JPH0541731Y2

JPH0541731Y2 -

Info

Publication number: JPH0541731Y2
Application number: JP1985118188U
Authority: JP
Priority date: 1985-08-02
Filing date: 1985-08-02
Publication date: 1993-10-21
Anticipated expiration: 2000-08-02
Also published as: JPS6227689U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案はビデオスロツトマシンに関し、詳しく
は、入賞を構成するシンボルの表示を見やすくし
た入賞表示装置に関するものである。

〔従来の技術〕

スロツトマシンには、外周にシンボルを配列し
た複数のリールを回転、停止させてシンボルの表
示を行うものと、CRT画面上でシンボルの画像
を移動並びに停止表示するものとがある。後者の
ものはビデオスロツトマシンと称され、メカニカ
ルなリールを用いるものと比較して構造が簡単
で、コストも安くなる利点がある。

ところで、最近のスロツトマシンではリールタ
イプ、ビデオタイプのいずれにおいても、入賞ラ
インを複数本設定し、ゲーム開始時に投入される
メダルの枚数によつてその有効化本数を遊技者が
選択することができるようになつている。例えば
シンボルの移動表示が停止したときに、縦横３個
ずつ合計９個のシンボルが表示されるものでは、
横３本、斜めの２本の合計５本の入賞ラインが設
定され、メダルを一枚投入したときには、中央の
横一本のみが有効化され、二枚投入したときには
横３本、三枚投入したときには全ての入賞ライン
が有効化される。

このように入賞ラインの本数が増え、さらに、
投入されるメダルの枚数によつて有効化される入
賞ラインが適宜選択できるようになつてくると、
シンボルの移動表示が停止していずれかの入賞ラ
イン上で入賞が発生したとき、どの入賞ラインで
どのような入賞が得られたのかが一瞥では分りに
くくなる。

こうした不都合を解決するために、各入賞ライ
ンを棒状の発光ダイオードを連結した線条発光部
として構成することが提案されている。そして、
ゲームを行つた結果、特定の入賞ラインについて
入賞が得られている場合には、その入賞ラインを
構成している線条発光部を点灯させるようにして
いる。

〔考案が解決しようとする問題点〕

ところが、上述のような線条発光部により入賞
ラインを表示する場合には、シンボルの表示位置
と入賞ラインの表示位置とが別々であるので、遊
技者がこれらを同時に注視することができない。
結果的に、遊技者は入賞ラインを観察してこれを
把握した上でシンボルを観察することになり、入
賞を構成しているシンボルの組み合わせが瞬間的
に判断しにくいという欠点がある。

特に、ビデオスロツトマシンに上記のような線
条発光部を組み込んだ場合には、マイクロコンピ
ユータの制御対象となるハード部品が増え、コス
ト高になるという問題がある。

本考案の目的は、特にビデオスロツトマシンに
おいてシンボルの移動表示が停止したときに、入
賞を構成するシンボルの組み合わせが即座に識別
でき、しかもコスト的にもほとんど負担のない入
賞表示装置を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は上記目的を達成するために、CRT画
面上でシンボルの移動表示を停止させたときに、
複数本設定された入賞ラインの内、入賞となる入
賞ライン上で停止表示されている各シンボルの表
示用データに変調を加え、入賞を構成している各
シンボルについては、他の位置で停止表示されて
いるシンボルとは明るさや色調が異なつて観察さ
れるようにしたものである。

以下、図示した実施例に基づいて本考案につい
て詳述する。

〔実施例〕

本考案のビデオスロツトマシンの外観を示す第
２図において、スロツトマシンの本体１の前面に
はCRT５０が嵌め込まれている。CRT５０には
３個のシンボル列６２ａ，６２ｂ，６２ｃが移動
及び停止表示されるが、停止表示状態では各シン
ボル列ごとに３個のシンボルが縦並びに表示さ
れ、CRT５０の画面上にはマトリクス状に合計
９個のシンボルが表示される。

これらの９個のシンボルに対し、図示のように
横３本と斜め２本の合計５本の入賞ラインが設定
されている。そして、ゲームの開始に先立つて投
入口８から投入されるメダルの枚数に応じ、有効
化される入賞ラインの本数が決定される。例え
ば、メダルが１枚の場合には中央の横１列のみが
有効化され、２枚の場合には横３列、５枚の場合
にはさらに斜め２列を加えた合計５本が有効化さ
れるようになつている。

上記ビデオスロツトマシンの回路構成をブロツ
ク図にして示した第１図において、CRT５０に
第１〜第３のシンボル列６２ａ，６２ｂ，６２ｃ
を移動及び停止表示するために、マイクロコンピ
ユータ５２及びCRT駆動ユニツト５３が用いら
れている。

ゲーム開始時に投入口８から投入されたメダル
の枚数はメダルカウンタ７１で計数され、その枚
数データが入力ポート６７を介してCPU５６に
入力される。この枚数データに応じ、CPU５６
は入賞ラインの有効化本数を決定し、有効化され
た入賞ライン表示用のランプ９を点灯させる。こ
うして決定された入賞有効ラインは、後述する入
賞判定に際して参照されることになる。

スタートレバー１５を操作すると、パルス発生
部５４から分周器５５を介してクロツクパルスが
供給され、マイクロコンピユータ５２はROM５
７に格納されたゲームプログラムにしたがつてシ
ンボル列６２ａ，６２ｂ，６２ｃの移動表示を開
始する。

マイクロコンピユータ５２によりCRTコント
ローラ５８が作動されると、シンボルキヤラクタ
メモリ５９から、CRT５０に表示すべきシンボ
ルの表示データ（キヤラクタデータ）がアドレス
順にアクセスされ、第１〜第３シンボル列ごとに
シンボルが上から下にスクロールしながら表示さ
れてゆく。

こうして表示されてゆくシンボルのアドレスデ
ータは、RAM６０で順次に書き換えられながら
保持される。そして所定の時間が経過すると、ラ
ンダムタイマー６１から出力されるストツプ信号
によつて、CRT５０に縦方向に表示されている
第１シンボル列６２ａのスクロールが停止し、ま
ず３個のシンボルが特定される。さらに、遅延回
路６３，６４から順に出力されるストツプ信号に
より、第２、第３シンボル列６２ｂ，６２ｃのス
クロールも停止し、合計９個のシンボルが特定さ
れる。

全てのシンボル列６２ａ〜６２ｃのスクロール
が停止すると、RAM６０にはCRT５０に表示さ
れているシンボルのアドレスデータと、その表示
位置に関するデータが保持されているので、有効
化された入賞ラインに沿つた位置で表示されてい
るシンボルの組み合わせが入賞に該当しているか
否かを判定することができる。このためROM５
７には、入賞に該当するシンボルのアドレスデー
タの組み合わせがメモリされており、入賞の判定
は、ROM５７内のデータとRAM６０に保持さ
れているデータとの参照によつて行われるように
なつている。

入賞判定の結果、いずれかの入賞ラインにおい
て入賞が得られていると、CPU５６からの信号
によりカラーモジユレータ６６が作動する。カラ
ーモジユレータ６６は、CRTコントローラ５８
を介して、入賞を構成しているシンボルの表示デ
ータに変調を加え、そのシンボルを他のシンボル
よりも明るい色調で表示する。

図示の例では、中央の横一本の入賞ライン上で
「７−７−７」の入賞が得られているから、各々
のシンボル列中の「７」のシンボルが他のシンボ
ルよりも明るく表示され、入賞を構成しているシ
ンボルとその並び方が一見して把握できるように
なる。なお、入賞を構成しているシンボルを、他
のシンボルと識別して表示するためには、シンボ
ルの背景色を変えたり、あるいはシンボルの色調
を通常の表示色に対して反転させたりしてもよ
い。

なお図中の符号６７，６８は、入、出力ポート
を示している。出力ポート６８は、CPU５６か
らの信号によつて、入賞が得られたときの払い出
しメダル枚数を表示装置６９に表示するととも
に、ホツパー７０に駆動信号を出力する。ホツパ
ー７０は出力ポート６８からの信号を受けて、得
られた入賞の種類に対応して決められている所定
枚数のメダルを払い出す。そして、ホツパー７０
が規定枚数のメダルを払い出すと、カラーモジユ
レータ６６の作動も停止して通常のシンボル表示
に戻り、ビデオスロツトマシンは初期状態に復帰
することになる。

以上、図示した実施例にしたがつて本考案につ
いて述べてきたが、本考案はシンボル列の本数が
４本以上であつたり、１つのシンボル列について
表示されるシンボルの個数が３個でなくても等し
く適用可能であるとともに、入賞ラインの本数や
形状にも左右されるものではない。

〔考案の効果〕

上述のように、本考案のビデオスロツトマシン
の入賞表示装置によれば、入賞が得られたときの
入賞ラインの表示が、シンボルそのものの表示形
態を変えることによつて行われるから、入賞ライ
ンの把握と同時に入賞を構成するシンボルの種類
およびその組み合わせが一瞥で理解できるので、
遊技者にとつて非常に見やすい入賞表示機能が得
られるようになる。しかもこのような表示機能を
得るためにCRTとは別の表示装置を組み込まず
に済むので、製造コストもほとんど高くなること
がない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示すブロツク図
である。第２図は、本考案を用いたスロツトマシ
ンの外観図である。１……本体、５０……CRT、５２……マイク
ロコンピユータ、５３……CRT駆動ユニツト、
５７……ROM、５８……CRTコントローラ、５
９……シンボルキヤラクタメモリ、６０……
RAM、６２ａ〜６２ｃ……シンボル列。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 CRT画面上で複数のシンボル列の移動表示を
停止させたときに、それぞれのシンボル列ごとに
複数個ずつのシンボルが停止して表示されるとと
もに、各シンボル列中からそれぞれ選択した１個
のシンボルが直線上に配列されるように予め複数
本の入賞ラインが設定されているビデオスロツト
マシンにおいて、前記シンボル列の移動表示が停止したとき、前
記複数本の入賞ラインの内、入賞となる入賞ライ
ン上で表示されている各々のシンボルの表示用デ
ータに変調を加え、そのシンボルが他の位置にあ
るシンボルとは異なつた明るさもしくは色調で表
示されるようにしたことを特徴とするビデオスロ
ツトマシンの入賞表示装置。