信を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、データベースを利用し
て、相互に相手を知らない両者を仲介する機能を有する
仲介通信方式に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、リサイクルに関して提供側と
要求側，結婚に関して男性と女性，職業に関して求職側
と求人側等の相互の出会いを仲介する業者があった。

【０００３】しかし、人手を介するため、コストが高く
結果として料金が高くなり、また、取扱業者に個人情報
が知れる等の問題があり、手軽に利用できなかった。

【０００４】また通信網を利用してデータベースをアク
セスする形態も考えられている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来の通信網を利用し
てデータベースをアクセスする形態は、顧客管理が面倒
であるとともに信用の問題などで中小業者がサービスを
提供することは容易ではなかった。

【０００６】本発明の目的は、従来の問題点を解決し、
低コストで手軽に利用できる仲介通信方式を提供するこ
とにある。

【０００７】本発明の他の目的は、原則的にデータベー
スの内容に人が関与しないため、個人の秘密が保たれや
すい仲介システムを実現することにある。

【０００８】また本発明の他の目的は、業者等が仲介サ
ービスを容易に提供できるような仲介業務共通のシステ
ムを提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、通信網を介して情報を蓄積および検索するデ
ータベースと、該当データベースにより相互に相手を知
らない両者を仲介する通信方式において、複数の種類の
仲介業種に共通の情報を扱う共通センタと、個別の仲介
業種ごとの情報を扱う仲介システム個別センタと、顧
客，共通センタおよび仲介システム個別センタの相互間
での通信手段を提供する通信網を有し、同一顧客の情報
を、前記共通センタが保有する第１のデータベースと、
前記仲介システム個別センタが保有する第２のデータベ
ースとに分けて蓄積し、前記第２のデータベースの内容
により、要求側と提供側の情報を照合し、両者の条件が
一致したとき前記第１のデータベースの内容にもとづ
き、要求側と提供側の相互通信を行う手段を備えてなる
ことを特徴とする。

【００１０】また発信者の識別子の発信者ＩＤを前記仲
介システム個別センタには通知せず、前記仲介システム
個別センタと前記共通センタの間では、仮に設定した仮
識別子の仮ＩＤを利用して顧客を特定するとともに、前
記共通センタに前記発信者の識別子の発信者ＩＤと前記
仮識別子の仮ＩＤを照合するデータを有してなることを
特徴とする。

【００１１】また提供側または要求側の少なくとも一方
が照合結果で参照される相手側との通信要求を発出した
場合両者の相互通信を行う手段によって、両者の相互接
続を行う態様は有効である。

【００１２】さらに通信・情報処理に伴うセンタサービ
ス提供業者のサービス料金を代行徴収する場合におい
て、提供，要求の利用者の立場，検索，登録の処理内容
により料金を変えることを特徴とする。

【００１３】さらにまた前記通信網を利用する仲介通信
方式において取扱う登録者について、匿名または仮名処
理を行う態様は効果的である。

【００１４】

【作用】本発明は、仲介システムのデータベースを、通
信やプライバシーに関わる部分と、仲介内容情報を別々
に構成することを最も主要な特徴とするもので、人手を
介さないため、低コスト，低料金の仲介サービスが提供
できる。

【００１５】また、取扱業者に個人情報が知れることが
なく守秘性が高い。

【００１６】したがって、手軽に利用できる仲介サービ
スが実現できる。

【００１７】以下図面にもとづき実施例について説明す
る。

【００１８】

【実施例】図１は本発明の第１の実施例を説明する図で
あって、１は通信網，２は共通センタ，３は結婚仲介セ
ンタ，４はリサイクル仲介センタ，５は職業仲介セン
タ，６は提供者，７は要求者，８は第１のデータベー
ス，９−１，９−２，９−３はそれぞれ結婚仲介セン
タ，リサイクル仲介センタ，職業仲介センタが保有する
第２のデータベースである。

【００１９】共通センタ２は結婚，リサイクル，職業等
各種の仲介に共通の業務を行う。

【００２０】また、結婚仲介センタ３，リサイクル仲介
センタ４，職業仲介センタ５は、データの蓄積をはじ
め、それぞれ個々の仲介に関する業務を行う。

【００２１】以下、これら３〜５の結婚，リサイクル，
職業各仲介センタを総称して個別センタとよぶ。

【００２２】以下、職業仲介の場合を例にとって説明す
る。

【００２３】この場合、提供者６は求職側が、要求者７
は求人側が該当する。

【００２４】発信者（今の場合は提供者６とする）は仲
介通信であることを示す所定の識別子をダイヤルする。

【００２５】通信網１はこれを受けて共通センタ２に接
続する。

【００２６】発信者の提供者６は共通センタ２からの指
示により仲介種別（この場合は職業仲介）を選択する。

【００２７】共通センタ２は、仲介種別にしたがって、
この呼を職業仲介センタ５に転送し、後の処理を職業仲
介センタ５に引き継ぐ。

【００２８】職業仲介センタ５では、発信者の提供者６
に対して、求職，求人の別を入力するように指示する。

【００２９】発信者の提供者６はここで、求職側を選択
すると、職業仲介センタ５はさらに登録，検索の別を問
う。

【００３０】発信者の提供者６はまず、求めている職種
の求人があるかどうかを知りたいので「検索」を選択す
る。

【００３１】このあとは職業仲介センタ５の第２のデー
タベース９−３の情報検索処理にはいる。

【００３２】すなわち、職業仲介センタ５は検索に必要
な職種，労働条件等の希望を問い合わせながら、第２の
データベース９−３から、これらをキーワードとする検
索を行う。

【００３３】該当する求人があった場合には求人側に関
する情報を発信者の提供者６に提供するとともに、連絡
をとりたいかどうかを聞く。

【００３４】処理が終了すると、職業仲介センタ５は、
連絡をとりたいかどうか、処理内容に応じた料金徴収を
行うための情報等を付加して共通センタ２に再度転送す
る。

【００３５】共通センタ２は、発信者の提供者６が該当
する求人者と連絡をとりたいとの希望があれば、個別セ
ンタからの仮に設定した仮識別子の仮ＩＤにもとづき発
信者番号（以下発信者ＩＤと呼ぶ），氏名等を共通セン
タ２の第１のデータベース８より検索し、連絡手段（例
えば電話番号，会社名等）を通知する。

【００３６】また、処理内容に応じた所定の料金を計算
し、この結果を通信網に通知する。

【００３７】また検索の結果、該当する求人がない場合
には、後に該当する求人がある場合に備えて、求職者と
して登録することができる。

【００３８】このための手続きとしては、検索の結果、
該当する求人がないことが分かった時点等で、職業仲介
センタ５から発信者の提供者６に対して「登録を行ない
ますか」の問いかけを行い、登録の意思表示があると、
所定の様式にしたがって必要な情報の入力を指示する。

【００３９】なお、発信者の提供者６が登録にあたって
匿名を希望する場合は、この段階では氏名，連絡先等の
通知を行わず、仮名処理をする。

【００４０】発信者の提供者６が必要な項目の入力を終
了すると、個別センタ（この場合は職業仲介センタ５）
ではこれらの情報を第２のデータベース９−３に蓄積
し、必要事項を共通センタ２に通知するとともに、発信
者の提供者６からの呼を共通センタ２に転送する。

【００４１】共通センタ２では、この場合の個別センタ
の職業仲介センタ５からの情報にもとづき、発信者の提
供者６を第１のデータベース８に登録する処理を行う。

【００４２】匿名処理を行う場合は、氏名，連絡先を発
信者の提供者６に問い、個別センタ、この場合は職業仲
介センタ５の仮名との照合表を作成する。

【００４３】また、料金計算を行うとともに、料金情報
を通信網１に通知する。

【００４４】通信網１は料金を代行徴収するための処理
を行う。

【００４５】発信者が求人者（この場合、発信者は要求
者７に相当する）である場合も、求職者の場合と同様に
処理が行われる。

【００４６】すなわち、要求に該当する求職者の検索を
行い、該当者がいない場合、必要に応じて登録を行う。

【００４７】これらの処理プロセスは図２のフローチャ
ートに示すとおりである。

【００４８】図３は以上の過程における共通センタの処
理内容を説明するブロック図であって、１０は通信制御
部，１１は仲介制御部，１２は仮メモリである。

【００４９】８は共通センタ２の第１のデータベースで
あって、データベース管理部（ＤＢ管理部）１３，顧客
メモリ１４よりなる。

【００５０】発信者からのアクセスがあると、通信制御
部１０では発信者ＩＤを検出する。

【００５１】仲介制御部１１は発信者からのアクセスが
あると、通信制御部１０では発信者ＩＤを検出する。

【００５２】仲介制御部１１は発信者との情報交換を制
御するとともに、発信者ＩＤ等の発信者情報を一時蓄積
する。

【００５３】また、顧客の要求に対応して該当する個別
センタにアクセスするよう通信制御部１０に要求する。

【００５４】通信制御部１０は仲介制御部１１の要求に
応じて、通信網に対して、呼を該当する個別センタに接
続するよう要求する。

【００５５】この場合、個別センタには発信者ＩＤは通
知せず、かわりに別に定める仮ＩＤを通知する。

【００５６】発信者と個別センタのやりとりが終了した
後は呼は再度共通センタに転送（あるいは情報提供の
み）される。

【００５７】共通センタでは個別センタからの情報に応
じて、登録が必要ならば、発信者ＩＤ，仮ＩＤ，登録種
別，氏名等の発信者情報を第１のデータベース８内の顧
客メモリ１４に登録するとともに、所定の計算式にした
がって共通センタ，個別センタの利用料金を計算しあわ
せて蓄積する。

【００５８】第１のデータベース８のデータベース形式
の一例を図４に示す。

【００５９】利用料金を通信網で代行徴収する場合はこ
の料金情報は必ずしも必要としない。

【００６０】また、発信者がすでに登録済の場合はデー
タベースの内容を修正，追加する処理を行う。

【００６１】この過程で、仮ＩＤは共通センタと個別セ
ンタの間で顧客を特定するために利用される。

【００６２】なお、相互に連絡をとる便宜のため、最初
の登録時に、通信可能な時間帯や端末の種類をあらかじ
め指定しておくこともできる。

【００６３】また、検索照合の結果にもとづき、提供側
あるいは要求側の少なくとも一方が照合結果で参照され
る相手側との通信要求を発出した場合、自動的に両者の
相互接続を行うようにしても良い。

【００６４】この場合、共通センタまたは個別センタ
が、接続時刻や端末種別等相互通信が可能な手段を選
び、通信網に対して通信要求を行う。

【００６５】通信網はこれを受けて両者の相互接続を行
う。

【００６６】もちろん、発信者の要求により、そのまま
直接相手と接続するようにしてもよい。

【００６７】以上の説明では、提供者あるいは要求者が
第２のデータベースの検索を行い、該当する相手が見つ
からなかった場合のみ登録処理を行う場合を説明した
が、検索処理を行わないで登録のみを行ってもよい。

【００６８】また上記説明では、発信者が第２のデータ
ベースにアクセス検索して該当相手に関する情報を得る
場合を説明したが、両者の照合結果を登録者に自動連絡
するようにしてもよい。

【００６９】たとえば、求人者が第２のデータベースに
アクセスし検索した結果、該当者が多い場合、求人者の
情報を相手の求職者に伝えるように個別センタに要求す
ることができる。

【００７０】この場合、求人者は面接日時等の追加情報
を付加することもできる。

【００７１】また登録者は、登録時の指定により、個別
センタ側からのこの種の連絡の有無を選択することがで
きる。

【００７２】以上の説明では、職業仲介の場合を説明し
たが、結婚仲介，リサイクル品の仲介等についても同様
である。

【００７３】その場合、結婚仲介では例えば提供者が女
性，要求者が男性，リサイクル仲介では提供者が不用品
を提供する側，要求者が受け取る側が相当する。

【００７４】また、個別センタも職業仲介センタ５のか
わりに、それぞれ結婚仲介センタ３，リサイクル仲介セ
ンタ４が仲介する。

【００７５】図１では、個別センタを結婚仲介センタ
３，リサイクル仲介センタ４，職業仲介センタ５として
示すように個々に別々に設置する場合を示しているが、
複数の個別センタを一か所にまとめても良い。

【００７６】また上記説明では仲介通信であることを示
す特殊な識別子を用いて発信する場合を説明したが、特
殊識別子を用いることは必ずしも必要ではなく、共通セ
ンタまたは個別センタの通常のダイヤル番号がわかって
いれば、これにより発信できるようにしてもよい。

【００７７】次にこれらの処理を行うための各センタお
よび通信網の機能について説明する。

【００７８】個別センタは個々の仲介種別ごとに第２の
データベースを保有し、検索，登録等の直接的処理を行
う。

【００７９】共通センタ２は、第１のデータベース８に
よる匿名変換や料金計算等の仲介通信全体に共通の処理
を行う。

【００８０】検索か登録か等の処理種別，要求側か提供
側かの立場の違い，匿名処理の有無等，種々の条件によ
って仲介処理の料金は異なることが考えられるが、これ
らを共通センタ２で処理することにより個別センタの処
理が軽減される。

【００８１】また、利用者が匿名を希望する場合、素性
の明らかでない個別センタでなく、信用のある業者によ
って運用される共通センタにだけ、連絡手段として必要
な氏名や連絡先を通知するようなシステム構成とすれ
ば、利用者は安心して利用できる。

【００８２】これらの結果、多額の費用を必要とする大
規模なデータベースシステムを自前で持てない業者で
も、データベースと共通センタとのインタフェースを含
む若干の付加機能を持つだけで個別センタを実現でき、
仲介業務を行うことができる。

【００８３】なお、以上説明で述べた通信網１，共通セ
ンタ２，個別センタ３，４，５，の機能分担は必ずしも
上記の通りである必要はない。

【００８４】例えば、共通センタで行う処理の全部また
は１部を個別センタまたは、通信網に持たせてもよい。

【００８５】

【発明の効果】以上述べたように、本発明による仲介通
信方式は人手を介さないため、低コスト，低料金の仲介
サービスが提供できる。

【００８６】また、取扱業者に個人情報が知れることが
なく守秘性が高い。

【００８７】したがって、手軽に利用できる仲介サービ
スが実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例説明図である。

【図２】料金代行徴収処理の動作図である。

【図３】共通センタの処理内容説明図である。

【図４】第１のデータベース内容例を示す図である。

【符号の説明】

１ 通信網 ２ 共通センタ ３ 結婚仲介センタ ４ リサイクル仲介センタ ５ 職業仲介センタ ６ 提供者 ７ 要求者 ８ 第１のデータベース ９−１，９−２，９−３ 第２のデータベース １０ 通信制御部 １１ 仲介制御部 １２ 仮メモリ １３ データベース管理部 １４ 顧客メモリ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０６Ｆ 13/00 ３５４ 7368−5Ｂ Ｈ０４Ｌ 12/54 12/58 Ｈ０４Ｍ 3/42 Ｚ 9076−5Ｋ (72)発明者 鈴木 元 東京都千代田区内幸町一丁目１番６号 日 本電信電話株式会社内

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 通信網を介して情報を蓄積および検索す
   るデータベースと、該当データベースにより相互に相手
   を知らない両者を仲介する通信方式において、 複数の種類の仲介業種に共通の情報を扱う共通センタ
   と、 個別の仲介業種ごとの情報を扱う仲介システム個別セン
   タと、 顧客，共通センタおよび仲介システム個別センタの相互
   間での通信手段を提供する通信網を有し、 同一顧客の情報を、 前記共通センタが保有する第１のデータベースと、 前記仲介システム個別センタが保有する第２のデータベ
   ースとに分けて蓄積し、 前記第２のデータベースの内容により、要求側と提供側
   の情報を照合し、両者の条件が一致したとき、 前記第１のデータベースの内容にもとづき、要求側と提
   供側の相互通信を行う手段を備えてなることを特徴とす
   る仲介通信方式。
2. 【請求項２】 発信者の識別子の発信者ＩＤを前記仲介
   システム個別センタには通知せず、前記仲介システム個
   別センタと前記共通センタの間では、仮に設定した仮識
   別子の仮ＩＤを利用して顧客を特定するとともに、前記
   共通センタに前記発信者の識別子の発信者ＩＤと前記仮
   識別子の仮ＩＤを照合するデータを有してなることを特
   徴とする請求項１記載の仲介通信方式。
3. 【請求項３】 提供側または要求側の少なくとも一方が
   照合結果で参照される相手側との通信要求を発出した場
   合、両者の相互通信を行う手段によって、両者の相互接
   続を行うことを特徴とする請求項１記載の通信方式。
4. 【請求項４】 通信・情報処理に伴うセンタサービス提
   供業者のサービス料金を代行徴収する場合において、提
   供，要求の利用者の立場，検索，登録の処理内容により
   料金を変えることを特徴とする請求項１記載の仲介通信
   方式。
5. 【請求項５】 前記通信網を利用する仲介通信方式にお
   いて取扱う登録者について、匿名または仮名処理を行う
   ことを特徴とする請求項１記載の仲介通信方式。