JPH0349974Y2 - - Google Patents

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JPH0349974Y2
JPH0349974Y2 JP1984182894U JP18289484U JPH0349974Y2 JP H0349974 Y2 JPH0349974 Y2 JP H0349974Y2 JP 1984182894 U JP1984182894 U JP 1984182894U JP 18289484 U JP18289484 U JP 18289484U JP H0349974 Y2 JPH0349974 Y2 JP H0349974Y2
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lever
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resin cover
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車のパーキングブレーキに関
し、特にその操作を行なうためのパーキングブレ
ーキ用レバー構造に関する。
〔従来の技術〕
従来のパーキングブレーキ装置におけるパーキ
ングブレーキレバーは、第3〜5図に示すように
形成されており、特にその先端部(手操作端)は
第4図に示すように形成されている。
すなわち、車体側に装備されたラチエツト機構
9の解放爪10に連結されたロツド4がレバー1
の先端部まで延在しており、その先端部にはプツ
シユボタン2が取り付けられている。
レバー1は、車体に装備されたブラケツト8に
枢着されている。
そして、ロツド4は、レバー1に遊挿されてお
り、レバー1は金属製の筒状に形成されたレバー
本体6と、レバー本体6を被覆する樹脂製カバー
3とで形成されている。
そして、プツシユボタン2後端とレバー本体6
内周との間には戻しバネ5が介装されており、プ
ツシユボタン2を先端から押すと、プツシユボタ
ン2を元の状態へ復帰させるような復帰力が作用
するようになつている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、レバー本体6の先端側は樹脂製カバ
ー3で覆われているが、樹脂製カバー3が樹脂で
形成されているため、レバー1を引き上げる操作
を行なうと、第4図に鎖線で示すように、樹脂製
カバー3先端下部が上方へ撓み、プツシユボタン
2の先端部下部外周面と、樹脂製カバー3の先端
部に形成された孔3aにおける先端側下部周縁と
が干渉して、摩擦によりプツシユボタン2の作動
が拘束される不具合がある。
すなわち、プツシユボタン2の作動が不円滑に
なり、ノツチがうまくかからないという問題点が
ある。
この問題は、樹脂製カバー3の剛性を高めるこ
とにより解消されるが、剛性を高めた場合にはレ
バー1を操作するためにレバー1を握つた際のフ
イーリングが悪化する不具合を招来するため、剛
性を高めないで上記の問題の解消をはかる必要が
ある。
本考案は、このような問題点の解消をはかろう
とするもので、レバーの握りフイーリングを良好
に保ちながら、プツシユボタンの作動が円滑に行
なわれるようにした、パーキングブレーキ用レバ
ー構造を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
このため本考案のパーキングブレーキ用レバー
構造は、自動車におけるパーキングブレーキ用の
レバーにおいて、車体に基端を枢着され先端部を
筒状に形成されたレバー本体と、同レバー本体に
被装された樹脂製カバーと、上記のレバー本体と
車体との間に介装され上記レバー本体を上記車体
に所要の姿勢でロツクしうるラチエツト機構と、
上記レバー本体内に遊挿され基端を上記ラチエツ
ト機構の解放爪に連結されたロツドと、同ロツド
先端に取り付けられ基部を上記レバー本体に摺動
可能に嵌挿されるとともに先端部を上記樹脂製カ
バーの先端に形成された孔から露出するように配
設されたプツシユボタンとをそなえ、ブレーキ作
動のための上記レバーの引き上げ操作時に上記樹
脂製カバーにおける上記孔の下部内周縁と上記プ
ツシユボタンとの干渉を回避すべく、上記プツシ
ユボタンの下部外周面と上記孔の下部内周縁との
間に上記レバーの引き上げ操作時における上記樹
脂製カバーの所要弾性変形量を上まわる隙間が形
成されるよう上記プツシユボタンの上記先端部側
下部に切り欠き部を形成したことを特徴としてい
る。
〔作用〕
上述の本考案のパーキングブレーキ用レバー構
造では、樹脂製カバーが撓んでもその先端の孔に
おける下部内周縁がプツシユボタンに干渉しない
ため、プツシユボタンの作動がパーキングレバー
の引き上げ時においても円滑に行なわれる。
また、切り欠き部はプツシユボタンの先端部側
下部にのみ形成されていて、プツシユボタンの基
部はレバー本体に摺動可能に嵌挿されているの
で、プツシユボタンはガタつくようなことがな
く、スムーズに摺動する。
〔実施例〕
以下、図面により本考案の実施例について説明
すると、第1,2図は本考案の一実施例としての
パーキングブレーキ用レバー構造を示すもので、
第1図はその要部横断面図(第2図の−矢視
断面図)、第2図はその要部縦断面図である。
第1,2図に示すように、レバー1先端部が構
成され、その他の部分は従来と同様に形成されて
おり、第3〜5図に示す符号と同一の符号はほぼ
同様のものを示す。
レバー1の先端部におけるプツシユボタン2
は、第1,2図に示すように、ラチエツト機構9
の解放爪10に連結されたロツド4先端に固着さ
れている。
そして、プツシユボタン2はその基部をレバー
本体6に摺動可能に嵌挿されるとともに、樹脂製
カバー3先端の孔3aを通じレバー1先端方向へ
向け露出しており、樹脂製カバー3を握りながら
プツシユボタン2を押すことによりロツド4を通
じラチエツト機構9の解放爪10が駆動されるよ
うになつている。
また、プツシユボタン2とレバー本体6との間
には戻しバネ5が介装されており、プツシユボタ
ン2を押した後離すと、プツシユボタン2が元の
位置に復帰するようになつている。
そして、プツシユボタン2は、その先端部が、
樹脂製カバー3の孔3aに対し、全周にわたり同
一の間隙を有する円柱状部材をその下部において
切り欠いた形状に形成されている。
すなわち、プツシユボタン2の切欠き部7によ
り、プツシユボタン2の下部外周面と、樹脂製カ
バー3の孔3a下部内周縁との間に、レバー1の
引き上げ操作時における樹脂製カバー3の所要弾
性変形量を上まわる間隙tが形成されるようにな
つている。
本考案の一実施例としてのパーキングブレーキ
用レバー構造は、上述のごとく構成されているの
で、パーキングブレーキの作動および解除を行な
うため、レバー1を引き上げ操作するとともにプ
ツシユボタン2を押す場合には、樹脂製カバー3
の先端部が弾性変形し、先端下部が上方へ変位し
た状態になる。
この場合において、樹脂製カバー3の孔3aの
下部内周縁がプツシユボタン2の先端部2b下部
外周面に接近するが、プツシユボタン2下部に十
分な切欠き部7が形成されているため、接触が回
避され、プツシユボタン2の押し込みおよび復帰
が円滑に行なわれる。
なお、プツシユボタン2はその姿勢を、基部2
aがレバー本体6内周に沿い摺動することにより
一定に保たれる。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案のパーキングブレ
ーキ用レバー構造によれば、自動車におけるパー
キングブレーキ用のレバーにおいて、車体に基端
を枢着され先端部を筒状に形成されたレバー本体
と、同レバー本体に被装された樹脂製カバーと、
上記のレバー本体と車体との間に介装され上記レ
バー本体を上記車体に所要の姿勢でロツクしうる
ラチエツト機構と、上記レバー本体内に遊挿され
基端を上記ラチエツト機構の解放爪に連結された
ロツドと、同ロツド先端に取り付けられ基部を上
記レバー本体に摺動可能に嵌挿されるとともに先
端部を上記樹脂製カバーの先端に形成された孔か
ら露出するように配設されたプツシユボタンとを
そなえ、ブレーキ作動のための上記レバーの引き
上げ操作時に上記樹脂製カバーにおける上記孔の
下部内周縁と上記プツシユボタンとの干渉を回避
すべく、上記プツシユボタンの下部外周面と上記
孔の下部内周縁との間に上記レバーの引き上げ操
作時における上記樹脂製カバーの所要弾性変形量
を上まわる隙間が形成されるよう上記プツシユボ
タンの上記先端部側下部に切り欠き部を形成し
た、という簡素な構造で、次のような効果乃至利
点が得られる。
(1) レバーの引き上げ操作時に樹脂製カバーが撓
んでも、樹脂製カバー先端の孔の下部内周縁が
プツシユボタンの下部外周面に干渉することが
なく、パーキングレバーの引き上げ時において
もプツシユボタンの作動を円滑に行なうことが
できる。
(2) プツシユボタンの先端部下部に切り欠き部を
形成して干渉防止用の隙間を形成するものとし
たため、プツシユボタンの形状を変更するだけ
で上記の隙間を確実に確保でき、他の部品は従
来のものをそのまま流用できるので、簡単な構
成でかつ安価に実施することができる利点があ
る。
(3) プツシユボタンは基部をレバー本体に摺動可
能に嵌挿されているので、先端部側下部に切り
欠き部を形成してもプツシユボタンとレバー本
体との摺動がガタつくようなことがなく、安定
した隙間精度を確保できる。
(4) 切り欠き部はプツシユボタンの先端部側下
部に形成されるものであるため、通常は目につ
き難く美観を損なうこともない。
(5) 上記(1)〜(4)の理由により美観を損ねたりガタ
つきを生じたりすることなく、安価でかつ簡単
な構造によりパーキングレバーの引き上げ時で
もプツシユボタンの円滑な作動が確保されたパ
ーキングブレーキを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は本考案の一実施例としてのパーキ
ングブレーキ用レバー構造を示すもので、第1図
はその要部横断面図(第2図の−矢視断面
図)、第2図はその要部縦断面図であり、第3〜
5図は従来のパーキングブレーキ用レバーを示す
もので、第3図はその模式的な側面図、第4図は
その要部縦断面図、第5図はその分解斜視図であ
る。 1……レバー、2……プツシユボタン、2a…
…基部、2b……先端部、3……樹脂製カバー、
3a……孔、4……ロツド、5……戻しバネ、6
……レバー本体、7……切欠き部、8……ブラケ
ツト、9……ラチエツト機構、10……解放爪。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 自動車におけるパーキングブレーキ用のレバー
    において、車体に基端を枢着され先端部を筒状に
    形成されたレバー本体と、同レバー本体に被装さ
    れた樹脂製カバーと、上記のレバー本体と車体と
    の間に介装され上記レバー本体を上記車体に所要
    の姿勢でロツクしうるラチエツト機構と、上記レ
    バー本体内に遊挿され基端を上記ラチエツト機構
    の開放爪に連結されるロツドと、同ロツド先端に
    取り付けられ基部を上記レバー本体に摺動可能に
    嵌挿されるとともに先端部を上記樹脂製カバーの
    先端に形成された孔から露出するように配設され
    たプツシユボタンとをそなえ、ブレーキ作動のた
    めの上記レバーの引き上げ操作時に上記樹脂製カ
    バーにおける上記孔の下部内周縁と上記プツシユ
    ボタンとの干渉を回避すべく、上記プツシユボタ
    ンの下部外周面と上記孔の下部内周縁との間に上
    記レバーの引き上げ操作時における上記樹脂製カ
    バーの所要弾性変形量を上回る隙間が形成される
    よう上記プツシユボタンの上記先端部側下部に切
    り欠き部を形成したことを特徴とする、パーキン
    グブレーキ用レバー構造。
JP1984182894U 1984-11-30 1984-11-30 Expired JPH0349974Y2 (ja)

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JPS6197061U JPS6197061U (ja) 1986-06-21
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008055755A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Meiwa Gravure Co Ltd 防滑性を有する透明合成樹脂シート

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5999856U (ja) * 1982-12-24 1984-07-05 トヨタ自動車株式会社 パ−キングブレ−キ操作レバ−

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JP2008055755A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Meiwa Gravure Co Ltd 防滑性を有する透明合成樹脂シート

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JPS6197061U (ja) 1986-06-21

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