JPH0541731U - 固形物と液体を接触させて処理する処理装置 - Google Patents

固形物と液体を接触させて処理する処理装置

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JPH0541731U
JPH0541731U JP10091891U JP10091891U JPH0541731U JP H0541731 U JPH0541731 U JP H0541731U JP 10091891 U JP10091891 U JP 10091891U JP 10091891 U JP10091891 U JP 10091891U JP H0541731 U JPH0541731 U JP H0541731U
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JP
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carry
guide cylinder
port
liquid
guide tube
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JP10091891U
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English (en)
Inventor
豊 高野尾
晴宣 越智
一興 瀧川
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Kaneka Corp
Original Assignee
Kaneka Corp
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Publication date
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 結晶性ポリマー、例えばポリエステルから成
形材料であるペレットを製造した後、これらにブロッキ
ング現象の発生防止処理等を連続的、且つ機械的に行え
ることを目的とする。 【構成】 両端を開口させ、軸心を水平方向に向けて下
部側に固形物が通過不能な開孔を多数、有する案内筒
(1) の一端開口を固形物の搬入口(2)、他端開口を固形
物の搬出口(3) とするとともに、この案内筒(1) 内部に
固形物を搬入口(2)から搬出口(3) に搬送する搬送手段
(10)を設け、更には案内筒(1) の一部の少なくとも開孔
を有する部分を貯液槽に貯えた液体中に浸漬させた構成
とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、結晶性ポリマー、例えばポリエステルから成形材料であるペレット を製造した後、これらにブロッキング現象の発生防止処理を後工程で施す場合等 に利用される固形物と液体を接触させて処理する処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、結晶性ポリマー、例えばポリエステルから成形材料であるペレットを製 造する場合、重縮合反応機での重縮合反応を終えた後、ダイスからストランド状 に押出して、これをペレット化させ、次に結晶化の促進を兼ねて乾燥させている 。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、このようにペレットの結晶化の促進を兼ねて乾燥工程を行う場合、 当然ながら機械的に強制乾燥させる手段を用いることができず、大きな空間と長 い時間を必要とする。こうしたことから、ストランド状にした結晶性ポリマーを ペレット化しただけで、製品にすることも考えられるが、この場合には結晶性ポ リマーの結晶化度が低くなって、例えば製品袋中でブロッキング現象が発生する ことが避けられない状況となる。こうしたブロッキング現象が発生しているペレ ットを成形用金型に用いた場合、キャビティへの充填不良が問題となるだけでな く、種々の面で問題となる。
【0004】 こうした従来の問題点に鑑みて、本考案者らは、ストランド状にした結晶性ポ リマーをペレット化する場合、問題のある結晶化の促進を兼ねて行う乾燥工程に 代えて、簡単に結晶化を促進させるには、ペレット化の工程途中、又はその前又 は後にどのような処理を施す必要があるという点について、種々の実験を重ねて 鋭意検討した。その結果、冷却した後、所要温度以上の下で加温処理すれば結晶 性ポリマーの結晶化が促進され、結晶化度が高くなって、ペレット化させた後に ブロッキング現象が発生しないことが判明した。
【0005】 こうした事実に基づき、こうした加温処理を連続的、且つ機械的に、しかも表 面積が大きくなって結晶化の促進がより顕著になるペレット化の後に、行える処 理装置の開発に着手した。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような経過に基づいて考案されたのが本考案に係る固形物と液体を接触さ せて処理する処理装置で、請求項1では、両端を開口させ、軸心を水平方向に向 けて少なくとも下部側に固形物が通過不能な開孔を多数、有する案内筒の一端開 口を固形物の搬入口、他端開口を固形物の搬出口とするとともに、この案内筒内 部に固形物を搬入口から搬出口に搬送する搬送手段を設け、更には案内筒の一部 の少なくとも開孔を有する部分を貯液槽に貯えた液体中に浸漬させて案内筒内部 と貯液槽間を開孔を通じて液体が自由に流動可能に構成した固形物と液体を接触 させて処理する処理装置を構成した。又、請求項2では、案内筒の全体が網状物 から形成され、その内周面に沿って搬入口から搬出口にスパイラル状のフィンが 形成されるとともに、案内筒の軸心にその軸心をほぼ一致させて内部に挿入され た回転作動手段に連結されて回転可能な回転軸の案内筒内部に挿入される部分の 周囲に放射状にスパイラル状のフィンに係合する係合翼を設けて、フィンと係合 翼の係合関係から案内筒が回転してこれに設けたフィンが搬送手段を構成するこ とを、又は請求項3では、案内筒の搬入口側に搬送手段、搬出口側に搬送手段を それぞれ一端側を内部にのぞませて設けることをそれぞれ例示した。
【0007】
【作用】
而して、こうした処理装置は、結晶性ポリマー、例えばポリエステルから成形 材料であるペレットを製造した後、これらの結晶化度を高めることによって、ブ ロッキング現象の発生防止処理を行う場合に用いるものである。このとき、固形 物はペレットで、これを装置の貯液槽となる温水槽に貯えた所要の温度に加温し た温水と、装置に設けた搬送手段による搬送途上、接触させることで、ペレット を構成する結晶性ポリマーの結晶化度を高めることができる。この場合、先ず搬 送手段を作動させて案内筒内部に搬入口側からペレットを搬入する。こうすると 、ペレットは搬送手段による搬送途上、案内筒の下部側に落込んだときに、この 下部側に滞留した温水と接触して、加温処理される。そして、案内筒の搬出口側 まで搬送されたペレットは、適宜、外部に搬出される。
【0008】
【実施例】
本考案に係る固形物と液体を接触させて処理する処理装置の詳細を更に添付の 図面に基づき説明する。
【0009】 図示した実施例では、結晶性ポリマー、例えばポリエステルから成形材料であ るペレットを製造した後、これらの結晶化度を高めることによって、ブロッキン グ現象の発生防止処理を行う場合について説明する。
【0010】 先ず、図中1はその全体が網目間の開孔が固形物であるペレットが通過不能な 大きさの網状物から形成されるとともに、両端を開口させ、軸心を水平方向に向 けて設けた案内筒である。そして、この案内筒1の図1中左側の一端開口を処理 前のペレットの搬入口2、同じく右側の他端開口を処理後のペレットの搬出口3 とするものである。又、この案内筒1の内周面には搬入口2から搬出口3にスパ イラル状のフィン4が設けられている。このフィン4も又、網状物から形成され ている。尚、図中5は案内筒1の両端部に嵌込んだ環状の形状保持部材である。 次に、6は案内筒1の軸心にその軸心をほぼ一致させて図1中右側の一端側が内 部に挿入された同じく左側の他端側が図示しない回転作動手段に連結されて回転 可能な回転軸である。尚、図中7は装置の機体8に設けた回転軸6の軸受である 。そして、この回転軸6の案内筒1内部に挿入される一端側の周囲には90°間 隔をあけて放射状に四枚、二対の係合翼9が立設されている。この係合翼9は、 案内筒1の内周面に設けたスパイラル状のフィン4に係合して、回転軸6を回転 させることで、フィン4と係合翼9の係合関係から案内筒1が回転してこれに設 けたフィン4が案内筒1内部のペレットをそれの搬入口2から搬出口3に搬送す る搬送手段10を構成するものである。更に、11は温水を貯えた貯液槽となる温水 槽で、案内筒1はその全体の下部側が図示したようにこの温水中に浸漬されて、 案内筒1内部と温水槽11間を案内筒1を網状物から形成したことで、その網目間 の開孔を通じて温水が自由に流動して、案内筒1内部のペレットが温水と接触で きるのである。尚、図中12は案内筒1の搬入口2側に一端側を内部にのぞませて 機体8に設けた搬入手段となる搬入ホッパー、13は案内筒1の搬出口3側に同じ く一端側を内部にのぞませて温水槽11に設けた搬出手段となる搬出シュートであ る。又、図中14は温水槽11の底部から立設させた取付部材15の上端に設けたガイ ドローラーで、案内筒1はこの上に回転可能に支持されている。更に、16は温水 を攪拌させる攪拌手段である。
【0011】 而して、こうした処理装置では、回転軸6を図示しない回転作動手段を作動さ せて回転させると、フィン4と係合翼9の係合関係から案内筒1が従動的に回転 する。そして、この状態で搬入ホッパー12にペレットを入れる。こうすると、ペ レットは案内筒1内部の下部側に落込み、案内筒1の回転に伴って搬送手段10と なるフィン4で搬入口2から搬出口3に搬送途上、上部側に移ったり、これとは 別に自重で下部側に落下するのを繰返し、案内筒1の下部側に滞留した温水と間 欠的に接触して、加温処理される。そして、案内筒1の搬出口3側まで搬送され たペレットは後続するペレットに押上げられて搬出シュート13を通じて外部に搬 出される。
【0012】 このような処理装置では、案内筒1内部のペレットは搬送手段10となるフィン 4で搬入口2から搬出口3に搬送途上、上部に移ったり、これとは別に自重で下 部側に落下するのを繰返し、即ちペレットは搬入口2から搬出口3にフィン4に 沿って一方向に搬送されることなく、進退を繰返し、しかも案内筒1はフィン4 と回転軸6の係合翼9の係合関係で従動するだけであるから、回転軸6の回転力 が直接案内筒1に及ばない場合もあって、案内筒1の長さや回転軸6の回転速度 の割には、ペレットの案内筒1内部での滞留時間が相対的に長いものとなる。こ のため、こうした処理装置は、時間をかけて行う必要のあるペレットの連続的、 且つ機械的な加温処理に好適なものと言うことができるのである。
【0013】 この結晶性ポリマーから構成されるペレットを加温処理する場合、温水は60 ℃以上、好ましくは60°〜90°の範囲内に加温させて、温水の加温温度との 関係で20秒から3分強程度接触させるのが、所望の結晶化度である20%程度 、又はこれをわずかに超える程度にする上で好ましいと言える。ここで言う結晶 化度とは、ポリエステルの場合、100%で全体の37%が結晶化している状態 を示すものである。
【0014】 又、こうした結晶性ポリマーから構成されるペレットを加温処理する場合、組 成、ペレットの大きさ、所望の結晶化度、又経済性を考慮して、実験の結果を基 にして最適な加温温度、加温処理時間を選定した上、案内筒1の長さ、又温水中 への浸漬容積、案内筒1の回転速度、即ち回転軸6の回転装置、単位時間あたり のペレットの搬送量等の各種条件を、更にこの装置を用いて実験した上で選定し て、最適な条件を決定するのが好ましいと言える。
【0015】 図示した実施例において、フィン4は単なる板状のものから形成することも可 能である。そして、案内筒1はパンチングメタルから形成することもできる。又 、温水に代えて、加温したオイル等の他の液体を用いることも可能である。更に 、温水槽11内部に加温手段を設けたり、温水槽11に連通させて内部の温水を外部 の加温手段と接触させる配管を設けることも適宜考慮される。そして、案内筒1 の内周面に設けるフィン4に係合翼9を挿通させる切欠きを設けることも適宜考 慮される。
【0016】 図示した実施例にかかわらず、回転軸6に係合翼9を設けるのに代えて、スパ イラル状のフィンを設けて、これで搬送手段10を構成することもできる。この場 合、案内筒1は単なる筒状に形成するとともに、これは必ずしも回転させる必要 がないから、少なくとも下部側の温水又は他の液体に浸漬される部分だけ開孔を 設けたり、開孔を有する素材から形成することも可能である。又、案内筒1はそ の全体に開孔を設け、その全体が温水槽11の温水中に浸漬する態様にすることも できる。
【0017】 こうした処理装置は、図示した実施例に示す用途に用いる他、固形物の洗浄を 目的に用いたり、又は液体中の物質を固形物で吸着させる目的に用いたり、更に は各種固形物と液体を接触させて、各別に取出す場合に用いることも可能である 。
【0018】
【考案の効果】
以上のような本考案に係る固形物と液体を接触させて処理する処理装置では、 結晶性ポリマー、例えばポリエステルから成形材料であるペレットを製造した後 、案内筒内部に搬入させるだけで、貯液槽となる温水槽に貯えた温水と接触させ る等して、加温処理を連続的、且つ機械的に行うことができ、ペレットに後工程 でブロッキング現象の発生防止処理を施すことを考えた場合、好ましい態様のも のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る固形物と液体を接触させて処理す
る処理装置を示す縦断正面図
【図2】同じく縦断側面図
【符号の説明】
1 案内筒 2 搬入口 3 搬出口 4 フィン 5 形状保持部材 6 回転軸 7 軸受 8 機体 9 係合翼 10 搬送手段 11 温水槽 12 搬入ホッパー 13 搬出シュート 14 ガイドローラ 15 取付部材 16 攪拌手段

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端を開口させ、軸心を水平方向に向け
    て少なくとも下部側に固形物が通過不能な開孔を多数、
    有する案内筒の一端開口を固形物の搬入口、他端開口を
    固形物の搬出口とするとともに、この案内筒内部に固形
    物を搬入口から搬出口に搬送する搬送手段を設け、更に
    は案内筒の一部の少なくとも開孔を有する部分を貯液槽
    に貯えた液体中に浸漬させて案内筒内部と貯液槽間を開
    孔を通じて液体が自由に流動可能に構成した固形物と液
    体を接触させて処理する処理装置。
  2. 【請求項2】 案内筒の全体が網状物から形成され、そ
    の内周面に沿って搬入口から搬出口にスパイラル状のフ
    ィンが形成されるとともに、案内筒の軸心にその軸心を
    ほぼ一致させて内部に挿入された回転作動手段に連結さ
    れて回転可能な回転軸の案内筒内部に挿入される部分の
    周囲に放射状にスパイラル状のフィンに係合する係合翼
    を設けて、フィンと係合翼の係合関係から案内筒が回転
    してこれに設けたフィンが搬送手段を構成する請求項1
    記載の固形物と液体を接触させて処理する処理装置。
  3. 【請求項3】 案内筒の搬入口側に搬送手段、搬出口側
    に搬送手段をそれぞれ一端側を内部にのぞませて設けた
    請求項1又は2記載の固形物と液体を接触させて処理す
    る処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6227689U (ja) * 1985-08-02 1987-02-19

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6227689U (ja) * 1985-08-02 1987-02-19
JPH0541731Y2 (ja) * 1985-08-02 1993-10-21

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