JPH0543418A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH0543418A
JPH0543418A JP3204471A JP20447191A JPH0543418A JP H0543418 A JPH0543418 A JP H0543418A JP 3204471 A JP3204471 A JP 3204471A JP 20447191 A JP20447191 A JP 20447191A JP H0543418 A JPH0543418 A JP H0543418A
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さゆり 大倉
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 吸湿、保湿、細胞賦活、細胞接着の作用を併
せ持ち、溶解性、保存安定性に優れ、かつ広い範囲の剤
型に適用可能で安価な化粧料を提供する。 【構成】 天然又は合成の高分子物質からなるポリマー
基体にオリゴ糖類を構成単位として共有結合した糖結合
ポリマーを含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリマー基体にオリゴ
糖類を構成単位として共有結合した糖結合ポリマーを含
有する化粧料に関し、更に詳しくは皮膚に対しては吸
湿、保湿、接着、賦活作用を有し従って肌荒れ防止、老
化防止に有効で、また頭皮や頭髪に対しては保湿、育毛
作用を有する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】美しい
肌の条件の1つとして、皮膚の潤い、柔軟性、ハリ、滑
らかさがある。この特性は、皮膚、特に表皮角層の水分
量が関係しているといわれている。また、水分量は、頭
髪の質にも影響を与える。
【0003】そのため、美肌、育毛等化粧料の目的にと
って重要な機能の1つとして、皮膚および頭髪に適度な
水分を保持させることが挙げられる。そのために多種の
化粧料が開発されてきた。
【0004】例えば、吸湿剤、保湿剤を単独あるいは組
合わせて配合した化粧料が提案されている。このような
吸湿剤としては、糖質特にヒアルロン酸、キチン等の多
糖類や、皮膚由来の天然保湿成分であるNMF作用物質
や、コラーゲン、エラスチン等のタンパク質が利用され
ている。また保湿剤としては、近年の皮膚科学の進歩に
より、角層間脂質物質であるセラミド等が角層の水分保
持に重要な働きをしていることがわかったので、合成あ
るいは天然抽出されたセラミド等が利用されている。。
【0005】しかし、これらの化粧料には以下のような
問題点がある。 (1) セラミド等の細胞間脂質は、高価で溶解性が悪いた
めに、有効な濃度まで化粧料に配合することは実際的で
ない。
【0006】(2) 吸湿剤は使用感がベトベトしていてさ
っぱり感がない。特に化粧水のような場合には、経日安
定性に劣り、長期保存により沈澱が生じたり、微生物に
よる分解により粘度低下をきたす。
【0007】(3) 吸湿剤、細胞間脂質系保湿剤をそれぞ
れ単独で配合する場合には、皮膚に理想的な吸湿、保湿
作用を有する化粧料を作ることができない。また、これ
らを組み合わせて使用する場合は、化粧料の剤型や配合
濃度が限定される。したがって、一物質で吸湿作用、細
胞間脂質作用(保湿作用)を有し、広い範囲の剤型に適
用可能な物質が望まれている。
【0008】(4) 吸湿剤、細胞間脂質用物質の作用は物
理的作用なので、美しい角層を作るには表皮細胞の賦活
作用(増殖作用)が必要であるが、従来の吸湿剤や保湿
剤はこのような作用を備えていない。
【0009】(5) 美しい肌の条件の1つとして、角層が
剥離していないことが挙げられる。これは、重度な角層
の剥離が肌荒れの1つであると考えられるからである。
ところで細胞間脂質も角質細胞間の接着に関与している
といわれているが、その作用は十分なものではない。細
胞同士間の接着機構としては、デスモソームをはじめと
して、接着帯、密着結合、ギャップ結合が知られている
が、従来の吸湿剤や保湿剤はこのような接着作用も備え
ていない。
【0010】したがってこれらの欠点のない物質及びこ
れを含有する化粧料の開発が望まれている。本発明の目
的は、従来技術における以上のような欠点を除去し、吸
湿、保湿の両機能はかりでなく、細胞賦活、細胞接着の
両作用も併せ持ち、しかも溶解性、保存安定性も優れ、
かつ広い範囲の剤型に適用可能で安価な化粧料を提供す
ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究を行った結果、合成高分子等の
ポリマー基体に対してオリゴ糖類を構成単位として共有
結合した糖結合ポリマーを化粧料に配合することによ
り、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成
した。
【0012】すなわち本発明は、天然又は合成の高分子
物質からなるポリマー基体にオリゴ糖類を構成単位とし
て共有結合した糖結合ポリマーを含有することを特徴と
する化粧料である。
【0013】以下に本発明を詳細に説明すると、本発明
の化粧料は上記糖結合ポリマーを、必要に応じて界面活
性剤、顔料、香料、酸化防止剤、防腐剤、紫外線吸収
剤、他の保湿剤、養毛剤等の添加物と共に水、エタノー
ル等の溶媒に溶解又は分散したものである。
【0014】ここで使用される糖結合ポリマーは、ポリ
マー基体にオリゴ糖類を構成単位として好ましくは1〜
5個共有結合したもので、ポリマー基体としては、ポリ
スチレン、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリエ
ステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ウレタン
樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂(例
えばポリ−n−ブチルアクリレート又はメタクリレー
ト、ポリメチルアクリレート又はメタクリレート)及び
それらの共重合体等の合成高分子物質(合成樹脂)又は
コラーゲン、エラスチン等の天然高分子物質が挙げられ
る。
【0015】これらポリマー基体に構成単位として共有
結合されるオリゴ糖類の構成糖としては、種類、及び結
合形式(オリゴ糖類が2個以上の場合)は特に限定され
ないが、その具体例としてはD−グリセロース、D−ア
ラビノース、D−キシロース、D−グルコース、D−ガ
ラクトース、D−マンノース、D−フルクトース、D−
グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、ムラミ
ン酸、D−グルクロン酸、D−ガラクツロン酸、D−ユ
ンヌロン酸及びそれらの誘導体(例えば糖の水酸基をア
ミノ基、カルボン酸基、アセチル基、スルホン酸基等で
化学修飾したもの)等が挙げられる。これらは単独で糖
鎖(オリゴ糖構成単位)を構成しても、任意の組み合せ
で糖鎖を構成してもよい。
【0016】構成糖同士の結合形式は、α−1,4結
合、α−1,6結合あるいはβ−1,4結合、β−1,
6結合が好ましい。以上のようなオリゴ糖類を前記ポリ
マー基体に共有結合させる方法としては、特に限定され
ないが、オリゴ糖類とポリマー基体分子の水酸基、アミ
ノ基、カルボン酸基等の反応性官能基とを架橋剤を用い
て結合させる合成法、ポリマー基体分子に反応性官能基
がない場合には、反応性官能基を導入した後、架橋剤を
用いて結合させる合成法等が挙げられる。
【0017】架橋剤を用いる方法としては、例えば、臭
化シアン、酸アジド、水溶性カルボジイミド等を利用し
たペプチド結合合成法;ポリマー基体に導入した芳香族
アミノ基と亜硫酸ナトリウムとを反応させて得たジアゾ
ニウム化合物を利用するジアゾ合成法;ハロゲン化アセ
チル誘導体、トリアジニル誘導体を利用するアルキル化
法;グルタルアルデヒド等のアルデヒド基とポリマー基
体のアミノ基との反応を利用するシッフ塩基形成合成
法;カルボキシル基、アミノ基、アルデヒド基及びイソ
ニトリル基を共存させて縮合を行うUgl反応合成法;
トレシルエステルを利用するトレシルクロリド合成法;
スベリン酸ジ−N−ヒドロキシスクシンイミドエステ
ル、酒石酸ジ−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル
等の活性エステル基を用いる合成法;ジメチルスベロイ
ミデート二塩基酸、メチル−4−メルカプトブチルイミ
デート塩酸塩、メチル−4−アジドベンゾイミデート塩
酸塩等のイミドエステル基を用いる合成法;p−フェニ
レンビスマレイミド等のマレイミド基を用いる合成法;
ポリマー基体の水酸基をN,N’−カルボニルジイミダ
ゾールで活性化する合成法が挙げられる。これらの合成
法は、水溶液中や、ジメチルホルムアミド(DMF)、
ピリジンのような極性有機溶媒中でも行うことができ
る。好ましい溶媒は極性有機溶媒である。
【0018】ポリマー基体に反応性官能基を導入して結
合させる合成法としては、架橋剤をポリマー基体に直接
結合させ、あるいは、ポリマー基体にポリエチレングリ
コールやポリプロピレングリコール等をグラフトさせ、
その末端に架橋剤を結合させることにより、反応性官能
基を導入する方法が挙げられる。
【0019】以上のようにして得られる糖結合ポリマー
の具体例としては、ポリ(N−p−ビニルベンジル−D
−セロビオンアミド)(以下、PVCAと略す。)、ポ
リ(N−p−ビニルベンジル−D−ラクトンアミド)
(以下、PVLAと略す。)、ポリ(N−p−ビニルベ
ンジル−D−マルトンアミド)(以下、PVMAと略
す。)、ポリ(N−p−ビニルベンジル−D−グルコン
アミド)(以下、PVGAと略す。)等が挙げられる。
【0020】以下に、一例としてN−p−ビニルベンジ
ル−D−セロビオンアミド(以下、VCAと略す。)及
びPVCAの合成例を示す。
【0021】(VCAの合成例)セロビオース(11.
4g)を水(40ml)に溶解し、メタノール(60m
l)で希釈した。これを40℃に加熱したヨウ素(1
7.1g)のメタノール溶液(200ml)に加えた。
【0022】次に4%水酸化カリウムメタノール溶液を
適下ロートから45分かけて、遊離のヨウ素の色が消失
するまで添加した。析出した物質を水(20ml)に溶
解し、氷冷したメタノール−水(5:1)の混合溶媒
(900ml)から再結晶した(10g、78%)。
【0023】上記生成物8gを水(40ml)に溶解
し、アンバーライトIR−120をつめたカラムに25
分かけて通した。通過液を減圧濃縮した後、メタノール
に溶解し、エタノールを加えて乾固する操作を3回繰り
返した。その後、真空乾燥して白色粉末状のセロビオー
スラクトンを得た(4.9g、80%)。
【0024】セロビオースラクトン(5g)を還流メタ
ノール(120ml)に溶解した後、p−ビニルベンジ
ルアミン(2.0g)のメタノール溶液を添加して、反
応液を減圧濃縮し、生成物をシリカゲルカラム(展開溶
媒、アセトン:メタノール:水=9:4:1容量比)に
通して精製し、凍結乾燥し、白色粉末状のVCAを得た
(5.4g、80%)。
【0025】(PVCAの合成例)VCA(0.95
g:2.0mmol)を重合管に採取し、これに水2.
0ml及び重合開始剤としてペルオキソ二硫酸カリウム
をVCAの0.2モル%加えた。単量体を水に溶解し、
脱気コックを取り付けて凍結脱気を3回行い、試験管の
くびれ部を溶封した。
【0026】60℃で14時間重合させた後、重合液を
メタノールに注いで重合体を析出させた。析出した白色
粉末を水に溶解してメタノールに再沈澱させる操作を3
回行って精製した。収量は、0.57g(収率60%)
であった。これを再び水に溶解してセルロースチューブ
に入れて2日以上透析した後、水溶液を濃縮して凍結乾
燥した。本発明に更に使用される上記糖結合ポリマーの
量は使用目的によって異なるが、通常0.001〜10
%(重量、以下同じ)好ましくは0.1〜3%の範囲で
ある。
【0027】なお、本発明で使用される添加物、溶媒は
従来と同じものでよい。次に糖結合ポリマーの作用をP
VCAの例で説明する。
【0028】<1>糖結合ポリマーの吸湿性 (1)試料の調整 PVCAの膜を、溶液キャスト法により作成した。すな
わち、PVCAを50%エタノール溶液に5%濃度とな
るように調製し、この溶液5mlを25cm2のテフロ
ン膜上に流延した後、室温にてエタノールを揮散させる
ことにより、厚さ100μmのPVCA膜を作成した。
【0029】比較対象として、キトサンを使用した。キ
トサン膜は、4%キトサンの酢酸水溶液を用いてキャス
ト法により作成した。
【0030】(2)吸湿量の測定 シリカゲルを入れたデシケーター中で乾燥させた前記試
料膜を、RH91%(Na2HPO4飽和水溶液)に調整
したデシケーター中に放置して、18時間後、24時間
後に各試料膜の重量を精秤し、下記の計算式により吸湿
率を求め、図1に示す結果を得た。 吸湿率 = (Wn−Wo)/Wo×100 Wn : 放置前の乾燥重量 Wo : 放置後の重量 この結果から、PVCAはキトサンと同等以上の良好な
吸湿性を有することがわかった。
【0031】<2>糖結合ポリマーの人工的な肌荒れに
対する防止・改善作用 次に、PVCAの肌荒れ防止・改善作用を調べた。 (1)人工肌荒れの惹起 直径3cmのガラスカップを健常人(男女8人づつ)の
前腕内側部の皮膚2部位に密着させ、内部に5%ラウリ
ル硫酸ナトリウム(SLS)水溶液10mlを入れた。
【0032】10分後、SLS水溶液を回収し、新たな
SLS溶液を使用し、同一の処理を20分間行った。
【0033】(2)肌荒れ改善・防止作用の評価 上記のように人工肌荒れを惹起した後、各人とも1部位
には3%のPVCA溶液(50%エタノール水溶液)を
約3μlづつ、1日3回塗布し、他の1部位は比較対象
とした。
【0034】肌荒れ改善・防止作用の評価は、PVCA
溶液塗布前後の皮膚角層の水分量の測定及び皮疹の判定
により行った。皮膚角層の水分量は、Skicon−1
00(IBS社製水分測定器)を用いて測定した。測定
は、測定部位の皮膚を温水で30秒洗浄した後被験者を
20℃、湿度50%の環境下に20分間順応させた後に
行った。結果は、人工肌荒れ前の測定値を100%とし
て図2に示した。
【0035】皮疹の判定は、落屑を伴う乾燥性の皮疹を
以下の基準で肉眼判定することにより行い、結果を図3
に示した。 0 : 乾燥落屑性変化は認められない 1 : かすかな乾燥落屑性変化が認められる 2 : 明瞭な乾燥落屑性変化が認められる 3 : 著しい乾燥落屑性変化が認められる 以上の結果から、PVCAはSLSにより惹起された人
工肌荒れに対して防止・改善効果があることが明かであ
る。これは本物質が両親媒性(親水性のオリゴ糖と疎水
性のスチレンによる)であることが、皮膚に含まれてい
る両親媒性のセラミドの働きを代替することによると推
定される。すなわち本物質は、セラミドと同様、水分保
持、接着性に優れていることがわかった。
【0036】<3>糖結合ポリマーの細胞接着・増殖作
用 PVCAの細胞接着・増殖作用を調べた。直径3cmの
シャーレに0.001〜0.01%のPVCA溶液(5
0%エタノール水溶液)1mlを浸して、シャーレ表面
をコーティングした。このシャーレと無処理のシャーレ
に5×105個のヒト正常表皮細胞を接種し、培養を開
始した。この細胞には、Epipackキット(クラボ
ウ社製)を使用し、培養液も、同キットのものを使用し
た。
【0037】細胞の接着性は、培養開始1時間後に、増
殖性は72時間後に位相差顕微鏡による観察によって評
価した。下記の基準による結果を表1に示した。
【0038】
【表1】
【0039】接着性の評価基準 接種細胞数の50%以上が接着している : ◎ 接種細胞数の40%ほどが接着している : ○ 接種細胞数の30%以下が接着している : △ 増殖性の評価基準 シャーレ面の50%以上が単層の細胞におおわれている
: ◎ シャーレ面の40%ほどが単層の細胞におおわれている
: ○ シャーレ面の30%以下が単層の細胞におおわれている
: △ この結果から、比較対照の無処理のシャーレと比較し
て、PVCAをコーティングしたシャーレでは、細胞の
接着性、増殖性ともに優れていた。
【0040】<4>糖結合ポリマーの経時安定性 2%PVCA溶液(50%エタノール水溶液、0、2%
メチルパラベン含有)を作製後、適当な緩衝剤を各々加
えてpH 4.0、6.0、8.0、10.0の各水溶
液を作製した。
【0041】これらを30℃で3カ月間放置した後、そ
の状態を観察し、結果を表2に示した。尚、これらは、
放置開始時には無色透明であり、沈澱等は認めらなかっ
た。
【0042】
【表2】
【0043】この結果から、PVCAは広い範囲のpH
領域において優れた安定性を有していることがわかっ
た。本発明の化粧料は、皮膚あるいは頭皮、頭髪に使用
する化粧料であれば特に限定されるものではなく、例え
ば化粧水、乳液、クリーム等の基礎化粧料、あるいは口
紅等のメイクアップ化粧料、ヘアートニック等の養毛化
粧料に適用することができる。これらの化粧料は通常の
化粧料と同様の方法で製造することができる。
【0044】
【実施例】本発明を実施例によりさらに詳しく説明す
る。
【0045】
【実施例1】表3に示す原料を常温で充分混合して化粧
水を調製した。
【0046】
【表3】
【0047】
【実施例2】表4に示す原料を次のような手順で充分混
合して乳液を調製した表4のの油相成分との水相成
分をそれぞれ80℃に加熱した。油相成分に水相成分を
攪拌しながら加えて乳化し、40℃まで冷却して香料を
加え、更に室温まで冷却した。
【0048】
【表4】
【0049】
【実施例3】表5に示す原料を室温で充分混合してヘア
ートニックを調製した。
【0050】
【表5】
【0051】
【実施例4】表6に示す原料を室温で混合してヘアーロ
ーションを得た。
【0052】
【表6】
【0053】<本発明の化粧料の効果>本発明により得
られた化粧料と従来の化粧料とを、美肌効果及び養毛効
果により比較した。
【0054】(美肌効果の比較)本実施例2の乳液と、
これからPVCAを除去し、水を増量した従来の乳液を
比較品として美肌効果を比較した。
【0055】邦人女性(年齢:22〜45才)40人を
無作為にA群、B群(各20人)に分け、A群には実施
例2の乳液を、B群には比較品をそれぞれ1カ月使用し
てもらった。1カ月後の肌のしっとり感(保湿効果)や
肌のはりの改善(賦活効果)について群間比較を行っ
た。その結果を表7に示す。
【0056】
【表7】
【0057】この結果から明かなように、本発明品の乳
液は、比較品に比べ、優れた美肌効果を有していた。
【0058】(養毛効果の比較)本実施例3のヘアート
ニックと、これからPVMAを除去し、水を増量した従
来のヘアートニックを比較品として養毛効果を比較し
た。
【0059】ICRマウス(雄5週齢)10匹の背部を
バリカンで除毛(3×4cm2)した後、さらにバリカ
ン除毛部位に除毛クリーム(商品名:コーワ除毛クリー
ムジェリー)を塗布し、10分後除毛クリームを温湯で
洗浄した。
【0060】その後、ICRマウスをX群、Y群の2群
(各5匹)に分け、X群には実施例3のヘアートニック
を、Y群には比較品を、それぞれ20μlづつ毎日塗布
した。除毛開始後14日目に新生毛20本づつをサンプ
リングして体毛長の平均値の群間比較を行った。その結
果を表8に示す。
【0061】
【表8】
【0062】この結果から、本発明品のヘアートニック
は、比較品に比べ、優れた養毛効果を有することが明か
となった。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、吸湿、保湿の両機能ば
かりでなく、細胞賦活、細胞接着の両作用も併せ持ち、
しかも溶解性、保存安定性も優れ、かつ、広い範囲の剤
型に適用可能で安価な化粧料を提供することができる。
またこれらの作用により本発明の化粧料は肌荒れ防止及
び老化防止に有効である
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いられる糖結合ポリマーであるPV
CA膜及び従来のキトサン膜の吸湿率の経時変化を示す
図。
【図2】PVCA溶液を皮膚に塗布した前後における角
層の水分量の経時変化を示す図。
【図3】PVCA溶液を皮膚に塗布した前後における皮
疹の経時変化を示す図。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年8月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】次に4%水酸化カリウムメタノール溶液を
適下ロートから45分かけて、遊離のヨウ素の色が消失
するまで添加した。析出した物質を水(20ml)に溶
解し、氷冷したメタノール(300ml)に注いだ。白
色生成物を吸引濾過により単離した。粗結晶をメタノー
ル−水(5:1)の混合溶媒(900ml)から再結晶
した(10g、78%)。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年8月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然又は合成の高分子物質からなるポリ
    マー基体にオリゴ糖類を構成単位として共有結合した糖
    結合ポリマーを含有することを特徴とする化粧料。
  2. 【請求項2】 ポリマー基体がポリスチレン、ポリアミ
    ド、ポリビニルアルコール、ポリエステル、ポリプロピ
    レン、ポリカーボネート、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、
    シリコーン樹脂、アクリル樹脂、コラーゲン、エラスチ
    ンよりなる群から選ばれた請求項1記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 オリゴ糖類が、D−グリセロース、D−
    アラビノース、D−キシロース、D−グルコース、D−
    ガラクトース、D−マンノース、D−フルクトース、D
    −グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、ムラ
    ミン酸、D−グルクロン酸、D−ガラクツロン酸、D−
    ユンヌロン酸及びそれらの誘導体よりなる群から選ばれ
    る請求項1記載の化粧料。
  4. 【請求項4】 糖結合ポリマーの含有量が0.001〜
    10重量%である請求項1記載の化粧料。
  5. 【請求項5】 糖結合ポリマーがポリ(N−p−ビニル
    ベンジル−D−セロビオンアミド)、ポリ(N−p−ビ
    ニルベンジル−D−ラクトンアミド)、ポリ(N−p−
    ビニルベンジル−D−マルトンアミド)、ポリ(N−p
    −ビニルベンジル−D−グルコンアミド)よりなる群か
    ら選ばれる請求項1記載の化粧料。
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Cited By (8)

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