JPH0556710U - パーキングブレーキ操作装置 - Google Patents

パーキングブレーキ操作装置

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JPH0556710U
JPH0556710U JP11365591U JP11365591U JPH0556710U JP H0556710 U JPH0556710 U JP H0556710U JP 11365591 U JP11365591 U JP 11365591U JP 11365591 U JP11365591 U JP 11365591U JP H0556710 U JPH0556710 U JP H0556710U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パーキングブレーキの安全性と解除操作性と
を確保しつつ、スプリングの付勢力に基づくポールの歯
先における噛合い荷重を小さくし、制動操作に伴ってポ
ールおよびラチェット間で発生する打撃音を低減させ
る。 【構成】 ポール26を、レリーズロッド38との連結
点寄りのピン28の軸心O1 まわりの回動可能に支持す
るとともに、ラチェット24との噛合点寄りのピン30
の軸心O2 まわりの回動可能に支持し、制動操作時にポ
ール26がラチェット24を乗り越える際には軸心O1
まわりに回動する一方、ノブを押込み操作してポール2
6とラチェット24との噛合いを解除する際にはポール
26が軸心O2 まわりに回動するようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はパーキングブレーキ操作装置に係わり、特にその操作時においてポー ルがラチェットの歯を乗り越えつつ移動する際に発生する打撃音を低減させる技 術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パーキングブレーキ操作装置の一種に、(a)パーキングブレーキ作動部に機 械的に連結された操作レバーと、(b)その操作レバーを回動軸まわりの回動可 能に支持するとともにその回動軸を中心とする円弧形状に沿ってラチェットが形 成されたセクタと、(c)前記操作レバーに前記回動軸と平行な軸心まわりの回 動可能に取り付けられて前記ラチェットと噛み合わされるポールと、(d)前記 操作レバーの先端に押込み可能に設けられたノブと、(e)そのノブに一端が連 結されるとともに他端が前記ポールに相対回動可能に連結され、そのノブが押込 み操作されることによりそのポールを回動させて前記ラチェットとの噛合いを解 除するレリーズロッドと、(f)常には前記ノブが前記操作レバーの先端から突 き出し且つ前記ポールが前記ラチェットと噛み合うように付勢するスプリングと を備えたものがある。実開平3−108572号公報に記載された装置はその一 例である。
【0003】 このようなパーキングブレーキ操作装置においては、操作レバーが予め定めら れた原位置から例えばその操作レバーに連結されたブレーキケーブルが引き締め られる制動位置まで回動操作されることにより、パーキングブレーキ作動部が作 動させられるが、このとき、ポールがスプリングにより付勢されたままラチェッ トの歯を乗り越えつつ移動することにより、操作レバーの制動位置へ向かう回動 が許容されるとともに、そのポールが上記制動位置においてスプリングの付勢力 によりラチェットと噛み合わされることにより、操作レバーの原位置へ向かう方 向の回動が阻止されてパーキングブレーキ作動部の作動状態が維持される。また 、ノブがスプリングの付勢力等に抗して押込み操作されることによりポールとラ チェットとの噛合いが解除されると、操作レバーの制動位置から原位置へ向かう 方向の回動が許容されて操作レバーが原位置まで戻され、パーキングブレーキ作 動部の作動が解除される。
【0004】 また、このような形式のパーキングブレーキ操作装置においては、一般に、上 記ノブが意図せず不用意に押し込まれることによりポールとラチェットとの噛合 いが解除されてパーキングブレーキ作動部の作動状態が解除されることを防止す るため、軽い接触ではノブが押し込まれないように、押込みに対する反発力が予 め定められた一定値以上となるように上記スプリングの強さが設定されているの が普通である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このように一定以上の強さに設定されたスプリングの付勢力は 、同時に前記ポールの歯先における前記ラチェットに対する噛合い荷重としても 作用させられるため、操作レバーが原位置から制動位置へ回動操作されるのに伴 って、ポールがラチェットの歯を乗り越えつつ移動する際に比較的大きな打撃音 を発生するという問題があった。
【0006】 これに対し、ポールのレバー比、すなわち、回動中心からポールの歯先までの 長さに対する前記スプリングによる付勢力が付与されるレリーズロッドとの連結 点からその回動中心までの長さの割合、を小さくしてポールの歯先における噛合 い荷重を低くすることが考えられる。しかし、このようにすると、上記レバー比 を小さくしたことに対応してポールとラチェットとの噛合いが解除されるまでの ノブのストロークが小さくなり、僅かなノブの押込みでも誤ってパーキングブレ ーキが解除され易くなるため、レバー比を小さくして噛合い荷重を低くするにも 限界があった。また、ポールとラチェットとの噛合いを解除する際に前記操作レ バーを殆ど引き上げることなくノブを押込み操作した場合、すなわちパーキング ブレーキ作動部による大きな噛合い荷重が噛合い部に作用したままで半強制的に 解除させようとした場合には、レバー比が小さいとこの噛合い荷重に抗してノブ を押し込むための操作力が大幅に増大するという問題もあった。
【0007】 本考案は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、 パーキングブレーキの誤解除に対する安全性と適度なノブの押込み操作力を確保 しつつ、ポールの歯先における噛合い荷重を小さくして、制動操作に伴ってポー ルおよびラチェット間で発生する打撃音を低減させることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本考案の要旨とするところは、前記(a)操作レ バーと、(b)セクタと、(c)ポールと、(d)ノブと、(e)レリーズロッ ドと、(f)スプリングとを備えたパーキングブレーキ操作装置において、(g )前記ポールおよび前記操作レバーの一方および他方に設けられて、そのポール を前記レリーズロッドとの連結点と前記ラチェットとの噛合点との間においてそ の連結点寄りに予め定められた前記回動軸と平行な第1軸心まわりの回動可能に 支持する第1支持ピンおよびその第1支持ピンと係合する第1係合部を有すると ともに、前記スプリングの付勢力に従って前記ポールが前記ラチェットと噛み合 う際にはそのポールを上記第1軸心まわりに回動させ、且つ、前記ノブが押込み 操作されて上記スプリングの付勢力に抗してそれらポールとラチェットとの噛合 いが解除される際には、前記連結点と前記噛合点との間においてその噛合点寄り に予め定められた前記回動軸と平行な第2軸心まわりにポールが回動することを 許容するように、前記第1係合部が、前記第1支持ピンの外周に局部的に摺接す るとともに前記スプリングの付勢力により前記噛合点まわりに作用するモーメン トを受け止める半円内周面と、その半円内周面と反対側における半円部分が開放 状態とされた切欠きとを備えている第1軸心側ポール支持機構と、(h)前記ポ ールおよび前記操作レバーの一方および他方に設けられてそのポールを前記第2 軸心まわりの回動可能に支持する第2支持ピンおよびその第2支持ピンと係合す る第2係合部を有するとともに、前記ノブが押込み操作されて前記スプリングの 付勢力に抗して前記ポールと前記ラチェットとの噛合いが解除される際にはその ポールを上記第2軸心まわりに回動させ、且つ、上記スプリングの付勢力に従っ てポールが上記ラチェットと噛み合う際には、前記第1軸心まわりにポールが回 動することを許容するように、前記第2係合部が、前記第2支持ピンの外周に局 部的に摺接するとともに前記ノブの押込み操作力により前記噛合点まわりに作用 するモーメントを受け止める半円内周面と、その半円内周面と反対側における半 円部分が開放状態とされた切欠きとを備えている第2軸心側ポール支持機構とを 有することにある。
【0009】
【作用】
上記パーキングブレーキ操作装置においては、第1軸心側ポール支持機構とし てポールおよび操作レバーの一方および他方に設けられた第1支持ピンと第1係 合部との係合により、ポールがレリーズロッドとの連結点とラチェットとの噛合 点との間においてその連結点寄りに予め定められた第1軸心まわりの回動可能に 支持されるとともに、スプリングの付勢力に従ってポールがラチェットと噛み合 う際には、噛合点まわりに作用するモーメントが上記第1係合部の半円内周面に より受け止められてそのポールが第1軸心まわりに回動させられ、また、ノブが 押込み操作されてそれらポールとラチェットとの噛合いが解除される際には、上 記第1係合部の切欠きにより、上記連結点と噛合点との間においてその噛合点寄 りに予め定められた第2軸心まわりにポールが回動することが許容される。一方 、第2軸心側ポール支持機構としてポールおよび操作レバーの一方および他方に 設けられた第2支持ピンと第2係合部との係合により、ポールが上記第2軸心ま わりの回動可能に支持されるとともに、ノブが押込み操作されてポールとラチェ ットとの噛合いが解除される際には、噛合点まわりに作用するモーメントが上記 第2係合部の半円内周面により受け止められてそのポールが第2軸心まわりに回 動させられ、また、スプリングの付勢力に従ってポールがラチェットと噛み合う 際には、上記第2係合部の切欠きによりそのポールが第1軸心まわりに回動する ことが許容される。
【0010】 これにより、ポールがラチェットの歯を乗り越えつつ移動する際にはそのポー ルが専ら第1軸心まわりに回動させられ、その第1軸心がポールとレリーズロッ ドとの連結点寄りにあることから、レバー比が小さい状態でスプリングの付勢力 による噛合い荷重がポールの歯先に作用させられる。一方、ノブが押込み操作さ れてレリーズロッドがポールを回動させる際にはそのポールが専ら第2軸心まわ りに回動させられ、その第2軸心がポールとラチェットとの噛合い点寄りにある ことから、レバー比が大きい状態でノブの押込みストロークが規定されるととも に、その大きなレバー比により押込み操作力が増幅されてポールの歯先に作用さ せられる。
【0011】
【考案の効果】
したがって、本考案のパーキングブレーキ操作装置によれば、操作レバーの制 動方向への操作時には、小さなレバー比によりポールとラチェットとの噛合い荷 重が小さくされるため、操作レバーの回動操作に伴ってポールおよびラチェット 間で発生する打撃音が低減される。また、ノブの押込み操作時には、大きなレバ ー比によりノブの押込みストロークが大きめに維持されてパーキングブレーキの 誤解除に対する充分な安全性が確保されるとともに、ポールとラチェットとが噛 み合った状態でノブが押込み操作される場合であっても、その押込み操作力が大 きなレバー比によって軽減されるため、比較的小さな操作力で噛合いを解除する ことができる。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】 図1において、パーキングブレーキ操作装置10は図示しない車体のフロアに 固定されるセクタ12と、そのセクタ12に回動軸としてのピン14まわりの回 動可能に支持された操作レバー16などを備えて構成される。操作レバー16は 、その基端側に設けられたケーブルガイド18を介してブレーキケーブル20の 一端が図示しないケーブル係止部に連結されるとともに、先端側に樹脂製のグリ ップ22が嵌着されており、そのグリップ22が把持されて図1においてピン1 4の右まわりに回動操作されることにより、ブレーキケーブル20が引き締めら れてそのブレーキケーブル20の他端が連結された図示しないパーキングブレー キ作動部が作動させられるようになっている。
【0014】 セクタ12にはピン14を中心とする円弧形状に沿ってラチェット24が形成 されている一方、操作レバー16には、そのラチェット24に噛み合わされるポ ール26が、その操作レバー16に設けられた前記ピン14と平行な一対のピン 28および30にそれぞれ支持されて配設されている。これ等のピン28および 30は、それぞれ第1支持ピンおよび第2支持ピンに相当するもので、ピン28 の軸心がポール26とレリーズロッド38との連結点寄りの位置に予め定められ た第1軸心となっている一方、ピン30の軸心がポール26とラチェット24と の噛合点寄りの位置に予め定められた第2軸心となっている。図1は操作レバー 16がその原位置にある状態を示しており、この状態から操作レバー16が図に おける右まわりに所定角度以上回動操作されることにより、上記ポール26がラ チェット24と噛み合う。なお、操作レバー16には、セクタ12に当接するこ とにより原位置を規定するストッパ32が設けられている。
【0015】 グリップ22の先端には、その内部に介挿された圧縮コイルスプリング34の 付勢力に抗して押込み可能にノブ36が設けられているとともに、そのノブ36 にはレリーズロッド38の一端部が一体的に連結されている。圧縮コイルスプリ ング34は、その一端がノブ36に当接しているとともに他端が操作レバー16 の先端側円筒部において内側に曲げ起こされた図示しない係止部に当接しており 、ノブ36およびレリーズロッド38をノブ36がグリップ22から突き出す方 向、すなわち図における略左方向へ付勢している。レリーズロッド38の他端部 は、前記連結点においてポール26に相対回動可能に連結されており、ポール2 6には、圧縮コイルスプリング34の付勢力によりそのポール26を図1におい て左まわりに回動させようとするモーメントが作用している。
【0016】 上記ポール26の付近を拡大して詳細に示す図2から判るように、ポール26 には、第1係合部としてピン28と係合する係合部40、および第2係合部とし てピン30と係合する係合部42がそれぞれ設けられている。係合部40は、ピ ン28の外周の略半周に亘って摺接するとともに圧縮コイルスプリング34によ りポール26を図2において歯先44(噛合点)の左まわりに回動させようとす るモーメントを受け止める半円内周面46と、その半円内周面46と反対側にお ける半円部分が長穴状態に開放された切欠き48とを備えており、ピン30の軸 心O2 を中心とする円弧形状をなしている。また、係合部42は、ピン30の外 周の略半周に亘って摺接するとともにノブ36の押込み操作力によりポール26 を図2において歯先44の右まわりに回動させようとするモーメントを受け止め る半円内周面50と、その半円内周面50と反対側における半円部分が長穴状態 に開放された切欠き52とを備えており、ピン28の軸心O1 を中心とする円弧 形状をなしている。このため、半円内周面46がピン28に摺接している状態に おいては、ポール26が係合部42の長穴ストロークの範囲内で軸心O1 まわり に回動可能であるとともに、半円内周面50がピン30に摺接している状態にお いては、ポール26が係合部40の長穴ストロークの範囲内で軸心O2 まわりに 回動可能である。本実施例では上記ピン28および係合部40により第1軸心側 ポール支持機構54が構成され、ピン30および係合部42により第2軸心側ポ ール支持機構56が構成されている。
【0017】 従って、ノブ36が圧縮コイルスプリング34の付勢力に抗して押込み操作さ れていない通常の状態においては、その圧縮コイルスプリング34の付勢力に基 づいて力F1 が連結点O3 に作用させられるが、その力F1 によりポール26を 図2において歯先44の左まわりに回動させようとするモーメントは係合部40 の半円内周面46によって受け止められるため、ピン28が支点となって力F1 はポール26をピン28の左まわりに回動させるモーメントを作用させ、ポール 26の歯先44が前記ラチェット24に噛み合うよう付勢される。この時の歯先 44におけるラチェット24に対する噛合い荷重Ft は、ピン28の軸心O1 か ら歯先44までの長さに対する連結点O3 からその軸心O1 までの長さの割合に より定まる小さなレバー比により、上記の力F1 に対して比較的小さな値とされ る。なお、上記のような連結関係から、ノブ32のグリップ22からの突出し量 は、このポール26とラチェット24との噛合いによって規定される。
【0018】 一方、ノブ36が圧縮コイルスプリング34の付勢力に抗して押込み操作され る状態においては、その押込み操作力Fp0に基づいて力Fp1が連結点O3 に作用 させられるが、その力Fp1によりポール26を図2において歯先44の右まわり に回動させようとするモーメントは係合部42の半円内周面50によって受け止 められるため、ピン30が支点となって力Fp1はポール26をピン30の右まわ りに回動させるモーメントを作用させ、ポール26の歯先44が前記ラチェット 24から離れるよう付勢される。この時の歯先44における解除方向の力Fr は 、ピン30の軸心O2 から歯先44までの長さに対する連結点O3 からその軸心 O2 までの長さの割合により定まる大きなレバー比により、上記の力Fp1が増幅 されて歯先44に作用させられる。そして、解除方向の力Fr がポール26とラ チェット24との噛合点における摩擦抵抗を超えるような押込み操作力Fp0が作 用させられると(図4参照)、レリーズロッド38が操作レバー16の基端側へ 移動させられ、ポール26がピン30の右まわりに回動させられてラチェット2 4との噛合いが解除される。なお、操作レバー16を少し引き上げてノブ36が 押込み操作される場合には、圧縮コイルスプリング34の付勢力に対応する比較 的小さな押込み操作力Fp0でノブ36を押込み操作できるとともに、ポール26 はピン30の軸心O3 まわりに回動するとは限らない。
【0019】 また、ポール26とラチェット24との噛合いは、それらが噛み合うようにポ ール26が付勢された状態において、操作レバー16が図1においてピン14の 右まわりに回動操作される場合には、上記付勢力に抗して噛合いが外れる方向に ポール26が軸心O1 まわりに回動することにより、ポール26がラチェット2 4の歯を乗り越えてラチェット24上を移動することを許容するが、ポール26 およびラチェット24が噛み合ったあとに操作レバー16が左まわりに回動させ られようとする場合には、前記噛合いが維持されて操作レバー16の回動を阻止 するようになっている。なお、ポール26およびラチェット24は、それらの噛 合いによってパーキングブレーキ作動部の作動状態を維持し、且つ、相互のぶつ かり合いに耐えうる強度を備えるため、一般には、その素材に金属が用いられて いる。
【0020】 上記のように構成されたパーキングブレーキ操作装置10においては、操作レ バー16が図1の状態である原位置からピン14の右まわりに制動位置まで回動 操作されることにより、ブレーキケーブル20が引き締められてパーキングブレ ーキ作動部が作動させられる。このとき、その回動操作に伴い圧縮コイルスプリ ング30の付勢力に抗して、ポール26の係合部42においてピン30が切欠き 52側に相対移動するように、ポール26がピン28まわりの回動を繰り返すこ とにより、図3に示すようにラチェット24の歯を乗り越えつつ移動させられ、 回動操作が停止させられた時点で噛み合っているラチェット24の歯とそのポー ル26とが、図4において一点鎖線で示すように噛合いを維持することによって パーキングブレーキ作動部の作動状態が維持される。なお、操作レバー16が回 動操作後に停止されてポール26がラチェット24と噛み合っている状態、およ び、操作レバー16が原位置にあってポール26がセクタ12に当接している状 態においては、前記半円内周面46はピン28の外周面に摺接しているが、前記 半円内周面50はピン30との間に僅かな隙間を有しており、組付け状態におけ る寸法誤差等により、ポール26とラチェット24との噛合い不良が生じないよ うになっている。
【0021】 ここで、上記圧縮コイルスプリング34の付勢力は、ポール26とラチェット 24との噛合いによりパーキングブレーキ作動部が作動状態とされている場合に 、不用意にノブ36が押し込まれることによりそれ等ポール26とラチェット2 4との噛合いが解除されることがないように、ノブ36に軽く接触した程度では ノブ36が容易に押し込まれないような一定値以上の強さに設定されている。ま た、その付勢力に基づいてポール26とラチェット24との噛合い荷重は定まる が、ポール26の歯先44における噛合い荷重Ft は、具体的には、以下に説明 する計算式によって圧縮コイルスプリング34の付勢力F0 から求められる。
【0022】 図3において、上記圧縮コイルスプリング34の付勢力F0 による前記力F1 にその力F1 の方向に直角な軸心O1 からの長さRc1を乗じた左まわりのモーメ ントが、噛合い荷重Ft にそのFt の方向に直角な噛合点O3 からの長さRt1を 乗じたものと等しいことから、噛合い荷重Ft は次式(1)で表される。なお、 付勢力F0 と力F1 とは、グリップ22側における圧縮コイルスプリング34の 付勢方向に対する連結点O3 のオフセット状態から定まる略一定の関係にあり、 その係数をkとして、F1 =kF0 とする。
【0023】
【数1】 Ft =F1 ×Rc1/Rt1 =kF0 ×Rc1/Rt1 ・・・(1)
【0024】 上記(1)式における〔Rc1/Rt1〕は、ピン28の軸心である第1軸心O1 がポール26とレリーズロッド38との連結点O3 寄りにあることから、ノブ3 6が圧縮コイルスプリング34の付勢力に抗して押込み操作されていない通常の 状態における前記小さなレバー比に対応して小さい値となり、従って、ポール2 6のラチェット24との噛合い荷重Ft が圧縮コイルスプリング34の付勢力F 0 に対して小さくされる。これにより、図3のように、操作レバー16の制動方 向への回動操作に伴ってポール26がラチェット24の歯を乗り越えつつ移動さ せられる際にそのポール26の歯先44がラチェットの歯に打ち当てられて発生 する打撃音が低減される。
【0025】 一方、ノブ36が圧縮コイルスプリング34の付勢力に抗して押込み操作され ると、図4において一点鎖線で示す噛合い状態の位置から前記した半円内周面5 0とピン30との間の隙間がなくなる状態にポール26が噛合点O4 まわりに僅 かに回動してその半円内周面50がピン30の外周面に摺接したあと、図4にお いて実線で示すように、そのピン30の軸心O2 の右まわりに回動してポール2 6とラチェット24との噛合いが解除される。そして、ノブ36が完全に押し込 まれてポール26の歯先44がラチェット24から所定距離だけ離間した状態で 、操作レバー16が左まわりに回動操作されて原位置まで戻されることにより、 上記パーキングブレーキ作動部の作動が解除される。
【0026】 ここで、ノブ36の押込み操作力Fp0に基づいて力Fp1がレリーズロッド38 を介して連結点O3 に作用させられ、その力Fp1によって図4に示すようにポー ル26がピン30の右まわりに回動させられる状態においては、ポール26の歯 先44におけるラチェット24から離間しようとする解除方向の力Fr は、次の ように具体的に算出される。この状態においては、押込み操作力Fp0に基づく力 Fp1にその力Fp1方向に直角な軸心O2 からの長さRc2を乗じた右まわりのモー メントが、解除方向の力Fr にそのFr の方向に直角な噛合点O3 からの長さR t2を乗じたものと等しくなる。この関係から解除方向の力Fr は次式(2)で表 される。なお、押込み操作力Fp0と力Fp1とは、グリップ22側においてノブ3 6が押し込まれる方向に対する連結点O3 のオフセット状態から定まる略一定の 関係にあるとともに、その関係が前記付勢力F0 と力F1 との関係と同じである ため、その係数をkとして、Fp1=kFp0とする。
【0027】
【数2】 Fr =Fp1×Rc2/Rt2 =kFp0×Rc2/Rt2 ・・・(2)
【0028】 上記(2)式における〔Rc2/Rt2〕は、ピン30の軸心である第2軸心O2 がポール26とラチェット24との噛合点O4 寄りにあることから、ノブ36が 圧縮コイルスプリング34の付勢力に抗して押込み操作された状態における前記 大きなレバー比に対応して大きい値となり、従って、ノブ36の押込み操作力F p0が増幅されて大きな解除方向の力Fr が歯先44に作用させられる。これによ り、大きなレバー比によりノブ36の押込みストロークが大きくなるとともに、 押込み操作力Fp0がその大きなレバー比によって軽減される。
【0029】 ところで、パーキングブレーキ作動部の作動状態を維持している間は、ブレー キケーブル20を介して操作レバー16に作用している上記作動部の力に基づい て、ポール26とラチェット24との噛合点O4 にはその作動部の力に対応した 噛合い荷重Fb が作用しており、そのような噛合い荷重Fb が作用した状態でポ ール26とラチェット24との噛合いを解除させようとすると、その噛合い荷重 Fb に対応した摩擦抵抗Ff が、前記解除方向の力と逆向きに作用する。従って 、パーキングブレーキの解除に際して、操作レバー16を一旦制動操作方向へ僅 かに回動させたあとにノブ36の押込み操作を行うことをせず、ポール26およ びラチェット24が噛み合ったままの状態からノブ36の押込み操作をしてその 噛合いを半強制的に解除する場合には、前記した大きなレバー比によるノブ36 の押込み操作力Fp0の軽減効果が重要となる。
【0030】 上述したように、本実施例のパーキングブレーキ操作装置10においては、操 作レバー16の制動方向への操作時には、小さなレバー比によりポール26とラ チェット24との噛合い荷重Ft が小さくされるため、操作レバー16の回動操 作に伴ってポール26およびラチェット24間で発生する打撃音が低減される。 また、ノブ36の押込み操作時には、大きなレバー比によりノブ36の押込みス トロークが大きめに維持されてパーキングブレーキの誤解除に対する充分な安全 性が確保されるとともに、ポール26とラチェット24とが噛み合った状態でノ ブ36が押込み操作される場合であっても、押込み操作力Fp0がその大きなレバ ー比によって軽減されるため、操作力Fp0が比較的小さくても噛合いを解除する ことが可能となる。
【0031】 以上、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本考案は他の態 様で実施することもできる。
【0032】 例えば、前述の実施例においては、ピン28および係合部40により第1軸心 側ポール支持機構54が構成され、ピン30および係合部42により第2軸心側 ポール支持機構56が構成されていたが、第1支持ピンがポール26側に設けら れるとともに第1係合部としての円弧状の長穴が操作レバー16側に設けられた り、第2支持ピンがポール26側に設けられるとともに第2係合部としての円弧 状の長穴が操作レバー16側に設けられたりして、第1軸心側ポール支持機構お よび第2軸心側ポール支持機構が構成されても差支えなく、それらを組み合わせ て全体を構成しても良い。
【0033】 また、前述の実施例においては、ポール26における一方の係合部40の切欠 き48は、半円内周面46と反対側における半円部分が長穴状態に開放されてピ ン30の軸心O2 を中心とする円弧形状をなしているとともに、他方の係合部4 2の切欠き52は、半円内周面50と反対側における半円部分が長穴状態に開放 されてピン28の軸心O1 を中心とする円弧形状をなしていたが、例えば、図5 のポール60に示す係合部62および64のように、半円内周面66や半円内周 面68を残して外周側に完全に開口した状態の切欠き70および72であっても 良い。
【0034】 また、前述の実施例における係合部40および42は、それぞれ軸心O2 およ びO1 を中心とする円弧形状を成していたが、ノブ36が押込み操作されて半円 内周面50がピン30に当接するまでは歯先44を中心としてポール26が回動 するため、部分的に歯先44を中心とする円弧形状とするなど、係合部40,4 2の長穴形状は必要に応じて適宜変更され得る。
【0035】 また、前記第1軸心O1 および第2軸心O2 は、少なくとも〔Rc1/Rt1〕< 〔Rc2/Rt2〕の関係を満足する位置に定められれば良い。
【0036】 また、前述の実施例における圧縮コイルスプリング34は、操作レバー16の 先端部において直接的にノブ36を付勢する状態で介挿されていたが、これに替 えて、ポール26を直接的に付勢する他のスプリングが介挿されても良い。
【0037】 その他一々例示はしないが、本考案は当業者の知識に基づいて種々の変更,改 良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるパーキングブレーキ操
作装置を、その一部を切り欠いて示す正面図である。
【図2】図1の装置の一部を拡大して詳細に示す図であ
る。
【図3】図1の装置において操作レバーが制動方向へ回
動操作される状態を示す図で、図2に相当する図であ
る。
【図4】図1の装置においてポールとラチェットとの噛
合いが解除される状態を示す図で、図2に相当する図で
ある。
【図5】本考案のパーキングブレーキ操作装置における
ポールの他の態様を示す図である。
【符号の説明】
10:パーキングブレーキ操作装置 12:セクタ 14:ピン(回動軸) 16:操作レバー 24:ラチェット 26,60:ポール 28:ピン(第1支持ピン) 30:ピン(第2支持ピン) 34:圧縮コイルスプリング 36:ノブ 38:レリーズロッド 40,62:係合部(第1係合部) 42,64:係合部(第2係合部) 46,66:第1係合部の半円内周面 48,70:第1係合部の切欠き 50,68:第2係合部の半円内周面 52,72:第2係合部の切欠き 54:第1軸心側ポール支持機構 56:第2軸心側ポール支持機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーキングブレーキ作動部に機械的に連
    結された操作レバーと、該操作レバーを回動軸まわりの
    回動可能に支持するとともに該回動軸を中心とする円弧
    形状に沿ってラチェットが形成されたセクタと、前記操
    作レバーに前記回動軸と平行な軸心まわりの回動可能に
    取り付けられて前記ラチェットと噛み合わされるポール
    と、前記操作レバーの先端に押込み可能に設けられたノ
    ブと、該ノブに一端が連結されるとともに他端が前記ポ
    ールに相対回動可能に連結され、該ノブが押込み操作さ
    れることにより該ポールを回動させて前記ラチェットと
    の噛合いを解除するレリーズロッドと、常には前記ノブ
    が前記操作レバーの先端から突き出し且つ前記ポールが
    前記ラチェットと噛み合うように付勢するスプリングと
    を備えたパーキングブレーキ操作装置において、 前記ポールおよび前記操作レバーの一方および他方に設
    けられて、該ポールを前記レリーズロッドとの連結点と
    前記ラチェットとの噛合点との間において該連結点寄り
    に予め定められた前記回動軸と平行な第1軸心まわりの
    回動可能に支持する第1支持ピンおよび該第1支持ピン
    と係合する第1係合部を有するとともに、前記スプリン
    グの付勢力に従って前記ポールが前記ラチェットと噛み
    合う際には該ポールを該第1軸心まわりに回動させ、且
    つ、前記ノブが押込み操作されて該スプリングの付勢力
    に抗して該ポールと該ラチェットとの噛合いが解除され
    る際には、前記連結点と前記噛合点との間において該噛
    合点寄りに予め定められた前記回動軸と平行な第2軸心
    まわりに該ポールが回動することを許容するように、前
    記第1係合部が、前記第1支持ピンの外周に局部的に摺
    接するとともに前記スプリングの付勢力により前記噛合
    点まわりに作用するモーメントを受け止める半円内周面
    と、該半円内周面と反対側における半円部分が開放状態
    とされた切欠きとを備えている第1軸心側ポール支持機
    構と、 前記ポールおよび前記操作レバーの一方および他方に設
    けられて該ポールを前記第2軸心まわりの回動可能に支
    持する第2支持ピンおよび該第2支持ピンと係合する第
    2係合部を有するとともに、前記ノブが押込み操作され
    て前記スプリングの付勢力に抗して前記ポールと前記ラ
    チェットとの噛合いが解除される際には該ポールを該第
    2軸心まわりに回動させ、且つ、該スプリングの付勢力
    に従って該ポールが該ラチェットと噛み合う際には、前
    記第1軸心まわりに該ポールが回動することを許容する
    ように、前記第2係合部が、前記第2支持ピンの外周に
    局部的に摺接するとともに前記ノブの押込み操作力によ
    り前記噛合点まわりに作用するモーメントを受け止める
    半円内周面と、該半円内周面と反対側における半円部分
    が開放状態とされた切欠きとを備えている第2軸心側ポ
    ール支持機構とを有することを特徴とするパーキングブ
    レーキ操作装置。
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