JP2004254851A - 遊技機 - Google Patents

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Yoshio Matsumoto
吉雄 松本
Hidekazu Wakabayashi
英一 若林
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Abstract

【課題】従来の遊技機においては、長時間の遊技に耐えられなかった。
【解決手段】各表示窓3a〜3cに特別図柄列を変動表示している状態から、音声出力装置33による音声の出力に同期させて、表示窓3aでの特別図柄列の変動表示を2度仮停止した後に、最終停止する。次いで、音声出力装置33による音声の出力に同期させて、表示窓3cでの特別図柄列の変動表示を2度仮停止した後に、最終停止する。この時点でリーチ状態が生じている場合には、リーチ演出を行った後、最後に表示窓3bについての変動表示を停止して、特別図柄ゲームを終了する。この場合、表示窓3cについて行われる2度の仮停止のうちのいずれかの仮停止の後に特別図柄が逆方向に変動表示すると、リーチ演出が行われ、そのリーチ演出の種類は、特別図柄列が逆方向に変動表示したタイミングにより遊技者に報知される。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特別図柄を変動表示する変動表示遊技(以下、特別図柄ゲームという)を行う遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機としては、パチンコ機がある。従来の一般的なパチンコ機では、遊技盤の盤面に打ち込まれたパチンコ球が、盤面を流下する途中で一般入賞口に入賞すると所定数の賞球が払い出される。また、始動入賞口に入賞すると大当たり判定が行われ、その判定結果に基づいて演出が決定される。そして、大当たり判定の判定結果および決定された演出に基づき、遊技盤の盤面中央に設けられた表示窓の入賞ライン上に複数の特別図柄が複数列に変動表示される特別図柄ゲームが行われる。特別図柄ゲームでは、変動表示していた特別図柄が、大当たり判定結果に応じた組み合わせで表示窓の入賞ライン上に停止表示する。入賞ライン上に停止表示した特別図柄の組み合わせが同一図柄等の所定の組み合わせである場合には、大当たり入賞が発生する。大当たり入賞が発生すると、盤面下方に設けられた大入賞口が開放されて多量のパチンコ球が入賞し易くなる大当たり遊技が行われる。
【0003】
また、特別図柄ゲームの変動表示中に、大当たり入賞を発生させる同一図柄の組合せが揃う直前のリーチ状態になると、遊技者の大当たり発生への期待感を高めるためのリーチ演出がなされる。リーチ演出としては、通常複数種類の演出が用意されている。各リーチ演出は、それぞれ大当たり判定の結果が大当たり入賞である確率を表す大当たり信頼度に対応付けられており、出現するリーチ演出の種類により、遊技者は大当たり信頼度を知ることができる。このため、様々な種類のリーチ演出を行うことにより、リーチ状態が生じてから変動表示が終了するまでの遊技動作中に、大当たり入賞の発生について遊技者に期待感を持たせたり、遊技者の興味を演出に引きつけることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、全ての特別図柄ゲームについてリーチ演出が行われるわけではなく、また、リーチ演出の種類によっては対応付けられた大当たり信頼度の値が低く、遊技者にとって注目すべきでないものもある。それにも関わらず、遊技者は、遊技の展開に関する情報を、リーチ状態が発生し、また、実際にリーチ演出が行われるまで知ることができず、その後の遊技の展開を予測できないため、各特別図柄ゲーム毎に、特別図柄列の変動表示の停止間際から実際にリーチ演出が行われるまで演出に注目しなければならない。このことは、遊技者によっては大きな負担を感じ、長時間の遊技に耐えられない場合もあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、複数種類の特別図柄からなる複数の特別図柄列を変動表示する図柄表示手段と、始動入賞が発生すると大当たり判定を行う大当たり判定手段と、この大当たり判定手段の判定結果に応じて特別図柄列を変動表示する変動表示遊技を行う図柄表示制御手段とを備えて構成される遊技機において、図柄表示制御手段は、少なくとも1つの特別図柄列の変動表示の停止態様の違いにより、その後の遊技の展開に関する情報を遊技者に報知することを特徴とする。例えば、図柄表示制御手段は、前記情報として、大当たり入賞を発生させる直前の特別図柄の組み合わせを入賞ライン上に揃えるリーチ演出が変動表示遊技で行われる確率、またはリーチ演出の種類、または大当たり判定の結果が大当たり入賞である確率を表す大当たり信頼度を遊技者に報知する。
【0006】
この構成によれば、遊技者は、少なくとも1つの特別図柄列の変動表示の停止態様により、リーチ演出が変動表示遊技で行われるか,リーチ演出が行われる場合はリーチ演出の種類,変動表示遊技で最終的に大当たり入賞が発生するか否かの大当たり信頼度といった、その後の遊技の展開に関する情報を少なくとも1つの特別図柄列の変動表示の停止間際に知ることができる。例えば、図柄表示手段が複数種類の特別図柄が外周に描かれた回転リールであり、図柄表示制御手段が回転リールの回転状態を変更して特別図柄列の変動表示の停止態様を変更する場合には、回転リールの回転状態の変更による特別図柄列の変動表示の停止態様の違いにより、遊技者がその後の遊技の展開に関する情報を知ることができる。このため、遊技者は、特別図柄列の停止態様から得られる情報により、その後の遊技の展開を予測でき、後に行われる演出が遊技者にとって注目すべきものか否かを、変動表示遊技の比較的初期の段階で判断できることから、常に演出に注目する必要がなくなる。
【0007】
また、本発明は、図柄表示手段が各特別図柄列についてそれぞれ所定の方向で特別図柄を変動表示し、図柄表示制御手段が、少なくとも1つの特別図柄列について、その変動表示の停止間際に、リーチ演出が変動表示遊技で行われる確率またはリーチ演出の種類に応じた所定のタイミングで、図柄表示手段による特別図柄の変動表示の方向を逆にすることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、遊技者は、特別図柄の変動表示の方向が逆になったタイミングにより、リーチ演出が変動表示遊技で行われる確率またはリーチ演出の種類を知ることができる。
【0009】
また、本発明は、図柄表示制御手段が、少なくとも1つの特別図柄列についての停止表示タイミングを変えて大当たり信頼度の大きさを報知することを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、遊技者は、特別図柄列の停止表示タイミングにより大当たり信頼度の大きさを知ることができる。
【0011】
また、本発明は、図柄表示制御手段が、停止表示タイミングが変わる特別図柄列の数により、大当たり信頼度の大きさを報知することを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、遊技者は、停止表示タイミングが変わる特別図柄列の数により、大当たり信頼度の大きさを知ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による遊技機をパチンコ機に適用した第1の実施形態について説明する。
【0014】
図1は、本実施形態によるパチンコ機1の遊技盤2を示す正面図である。遊技盤2の盤面中央には、回転リールユニットからなる特別図柄表示装置3が設けられている。この特別図柄表示装置3は、後述する各回転リール22a〜22cを回転することにより各回転リール22a〜22cのリールドラム24a〜24cに表示された各種の特別図柄を変動表示する図柄表示手段を構成している。表示された特別図柄は、表示窓3a,3b,3cを介して各列3個ずつ観察される。表示窓3a,3b,3cには、表示された特別図柄の組み合わせを規定する5本の入賞ライン3La,3Lb,3Lc,3Ld,3Leが表示されている。特別図柄表示装置3に3行3列に表示された特別図柄がこれら入賞ライン3La〜3Leのいずれかに所定の大当たり組み合わせで揃うと、大当たり入賞が発生する。
【0015】
特別図柄表示装置3の下方には始動入賞口4が設けられている。この始動入賞口4にパチンコ球が入賞すると、特別図柄表示装置3に特別図柄が変動表示されて特別図柄ゲームが開始される。また、始動入賞口4の左右には、パチンコ球が入賞すると所定個数例えば10個の賞球が払い出される一般入賞口5が4個設けられている。また、始動入賞口4の下方には、大当たり入賞が発生すると行われる大当たり遊技において扉が開閉する大入賞口6が設けられている。
【0016】
大当たり遊技は、特別図柄の大当たり組み合わせが特別図柄ゲームの終了時にいずれかの入賞ライン3La〜3Leに停止表示してから行われ、大入賞口6に所定個数例えば10個のパチンコ球が入賞するまで、または所定時間例えば30秒が経過するまで、大入賞口6が開放したままになる遊技が最大で例えば15ラウンド行われる。ラウンド中に、大入賞口6へ入賞したパチンコ球が大入賞口6の内部に設けられたVゾーンと呼ばれる特定の領域に入賞すると、次のラウンドへ継続して進むことが出来るが、ラウンド中にVゾーンに入賞しなかった場合はいわゆるパンクとなり、15ラウンド到達以前であっても大当たり遊技はそのラウンドで打ち切られて終了となる。
【0017】
また、特別図柄表示装置3の右方には、「○」印を背後から照らす緑色LED(発光ダイオード)および「×」印を背後から照らす赤色LEDが上下に並設された普通図柄表示装置7が設けられている。普通図柄表示装置7は、始動入賞口4の左下方に設けられた通過ゲート9をパチンコ球が通過すると、緑色LEDおよび赤色LEDを交互に点滅させて普通図柄ゲームを開始する。この普通図柄ゲームでは、緑色LEDの点灯で停止すると入賞発生となり、始動入賞口4の球受入口が一定時間拡張する。また、特別図柄表示装置3の直ぐ下方には、8個のLEDが機器前面に横一列に配設された8連LED表示装置8が設けられており、その発光態様によって報知演出等を行う。
【0018】
図2は特別図柄表示装置3を構成する回転リールユニット20の構成を示す正面透視図であり、図3はその平面図、図4はその右側面図である。
【0019】
特別図柄表示装置3の表示窓3a,3b,3cの背後に設けられたリールケース21内には、各表示窓3a,3b,3cに対応する位置に3個の回転リール22a,22b,22cが収納されている。各回転リール22a,22b,22cは、ステッピングモータ23a,23b,23cにリールドラム24a,24b,24cが装着されて構成されている。各リールドラム24a,24b,24cの外周には複数の特別図柄が所定の順序で配列表示されたリール帯25a,25b,25cが貼られている。特別図柄表示装置3は、ステッピングモータ23a,23b,23cによってリールドラム24a,24b,24cを順方向または逆方向に回転させた後、所定の順序で各リールドラム24a,24b,24cの回転を停止させて、3列3行計9個の特別図柄の組み合わせを表示窓3a,3b,3cに停止表示させる。
【0020】
リールドラム24a,24b,24cには位置検出用のインデックス26a,26b,26cが設けられており、このインデックス26a〜26cが図示しないインデックス検出用のセンサによって検出されることにより、リールドラム24a〜24cの初期位置(停止位置)が検出される。
【0021】
また、各回転リール22a,22b,22cの内部には、各リール帯25a,25b,25cに描かれた特別図柄を背後から照明するリールバックライト27a,27b,27cが設けられている。これらリールバックライト27a,27b,27cは、各表示窓3a,3b,3cに3個ずつ表示される特別図柄をそれぞれ背後から照明する一対の内蔵LEDa1,a2、LEDb1,b2、LEDc1,c2が、図5に示すように各回転リール22a,22b,22c毎に3組ずつ設けられて構成されている。
【0022】
図6は、リールドラム24a,24b,24cの外周に貼られたリール帯25a,25b,25cに描かれた特別図柄の列を示している。各特別図柄列は、複数種類の特別図柄が12個配列されて構成されており、図の左から順に左リール22a,中リール22b,右リール22cに対応している。各特別図柄には“1〜12”のコードナンバが付されており、各回転リール22a,22b,22cが順方向に回転すると特別図柄列が図の下方向に移動し、逆方向に回転すると特別図柄列が図の上方向に移動するようになっている。
【0023】
特別図柄の種類には、数字の7と太鼓のばちを持ったキャラクタとの組み合わせからなる「ばち」、数字の7と金魚すくいのすくい手(ポイ)を持ったキャラクタとの組み合わせからなる「金魚すくい」、および、数字の7と祭団扇を持ったキャラクタとの組み合わせからなる「団扇」がある。また、その他に、太鼓の絵からなる「太鼓」、金魚の絵からなる「金魚」、風車の絵からなる「風車」、および、水風船ヨーヨーの絵からなる「ヨーヨー」といった特別図柄がある。このうち、特別図柄「ヨーヨー」を除くそれ以外のいずれかの特定の特別図柄が、表示窓3a,3b,3cのいずれかの入賞ライン3La〜3Le上に3個揃って停止表示されると大当たり入賞が発生する。
【0024】
大当たり入賞には、大当たり遊技後の次回の特別図柄ゲームにおける大当たり判定が所定の大当たり入賞発生確率で行われる通常大当たりと、大当たり遊技後の次回の特別図柄ゲームにおける大当たり判定が所定の大当たり入賞発生確率よりも高い大当たり入賞発生確率で行われる確率変動大当たりとがある。
【0025】
図7は、本実施形態によるパチンコ機1の遊技動作を処理制御する電子回路の主な構成を示すブロック図である。この電子回路は主基板30を主な構成要素として遊技盤2の背面に形成されている。
【0026】
主基板30には、中央演算処理装置(CPU)や記憶手段である読み書き可能メモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)といった電子部品が実装されている。ROMには、CPUがパチンコ機の遊技動作を処理制御するためのプログラムが記憶格納されており、その他、後述する乱数抽選によって大当たり判定をする際に参照される大当たり判定テーブルや、演出パターンを抽選する際に参照される演出パターン選択テーブル等の各種確率テーブルも記憶格納されている。 このうち、演出パターン選択テーブルは、特別図柄ゲームにおいて特別図柄表示装置3の表示窓3a〜3cに表示される特別図柄の変動パターンを、演出パターン選択用乱数カウンタを用いた乱数抽選により、複数種類の演出パターンに振り分けるものである。演出パターン選択テーブルは、特別図柄ゲームが大当たりの場合の大当たり演出パターン、リーチ有りのハズレの場合のリーチ有りハズレ演出パターン、およびリーチ無しのハズレの場合のリーチ無しハズレ演出パターン、の各演出パターンから構成されている。
【0027】
リーチ演出には、大当たり判定の結果に応じた特別図柄を入賞ライン3La〜3Le上に揃えて停止表示するまでの間の遊技動作中に、遊技者に期待感を持たせたり、遊技者の興味を演出に引きつけるための様々なものがある。本実施形態においては、リーチ演出として、図8に示す、ノーマルリーチ,ノーマルロングリーチ,神輿リーチ,盆踊りリーチ,および盆踊りスーパーリーチがある。各リーチ演出は、後述する大当たり判定での判定結果が大当たり入賞である確率を表す大当たり信頼度に対応付けられており、各リーチ演出の大当たり信頼度は、図8に示すように、ノーマルリーチが「約0.7%」,ノーマルロングリーチが「約12%」,神輿リーチが「約24%」,盆踊りリーチが「約13%」,盆踊りスーパーリーチが「約64%」となっている。
【0028】
また、主基板30は、大当たり判定用乱数カウンタ、大当たり図柄決定用乱数カウンタ、ハズレ図柄決定用乱数カウンタ、リーチ動作決定用乱数カウンタおよび演出パターン選択用乱数カウンタといった各種乱数カウンタをCPUに持っている。このうち、ハズレ図柄決定用乱数カウンタは、左図柄決定用乱数カウンタ、中図柄決定用乱数カウンタおよび右図柄決定用乱数カウンタを備えて構成されている。主基板30は、大当たり判定用乱数カウンタを用いて抽選により大当たり入賞を発生させるか否かの大当たり判定を行う大当たり判定手段を構成している。
【0029】
主基板30には、始動入賞口4へ入賞したパチンコ球を検知する始動入賞球センサ4S、一般入賞口5へ入賞したパチンコ球を検知する一般入賞球センサ5S、大入賞口6へ入賞したパチンコ球を検知する大入賞球センサ6S、始動ゲート9を通過したパチンコ球を検知する通過球センサ9S、および大入賞口6に設けられたVゾーンへ入賞したパチンコ球を検知するV入賞球センサ10Sが接続されている。
【0030】
主基板30からの制御信号により動作が制御される主な装置としては、始動入賞口4の球受入口を拡張させる始動入賞装置31、大入賞口6の扉を開閉させる大入賞装置32、スピーカ等の音声出力装置33、賞球や貸球を払い出す払出装置34、パチンコ球を遊技盤2の盤面に発射する玉発射装置35、および前述の8連LED表示装置8がある。8連LED表示装置8はLED制御基板36、音声出力装置33は音声制御基板37、払出装置34および発射装置35は賞球制御基板38によってそれぞれ動作が制御される。このうち音声出力装置33は、音声制御基板37の制御により、図9に示すように、特別図柄表示装置3の表示窓3a〜3cに変動表示する特別図柄の停止間際に、太鼓をばちで叩く際に生じる「ドン」という音声を所定の時間間隔で出力する。この音声は、表示窓3a,3cでの変動表示の停止の際はそれぞれ3回出力され、表示窓3bでの変動表示の停止の際は1回出力される。
【0031】
また、特別図柄表示装置3も主基板30からの制御信号により、図柄制御基板40によって動作が制御される。図柄制御基板40には、図柄制御を実行するCPU41や、このCPU41で実行する図柄制御プログラム等を格納するROM42、図柄制御プログラムを実行するときに一時的な記憶手段として用いられるRAM43が実装されている。また、図柄制御基板40には、CTC(カウンタ・タイマ・サーキット)44、リセットIC45、LED制御インターフェイス46、およびステッピングモータ制御インターフェイス47が実装されている。CTC44は、所定時間毎に割り込みをかけ、制御プログラムによるCPU41の処理が異常な処理ルーチンに入ったことを検出すると、CPU41を初期状態に戻すためのリセット命令を発する。リセットIC45は、CTC44からのリセット命令によりリセット信号を発する。LED制御インターフェイス46は、リールバックライト27a,27b,27cを構成する各内蔵LEDa1,a2、LEDb1,b2、LEDc1,c2の点灯制御を行う。ステッピングモータ制御インターフェイス47は、CPU41からの制御信号をステッピングモータ23a〜23cに出力し、回転リール22a〜22cを回転駆動する。
【0032】
主基板30および図柄制御基板40は、大当たり判定の結果に応じて表示窓3a〜3cに特別図柄列を変動表示して特別図柄ゲームを行い、少なくとも1つの表示窓3a〜3cについての特別図柄列の変動表示の停止態様の違いにより、その後の遊技の展開に関する情報を遊技者に報知する図柄表示制御手段を構成している。
【0033】
本実施形態では、特別図柄ゲームにおける各表示窓3a〜3cでの特別図柄列の変動表示は、図9(a)に示すように行われる。まず、図柄表示装置3の各表示窓3a〜3cに特別図柄列を順方向に変動表示している状態から、音声出力装置33による音声の出力に同期させて、表示窓3aでの特別図柄列の変動表示をを2度仮停止した後に、最終停止する。次いで、音声出力装置33による音声の出力に同期させて、表示窓3cでの特別図柄列の変動表示を2度仮停止した後に、最終停止する。この時点でリーチ状態が生じている場合には、リーチ演出を行った後、最後に、音声出力装置33による音声の出力に同期させて、表示窓3bについての変動表示を停止して、特別図柄ゲームを終了する。
【0034】
遊技の展開に関する情報は、本実施形態では、表示窓3cについての変動表示の停止間際に、所定のタイミングで特別図柄列の変動表示の方向を逆方向にすることにより報知する。
【0035】
本実施形態においては、遊技者に報知する情報は、特別図柄ゲームでリーチ演出が行われる確率,リーチ演出が行われる場合のリーチ演出の種類であり、表示窓3cについて行われる2度の仮停止のうちのいずれかの仮停止の後に特別図柄が逆方向に変動表示した場合には、100〔%〕の確率でリーチ演出が行われ、リーチ確定となる。また、リーチ演出の種類は、図9(b)に示すように、順方向の下側に変動表示している特別図柄列が逆方向の上側に変動表示したタイミングにより異なる。例えば、リーチ演出が盆踊りリーチ演出の場合は、特別図柄列が「下−上−下」と変動表示し、1度目の仮停止の後に特別図柄列が逆方向に変動表示して2度目の仮停止を行い、その後順方向に変動表示して最終停止表示する。また、神輿リーチの場合は、特別図柄列が「下−上−上」と変動表示し、1度目の仮停止表示の後に特別図柄列が逆方向に変動表示して2度目の仮停止を行い、更に逆方向への変動表示を続けて最終停止表示する。また、「下−下−上」と2度目の仮停止の後に始めて特別図柄列が逆方向に変動表示した場合には、ノーマルリーチ,ノーマルロングリーチ,神輿リーチ,盆踊りリーチ,盆踊りスーパーリーチの何れかが行われる。
【0036】
次に、本実施形態によるパチンコ機1の遊技動作の処理について説明する。
【0037】
図10は、本実施形態によるパチンコ機1の主基板30で行われるメイン遊技処理の概略を示すフローチャートである。メイン遊技処理では、パチンコ機1の電源が投入されると、まず始めに、主基板30のCPUがリセットされて動作の初期設定処理が行われる(図10,ステップ101参照)。次に、割込み許可フラグがセットされて割込処理が許可され(ステップ102)、続いて、特別図柄ゲーム制御処理が行われる(ステップ103)。
【0038】
図11は、所定時間毎例えば3〔msec〕ごとに主基板30で行われる割込処理の概略を示すフローチャートである。
【0039】
この割込処理においては、まず、始めに、主基板30のCPU内の各レジスタの内容がRAMに退避される(図11,ステップ201参照)。次に、各種乱数カウンタの更新処理がCPUによって行われる(ステップ202)。この乱数カウンタの更新処理では、大当たり判定用乱数カウンタや大当り図柄決定用乱数カウンタ、演出パターン選択用乱数カウンタ等の各カウント値が割込処理毎にカウントアップされて更新される。次に、大当たりが発生した際に開放する大入賞口6の開放時間や特別図柄の変動表示時間等を計時するタイマの更新処理が行われ(ステップ203)、続いて、各入力信号処理が行われる(ステップ204)。
【0040】
各入力信号処理では、大当たり遊技中に大入賞口6にパチンコ球が入賞して、これを検知した大入賞球センサ6Sからの入力信号があるか否かがチェックされ、後述する払出処理において例えば15個の賞球を払い出すよう制御信号が生成される。また、一般入賞口5にパチンコ球が入賞して、これを検知した一般入賞球センサ5Sからの入力信号があるか否かがチェックされ、払出処理において例えば10個の賞球を払い出すよう制御信号が生成される。また、始動入賞口4にパチンコ球が入賞して、これを検知した始動入賞球センサ4Sからの入力信号があるか否かがチェックされ、払出処理において例えば5個の賞球を払い出すよう制御信号が生成される。また、通過ゲート9をパチンコ球が通過して、これを検知した通過球センサ9Sからの入力信号があるか否かがチェックされ、普通図柄処理を行う制御命令が生成される。
【0041】
各入力信号処理に続いて、次に、上記の普通図柄処理が行われる(ステップ205)。この普通図柄処理では、まず、上述の各入力信号処理において通過球センサ9Sからの入力信号に応じた制御命令が生成されていると、CPUによって普通図柄入賞判定が行われる。この普通図柄入賞判定は、CPUが持つ普通図柄判定用乱数カウンタから乱数が抽出され、抽出された乱数がROMに記憶格納された普通図柄選択テーブルの入賞区画にあるか否かが判定されることによって行われる。そして、この普通図柄入賞判定の判定結果に基づき、CPUによって普通図柄表示装置7を構成する緑色および赤色の2つのLEDが点灯制御される。判定結果が当たりの場合は、交互に点滅制御されていた緑色LEDと赤色LEDとが緑色LEDのみの点灯にされて「○」印が照らし出され、始動入賞口4の球受入口が一定時間拡張される。また、判定結果がハズレの場合は、交互に点滅制御されていた緑色LEDと赤色LEDとが赤色LEDのみの点灯にされて「×」印が照らし出され、普通図柄処理は終了する。
【0042】
次に、装飾制御処理が行われ(ステップ206)、続いて払出処理が行われる(ステップ207)。装飾制御処理では、主基板30からの制御信号によって、枠ランプ等の各種装飾ランプが発光制御される。払出処理では、前述の各種入力信号処理の処理結果に応じて賞球制御基板38へ制御信号が送信される。払出装置34は、この制御信号に基づいて制御され、所定数の賞球を払い出す。
【0043】
次に、各種装置から発生されるエラー信号に応じ、各信号に対して予め定められたエラー処理が行われる(ステップ208)。次に、コマンド送信処理が行われ(ステップ209)、RAMに記憶格納された各制御信号が、図柄制御基板40、LED制御基板36、音制御基板37および賞球制御基板38等に送信される。特別図柄表示装置3、8連LED8、音声出力装置33、および払出装置34は、このステップ209で送信された制御信号に基づいて駆動される。
【0044】
次に、ステップ201でRAMに退避された主基板30のCPU内の各レジスタの内容が復帰され(ステップ210)、割込許可フラグがセットされて(ステップ211)、割込処理は終了する。
【0045】
図12は、図10に示したメイン遊技制御処理のステップ103において行われる特別図柄ゲーム制御処理の詳細を示すフローチャートである。
【0046】
特別図柄ゲーム制御処理では、まず、パチンコ球の始動入賞口4への入賞があるか否かが判別される(図12,ステップ111参照)。始動入賞口4への入賞がない場合は、装飾ランプ等によって通常遊技表示やデモ表示がされる(ステップ112)。一方、始動入賞口4への入賞がある場合、大当たり判定が行われる。大当たり判定は、主基板30のCPUが大当たり判定用乱数カウンタから乱数を抽出し、抽出した乱数値がROMに記憶格納された大当たり判定テーブルの大当たりの区画にあるか否かを判定することによって行われる。抽出した乱数値が大当たりの区画にあると大当たり入賞になり、大当たりの区画にないとハズレになる。
【0047】
次に、大当たり判定の結果が大当たりであるか否かが判別され(ステップ113)、大当たりである場合、大当たり図柄が決定される(ステップ114)。
【0048】
大当たり図柄の決定に際し、CPUは、大当たり図柄決定用乱数カウンタより乱数を抽出し、大当たり図柄決定用テーブルを参照して特別図柄の1つの大当たり組み合わせを決定する。続いて、CPUは、演出パターン選択用乱数カウンタから乱数を抽出し、主基板30のROMに格納された演出パターン選択テーブルを参照して1つの大当たり演出パターンを決定する(ステップ115)。
【0049】
一方、ステップ113の判別の結果が大当たりでない場合、つまり、ハズレの場合は、リーチを発生させてからハズレにするか、リーチを発生させずにそのままハズレにするかが決定される(ステップ116)。リーチを発生させるか否かの決定に際し、CPUは、リーチ動作決定用乱数カウンタより乱数を抽出し、抽出した乱数値がリーチ判定テーブルの「リーチ有り」または「リーチ無し」の何れの区画に属するかを判定してリーチ演出を行うか否かを決定する。この判定の結果、リーチ有りとなった場合、CPUは、ハズレ図柄決定用乱数カウンタから乱数を抽出し、ROMに記憶された停止図柄選択テーブルを参照して、リーチ演出が行われてからハズレになるようにハズレ停止図柄を決定する(ステップ117)。続いて、CPUは、演出パターン選択用乱数カウンタより乱数を抽出し、演出パターン選択テーブルを参照して1つのリーチ有りハズレ演出パターンを決定する(ステップ118)。
【0050】
また、ステップ116でリーチ無しとなった場合は、CPUは、ハズレ図柄決定用乱数カウンタから乱数を抽出し、停止図柄選択テーブルを参照して、リーチ演出が行われずにハズレになるようにハズレ停止図柄を決定する(ステップ119)。続いて、CPUは、演出パターン選択用乱数カウンタより乱数を抽出し、演出パターン選択テーブルを参照して1つのリーチ無しハズレ演出パターンを決定する(ステップ120)。
【0051】
次に、決定された特別図柄の停止表示並びに選択された演出パターンでの演出がなされるように、図柄制御基板40に対する制御信号(コマンド)がCPUによって生成され、一時主基板30のRAMに記憶格納される(ステップ121)。RAMに記憶格納された制御コマンドは、前述した図11の割込み処理のステップ209において図柄制御基板40へ送信される。
【0052】
次に、大当たり判定の結果が大当たりであったか否かが判別される(ステップ122)。大当たり判定の結果が大当たりであった場合は、大当たり遊技処理が行われる(ステップ123)。この大当たり遊技処理では、大当たり遊技中の大入賞口6の扉の開閉管理に関する制御が行われる。その後、特別図柄ゲーム制御終了処理(ステップ124)が行われて特別図柄ゲーム制御処理は終了する。一方、ステップ122の判別の結果が大当たりでない場合は、ステップ124の特別図柄ゲーム制御終了処理が行われて、特別図柄ゲーム制御処理は終了する。
【0053】
図13は、図柄制御基板40で行われる処理の概略を示すフローチャートである。
【0054】
図柄制御基板40では、パチンコ機1の電源投入時にCPU41の動作の初期設定処理が行われる(図13,ステップ301参照)。次に、主基板30より受信した受信コマンドの解析が行われ(ステップ302)、その後、解析されたコマンドに基づく演出管理処理が行われ(ステップ303)、乱数が更新される(ステップ304)。
【0055】
また、図柄制御基板40は、主基板30からコマンドが送信されると、図14に示すように、主基板30からのコマンドデータを受信し(図14,ステップ311参照)、その受信したコマンドデータをRAM43に格納する(ステップ312)。
【0056】
図15は、所定時間毎例えば0.75〔msec〕ごとに図柄制御基板40で行われる内部タイマ割込み処理の概略を示すフローチャートである。この内部タイマ割込み処理では、まず、回転リール22a〜22cのリールドラム24a〜24cの変動制御や、リールバックライト27a〜27cの点灯を行うためのデータ出力処理が行われる(図15,ステップ321参照)。次に、リールドラム24a〜24cの初期位置を把握するために、インデックス検出用のセンサによってリールドラム24a〜24cのインデックス26a〜26cが検出され、入力したデータが1→0→0と変化した時点でインデックス26a〜26cの検知として、その場所がリールドラム24a,24b,24cの初期値として読み込まれる(ステップ322)。次に、特別図柄制御処理が行われ(ステップ323)、続いて、バックライト制御処理が行われる(ステップ324)。
【0057】
図16は、上記内部タイマ割込み処理のステップ323において行われる特別図柄制御処理の詳細を示すフローチャートである。この特別図柄制御処理では、まず、主基板30から入力した変動コマンドに応じて左側の回転リール22aの回転制御が開始される(図16,ステップ331参照)。次に、主基板30から入力した変動コマンドに応じて右側の回転リール22cの回転制御が開始され(ステップ332)、続いて、真ん中の回転リール22bの回転制御が開始される(ステップ333)。その後、各回転リール22a,22b,22cの回転制御に関する動作信号が生成され(ステップ334)、特別図柄制御処理は終了する。このようにして生成された動作信号をステッピングモータ制御インターフェイス47がステッピングモータ23a〜23cに出力して、各回転リール22a〜22cの回転制御が行われる。
【0058】
例えば、変動コマンドがリーチ演出として盆踊りリーチを行うものである場合、次のようにして各回転リール22a〜22cの回転制御が行われる。
【0059】
まず、左,中,右の各回転リール22a〜22cをそれぞれ順方向に回転させて、各回転リール22a〜22cのリールドラム24a〜24cの外周に描かれた特別図柄列を、図柄表示装置3の表示窓3a〜3cの上方から下方にかけて順方向に変動表示する。この状態から、音声出力装置33からの音声の出力に同期させて左回転リール22aの順方向の回転を間歇的に停止する。つまり、図17(a),(b)に順に示すように、音声「ドン」,「ドン」の出力に同期させて、各特別図柄列を表示窓3aの各入賞ライン3La〜3Le上で仮停止表示した後、図17(c)に示すように、3回目の音声「ドン」の出力に同期させて、通常図柄「金魚」を入賞ライン3La上で最終停止表示する。
【0060】
次いで、音声出力装置33からの音声の出力に同期させて右回転リール22cの「下−上−下」の回転を間歇的に停止する。つまり、図18(d)に示すように、1回目の音声「ドン」の出力に同期させて、通常図柄「金魚」を表示窓3cの入賞ライン3La上で仮停止表示する。次いで、右回転リール22cの回転方向を逆方向にして特別図柄列を表示窓3cの下方から上方にかけて逆方向に変動表示し、図18(e)に示すように、2回目の音声「ドン」の出力に同期させて、通常図柄「金魚」を表示窓3cの入賞ライン3Le上で仮停止表示する。次いで、右回転リール22cの回転方向を順方向にして特別図柄列を表示窓3cの上方から下方にかけて順方向に変動表示し、図18(f)に示すように、3回目の音声「ドン」の出力に同期させて、通常図柄「金魚」を表示窓3cの入賞ライン3La上で最終停止表示する。これにより、入賞ライン3La上で特別図柄「金魚」についてリーチ状態が生じ、盆踊りリーチ演出が所定時間行われる。最後に、音声出力装置33からの音声の出力に同期させて中回転リール22bの回転を停止する。つまり、図19(g)に示すように、音声「ドン」の出力に同期させて、通常図柄「金魚」を表示窓3bの入賞ライン3La上で停止表示する。
【0061】
このように、本実施形態のパチンコ機1は、表示窓3cにおいて特別図柄列を所定タイミングで逆方向に変動し、表示窓3cでの特別図柄列の最終停止表示間際に、リーチ演出が行われる確率およびリーチ演出の種類を報知するようになっている。上述した例では、表示窓3cでの特別図柄列の変動表示の方向が、1度目の仮停止表示の後に逆方向となり、2度目の仮停止表示の後に順方向となることにより、特別図柄ゲームにおいてリーチ演出が100〔%〕の確率で行われること、およびリーチ演出の種類が盆踊りリーチであることが報知される。
【0062】
図20は、図15に示す内部タイマ割込み処理のステップ324において行われるバックライト制御処理の詳細を示すフローチャートである。このバックライト制御処理では、まず、パチンコ機1の各種エラーが発生したか否かが判別され(図20,ステップ341参照)、エラーが発生した場合は、エラー用の点灯が行われる(ステップ342)。このエラー用の点灯は、LED制御インターフェイス46により内蔵LEDa1,a2、LEDb1,b2、LEDc1,c2が不規則に点灯されるなどして行われる。通常の点灯状態とは異なるこの不規則な点灯状態によって、パチンコ機1の異常発生が遊技者に報知される。一方、ステップ341でエラーが発生してないと判別された場合は、LED制御インターフェイス46が駆動されてリールバックライト27a〜27cの所定の制御処理が行われる(ステップ343)。この所定の制御処理とは、大当たり発生時等に内蔵LEDa1,a2、LEDb1,b2、LEDc1,c2が所定のパターンで点滅されたりなどする処理である。続いて、このリールバックライト27a〜27cの制御結果の出力信号が生成され(ステップ344)、バックライト制御処理は終了する。
【0063】
このような本実施形態によるパチンコ機1によれば、遊技者は、特別図柄表示装置3の表示窓3cでの特別図柄列が逆方向に変動表示するのを確認することにより、特別図柄ゲームでリーチ演出が行われるのを知ることができ、また、いずれの仮停止表示の後に特別図柄列が逆方向に変動表示したかを確認することにより、特別図柄ゲームで行われるリーチ演出の種類を知ることができる。このように、遊技者は、その後の遊技の展開に関する情報を、表示窓3cでの特別図柄列の変動表示の停止間際に知ることができ、得られた情報によりその後の遊技の展開を予測できる。このため、後に行われる演出が遊技者にとって注目すべきものか否かを、特別図柄ゲームの比較的初期の段階で判断でき、常に演出に注目する必要がなくなる。
【0064】
なお、本実施形態においては、リーチ演出として盆踊りリーチを行う場合について具体的に説明したが、神輿リーチ等の他のリーチ演出を行う場合にも、遊技者は、その後の遊技の展開に関する情報を、図9(b)に示すように、表示窓3cでの特別図柄の変動表示の停止間際に得ることができるため、上記実施形態と同様な作用・効果が奏される。
【0065】
また、特別図柄列の変動表示の方向を逆方向とするタイミング、および変動表示の方向を逆方向とする表示窓3a〜3cの種類・数については、特別図柄ゲームにおいてリーチ演出が行われる確率およびリーチ演出の種類を遊技者に報知できるのであれば、上記実施形態での組み合わせに限らず、他の組み合わせとすることもできる。さらに、特別図柄列の仮停止表示および最終停止表示は、遊技者が確認できるタイミングで行うのであれば、必ずしも音声出力装置33からの音声の出力に同期させる必要はない。
【0066】
次に、本発明による遊技機をパチンコ機に適用した第2の実施形態について説明する。
【0067】
本実施形態によるパチンコ機の構成は、主基板30および図柄制御基板40から構成される図柄表示制御手段が、少なくとも1つの特別図柄列についての停止表示タイミングを変えることにより、また、停止表示タイミングが変わる特別図柄列の数により、大当たり信頼度の大きさを報知する点が第1の実施形態によるパチンコ機1と相違する以外は、第1の実施形態によるパチンコ機1と同じである。
【0068】
本実施形態では、表示窓3a,3cでの変動表示の最終停止が、音声出力装置33による音声の出力に所定時間遅れてなされることにより、その特別図柄ゲームにおける大当たり信頼度が報知される。本実施形態では、図21に示すように報知される大当たり信頼度は10%と100%の2種類であり、図22(a)に示すように、表示窓3aでの変動表示の最終停止のタイミングが音声出力タイミングから遅れた場合には大当たり信頼度「10%」が報知され、図22(b)に示すように、表示窓3aおよび表示窓3cでの変動表示の最終停止のタイミングが音声出力タイミングから遅れた場合には大当たり信頼度「100%」が報知される。
【0069】
例えば、大当たり信頼度「100%」が報知される場合には、図柄表示装置3の表示窓3a〜3cの上方から下方にかけて特別図柄列が変動表示している状態から、音声出力装置33からの1度目および2度目の音声「ドン」,「ドン」の出力に同期させて、図23(a),(b)に順に示すように、各特別図柄列を表示窓3aの各入賞ライン3La〜3Le上で2度仮停止表示する。そして、音声出力装置33からの3度目の音声「ドン」の出力の際には、図23(c)に示すように2度目の仮停止状態を保ち、その後特別図柄列を変動表示して、図24(d)に示すように通常図柄「金魚」を入賞ライン3La上で最終停止表示する。
【0070】
次いで、音声出力装置33からの1度目および2度目の音声「ドン」,「ドン」の出力に同期させて、図25(a),(b)に順に示すように、各特別図柄列を表示窓3cの各入賞ライン3La〜3Le上で2度仮停止表示する。そして、音声出力装置33からの3度目の音声「ドン」の出力の際には、図25(c)に示すように2度目の仮停止状態を保ち、その後特別図柄列を変動表示して、図26(d)に示すように通常図柄「金魚」を入賞ライン3La上で最終停止表示する。最後に、音声出力装置33からの音声「ドン」の出力に同期させて表示窓3bでの特別図柄列の変動表示を停止して、図27に示すように、通常図柄「金魚」を表示窓3bの入賞ライン3La上で停止表示する。このように、報知する大当たり信頼度に応じて、表示窓3a,3cで行われる最終停止表示のタイミングを、音声出力装置33からの音声の出力から所定時間遅らせて、遊技者に大当たり信頼度を報知する。
【0071】
このような第2の実施形態によるパチンコ機によれば、遊技者は、表示窓3a,3cでの変動表示の最終停止表示のタイミングが、音声出力装置33からの音声「ドン」の出力に遅れたのを確認することにより、大当たり信頼度を知ることができる。従って、遊技者は、その後の遊技の展開に関する情報を、表示窓3a,3cでの特別図柄の変動表示の停止間際に知ることができ、得られた情報によりその後の遊技の展開を予測できる。このため、後に行われる演出が遊技者にとって注目すべきものか否かを、特別図柄ゲームの比較的初期の段階で判断でき、このため、本実施形態によっても常に演出に注目する必要がなくなる。
【0072】
なお、本実施形態においては、遊技者に報知する大当たり信頼度を10%と100%の2種類としたが、報知する大当たり信頼度の大きさは任意であり、適宜変更して差し支えない。また、本実施形態においては、表示窓3a,3cでの変動表示の停止タイミングの遅れにより大当たり信頼度を報知したが、いずれか1方の表示窓3aまたは3cのみの変動表示の停止タイミングの遅れにより大当たり信頼度を報知してもよい。これらの場合でも、上記実施形態の場合と同様な作用・効果が奏される。
【0073】
上記各実施形態においては、特別図柄列を変動表示する図柄表示手段として、特別図柄が外周に描かれた回転リール22a〜22cを用いて、図柄表示制御手段である主基板30および図柄制御基板40が、各回転リール22a〜22cの回転を制御して、特別図柄列を変動表示する構成としたが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、図柄表示手段として液晶表示装置等の画像表示装置を用いてもよい。この構成によっても、上記実施形態と同様な作用・効果が奏される。
【0074】
また、上記各実施形態においては、本発明をパチンコ機に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、上記の実施形態で説明したゲームプログラムを家庭用ゲーム機やパーソナルコンピュータ等に備えられたコンピュータで実行することもできる。この場合においても、上記の実施形態と同様な作用・効果が奏される。この構成によっても、上記実施形態と同様な作用・効果が奏される。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、遊技者は、少なくとも1つの特別図柄列の変動表示の停止態様により、その後の遊技の展開に関する情報を少なくとも1つの特別図柄列の変動表示の停止間際に知ることができる。このため、遊技者は、特別図柄列の停止態様から得られる情報により、その後の遊技の展開を予測でき、後に行われる演出が遊技者にとって注目すべきものか否かを、変動表示遊技の比較的初期の段階で判断できることから、常に演出に注目する必要がなくなる。この結果、遊技者の負担を軽減でき、遊技者が長時間の遊技にも耐えられる遊技機が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるパチンコ機の遊技盤面を示す正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態によるパチンコ機の特別図柄表示装置を構成する回転リールユニットの正面透視図である。
【図3】図2に示す回転リールユニットの平面透視図である。
【図4】図2に示す回転リールユニットの側面透視図である。
【図5】図2に示す回転リールユニットに設けられたリールバックライトの構成を概略的に示す図である。
【図6】図2に示す回転リールユニットの回転リールの外周に描かれた特別図柄列を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施形態によるパチンコ機の遊技動作を処理制御する電子回路の主な構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第1の実施形態によるパチンコ機におけるリーチ演出と大当たり信頼度との関係を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施形態によるパチンコ機における各特別図柄列の変動表示と音声出力との時間的関係を示すタイミングチャートである。
【図10】本発明の第1の実施形態によるパチンコ機において主基板が行うメイン遊技制御処理の概略を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第1の実施形態によるパチンコ機において主基板が行う割込処理の概略を示すフローチャートである。
【図12】図10に示すフローチャート中の特別図柄ゲーム制御処理の詳細を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第1の実施形態によるパチンコ機において図柄制御基板が行う遊技処理の概略を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第1の実施形態によるパチンコ機において図柄制御基板が行う主基板STB入力処理の概略を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第1の実施形態によるパチンコ機において図柄制御基板が行う内部タイマ割込み処理の概略を示すフローチャートである。
【図16】図15に示すフローチャート中の特別図柄制御処理の詳細を示すフローチャートである。
【図17】図16に示す特別図柄制御処理における各回転リールの回転制御の際の図柄の第1の変動状態を示す図である。
【図18】図16に示す特別図柄制御処理における各回転リールの回転制御の際の図柄の第2の変動状態を示す図である。
【図19】図16に示す特別図柄制御処理における各回転リールの回転制御の際の図柄の第3の変動状態を示す図である。
【図20】図15に示すフローチャート中のバックライト制御処理の詳細を示すフローチャートである。
【図21】本発明の第2の実施形態によるパチンコ機における特別図柄列の停止態様と大当たり信頼度との関係を示す図である。
【図22】本発明の第2の実施形態によるパチンコ機における各特別図柄列の変動表示と音声出力との時間的関係を示すタイミングチャートである。
【図23】第2の実施形態での図16に示す特別図柄制御処理における各回転リールの回転制御の際の図柄の第1の変動状態を示す図である。
【図24】第2の実施形態での図16に示す特別図柄制御処理における各回転リールの回転制御の際の図柄の第2の変動状態を示す図である。
【図25】第2の実施形態での図16に示す特別図柄制御処理における各回転リールの回転制御の際の図柄の第3の変動状態を示す図である。
【図26】第2の実施形態での図16に示す特別図柄制御処理における各回転リールの回転制御の際の図柄の第4の変動状態を示す図である。
【図27】第2の実施形態での図16に示す特別図柄制御処理における各回転リールの回転制御の際の図柄の第5の変動状態を示す図である。
【符号の説明】
1…パチンコ機
2…遊技盤
3…特別図柄表示装置
3a,3b,3c…表示窓
3La,3Lb,3Lc,3Lc,3Ld,3Le…入賞ライン
4…始動入賞口
5…一般入賞口
6…大入賞口
8…8連LED
10S…V入賞球センサ
20…回転リールユニット
22a,22b,22c…回転リール
27a,27b,27c…リールバックライト
a1,a2、b1,b2、c1,c2…内蔵LED
30…主基板
36…LED制御基板
37…音制御基板
40…図柄制御基板
41…CPU(中央演算処理装置)
42…ROM(読み出し専用メモリ)
43…RAM(読み書き可能メモリ)
46…LED制御インターフェイス

Claims (6)

  1. 複数種類の特別図柄からなる複数の特別図柄列を変動表示する図柄表示手段と、始動入賞が発生すると大当たり判定を行う大当たり判定手段と、この大当たり判定手段の判定結果に応じて前記特別図柄列を変動表示する変動表示遊技を行う図柄表示制御手段とを備えて構成される遊技機において、
    前記図柄表示制御手段は、少なくとも1つの前記特別図柄列の変動表示の停止態様の違いにより、その後の遊技の展開に関する情報を遊技者に報知することを特徴とする遊技機。
  2. 前記情報は、大当たり入賞を発生させる直前の特別図柄の組み合わせを入賞ライン上に揃えるリーチ演出が前記変動表示遊技で行われる確率、または前記リーチ演出の種類、または前記大当たり判定の結果が大当たり入賞である確率を表す大当たり信頼度であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記図柄表示手段は,各特別図柄列についてそれぞれ所定の方向で特別図柄を変動表示し、前記図柄表示制御手段は,少なくとも1つの特別図柄列について,その変動表示の停止間際に,前記リーチ演出が前記変動表示遊技で行われる確率または前記リーチ演出の種類に応じた所定のタイミングで前記図柄表示手段による特別図柄の変動表示の方向を逆にすることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記図柄表示制御手段は、少なくとも1つの特別図柄列についての停止表示タイミングを変えて前記大当たり信頼度の大きさを報知することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  5. 前記図柄表示制御手段は、停止表示タイミングが変わる特別図柄列の数により、前記大当たり信頼度の大きさを報知することを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記図柄表示手段は,複数種類の特別図柄が外周に描かれた回転リールであり、前記図柄表示制御手段は,前記回転リールの回転状態を変更して,前記特別図柄列の変動表示の停止態様を変更することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の遊技機。
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