JP2679972B2 - 情報サービス処理方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、情報サービス処理方法に関し、特に中央処
理装置と複数の端末処理装置間、あるいは複数の端末処
理装置間を伝送路で結合した情報サービス処理システム
において、情報の授受，利用及び管理方法に関するもの
である。 〔発明の背景〕 従来、企業内に発生した問題の解決処理にあたつて
は、該企業の実務担当者が当該企業内部に保持されてい
る情報や情報サービスシステムを通して外部の第三者の
保持する情報を逐一的に検索して、その中から当該の問
題を解決するために必要と考えられるデータを逐次抽
出，データ収集して、それをもとに別途問題解決のため
の方法やソフトウエアを準備し、必要な分析あるいは加
工を行うのが一般であつた。 しかし、企業内部に保持され、あるいは外部から提供
される個々のデータは、企業内で発生する具体的問題と
は別個独立に収集して保持されているのが普通である。 このため上記実務担当者が、手許の端末処理装置を利
用して、社内あるいは外部を含めた広い範囲から問題を
解決するための適切なデータを検索し、それを利用した
分析・加工等を行うためには、多くの時間，手間，予備
知識等を必要とするという問題があつた。 このため特開昭61−187049号公報の例に見られるよう
に、情報用データを複数の対話型入出力装置で共用し、
各入出力装置に同一内容を表示することによつて、情報
の検索，加工などの情報サービス処理を行う例がある。 しかし、この方式では金融機関の処理担当者と対話型
で処理する必要があり、加えて企業側のデータそのもの
をサービス機関に提供公開しなければならないという問
題があつた。 〔発明の目的〕 本発明の目的は、このような従来の問題を改善し簡単
かつ安価な方法により処理プログラム，データ，プログ
ラム解説等必要情報の検索、取り込み、それらを利用し
た分析，加工の実行を、容易かつ迅速に行うことのでき
る情報サービス処理方法を提供することにある。 〔発明の概要〕 上記の目的を達成するため、本発明の情報サービス処
理方法は、情報提供者側のCPUと端末処理装置並びに地
理的に離れた場所に設置された複数の情報利用者側の複
数の端末処理装置とを伝送路で接続した情報サービス処
理システムにおいて、前記各処理装置は、少なくともそ
の保持する情報を前記システム内で統一化したカテゴリ
ーごとに分類集約したインデックステーブルを各々備
え、該インデックステーブルをメルクメールとして情報
の授受，利用，管理を行うことに特徴がある。 〔発明の実施例〕 以下、本発明の実施例を図面により詳細に説明する。 第１図は、本発明の一実施例を示す情報サービス処理
システムの構成図である。 同図において１は情報提供者としての例えば金融機関
Ａに設置された大型処理装置、２は該情報提供者Ａの端
末処理装置、３は該情報利用者としての例えば企業Ｂに
設置された端末処理装置である。金融機関Ａの大型処理
装置１と端末処理装置２ならびに企業Ｂの端末処理装置
３はそれぞれ伝送路4,5で接続されており、企業Ｂは金
融機関Ａの金融情報を中心とした企業経営に必要な各種
の情報サービスを受けることががきる。 同図において、15,25,35は後に詳細に説明する上記各
処理装置の外部記憶領域に保有されるインデツクス・テ
ーブルである。 第２図は、第１図の処理装置のブロツク構成図であ
る。同図において大型処理装置１は、外部記憶領域（以
下フアイルという）19と、中央制御装置（以下CPUとい
う）10と、インタフエース部６とで構成される。 このうち、CPU10は制御部11,フアイル処理部12,情報
サービス処理部13,処理部14とからなり、またフアイル1
9は、インデツクステーブル15,解析プログラム記憶領域
16,データ記憶領域17,方式解説記憶領域18とからなる。 また、第２図において、情報提供者側の端末処理装置
２は、フアイル29,CPU20,インタフエース部7,CRTデイス
プレー201,キーボード202とで構成される。 このうちCPU20は、制御部21,フアイル処理部22,情報
サービス処理部23,通信処理部24とからなり、またフア
イル29は、インデツクステーブル25,解析プログラム記
憶領域26,データ記憶領域27,方式解説記憶領域28とから
なる。 情報利用者側の端末処理装置３の構成は上述した情報
提供者側の端末処理装置２の構造とほぼ同一であるから
説明を省略する。 第３図は、大型処理装置１におけるインデックステー
ブル15の一内容と他の記憶領域との関係を説明するため
の図である。第３図の例では、大型処理装置１がフアイ
ル19に保有する情報を、企業内で発生する問題に対して
使用する解析プログラムａ群と、そのデータｂ群と、解
析処理を説明した方式ｃ群の３つのカテゴリーに分類
し、これをインデツクステーブル15のそれぞれの記憶領
域に集約したものである。 該インデックステーブル15は、問題細目を示した技法
データガイドテーブルと、各々の解析プログラムa,デー
タb,方式解説ｃが登録されている領域のアドレスを示し
た登録領域テーブル15とから構成される。 以上は、大型処理装置１のインデックステーブル15に
ついてであつたが、端末処理装置2,3のインデツクステ
ーブル25,35も上述したインデツクステーブル15に対応
して構成される。 第４図は、第３図のインデツクステーブル15の技法デ
ータガイドテーブルの構成内容の例を示す図である。 同図に示すように、コード番号は、該情報処理システ
ムの下で統一化され、かつ階層デイレクトリ構造とされ
る。 第５図は第１図の情報サービス処理のフローチヤート
である。 今、ある企業Ｂの業務担当者に投資先企業の財務分析
を行う必要が生じたとする。該担当者は端末処理装置３
のキーボード302から、予め設定されている財務分析に
関する問題分析コード、あるいは財務比率にもとづく企
業評価分析といつた具体的問題項目コードを入力する。
（ステツプ101）。 これにより、その問題の解決に適合する解析プログラ
ム，分析に必要なデータ及び方式に関する解説、ノウハ
ウなどがフアイル処理部32によつてインデックステーブ
ル35を通して検索される（ステツプ102）。 このインデツクステーブル35は自己の保有する情報だ
けではなく、予めフアイル交換することによつて、他の
処理装置（大型処理装置１、端末処理装置２など）の保
有する情報もテーブル化して持つことができる。 次に担当者は上記検索によつて利用可能情報の有無を
判断する（ステツプ103）。 もし、インデックステーブル35に利用可能と思料する
情報項目が見出せた場合、担当者は、情報サービス処理
部33の機能を用いて必要とする情報を各記憶領域36,37,
38から取り込み（ステツプ104）、方式解説と解析プロ
グラムのガイダンスに従つてキーボード302を通して問
題を処理する（ステツプ105）。 他方、インデツクステーブル35に必要とする情報項目
が見出せない場合には、担当者によつてキーボード302
から入力された問題コードは、自動的にフアイル処理部
32によつて、あるいは担当者のキーボード操作によつ
て、インタフエース部8,伝送路５を通して金融機関Ａの
大型処理装置１に送出される（ステツプ103,106,10
8）。 尤も担当者の意思によつて分析作業を中断する場合も
ありうる（ステツプ103,106）。 大型処理装置１へ問合せがなされた場合（ステツプ10
7）、該問合せを構成する必要情報項目は、大型処理装
置１のCPU10の通信処理部14によつて受信処理される
（ステツプ109）。 これによつて、フアイル処理部12は、インデツクステ
ーブル15を検索し（ステツプ110）、該検索の結果は、
フアイル処理部12,通信処理部14,伝送路５を通して企業
Ｂの端末処理装置３に返送され（ステツプ111）、該端
末処理装置３のディスプレー301に表示される。（ステ
ツプ112）。 企業Ｂの担当者は、前記デイスプレー上の表示を通し
て利用可能情報の有無を判断する（ステツプ113）。 必要な情報が大型処理装置の記憶領域16,17,18に見出
せた場合には、担当者は、キーボード302を操作して、
大型処理装置１に必要な情報の伝送を依頼する（ステツ
プ114）。 端末処理装置３からの前記情報の伝送依頼は大型処理
装置１の通信処理部14によつて受信され（ステツプ11
5）、情報サービス処理部13によつて依頼を受けた情報
が記憶領域から取り出され（ステツプ116）、このよう
にして取り出された情報は、通信処理部14と伝送路５を
介して端末処理装置３に送出される（ステツプ117）。 大型処理装置１から送出された情報は、端末処理装置
３において一旦記憶領域36,37,38に格納され（ステツプ
104）、情報サービス処理部33の機能を用いて問題の処
理が行われる（ステツプ105）。 金融機関Ａの大型処理処理装置１のフアイル19に企業
Ｂの担当者が必要とする情報が保有されていない場合に
は、金融機関Ａの情報サービス担当部署は、その判断に
基づき必要とする情報を収集あるいは端末処理装置２に
よつて逐時情報開発を行い、フアイル16,17,18を充実さ
せるとともに、その内容項目をインデツクステーブルに
登録することによつて、更に高密度の情報サービスが可
能となる。 このようにして金融機関Ａにより用意された例えば財
務分析に関する新たな情報は、当面それを必要とする企
業Ｂのみならず広く他の企業にも提供することが可能と
なる。 本事例は、企業Ｂの端末処理装置３を金融機関Ａにお
ける情報サービス担当部署以外の部署に設置された端末
処理装置２として、かつ、企業Ｂの業務担当者を金融機
関Ａの情報サービス担当部署以外の業務担当者と置きか
えることによつて、金融機関Ａの内部においても構成す
ることができる。 又、利用者や提供者側の端末処理装置は複数台設置さ
れた構成も考えられ、複数提供者による複数の大型処理
装置に接続される構成も可能である。 更に、本事例における解析プログラムはデータ加工用
のプログラムに止まらず、事務処理用の処理プログラム
を含めることが可能である。尚、インタフエース部6,7,
8および伝送路4,5で接続された大型処理装置１と端末処
理装置2,3間の情報伝送には電話回線や光ループなどを
使用し、モデムや音響カプラを利用するのが一般である
が、情報転送機能を有する分散処理装置を使用すること
もできる。 また、大型処理装置１は情報転送機能を具備するパソ
コンのような分散処理装置で代替することも可能であ
る。 このように、企業内に発生する具体的問題を端末処理
装置を利用して処理する際の基本的要素である解析プロ
グラムとそのデータと解析処理を説明した方式解説など
に情報を分類し、かつこれを問題分野別に統合したイン
デツクステーブル15,25,35を作成することにより、この
インデツクステーブルを手掛かりとして必要情報の検索
が容易かつ迅速に実現できる。 〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明によれば、特別な処理装
置を設けることなく、企業側の保有するパーソナルコン
ピユータのような汎用的な端末処理装置において、企業
内に発生する種々の問題を解決処理するに必要な情報を
容易かつ迅速に検索・提供・実行することができ、同時
に複数部門間や企業間において諸情報の共用化が可能に
なる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例を示す情報サービス処理シス
テムの構成図、第２図は第１図の処理装置のブロツク構
成図、第３図は大型処理装置１におけるインデツクス15
の一内容と他の記憶領域との関係を説明するための図、
第４図は第３図のインデツクステーブルのうちの技法デ
ータガイドテーブルの構成内容の例を示す図、第５図は
第１図の情報サービス処理のフローチヤートである。 １……大型処理装置、2,3……端末処理装置、4,5……伝
送路、6,7,8……インターフエース部、10,20,30……CP
U、11,21,31……制御部、12,22,32……フアイル処理
部、13,23,33……情報サービス処理部、14,24,34……通
信処理部、15,25,35……インデツクステーブル、16,26,
36……解析プログラム記憶領域、17,27,37……データ記
憶領域、18,28,38……方式解説記憶領域、19,29,39……
外部記憶領域、201,301……CRTデイプレー、202,302…
…キーボード。

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 １．情報提供者側の処理装置と端末処理装置、並びに地
   理的に離れた場所に設置され情報提供者側の処理装置に
   それぞれ独立にアクセスできる複数の情報利用者側の複
   数の端末処理装置とを伝送路で接続した情報サービス処
   理システムにおいて、 前記各処理装置はその保持する情報を前記システム内で
   統一したカテゴリーごとに分類集約した分析・加工問題
   項目、解析プログラム、データ、及び方式解説に関する
   インデックステーブルを各々備え、 前記情報利用者側の複数の端末処理装置のそれぞれのイ
   ンデックステーブルに所望の情報項目が存在しない場
   合、前記情報提供者側の端末処理装置の前記インデック
   ステーブルから所望の情報項目を検索し、 情報利用者側の複数の端末処理装置のそれぞれは、前記
   検索された分析・加工問題項目に対応する解析プログラ
   ム、データ、及び方式解説のうち必要なものを前記情報
   提供者側の端末処理装置から受け取り、さらに、 前記分析・加工問題項目に対応する方式解説や解析プロ
   グラムのガイダンス表示に従って問題を処理することを
   特徴とする情報サービス処理方法。