JPH0635841Y2 - パーキングブレーキ操作装置 - Google Patents

パーキングブレーキ操作装置

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JPH0635841Y2
JPH0635841Y2 JP1988150634U JP15063488U JPH0635841Y2 JP H0635841 Y2 JPH0635841 Y2 JP H0635841Y2 JP 1988150634 U JP1988150634 U JP 1988150634U JP 15063488 U JP15063488 U JP 15063488U JP H0635841 Y2 JPH0635841 Y2 JP H0635841Y2
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光夫 坂田
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、車両用パーキングブレーキを作動するための
パーキングブレーキ操作装置に関する [従来の技術] 一般に、この種のパーキングブレーキは、操作レバーを
回動することで、セクターギアに対する爪部材の係合位
置を変化させている。
そして、この爪部材は、スプリングによって常時戻し付
勢されている操作ノブの移動に連動して往復動可能なレ
リーズロッドによって係合位置と非係合位置に回動変位
するよう構成されている。
ところで、爪部材の回動に伴うレリーズロッドの上下方
向の変位を最小限に止めるための技術として、爪部材と
レリーズロッドとの連結をピン結合によらず、爪部材に
2つの係合部を設け、これらの係合部にレリーズロッド
を当接させることにより爪部材の両方向の回動を行わせ
るようにしている。
第7図は、このようなパーキングブレーキ操作装置の一
例を図示したものである(実開昭59−65866号公報、実
開昭54−163425号公報参照)。
同図に示すパーキングブレーキ操作装置においては、車
体7に固定されるセクター2Aと、このセクター2Aに軸8
を中心として回動自在に支持された操作レバー1と、こ
の操作レバー1に軸9を中心として回転自在に支持さ
れ、前記セクター2Aと係合可能な爪部材2Bと、操作レバ
ー1のグリップ6内においてスプリング5によって出没
自在に設けられたノブ4と、このノブ4の押込みに連動
して前記爪部材2Bをセクター2Aより離脱するレリーズロ
ッド3とを有している。
前記爪部材2Bには、第1の係合部2bと第2の係合部2b′
とが形成されている。また、前記レリーズロッド3にお
いては、その先端屈曲部3aが前記爪部材2Bの係合部2b,2
b′間に配置され、またその中途部に設けられた屈曲ガ
イド部3bは操作レバー1の上部内壁に当接した状態で設
けられている。
以上のような構成の装置においては、スプリング5によ
って戻し付勢されたレリーズロッド3の先端屈曲部3aが
爪部材2Bの第1の係合部2bに当接することにより、爪部
材2Bをセクター2Aの歯2aと係合する方向に回動付勢し、
またノブ4を押し込むことによりレリーズロッド3の先
端屈曲部3aが爪部材2Bの第2の係合部2b′に当接するこ
とにより、爪部材2Bをセクター2Aの歯2aから離脱する方
向に回動付勢する。
[考案が解決しようとする問題点] 上記構成の装置においては、レリーズロッド3の上方向
への移動規制が屈曲ガイド部3bを操作レバー1の内壁に
当接させることにより行われているため、走行中にレリ
ーズロッド3に振動が作用すると屈曲ガイド部3bと操作
レバー1との干渉により打撃音が連続して発生する。さ
らに、レリーズロッド3を往復動させる際に、屈曲ガイ
ド部3bが操作レバー1の内壁に対して摺動するため、摺
動音が発生するだけでなく、摩擦により操作フィーリン
グが劣ったものとなる。
さらに、上記構成においては、レリーズロッド3におけ
る操作ノブ4側に位置するロッドの軸心を支点として、
先端屈曲部3a側の揺動が発生し、所謂、操作レバー1の
側壁に向けての横揺れを起こすこともある。このため、
レリーズロッド3は、振動することによってガタつきや
側壁との干渉による機械的ノイズが発生することもあ
る。
本考案の目的は、上述の問題点を解決し、伝達部材と操
作レバーとの干渉を防止し、打撃音などの機械的ノイズ
の発生が防止され、しかも操作安定性に優れたパーキン
グブレーキ操作装置を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、パーキングブレーキを作動するための操作レ
バーと、 この操作レバーを回転自在に支持し、係止歯を外周に有
する固定されたセクターと、 前記操作レバーに回転自在に支持され、前記セクターに
係合可能な爪部材と、 操作レバーのグリップ部に出没自在に配置された操作ノ
ブと、 この操作ノブの移動に伴う往復動よって前記爪部材を係
合位置と非係合位置とに回転変位させる伝達部材と、 前記操作ノブを突出付勢することで、爪部材が常時係合
するように付勢する付勢部材と、を含み、 前記爪部材は、付勢部材の付勢力が伝達部材を介して係
合方向の回動力として作用する第1の係合部と、この第
1の係合部よりセクター側に位置し、操作ノブの押動力
が伝達部材を介して非係合方向の回動力として作用する
第2の係合部とを有し、 前記第1の係合部の回動作用点から爪部材の回転中心ま
での腕長さl1と、前記回転中心からセクターと爪部材の
係合作用点までの腕長さl2とはl1<l2の関係を有し、か
つ、前記第1の係合部の回動作用点から前記回転中心ま
での腕長さl1と、前記第2の係合部の回動作用点から前
記回転中心までの腕長さl3とはl1<l3の関係を有し、 前記伝達部材は、その自由端側に下方に屈曲されて作用
部を構成し、この作用部は、前記爪部材の第1の係合部
の回動作用点に対して上方への移動が規制された状態で
常時係合する端部と、前記第2の係合部の回動作用点に
当接可能な押動部と、を含み、前記端部と前記押動部と
を結ぶ線は押動部を中心に垂直方向に対して操作ノブ側
に傾斜し、 前記第1の係合部は、前記伝達部材の上方への位置ずれ
を規制する係止部を有し、この係止部は、第1の係合部
の先端を湾曲もしくは屈曲させて構成され、 かつ、前記作用部の端部は、前記爪部材の厚み方向に伸
びる線状接触部を有し、少なくともこの線状接触部が前
記爪部材の第1の係合部に対し線接触状態で当接するこ
とを特徴とする。
[作用] 本考案においては、操作レバーの内壁面から離間配置さ
れている伝達部材の先端を折返して構成し、さらに、そ
の折返し端部に爪部材の厚さ方向に伸びる線状接触部を
形成し、この線状接触部を、爪部の第1の係合部におい
て上記伝達部材の折返し端部を係止する側に湾曲若しく
は屈曲されている係止部に線接触状態で当接させてい
る。これにより、伝達部材の上方および横揺れ方向への
変位が防止される。このため、従来のように、伝達部材
の中途部に操作レバーの内壁と摺動するガイド部を設け
る必要がなくなる。その結果、摺動音や振動による打撃
音が防止され、全体として機械的ノイズがきわめて抑制
されることになる。
そして、本考案においては、第1の係合部に、伝達部材
の折返し部端部を係止する側の湾曲もしくは屈曲されて
なる係止部を設けているので、この係止部に対して伝達
部材の折返し部端部に形成されている線状接触部を線接
触状態で当接させることにより爪部の当接面で伝達部材
が上下方向の位置ずれを規制されることになる。このた
め、回動作用点が誤差のない状態で設定されることにな
る。その結果、爪部材の作動が円滑に行なわれ、さらに
は、回動作用点の位置決めが正確に行なわれることによ
り、操作ノブを押圧した場合の伝達部材の移動が円滑化
することによって操作フィーリングも向上させることが
できる。
さらに、本考案において特徴的な点は、伝達部材の先端
部に爪部材の厚み方向に伸びる線状接触部を設けたこと
により、伝達部材の先端と爪部材の第1の係合部との接
触をより確実に行うようにしたことにある。
すなわち、爪部材の第1の係合部は、伝達部材の折返さ
れた先端部を係止する側に湾曲若しくは屈曲させてなる
係止部を備えて構成されているため、伝達部材の先端部
が断面円形の丸棒である場合には、第1の係合部と伝達
部材との接触が点接触の状態となる。そのため伝達部材
の先端が不安定となって所謂、伝達部材の先端側が操作
レバーの側壁に向けて揺動する、横揺れしやすくなり、
伝達部材や操作ノブにおけるガタつきの発生など、操作
安定性を損なうことがある。しかし、本考案によれば、
伝達部材の先端部に爪部材の厚み方向すなわち伝達部材
の横揺れを規制する方向に伸びる線状接触部を設けたこ
とにより、この線状接触部が、この先端部を係止する側
に湾曲若しくは屈曲されてなる係止部を備えた第1の係
合部に対し線接触の状態で当接することとなり、両者の
接触が安定に行われることとなる。その結果、伝達部材
並びに操作ノブのガタつきや機械的ノイズの発生が防止
され、操作安定性が向上する。
[実施例] 以下、本考案を図示の実施例を参照して具体的に説明す
る。
第1図において、セクター20は、中心位置をO1とする扇
状の外周に係合歯20aを有し、車体22に固定されてい
る。
このセクター20には、前記中心O1に配置した回転軸24を
中心として、回動自在な操作レバー30が設けられてい
る。この操作レバー30は、中心O1の右側の一端にブレー
キ作動ケーブル32が接続され、この操作レバー30の回動
によって前記ケーブル32を引張することで、パーキング
ブレーキが作動するようになっている。
また、前記操作レバー30の中心O1の左側の一端は、斜め
上方に傾斜した端部が水平に延在形成された形状となっ
ていて、その水平端部を筒状にカールした水平筒部30a
にグリップ34を嵌入して支持するようになっている。
また、前記グリップ34の端部には、押動可能な操作ノブ
36が出没自在に配置されており、この操作ノブ36の背面
と、前記操作レバー30の水平筒部30aの中間部に形成し
たストッパ30bとの間には、付勢部材の一例である圧縮
コイルスプリング40が配置されている。
前記操作ノブ36は、例えば樹脂で形成され、この樹脂内
に一端が軸止された伝達部材の一例であるロッド50を連
結している。
次に、前記ロッド50及びこのロッド50の動きに連動する
爪部材の一例であるポール60について説明する。
まず、ロッド50について説明すると、ロッド50は、第1
図に示すように、操作レバー30の内壁面から離関して配
置され、他端側が折返し形成されている。そして、ロッ
ド50の一端側は、上記操作ノブ36に一体化され、他端側
の折返し部が後述するポール60に係合するようになって
いる。したがって、ロッド50は、操作ノブ36の移動によ
って一端側が押圧され、他端側でポール60をセクタ20の
係合歯20aに対して係合位置と非係合位置とに回動変位
させるようになっている。
次に、ポール60について説明すると、実施例において
は、このポールは回動支点,作用点間の各腕長さが異な
るように形成されていて、前記操作レバー30に設けた回
転軸62の周りに回動自在に支持されている。なお、この
回転中心をO2とする。
そして、このポール60は、全体形状が略くの字状に形成
されていて、その一端は前記セクター20の係合歯20aと
係合する爪64を構成している。また、ポール60の他端
は、長さの異なる2本の第1,第2の係合部としての係合
突起66,68を有するように略コ字状に形成されている。
第2図は、第1および第2の係合突起66,68ならびにこ
れらの係合するロッド50を拡大して示す説明図である。
第1の係合突起66は、第2の係合突起68より短く形成さ
れている。そして、その先端は第2の係合突起68側に向
けて湾曲されることで、ロッド50の折返された先端部を
係止することができる係止部66aを構成し、またその内
側縁部には凹状の湾曲面よりなる当接面66bが形成され
ている。
前記ロッド50の自由端は略コ字状に屈曲されて作用部を
構成し、この操作部は第1,第2の係合突起66,68の間に
適度の自由度を有する状態で挿入され、かつ、その先端
部52は前記当接面66bに当接可能に配設されている。そ
して、ロッド50の先端部52においては、第3図および第
4図に示すように、その上下において面取り処理が施さ
れ、端面に横方向に伸びる線状接触部aおよびbが形成
される。この線状接触部a、bは、ポール60の厚み方
向、すなわちロッド50の横揺れを防止できる方向に相当
するポール60の回転軸62の軸方向に一致して形成され、
したがって、ロッド50の先端部52は、その線状接触部a
およびbの2個所において係止部66aおよび当接面66bに
線接触の状態で安定に接触している。その結果、ロッド
50は、操作ノブ36側の一体部の軸心を支点として揺動す
る方向、つまり、操作レバー30の側壁に向けての横揺れ
方向の移動が規制される。しかも、ロッド50の折返され
た先端部は、上記したように、ポール60の第1の係合部
66における係止部66aに線接触状態で当接させているこ
とにより上下方向の移動を規制されて位置ずれを生じな
いようにされている。このため、ロッド50の折返された
先端部は、回動作用点S1に対して誤差のない状態で対向
することができる。
その結果、ロッド50のガタつきや機械的ノイズの発生が
防止され、スムーズなロッド操作が可能となる。
第5図および第6図は、上述した本実施例の作用効果を
より明確にするために、ロッドの先端部に線状接触部を
設けない場合を示す比較用の説明図である。
すなわち、ロッド50の先端部56が断面円形の丸棒で構成
されている場合には、先端部56の上下の2点cおよびd
において第1の係合突起66の当接面66bと点接触してい
るのみである。従って、ロッド50の上下方向の移動は係
止部66aによって確実に規制されているが、ロッド50の
水平方向つまり、第6図において矢印で示す方向の移動
規制は充分ではない。そのため、ロッド50の先端が横揺
れを生じやくすく、ロッド50や操作ノブ36のガタつきの
原因となり、操作安定性を低下させる。
また、第2の係合突起68の先端は、第1の係合突起66側
に向けていわゆるアールを形成するよう湾曲して形成さ
れ(第2図参照)、湾曲係止部68aを構成している。そ
して、この湾曲係止部68aの凹状曲面には、ロッド50の
中途部の屈曲部(押動部)54が当接することになる。こ
のように、第2の係止突起68におけるロッド50の当接部
を湾曲ないしは屈曲させて係止部を構成することによ
り、ロッド50の屈曲部54の湾曲係止部68aにおける点S3
(回動作用点)において、正確に位置決めされた状態で
当接することとなる。
本実施例においては、前記第1の係合突起66とロッド50
の先端部52との係合によって、ロッド50を図示左側に移
動することでボール60を反時計方向に回動自在としてい
る。一方、前記第2の係合突起68のS3点と、前記ロッド
50の屈曲部54とが当接可能となっていて、この係合によ
ってロッド50を図示右側に移動することで、前記ポール
60を時計方向に回動自在としている。
本実施例においては、このポール60のレバー寸法は、下
記のように設定されている。
すなわち、ロッド50の先端部52と第1の係合突起66の当
接面66bとが係合・当接する点S1より中心O2までの腕長
さをl1とし、ロッド50の屈曲部54と第2の係合突起68と
が係合・当接する点S3より中心O2までの腕長さをl2
し、爪64の先端より中心O2までの腕長さをl2としたと
き、 l1<l2,l3≒l2 となっている。
次に、作用について説明する。
圧縮コイルスプリング40は、操作ノブ36をグリップ34よ
り常時突出するように押圧付勢すると共に、この操作ノ
ブ36を突出付勢することにより、ロッド50を介してポー
ル60をセクター20の係合歯20aに係合付勢するように作
用することになる。
ここで、パーキングブレーキを作動させたい場合には、
操作レバー30を中心O1の周りに回動させ、この回動位置
でポール60の爪64をセクター20の係合歯20aに係合させ
ることで、ケーブル32を引張した状態で維持することが
でき、パーキングブレーキ作動状態を維持することがで
きる。
なお、ブレーキ作動時にはグリップ34を斜め上方に持ち
上げればよいが、この際操作ノブ36を押下することは必
ずしも要しない。すなわち、上記の回動方向に対して
は、爪64をスプリング40の付勢力に抗して係合歯20aと
の係合を解除しつつ移動させることができるからであ
る。
この際、爪64と係合歯20aとが継続的に係合すること
で、打撃者が発生することになるが、本実施例では打撃
音を低減することが可能である。
これは、圧縮コイルスプリング40によって常時係合付勢
しながらも、腕長さが異なるポール60の作用によって、
爪64を係合歯20aに係合させる押動力P2を比較的小さく
できるからである。
すなわち、回転中心O2の周りのモーメントの釣り合いよ
り、 P1×l1=P2×l2となるが、l1<l2の関係にあり、したが
って、P2<P1となる。このように、ポール60の腕長さを
上記のように設定することで、操作ノブ36の戻し荷重P1
を操作フィーリングが損なわれないように設定しながら
も、係合時の押動荷重P2をこれより小さくすることがで
きるので、打撃音の低減を図ることができる。
また、パーキングブレーキの作動を解除する場合には、
圧縮コイルスプリング40の付勢力に抗して操作ノブ36を
押動すると、ロッド50が右側に移動し、その屈曲部54が
ポール60の第2の係合突起68のS3点と接触してこれを押
動することになる。そうすると、ポール60が中心O2の周
りで時計方向に回動し、爪64を係合歯20aより遠ざける
ことができ、両者の係合状態が解除されるので、グリッ
プ34の操作によって操作レバー30を初期位置に戻してブ
レーキ作動状態の解除が可能となる。
なお、この際の中心O2の周りのモーメントの釣り合い
は、 P1×l3=P2×l2 となる。ここで、P1としてはノブ36の戻し荷重P1よりも
大きな力を要するので、従来の操作フィーリングを損な
うことがないが、さらに、l2≒l3であれば、P2はP1とほ
ぼ同じ大きさとなる。従って、係合時には衝撃音を低減
しながらも、係合解除の場合の操作ノブ36の操作フィー
リングは従来と同様に維持できる。
このように、本実施例によれば、レバー比を特定の関係
に設定することにより、操作ノブ36の操作フィーリング
を悪化することなく、打撃音を低減することができるの
で、衝撃音が少なくしかも操作性に優れたブレーキ操作
装置を製造することが可能となる。
そして、本実施例によれば、第1の係合突起66に係止部
66aを設けることにより、ロッド50の上方および横揺れ
方向への変位が防止されるばかりでなく、ロッド50の当
接面66bにおける上下方向の位置ずれが規制され、回動
作用点S1が誤差のない状態で設定される。その結果、爪
部材の作動が円滑に行われるだけでなく、走行中の振動
による打撃音などの機械的ノイズの発生も抑制される。
さらに、本実施例においては、ロッド50の先端部52に線
状接触部a,bを設けたことにより、先端部52を第1の係
合突起66の当接面66bに対し線接触の状態で安定的に当
接することができる。その結果、ロッド50の先端におけ
る横揺れが規制され、ロッド50のガタツキや異音の発生
が防止され、操作安定性が向上する。
なお、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、
本考案の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、前記実施例は爪部材のレバー比を特定の値に設
定した場合の例であるが、本考案はこれに限定されず、
種々のレバー比の装置に適用することができる。また、
爪部材における第1の係合部の形態は、伝達部材の上方
への移動を規制することができる構成であれば、特に制
限されるものではない。さらに、ロッド50の先端部52に
設けられる線状接触部は2本に限らず、1本あるいは3
本以上でもよい。
[考案の効果] 本考案によれば、比較的簡易な構成でありながら操作レ
バー内壁面から離間して配置されている伝達部材の上方
ならびに横方向への位置ずれを規制することができ、伝
達部材の横揺れや振動による打撃音などの機械的ノイズ
の発生を防止すると共に、爪部材の動作精度を高めるこ
とにより操作性に優れたパーキングブレーキ操作装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案を適用したパーキングブレーキ操作装
置の一実施例の概略説明図、 第2図は、第1図のロッドとポールとの係合状態を拡大
して示す説明図、 第3図は、第1図に示すロッドの先端部と第1の係合突
起とを拡大して示す斜視図、 第4図は、ロッドの先端部を端面側から見た状態で示す
説明図、 第5図は、本考案に属しないロッドの先端部と第1の係
合突起とを拡大して示す比較用斜視図、 第6図は、同じく本考案に属しないロッドの先端部を端
面側から見た状態で示す比較用説明図、 第7図は、従来のパーキングブレーキ構造を説明するた
めの概略説明図である。 20…セクター、 20a…係合歯、 30…操作レバー、 36…操作ノブ、 40…コイルスプリング、 50…ロッド、 52…先端部、 a,b…線状接触部、 60…ポール、 66…第1の係合突起、 68…第2の係合突起、 66a…係止部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】パーキングブレーキを作動するための操作
    レバーと、 この操作レバーを回転自在に支持し、係止歯を外周に有
    する固定されたセクターと、 前記操作レバーに回転自在に支持され、前記セクターに
    係合可能な爪部材と、 操作レバーのグリップ部に出没自在に配置された操作ノ
    ブと、 この操作ノブの移動に伴う往復動によって前記爪部材を
    係合位置と非係合位置とに回動変位させる伝達部材と、 前記操作ノブを突出付勢することで、爪部材が常時係合
    するように付勢する付勢部材と、を含み、 前記爪部材は、付勢部材の付勢力が伝達部材を介して係
    合方向の回動力として作用する第1の係合部と、この第
    1の係合部よりセクター側に位置し、操作ノブの押動力
    が伝達部材を介して非係合方向の回動力として作用する
    第2の係合部とを有し、 前記第1の係合部の回動作用点から爪部材の回転中心ま
    での腕長さl1と、前記回転中心からセクターと爪部材の
    係合作用点までの腕長さl2とはl1<l2の関係を有し、か
    つ、前記第1の係合部の回動作用点から前記回転中心ま
    での腕長さl1と、前記第2の係合部の回動作用点から前
    記回転中心までの腕長さl3とはl1<l3の関係を有し、 前記伝達部材は、その自由端側が下方に屈曲されて作用
    部を構成し、この作用部は、前記爪部材の第1の係合部
    の回動作用点に対して上方への移動が規制された状態で
    常時係合する端部と、前記第2の係合部の回動作用点に
    当接可能な押動部と、を含み、前記端部と前記押動部と
    を結ぶ線は押動部を中心に垂直方向に対して操作ノブ側
    に傾斜し、 前記第1の係合部は、前記伝達部材の上方への位置ずれ
    を規制する係止部を有し、この係止部は、第1の係合部
    の先端を湾曲もしくは屈曲させて構成され、 かつ、前記作用部の端部は、前記爪部材の厚み方向に伸
    びる線状接触部を有し、少なくともこの線状接触部が前
    記爪部材の第1の係合部に対し線接触状態で当接するこ
    とを特徴とするパーキングブレーキ操作装置。
JP1988150634U 1988-11-18 1988-11-18 パーキングブレーキ操作装置 Expired - Lifetime JPH0635841Y2 (ja)

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JP1988150634U JPH0635841Y2 (ja) 1988-11-18 1988-11-18 パーキングブレーキ操作装置

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JPH0271060U JPH0271060U (ja) 1990-05-30
JPH0635841Y2 true JPH0635841Y2 (ja) 1994-09-21

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ID=31423953

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JP1988150634U Expired - Lifetime JPH0635841Y2 (ja) 1988-11-18 1988-11-18 パーキングブレーキ操作装置

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JPS54163425U (ja) * 1978-05-08 1979-11-15

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JPH0271060U (ja) 1990-05-30

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