JP2004180994A - 遊技機および遊技プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の遊技機においては、大当たり入賞の発生を音によって予告報知する演出は特別図柄ゲーム中に1回行われるだけで、遊技者の興味は薄かった。
【解決手段】特別図柄ゲームの開始時に予告音、リーチ状態発生時にテンパイ音が報知音として出音制御される。予告音は、通常開始音、特別開始音、遅れ開始音、および無音の4種類が設定されており、それぞれ0〔%〕、1.23〔%〕、33.9〔%〕、100〔%〕の大当たり信頼度が対応付けられている。テンパイ音は、各予告音に対応付けられたテンパイ音A〜Dと、スペシャルテンパイ音とが設定されている。スペシャルテンパイ音が出音制御されると、大当たり信頼度は予告音に対応付けられたものより高くなり、通常開始音の場合5〔%〕、特別開始音の場合15〔%〕、遅れ開始音の場合50〔%〕まで高くなる。
【選択図】 図8
【解決手段】特別図柄ゲームの開始時に予告音、リーチ状態発生時にテンパイ音が報知音として出音制御される。予告音は、通常開始音、特別開始音、遅れ開始音、および無音の4種類が設定されており、それぞれ0〔%〕、1.23〔%〕、33.9〔%〕、100〔%〕の大当たり信頼度が対応付けられている。テンパイ音は、各予告音に対応付けられたテンパイ音A〜Dと、スペシャルテンパイ音とが設定されている。スペシャルテンパイ音が出音制御されると、大当たり信頼度は予告音に対応付けられたものより高くなり、通常開始音の場合5〔%〕、特別開始音の場合15〔%〕、遅れ開始音の場合50〔%〕まで高くなる。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大当たり判定の判定結果に基づいて特別図柄を変動表示させて図柄変動表示遊技を行う遊技機および遊技プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機としては、パチンコ機がある。従来の一般的なパチンコ機では、遊技盤の盤面に打ち込まれたパチンコ球が、盤面を流下する途中で一般入賞口に入賞すると所定数の賞球が払い出される。また、始動入賞口に入賞すると、大当たり判定が行われ、この大当たり判定の判定結果に基づいて演出が決定される。そして、大当たり判定の判定結果および決定された演出に基づき、遊技盤の盤面中央に設けられた液晶表示装置に複数の特別図柄が変動表示される特別図柄変動表示遊技(特別図柄ゲーム)が行われる。特別図柄ゲームでは、変動表示されている複数の特別図柄が同一図柄等の所定の組合せで停止表示されると、大当たり入賞が発生する。大当たり入賞が発生すると、盤面下方の大入賞口が開放されて多量のパチンコ球が入賞し易くなる大当たり遊技が行われる。
【0003】
また、特別図柄ゲームの変動表示中に、特別図柄が大当たり入賞を発生させる所定の組合せで揃う直前のリーチ状態になると、液晶表示装置の画面には、遊技者の大当たり発生への期待感を高めるリーチ演出が表示される。また、特別図柄ゲームの変動開始時等に、このリーチ状態へ発展することや最終的に大当たり入賞が発生することを予告する予告演出がなされることもある。この予告演出は、一般的に、液晶表示装置の画面上に特殊なキャラクタ図柄を一瞬出現させたり、画面上の特定の部分の色を異ならせたりすること等によって行われる。
【0004】
また、通常効果音制御手段によって出音制御される通常効果音とは異なる猫の「ニャー、ニャー」といった特定効果音を、リーチ状態になったときに特定効果音制御手段によって出音制御することにより、大当たり入賞の発生を予告する遊技機もある(例えば、特許文献1参照。)。また、最初の図柄が停止した時点、またはリーチになった時点等に、スピーカから大当たり予告音を発生させることにより、大当たり入賞の発生を予告報知するパチンコ機もある(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−346953号公報
【特許文献2】
特開2001−87506号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の各遊技機においては、大当たり入賞の発生を音によって予告報知する演出は、特別図柄ゲーム中に1回行われるだけであった。このため、遊技者は、音によるこの予告報知を1回聞き逃すと、以後音によって報知内容を認識することは出来なかった。従って、音による予告報知によって大当たり入賞発生の期待感を遊技者に確実に植え付けることは難しく、音による予告報知によってパチンコ遊技の演出効果を高めることは従来難しかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、特別図柄を表示する表示手段と、この表示手段の表示に対応する音を出音する出音手段と、大当たり入賞を発生させるか否かの判定を行う大当たり判定手段と、この大当たり判定手段の判定結果に基づいて表示手段に特別図柄を変動表示させて図柄変動表示遊技を行う遊技処理制御手段と、大当たり判定手段の判定結果に基づいて出音手段の出音を制御して図柄変動表示遊技の演出を行う演出制御手段とを備えた遊技機、または、コンピュータを、特別図柄を表示する表示手段と、この表示手段の表示に対応する音を出音する出音手段と、大当たり入賞を発生させるか否かの判定を行う大当たり判定手段と、この大当たり判定手段の判定結果に基づいて表示手段に特別図柄を変動表示させて図柄変動表示遊技を行う遊技処理制御手段と、大当たり判定手段の判定結果に基づいて出音手段の出音を制御して図柄変動表示遊技の演出を行う演出制御手段として機能させる遊技プログラムにおいて、演出制御手段が、図柄変動表示遊技中の複数時期において、大当たり入賞の発生を示唆する報知音を出音制御することを特徴とする。
【0008】
このような構成によれば、出音制御される報知音を一度聞き逃しても、他の時期において出音制御される報知音を聞く機会が生じる。
【0009】
また、本発明は、報知音が、図柄変動表示遊技の開始時に出音制御される予告音、および図柄変動表示遊技中に特別図柄が大当たり入賞を発生させる所定の組合せで揃う直前のリーチ状態になった時に出音制御されるテンパイ音であることを特徴とする。
【0010】
このような構成によれば、遊技者は、図柄変動表示遊技の開始時に出音制御される予告音を聞くことによって、大当たり入賞が発生するか否かを推測することが出来ると共に、大当たり入賞発生の期待感が植え付けられる。そして、リーチ状態発生時にテンパイ音を聞くことによって、大当たり入賞が発生するか否かの推測の信憑性が高まり、大当たり入賞発生の期待感が高められる。
【0011】
また、本発明は、予告音を大当たり入賞の発生確率の高さを表す大当たり信頼度に応じて複数種備えていることを特徴とする。
【0012】
このような構成によれば、図柄変動表示遊技の開始時に様々な予告音が出音制御される。遊技者は、出音制御される予告音の種類を聞き分けることによって、その図柄変動表示遊技の結果、大当たり入賞が発生する確率が高いのか低いのかを判断することが出来る。
【0013】
また、本発明は、テンパイ音を各予告音に対応付けて複数種備えていることを特徴とする。
【0014】
このような構成によれば、図柄変動表示遊技の開始時に出音制御される予告音を聞き逃しても、テンパイ音を聞くことによって対応する同じ大当たり信頼度を認識することが出来る。
【0015】
また、本発明は、予告音に対応付けられた大当たり信頼度よりも大当たり信頼度が高いことを示す特定のテンパイ音を備えていることを特徴とする。
【0016】
このような構成によれば、リーチ状態発生時にこの特定のテンパイ音を聞くことによって、実際の大当たり信頼度は、図柄変動表示遊技の開始時に出音制御された予告音に対応付けられた大当たり信頼度よりも高いことを認識できる。
【0017】
また、本発明は、予告音およびテンパイ音の組み合わせによって大当たり信頼度が異なって設定されていることを特徴とする。
【0018】
このような構成によれば、遊技者は、出音制御される予告音およびテンパイ音の組み合わせの種類によって大当たり信頼度を認識することが出来る。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による遊技機をパチンコ機に適用した一実施形態について説明する。
【0020】
図1は、本実施形態によるパチンコ機1の遊技盤2を示す正面図である。遊技盤2の盤面中央には、回転リールユニットからなる特別図柄表示装置3が設けられている。この特別図柄表示装置3は、複数の特別図柄を3行3列に表示する表示手段を構成している。表示される特別図柄は、表示窓3a,3b,3cを介して各列3個ずつ観察される。表示窓3a,3b,3cには、表示された特別図柄の大当たり組み合わせを規定する5本の入賞ライン3La,3Lb,3Lc,3Ld,3Leが表示されている。特別図柄表示装置3に3行3列に表示された特別図柄がこれら入賞ライン3La〜3Leのいずれかに所定の大当たり組み合わせで揃うと、大当たり入賞が発生する。
【0021】
特別図柄表示装置3の下方には始動入賞口4が設けられている。この始動入賞口4にパチンコ球が入賞すると、特別図柄表示装置3に特別図柄が変動表示されて特別図柄ゲームが開始される。また、始動入賞口4の左右には、パチンコ球が入賞すると所定個数例えば10個の賞球が払い出される一般入賞口5が4個設けられている。また、始動入賞口4の下方には、大当たり入賞が発生すると行われる遊技者に有利な大当たり遊技において扉が開閉する、アタッカと呼ばれる大入賞口6が設けられている。
【0022】
大当たり遊技は、特別図柄の大当たり組み合わせが特別図柄ゲームの終了時にいずれかの入賞ライン3La〜3Leに停止表示してから行われ、大入賞口6に所定個数例えば10個のパチンコ球が入賞するまで、または所定時間例えば30秒が経過するまで、大入賞口6が開放したままになる遊技が最大で15ラウンド行われる。ラウンド中に、大入賞口6へ入賞したパチンコ球がアタッカ内部に設けられたVゾーンと呼ばれる特定の領域を通過すると、次のラウンドへ継続して進むことが出来るが、ラウンド中にVゾーンを通過しなかった場合はいわゆるパンクとなり、15ラウンド到達以前であっても大当たり遊技はそのラウンドで打ち切られて終了となる。
【0023】
また、特別図柄表示装置3の上方には、7セグメントLED(発光ダイオード)からなる普通図柄表示装置7が設けられており、特別図柄表示装置3の直ぐ下方には、8個のLEDが機器前面に横一列に配設された8連LED表示装置8が設けられている。普通図柄表示装置7は、始動入賞口4の左下方に設けられた通過ゲート9をパチンコ球が通過すると、0〜9までの数字を変動表示して普通図柄ゲームを開始する。この普通図柄ゲームでは、数字の「7」が停止表示されると入賞発生となり、始動入賞口4の球受入口が一定時間拡張する。また、8連LED表示装置8は、様々な点灯パターンに点灯制御されて、大当たり判定手段の大当たり発生確率が所定の大当たり発生確率よりも高い確率変動状態の発生を報知する。
【0024】
図2は特別図柄表示装置3を構成する回転リールユニット20の構成を示す正面透視図であり、図3はその平面図、図4はその右側面図である。
【0025】
特別図柄表示装置3の表示窓3a,3b,3cの背後に設けられたリールケース21内には、各表示窓3a,3b,3cに対応する位置に3個の回転リール22a,22b,22cが収納されている。各回転リール22a,22b,22cは、ステッピングモータ23a,23b,23cにリールドラム24a,24b,24cが装着されて構成されている。各リールドラム24a,24b,24cの外周には複数の特別図柄が描かれたリール帯25a,25b,25cが貼られている。特別図柄表示装置3は、ステッピングモータ23a,23b,23cによってリールドラム24a,24b,24cを回転させ、例えば、左側の回転リール22a、右側の回転リール22c、真ん中の回転リール22bの順で回転を停止させて、3列3行計9個の特別図柄の組み合わせを表示窓3a,3b,3cに停止表示させる。
【0026】
リールドラム24a,24b,24cには位置検出用のインデックス26a,26b,26cが設けられており、このインデックス26a〜26cが図示しないインデックス検出用のセンサによって検出されることにより、リールドラム24a〜24cの初期位置(停止位置)が検出される。
【0027】
また、各回転リール22a,22b,22cの内部には、各リール帯25a,25b,25cに描かれた特別図柄を背後から照明するリールバックライト27a,27b,27cが設けられている。これらリールバックライト27a,27b,27cは、各表示窓3a,3b,3cに3個ずつ表示される特別図柄をそれぞれ背後から照明する一対の内蔵LEDa1,a2、LEDb1,b2、LEDc1,c2が、図5に示すように各回転リール22a,22b,22c毎に3組ずつ設けられて構成されている。
【0028】
図6は、リールドラム24a,24b,24cの外周に貼られたリール帯25a,25b,25cに描かれた特別図柄の列を示している。各特別図柄列は、複数種類の特別図柄が12個配列されて構成されており、図の左から順に左リール22a,中リール22b,右リール22cに対応している。各特別図柄には“0〜11”のコードナンバが付されており、各回転リール22a,22b,22cは特別図柄列が図の下方向に移動するように回転駆動される。
【0029】
特別図柄の種類には、数字の7からなる「セブン」、英字のTHUNDERからなる「サンダーV」、英字のBARからなる「バー」、雷の絵からなる「カミナリ」、西瓜の絵からなる「スイカ」、ベルの絵からなる「ベル」、およびチェリーの絵からなる「チェリー」の7種類がある。このうち、特別図柄「セブン」、「サンダーV」および「バー」のいずれかが、表示窓3a,3b,3cのいずれかの入賞ライン3La〜3Le上に3個揃って停止表示されると大当たり入賞が発生する。
【0030】
図7は、本実施形態によるパチンコ機1の遊技動作を処理制御する電子回路の主な構成を示すブロック図である。この電子回路は主基板30を主な構成要素として遊技盤2の背面に形成されている。
【0031】
主基板30には、中央演算処理装置(CPU)や記憶手段である読み書き可能メモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)といった電子部品が実装されている。ROMには、CPUがパチンコ機の遊技動作を処理制御するためのプログラムが記憶格納されており、その他、後述する乱数抽選によって大当たり判定をする際に参照される大当たり判定テーブルや、特別図柄表示装置3に表示する演出パターンを抽選する際に参照される演出パターン選択テーブル等の各種確率テーブルも記憶格納されている。
【0032】
また、主基板30は、大当たり判定用乱数カウンタ、大当たり図柄決定用乱数カウンタ、ハズレ図柄決定用乱数カウンタ、リーチ動作決定用乱数カウンタおよび演出パターン選択用乱数カウンタといった各種乱数カウンタをCPUに持っている。このうち、ハズレ図柄決定用乱数カウンタは、左図柄決定用乱数カウンタ、中図柄決定用乱数カウンタおよび右図柄決定用乱数カウンタを備えて構成されている。主基板30は、大当たり判定用乱数カウンタを用い、所定の大当たり入賞発生確率で大当たり入賞を発生させるか否かの判定を行う大当たり判定手段を構成している。また、主基板30は、上記大当たり判定手段の判定結果に基づいて特別図柄表示装置3に特別図柄を変動表示させて特別図柄ゲームを行う遊技処理制御手段を構成している。
【0033】
主基板30には、始動入賞口4へ入賞したパチンコ球を検知する始動入賞球センサ4S、一般入賞口5へ入賞したパチンコ球を検知する一般入賞球センサ5S、大入賞口6へ入賞したパチンコ球を検知する大入賞球センサ6S、始動ゲート9を通過したパチンコ球を検知する通過球センサ9S、および大入賞口6に設けられたVゾーンへ入賞したパチンコ球を検知するV入賞球センサ10Sが接続されている。
【0034】
主基板30からの制御信号により動作が制御される主な装置としては、始動入賞口4の球受入口を拡張させる始動入賞装置31、大入賞口6の扉を開閉させる大入賞装置32、前述の8連LED表示装置8、スピーカ等の音声出力装置33、賞球や貸球を払い出す払出装置34、およびパチンコ球を遊技盤2の盤面に発射する発射装置35がある。8連LED表示装置8はLED制御基板36、音声出力装置33は音声制御基板37、払出装置34および発射装置35は賞球制御基板38によってそれぞれ動作が制御される。音声出力装置33および音声制御基板37は、表示手段の表示に対応する音を出音する出音手段を構成している。主基板30は、大当たり判定手段の判定結果に基づいてこの出音手段の出音を制御して特別図柄ゲームの演出を行う演出制御手段を構成している。この演出制御手段は、特別図柄ゲーム中の複数時期において、大当たり入賞の発生を示唆する報知音を出音制御する。本実施形態においては、報知音は、特別図柄ゲームの開始時に出音制御される予告音、および特別図柄ゲーム中に特別図柄が大当たり入賞を発生させる所定の組み合わせで揃うリーチ状態になったときに出音制御されるテンパイ音である。
【0035】
図8は、報知音の組み合わせの対応を概念的に示す表図である。本実施形態においては、予告音として、通常開始音、通常開始音とは異なる特別開始音、通常開始音が遅れて出音される遅れ開始音、および何も音が出力されない無音の4種類が設定されている。これら各予告音には、大当たり入賞の発生確率の高さを表す大当たり信頼度が対応付けられており、その大当たり信頼度は、通常開始音の場合0〔%〕、特別開始音の場合1.23〔%〕、遅れ開始音の場合33.9〔%〕、無音の場合100〔%〕に設定されている。また、テンパイ音は、上記各予告音に対応付けられて4種類が設定されており、通常開始音にはテンパイ音A、特別開始音にはテンパイ音B、遅れ開始音にはテンパイ音C、無音にはテンパイ音Dがそれぞれ対応付けられている。また、これらテンパイ音A,B,C,Dとは別に、各予告音に対応付けられた大当たり信頼度よりも実際の大当たり信頼度が高いことを示唆するスペシャルテンパイ音が設定されている。このスペシャルテンパイ音が各予告音に組み合わせられると、大当たり信頼度はそれぞれ、通常開始音の場合5〔%〕、特別開始音の場合15〔%〕、遅れ開始音の場合50〔%〕と高くなり、無音の場合はそのまま100〔%〕となる。つまり、大当たり信頼度は予告音とテンパイ音との組み合わせによって異なって設定されており、同図に示されるNo.1〜No.8のいずれかの組み合わせの報知音が後述する各演出決定処理において抽選により決定される。
【0036】
また、特別図柄表示装置3も主基板30からの制御信号により、図柄制御基板40によって動作が制御される。図柄制御基板40には、図柄制御を実行するCPU41や、このCPU41で実行する図柄制御プログラムを格納するROM42、図柄制御プログラムを実行するときに一時的な記憶手段として用いられるRAM43が実装されている。また、図柄制御基板40には、CTC(カウンタ・タイマ・サーキット)44、リセットIC45、LED制御インターフェイス46、およびステッピングモータ制御インターフェイス47が実装されている。CTC44は、所定時間毎に割り込みをかけ、制御プログラムによるCPU41の処理が異常な処理ルーチンに入ったことを検出すると、CPU41を初期状態に戻すためのリセット命令を発する。リセットIC45は、CTC44からのリセット命令によりリセット信号を発する。LED制御インターフェイス46は、リールバックライト27a,27b,27cを構成する各内蔵LEDa1,a2、LEDb1,b2、LEDc1,c2の点灯制御を行う。ステッピングモータ制御インターフェイス47は、CPU41からの制御信号をステッピングモータ23a〜23cに出力し、回転リール22a〜22cを回転駆動する。
【0037】
図9は、主基板30のROMに格納された演出パターン選択テーブルを概念的に示す図である。同テーブルは、特別図柄ゲームにおいて特別図柄表示装置3に表示される特別図柄の変動パターンを、演出パターン選択用乱数カウンタを用いた乱数抽選により、No.1〜No.53のいずれかの演出パターンに振り分けるものである。各演出パターンには名称が付けられており、各演出パターンの変動時間や確定図柄はパターン毎に決められている。大当たり入賞が発生する場合には、後述する大当たり演出決定処理においてNo.1〜No.31のうちのいずれかの演出パターンが抽選によって選択される。また、リーチが発生するもののハズレとなる場合は、後述するリーチ演出決定処理において、No.32〜No.47のうちのいずれかの演出パターンが抽選によって選択される。また、リーチ無しでハズレが発生する場合には、後述するハズレ演出決定処理において、No.48〜No.53のうちのいずれかの演出パターンが抽選によって選択される。
【0038】
次に、本実施形態によるパチンコ機1の遊技動作の処理について説明する。
【0039】
図10は、本実施形態によるパチンコ機1の主基板30で行われるメイン遊技処理の概略を示すフローチャートである。メイン遊技処理では、パチンコ機の電源が投入されると、まず始めに、主基板30のCPUがリセットされて動作の初期設定処理が行われる(図10,ステップ101参照)。次に、割込み許可フラグがセットされて割込処理が許可され(ステップ102)、続いて、特別図柄ゲーム制御処理が行われる(ステップ103)。
【0040】
図11は、所定時間毎例えば3〔msec〕ごとに主基板30で行われる割込処理の概略を示すフローチャートである。
【0041】
この割込処理においては、まず、始めに、主基板30のCPU内の各レジスタの内容がRAMに退避される(図11,ステップ201参照)。次に、各種乱数カウンタの更新処理がCPUによって行われる(ステップ202)。この乱数カウンタの更新処理では、大当たり判定用乱数カウンタや大当り図柄決定用乱数カウンタ、演出パターン選択用乱数カウンタの各カウント値が割込処理毎にカウントアップされて更新される。次に、大当たりが発生した際に開放する大入賞口6の開放時間や特別図柄の変動表示時間等を計時するタイマの更新処理が行われ(ステップ203)、続いて、各種入力信号処理が行われる(ステップ204)。
【0042】
各種入力信号処理では、大当たり遊技中に大入賞口6にパチンコ球が入賞して、これを検知した大入賞球センサ6Sからの入力信号があるか否かがチェックされ、後述する払出処理において例えば15個の賞球を払い出すよう制御信号が生成される。また、一般入賞口5にパチンコ球が入賞して、これを検知した一般入賞球センサ5Sからの入力信号があるか否かがチェックされ、払出処理において例えば10個の賞球を払い出すよう制御信号が生成される。また、始動入賞口4にパチンコ球が入賞して、これを検知した始動入賞球センサ4Sからの入力信号があるか否かがチェックされ、払出処理において例えば5個の賞球を払い出すよう制御信号が生成される。また、通過ゲート9をパチンコ球が通過して、これを検知した通過球センサ9Sからの入力信号があるか否かがチェックされ、普通図柄処理を行う制御命令が生成される。
【0043】
各種入力信号処理に続いて、次に、上記の普通図柄処理が行われる(ステップ205)。この普通図柄処理では、まず、上述の各種入力信号処理において通過球センサ9Sからの入力信号に応じた制御命令が生成されていると、CPUによって普通図柄入賞判定が行われる。この普通図柄入賞判定は、CPUが持つ普通図柄判定用乱数カウンタから乱数が抽出され、抽出された乱数がROMに記憶格納された普通図柄選択テーブルの入賞区画にあるか否かが判定されることによって行われる。そして、この普通図柄入賞判定の判定結果に基づき、CPUによって普通図柄表示装置7を構成する7セグメントLEDが点灯制御され、0〜9の数字からなる普通図柄が変動表示される。判定結果が当たりの場合は、変動表示の停止時に、数字「7」の普通図柄が表示され、始動入賞口4の球受入口が一定時間開かれる。また、判定結果がハズレの場合は、「7」以外の数字の普通図柄が表示されて普通図柄処理は終了する。
【0044】
次に、装飾制御処理が行われ(ステップ206)、続いて払出処理が行われる(ステップ207)。装飾制御処理では、主基板30からの制御信号によって、各種装飾ランプが発光制御される。払出処理では、前述の各種入力信号処理の処理結果に応じて賞球制御基板38へ制御信号が送信される。払出装置34は、この制御信号に基づいて制御され、所定数の賞球を払い出す。
【0045】
次に、各種装置から発生されるエラー信号に応じ、各信号に対して予め定められたエラー処理が行われる(ステップ208)。次に、コマンド送信処理が行われ(ステップ209)、RAMに記憶格納された各制御信号が、図柄制御基板40、LED制御基板36、音声制御基板37および賞球制御基板38等に送信される。特別図柄表示装置3、8連LED表示装置8、音声出力装置33、および払出装置34は、このステップ209で送信された制御信号に基づいて駆動される。
【0046】
次に、ステップ201でRAMに退避された主基板30のCPU内の各レジスタの内容が復帰され(ステップ210)、割込許可フラグがセットされて(ステップ211)、割込処理は終了する。
【0047】
図12は、図10に示したメイン遊技制御処理のステップ103において行われる特別図柄ゲーム制御処理の詳細を示すフローチャートである。
【0048】
特別図柄ゲーム制御処理では、まず、パチンコ球の始動入賞口4への入賞があるか否かが判別される(図12,ステップ111参照)。始動入賞口4への入賞がない場合は、装飾ランプ等によって通常遊技表示やデモ表示がされる(ステップ112)。一方、始動入賞口4への入賞がある場合、大当たり判定が行われる。大当たり判定は、主基板30のCPUが大当たり判定用乱数カウンタから乱数を抽出し、抽出した乱数値がROMに記憶格納された大当たり判定テーブルの大当たりの区画にあるか否かを判定することによって行われる。抽出した乱数値が大当たりの区画にあると大当たり入賞になり、大当たりの区画にないとハズレになる。
【0049】
次に、大当たり判定の結果が大当たりであるか否かが判別され(ステップ113)、大当たりである場合、大当たり図柄が決定される(ステップ114)。大当たり図柄の決定に際し、CPUは、大当たり図柄決定用乱数カウンタより乱数を抽出し、大当たり図柄決定用テーブルを参照して特別図柄の1つの大当たり組み合わせを選択決定する。続いて、CPUは、演出パターン選択用乱数カウンタから乱数を抽出し、図9に示した演出パターン選択テーブルの大当たりに対応する何れか1つの演出パターンNo.1〜No.31を選択決定する(ステップ115)。また、図8に示した予告音とテンパイ音との組み合わせのうち、No.2〜No.8のいずれかの組み合わせの報知音を選択する。
【0050】
一方、ステップ113の判別の結果が大当たりでない場合、つまり、ハズレの場合は、リーチを発生させてからハズレにするか、リーチを発生させずにそのままハズレにするかが決定される(ステップ116)。リーチを発生させるか否かの決定に際し、CPUは、リーチ動作決定用乱数カウンタより乱数を抽出し、抽出した乱数値がリーチ判定テーブルの「リーチ有り」または「リーチ無し」の何れの区画に属するかを判定してリーチ演出を行うか否かを決定する。この判定の結果、リーチ有りとなった場合、CPUは、ハズレ図柄決定用乱数カウンタから乱数を抽出し、ROMに記憶された停止図柄選択テーブルを参照して、リーチ演出が行われてからハズレになるようにハズレ停止図柄を決定する(ステップ117)。続いて、CPUは、演出パターン選択用乱数カウンタより乱数を抽出し、演出パターン選択テーブルのリーチ有りハズレ演出パターンNo.32〜No.47の何れか1つのリーチ有りハズレ演出パターンを選択決定する(ステップ118)。また、図8に示した予告音とテンパイ音との組み合わせのうち、No.1〜No.6のいずれかの組み合わせの報知音を選択する。
【0051】
また、ステップ116でリーチ無しとなった場合は、CPUは、ハズレ図柄決定用乱数カウンタから乱数を抽出し、停止図柄選択テーブルを参照して、リーチ演出が行われずにハズレになるようにハズレ停止図柄を決定する(ステップ119)。続いて、CPUは、演出パターン選択用乱数カウンタより乱数を抽出し、演出パターン選択テーブルのリーチ無しハズレ演出パターンNO.48〜No.53の何れか1つのリーチ無しハズレ演出パターンを選択決定する(ステップ120)。また、報知音は、予告音だけが通常開始音が出力されるように設定される。
【0052】
次に、決定された特別図柄の停止表示並びに選択された演出パターンおよび報知音での演出がなされるように、図柄制御基板40および音声制御基板37に対する制御信号(コマンド)がCPUによって生成され、一時主基板30のRAMに記憶格納される(ステップ121)。RAMに記憶格納された制御コマンドは、前述した図11の割込み処理のステップ209において図柄制御基板40および音声制御基板37へ送信される。
【0053】
次に、大当たり判定の結果が大当たりであったか否かが判別される(ステップ122)。大当たり判定の結果が大当たりであった場合は、大当たり遊技処理が行われる(ステップ123)。その後、特別図柄ゲーム制御処理終了処理(ステップ124)が行われて特別図柄ゲーム制御処理は終了する。一方、ステップ122の判別の結果が大当たりでない場合は、ステップ124の特別図柄ゲーム制御処理終了処理が行われて、特別図柄ゲーム制御処理は終了する。
【0054】
図13は、上記特別図柄ゲーム制御処理のステップ123で行われる大当たり遊技処理の詳細を示すフローチャートである。大当たり遊技処理では、まず、大当たり遊技の開始を報知するファンファーレ音を音声出力装置33から出音するための音制御コマンドが主基板30のRAMに格納される(図13,ステップ131参照)。続いて、最大15ラウンド行われる大当たり遊技の各ラウンド(R)数を表示するR数表示コマンドが生成され、主基板30のRAMに格納されるインターバル処理が行われる(ステップ132)。次に、大入賞口6の扉の開放時間を管理する大入賞口開放処理が行われる(ステップ133)。
【0055】
次に、大入賞口6内部に設けられたVゾーンにパチンコ球が入賞してV入賞球センサ10Sによって検知されているか否かが判別される(ステップ134)。Vゾーンに入賞している場合は、処理はステップ132に戻り、次のラウンドの大当たり遊技に対して上記ステップ132,133の処理が繰り返される。一方、Vゾーンに入賞していない場合は、大当たり遊技を終了するためのエンディング処理が行われ(ステップ135)、大当たり遊技終了表示コマンドがRAMに格納されて大当たり遊技処理は終了する。
【0056】
図14は、図柄制御基板40で行われる処理の概略を示すフローチャートである。
【0057】
図柄制御基板40では、パチンコ機1の電源投入時にCPU41の動作の初期設定処理が行われる(図14,ステップ301参照)。次に、主基板30より受信した受信コマンドの解析が行われ(ステップ302)、その後、解析されたコマンドに基づく演出管理処理が行われ(ステップ303)、乱数が更新される(ステップ304)。
【0058】
また、図柄制御基板40は、主基板30からコマンドが送信されると、図15に示すように、主基板30からのコマンドを受信し(図15,ステップ311参照)、その受信したコマンドデータをRAM43に格納する(ステップ312)。
【0059】
図16は、所定時間毎例えば0.75〔msec〕ごとに図柄制御基板40で行われる内部タイマ割込み処理の概略を示すフローチャートである。この内部タイマ割込み処理では、まず、回転リール22a〜22cのリールドラム24a〜24cの変動制御や、リールバックライト27a〜27cの点灯を行うためのデータ出力処理が行われる(図16,ステップ321参照)。次に、リールドラム24a〜24cの初期位置を把握するために、インデックス検出用のセンサによってリールドラム24a〜24cのインデックス26a〜26cが検出され、入力したデータが1→0→0と変化した時点でインデックス26a〜26cの検知として、その場所がリールドラム24a,24b,24cの初期値として読み込まれる(ステップ322)。次に、特別図柄制御処理が行われ(ステップ323)、続いて、バックライト制御処理が行われる(ステップ324)。
【0060】
図17は、上記内部タイマ割込み処理のステップ323において行われる特別図柄制御処理の詳細を示すフローチャートである。この特別図柄制御処理では、まず、主基板30から入力した変動コマンドに応じて左側の回転リール22aの回転制御が開始される(図17,ステップ331参照)。次に、主基板30から入力した変動コマンドに応じて右側の回転リール22cの回転制御が開始され(ステップ332)、続いて、真ん中の回転リール22bの回転制御が開始される(ステップ333)。その後、各回転リール22a,22b,22cの回転制御に関する動作信号が生成され(ステップ334)、特別図柄制御処理は終了する。
【0061】
図18は、上記内部タイマ割込み処理のステップ324において行われるバックライト制御処理の詳細を示すフローチャートである。このバックライト制御処理では、まず、パチンコ機1の各種エラーが発生したか否かが判別され(図18,ステップ341参照)、エラーが発生した場合は、エラー用の点灯が行われる(ステップ342)。このエラー用の点灯は、LED制御インターフェイス46により内蔵LEDa1,a2、LEDb1,b2、LEDc1,c2が不規則に点灯されるなどして行われる。通常の点灯状態とは異なるこの不規則な点灯状態によって、パチンコ機1の異常発生が遊技者に報知される。一方、ステップ341でエラーが発生してないと判別された場合は、LED制御インターフェイス46が駆動されてリールバックライト27a〜27cの所定の制御処理が行われる。この所定の制御処理とは、大当たり発生時等に内蔵LEDa1,a2、LEDb1,b2、LEDc1,c2が所定のパターンで点滅されたりなどする処理である。続いて、このリールバックライト27a〜27cの制御結果の出力信号が生成され(ステップ344)、バックライト制御処理は終了する。
【0062】
このような本実施形態によるパチンコ機1によれば、特別図柄ゲーム開始時に出音制御される予告音を聞き逃しても、リーチ状態発生時に出音制御されるテンパイ音を聞く機会があるため、音による予告報知の報知内容の認識度合いは従来よりも増す。また、特別図柄ゲームの開始時に出音制御される通常開始音、特別開始音、遅れ開始音、または無音のいずれかの予告音を聞くことによって、大当たり入賞が発生するか否かを推測することが出来ると共に、大当たり入賞発生の期待感が植え付けられる。そして、リーチ状態発生時にテンパイ音A〜Dまたはスペシャルテンパイ音のいずれかのテンパイ音を聞くことによって、大当たり入賞が発生するか否かの推測の信憑性が高まり、予告音によって植え付けられた大当たり入賞発生の期待感が高められる。この結果、音による予告報知によってパチンコ遊技の演出効果を高めることが出来る。
【0063】
また、本実施形態によれば、特別図柄ゲームの開始時に大当たり信頼度0〔%〕,1.23〔%〕,33.9〔%〕または100〔%〕に応じた通常開始音,特別開始音,遅れ開始音または無音のいずれかの予告音が出音制御されるので、遊技者は、出音制御される予告音の種類を聞き分けることによって、その特別図柄ゲームの結果、大当たり入賞が発生する確率が高いのか低いのかを判断することが出来る。この結果、1回の特別図柄ゲームにおける早い時間帯で大当たり入賞発生の有無をある程度判断できるため、メリハリのある遊技を楽しむことが出来る。
【0064】
また、本実施形態によれば、特別図柄ゲームの開始時に出音制御される予告音を聞き逃しても、リーチ状態発生時に予告音に対応するテンパイ音A〜Dを聞くことによって、特別図柄ゲームの開始時に出音制御されていた予告音の種類を認識することが出来、その予告音の種類に対応付けられている大当たり信頼度を認識することが出来る。従って、大当たり入賞発生の期待感をより確かに遊技者に植え付けられるようになり、音による予告報知の演出効果は高まる。
【0065】
また、本実施形態によれば、リーチ状態発生時にスペシャルテンパイ音が出音制御されると、これを聞いた遊技者は、特別図柄ゲームの開始時に出音制御された予告音に対応付けられた大当たり信頼度よりも、その特別図柄ゲームの終了時に実際に発生する大当たり入賞の実際の大当たり信頼度が高いことを認識できる。例えば、特別図柄ゲームの開始時に特別開始音が出音制御され、大当たり信頼度が1.23〔%〕と認識されても、リーチ状態発生時にスペシャルテンパイ音が出音制御されると、実際の大当たり信頼度はそれよりも高い15〔%〕であると認識される。従って、遊技者は、予告音が出音制御されてからテンパイ音が出音制御されるまでの間、大当たり信頼度が初めに認識したものより実際はもっと高いものであることが判明することを期待して特別図柄ゲームを行うようになる。この結果、報知音によって大当たり信頼度を推測する楽しみが生じると共に、大当たり信頼度がより高いものになるのではないかという期待感を長い時間遊技者に持たせられる。よって、興趣の高いパチンコ機が提供される。なお、本実施形態では、スペシャルテンパイ音は、予告音との組み合わせの種類によって大当たり信頼度の値が異なる値に設定されているが、予告音との組み合わせの種類にかかわらず、大当たり信頼度の値を一律に設定するようにしてもよい。例えば、スペシャルテンパイ音が鳴った場合には、予告音の種類にかかわらず、大当たり信頼度が70〔%〕であるようにしてもよい。
【0066】
また、本実施形態によれば、予告音およびテンパイ音の組み合わせによって大当たり信頼度が図8に示すように異なって設定されているため、遊技者は、出音制御される予告音およびテンパイ音の組み合わせの種類によって大当たり信頼度を認識することが出来る。従って、遊技者は、特別図柄ゲームの開始時に出音制御された予告音だけでは大当たり信頼度を確定できないので、大当たり信頼度が少しでも高いことを期待してテンパイ音の出音制御に関心を集めるようになる。この結果、音による予告報知の演出効果はさらに高まり、パチンコ遊技の興趣は増す。
【0067】
なお、本実施形態においては、本発明をパチンコ機に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、上記の実施形態で説明したゲームプログラムを家庭用ゲーム機やパーソナルコンピュータ等に備えられたコンピュータで実行することもできる。この場合においても、上記の実施形態と同様な作用・効果が奏される。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、出音制御される報知音を一度聞き逃しても、他の時期において出音制御される報知音を聞く機会が生じる。従って、音による予告報知の報知内容の認識度合いは従来よりも増す。この結果、音による予告報知によって大当たり入賞発生等の期待感を遊技者に植え付けやすくなり、音による予告報知によって遊技の演出効果を高めることが出来る。
【0069】
また、報知音を、図柄変動表示遊技の開始時に出音制御される予告音、および図柄変動表示遊技中に特別図柄が大当たり入賞を発生させる所定の組合せで揃う直前のリーチ状態になった時に出音制御されるテンパイ音とした場合、遊技者は、図柄変動表示遊技の開始時に出音制御される予告音を聞くことによって、大当たり入賞が発生するか否かを推測することが出来ると共に、大当たり入賞発生の期待感が植え付けられる。そして、リーチ状態発生時にテンパイ音を聞くことによって、大当たり入賞が発生するか否かの推測の信憑性が高まり、大当たり入賞発生の期待感が高められる。
【0070】
また、予告音を大当たり入賞の発生確率の高さを表す大当たり信頼度に応じて複数種備えた場合、図柄変動表示遊技の開始時に様々な予告音が出音制御され、遊技者は、出音制御される予告音の種類を聞き分けることによって、その図柄変動表示遊技の結果、大当たり入賞が発生する確率が高いのか低いのかを判断することが出来る。この結果、1回の図柄変動表示遊技における早い時間帯で大当たり入賞発生の有無をある程度判断できるため、メリハリのある遊技を楽しむことが出来る。
【0071】
また、テンパイ音を各予告音に対応付けて複数種備えた場合、図柄変動表示遊技の開始時に出音制御される予告音を聞き逃しても、テンパイ音を聞くことによって対応する同じ大当たり信頼度を認識することが出来る。従って、大当たり入賞発生の期待感をより確かに遊技者に植え付けられるようになり、音による予告報知の演出効果は高まる。
【0072】
また、予告音に対応付けられた大当たり信頼度よりも大当たり信頼度が高いことを示す特定のテンパイ音を備えた場合、遊技者は、リーチ状態発生時に特定のテンパイ音を聞くことによって、実際の大当たり信頼度が、図柄変動表示遊技の開始時に出音制御された予告音に対応付けられた大当たり信頼度よりも高いことを認識できる。従って、遊技者は、予告音が出音制御されてからテンパイ音が出音制御されるまでの間、大当たり信頼度が初めに認識したものより実際はもっと高いものであることが判明することを期待して遊技を行うようになる。この結果、報知音によって大当たり信頼度を推測する楽しみが生じると共に、大当たり信頼度がより高いものになるのではないかという期待感を長い時間遊技者に持たせられる。よって、興趣の高い遊技機が提供される。
【0073】
また、予告音およびテンパイ音の組み合わせによって大当たり信頼度が異なって設定される構成とした場合、遊技者は、出音制御される予告音およびテンパイ音の組み合わせの種類によって大当たり信頼度を認識することが出来る。従って、遊技者は、図柄変動表示遊技の開始時に出音された予告音だけでは大当たり信頼度を確定できないので、大当たり信頼度が少しでも高いことを期待してテンパイ音の出音制御に関心を集めるようになる。この結果、音による予告報知の演出効果はさらに高まり、遊技の興趣は増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるパチンコ機の遊技盤面を示す正面図である。
【図2】本発明の一実施形態によるパチンコ機の特別図柄表示装置を構成する回転リールユニットの正面透視図である。
【図3】図2に示す回転リールユニットの平面透視図である。
【図4】図2に示す回転リールユニットの側面透視図である。
【図5】図2に示す回転リールユニットに設けられたリールバックライトの構成を概略的に示す図である。
【図6】図2に示す回転リールユニットの回転リールの外周に描かれた特別図柄列を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態によるパチンコ機の遊技動作を処理制御する電子回路の主な構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の一実施形態によるパチンコ機における報知音の組み合わせの対応を概念的に示す表図である。
【図9】図7に示す電子回路の主基板のROMに記憶格納された演出パターン選択テーブルを概念的に示す図である。
【図10】本発明の一実施形態によるパチンコ機において主基板が行うメイン遊技制御処理の概略を示すフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態によるパチンコ機において主基板が行う割込処理の概略を示すフローチャートである。
【図12】図10に示すフローチャート中の特別図柄ゲーム制御処理の詳細を示すフローチャートである。
【図13】図12に示すフローチャート中の大当たり遊技処理の詳細を示すフローチャートである。
【図14】本発明の一実施形態によるパチンコ機において図柄制御基板が行う遊技処理の概略を示すフローチャートである。
【図15】本発明の一実施形態によるパチンコ機において図柄制御基板が行う主基板STB入力処理の概略を示すフローチャートである。
【図16】本発明の一実施形態によるパチンコ機において図柄制御基板が行う内部タイマ割込み処理の概略を示すフローチャートである。
【図17】図16に示すフローチャート中の特別図柄制御処理の詳細を示すフローチャートである。
【図18】図16に示すフローチャート中のバックライト制御処理の詳細を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…パチンコ機
3…特別図柄表示装置
3a,3b,3c…表示窓
3La,3Lb,3Lc,3Lc,3Ld,3Le…入賞ライン
4…始動入賞口
6…大入賞口
8…8連LED表示装置
20…回転リールユニット
22a,22b,22c…回転リール
23a,23b,23c…ステッピングモータ
27a,27b,27c…リールバックライト
a1,a2、b1,b2、c1,c2…内蔵LED
30…主基板
33…音声出力装置
36…LED制御基板
37…音声制御基板
40…図柄制御基板
41…CPU(中央演算処理装置)
42…ROM(読み出し専用メモリ)
43…RAM(読み書き可能メモリ)
46…LED制御インターフェイス
47…ステッピングモータ制御インターフェイス
【発明の属する技術分野】
本発明は、大当たり判定の判定結果に基づいて特別図柄を変動表示させて図柄変動表示遊技を行う遊技機および遊技プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機としては、パチンコ機がある。従来の一般的なパチンコ機では、遊技盤の盤面に打ち込まれたパチンコ球が、盤面を流下する途中で一般入賞口に入賞すると所定数の賞球が払い出される。また、始動入賞口に入賞すると、大当たり判定が行われ、この大当たり判定の判定結果に基づいて演出が決定される。そして、大当たり判定の判定結果および決定された演出に基づき、遊技盤の盤面中央に設けられた液晶表示装置に複数の特別図柄が変動表示される特別図柄変動表示遊技(特別図柄ゲーム)が行われる。特別図柄ゲームでは、変動表示されている複数の特別図柄が同一図柄等の所定の組合せで停止表示されると、大当たり入賞が発生する。大当たり入賞が発生すると、盤面下方の大入賞口が開放されて多量のパチンコ球が入賞し易くなる大当たり遊技が行われる。
【0003】
また、特別図柄ゲームの変動表示中に、特別図柄が大当たり入賞を発生させる所定の組合せで揃う直前のリーチ状態になると、液晶表示装置の画面には、遊技者の大当たり発生への期待感を高めるリーチ演出が表示される。また、特別図柄ゲームの変動開始時等に、このリーチ状態へ発展することや最終的に大当たり入賞が発生することを予告する予告演出がなされることもある。この予告演出は、一般的に、液晶表示装置の画面上に特殊なキャラクタ図柄を一瞬出現させたり、画面上の特定の部分の色を異ならせたりすること等によって行われる。
【0004】
また、通常効果音制御手段によって出音制御される通常効果音とは異なる猫の「ニャー、ニャー」といった特定効果音を、リーチ状態になったときに特定効果音制御手段によって出音制御することにより、大当たり入賞の発生を予告する遊技機もある(例えば、特許文献1参照。)。また、最初の図柄が停止した時点、またはリーチになった時点等に、スピーカから大当たり予告音を発生させることにより、大当たり入賞の発生を予告報知するパチンコ機もある(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−346953号公報
【特許文献2】
特開2001−87506号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の各遊技機においては、大当たり入賞の発生を音によって予告報知する演出は、特別図柄ゲーム中に1回行われるだけであった。このため、遊技者は、音によるこの予告報知を1回聞き逃すと、以後音によって報知内容を認識することは出来なかった。従って、音による予告報知によって大当たり入賞発生の期待感を遊技者に確実に植え付けることは難しく、音による予告報知によってパチンコ遊技の演出効果を高めることは従来難しかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、特別図柄を表示する表示手段と、この表示手段の表示に対応する音を出音する出音手段と、大当たり入賞を発生させるか否かの判定を行う大当たり判定手段と、この大当たり判定手段の判定結果に基づいて表示手段に特別図柄を変動表示させて図柄変動表示遊技を行う遊技処理制御手段と、大当たり判定手段の判定結果に基づいて出音手段の出音を制御して図柄変動表示遊技の演出を行う演出制御手段とを備えた遊技機、または、コンピュータを、特別図柄を表示する表示手段と、この表示手段の表示に対応する音を出音する出音手段と、大当たり入賞を発生させるか否かの判定を行う大当たり判定手段と、この大当たり判定手段の判定結果に基づいて表示手段に特別図柄を変動表示させて図柄変動表示遊技を行う遊技処理制御手段と、大当たり判定手段の判定結果に基づいて出音手段の出音を制御して図柄変動表示遊技の演出を行う演出制御手段として機能させる遊技プログラムにおいて、演出制御手段が、図柄変動表示遊技中の複数時期において、大当たり入賞の発生を示唆する報知音を出音制御することを特徴とする。
【0008】
このような構成によれば、出音制御される報知音を一度聞き逃しても、他の時期において出音制御される報知音を聞く機会が生じる。
【0009】
また、本発明は、報知音が、図柄変動表示遊技の開始時に出音制御される予告音、および図柄変動表示遊技中に特別図柄が大当たり入賞を発生させる所定の組合せで揃う直前のリーチ状態になった時に出音制御されるテンパイ音であることを特徴とする。
【0010】
このような構成によれば、遊技者は、図柄変動表示遊技の開始時に出音制御される予告音を聞くことによって、大当たり入賞が発生するか否かを推測することが出来ると共に、大当たり入賞発生の期待感が植え付けられる。そして、リーチ状態発生時にテンパイ音を聞くことによって、大当たり入賞が発生するか否かの推測の信憑性が高まり、大当たり入賞発生の期待感が高められる。
【0011】
また、本発明は、予告音を大当たり入賞の発生確率の高さを表す大当たり信頼度に応じて複数種備えていることを特徴とする。
【0012】
このような構成によれば、図柄変動表示遊技の開始時に様々な予告音が出音制御される。遊技者は、出音制御される予告音の種類を聞き分けることによって、その図柄変動表示遊技の結果、大当たり入賞が発生する確率が高いのか低いのかを判断することが出来る。
【0013】
また、本発明は、テンパイ音を各予告音に対応付けて複数種備えていることを特徴とする。
【0014】
このような構成によれば、図柄変動表示遊技の開始時に出音制御される予告音を聞き逃しても、テンパイ音を聞くことによって対応する同じ大当たり信頼度を認識することが出来る。
【0015】
また、本発明は、予告音に対応付けられた大当たり信頼度よりも大当たり信頼度が高いことを示す特定のテンパイ音を備えていることを特徴とする。
【0016】
このような構成によれば、リーチ状態発生時にこの特定のテンパイ音を聞くことによって、実際の大当たり信頼度は、図柄変動表示遊技の開始時に出音制御された予告音に対応付けられた大当たり信頼度よりも高いことを認識できる。
【0017】
また、本発明は、予告音およびテンパイ音の組み合わせによって大当たり信頼度が異なって設定されていることを特徴とする。
【0018】
このような構成によれば、遊技者は、出音制御される予告音およびテンパイ音の組み合わせの種類によって大当たり信頼度を認識することが出来る。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による遊技機をパチンコ機に適用した一実施形態について説明する。
【0020】
図1は、本実施形態によるパチンコ機1の遊技盤2を示す正面図である。遊技盤2の盤面中央には、回転リールユニットからなる特別図柄表示装置3が設けられている。この特別図柄表示装置3は、複数の特別図柄を3行3列に表示する表示手段を構成している。表示される特別図柄は、表示窓3a,3b,3cを介して各列3個ずつ観察される。表示窓3a,3b,3cには、表示された特別図柄の大当たり組み合わせを規定する5本の入賞ライン3La,3Lb,3Lc,3Ld,3Leが表示されている。特別図柄表示装置3に3行3列に表示された特別図柄がこれら入賞ライン3La〜3Leのいずれかに所定の大当たり組み合わせで揃うと、大当たり入賞が発生する。
【0021】
特別図柄表示装置3の下方には始動入賞口4が設けられている。この始動入賞口4にパチンコ球が入賞すると、特別図柄表示装置3に特別図柄が変動表示されて特別図柄ゲームが開始される。また、始動入賞口4の左右には、パチンコ球が入賞すると所定個数例えば10個の賞球が払い出される一般入賞口5が4個設けられている。また、始動入賞口4の下方には、大当たり入賞が発生すると行われる遊技者に有利な大当たり遊技において扉が開閉する、アタッカと呼ばれる大入賞口6が設けられている。
【0022】
大当たり遊技は、特別図柄の大当たり組み合わせが特別図柄ゲームの終了時にいずれかの入賞ライン3La〜3Leに停止表示してから行われ、大入賞口6に所定個数例えば10個のパチンコ球が入賞するまで、または所定時間例えば30秒が経過するまで、大入賞口6が開放したままになる遊技が最大で15ラウンド行われる。ラウンド中に、大入賞口6へ入賞したパチンコ球がアタッカ内部に設けられたVゾーンと呼ばれる特定の領域を通過すると、次のラウンドへ継続して進むことが出来るが、ラウンド中にVゾーンを通過しなかった場合はいわゆるパンクとなり、15ラウンド到達以前であっても大当たり遊技はそのラウンドで打ち切られて終了となる。
【0023】
また、特別図柄表示装置3の上方には、7セグメントLED(発光ダイオード)からなる普通図柄表示装置7が設けられており、特別図柄表示装置3の直ぐ下方には、8個のLEDが機器前面に横一列に配設された8連LED表示装置8が設けられている。普通図柄表示装置7は、始動入賞口4の左下方に設けられた通過ゲート9をパチンコ球が通過すると、0〜9までの数字を変動表示して普通図柄ゲームを開始する。この普通図柄ゲームでは、数字の「7」が停止表示されると入賞発生となり、始動入賞口4の球受入口が一定時間拡張する。また、8連LED表示装置8は、様々な点灯パターンに点灯制御されて、大当たり判定手段の大当たり発生確率が所定の大当たり発生確率よりも高い確率変動状態の発生を報知する。
【0024】
図2は特別図柄表示装置3を構成する回転リールユニット20の構成を示す正面透視図であり、図3はその平面図、図4はその右側面図である。
【0025】
特別図柄表示装置3の表示窓3a,3b,3cの背後に設けられたリールケース21内には、各表示窓3a,3b,3cに対応する位置に3個の回転リール22a,22b,22cが収納されている。各回転リール22a,22b,22cは、ステッピングモータ23a,23b,23cにリールドラム24a,24b,24cが装着されて構成されている。各リールドラム24a,24b,24cの外周には複数の特別図柄が描かれたリール帯25a,25b,25cが貼られている。特別図柄表示装置3は、ステッピングモータ23a,23b,23cによってリールドラム24a,24b,24cを回転させ、例えば、左側の回転リール22a、右側の回転リール22c、真ん中の回転リール22bの順で回転を停止させて、3列3行計9個の特別図柄の組み合わせを表示窓3a,3b,3cに停止表示させる。
【0026】
リールドラム24a,24b,24cには位置検出用のインデックス26a,26b,26cが設けられており、このインデックス26a〜26cが図示しないインデックス検出用のセンサによって検出されることにより、リールドラム24a〜24cの初期位置(停止位置)が検出される。
【0027】
また、各回転リール22a,22b,22cの内部には、各リール帯25a,25b,25cに描かれた特別図柄を背後から照明するリールバックライト27a,27b,27cが設けられている。これらリールバックライト27a,27b,27cは、各表示窓3a,3b,3cに3個ずつ表示される特別図柄をそれぞれ背後から照明する一対の内蔵LEDa1,a2、LEDb1,b2、LEDc1,c2が、図5に示すように各回転リール22a,22b,22c毎に3組ずつ設けられて構成されている。
【0028】
図6は、リールドラム24a,24b,24cの外周に貼られたリール帯25a,25b,25cに描かれた特別図柄の列を示している。各特別図柄列は、複数種類の特別図柄が12個配列されて構成されており、図の左から順に左リール22a,中リール22b,右リール22cに対応している。各特別図柄には“0〜11”のコードナンバが付されており、各回転リール22a,22b,22cは特別図柄列が図の下方向に移動するように回転駆動される。
【0029】
特別図柄の種類には、数字の7からなる「セブン」、英字のTHUNDERからなる「サンダーV」、英字のBARからなる「バー」、雷の絵からなる「カミナリ」、西瓜の絵からなる「スイカ」、ベルの絵からなる「ベル」、およびチェリーの絵からなる「チェリー」の7種類がある。このうち、特別図柄「セブン」、「サンダーV」および「バー」のいずれかが、表示窓3a,3b,3cのいずれかの入賞ライン3La〜3Le上に3個揃って停止表示されると大当たり入賞が発生する。
【0030】
図7は、本実施形態によるパチンコ機1の遊技動作を処理制御する電子回路の主な構成を示すブロック図である。この電子回路は主基板30を主な構成要素として遊技盤2の背面に形成されている。
【0031】
主基板30には、中央演算処理装置(CPU)や記憶手段である読み書き可能メモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)といった電子部品が実装されている。ROMには、CPUがパチンコ機の遊技動作を処理制御するためのプログラムが記憶格納されており、その他、後述する乱数抽選によって大当たり判定をする際に参照される大当たり判定テーブルや、特別図柄表示装置3に表示する演出パターンを抽選する際に参照される演出パターン選択テーブル等の各種確率テーブルも記憶格納されている。
【0032】
また、主基板30は、大当たり判定用乱数カウンタ、大当たり図柄決定用乱数カウンタ、ハズレ図柄決定用乱数カウンタ、リーチ動作決定用乱数カウンタおよび演出パターン選択用乱数カウンタといった各種乱数カウンタをCPUに持っている。このうち、ハズレ図柄決定用乱数カウンタは、左図柄決定用乱数カウンタ、中図柄決定用乱数カウンタおよび右図柄決定用乱数カウンタを備えて構成されている。主基板30は、大当たり判定用乱数カウンタを用い、所定の大当たり入賞発生確率で大当たり入賞を発生させるか否かの判定を行う大当たり判定手段を構成している。また、主基板30は、上記大当たり判定手段の判定結果に基づいて特別図柄表示装置3に特別図柄を変動表示させて特別図柄ゲームを行う遊技処理制御手段を構成している。
【0033】
主基板30には、始動入賞口4へ入賞したパチンコ球を検知する始動入賞球センサ4S、一般入賞口5へ入賞したパチンコ球を検知する一般入賞球センサ5S、大入賞口6へ入賞したパチンコ球を検知する大入賞球センサ6S、始動ゲート9を通過したパチンコ球を検知する通過球センサ9S、および大入賞口6に設けられたVゾーンへ入賞したパチンコ球を検知するV入賞球センサ10Sが接続されている。
【0034】
主基板30からの制御信号により動作が制御される主な装置としては、始動入賞口4の球受入口を拡張させる始動入賞装置31、大入賞口6の扉を開閉させる大入賞装置32、前述の8連LED表示装置8、スピーカ等の音声出力装置33、賞球や貸球を払い出す払出装置34、およびパチンコ球を遊技盤2の盤面に発射する発射装置35がある。8連LED表示装置8はLED制御基板36、音声出力装置33は音声制御基板37、払出装置34および発射装置35は賞球制御基板38によってそれぞれ動作が制御される。音声出力装置33および音声制御基板37は、表示手段の表示に対応する音を出音する出音手段を構成している。主基板30は、大当たり判定手段の判定結果に基づいてこの出音手段の出音を制御して特別図柄ゲームの演出を行う演出制御手段を構成している。この演出制御手段は、特別図柄ゲーム中の複数時期において、大当たり入賞の発生を示唆する報知音を出音制御する。本実施形態においては、報知音は、特別図柄ゲームの開始時に出音制御される予告音、および特別図柄ゲーム中に特別図柄が大当たり入賞を発生させる所定の組み合わせで揃うリーチ状態になったときに出音制御されるテンパイ音である。
【0035】
図8は、報知音の組み合わせの対応を概念的に示す表図である。本実施形態においては、予告音として、通常開始音、通常開始音とは異なる特別開始音、通常開始音が遅れて出音される遅れ開始音、および何も音が出力されない無音の4種類が設定されている。これら各予告音には、大当たり入賞の発生確率の高さを表す大当たり信頼度が対応付けられており、その大当たり信頼度は、通常開始音の場合0〔%〕、特別開始音の場合1.23〔%〕、遅れ開始音の場合33.9〔%〕、無音の場合100〔%〕に設定されている。また、テンパイ音は、上記各予告音に対応付けられて4種類が設定されており、通常開始音にはテンパイ音A、特別開始音にはテンパイ音B、遅れ開始音にはテンパイ音C、無音にはテンパイ音Dがそれぞれ対応付けられている。また、これらテンパイ音A,B,C,Dとは別に、各予告音に対応付けられた大当たり信頼度よりも実際の大当たり信頼度が高いことを示唆するスペシャルテンパイ音が設定されている。このスペシャルテンパイ音が各予告音に組み合わせられると、大当たり信頼度はそれぞれ、通常開始音の場合5〔%〕、特別開始音の場合15〔%〕、遅れ開始音の場合50〔%〕と高くなり、無音の場合はそのまま100〔%〕となる。つまり、大当たり信頼度は予告音とテンパイ音との組み合わせによって異なって設定されており、同図に示されるNo.1〜No.8のいずれかの組み合わせの報知音が後述する各演出決定処理において抽選により決定される。
【0036】
また、特別図柄表示装置3も主基板30からの制御信号により、図柄制御基板40によって動作が制御される。図柄制御基板40には、図柄制御を実行するCPU41や、このCPU41で実行する図柄制御プログラムを格納するROM42、図柄制御プログラムを実行するときに一時的な記憶手段として用いられるRAM43が実装されている。また、図柄制御基板40には、CTC(カウンタ・タイマ・サーキット)44、リセットIC45、LED制御インターフェイス46、およびステッピングモータ制御インターフェイス47が実装されている。CTC44は、所定時間毎に割り込みをかけ、制御プログラムによるCPU41の処理が異常な処理ルーチンに入ったことを検出すると、CPU41を初期状態に戻すためのリセット命令を発する。リセットIC45は、CTC44からのリセット命令によりリセット信号を発する。LED制御インターフェイス46は、リールバックライト27a,27b,27cを構成する各内蔵LEDa1,a2、LEDb1,b2、LEDc1,c2の点灯制御を行う。ステッピングモータ制御インターフェイス47は、CPU41からの制御信号をステッピングモータ23a〜23cに出力し、回転リール22a〜22cを回転駆動する。
【0037】
図9は、主基板30のROMに格納された演出パターン選択テーブルを概念的に示す図である。同テーブルは、特別図柄ゲームにおいて特別図柄表示装置3に表示される特別図柄の変動パターンを、演出パターン選択用乱数カウンタを用いた乱数抽選により、No.1〜No.53のいずれかの演出パターンに振り分けるものである。各演出パターンには名称が付けられており、各演出パターンの変動時間や確定図柄はパターン毎に決められている。大当たり入賞が発生する場合には、後述する大当たり演出決定処理においてNo.1〜No.31のうちのいずれかの演出パターンが抽選によって選択される。また、リーチが発生するもののハズレとなる場合は、後述するリーチ演出決定処理において、No.32〜No.47のうちのいずれかの演出パターンが抽選によって選択される。また、リーチ無しでハズレが発生する場合には、後述するハズレ演出決定処理において、No.48〜No.53のうちのいずれかの演出パターンが抽選によって選択される。
【0038】
次に、本実施形態によるパチンコ機1の遊技動作の処理について説明する。
【0039】
図10は、本実施形態によるパチンコ機1の主基板30で行われるメイン遊技処理の概略を示すフローチャートである。メイン遊技処理では、パチンコ機の電源が投入されると、まず始めに、主基板30のCPUがリセットされて動作の初期設定処理が行われる(図10,ステップ101参照)。次に、割込み許可フラグがセットされて割込処理が許可され(ステップ102)、続いて、特別図柄ゲーム制御処理が行われる(ステップ103)。
【0040】
図11は、所定時間毎例えば3〔msec〕ごとに主基板30で行われる割込処理の概略を示すフローチャートである。
【0041】
この割込処理においては、まず、始めに、主基板30のCPU内の各レジスタの内容がRAMに退避される(図11,ステップ201参照)。次に、各種乱数カウンタの更新処理がCPUによって行われる(ステップ202)。この乱数カウンタの更新処理では、大当たり判定用乱数カウンタや大当り図柄決定用乱数カウンタ、演出パターン選択用乱数カウンタの各カウント値が割込処理毎にカウントアップされて更新される。次に、大当たりが発生した際に開放する大入賞口6の開放時間や特別図柄の変動表示時間等を計時するタイマの更新処理が行われ(ステップ203)、続いて、各種入力信号処理が行われる(ステップ204)。
【0042】
各種入力信号処理では、大当たり遊技中に大入賞口6にパチンコ球が入賞して、これを検知した大入賞球センサ6Sからの入力信号があるか否かがチェックされ、後述する払出処理において例えば15個の賞球を払い出すよう制御信号が生成される。また、一般入賞口5にパチンコ球が入賞して、これを検知した一般入賞球センサ5Sからの入力信号があるか否かがチェックされ、払出処理において例えば10個の賞球を払い出すよう制御信号が生成される。また、始動入賞口4にパチンコ球が入賞して、これを検知した始動入賞球センサ4Sからの入力信号があるか否かがチェックされ、払出処理において例えば5個の賞球を払い出すよう制御信号が生成される。また、通過ゲート9をパチンコ球が通過して、これを検知した通過球センサ9Sからの入力信号があるか否かがチェックされ、普通図柄処理を行う制御命令が生成される。
【0043】
各種入力信号処理に続いて、次に、上記の普通図柄処理が行われる(ステップ205)。この普通図柄処理では、まず、上述の各種入力信号処理において通過球センサ9Sからの入力信号に応じた制御命令が生成されていると、CPUによって普通図柄入賞判定が行われる。この普通図柄入賞判定は、CPUが持つ普通図柄判定用乱数カウンタから乱数が抽出され、抽出された乱数がROMに記憶格納された普通図柄選択テーブルの入賞区画にあるか否かが判定されることによって行われる。そして、この普通図柄入賞判定の判定結果に基づき、CPUによって普通図柄表示装置7を構成する7セグメントLEDが点灯制御され、0〜9の数字からなる普通図柄が変動表示される。判定結果が当たりの場合は、変動表示の停止時に、数字「7」の普通図柄が表示され、始動入賞口4の球受入口が一定時間開かれる。また、判定結果がハズレの場合は、「7」以外の数字の普通図柄が表示されて普通図柄処理は終了する。
【0044】
次に、装飾制御処理が行われ(ステップ206)、続いて払出処理が行われる(ステップ207)。装飾制御処理では、主基板30からの制御信号によって、各種装飾ランプが発光制御される。払出処理では、前述の各種入力信号処理の処理結果に応じて賞球制御基板38へ制御信号が送信される。払出装置34は、この制御信号に基づいて制御され、所定数の賞球を払い出す。
【0045】
次に、各種装置から発生されるエラー信号に応じ、各信号に対して予め定められたエラー処理が行われる(ステップ208)。次に、コマンド送信処理が行われ(ステップ209)、RAMに記憶格納された各制御信号が、図柄制御基板40、LED制御基板36、音声制御基板37および賞球制御基板38等に送信される。特別図柄表示装置3、8連LED表示装置8、音声出力装置33、および払出装置34は、このステップ209で送信された制御信号に基づいて駆動される。
【0046】
次に、ステップ201でRAMに退避された主基板30のCPU内の各レジスタの内容が復帰され(ステップ210)、割込許可フラグがセットされて(ステップ211)、割込処理は終了する。
【0047】
図12は、図10に示したメイン遊技制御処理のステップ103において行われる特別図柄ゲーム制御処理の詳細を示すフローチャートである。
【0048】
特別図柄ゲーム制御処理では、まず、パチンコ球の始動入賞口4への入賞があるか否かが判別される(図12,ステップ111参照)。始動入賞口4への入賞がない場合は、装飾ランプ等によって通常遊技表示やデモ表示がされる(ステップ112)。一方、始動入賞口4への入賞がある場合、大当たり判定が行われる。大当たり判定は、主基板30のCPUが大当たり判定用乱数カウンタから乱数を抽出し、抽出した乱数値がROMに記憶格納された大当たり判定テーブルの大当たりの区画にあるか否かを判定することによって行われる。抽出した乱数値が大当たりの区画にあると大当たり入賞になり、大当たりの区画にないとハズレになる。
【0049】
次に、大当たり判定の結果が大当たりであるか否かが判別され(ステップ113)、大当たりである場合、大当たり図柄が決定される(ステップ114)。大当たり図柄の決定に際し、CPUは、大当たり図柄決定用乱数カウンタより乱数を抽出し、大当たり図柄決定用テーブルを参照して特別図柄の1つの大当たり組み合わせを選択決定する。続いて、CPUは、演出パターン選択用乱数カウンタから乱数を抽出し、図9に示した演出パターン選択テーブルの大当たりに対応する何れか1つの演出パターンNo.1〜No.31を選択決定する(ステップ115)。また、図8に示した予告音とテンパイ音との組み合わせのうち、No.2〜No.8のいずれかの組み合わせの報知音を選択する。
【0050】
一方、ステップ113の判別の結果が大当たりでない場合、つまり、ハズレの場合は、リーチを発生させてからハズレにするか、リーチを発生させずにそのままハズレにするかが決定される(ステップ116)。リーチを発生させるか否かの決定に際し、CPUは、リーチ動作決定用乱数カウンタより乱数を抽出し、抽出した乱数値がリーチ判定テーブルの「リーチ有り」または「リーチ無し」の何れの区画に属するかを判定してリーチ演出を行うか否かを決定する。この判定の結果、リーチ有りとなった場合、CPUは、ハズレ図柄決定用乱数カウンタから乱数を抽出し、ROMに記憶された停止図柄選択テーブルを参照して、リーチ演出が行われてからハズレになるようにハズレ停止図柄を決定する(ステップ117)。続いて、CPUは、演出パターン選択用乱数カウンタより乱数を抽出し、演出パターン選択テーブルのリーチ有りハズレ演出パターンNo.32〜No.47の何れか1つのリーチ有りハズレ演出パターンを選択決定する(ステップ118)。また、図8に示した予告音とテンパイ音との組み合わせのうち、No.1〜No.6のいずれかの組み合わせの報知音を選択する。
【0051】
また、ステップ116でリーチ無しとなった場合は、CPUは、ハズレ図柄決定用乱数カウンタから乱数を抽出し、停止図柄選択テーブルを参照して、リーチ演出が行われずにハズレになるようにハズレ停止図柄を決定する(ステップ119)。続いて、CPUは、演出パターン選択用乱数カウンタより乱数を抽出し、演出パターン選択テーブルのリーチ無しハズレ演出パターンNO.48〜No.53の何れか1つのリーチ無しハズレ演出パターンを選択決定する(ステップ120)。また、報知音は、予告音だけが通常開始音が出力されるように設定される。
【0052】
次に、決定された特別図柄の停止表示並びに選択された演出パターンおよび報知音での演出がなされるように、図柄制御基板40および音声制御基板37に対する制御信号(コマンド)がCPUによって生成され、一時主基板30のRAMに記憶格納される(ステップ121)。RAMに記憶格納された制御コマンドは、前述した図11の割込み処理のステップ209において図柄制御基板40および音声制御基板37へ送信される。
【0053】
次に、大当たり判定の結果が大当たりであったか否かが判別される(ステップ122)。大当たり判定の結果が大当たりであった場合は、大当たり遊技処理が行われる(ステップ123)。その後、特別図柄ゲーム制御処理終了処理(ステップ124)が行われて特別図柄ゲーム制御処理は終了する。一方、ステップ122の判別の結果が大当たりでない場合は、ステップ124の特別図柄ゲーム制御処理終了処理が行われて、特別図柄ゲーム制御処理は終了する。
【0054】
図13は、上記特別図柄ゲーム制御処理のステップ123で行われる大当たり遊技処理の詳細を示すフローチャートである。大当たり遊技処理では、まず、大当たり遊技の開始を報知するファンファーレ音を音声出力装置33から出音するための音制御コマンドが主基板30のRAMに格納される(図13,ステップ131参照)。続いて、最大15ラウンド行われる大当たり遊技の各ラウンド(R)数を表示するR数表示コマンドが生成され、主基板30のRAMに格納されるインターバル処理が行われる(ステップ132)。次に、大入賞口6の扉の開放時間を管理する大入賞口開放処理が行われる(ステップ133)。
【0055】
次に、大入賞口6内部に設けられたVゾーンにパチンコ球が入賞してV入賞球センサ10Sによって検知されているか否かが判別される(ステップ134)。Vゾーンに入賞している場合は、処理はステップ132に戻り、次のラウンドの大当たり遊技に対して上記ステップ132,133の処理が繰り返される。一方、Vゾーンに入賞していない場合は、大当たり遊技を終了するためのエンディング処理が行われ(ステップ135)、大当たり遊技終了表示コマンドがRAMに格納されて大当たり遊技処理は終了する。
【0056】
図14は、図柄制御基板40で行われる処理の概略を示すフローチャートである。
【0057】
図柄制御基板40では、パチンコ機1の電源投入時にCPU41の動作の初期設定処理が行われる(図14,ステップ301参照)。次に、主基板30より受信した受信コマンドの解析が行われ(ステップ302)、その後、解析されたコマンドに基づく演出管理処理が行われ(ステップ303)、乱数が更新される(ステップ304)。
【0058】
また、図柄制御基板40は、主基板30からコマンドが送信されると、図15に示すように、主基板30からのコマンドを受信し(図15,ステップ311参照)、その受信したコマンドデータをRAM43に格納する(ステップ312)。
【0059】
図16は、所定時間毎例えば0.75〔msec〕ごとに図柄制御基板40で行われる内部タイマ割込み処理の概略を示すフローチャートである。この内部タイマ割込み処理では、まず、回転リール22a〜22cのリールドラム24a〜24cの変動制御や、リールバックライト27a〜27cの点灯を行うためのデータ出力処理が行われる(図16,ステップ321参照)。次に、リールドラム24a〜24cの初期位置を把握するために、インデックス検出用のセンサによってリールドラム24a〜24cのインデックス26a〜26cが検出され、入力したデータが1→0→0と変化した時点でインデックス26a〜26cの検知として、その場所がリールドラム24a,24b,24cの初期値として読み込まれる(ステップ322)。次に、特別図柄制御処理が行われ(ステップ323)、続いて、バックライト制御処理が行われる(ステップ324)。
【0060】
図17は、上記内部タイマ割込み処理のステップ323において行われる特別図柄制御処理の詳細を示すフローチャートである。この特別図柄制御処理では、まず、主基板30から入力した変動コマンドに応じて左側の回転リール22aの回転制御が開始される(図17,ステップ331参照)。次に、主基板30から入力した変動コマンドに応じて右側の回転リール22cの回転制御が開始され(ステップ332)、続いて、真ん中の回転リール22bの回転制御が開始される(ステップ333)。その後、各回転リール22a,22b,22cの回転制御に関する動作信号が生成され(ステップ334)、特別図柄制御処理は終了する。
【0061】
図18は、上記内部タイマ割込み処理のステップ324において行われるバックライト制御処理の詳細を示すフローチャートである。このバックライト制御処理では、まず、パチンコ機1の各種エラーが発生したか否かが判別され(図18,ステップ341参照)、エラーが発生した場合は、エラー用の点灯が行われる(ステップ342)。このエラー用の点灯は、LED制御インターフェイス46により内蔵LEDa1,a2、LEDb1,b2、LEDc1,c2が不規則に点灯されるなどして行われる。通常の点灯状態とは異なるこの不規則な点灯状態によって、パチンコ機1の異常発生が遊技者に報知される。一方、ステップ341でエラーが発生してないと判別された場合は、LED制御インターフェイス46が駆動されてリールバックライト27a〜27cの所定の制御処理が行われる。この所定の制御処理とは、大当たり発生時等に内蔵LEDa1,a2、LEDb1,b2、LEDc1,c2が所定のパターンで点滅されたりなどする処理である。続いて、このリールバックライト27a〜27cの制御結果の出力信号が生成され(ステップ344)、バックライト制御処理は終了する。
【0062】
このような本実施形態によるパチンコ機1によれば、特別図柄ゲーム開始時に出音制御される予告音を聞き逃しても、リーチ状態発生時に出音制御されるテンパイ音を聞く機会があるため、音による予告報知の報知内容の認識度合いは従来よりも増す。また、特別図柄ゲームの開始時に出音制御される通常開始音、特別開始音、遅れ開始音、または無音のいずれかの予告音を聞くことによって、大当たり入賞が発生するか否かを推測することが出来ると共に、大当たり入賞発生の期待感が植え付けられる。そして、リーチ状態発生時にテンパイ音A〜Dまたはスペシャルテンパイ音のいずれかのテンパイ音を聞くことによって、大当たり入賞が発生するか否かの推測の信憑性が高まり、予告音によって植え付けられた大当たり入賞発生の期待感が高められる。この結果、音による予告報知によってパチンコ遊技の演出効果を高めることが出来る。
【0063】
また、本実施形態によれば、特別図柄ゲームの開始時に大当たり信頼度0〔%〕,1.23〔%〕,33.9〔%〕または100〔%〕に応じた通常開始音,特別開始音,遅れ開始音または無音のいずれかの予告音が出音制御されるので、遊技者は、出音制御される予告音の種類を聞き分けることによって、その特別図柄ゲームの結果、大当たり入賞が発生する確率が高いのか低いのかを判断することが出来る。この結果、1回の特別図柄ゲームにおける早い時間帯で大当たり入賞発生の有無をある程度判断できるため、メリハリのある遊技を楽しむことが出来る。
【0064】
また、本実施形態によれば、特別図柄ゲームの開始時に出音制御される予告音を聞き逃しても、リーチ状態発生時に予告音に対応するテンパイ音A〜Dを聞くことによって、特別図柄ゲームの開始時に出音制御されていた予告音の種類を認識することが出来、その予告音の種類に対応付けられている大当たり信頼度を認識することが出来る。従って、大当たり入賞発生の期待感をより確かに遊技者に植え付けられるようになり、音による予告報知の演出効果は高まる。
【0065】
また、本実施形態によれば、リーチ状態発生時にスペシャルテンパイ音が出音制御されると、これを聞いた遊技者は、特別図柄ゲームの開始時に出音制御された予告音に対応付けられた大当たり信頼度よりも、その特別図柄ゲームの終了時に実際に発生する大当たり入賞の実際の大当たり信頼度が高いことを認識できる。例えば、特別図柄ゲームの開始時に特別開始音が出音制御され、大当たり信頼度が1.23〔%〕と認識されても、リーチ状態発生時にスペシャルテンパイ音が出音制御されると、実際の大当たり信頼度はそれよりも高い15〔%〕であると認識される。従って、遊技者は、予告音が出音制御されてからテンパイ音が出音制御されるまでの間、大当たり信頼度が初めに認識したものより実際はもっと高いものであることが判明することを期待して特別図柄ゲームを行うようになる。この結果、報知音によって大当たり信頼度を推測する楽しみが生じると共に、大当たり信頼度がより高いものになるのではないかという期待感を長い時間遊技者に持たせられる。よって、興趣の高いパチンコ機が提供される。なお、本実施形態では、スペシャルテンパイ音は、予告音との組み合わせの種類によって大当たり信頼度の値が異なる値に設定されているが、予告音との組み合わせの種類にかかわらず、大当たり信頼度の値を一律に設定するようにしてもよい。例えば、スペシャルテンパイ音が鳴った場合には、予告音の種類にかかわらず、大当たり信頼度が70〔%〕であるようにしてもよい。
【0066】
また、本実施形態によれば、予告音およびテンパイ音の組み合わせによって大当たり信頼度が図8に示すように異なって設定されているため、遊技者は、出音制御される予告音およびテンパイ音の組み合わせの種類によって大当たり信頼度を認識することが出来る。従って、遊技者は、特別図柄ゲームの開始時に出音制御された予告音だけでは大当たり信頼度を確定できないので、大当たり信頼度が少しでも高いことを期待してテンパイ音の出音制御に関心を集めるようになる。この結果、音による予告報知の演出効果はさらに高まり、パチンコ遊技の興趣は増す。
【0067】
なお、本実施形態においては、本発明をパチンコ機に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、上記の実施形態で説明したゲームプログラムを家庭用ゲーム機やパーソナルコンピュータ等に備えられたコンピュータで実行することもできる。この場合においても、上記の実施形態と同様な作用・効果が奏される。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、出音制御される報知音を一度聞き逃しても、他の時期において出音制御される報知音を聞く機会が生じる。従って、音による予告報知の報知内容の認識度合いは従来よりも増す。この結果、音による予告報知によって大当たり入賞発生等の期待感を遊技者に植え付けやすくなり、音による予告報知によって遊技の演出効果を高めることが出来る。
【0069】
また、報知音を、図柄変動表示遊技の開始時に出音制御される予告音、および図柄変動表示遊技中に特別図柄が大当たり入賞を発生させる所定の組合せで揃う直前のリーチ状態になった時に出音制御されるテンパイ音とした場合、遊技者は、図柄変動表示遊技の開始時に出音制御される予告音を聞くことによって、大当たり入賞が発生するか否かを推測することが出来ると共に、大当たり入賞発生の期待感が植え付けられる。そして、リーチ状態発生時にテンパイ音を聞くことによって、大当たり入賞が発生するか否かの推測の信憑性が高まり、大当たり入賞発生の期待感が高められる。
【0070】
また、予告音を大当たり入賞の発生確率の高さを表す大当たり信頼度に応じて複数種備えた場合、図柄変動表示遊技の開始時に様々な予告音が出音制御され、遊技者は、出音制御される予告音の種類を聞き分けることによって、その図柄変動表示遊技の結果、大当たり入賞が発生する確率が高いのか低いのかを判断することが出来る。この結果、1回の図柄変動表示遊技における早い時間帯で大当たり入賞発生の有無をある程度判断できるため、メリハリのある遊技を楽しむことが出来る。
【0071】
また、テンパイ音を各予告音に対応付けて複数種備えた場合、図柄変動表示遊技の開始時に出音制御される予告音を聞き逃しても、テンパイ音を聞くことによって対応する同じ大当たり信頼度を認識することが出来る。従って、大当たり入賞発生の期待感をより確かに遊技者に植え付けられるようになり、音による予告報知の演出効果は高まる。
【0072】
また、予告音に対応付けられた大当たり信頼度よりも大当たり信頼度が高いことを示す特定のテンパイ音を備えた場合、遊技者は、リーチ状態発生時に特定のテンパイ音を聞くことによって、実際の大当たり信頼度が、図柄変動表示遊技の開始時に出音制御された予告音に対応付けられた大当たり信頼度よりも高いことを認識できる。従って、遊技者は、予告音が出音制御されてからテンパイ音が出音制御されるまでの間、大当たり信頼度が初めに認識したものより実際はもっと高いものであることが判明することを期待して遊技を行うようになる。この結果、報知音によって大当たり信頼度を推測する楽しみが生じると共に、大当たり信頼度がより高いものになるのではないかという期待感を長い時間遊技者に持たせられる。よって、興趣の高い遊技機が提供される。
【0073】
また、予告音およびテンパイ音の組み合わせによって大当たり信頼度が異なって設定される構成とした場合、遊技者は、出音制御される予告音およびテンパイ音の組み合わせの種類によって大当たり信頼度を認識することが出来る。従って、遊技者は、図柄変動表示遊技の開始時に出音された予告音だけでは大当たり信頼度を確定できないので、大当たり信頼度が少しでも高いことを期待してテンパイ音の出音制御に関心を集めるようになる。この結果、音による予告報知の演出効果はさらに高まり、遊技の興趣は増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるパチンコ機の遊技盤面を示す正面図である。
【図2】本発明の一実施形態によるパチンコ機の特別図柄表示装置を構成する回転リールユニットの正面透視図である。
【図3】図2に示す回転リールユニットの平面透視図である。
【図4】図2に示す回転リールユニットの側面透視図である。
【図5】図2に示す回転リールユニットに設けられたリールバックライトの構成を概略的に示す図である。
【図6】図2に示す回転リールユニットの回転リールの外周に描かれた特別図柄列を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態によるパチンコ機の遊技動作を処理制御する電子回路の主な構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の一実施形態によるパチンコ機における報知音の組み合わせの対応を概念的に示す表図である。
【図9】図7に示す電子回路の主基板のROMに記憶格納された演出パターン選択テーブルを概念的に示す図である。
【図10】本発明の一実施形態によるパチンコ機において主基板が行うメイン遊技制御処理の概略を示すフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態によるパチンコ機において主基板が行う割込処理の概略を示すフローチャートである。
【図12】図10に示すフローチャート中の特別図柄ゲーム制御処理の詳細を示すフローチャートである。
【図13】図12に示すフローチャート中の大当たり遊技処理の詳細を示すフローチャートである。
【図14】本発明の一実施形態によるパチンコ機において図柄制御基板が行う遊技処理の概略を示すフローチャートである。
【図15】本発明の一実施形態によるパチンコ機において図柄制御基板が行う主基板STB入力処理の概略を示すフローチャートである。
【図16】本発明の一実施形態によるパチンコ機において図柄制御基板が行う内部タイマ割込み処理の概略を示すフローチャートである。
【図17】図16に示すフローチャート中の特別図柄制御処理の詳細を示すフローチャートである。
【図18】図16に示すフローチャート中のバックライト制御処理の詳細を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…パチンコ機
3…特別図柄表示装置
3a,3b,3c…表示窓
3La,3Lb,3Lc,3Lc,3Ld,3Le…入賞ライン
4…始動入賞口
6…大入賞口
8…8連LED表示装置
20…回転リールユニット
22a,22b,22c…回転リール
23a,23b,23c…ステッピングモータ
27a,27b,27c…リールバックライト
a1,a2、b1,b2、c1,c2…内蔵LED
30…主基板
33…音声出力装置
36…LED制御基板
37…音声制御基板
40…図柄制御基板
41…CPU(中央演算処理装置)
42…ROM(読み出し専用メモリ)
43…RAM(読み書き可能メモリ)
46…LED制御インターフェイス
47…ステッピングモータ制御インターフェイス
Claims (7)
- 特別図柄を表示する表示手段と、この表示手段の表示に対応する音を出音する出音手段と、大当たり入賞を発生させるか否かの判定を行う大当たり判定手段と、この大当たり判定手段の判定結果に基づいて前記表示手段に前記特別図柄を変動表示させて図柄変動表示遊技を行う遊技処理制御手段と、前記大当たり判定手段の判定結果に基づいて前記出音手段の出音を制御して前記図柄変動表示遊技の演出を行う演出制御手段とを備えた遊技機において、
前記演出制御手段は、前記図柄変動表示遊技中の複数時期において、大当たり入賞の発生を示唆する報知音を出音制御することを特徴とする遊技機。 - 前記報知音は、前記図柄変動表示遊技の開始時に出音制御される予告音、および前記図柄変動表示遊技中に前記特別図柄が大当たり入賞を発生させる所定の組合せで揃う直前のリーチ状態になった時に出音制御されるテンパイ音であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記予告音を前記大当たり入賞の発生確率の高さを表す大当たり信頼度に応じて複数種備えていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
- 前記テンパイ音を各前記予告音に対応付けて複数種備えていることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
- 各前記予告音に対応付けられた前記大当たり信頼度よりも前記大当たり信頼度が高いことを示す特定の前記テンパイ音を備えていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の遊技機。
- 前記予告音および前記テンパイ音の組み合わせによって前記大当たり信頼度が異なって設定されていることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の遊技機。
- コンピュータを、特別図柄を表示する表示手段と、この表示手段の表示に対応する音を出音する出音手段と、大当たり入賞を発生させるか否かの判定を行う大当たり判定手段と、この大当たり判定手段の判定結果に基づいて前記表示手段に前記特別図柄を変動表示させて図柄変動表示遊技を行う遊技処理制御手段と、前記大当たり判定手段の判定結果に基づいて前記出音手段の出音を制御して前記図柄変動表示遊技の演出を行う演出制御手段として機能させる遊技プログラムにおいて、
前記演出制御手段は、前記図柄変動表示遊技中の複数時期において、大当たり入賞の発生を示唆する報知音を出音制御することを特徴とする遊技プログラム。
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-
2002
- 2002-12-04 JP JP2002352629A patent/JP2004180994A/ja not_active Withdrawn
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