JP2002175432A - 配信仲介サービス装置の介在によりコンセプトメールを多数のターゲットに配信する方法およびその配信仲介サービス装置 - Google Patents

配信仲介サービス装置の介在によりコンセプトメールを多数のターゲットに配信する方法およびその配信仲介サービス装置

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JP2002175432A
JP2002175432A JP2000372039A JP2000372039A JP2002175432A JP 2002175432 A JP2002175432 A JP 2002175432A JP 2000372039 A JP2000372039 A JP 2000372039A JP 2000372039 A JP2000372039 A JP 2000372039A JP 2002175432 A JP2002175432 A JP 2002175432A
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曉 菊川
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 運営主体の異なる顧客データベースを顧客個
人情報の匿名性を保ちつつ統合化を図り、配信仲介サー
ビス装置の介在によりコンセプトメールを多数のターゲ
ットに配信する方法およびその配信仲介サービス装置を
提供する。 【解決手段】 配信発注機関から業務のターゲット特定
情報が配信仲介サービス装置10に入力されると、配信
仲介サービス装置10は、統合型匿名データベース12
を検索してターゲット特定情報に適合する匿名個人情報
を各配信受注機関ごとに区分してリストアップするとと
もに(これを配信受注機関ごとの配信先匿名IDリスト
とする)、配信先匿名IDリストと依頼されたコンセプ
トメールの内容を送達する。各配信受注機関の電子メー
ル配信装置21は、前記配信先匿名IDリストと前記コ
ンセプトメールの内容を受信し、前記配信先匿名IDリ
ストと顧客データベースに基づきコンセプトメールを作
成して発信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配信仲介サービス
装置の介在によりコンセプトメールを多数のターゲット
に配信する方法およびその配信仲介サービス装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在のビジネスシーンにおいてそのコミ
ュニケーション手段は多様化し、従来の電話やファック
スだけによるものから電子メールやWebチャットを複合
的に利用するものまで進化し続けている。特にCRM
(Customer Relationship Management)の分野において
は、顧客満足度という視点から企業と顧客との関係をマ
ネジメントし顧客とのコミュニケーションを最適化する
際のツールとして電子メールが利用されることが多くな
っている。顧客を抱える各企業は、顧客の住所、氏名、
年齢、性別といった個人情報や購買履歴を顧客毎に管理
しデータベース化している。各企業はこのデータベース
内で例えばターゲットを「コンピュータに興味がある3
0代男性」といった条件に絞って顧客検索を行い、自社
やクライアント企業の製品やサービスに関するダイレク
ト電子メール、いわゆるコンセプトメールを配信する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなメール配信はあくまでも経営主体や運営主体が同じ
である顧客データベースを利用して行われる。このよう
な従来手法は、既存顧客を囲い込むと同時に新規顧客も
開拓しつづけなければ経営戦略が立ち行かない現況に対
し、自社の限られた顧客基盤のみにとらわれてかえって
ビジネス自体を閉塞させる可能性が否定できない。しか
し一方で、この顧客データベースを各企業が抱え込むだ
けでなく、共有化して新規顧客を獲得することでより大
きなビジネスチャンスにつなげようとする動きも見られ
る。
【0004】だが、各社のデータベースを統合する際に
は、自社の顧客情報が他社に流出するという側面が必ず
発生してしまうため、互いに有用な顧客情報は提供せず
に終わり、結局はデータベース統合が果たせなくなった
り、或いは利用価値の極めて低い統合データベースしか
形成することが出来ないといった問題が内在していた。
特に顧客規模が企業間で大きく異なる場合には、例えば
信用ある企業が営々と築いてきた顧客関係を新参企業に
そっくり委譲するとの見方もとれるため、経営上のメリ
ットは企業間で大きく相違しがちであった。加えて、統
合したデータベースのセキュリティ性が甘ければインタ
ーネットなどを介して外部から不正アクセスがなされる
と各社の顧客情報が全て漏洩することになり、機密性確
保に関しても課題が存在した。
【0005】本発明はこのような従来の課題に着目して
なされたもので、運営主体の異なる顧客データベースを
顧客個人情報の匿名性を保ちつつ統合化を図り、顧客デ
ータベース相互の顧客情報の利用を簡便迅速かつ高い機
密性の下で実現する、配信仲介サービス装置の介在によ
りコンセプトメールを多数のターゲットに配信する方法
およびその配信仲介サービス装置を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するためになされたもので、第1の発明は配信仲介サ
ービス装置の介在によりコンセプトメールを多数のター
ゲットに配信する方法であって、つぎの事項(1)〜
(5)により特定される発明。 (1)配信発注機関は、広告やアンケートなどの特定の
コンセプトに基づいて作成された電子メール(コンセプ
トメールとする)を訴求対象者として的を絞った多数の
人(ターゲットとする)に配信する業務を配信仲介機関
に発注する。配信仲介機関は多数の配信受注機関と契約
しており、配信発注機関から依頼された配信業務を各配
信受注機関に対してコンセプトメールの宛先を間接的に
特定する形で発注する。 (2)各配信受注機関が運用するプログラムされたコン
ピュータからなる電子メール配信装置は顧客データベー
スと連携する。この顧客データベースには配信受注機関
が管理する多数の顧客の個人情報が集約されており、そ
の個人情報には電子メールアドレスなどの個人を直接的
に特定できる個人特定情報が含まれている。 (3)配信仲介機関が運用するプログラムされたコンピ
ュータからなる配信仲介サービス装置は統合型匿名デー
タベースを管理する。この統合型匿名データベースに
は、各配信受注機関がそれぞれ管理する前記顧客データ
ベースに登録されている個人情報のうち、電子メールア
ドレス・電話番号・住所などの個人特定情報を除いた匿
名個人情報が集約されている。各匿名個人情報はキーと
して匿名IDが割り当てられていて、多数の配信受注機
関にまたがって一元管理される。 (4)配信発注機関から依頼された業務のターゲット特
定情報が配信仲介サービス装置に入力されて検索指令が
発行されると、配信仲介サービス装置は、前記統合型匿
名データベースを検索して前記ターゲット特定情報に適
合する匿名個人情報を各配信受注機関ごとに区分してリ
ストアップするとともに(これを配信受注機関ごとの配
信先匿名IDリストとする)、各配信受注機関の電子メ
ール配信装置と通信して該当の配信先匿名IDリストと
依頼されたコンセプトメールの内容を送達する。 (5)各配信受注機関の電子メール配信装置は、前記配
信先匿名IDリストと前記コンセプトメールの内容を受
信し、前記配信先匿名IDリストを顧客データベースに
照らして配信先の電子メールアドレスを取得し、それら
電子メールアドレスを宛先とする前記コンセプトメール
を作成して電子メール網に発信する。
【0007】第2の発明は第1の発明に記載の方法を実
現するためプログラムされたコンピュータからなり、配
信発注機関から依頼された配信業務を各配信受注機関に
対してコンセプトメールの宛先を間接的に特定する形で
発注する配信仲介サービス装置であって、各配信受注機
関がそれぞれ管理する顧客データベースに登録されてい
る個人情報のうち、電子メールアドレス・電話番号・住
所などの個人特定情報を除いた匿名個人情報を集約し、
この各匿名個人情報にキーとして匿名IDを割り当てる
ことで当該各匿名個人情報を多数の配信受注機関にまた
がって一元管理する統合型匿名データベースと、配信発
注機関から依頼された業務のターゲット特定情報が入力
されて検索指令が発行されると、統合型匿名データベー
スを検索して前記ターゲット特定情報に適合する匿名個
人情報を各配信受注機関ごとに区分してリストアップす
ることで配信受注機関ごとの配信先匿名IDリストを作
成する情報処理手段と、各配信受注機関の電子メール配
信装置と通信して該当の前記配信先匿名IDリストおよ
び依頼されたコンセプトメールの内容を送達する情報処
理手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】第3の発明は第2の発明に記載の配信仲介
サービス装置であって、コンセプトメールの内容や前記
配信先匿名IDリストにおける配信ターゲットの総数に
関して、配信発注機関から受けたコンセプトメールの配
信業務についての受注履歴と、受注したその配信業務を
各配信受注機関に依頼した依頼履歴とを記録する情報処
理手段を備えることを特徴とする。
【0009】第4の発明は第2または第3の発明に記載
の配信仲介サービス装置であって、各配信受注機関の顧
客データベースが更新されたなら、その更新通知を受け
て統合型匿名データベースの更新処理を行う情報処理手
段を備えることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。ネット
ワークとそれにより結ばれたコンピュータをビジネスと
して活用する視点から、アウトソーシングやバーチャル
ビジネスといった言葉が浮かんでくる。ビジネスの細分
化が進む現況では、その中でもコンピュータシステム上
で利用者に働きかけてその要求を確認し、またその要求
を翻案し作業を組み立てて行う、いわゆるエージェント
システムを核としたビジネスモデルが脚光を浴びつつあ
る。本実施例の配信仲介サービス装置は、前記の利用者
にあたる配信発注機関のコンセプトメール配信要求を翻
案処理して再構築し、配信受注機関に配信業務を依頼し
仲介するというまさにエージェントシステムとしての働
きを示すものである。
【0011】本実施例を説明する際の背景としては、世
に多数存在する企業が配信発注機関となって、例えば
「東京23区内に居住する20代の女性で化粧品に興味
がある」というターゲットに対し自社の新化粧品を宣伝
広告する電子メール(コンセプトメール)の配信を企画
しており、他方で、多数の顧客情報を蓄積し顧客データ
ベースを備えるインターネット上のコミュニティ運営者
等が配信受注機関となって前記配信発注機関の配信希望
に沿うべく実際の配信業務を行うものとする。ただしこ
こで、それら両者と契約を結んで架け橋となり、さらに
は各配信受注機関の顧客データベースの統合を図るのが
配信仲介機関が備える配信仲介サービス装置であって、
当該配信仲介サービス装置は配信発注機関から依頼され
た配信業務を複数の配信受注機関に対してコンセプトメ
ールの宛先を間接的に特定する形で発注することにな
る。
【0012】図1は本発明の配信仲介サービス装置10
と他の配信発注機関および配信受注機関との関係を示す
システム構成図である。図中に示したサーバーやデータ
ベース類の間を結ぶのは、例えばインターネットであ
る。このインターネットには、各プロバイダが運営する
ネットワークや企業内LANなどの個別ネットワークが
包含され、一般の消費者が操作するコンピュータや携帯
電話機からWWWサーバーなどのホストコンピュータに
至るまで、様々なコンピュータが接続されている。配信
受注機関が備える顧客データベース20と配信仲介機関
のWebサーバー11との間は例えば専用線接続となって
ルータとプロバイダの管理するルータとが接続され通信
が確立される。勿論、プロバイダの提供するアクセスポ
イントを経由したダイヤルアップ接続であってもよい。
【0013】各配信受注機関はプログラムされたコンピ
ュータからなる電子メール配信装置を運用する。この電
子メール配信装置は一般に言うメールサーバー21であ
り、各配信受注機関A、B、C社各々が備えている。メ
ールサーバー21が電子メールを配信する宛先について
は顧客データベース20内の顧客メールアドレスをベー
スにするため、かかる顧客データベース20と連携する
よう設定されている。また、顧客データベース20には
配信受注機関が管理する多数の顧客の個人情報が集約さ
れており、その個人情報には電子メールアドレスなどの
個人を直接的に特定できる個人特定情報が含まれてい
る。図中では、配信受注機関C社の顧客データベース2
0を例に挙げてその格納情報の一例を示している。
【0014】配信受注機関C社がインターネットコミュ
ニティの運営会社である場合、この顧客データベース2
0においては、新規会員のコンピュータから送達された
顧客情報が会員毎に蓄積されてゆき適宜更新・管理され
る。例えば顧客データベース20が新規会員を獲得する
などして更新されたなら、顧客データベース20は更新
通知を後述の統合型匿名データベースに発信する。これ
を受けた統合型匿名データベースでは更新内容に応じた
更新処理を行い常に顧客データベースとの相互連携を確
実なものとする。また、顧客データベース20は例えば
関係データベースの一種であり、データの集まりを関係
表(テーブル)の形式として管理している。ここでの関
係表20aは、顧客ID、メールアドレス、氏名、性
別、年齢、居住地域などの個人情報と、興味分野などの
属性情報、および匿名IDとを列要素とし、それに対応
した各顧客の情報を行要素、つまりは顧客レコードとし
て関連づけ、一覧表のようなデータ構造を形作ってい
る。
【0015】匿名IDとは、本発明の配信仲介サービス
装置10が、多数の配信受注機関にまたがって顧客レコ
ードを一元管理するために付与するものであって唯一無
二のIDである。配信仲介機関による当該匿名IDの付
与に際しては、配信仲介サービス装置内10に匿名ID
と顧客IDとの対応表を作成し相互に関係付けしてお
く。
【0016】一方、配信仲介機関はプログラムされたコ
ンピュータからなる配信仲介サービス装置10を運用す
る。配信仲介サービス装置10は統合型匿名データベー
ス12を管理する。この統合型匿名データベース12に
は、各配信受注機関がそれぞれ管理する前記顧客データ
ベース20に登録されている個人情報のうち、電子メー
ルアドレス・氏名・住所などの個人特定情報を除いた匿
名個人情報が集約されている。各匿名個人情報はキーと
して前述の匿名IDが割り当てられていて、多数の配信
受注機関にまたがって一元管理される。構造化の仕方は
既に述べた顧客データベース20と同様で関係表12a
の形式であり、匿名ID、所属データベース、性別、年
齢、居住地域などの匿名個人情報と、興味分野などの属
性情報とを列要素とし、それに対応した各顧客の情報を
行要素、つまりは顧客レコードとして関連づけ、一覧表
のようなデータ構造を形作っている。
【0017】このように構造化された顧客情報を格納し
ている統合型匿名データベース12において検索作業を
指令する際には、例えば簡易照会言語たるSQL(Structu
redQuery Language)により、前記の匿名IDや属性情
報などの列要素を入力することで実行される。したがっ
て、配信仲介機関のWebサーバー11が統合型匿名デー
タベース12に対して、配信発注機関からのターゲット
特定情報に応じた検索条件を入力すれば、それに該当し
た匿名ID群が各配信受注機関ごとに区分してリストア
ップされるのである(これを配信受注機関ごとの配信先
匿名IDリストとする)。統合型匿名データベース12
は各配信受注機関と通信してこの配信先匿名IDリスト
と依頼されたコンセプトメールの内容を送達する。各配
信受注機関ではこれを受信し、配信先匿名IDリストを
顧客データベース20に照らして配信先の電子メールア
ドレスを取得し、それら電子メールアドレスを宛先とす
る前記コンセプトメールを作成してメールサーバー21
を通じて電子メール網に発信する。
【0018】前記ターゲット特定情報はコンセプトメー
ルを配信したい対象を特定するための条件であり、配信
発注機関が配信仲介サービス装置10に宛てて送達する
業務依頼にコンセプトメール内容とともに含まれてい
る。これらコンセプトメール内容やターゲット特定情報
の送達は、図に示すように配信発注機関コンピュータ3
0からWebサーバー11に向けてネットワーク通信によ
り行われてもよいし、あるいは配信発注機関から配信仲
介機関に宛てたファックスや電話、電子メールなどいか
なる伝達手段を用いてもよい。
【0019】図2は本発明の配信仲介サービス装置の介
在によりコンセプトメールを多数のターゲットに配信す
る方法の実施手順を示す流れ図である。次に実際に本発
明により多数のターゲットにコンセプトメールを配信す
る方法を順を追って説明する(図1も適宜参照する)。
ある化粧品会社が配信発注機関であるとし、「東京23
区内に住む20代女性で化粧品に興味がある人」をター
ゲットとし新製品の宣伝内容をコンセプトメールとして
配信する予定であるとする。化粧品会社のコンピュータ
はWebサーバー11とアクセスして例えばHTTPリク
エスト/レスポンスをやり取りし、ターゲット特定条件
やコンセプトメール内容の入力フォームを受信する。記
入済みの当該入力フォームはWebサーバー11へと返信
され、Webサーバー11はこの入力フォームから依頼内
容を取得し配信業務の受付処理を完了する(ステップs
200、s201)。
【0020】取得された依頼内容のうちターゲット特定
情報はWebサーバー11から統合型匿名データベース1
2へと検索指令として発信される(ステップs20
2)。統合型匿名データベース12では、ターゲット特
定情報である先程の「居住地:東京23区」、「年齢:
20才代」、「性別:女性」、「興味分野:化粧品」を
SQLによりAND検索の条件とし匿名個人情報の検索
を行う(ステップs203)。この検索により例えば図
1に示すように、匿名IDが“yyt32g”、所属データベ
ースが“C社”、性別は“F(女性)”、年齢は“28
才”、居住地域が“目黒区”であって、興味分野が“コ
スメティック”であるような顧客が複数浮かび上がって
くる。そしてこのような顧客の匿名IDを所属データベ
ース毎にリストアップし、配信先匿名IDリストを作成
する(ステップs204)。
【0021】Webサーバー11は、所属データベースご
と、つまり配信受注機関ごとに配信先匿名IDリストを
作成し、更に、化粧品会社から既に受け取っているコン
セプトメール内容をこれに添付して、各配信受注機関に
宛てて送達する(ステップs205)。例えば配信受注
機関C社では、前記配信先匿名IDリストとコンセプト
メールの内容をWebサーバー11より受信し、配信先匿
名IDリストを自身の顧客データベース20に照らして
配信先の電子メールアドレスを取得する。この場合、前
述の匿名ID“yyt32g”に対応する顧客IDが“c99\93
3”なる顧客を特定し、当該顧客の電子メールアドレス
を宛先とするコンセプトメールを作成して電子メール網
に発信するのである。
【0022】配信受注機関の備える顧客データベース2
0やメールサーバー21が自動的にこのようなメール作
成から発信処理までを行うようプログラムされていても
よいし、あるいは、例えばWebサーバー11から送達さ
れる配信先匿名IDリストにCGIプログラムを付帯さ
せ、このプログラムが匿名IDに対応する顧客のメール
アドレスを顧客データベース20中から自動抽出しコン
セプトメール内容を含んだ電子メールを作成・発信する
としてもよい。この配信受注機関C社における匿名ID
“yyt32g”なる顧客をもって説明したコンセプトメール
配信業務が、多数の配信受注機関にまたがった多くの顧
客に対して平行して行われ、化粧品会社の新製品宣伝と
いう目的に合致したコンセプトメールが的確な市場ター
ゲットに配信されることになる。
【0023】通常、業務を遂行すればそれに応じた対価
が発生する。このコンセプトメールの配信業務に関して
も同様であり、配信受注機関が配信したメール総数(タ
ーゲット総数)やコンセプトメール内容量に応じて配信
発注機関には代金の請求が行われることになる。本発明
の配信仲介サービス装置10はこのターゲット総数等に
ついて記録する業務管理テーブルを備えて、配信発注機
関から業務を受けた受注履歴と、受注したその配信業務
を各配信受注機関に依頼した依頼履歴とを適宜更新して
いく(ステップs206)。配信仲介サービス装置10
はこれらの履歴に応じて業務完遂通知を配信発注機関に
宛てて発信するとともに(ステップs207)、代金請
求をする。この請求に対して配信発注機関から支払われ
る代金は、配信仲介サービス装置10により配信受注機
関ごとの業務量に応じて分配されるとすれば好適であ
る。
【0024】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の配
信仲介サービス装置の介在によりコンセプトメールを多
数のターゲットに配信する方法およびその配信仲介サー
ビス装置によれば、各配信受注機関が抱える顧客個人情
報の匿名性を維持しつつ経営主体や運営主体が異なる顧
客データベースを統合することが可能であるため、互い
に有用な顧客情報は提供せずに終わり、結局はデータベ
ース統合が果たせなくなったり、或いは利用価値の極め
て低い統合データベースしか形成することが出来ないと
いった従来の課題は完全に解決される。特に顧客規模や
ジャンルが配信受注機関の間で大きく異なる場合にも、
互いに顧客情報の流出という観点に意識を向けることな
く顧客の新規開拓という経営上のメリットを最大限共有
することが出来るのである。勿論、本発明の配信仲介サ
ービス装置を利用すれば配信発注機関および配信受注機
関ともに、コンセプトメールによる営業活動を外注化で
き、業務全体の効率アップとコスト削減に大きく資する
ことになる。
【0025】また、統合型匿名データベースをセキュリ
ティ性の側面から見ても、このデータベース内に格納さ
れている情報はそれだけではなんら個人を特定すること
は出来ない匿名情報であり、万が一外部から不正アクセ
スがなされたとしても、十分な機密性確保が図られるこ
ととなる。
【0026】しかして、運営主体の異なる顧客データベ
ースを顧客個人情報の匿名性を保ちつつ統合化を図り、
顧客データベース相互の顧客情報の利用を簡便迅速かつ
高い機密性の下で実現する、配信仲介サービス装置の介
在によりコンセプトメールを多数のターゲットに配信す
る方法およびその配信仲介サービス装置を提供可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配信仲介サービス装置と他の配信発注
機関および配信受注機関との関係を示すシステム構成図
である。
【図2】本発明の配信仲介サービス装置の介在によりコ
ンセプトメールを多数のターゲットに配信する方法の実
施手順を示す流れ図である。
【符号の説明】
10 配信仲介サービス装置 12 統合型匿名データベース 20 顧客データベース 21 メールサーバー(電子メール配信装置)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/30 110 G06F 17/30 110F 170 170Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配信仲介サービス装置の介在によりコン
    セプトメールを多数のターゲットに配信する方法であっ
    て、つぎの事項(1)〜(5)により特定される発明。 (1)配信発注機関は、広告やアンケートなどの特定の
    コンセプトに基づいて作成された電子メール(コンセプ
    トメールとする)を訴求対象者として的を絞った多数の
    人(ターゲットとする)に配信する業務を配信仲介機関
    に発注する。配信仲介機関は多数の配信受注機関と契約
    しており、配信発注機関から依頼された配信業務を各配
    信受注機関に対してコンセプトメールの宛先を間接的に
    特定する形で発注する。 (2)各配信受注機関が運用するプログラムされたコン
    ピュータからなる電子メール配信装置は、顧客データベ
    ースと連携する。この顧客データベースには配信受注機
    関が管理する多数の顧客の個人情報が集約されており、
    その個人情報には電子メールアドレスなどの個人を直接
    的に特定できる個人特定情報が含まれている。 (3)配信仲介機関が運用するプログラムされたコンピ
    ュータからなる配信仲介サービス装置は統合型匿名デー
    タベースを管理する。この統合型匿名データベースに
    は、各配信受注機関がそれぞれ管理する前記顧客データ
    ベースに登録されている個人情報のうち、電子メールア
    ドレス・電話番号・住所などの個人特定情報を除いた匿
    名個人情報が集約されている。各匿名個人情報はキーと
    して匿名IDが割り当てられていて、多数の配信受注機
    関にまたがって一元管理される。 (4)配信発注機関から依頼された業務のターゲット特
    定情報が配信仲介サービス装置に入力されて検索指令が
    発行されると、配信仲介サービス装置は、前記統合型匿
    名データベースを検索して前記ターゲット特定情報に適
    合する匿名個人情報を各配信受注機関ごとに区分してリ
    ストアップするとともに(これを配信受注機関ごとの配
    信先匿名IDリストとする)、各配信受注機関の電子メ
    ール配信装置と通信して該当の配信先匿名IDリストと
    依頼されたコンセプトメールの内容を送達する。 (5)各配信受注機関の電子メール配信装置は、前記配
    信先匿名IDリストと前記コンセプトメールの内容を受
    信し、前記配信先匿名IDリストを顧客データベースに
    照らして配信先の電子メールアドレスを取得し、それら
    電子メールアドレスを宛先とする前記コンセプトメール
    を作成して電子メール網に発信する。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法を実現するためプ
    ログラムされたコンピュータからなり、配信発注機関か
    ら依頼された配信業務を各配信受注機関に対してコンセ
    プトメールの宛先を間接的に特定する形で発注する配信
    仲介サービス装置であって、 各配信受注機関がそれぞれ管理する顧客データベースに
    登録されている個人情報のうち、電子メールアドレス・
    電話番号・住所などの個人特定情報を除いた匿名個人情
    報を集約し、この各匿名個人情報にキーとして匿名ID
    を割り当てることで当該各匿名個人情報を多数の配信受
    注機関にまたがって一元管理する統合型匿名データベー
    スと、 配信発注機関から依頼された業務のターゲット特定情報
    が入力されて検索指令が発行されると、統合型匿名デー
    タベースを検索して前記ターゲット特定情報に適合する
    匿名個人情報を各配信受注機関ごとに区分してリストア
    ップすることで配信受注機関ごとの配信先匿名IDリス
    トを作成する情報処理手段と、 各配信受注機関の電子メール配信装置と通信して該当の
    前記配信先匿名IDリストおよび依頼されたコンセプト
    メールの内容を送達する情報処理手段とを備えたことを
    特徴とする。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の配信仲介サービス装置
    であって、コンセプトメールの内容や前記配信先匿名I
    Dリストにおける配信ターゲットの総数に関して、配信
    発注機関から受けたコンセプトメールの配信業務につい
    ての受注履歴と、受注したその配信業務を各配信受注機
    関に依頼した依頼履歴とを記録する情報処理手段を備え
    ることを特徴とする。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の配信仲介サー
    ビス装置であって、各配信受注機関の顧客データベース
    が更新されたなら、その更新通知を受けて統合型匿名デ
    ータベースの更新処理を行う情報処理手段を備えること
    を特徴とする。
JP2000372039A 2000-12-06 2000-12-06 配信仲介サービス装置の介在によりコンセプトメールを多数のターゲットに配信する方法およびその配信仲介サービス装置 Pending JP2002175432A (ja)

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