以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.構成
図1は、本発明の実施形態に係る遊技機の外観構成を示す斜視図である。
本実施形態の遊技機は、いわゆるスロットマシンあるいは回胴式遊技機と呼ばれるもので、メダルを遊技媒体として用いた遊技を行う種類の遊技機である。
本実施形態の遊技機は、収納箱BX、上部前面扉UD、および下部前面扉DDからなる箱形の筐体内に第1リールR1〜第3リールR3(複数のリール)からなるリールユニットが収められている。また筐体内のリールユニットの下部には、メダルの払出装置としてのホッパーユニット(図示省略)が収められている。また本実施形態の遊技機の筐体内には、CPU、ROM(情報記憶媒体の一例)、RAM等を搭載し、遊技機の動作を制御する制御基板も収められている。
図1に示す第1リールR1〜第3リールR3は、それぞれ外周面が一定の間隔で21の領域(各領域を「コマ」と称する)に区画されており、各コマに複数種類の図柄のいずれかが配列されている。また第1リールR1〜第3リールR3は、ステッピングモータ(リール駆動手段:図示省略)に軸支されており、それぞれステッピングモータの軸周りに回転駆動され、ステッピングモータの駆動パルスのパルス数やパルス幅などを制御することによって、コマ単位(所定の回転角度単位、所定の回転量単位)で停止可能に設けられている。すなわち本実施形態の遊技機では、ステッピングモータが制御基板から供給された駆動パルスに応じて第1リールR1〜第3リールR3を回転駆動し、制御基板から駆動パルスの供給が断たれると、ステッピングモータの回転が停止することに伴って第1リールR1〜第3リールR3が停止する。
上部前面扉UDと下部前面扉DDとは個別に開閉可能に設けられており、上部前面扉UDには第1リールR1〜第3リールR3の回転状態及び停止状態を観察可能にする表示窓DWが設けられている。第1リールR1〜第3リールR3の停止状態では、第1リールR1〜第3リールR3それぞれの外周面に一定間隔で配列された複数種類の図柄のうち、外周面上に連続して配列されている3つの図柄(上段図柄、中段図柄、下段図柄)を遊技機の正面から表示窓DWを通じて観察できるようになっている。
また本実施形態の遊技機では、表示窓DWを通じて図柄を観察するための表示位置として、各リールについて上段、中段、下段が設けられており、各リールの表示位置の組合せによって有効ラインが設定される。なお本実施形態の遊技機では、1回の遊技に関して必要となるメダルの数、いわゆる規定投入数が3枚に設定され、規定投入数に相当するメダルが投入されると、第1リールR1〜第3リールR3のそれぞれの中段によって構成される有効ラインL1が有効化される。
そして遊技結果は表示窓DW内の有効ラインに停止表示された図柄組合せによって判断され、有効ライン上の図柄組合せが予め定められた役に対応した図柄組合せである場合には、その役が入賞したものとしてホッパーユニットからメダルの払い出し等が行われる。
また上部前面扉UDには、遊技情報表示部DSが設けられている。遊技情報表示部DSは、LED、ランプ、7セグメント表示器等からなり、メダルのクレジット数、1回の遊技におけるメダルの払出数あるいは獲得数、ボーナス状態でのメダルの払出数の合計あるいは獲得数の合計等の各種遊技情報が表示される。
また上部前面扉UDには、遊技演出を行うための液晶ディスプレイLCDが設けられている。この液晶ディスプレイLCDには、遊技を補助したり、遊技を盛り上げたりするための各種の映像(または画像)が表示される。また本実施形態の遊技機では、上部前面扉UDや下部前面扉DDに対して、遊技演出を行うためのスピーカ(図示省略)が複数設けられている。このスピーカからは、遊技を補助したり、遊技を盛り上げたりするための各種の音声が出力される。
また下部前面扉DDには、各種の操作手段が設けられている。操作手段としては、クレジット(貯留)されたメダルを投入する操作を行うためのベットボタン(投入操作手段)B0、第1リールR1〜第3リールR3を回転させて遊技を開始する契機となる操作を行うためのスタートレバー(遊技開始操作手段)SL、ステッピングモータにより回転駆動されている第1リールR1〜第3リールR3のそれぞれを停止させる契機となる操作を行うためのストップボタン(停止操作手段)B1〜B3などが設けられている。
本実施形態の遊技機では、遊技者がメダルをメダル投入口MIに投入するか、ベットボタンB0を押下する操作を行うことで、第1リールR1〜第3リールR3の回転制御を開始することが可能な準備状態にセットされる。そして、遊技者がスタートレバーSLを押下すると、制御基板において第1リールR1〜第3リールR3をステッピングモータの駆動により回転開始させるとともに、乱数値を用いた内部抽選が行われ、第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の速度まで上昇したことを条件に、ストップボタンB1〜B3の押下操作が許可(有効化)される。
その後、遊技者が任意のタイミングでストップボタンB1〜B3を押下していくと、ストップボタンB1〜B3のそれぞれに内蔵されているストップスイッチ(停止信号出力手段:例えば、フォトセンサ、導通センサ、圧力センサなど)がオン動作を行い、制御基板に入力されるリール停止信号をオフ状態からオン状態へ変化させる。
また遊技者が任意のタイミングで押下状態にあるストップボタンB1〜B3を解放すると、ストップボタンB1〜B3それぞれに対応するストップスイッチがオフ動作を行い、制御基板に入力されるリール停止信号をオン状態からオフ状態に変化させる。
そして制御基板は、ストップボタンB1〜B3の押下タイミング及び解放タイミングに応じて信号状態が変化するリール停止信号のオフ状態からオン状態への変化に基づいて、内部抽選の結果に応じた停止位置で第1リールR1〜第3リールR3を停止させる。
また下部前面扉DDの下部には、メダル払い出し口MOとメダル受け皿MPとが設けられており、遊技の結果に応じた枚数のメダルがメダル払い出し口MOからメダル受け皿MPへ払い出されるようになっている。
図2は、本実施形態における遊技機用のリールユニットの外観を示す斜視図である。
本実施形態のリールユニットでは、第1リールR1〜第3リールR3のそれぞれが、各リールを駆動するためのステッピングモータSMを支持する金属製(または樹脂製)の支持ユニットSUを介して略コの字状に成形された金属製(または樹脂製)のベースユニットBUに固定されている。
ベースユニットBUに収容されている第1リールR1〜第3リールR3のそれぞれは、円環状に成形された樹脂製のリール本体RD(リールドラム)の外周に帯状の樹脂製フィルムからなるリールテープTPが巻き付けられて構成されている。そしてリールテープTPは、表面が各リールの外周面を構成し、裏面が各リールの内周面を構成するようにリール本体RDに巻き付けられており、端部同士は接着剤などで固着されている。
また第1リールR1〜第3リールR3のそれぞれは、リール本体RDの回転中心に相当する位置においてステッピングモータSMの駆動軸とボルト締めなどにより固定されている。また各リール用のステッピングモータSMは、支持ユニットSUに対してもボルト締めなどによって固定されている。
また各リール用のリールテープTPは、一定間隔で21コマ分の図柄配列領域に区画されており、リールテープTPの表面には、各コマに相当する位置毎に複数種類の図柄のいずれかが1つずつ配列されている。
そして本実施形態のリールユニットは、第1リールR1〜第3リールR3を各リールのリールテープTPの裏面側(各リールの内周面側)から照明するバックライトユニットLU(照明手段)を備えている。各リールの用バックライトユニットLUには、遊技機の表示窓DWから観察可能な3コマ分(上段、中段、下段)の各表示位置を照らすように、白熱電球やLED電球などの光源が配設されており、本実施形態では、上段の表示位置を照明する上段バックライトBL1、中段の表示位置を照明する中段バックライトBL2、下段の表示位置を照明する下段バックライトBL3の3つ光源が各リールの表示位置に対応して設けられている。
図3は、本実施形態の遊技機の機能ブロック図である。
本実施形態の遊技機は、遊技制御手段(制御基板)100によって制御される。遊技制御手段100は、メダル投入スイッチ210、ベットスイッチ220、スタートスイッチ230、ストップスイッチ240等の入力手段からの入力信号を受けて、遊技を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいてリールユニット310、ホッパーユニット320、表示装置330、音響装置340等の出力手段の動作制御を行う。遊技制御手段100の機能は各種のプロセッサ(CPU、DSPなど)、ASIC(ゲートアレイなど)、ROM(情報記憶媒体の一例)、あるいはRAMなどのハードウェアや、ROMなどに予め記憶されている所与のプログラムからなるソフトウェアにより実現される。
そして遊技制御手段100は、投入受付手段105、乱数発生手段110、内部抽選手段120、リール制御手段130、照明制御手段135、入賞判定手段140、払出制御手段150、リプレイ処理手段160、遊技状態移行制御手段170、AT制御手段175、演出制御手段180、記憶手段190を含む。
投入受付手段105は、遊技毎にメダルの投入を受け付けて、規定投入数(3枚)に相当するメダルが投入されたことに基づいて、スタートレバーSL(遊技開始操作手段)に対する遊技開始操作を有効化する処理を行う。なお本実施形態の遊技機では、規定投入数に相当するメダルの投入に基づいて有効化されたスタートレバーSLの最初の押下操作が、遊技開始操作として受け付けられ、第1リールR1〜第3リールR3の回転を開始させる契機となっているとともに、内部抽選を実行する契機となっている。
また本実施形態の遊技機では、メダル投入口MIにメダルが投入されると、メダル投入スイッチ210が作動することに伴って、投入受付手段105が、規定投入数を限度として、投入されたメダルを投入状態に設定する。また本実施形態の遊技機では、遊技機にメダルがクレジットされた状態で、ベットボタンB0が押下されると、ベットスイッチ220が作動することに伴って、投入受付手段105が、規定投入数を限度して、クレジットされたメダルを投入状態に設定する。
乱数発生手段110は、抽選用の乱数値を発生させる手段である。乱数値は、例えば、インクリメントカウンタ(所定のカウント範囲を循環するように数値をカウントするカウンタ)のカウント値に基づいて発生させることができる。なお本実施形態において「乱数値」には、数学的な意味でランダムに発生する値のみならず、その発生自体は規則的であっても、その取得タイミング等が不規則であるために実質的に乱数として機能しうる値も含まれる。
内部抽選手段120は、遊技者がスタートレバーSLに対する遊技開始操作(有効化されたスタートレバーSLへの最初の押下操作)により作動するスタートスイッチ230からのスタート信号に基づいて、役の当否を決定する内部抽選を行う手段であって、抽選テーブル選択処理、乱数判定処理、抽選フラグ設定処理などを行う。
抽選テーブル選択処理では、記憶手段190のメイン抽選テーブル記憶手段191に格納されている複数の内部抽選テーブルのうち、いずれの内部抽選テーブルを用いて内部抽選を行うかを決定する。本実施形態の遊技機では、メイン抽選テーブル記憶手段191に、図4および図5に示すような6種類の内部抽選テーブルA〜内部抽選テーブルFが記憶されている。そして各内部抽選テーブルでは、複数の乱数値(例えば、0〜65535の65536個の乱数値)のそれぞれに対して、リプレイ、小役、およびボーナスなどの各種の役やハズレ(不当選)が対応づけられている。
なお本実施形態の遊技機では、小役として、小役1〜小役28が用意されており、小役の当選態様として、打順ベル1〜打順ベル12、チャンス役、チェリー、および共通ベルが設定されている。
各小役の当選態様について図6を参照しながら具体的に説明すると、打順ベル1〜打順ベル4は、10種類の3枚小役(配当が3枚の小役)と、1種類の9枚小役(配当が9枚の小役)とが重複して当選することを示しており、打順ベル5〜打順ベル12は、10種類の3枚小役と、2種類の9枚小役とが重複して当選することを示している。
またチャンス役は、小役27を含む17種類の3枚小役が重複して当選することを示しており、チェリーは、小役28を含む17種類の3枚小役が重複して当選することを示しており、共通ベルは、26種類の3枚小役と、2種類の9枚小役とが重複して当選することを示している。
また本実施形態の遊技機では、リプレイとして、リプレイ1〜リプレイ6が用意されており、リプレイの当選態様として、通常リプレイと、打順リプレイ1〜打順リプレイ12とが設定されている。
各リプレイの当選態様について図7を参照しながら具体的に説明すると、通常リプレイは、リプレイ1〜リプレイ3が重複して当選することを示しており、打順リプレイ1〜打順リプレイ6は、リプレイ1およびリプレイ5を含む2種類〜4種類のリプレイが重複して当選することを示しており、打順リプレイ7〜打順リプレイ12は、リプレイ1およびリプレイ6を含む2種類〜4種類のリプレイが重複して当選することを示している。
また本実施形態の遊技機では、内部抽選テーブルA〜内部抽選テーブルEにおいて小役の当選確率が同一であって、内部抽選テーブルCおよび内部抽選テーブルDにおいて他の内部抽選テーブルよりも高確率でリプレイが当選し、内部抽選テーブルFでは、他の内部抽選テーブルよりも高確率で小役が当選するようになっている。
また本実施形態の遊技機では、ボーナスとしてビッグボーナス(BB)が用意されており、内部抽選テーブルA〜内部抽選テーブルDでは、ビッグボーナス(BB)が抽選対象として設定されているが、内部抽選テーブルEおよび内部抽選テーブルFでは、ビッグボーナス(BB)が抽選対象から除外されている。
また本実施形態の遊技機では、遊技状態として、通常状態、第1リプレイタイム状態、第2リプレイタイム状態、第3リプレイタイム状態、ボーナス成立状態、およびボーナス状態が設定可能とされ、抽選テーブル選択処理では、遊技状態に応じて内部抽選テーブルA〜内部抽選テーブルFのいずれか1つを内部抽選で使用する内部抽選テーブルとして選択する。
乱数判定処理では、スタートスイッチ230からのスタート信号に基づいて、遊技毎に乱数発生手段110から乱数値(抽選用乱数)を取得し、取得した乱数値について記憶手段190のメイン抽選テーブル記憶手段191に記憶されている内部抽選テーブルを参照して役に当選したか否かを判定する。
抽選フラグ設定処理では、乱数判定処理の結果に基づいて、当選したと判定された役に対応する抽選フラグを非当選状態(第1のフラグ状態、オフ状態)から当選状態(第2のフラグ状態、オン状態)に設定する。本実施形態の遊技機では、2種類以上の役が重複して当選した場合には、重複して当選した2種類以上の役のそれぞれに対応する抽選フラグが当選状態に設定される。なお抽選フラグの設定情報は、記憶手段190の抽選フラグ記憶手段192に格納される。
また本実施形態の遊技機では、入賞するまで次回以降の遊技に当選状態を持ち越し可能な抽選フラグ(持越可能フラグ)と、入賞の如何に関わらず次回以降の遊技に当選状態を持ち越さずに非当選状態にリセットされる抽選フラグ(持越不可フラグ)とが用意されている。前者の持越可能フラグが対応づけられる役としては、ビッグボーナス(BB)があり、小役およびリプレイは後者の持越不可フラグに対応づけられている。すなわち抽選フラグ設定処理では、内部抽選でビッグボーナス(BB)に当選すると、ビッグボーナス(BB)の抽選フラグの当選状態を、ビッグボーナス(BB)が入賞するまで持ち越す処理を行う。このとき内部抽選手段120は、ビッグボーナス(BB)の抽選フラグの当選状態が持ち越されている遊技でも、小役およびリプレイについての当否を決定する内部抽選を行っている。すなわち抽選フラグ設定処理では、ビッグボーナス(BB)の抽選フラグの当選状態が持ち越されている遊技において、小役やリプレイが当選した場合には、既に当選しているビッグボーナス(BB)の抽選フラグと内部抽選で当選した小役やリプレイの抽選フラグとからなる2種類以上の役に対応する抽選フラグを当選状態に設定する。
リール制御手段130は、遊技者がスタートレバーSLへの遊技開始操作により作動するスタートスイッチ230からのスタート信号に基づいて、ステッピングモータにより第1リールR1〜第3リールR3の回転駆動を開始し、第1リールR1〜第3リールR3が所定速度(約80rpm:1分間あたり約80回転となる回転速度)で定常回転しているリールに対応するストップボタンB1〜B3(停止操作手段)を押下することによる停止操作を有効化する制御を行うとともに、ステッピングモータにより回転駆動されている第1リールR1〜第3リールR3を抽選フラグの設定状態(内部抽選の結果)に応じた態様で停止させる制御を行う。
そしてリール制御手段130は、ストップボタンB1〜B3に対する停止操作が有効化された状態において、遊技者がストップボタンB1〜B3を押下することによりストップスイッチ240が作動すると、ストップスイッチ240からのリール停止信号に基づいて、リールユニット310のステッピングモータへの駆動パルス(モータ駆動信号)の供給を停止することにより、第1リールR1〜第3リールR3の各リールを停止させる制御を行う。
すなわちリール制御手段130は、ストップボタンB1〜B3の各ボタンが押下される毎に、第1リールR1〜第3リールR3のうち押下されたボタンに対応するリールの停止位置を決定して、決定された停止位置でリールを停止させる制御を行っている。なお本実施形態の遊技機では、ストップボタンB1を押下することが第1リールR1を停止させるための操作に対応し、ストップボタンB2を押下することが第2リールR2を停止させるための操作に対応し、ストップボタンB3を押下することが第3リールR3を停止させるための操作に対応する。すなわち本実施形態の遊技機では、ストップボタンB1〜B3の押下順序が変化すると、第1リールR1〜第3リールR3の停止順序が変化する。
また本実施形態の遊技機では、第1リールR1〜第3リールR3について、ストップボタンB1〜B3が押下された時点から190ms以内に、押下されたストップボタンに対応する回転中のリールが停止するようになっている。そしてストップボタンの押下時点から190ms以内に回転中のリールを停止させる場合には、回転している各リールの停止位置は、ストップボタンの押下時点からリールが停止するまでに要するコマ数が0コマ〜4コマの範囲(所定の引き込み範囲)で決定される。そして、リール制御手段130は、ストップボタンB1〜B3のうち押下操作が行われたストップボタンに対応する回転中のリールの外周面上において、内部抽選で当選した役に対応する図柄が、ストップボタンに対する押下操作が行われた時点で有効ライン上の表示位置に対して0コマ〜4コマの範囲内に位置する場合に、抽選フラグが当選状態に設定されている役に対応する図柄が有効ライン上の表示位置に表示されるように、押下操作が行われたストップボタンに対応する回転中のリールを停止させる制御を行っている。
そして本実施形態では、図8に示すように、リールユニット310を構成する第1リールR1〜第3リールR3の外周面に対して、赤7図柄「赤7」、白7図柄「白7」、BAR図柄「BAR」、ハート図柄「HT」、特殊図柄「SP」、リプレイ図柄A「RPA」、リプレイ図柄B「RPB」、ベル図柄「BL」、V図柄「V」、およびチェリー図柄「CH」が配列されており、押下検出位置から4コマ以内に存在する図柄を有効ライン上に引き込む場合には、各リールの外周面において4コマ以内の間隔で配列されている図柄について、押下検出位置に関わらずに、有効ライン上に表示させることができるようになっている。
またリール制御手段130は、優先度により回転中のリールの停止位置を求める処理(ロジック演算)と、記憶手段190の停止制御テーブル記憶手段193に記憶されている停止制御テーブルを参照して回転中のリールの停止位置を決定する処理(テーブル参照処理)とを行っている。
まずロジック演算では、役毎に定められた優先順位データに従ってストップスイッチ240の作動時点(ストップボタンの押下が検出された時点)におけるリールの位置である押下検出位置から0コマ〜4コマの範囲内に存在する5コマ分の停止位置の候補に対して優先度を求める。そして各停止位置の候補の優先度のうち最も優先度の高い停止位置の候補を実際の停止位置として決定する。ただしロジック演算処理では、内部抽選の結果や押下検出位置などに応じて複数の停止位置の候補に対して同一の優先度が求まる場合があり、最も優先度の高い停止位置の候補が複数となった場合には、後述するテーブル参照処理によって実際の停止位置を決定する。
特に本実施形態の遊技機では、「リプレイ>小役>ボーナス」の順序で優先順位が定められており、ロジック演算では、2種類以上の役に関する抽選フラグが内部当選状態に設定されている場合には、各役に対応付けられた優先順位に従って、優先順位の高い役の入賞形態を構成する図柄を含む停止位置の候補について優先順位が低い役の入賞形態を構成する図柄を含む停止位置の候補よりも優先度が高くなるように優先度を求める。
なお本実施形態の遊技機では、内部抽選で複数種類の小役が当選した場合における停止位置の候補についての優先度は、有効ライン上に表示可能な入賞形態を示す図柄組合せの個数に応じて優先度を求める場合と、小役について予め定められている配当に基づくメダルの払出数に応じて優先度を求める場合とが存在し、有効ライン上に表示可能な入賞形態を示す図柄組合せの個数に応じて停止位置の候補についての優先度を求める場合には、有効ライン上に表示可能な入賞形態を示す図柄組合せの個数が多くなる停止位置ほど優先度が高くなるように各停止位置の候補についての優先度を求め、メダルの払出数に応じて停止位置の候補についての優先度を求める場合には、有効ライン上の表示位置に表示されている図柄に対応する小役の配当に基づくメダルの払出数が多くなる停止位置(配当が多い小役を入賞させることができる停止位置)ほど優先順位が高くなるように各停止位置の候補についての優先度を求める。ただし、メダルの払出数に応じて停止位置の候補についての優先度を求める場合に、配当が同一の小役が重複して当選した場合には、それぞれの小役を入賞させることができる停止位置の候補についての優先度はそれぞれ同一のものとして扱われ、有効ライン上に表示可能な入賞形態を示す図柄組合せの個数に応じて停止位置の候補についての優先度を求める場合に、有効ライン上に表示可能な入賞形態を示す図柄組合せの個数が同数となる停止位置の候補についての優先度はそれぞれ同一のものとして扱われる。
そして本実施形態では、打順ベルが当選した場合に、ストップボタンB1〜B3の押下順序に応じたロジック演算が行われる。具体的には、打順ベル1〜打順ベル12のそれぞれに対して正解打順が設定されており、正解打順とは異なる押下順序が不正解打順として扱われる。なお本実施形態では遊技状態に応じて正解打順の設定が異なっており、後述において詳細に説明するが、遊技状態がボーナス成立状態であるか否かによって各打順ベルに対応する正解打順が異なっている。そして、いずれかの打順ベルが当選した場合に、最初に押下されたストップボタンの種類が正解打順に対応している場合には、最初に停止するリールについてはメダルの払出数が最も多くなる停止位置の候補の優先度が最も高くなるように優先度が求められ、2番目以降に停止するリールについては、引き続き正解打順であればメダルの払出数が最も多くなる停止位置の候補の優先度が最も高くなるように優先度が求められ、不正解打順に転じた場合には有効ライン上に表示可能となる図柄組合せの個数が最も多くなる停止位置の候補の優先度が最も高くなるように優先度が求められる。また、いずれかの打順ベルが当選した場合に、不正解打順でストップボタンB1〜B3が押下されると、各リールを停止させる段階で最も多くの入賞形態を構成する図柄組合せを表示させることができる停止位置の候補の優先度が最も高くなるように優先度が求められる。
そして本実施形態では、いずれかの打順ベルが当選した場合に、正解打順でストップボタンB1〜B3が押下されると、打順ベルの種類に応じて、小役25または小役26を入賞させることができる停止位置の候補の優先度が最も高くなるようにロジック演算が行われ、不正解打順でストップボタンB1〜B3が押下されると、小役1〜小役24を入賞させることができる停止位置の候補の優先度が最も高くなるようにロジック演算が行われる。
また本実施形態では、チャンス役やチェリーが当選した場合には、メダルの払出数に応じて優先度を求めるようにロジック演算が行われ、チャンス役およびチェリーの当選態様に含まれる複数種類の小役の配当がいずれも3枚であることから最も優先度の高い停止位置の候補が複数存在するようになっており、後述する停止制御テーブルを参照して停止位置が決定される。
また本実施形態では、共通ベルが当選した場合には、メダルの払出数に応じて優先度を求めるようにロジック演算が行われ、いずれの押下順序で停止操作が行われても小役26を入賞させることができる停止位置の候補の優先度が最も高くなるようにロジック演算が行われる。
またロジック演算では、いわゆる引き込み処理と蹴飛ばし処理とをリールの停止位置の候補を求める処理として行っている。引き込み処理とは、抽選フラグが当選状態に設定された役を可能な限り入賞させることができるようにリールの停止位置の候補についての優先度を求める処理である。一方蹴飛ばし処理とは、抽選フラグが非当選状態に設定された役を入賞させることができないようにリールの停止位置の候補についての優先度を求める処理である。このようにリール制御手段130は、抽選フラグが当選状態に設定された役の図柄を入賞の形態で停止可能にし、一方で抽選フラグが非当選状態に設定された役の図柄が入賞の形態で停止しないようにリールの停止位置の候補を求めるロジック演算を行っている。
また本実施形態の遊技機では、リールユニット310がフォトセンサからなるリールインデックス315を備えており、リール制御手段130は、リールが1回転する毎にリールインデックス315で検出される基準位置信号に基づいて、リールの基準位置(リールインデックス315によって検出されるコマ)からの回転角度(ステッピングモータの回転軸の回転ステップ数)を求めることによって、現在のリールの回転状態を監視することができるようになっている。すなわちリール制御手段130は、ストップスイッチ240の作動時におけるリールの位置を、リールの基準位置からの回転角度を求めることにより得ることができる。
テーブル参照処理では、ロジック演算を行った結果、最も優先度の高い停止位置の候補が複数得られた場合に、いずれの位置を停止位置とするかを、記憶手段190の停止制御テーブル記憶手段193に記憶されている停止制御テーブルを参照して決定する。
ここで停止制御テーブルでは、抽選フラグの設定状態に応じて、ストップスイッチ240の作動時点(ストップボタンの押下が検出された時点)におけるリールの位置である押下検出位置と実際の停止位置との対応関係が設定されている。なお停止制御テーブルでは、抽選フラグの設定状態に応じて、押下検出位置と、押下検出位置から実際の停止位置までの回転量を示す滑りコマ数との対応関係が設定されていてもよい。
そして内部抽選で打順ベル1〜打順ベル12のいずれかが当選した場合に参照される停止制御テーブルでは、図9や図10に示すように、それぞれの打順ベルに対して正解打順が設定されており、正解打順と異なる押下順序は不正解打順として扱われる。特に本実施形態では、遊技状態に応じて正解打順の設定が異なっており、遊技状態が通常状態、第1リプレイタイム状態、第2リプレイタイム状態、または第3リプレイタイム状態のいずれかである場合には、図9に示すように、各打順ベルに対して正解打順が1種類であるのに対し、遊技状態がボーナス成立状態である場合には、図10に示すように、各打順ベルに対して正解打順が4種類となっている。すなわち遊技状態がボーナス成立状態とは異なる場合に打順ベルが当選した場合には1/6の確率で正解打順となるのに対し、遊技状態がボーナス成立状態である場合に打順ベルが当選した場合には2/3の確率で正解打順となることになる。
このため本実施形態では、遊技者が打順ベルの正解打順を把握できない状況においては、遊技状態がボーナス成立状態であるか否かによって打順ベルの当選時における小役25や小役26の入賞率が変化するため小役25や小役26の入賞の頻度によって遊技者がビッグボーナス(BB)の当選を察知することができるようになっている。
そして本実施形態では、図9に示すように、通常状態、第1リプレイタイム状態、第2リプレイタイム状態、または第3リプレイタイム状態において、打順ベル1〜打順ベル4のいずれかが当選した場合に、正解打順でストップボタンB1〜B3が押下されると、9枚小役である小役25が入賞するように押下検出位置に対する停止位置が設定されており、不正解打順でストップボタンB1〜B3が押下されると、10種類の3枚小役のいずれかが入賞する場合と、いずれの役も入賞しない場合(取りこぼし)とが存在するように押下検出位置に対する停止位置が設定されている。なお本実施形態において小役25が入賞する場合には、図11(A)に示すように第1リールR1の上段、第2リールR2の中段、および第3リールR3の下段からなる右下がり無効ラインにベル図柄「BL」によって構成されるベル揃いの図柄組合せ「BL・BL・BL」が表示された右下がりベル揃いの停止態様が出現するようになっている。
また本実施形態では、図9に示すように、通常状態、第1リプレイタイム状態、第2リプレイタイム状態、または第3リプレイタイム状態において、打順ベル5〜打順ベル12のいずれかが当選した場合に、正解打順でストップボタンB1〜B3が押下されると、2種類の9枚小役のうち小役26が入賞するように押下検出位置に対する停止位置が設定されており、不正解打順でストップボタンB1〜B3が押下されると、10種類の3枚小役のいずれかが入賞する場合と、いずれの役も入賞しない場合(取りこぼし)とが存在するように押下検出位置に対する停止位置が設定されている。なお本実施形態において小役26が入賞する場合には、図11(B)に示すように第1リールR1、第2リールR2、および第3リールR3のそれぞれの中段からなる有効ラインL1にベル図柄「BL」によって構成されるベル揃いの図柄組合せ「BL・BL・BL」が表示された中段ベル揃いの停止態様が出現するようになっている。
また本実施形態では、図10に示すように、ボーナス成立状態において、いずれかの打順ベルが当選した場合には、打順ベル1〜打順ベル4の当選時には正解打順において小役25が入賞し、打順ベル5〜打順ベル8の当選時には正解打順において小役26が入賞し、打順ベル9〜打順ベル12の当選時には正解打順において小役25が入賞する場合と小役26が入賞する場合とが存在するように押下検出位置に対する停止位置が設定されており、不正解打順でストップボタンB1〜B3が押下されると、10種類の3枚小役のいずれかが入賞する場合と、いずれの役も入賞しない場合(取りこぼし)とが存在するように押下検出位置に対する停止位置が設定されている。
なお本実施形態では、いずれの遊技状態においても打順ベルの当選時において役の取りこぼしが発生する場合には有効ライン上に3種類のRT変動ブランク(RT変動ブランク1、RT変動ブランク2、RT変動ブランク3)のいずれかを示す図柄組合せが表示されるようになっている。
また本実施形態では、打順リプレイ1〜打順リプレイ12のいずれかが当選した場合に参照される停止制御テーブルでは、図12に示すように、それぞれの打順リプレイに対して正解打順が設定されており、正解打順と異なる押下順序は不正解打順として扱われる。
そして本実施形態では、図12に示すように、打順リプレイ1〜打順リプレイ6のいずれかが当選した場合に、正解打順でストップボタンB1〜B3が押下されると、リプレイ5が入賞するように押下検出位置に対する停止位置が設定されており、不正解打順でストップボタンB1〜B3が押下されると、リプレイ1が入賞するように押下検出位置に対する停止位置が設定されている。なお本実施形態においてリプレイ1が入賞する場合には、図13(A)に示すように、第1リールR1、第2リールR2、および第3リールR3のそれぞれの中段からなる有効ラインL1にリプレイ図柄A「RPA」やリプレイ図柄B「RPB」によって構成されるリプレイ揃いの図柄組合せ「RPA(RPB)・RPA・RPA」が表示された中段リプレイ揃いの停止態様が出現するようになっている。
また本実施形態では、図12に示すように、打順リプレイ7〜打順リプレイ12のいずれかが当選した場合に、正解打順でストップボタンB1〜B3が押下されると、リプレイ6が入賞するように押下検出位置に対する停止位置が設定されており、不正解打順でストップボタンB1〜B3が押下されると、リプレイ1が入賞するように押下検出位置に対する停止位置が設定されている。なお本実施形態においてリプレイ6が入賞する場合には、図13(B)に示すように、第1リールR1の下段、第2リールR2の中段、および第3リールR3の上段からなる右上がり無効ラインにリプレイ図柄A「RPA」やリプレイ図柄B「RPB」によって構成されるリプレイ揃いの図柄組合せ「RPA(RPB)・RPA・RPA」が表示された右上がりリプレイ揃いの停止態様が出現するようになっている。
また本実施形態では、チャンス役が当選した場合に参照される停止制御テーブルでは、小役27が小役1〜小役16に優先して入賞し、停止操作の態様に関わらずに小役27が入賞するように押下検出位置に対する停止位置が設定されている。
また本実施形態では、チェリーが当選した場合に参照される停止制御テーブルでは、小役28が小役1〜小役16に優先して入賞し、小役28を入賞させることができない場合に、小役1〜小役16のいずれかが入賞するように押下検出位置に対する停止位置が設定されている。
また本実施形態では、共通ベルが当選した場合に参照される停止制御テーブルでは、停止操作の態様に関わらずに小役26が入賞するように押下検出位置に対する停止位置が設定されている。
また本実施形態では、リール制御手段130が、内部抽選の結果に関わらずに、第1リールR1においてチェリー図柄「CH」(特定図柄の一例)が有効ラインL1に表示されないように第1リールR1の停止位置を決定しているとともに、第1リールR1〜第3リールR3のそれぞれにおいてV図柄「V」(特定図柄の一例)が有効ラインL1に表示されないように第1リールR1〜第3リールR3の停止位置を決定するようにしている。
照明制御手段135は、第1リールR1〜第3リールR3のそれぞれの内周面側に配設されたバックライトユニットLUの制御を行って各リールの停止時における図柄の表示位置の照明に関する制御を行っている。特に本実施形態では、照明制御手段135は、遊技中において各リールの表示位置を内周面側から照明する光源を一定の光量で常時点灯した状態に制御しているが、所定条件下で特定の表示位置を照明する光源の照明態様を変化させて当該表示位置に停止表示されている図柄を強調する制御を行う。
具体的に説明すると、照明制御手段135は、内部抽選でチャンス役が当選した場合に、第1リールR1〜第3リールR3のそれぞれにおいて、各リールが停止した際に有効ラインL1を構成しない表示位置にV図柄「V」が表示されたことに基づいて、V図柄「V」が表示されたリールに対応するストップスイッチ240の作動が終了した時点(ストップボタンに対する停止操作が解除された時点)においてV図柄「V」が表示されている表示位置が点滅するように照明態様を変化させる制御を行う。なお本実施形態では、いずれかのリールが停止した際に有効ラインL1を構成しない表示位置にV図柄「V」が表示されなかった場合には、既に停止しているリールにおいてV図柄「V」を表示している表示位置の照明態様が変化していても、その表示位置の照明態様を直近で停止したリールに対応するストップスイッチ240の作動が終了した時点(ストップボタンに対する停止操作が解除された時点)において元に戻し、その後に停止するリールについてはV図柄「V」が有効ラインL1を構成しない表示位置に表示されても当該表示位置の照明態様は変化させないようにしている。すなわち本実施形態では、内部抽選でチャンス役が当選した場合には、第1リールR1〜第3リールR3のそれぞれにおいて有効ラインL1を構成しない表示位置にV図柄「V」が表示されている場合に、その表示位置の照明態様を点滅しているように変化させ、停止しても有効ラインL1を構成しない表示位置にV図柄「V」が表示されていないリールが存在している状況では全てのリールにおいていずれの表示位置も点滅していることがないようにバックライトユニットLUが制御される。
また照明制御手段135は、内部抽選でチェリーが当選した場合にも表示位置の照明態様を変化させる制御を行っており、この場合には、第1リールR1が停止した際に有効ラインL1を構成しない表示位置にチェリー図柄「CH」が表示されたことに基づいて、第1リールR1〜第3リールR3のうち最後に停止するリールに対応するストップスイッチ240の作動が終了した時点(ストップボタンに対する停止操作が解除された時点)においてチェリー図柄「CH」が表示されている表示位置が点滅するように照明態様を変化させる制御を行う。
入賞判定手段140は、第1リールR1〜第3リールR3の停止態様に基づいて、役が入賞したか否かを判定する入賞判定処理を行う。具体的には、記憶手段190の入賞判定テーブル記憶手段194に記憶されている入賞判定テーブルを参照しながら、第1リールR1〜第3リールR3の全てが停止した時点で有効ライン上に表示されている図柄組合せが、予め定められた役の入賞の形態であるか否かなどを判定する。そして、各リールが停止した状態における有効ライン上に表示された図柄組合せによって、図14〜図18に示すように、ビッグボーナス(BB)、リプレイ1〜リプレイ6、小役1〜小役28の入賞の有無やRT変動ブランクの表示の有無が判定できるように入賞判定テーブルが用意されている。
そして本実施形態の遊技機では、入賞判定手段140の判定結果に基づいて、役が入賞した場合に入賞時処理が実行される。入賞時処理としては、例えば、小役が入賞した場合には払出制御手段150によってメダルの払出制御処理が行われ、リプレイが入賞した場合にはリプレイ処理手段160によってリプレイ処理が行われ、ボーナスが入賞した場合には遊技状態移行制御手段170によって遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理が行われる。また本実施形態では、リプレイの入賞時に入賞したリプレイが遊技状態の移行に関わる場合があり、その場合にも遊技状態移行制御手段170によって遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理が行われ、さらに役が入賞してはいないが、RT変動ブランクが有効ライン上に表示されている場合にも、遊技状態移行制御手段170によって遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理が行われる。
払出制御手段150は、遊技結果に応じたメダルの払い出しに関する払出制御処理を行う。具体的には、小役が入賞した場合に、役毎に予め定められている配当に基づいて遊技におけるメダルの払出数を決定し、決定された払出数に相当するメダルを、ホッパーユニット320(払出装置)に払い出させる制御を行う。
ホッパーユニット320は、払出制御手段150によって指示された払出数のメダルを払い出す動作を行う。ホッパーユニット320には、メダルを1枚払い出す毎に作動する払出メダル検出スイッチ325が備えられており、払出制御手段150は、払出メダル検出スイッチ325からの入力信号に基づいてホッパーユニット320から実際に払い出されたメダルの数を管理することができるように構成されている。
なおメダルのクレジット(内部貯留)が許可されている場合には、ホッパーユニット320によって実際にメダルの払い出しを行う代わりに、記憶手段190のクレジット記憶領域(図示省略)に記憶されているクレジット数(クレジットされたメダルの数)に対して払出数を加算するクレジット加算処理を行って仮想的にメダルを払い出す処理を行う。
リプレイ処理手段160は、リプレイが入賞した場合に、次回の遊技に関して遊技者の所有するメダルの投入を要さずに前回の遊技と同じ準備状態に設定するリプレイ処理(再遊技処理)を行う。すなわち本実施形態の遊技機では、リプレイが入賞した場合には、前回の遊技と同じ枚数分のメダルを遊技者の手持ちのメダル(クレジットメダルを含む)を使わずに自動的に投入する自動投入処理が行われ、前回の遊技と同じ有効ラインを設定した状態で次回のスタートレバーSLに対する遊技開始操作を待機する。
遊技状態移行制御手段170は、図19に示すように、通常状態、第1リプレイタイム状態、第2リプレイタイム状態、第3リプレイタイム状態、ボーナス成立状態、およびボーナス状態の間で遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理を行う。遊技状態の移行条件は、1の条件が定められていてもよいし、複数の条件が定められていてもよい。複数の条件が定められている場合には、複数の予め定められた条件のうち1の条件が成立したこと、あるいは複数の予め定められた条件の全てが成立したことに基づいて、遊技状態を別の遊技状態へ移行させることができる。
通常状態は、複数種類の遊技状態の中で初期状態に相当する遊技状態で、通常状態からは第1リプレイタイム状態またはボーナス成立状態への移行が可能となっている。具体的には、通常状態においてRT変動ブランクを示す図柄組合せが有効ライン上に表示された場合には第1リプレイタイム状態へ移行し、通常状態においてビッグボーナス(BB)に当選した場合にはボーナス成立状態へ移行する。また通常状態では、図4および図5に示す内部抽選テーブルA〜内部抽選テーブルFのうち、リプレイの当選確率が約1/7.3に設定されている内部抽選テーブルAを参照した内部抽選が行われる。
第1リプレイタイム状態は、RT変動ブランクを示す図柄組合せが有効ライン上に表示されたことを契機として移行する遊技状態で、第1リプレイタイム状態からは第2リプレイタイム状態またはボーナス成立状態への移行が可能となっている。具体的には、第1リプレイタイム状態においてリプレイ5が入賞した場合には第2リプレイタイム状態へ移行し、第1リプレイタイム状態においてビッグボーナス(BB)が当選した場合にはボーナス成立状態へ移行する。また第1リプレイタイム状態では、図4および図5に示す内部抽選テーブルA〜内部抽選テーブルFのうち、打順リプレイ1〜打順リプレイ6が抽選対象となっており、リプレイの当選確率が約1/7.3に設定されている内部抽選テーブルBを参照した内部抽選が行われる。
第2リプレイタイム状態は、リプレイ5が入賞したことを契機として移行する遊技状態で、第2リプレイタイム状態からは第3リプレイタイム状態、第1リプレイタイム状態、またはボーナス成立状態への移行が可能となっている。具体的には、第2リプレイタイム状態においてリプレイ6が入賞した場合には第3リプレイタイム状態へ移行し、第2リプレイタイム状態においてRT変動ブランクを示す図柄組合せが有効ライン上に表示された場合には第1リプレイタイム状態へ移行し、第2リプレイタイム状態においてビッグボーナス(BB)が当選した場合にはボーナス成立状態へ移行する。また第2リプレイタイム状態では、図4および図5に示す内部抽選テーブルA〜内部抽選テーブルFのうち、打順リプレイ7〜打順リプレイ12が抽選対象となっており、リプレイの当選確率が約1/2に設定されている内部抽選テーブルCを参照した内部抽選が行われる。
第3リプレイタイム状態は、リプレイ6が入賞したことを契機として移行する遊技状態で、第3リプレイタイム状態からは第1リプレイタイム状態またはボーナス成立状態への移行が可能となっている。具体的には、第3リプレイタイム状態においてRT変動ブランクを示す図柄組合せが有効ライン上に表示された場合には第1リプレイタイム状態へ移行し、第3リプレイタイム状態においてビッグボーナス(BB)に当選した場合にはボーナス成立状態へ移行する。また第3リプレイタイム状態では、図4および図5に示す内部抽選テーブルA〜内部抽選テーブルFのうち、打順リプレイが抽選対象になっておらず、リプレイの当選確率が約1/2に設定されている内部抽選テーブルDを参照した内部抽選が行われる。
ボーナス成立状態は、内部抽選でビッグボーナス(BB)に当選したことを契機として移行する遊技状態である。ボーナス成立状態では、図4および図5に示す内部抽選テーブルA〜内部抽選テーブルFのうち、打順リプレイ1〜打順リプレイ12が抽選対象となっており、リプレイの当選確率が約1/3に設定され、かつビッグボーナス(BB)が抽選対象から除外された内部抽選テーブルEを参照した内部抽選が行われる。
またボーナス成立状態では、ビッグボーナス(BB)が入賞するまでビッグボーナス(BB)に対応する抽選フラグが当選状態に維持され、ビッグボーナス(BB)の入賞形態を示す図柄組合せが有効ライン上に表示されると、遊技状態移行制御手段170は、ビッグボーナス(BB)の入賞に基づいて遊技状態をボーナス成立状態からボーナス状態へ移行させる。なおボーナス成立状態では、RT変動ブランクを示す図柄組合せが有効ライン上に表示されたり、リプレイ5やリプレイ6が入賞したりしても遊技状態が移行することはなく、ビッグボーナス(BB)が入賞するまでボーナス成立状態に滞在するようになっている。
ボーナス状態は、ボーナス成立状態においてビッグボーナス(BB)の入賞形態を示す図柄組合せが有効ライン上に表示されたことを契機として移行する遊技状態である。ボーナス状態では、図4および図5に示す内部抽選テーブルA〜内部抽選テーブルFのうち、ビッグボーナス(BB)およびリプレイが内部抽選の対象から除外され、かつ小役の当選確率が内部抽選テーブルA〜内部抽選テーブルEよりも高く設定された内部抽選テーブルFを参照した内部抽選が行われる。すなわちボーナス状態では、他の遊技状態よりも小役が頻繁に当選するようになっている点で、他の遊技状態よりも遊技者に有利な遊技状態となっている。
またボーナス状態では、ボーナス遊技によって払い出されたメダルの合計数により終了条件が成立したか否かを判断し、予め定められた終了予定払出数(例えば、300枚)を超えるメダルが払い出されると、遊技状態移行制御手段170は、ボーナス状態を終了させて、遊技状態を通常状態へ復帰させる。
なお本実施形態では、ボーナス状態の終了時に通常状態に移行するように構成したが、小役1〜小役24の入賞時にも通常状態へ移行するようにしてもよい。このようにすれば、第1リプレイタイム状態、第2リプレイタイム状態、第3リプレイタイム状態からも通常状態への移行経路を設定することができる。このため、リプレイの当選確率が高い第2リプレイタイム状態または第3リプレイタイム状態のいずれかに滞在している遊技において、打順ベルの当選時に不正解打順に沿って停止操作が行われた場合には、リプレイの当選確率が低い通常状態または第1リプレイタイム状態のいずれかに必ず移行させるようにすることができる。
AT制御手段175(特典付与手段)は、図20に示すように、非AT状態、AT準備状態、AT状態、およびAT終了待機状態を含む複数種類の演出状態の間で演出状態を変化させており、所定条件下で演出状態をAT状態(アシストタイム状態:特別演出状態)に設定し、AT終了判定カウンタ195の記憶値に基づいてAT状態の終了条件の成否を判定して、AT状態の終了条件の成立に伴いAT状態を終了させる制御を行う。本実施形態では、AT準備状態やAT状態に滞在している遊技では、演出制御手段180によって、打順ベルの当選時に正解打順を報知することにより9枚小役(小役25または小役26)の入賞を補助する入賞補助演出が行われ、非AT状態に滞在している遊技よりもメダルが獲得しやすいアシストタイム遊技を行うことができるという特典を付与するようになっている。
そしてAT制御手段175は、非AT状態において、内部抽選でチャンス役、チェリー、ビッグボーナス(BB)のいずれかが当選したことに基づいてAT抽選(特典を付与するか否かを決定することの一例)を行う。AT抽選では、0〜32767までの32768個の乱数値のいずれかを取得して、取得した乱数値をメイン抽選テーブル記憶手段191に記憶されているAT抽選テーブルと比較して、比較結果に応じてAT抽選に当選したか否かを判定する。AT抽選テーブルでは、0〜32767までの32768個の乱数値のそれぞれに対して、当選あるいはハズレのいずれかが対応づけられており、AT抽選で取得した乱数値がAT抽選テーブルにおいて当選に対応づけられている場合に、AT抽選に当選したと判定される。また本実施形態では、複数種類のAT抽選テーブルから内部抽選での当選態様に応じたAT抽選テーブルが選択されるようになっており、AT抽選での当選確率は、「チェリー<ビッグボーナス(BB)<チャンス役」の順序で高くなるように設定されている。
そしてAT制御手段175は、AT抽選に当選した場合に、演出状態をAT準備状態に移行させ、AT準備状態では、演出制御手段180によって、遊技状態を第3リプレイタイム状態へ導くように入賞補助演出が実行される。
例えば、AT抽選の当選時において第1リプレイタイム状態(非AT状態において最も滞在している可能性の高い遊技状態)に滞在している場合には、打順リプレイ1〜打順リプレイ6の当選時にリプレイ5を入賞させることができるように、正解打順を報知する入賞補助演出を実行して遊技状態を第2リプレイタイム状態に誘導し、第2リプレイタイム状態では打順リプレイ7〜打順リプレイ12の当選時にリプレイ6を入賞させることができるように、正解打順を報知する入賞補助演出を実行して遊技状態を第3リプレイタイム状態に誘導する。
そしてAT制御手段175は、AT準備状態に設定されている場合に遊技状態が第3リプレイタイム状態に移行したことに基づいて、演出状態をAT準備状態からAT状態へ移行させる。なおAT準備状態からAT状態への移行は、AT準備状態に設定されている場合に遊技状態が第2リプレイタイム状態に移行したことに基づいて行われるようにしてもよいし、AT準備状態に設定されている場合に打順リプレイ1〜打順リプレイ6のいずれかが当選したことに基づいて、当該遊技の終了時にAT状態へ移行させるようにしてもよいし、AT準備状態に設定されている場合に打順リプレイ7〜打順リプレイ12のいずれかが当選したことに基づいて、当該遊技の終了時にAT状態へ移行させるようにしてもよい。
またAT制御手段175は、AT抽選に当選したことに基づいて、AT状態の終了条件となる遊技回数である50回に相当する値「50」を、AT終了判定カウンタ195に設定し、AT状態では、1回の遊技が行われる毎に、例えば、スタートレバーSLが押下されたことを契機として、AT終了判定カウンタ195の記憶値から1回分の遊技に相当する一定値「1」を減算するデクリメント更新を行う。
そしてAT制御手段175は、AT終了判定カウンタ195の記憶値がしきい値「0」に達すると、AT状態の終了条件が成立したと判断され、AT制御手段175は、演出状態をAT終了待機状態に設定し、AT終了待機状態では演出制御手段180による打順ベルの当選時の入賞補助演出が行われなくなるため、AT終了待機状態においてRT変動ブランクの表示によって遊技状態が第1リプレイタイム状態に転落したことに基づいて、演出状態を非AT状態に復帰させる。なお非AT状態への復帰条件は、打順ベルの当選時に不正解打順で停止操作が行われたこととしてもよい。
またAT制御手段175は、AT準備状態とAT状態とにおいて、内部抽選で得られた小役の当選態様が、チャンス役、またはチェリーであった場合に、内部抽選での役の当選態様に応じてAT終了判定カウンタ195の記憶値に所与の加算値を上乗せするか否かを決定する上乗せ抽選(特典を付与するか否かを決定することの一例)を行う。すなわち本実施形態では、上乗せ抽選に当選すると、AT終了判定カウンタ195の記憶値に加算値が上乗せされてAT状態の終了時期が延長されるという特典が付与されるようになっている。
上乗せ抽選では、0〜32767までの32768個の乱数値のいずれかを取得して、取得した乱数値をメイン抽選テーブル記憶手段191に記憶されている上乗せ抽選テーブルと比較して、比較結果に応じて上乗せ抽選に当選したか否かを判定する。上乗せ抽選テーブルでは、0〜32767までの32768個の乱数値のそれぞれに対して、当選あるいはハズレのいずれかが対応づけられており、上乗せ抽選で取得した乱数値が上乗せ抽選テーブルにおいて当選に対応づけられている場合に、上乗せ抽選に当選したと判定される。また本実施形態では、複数種類の上乗せ抽選テーブルから内部抽選での役の当選態様に応じた上乗せ抽選テーブルが選択されるようになっており、上乗せ抽選の当選確率が「チェリー<チャンス役」の順序で高くなり、当選態様がチャンス役である場合に選択される上乗せ抽選テーブルでは必ず当選するようになっている。また上乗せ抽選に当選した際の加算値は、「チェリー<チャンス役」の順序で大きな加算値が選ばれるようになっている。なお内部抽選での役の当選態様と上乗せ抽選の当選確率の関係や、内部抽選での役の当選態様と上乗せ抽選に当選した際の加算値の関係は、前述したものに限られず、任意に定めることができる。
演出制御手段180は、演出データ記憶手段196に記憶されている演出データに基づいて、表示装置330(演出装置の一例)を用いて行う表示演出や音響装置340(演出装置の一例)を用いて行う音響演出に関する制御を行う。例えば、メダルの投入やベットボタンB0、スタートレバーSL、ストップボタンB1〜B3に対する操作、遊技状態の変動などの遊技イベントの発生に応じてランプやLEDを点灯あるいは点滅させたり、液晶ディスプレイLCDの表示内容を変化させたり、スピーカから音を出力させたりすることにより、遊技の進行状況に応じて、遊技を盛り上げたり、遊技を補助するための演出の実行制御を行う。遊技において実行される演出の内容は、サブ抽選テーブル記憶手段197に記憶されている演出抽選テーブルを、遊技状態、演出状態、内部抽選の結果等に応じて参照して決定される。
そして本実施形態では、演出制御手段180が、内部抽選でチャンス役が当選した場合において、V図柄「V」が表示され得ることを示唆する演出を実行させる制御を行う。例えば、演出画像において「Vを狙え!」などのメッセージ表示を含む演出画像を液晶ディスプレイLCDに表示させることなどにより実現することができる。
また演出制御手段180は、内部抽選でチェリーが当選した場合において、チェリー図柄「CH」が表示され得ることを示唆する演出を実行させる制御も行う。例えば、チェリー図柄「CH」を示す表示物を含む演出画像を液晶ディスプレイLCDに表示させることなどにより実現することができる。なおリールの外周面に配列された図柄を示す表示物を含む画像を液晶ディスプレイLCDに表示する場合には、第1リールR1〜第3リールR3の全てが停止した状況では液晶ディスプレイLCDに表示させる演出画像において当該図柄を示す表示物を表示しないようにして当該図柄を示す表示物を遊技者に視認できないようにすることが望ましい。
なお本実施形態では、内部抽選でチャンス役が当選した場合と、内部抽選でチェリーが当選した場合とにおいて異なる演出を行うようにしたが、これらの抽選結果を得た場合に共通の演出を行うようにしてもよい。例えば、内部抽選の結果がチェリーまたはチャンス役のいずれかの当選である場合に「CHANCE!」とのメッセージ表示を含む演出画像を液晶ディスプレイLCDに表示させることによってV図柄「V」またはチェリー図柄「CH」のいずれかが表示され得ることを示唆するようにしてもよい。
本実施形態の機能ブロック構成は、コンピュータシステム(ゲームシステムを含む)に関しても適用することができる。これらのシステムでは、本実施形態の遊技制御手段100としてコンピュータを機能させるプログラムを、CD、DVD等の情報記憶媒体あるいはインターネット上のWebサーバからネットワークを介してダウンロードすることによって、その機能を実現することができる。また上記コンピュータシステムでは、メダル投入スイッチ210、ベットスイッチ220、スタートスイッチ230、ストップスイッチ240等は、キーボードやポインティングデバイス(マウス等)、あるいはコントローラなどの操作手段に対してそれらの機能を仮想的に割り当てることにより実現することができる。また上記コンピュータシステムでは、リールユニット310、ホッパーユニット320などは必須の構成要件ではなく、これらの装置ユニットは、ディスプレイ(表示装置330)に表示出力される画像の制御によってそれらの機能を仮想的に実現することができる。
2.本実施形態の手法
本実施の形態では、第1リールR1〜第3リールR3のそれぞれの外周面に配列されているV図柄「V」が各リールにおいていずれの役の入賞形態を示す図柄組合せにも割り当てられておらず、内部抽選でチャンス役が当選した遊技で回転中のリールを停止させた際に有効ラインL1を構成しない表示位置にV図柄「V」が表示されたことに基づいて、V図柄「V」が表示された表示位置の照明態様を変化させる手法を採用している。
具体的に説明すると、内部抽選でチャンス役が当選した遊技において、図21(A)に示すように、第1リールR1〜第3リールR3が全て回転している状況において、ストップボタンB1が押下され、小役27の入賞形態を構成するベル図柄「BL」が有効ラインL1に表示されるように第1リールR1が停止した場合に、図21(B)に示すように、第1リールR1の上段の表示位置(左上段)にV図柄「V」が表示されていると、ストップボタンB1の押下が解除されてストップボタンB1に対応するストップスイッチ240の作動が終了したこと(オンからオフになったこと)を契機として、第1リールR1の上段の表示位置に対応する光源(上段バックライトBL1)を点滅させることによって当該表示位置の照明態様を変化させる。
なお本実施の形態では、内部抽選でチャンス役が当選したことに基づいて、例えば、第1リールR1〜第3リールR3が全て回転している状況においてV図柄「V」を狙うべきことを遊技者に指示する演出画像が液晶ディスプレイLCDに表示される演出が実行されるようになっており、この演出によってリールの停止時にV図柄「V」が表示され得ることが示唆されるようになっている。このため、停止操作を行うに際してV図柄「V」を狙うことを遊技者に意識させることができるようになり、実際にV図柄「V」が表示されて表示位置の照明態様が変化した際の演出効果を高めることができる。
次に、ストップボタンB2が押下され、小役27の入賞形態を構成するリプレイ図柄A「RPA」が有効ラインL1に表示されるように第2リールR2が停止した場合に、図21(C)に示すように、第2リールR2の下段の表示位置(中下段)にV図柄「V」が表示されているとすると、ストップボタンB2の押下が解除されてストップボタンB2に対応するストップスイッチ240の作動が終了したこと(オンからオフになったこと)を契機として、第2リールR2の下段の表示位置に対応する光源(下段バックライトBL3)を点滅させることによって当該表示位置の照明態様を変化させる。このとき第1リールR1の上段の表示位置が点滅している状況は保持される。
最後に、ストップボタンB3が押下され、小役27の入賞形態を構成するリプレイ図柄A「RPA」が有効ラインL1に表示されるように第3リールR3が停止した場合に、図21(D)に示すように、第3リールR3の上段の表示位置(右上段)にV図柄「V」が表示されているとすると、ストップボタンB3の押下が解除されてストップボタンB3に対応するストップスイッチ240の作動が終了したこと(オンからオフになったこと)を契機として、第3リールR3の上段の表示位置に対応する光源(上段バックライトBL1)を点滅させることによって当該表示位置の照明態様を変化させる。このとき第1リールR1の上段の表示位置および第2リールR2の下段の表示位置が点滅されている状況も保持されていることによって、各リールにおいてV図柄「V」が表示されている表示位置が点滅している状況となる。
そして本実施の形態では、内部抽選でチャンス役の当選とは異なる抽選結果が得られた場合に有効ラインL1を構成しない表示位置にV図柄「V」が表示されても、当該表示位置の照明態様を変化させる制御は行われない。また本実施の形態では、内部抽選の結果に関わらずに、第1リールR1〜第3リールR3のそれぞれにおいてV図柄「V」が有効ラインL1に表示されないように第1リールR1〜第3リールR3の停止位置を決定するようにしている。
このように本実施の形態では、内部抽選でチャンス役が当選した場合に、第1リールR1〜第3リールR3のそれぞれにおいて、いずれの役の入賞形態も構成しないV図柄「V」が有効ラインL1を構成しない表示位置において表示されていることを条件に当該表示位置の照明態様を変化させるようにしている。このため、本実施の形態によれば、V図柄「V」が表示されている場合に照明態様が変化している表示位置が有効ラインL1ではないことが明らかとなるようにしているため、有効ライン上の表示位置を誤認するような事態を回避して、遊技者が遊技の結果を誤認することを防ぐことができる。
なお本実施の形態では、チャンス役が当選した遊技において、V図柄「V」が有効ラインL1を構成しない表示位置に表示されていないリールが存在している状況では、V図柄「V」が表示されている表示位置を点滅させる制御を行わないようにしている。このため、最初に停止するリールにおいて有効ラインL1を構成しない表示位置にV図柄「V」が表示されなかった場合には、当該遊技において、その後に停止するリールにおいて有効ラインL1を構成しない表示位置にV図柄「V」が表示されても当該表示位置の照明態様を従前のまま維持し、図21(E)や図21(F)に示すように、既に停止しているリールにおいてV図柄「V」が表示されていることに基づいて点滅している表示位置が存在している場合に、新たに停止するリールにおいて有効ラインL1を構成しない表示位置にV図柄「V」が表示されなかった場合には、既に停止しているリールにおいて点滅している表示位置の照明態様を他の表示位置と同様の照明態様に戻すようにしている。このようにすることで、全てのリールにおいてV図柄「V」を狙って停止操作を行うことについての動機付けを与えることができる。
ただし、図21(B)や図21(C)に示すように、既に停止しているリールにおいてV図柄「V」が表示されていることに基づいて点滅している表示位置が存在している場合に、図21(E)や図21(F)に示すように、新たに停止するリールにおいて有効ラインL1を構成しない表示位置にV図柄「V」が表示されなかった場合であっても、既にV図柄「V」が表示されて照明態様が変化している表示位置については、照明態様が変化した状態を保持するようにしてもよい。
なお図21(E)に示す例では、V図柄「V」が表示されなかった時点で、既に停止している第1リールR1において点滅している表示位置の照明態様を他の表示位置と同様の照明態様に戻すようにしたが、最後に停止するリールに対応する停止操作に関連づけて照明態様を戻すようにしてもよく、例えば、最後に押下されたストップボタンB3に対応するストップスイッチ240の作動が終了した時点(オンからオフになった時点)で照明態様を戻すようにしてもよい。
また本実施の形態では、第1リールR1〜第3リールR3のそれぞれの外周面に配列されているチェリー図柄「CH」が第1リールR1においていずれの役の入賞形態を示す図柄組合せにも割り当てられておらず、内部抽選でチェリーが当選した遊技で回転中の第1リールR1を停止させた際に有効ラインL1を構成しない表示位置にチェリー図柄「CH」が表示されたことに基づいて、チェリー図柄「CH」が表示された表示位置の照明態様を変化させる手法を採用している。
具体的に説明すると、内部抽選でチェリーが当選した遊技において、図22(A)に示すように、第1リールR1〜第3リールR3が全て回転している状況において、ストップボタンB1が押下され、小役28の入賞形態を構成するBAR図柄「BAR」が有効ラインL1に表示されるように第1リールR1が停止した場合に、図22(B)に示すように、第1リールR1の下段の表示位置(左下段)にチェリー図柄「CH」が表示される。そして本実施の形態では、チェリー当選時において、第1リールR1ではいずれの役の入賞形態も構成しないチェリー図柄「CH」が表示されるように第1リールR1が停止しても、第1リールR1の停止時点では、表示位置の照明態様を変化させる制御は行われない。
なお本実施の形態では、内部抽選でチェリーが当選したことに基づいて、例えば、第1リールR1〜第3リールR3が全て回転している状況においてチェリー図柄「CH」を示す表示物を含む演出画像が液晶ディスプレイLCDに表示される演出が実行されるようになっており、この演出によってリールの停止時にチェリー図柄「CH」が表示され得ることが示唆されるようになっている。このため、停止操作を行うに際してチェリー図柄「CH」を狙うことを遊技者に意識させることができるようになり、後述するように実際にチェリー図柄「CH」が表示されて表示位置の照明態様が変化した際の演出効果を高めることができる。
次に、ストップボタンB2が押下され、図22(C)に示すように、小役28の入賞形態を構成するベル図柄「BL」が有効ラインL1に表示されるように第2リールR2が停止した場合に、第2リールR2の停止時点でも、表示位置の照明態様を変化させる制御は行われない。
最後に、ストップボタンB3が押下され、図22(D)に示すように、小役28の入賞形態を構成するリプレイ図柄A「RPA」が有効ラインL1に表示されるように第3リールR3が停止すると、第1リールR1において有効ラインL1を構成しない下段の表示位置にチェリー図柄「CH」が表示されていることに基づいて、最後に停止操作が行われたストップボタンB3の押下が解除されてストップボタンB3に対応するストップスイッチ240の作動が終了したこと(オンからオフになったこと)を契機として、第1リールR1の下段の表示位置に対応する光源(下段バックライトBL3)を点滅させることによって当該表示位置の照明態様を変化させる。
なお図22に示す例では第1リールR1が最初に停止し、第3リールR3が最後に停止するように停止操作が行われた場合について説明したが、チェリーの当選時においてはストップボタンB1〜B3のうち最後に行われたストップボタンの押下が解除されて当該ストップボタンに対応するストップスイッチ240の作動が終了したこと(オンからオフになったこと)を契機として第1リールR1においてチェリー図柄「CH」が表示されている有効ラインL1を構成しない表示位置の照明態様を変化させるようになっており、第1リールR1が最後に停止する場合には、ストップボタンB1の押下が解除されてストップボタンB1に対応するストップスイッチ240の作動が終了したこと(オンからオフになったこと)ことを契機として第1リールR1でチェリー図柄「CH」が表示されている有効ラインL1を構成しない表示位置の照明態様を変化させ、第2リールR2が最後に停止する場合には、ストップボタンB2の押下が解除されてストップボタンB2に対応するストップスイッチ240の作動が終了したこと(オンからオフになったこと)ことを契機として第1リールR1でチェリー図柄「CH」が表示されている有効ラインL1を構成しない表示位置の照明態様を変化させる。
なお本実施の形態では、チェリーが当選した遊技において、第2リールR2において有効ラインL1を構成しない下段の表示位置にチェリー図柄「CH」が表示される場合が存在するが、第2リールR2においては、チェリー図柄「CH」が小役1〜小役3、小役5、小役7、小役9、小役11、小役13、小役15、小役21、小役23の入賞形態を構成する図柄として定義されているため、第2リールR2の下段の表示位置にチェリー図柄「CH」が表示されていても当該表示位置の照明態様を変化させる制御は行われない。
そして本実施の形態では、内部抽選でチェリーの当選とは異なる抽選結果が得られた場合に第1リールR1において有効ラインL1を構成しない表示位置にチェリー図柄「CH」が表示されても、当該表示位置の照明態様を変化させる制御は行われない。また本実施の形態では、内部抽選の結果に関わらずに、第1リールR1においてチェリー図柄「CH」が有効ラインL1に表示されないように第1リールR1の停止位置を決定している。
このように本実施の形態では、内部抽選でチェリーが当選した場合に、第1リールR1において、いずれの役の入賞形態も構成しないチェリー図柄「CH」が有効ラインL1を構成しない表示位置において表示されていることを条件に当該表示位置の照明態様を変化させるようにしている。このため、本実施の形態によれば、チェリー図柄「CH」が表示されている場合に照明態様が変化している表示位置が有効ラインL1ではないことが明らかとなるようにしているため、有効ライン上の表示位置を誤認するような事態を回避して、遊技者が遊技の結果を誤認することを防ぐことができる。
また本実施の形態では、内部抽選でチャンス役やチェリーが当選した場合にAT抽選や上乗せ抽選によって特典を付与するか否かを決定し、これらの抽選に当選した場合にアシストタイム遊技を行う特典を付与したり、AT状態の終了時期を延長する特典を付与したりしている。このため、チャンス役の当選した遊技においてV図柄「V」が表示されている表示位置の照明態様が変化している場合やチェリーの当選した遊技においてチェリー図柄「CH」が表示されている表示位置の照明態様が変化している場合においてAT抽選や上乗せ抽選がなされていることを関連づけてV図柄「V」やチェリー図柄「CH」が表示されることについての期待感を遊技者に与えることができる。
3.変形例
本発明は、上記の実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能であり、以下に変形例を紹介する。なお、上記実施形態や、以下において変形例として説明する各種の手法は、本発明を実現する制御手法として適宜組み合わせて採用することができる。
上記実施形態では、内部抽選の結果に関わらずに、第1リールR1について有効ライン上にチェリー図柄「CH」が表示されないようにするとともに、第1リールR1〜第3リールR3についてV図柄「V」が有効ライン上に表示されないようにしていたが、例えば、いずれの役も入賞しない態様でリールが停止する場合に、これらの図柄が有効ライン上に表示される場合があってもよい。また例えば、ビッグボーナス(BB)が当選している遊技において内部抽選の結果がハズレ(不当選)である場合にビッグボーナス(BB)の当選を報知する停止態様として、図23(A)に示すように、第1リールR1の上段、第2リールR2の中段、第3リールR3の下段からなる右下がり無効ラインにBAR図柄「BAR」によって構成されるBAR揃いの図柄組合せが表示されるリーチ目1や、図23(B)に示すように、有効ライン上にV図柄「V」によって構成されるV揃いの図柄組合せが表示されるリーチ目2などを出現させるように停止位置を決定するようにしてもよい。これらの場合においては、図23(A)に示すリーチ目1では第1リールR1の有効ライン上の表示位置である中段にチェリー図柄「CH」が表示され、図23(B)に示すリーチ目2では各リールの有効ラインの表示位置である中段のそれぞれにV図柄「V」が表示されるようになっている。ただし、第1リールR1においてチェリー図柄「CH」が有効ライン上に表示されたり、第1リールR1〜第3リールR3の少なくとも1つ以上のリールにおいてV図柄「V」が表示されたりする場合であっても、チェリー図柄「CH」が表示されている表示位置やV図柄「V」が表示されている表示位置の照明態様について変化させないようにすることで、所定の遊技状況下で有効ラインを構成しない表示位置にチェリー図柄「CH」やV図柄「V」が表示された場合に当該表示位置の照明態様を変化させるようにすれば、遊技の結果を誤認させないようにする効果を発揮することができる。
また上記実施形態では、チャンス役の当選時において各リールの停止に対応してV図柄「V」が表示されている表示位置の照明態様を変更するようにしたが、全てのリールが停止している状況においてV図柄「V」が表示されている表示位置の照明態様を変更するようにしてもよい。
具体的に説明すると、内部抽選でチャンス役が当選した遊技において、図24(A)に示すように、第1リールR1〜第3リールR3が全て回転している状況において、ストップボタンB1が押下され、小役27の入賞形態を構成するベル図柄「BL」が有効ラインL1に表示されるように第1リールR1が停止した場合に、図24(B)に示すように、第1リールR1の上段の表示位置(右下段)にV図柄「V」が表示されても、第1リールR1の停止時点では、表示位置の照明態様を変化させる制御は行われない。
次に、ストップボタンB2が押下され、小役27の入賞形態を構成するリプレイ図柄A「PRA」が有効ラインL1に表示されるように第2リールR2が停止した場合に、図24(C)に示すように、第2リールR2の下段の表示位置(中下段)にV図柄「V」が表示されていても、第2リールR2の停止時点では、表示位置の照明態様を変化させる制御は行われない。
最後に、ストップボタンB3が押下され、図24(D)に示すように、小役27の入賞形態を構成するリプレイ図柄A「RPA」が有効ラインL1に表示されるように第3リールR3が停止すると、第1リールR1において有効ラインL1を構成しない上段の表示位置と、第2リールR2において有効ラインL1を構成しない下段の表示位置と、第3リールR3において有効ラインL1を構成しない上段の表示位置とに、それぞれV図柄「V」が表示されていることに基づいて、最後に停止操作が行われたストップボタンB3の押下が解除されてストップボタンB3に対応するストップスイッチ240の作動が終了したこと(オンからオフになったこと)を契機として、各リールにおいてV図柄「V」が表示されている表示位置に対応する光源を点滅させることによって当該表示位置の照明態様を変化させる。
なお図24に示す例では第1リールR1が最初に停止し、第3リールR3が最後に停止するように停止操作が行われた場合について説明したが、チャンス役の当選時においてストップボタンB1〜B3のうち最後に行われたストップボタンの押下が解除されて当該ストップボタンに対応するストップスイッチ240の作動が終了したこと(オンからオフになったこと)を契機として、V図柄「V」が表示されている有効ラインL1を構成しない表示位置の照明態様を変化させ、第1リールR1が最後に停止する場合には、ストップボタンB1の押下が解除されてストップボタンB1に対応するストップスイッチ240の作動が終了したこと(オンからオフになったこと)ことを契機として、V図柄「V」が表示されている有効ラインL1を構成しない表示位置の照明態様を変化させ、第2リールR2が最後に停止する場合には、ストップボタンB2の押下が解除されてストップボタンB2に対応するストップスイッチ240の作動が終了したこと(オンからオフになったこと)ことを契機として、V図柄「V」が表示されている有効ラインL1を構成しない表示位置の照明態様を変化させる。
また図24に示す例では、チャンス役が当選した遊技において、V図柄「V」が有効ラインL1を構成しない表示位置に表示されていないリールが存在している状況では、V図柄「V」が表示されている表示位置を点滅させる制御を行わないようにしている。このため、最初に停止するリールにおいて有効ラインL1を構成しない表示位置にV図柄「V」が表示されなかった場合には、当該遊技において、その後に停止するリールにおいて有効ラインL1を構成しない表示位置にV図柄「V」が表示されても当該表示位置の照明態様を従前のまま維持し、図24(B)や図24(C)に示すように、既に停止しているリールにおいてV図柄「V」が表示されていても、図24(E)や図24(F)に示すように、新たに停止するリールにおいて有効ラインL1を構成しない表示位置にV図柄「V」が表示されなかった場合には、V図柄「V」が表示されている表示位置を点滅させる制御が行われない。
ただし、全てのリールにおいて有効ラインL1を構成しない表示位置にV図柄「V」が表示されていることを条件に、V図柄「V」が表示されている表示位置の照明態様を変化させるのではなく、図24(E)や図24(F)に示すように、一部のリールのみにおいて、有効ラインL1を構成しない表示位置にV図柄「V」が表示されている場合であってもV図柄「V」が表示されている表示位置の照明態様を変化させるようにしてもよい。
また上記実施形態では、チェリーの当選時において全てのリールが停止している状況において第1リールR1についてチェリー図柄「CH」が表示されている表示位置の照明態様を変更するようにしたが、第1リールR1の停止に対応して全てのリールが停止することを待つことなくチェリー図柄「CH」が表示されている第1リールR1の表示位置の照明態様を変更するようにしてもよい。
具体的に説明すると、内部抽選でチェリーが当選した遊技において、図25(A)に示すように、第1リールR1〜第3リールR3が全て回転している状況において、ストップボタンB1が押下され、小役28の入賞形態を構成するBAR図柄「BAR」が有効ラインL1に表示されるように第1リールR1が停止した場合に、図25(B)に示すように、第1リールR1の下段の表示位置(左下段)にチェリー図柄「CH」が表示され、ストップボタンB1の押下が解除されてストップボタンB1に対応するストップスイッチ240の作動が終了したこと(オンからオフになったこと)を契機として、第1リールR1の下段の表示位置に対応する光源を点滅させることによって当該表示位置の照明態様を変化させる。その後は、ストップボタンB2が押下されて、図25(C)に示すように、第2リールR2がした状況や、ストップボタンB3が押下されて、図25(D)に示すように、第3リールR3がした状況においても、第1リールR1の下段の表示位置が点滅している状況は保持される。
なお図24に示す例では第1リールR1が最初に停止し、第3リールR3が最後に停止するように停止操作が行われた場合について説明したが、ストップボタンB1の押下が解除されて当該ストップボタンに対応するストップスイッチ240の作動が終了したこと(オンからオフになったこと)を契機として第1リールR1においてチェリー図柄「CH」が表示されている有効ラインL1を構成しない表示位置の照明態様を変化させるようになっていればよく、第1リールR1が2番目に停止する場合や第1リールR1が最後に停止する場合であっても、ストップボタンB1の押下が解除されてストップボタンB1に対応するストップスイッチ240の作動が終了したこと(オンからオフになったこと)ことを契機として第1リールR1でチェリー図柄「CH」が表示されている有効ラインL1を構成しない表示位置の照明態様を変化させるようにすればよい。
また図26(A)に示すように、互いに類似する図柄のうち一方の図柄であるチェリー図柄A「CHA」については、役の入賞形態を構成する図柄として定義されており、他方の図柄であるチェリー図柄B「CHB」については、いずれの役の入賞形態を構成しない図柄としても定義されていないような場合に、図26(B)に示すように、小役28の入賞時においてチェリー図柄A「CHA」が第1リールR1の有効ラインL1を構成しない表示位置に表示されていても当該表示位置の照明態様を変化させる制御は行われず、図26(C)に示すように、小役28の入賞時においてチェリー図柄B「CHB」が第1リールR1の有効ラインL1を構成しない表示位置に表示されている場合には当該表示位置の照明態様を変化させるようにしてもよい。
また上記実施形態では、表示位置の照明態様を変化させる一例として当該表示位置を照明する光源を点滅させる場合を例に取り説明をしたが、当該表示位置を照明する光源を消灯することなど、他の表示位置と区別できるように強調されていれば、任意の態様によって照明態様を変化させるようにしてもよい。例えば、V図柄「V」やチェリー図柄「CH」が表示された表示位置を照明する光源だけを消灯し、それ以外の表示位置を照明する光源については点灯したままとすることによって遊技者にV図柄「V」やチェリー図柄「CH」を印象づけるようにしてもよい。
また表示位置の照明態様が変化する内部抽選の結果が上記実施形態のように複数種類存在する場合には、チャンス役の当選時にはV図柄「V」が表示されている表示位置の光源が消灯し、チェリーの当選時にはチェリー図柄「CH」が表示されている表示位置の光源が点滅する等、異なる態様で表示位置の照明態様を変化させるようにしてもよい。
また上記実施形態では、表示位置の照明態様を変化させる契機としてストップボタンの押下が解除されてストップボタンのストップスイッチ240の作動が終了したこと(オンからオフに変化したこと)を採用したが、リールが停止したこと、入賞判定が行われたこと、入賞時処理が完了したこと等を契機として表示位置の照明態様を変化させるようにしてもよい。